JPH0787837B2 - 哺乳動物の卵巣診断装置 - Google Patents

哺乳動物の卵巣診断装置

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JPH0787837B2
JPH0787837B2 JP63189922A JP18992288A JPH0787837B2 JP H0787837 B2 JPH0787837 B2 JP H0787837B2 JP 63189922 A JP63189922 A JP 63189922A JP 18992288 A JP18992288 A JP 18992288A JP H0787837 B2 JPH0787837 B2 JP H0787837B2
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zone
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sodium ion
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vaginal mucosa
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優之 松浦
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株式会社シーメツクス・ジャパン
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/0012Ovulation-period determination
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/0012Ovulation-period determination
    • A61B2010/0016Ovulation-period determination based on measurement of electric currents, e.g. conductivity tests

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、哺乳動物の卵巣診断装置に関する。
【従来の技術】
哺乳動物の卵巣疾患は、例えば、牛において、発情が進
行中に卵胞が発育を停止し、発情状態が数日間持続する
卵胞発育停止、又この現象の後に排卵が生じる遅排卵現
象、又この逆に卵胞が萎縮して卵胞が閉鎖する卵胞閉鎖
現象があり、これらは、卵胞発育不全症あるいは卵巣機
能不全症として診断される。 更に、例えば牛において、無発情時で、妊娠していない
にもかかわらず、長期間発情しない場合がある。この場
合、未経産牛は卵巣発育不全症、経産牛は卵巣萎縮症と
診断される。更に重度のものは、卵巣機能減退症、横体
萎残症と診断される。 又、この他に卵巣嚢腫がある。 ところで、従来はこのような卵巣疾患に対する診断は、
医師が種々の検査をすることによつてなされていた。特
に、牛豚等の家畜においては、獣医が、直腸検査を行う
ことにより上記疾患についての診断を行つていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば牛において、獣医が頻繁な直腸検
査を行うと、これによつて、卵胞が圧迫されて、却つ
て、卵胞に疾病を発生したり、直腸カタルを生じたり、
するという問題点がある。 又、上記のように勘に頼る診断に基づきホルモン療法等
を行うと、この療法によつて却つて黄体嚢腫や卵胞嚢腫
を引起こしてしまうことがあるという問題点を生じる。
同様の問題点は牛等の家畜のみならず人間についても生
じる。 更に又、牛において大型ホルスタイン種や肥育肉牛等の
過肥及び過脂肪症の場合、直腸検査が不可能なことがあ
り、このような場合は、卵巣疾患が推定されてもこれを
診断することができないという問題がある。
【発明の目的】 この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさたれもので
あつて、哺乳動物の卵巣の診断を安全且つ確実に行うこ
とができるようにした卵巣診断装置を提供することを目
的とする。 又、例えば牛において、直腸検査が不能な場合でも、卵
巣診断を行うことができるようにした卵巣診断装置を提
供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この発明は、哺乳動物の腟内に挿入され得る検出部と、
この検出部の前記腟粘膜に接触可能位置に配置された複
数の電極と、この複数の電極間に電圧を印加するための
電圧発生手段と、前記電極間のインピーダンス値を検出
するためのインピーダンス検出装置とを含む哺乳動物の
腟粘膜におけるナトリウムイオン濃度を検出する手段
と、 前記腟粘膜の等価インピーダンス値が水の等価インピー
ダンス値と略等しいときを排卵直前の最大値とすると共
に、前記腟粘膜の等価インピーダンス値が哺乳動物の血
液における等価インピーダンス値と略等しいときを非排
卵時の最小値とし、 前記最大値と最小値との間を、 (a)妊娠不能期における腟粘膜のナトリウムイオン濃
度に対応する不妊帯、 (b)排卵直前の妊娠確率が高い時期における腟粘膜の
ナトリウムイオン濃度に対応する排卵帯、および (c)不妊帯と排卵帯の中間期における腟粘膜のナトリ
ウムイオン濃度に対応する中間帯に分割設定し、 前記不妊帯をナトリウムイオン濃度の高低に応じて、
(d)高濃度不妊帯および(e)低濃度不妊帯に分割設
定し、 前記中間帯をナトリウムイオン濃度の高低に応じて、
(f)高濃度中間帯および(g)低濃度中間帯に分割設
定し、 前記検出手段により検出された哺乳動物の腟粘膜のナト
リウムイオン濃度が前記高濃度不妊帯から経時的に減少
する過程で、前記低濃度不妊帯、前記高濃度中間帯また
は前記低濃度中間帯のいずれかで、前記ナトリウムイオ
ン濃度の変化が停止したときに該帯域を表示するための
判定表示手段と、 を備えることを特徴とする哺乳動物の卵巣診断装置によ
り上記目的を達成するものである。 前記の卵巣診断装置において、判定表示手段は、哺乳動
物が非妊娠状態で長期間発情しないときに、ナトリウム
イオン濃度検出手段により検出されたナトリウムイオン
濃度が、高濃度不妊帯から経時的に減少する過程で、高
濃度不妊帯または高濃度中間帯のいずれかにあるとき、
これを表示するよう構成して、上記目的を達成すること
ができる。 また、前記の判定表示手段は、ナトリウムイオン濃度検
出手段により検出されたナトリウムイオン濃度が、不妊
帯から排卵帯の間を周期的に変化するとき、不妊帯、中
間帯および排卵帯に対応して、これを表示するよう構成
することによっても、上記目的を達成することができ
る。
【作用】
この発明は、哺乳動物の卵巣に疾患があるとき、該疾患
の種類に応じて、該哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウ
ムイオン濃度が変化あるいは固有の値を示すことに基づ
いて、該ナトリウムイオン濃度に基づき、哺乳動物の卵
巣を診断できるものである。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。 この実施例は、図に示されるように、哺乳動物の膣内に
挿入され得る棒状の検出部12と、この検出部12における
先端部12Aの、前記哺乳動物における膣粘膜に接触可能
位置に配置された一対の電極14と、この一対の電極14、
14間に電圧を印加するための電圧発生手段16と、前記電
極14、14間の等価インピーダンス値に対応する電圧を出
力するインピーダンス検出装置17と、を含むナトリウム
イオン濃度検出装置20と;前記膣粘膜の等価インピーダ
ンス値が水の等価インピーダンス値と略等しいときを排
卵直前の最大値として、又、前記膣粘膜の等価インピー
ダンス値が対象となる哺乳動物の血液における等価イン
ピーダンス値と略等しいときを最小値として、これら最
大値、最小値及び該最大間と最小値の間を、妊娠不能期
における膣粘膜のナトリウムイオン濃度に対応する不妊
帯、排卵直前の妊娠確率が高い時期における膣粘膜のナ
トリウムイオン濃度に対応する排卵帯、及び不妊帯と排
卵帯の中間期における膣粘膜のナトリウムイオン濃度に
対応する中間帯、に分割設定し、更に、前記不妊帯、中
間帯及び排卵帯のそれぞれをナトリウムイオン濃度の高
低に応じて高濃度不妊帯及び低濃度不妊帯、高濃度中間
帯、低濃度中間帯、高濃度排卵帯及び低濃度排卵帯に分
割設定すると共に、前記電極14、14間における前記膣粘
膜の等価インピーダンス値が、前記6つの帯域のいずれ
に該当するかを検出するレベル判定手段18と、この前記
レベル判定手段18の判定結果を表示する表示手段22と、
を含む判定表示手段24と;により哺乳動物の卵巣診断装
置10を構成したものである。 この卵巣診断装置10は、表面31Aに前記表示手段22を支
持すると共に、長手方向一端32A側に、前記棒状の検出
部12の基端部12B側を支持し、且つ、長手方向の中間部
に、握持可能な握持部34が形成された中空ケース30を備
えている。前記棒状検出部12の基端部12Bは、前記中空
ケース30の前記一端32Aから該中空ケース30内に入り込
んだ部分で、該中空ケース30に支持されている。 前記中空ケース30はアツパケース30A、ロアケース30Bを
ビス36によつて連結した構造とされ、その合わせ面30C
は前記棒状検出部12の中心軸を通る面にあるようにされ
ている。 前記棒状検出部12は、先端部12Aを除き、中空パイプ状
の合成樹脂からなり、その中心軸線が、前記中空ケース
30内で該中空ケース30の中心軸線に対して、裏面31B側
に偏倚して、該中空ケース30に支持されている。 ここで、前記中空ケース30の前記裏面31B側は、第3図
に示されるように、前記握持部34の範囲で、幅方向両側
角部が面取りされ狭幅部34Aとされている。即ち、中空
ケース30は握持部34の部分で、前記棒状検出部12と直交
する断面の形状が、変五角形となるようにされている。 従つて、前記棒状検出部12は、その中心軸線が、前記中
空ケース30内で、前記狭幅部34Aの内側面に接近して配
置されている。 前記中空ケース30の握持部34には、表面31Aを除く外周
面に周方向の突条35が長手方向に複数本並設されてい
る。 前記中空ケース30における前記裏面31B、即ちロアケー
ス30Bの表面の、前記握持部34の長手方向両端に隣接す
る部分は、中空ケース30の軸方向から見て、前記狭幅部
34Aの両側に突出する各一対の突起52A、52B及び54A、54
Bが形成されている。 これら突起52A〜54Bは、第3図及び第4図に示されるよ
うに、中空ケース30の表面31Aと平行に突出して、中空
ケース30をその長手方向から見たとき、外形が略長方形
となるように突出され、これによつて、例えば検出装置
10をテーブル等の上に置いた場合に転倒しないようにし
ている。 又、前記突起52A、52Bは、授精適期検出装置10の棒状検
出部12を牛等の膣内に挿入する際に作業者の手の引掛か
りを構成し、反対側の突起54A、54Bは棒状検出部12を膣
から引抜くときに作業者の手の引掛かりとなるようにさ
れている。 前記中空ケース30内には、その長手方向中間部に、支持
ブラケツト38がビス40によつてロアケース30Bに締付け
固定されている。 この支持ブラケツト38は、図に示されるように、上向き
の略半円弧状の凹部38Aが形成されている。 この凹部38Aの円弧部の半径は、前記棒状検出部12にお
ける基端部12Bの半径と略一致するようにされている。 前記棒状検出部12の基端部12Bは、中空ケース30におけ
る一端32Aから該中空ケース30内に入り込み、前記支持
ブラケツト38の凹部38Aに嵌込まれた状態で、固定ブラ
ケツト42により支持ブラケツト38に締付け固定されてい
る。 図の符号43A、43Bは固定ブラケツト42を支持ブラケツト
38に締付け固定するためのねじ及びウエルドナツトをそ
れぞれ示す。 前記固定ブラケツト42の内側面には、該固定ブラケツト
42が支持ブラケツト38に固定されるとき、棒状検出部12
の基端部12Bの外周にくい込んで、該棒状検出部12の廻
り止めを構成する廻り止め突起42Aが形成されている。 前記中空ケース30における一端32Aには、アツパケース3
0A及びロアケース30Bそれぞれに、両者を合わせたとき
筒状となる半割りの雄ねじ部45A、45Bが形成されてい
る。これら雄ねじ部45A、45Bの内側には、棒状検出部12
の基端部12Bが挿通可能とされる半円弧溝46A、46Bがそ
れぞれ形成されている。 前記支持ブラケツト38及び固定ブラケツト42の間に固定
された基端部12B内には図に示されるように、補強パイ
プ44が挿入されている。 この補強パイプ44の長さは、基端部12Bに挿入されたと
き、前記固定ブラケツト42の位置から、前記雄ねじ部45
A、45Bの先端位置までの範囲に延在するようにされてい
る。 図の符号48は、雄ねじ部45A、45Bの先端と棒状検出部12
の外周との間の防水シールを形成するためのオーリング
を示す。このオーリング48は、雄ねじ部45A、45Bに螺合
するナツト50によつて該雄ねじ部45A、45Bの先端位置に
締付け固定されている。ナツト50は、アツパケース30
A、ロアケース30Bをも締付け一体とするものである。 前記中空ケース30内には、第2図において、前記支持ブ
ラケツト38の上方位置に、これと離間して略平行にボー
ド56が配置されている。 このボード56は、ねじ58により前記アツパケース30Aに
締付け固定されるものであつて、前記電圧発生手段16、
インピーダンス検出装置18を支持するものである。又、
前記表示手段22は、このボード56を介してアツパケース
30Aに支持されている。 前記電圧発生手段16は、第6図に示されるように、交流
発生手段62と、電圧レギユレータ64と、電圧比較装置66
とを備えている。 前記交流発生手段62は、矩形波発振回路62A及び1/2分周
回路62Bとを含んで構成されている。 前記矩形波発振回路62Aは、シユミツト回路を備え、1/2
分周回路62Bは、矩形波発振回路62Aで出力されたパルス
を1/2分周して安定した矩形波を形成するようにされて
いる。 前記電圧レギユレータ64は、電源電池68から供給された
電源電圧を必要な電圧まで降圧するためのインバータ回
路を含むものである。 前記レベル判定装置18は、電極14、14に印加された交流
により被検出部(膣粘膜)のインピーダンスのレベルを
検出するための複数の演算増幅器OP1〜OP6を備え、又、
前記表示手段22はレベル判定装置18で判定されたレベル
をそれぞれのレベルに応じて発光ダイオードDP1〜DP6で
表示するようにされている。又、表示手段22は、電源電
圧チエツク用の発光ダイオードDP0を備えている。第6
図において符号18Aは被検出部たる膣粘膜の等価回路を
示す。 更に詳細に説明すると、前記レベル判定装置18は、前記
電極14、14から抵抗R10、ボルテージフオローワーVF及
びダイオードD1を介して出力される電圧信号からインピ
ーダンスのレベルを判定するため、前記電圧レギユレー
タ64から入力された電圧を分圧するための抵抗R17〜R23
と、各分圧電圧と上記電圧信号を比較するための演算増
幅器OP1〜OP6と、を備えている。なお、前記ダイオード
D1の負極側には各演算増幅器OP1〜OP6への入力電圧信号
を安定させるための平滑回路SCの特性要素が接続され
る。この平滑回路SCには、分圧抵抗R12、R13によつて分
圧された電圧レギユレータ64の電圧が印加されるように
なつている。 図の符号BC1、BC2はこれら分圧抵抗R12及びR13のための
バイパスコンデンサを示す。 前記電圧比較装置66は、前記電源電池68の電圧低下をチ
エツク(診断)するためのものであり、動作スイツチ72
をオンすることにより作動されるようになつている。動
作スイツチ72はレベル判定装置18を作動させるための動
作スイツチを兼ねている。 又、前記電圧比較装置66は、前記動作スイツチ72を介し
て入力される電源電池68の電圧を診断すべく、抵抗R2
9、30と、抵抗R29、R30で分圧された電圧と電圧レギユ
レータ64の出力電圧とを比較するための演算増幅器OP7
とを備え、比較、診断の結果、電圧が一定値以上のとき
ダイオードD4を介して表示手段22に信号を出力するよう
にされている。 なお、図の符号R30〜R36は、各発光ダイオードDP0〜DP6
へ印加される電圧を分圧するための抵抗を示す。又、符
号66Aは矩形波発振回路を示し、その出力はダイオードD
5を介してダイオードD4の出力側に接続され、ダイオー
ドD4の出力がないとき、即ち電源電池68の出力電圧が一
定値以下のときのみ、表示手段22に印加されるように構
成されている。 ここで、前記レベル判定装置18における分圧抵抗R18〜R
23の抵抗値の総和は、これによる電圧が、水における前
記電極14、14間のインピーダンスに対応する出力電圧よ
り僅かに小さく設定されている。例えば、牛の場合、体
温は通常38.5℃であるので、38.5℃の水に電極14、14を
浸漬し、そのときのダイオードD1における出力電圧が分
圧抵抗R18〜R23における電圧よりも僅かに大きくなるよ
うにする。ここで、対象となる水は、人間のための飲料
水、例えば水道水、井戸水、あるいはこれに等しい電気
抵抗を有する水とする。 又、分圧抵抗R23の抵抗値は、対象となる哺乳動物の血
液における電極14、14間のインピーダンスに基づく出力
電圧が分圧抵抗R23にかかる電圧と略等しく設定されて
いる。 更に、前記分圧抵抗R19〜R23の抵抗値の総和は、液状精
子(Chilled Semen)を子宮内に注入するに適した時期
即ち自然交配、受精に適した時期での該哺乳動物の膣粘
膜における前記電極14、14間のインピーダンスによるダ
イオードD1における出力電圧が、分圧抵抗R19〜R23にか
かる電圧と略等しくなるようにされている。 更に、前記分圧抵抗R20〜R23の抵抗値の総和は、凍結精
子(Frozen Semen)を注入するに適した時期における該
哺乳動物の膣粘膜における前記電極14、14間のインピー
ダンスによるダイオードD1における出力電圧が、分圧抵
抗R20〜R23にかかる電圧と略等しくなるようにされてい
る。即ち、分圧抵抗R18〜R23とR19〜R23の間は低濃度排
卵帯、分圧抵抗R19〜R23とR20〜R23の間は高濃度排卵帯
となる。 更に、前記分圧抵抗R21〜R23の抵抗値の総和は、当該哺
乳動物の非排卵時における妊娠確率50%程度の状態での
膣粘膜のにおける電極14、14間の最大値のインピーダン
スによるダイオードD1における出力電圧が分圧抵抗R21
〜R23にかかる電圧と略等しく設定されている。即ち、
分圧抵抗R20〜R23とR21〜R23の間は低濃度中間帯、分圧
抵抗R21〜R23とR22、R23の間は高濃度中間帯となる。 更に又、前記分圧抵抗R22及びR23の抵抗値の和は、当該
哺乳動物の非排卵時における妊娠不能時の、膣粘膜にお
ける電極14、14間のインピーダンスによるダイオードD1
における出力電圧が分圧抵抗R22とR23にかかる電圧と等
しくされている。即ち、分圧抵抗R22+R23とR23の間は
低濃度不妊帯、分圧抵抗R23の電圧よりも低いときは高
濃度不妊帯となる。 前記電源電池68は、中空ケース30の、第1図及び第2図
における右端部位置に、収納されている。ここで、第2
図の符号68Aはロアケース30Bに取外し可能に取付けられ
た電池蓋を示す。 この電源電池68は、リード線68Bを介して前記ボード56
に接続されている。 又ボード56には、前記電極14、14からのリード線14Aが
接続されている。ここで、電極14、14は棒状検出部12の
先端部12Aに埋め込まれて取付けられている。又リード
線14Aは、電極14、14から、棒状検出部12の中空部を通
って中空ケース30内に至り、ここから、前記支持ブラケ
ツト38の凹部38Aを通って、前記ボード56に至るように
配線されている。 前記中空ケース30の表面31Aは、第2図において長手方
向左寄り部分が上方に斜めに突出して形成され、ここ
に、6個の円形窓76A〜76Fが円弧状に略等角度間隔で形
成されている。又、この円弧の中心位置にも1個の窓76
Gが形成されている。 前記表示手段22における前記発光ダイオードDP1〜DP6
は、前記円弧状に配列された窓76A〜76Fに第2図におい
て下方から挿入されて、その発光が、外部から視認でき
るようにされている。 更に、窓76Gにも、電圧チエツク用の発光ダイオードDP0
が第2図において下方から挿入配置されている。 これら発光ダイオードDP0〜DP6は、いずれも前記ボード
56に支持されている。 前記中空ケース30の表面31Aには、第8図に示されるよ
うに、前記円弧状に配列された6個の窓76A〜76Fの近傍
位置に、これらの発光ダイオードDP1〜DP6が点灯したと
きにおけるその意味を表示する記号、即ち膣粘膜におけ
る電極14、14間のインピーダンス値に応じて、排卵直前
の低濃度排卵帯、精子を注入してもよい高濃度排卵帯、
精子を注入するには早過ぎる低濃度及び高濃度中間帯、
精子を注入しても受精しない低濃度及び高濃度不妊帯を
示す記号1〜6を表示する帯域表示部22A〜22Fが配置さ
れている。又、低濃度中間帯の帯域表示部22Cの下側に
は妊娠を表わすPの記号が配置されている。 又、前記バツテリーチエツク用の発光ダイオードDP0
の、第8図において下側位置には、プツシユボタン78が
配置されている。 このプツシユボタン78は、前記動作スイツチ72をオンで
きるようにされている。 前記窓76A〜76G及びプツシユボタン78の上面には、合成
樹脂製の薄膜80が取付けられ、これらの窓76A〜76G、プ
ツシユボタン78の防水並びに保護をするようにされてい
る。前記窓76A〜76Gに挿入配置された発光ダイオードDP
0〜DP6の発光は、該薄膜80を介して外部から視認できる
ようにされている。 上記実施例において、棒状検出部12の基端部12Bは、中
空ケース30内に入つた位置で、支持ブラケツト38及び固
定ブラケツト42を介して該中空ケース30に支持されてる
いので、例えば卵巣診断装置10を誤つて取り落し、棒状
検出部12の先端部が地面、床等に衝突した場合であつて
も、その衝撃荷重が中空ケース30の一端32Aに集中する
ことなく、支持ブラケツト38及び固定ブラケツト42部分
にも分散される。 従つて、中空ケース30の一端32Aが従来と比較して破壊
されにくくなる。 更に、オーリング48も緩みにくくなる。 又、上記実施例において、棒状検出部12の中心軸線は、
中空ケース30内において裏面31B側に偏倚した位置に配
置され、且つ、該裏面31Bは、握持部24の範囲で、その
幅方向両端が面取りされて、狭幅部34Aとされているの
で、中空ケース30内のスペースに無駄がなく、該中空ケ
ース30内に棒状検出部12を突出させても、他の部材、例
えばボード56との干渉を避けることができる。 又、上記実施例において、棒状検出部12が、半円弧溝46
A、46B及び固定ブラケツト42と接触する間の範囲に、該
棒状検出部12の内側に補強パイプ44が挿入されているの
で、棒状検出部12に加わる衝撃荷重を集中応力が発生す
ることなく受け止めて、分散させることができる。 更にこの実施例では、裏面31Bの幅方向両側を、握持部2
4の範囲で面取りして狭幅部34Aを形成しているので、本
来デツドスペースとなる部分を削減して、中空ケース30
のスペース効率を向上させると共に、操作者の握り易さ
を向上させている。 更に、この握持部34には、複数の突条35を装置横断方向
に設けて、操作者が握持部24を握り易くすると共に、狭
幅部34Aの前後に突起52A、52B及び54A、54Bを設けてい
るので、卵巣診断装置10を哺乳動物の膣内に挿入した
り、或いは引抜いたりするときに操作し易くされてい
る。又、前記突起52A〜54Bは、例えばテーブル上に卵巣
診断装置10を置いた場合に転倒を防止する機能を有す
る。 次に、上記実施例装置によつて、哺乳動物の卵巣を診断
する過程について説明する。 まず、前記棒状の検出部12を哺乳動物の膣内に挿入す
る。 次に、棒状の検出部12先端の電極14、14を膣粘膜に押付
け、この状態で、プツシユボタン78を押す。 このようにすると、電極14、14間のインピーダンスの値
に応じて生ずる電圧がダイオードD1を介して各演算増幅
器OP1〜OP6の反転入力端子に入力される。一方、これら
演算増幅器OP1〜OP6の非反転入力端子には各抵抗R17〜R
23で分圧された電圧が印加され、従つて、前記膣粘膜等
価回路18Aからの電圧値と各演算増幅器OP1〜OP6毎の電
圧値が比較されてその比較結果が対応する発光ダイオー
ドDP1〜DP6に入力される。この場合、各非反転入力端子
に入力される電圧は演算増幅器OP6からOP1へ向けて順次
抵抗R23〜R17に応じて段階的に大きな値となつて印加さ
れている。 従つて、演算増幅器OP6〜OP1は、膣粘膜等価回路18Aか
らの電圧値の大きさに応じてそのうちの1つが選択的に
信号を出力することになる。 例えば、演算増幅器OP2が出力するとき、該出力信号は
発光ダイオードDP2及び抵抗R32を通つて、演算増幅器OP
3における電源ラインのアース側に至る。従つて、発光
ダイオードDP2が点灯されることになる。 ここで、前述のように、前記分圧抵抗R18〜R23での電圧
は、水のインピーダンスによる出力電圧と略等しく設定
され、且つ分圧抵抗R19〜R23電圧の総和は膣粘膜のイン
ピーダンス値が、液状精子を注入するに適した状態にお
ける値のときの出力電圧と等しくされているので、発光
ダイオードDP1が点灯した状態では凍結精子を注入する
時期を示すことになる。同様に、発光ダイオードDP2が
点灯するときは、液状精子を注入するに適した時期を示
すことになる。 電極14、14間のインピーダンス値が水におけるインピー
ダンス値よりも大きいときは、演算増幅器OP1〜OP6のい
ずれも信号を出力しないので、発光ダイオードDP1〜DP6
は点灯しないことになる。 例えば、電極14、14が家畜の膣内に挿入されず、空気中
にあるような場合、当然電極14、14間のインピーダンス
は水におけるインピーダンスよりも大ききことになる。 この状態で、動作スイツチ72をオンさせると、電源電池
68の出力電圧が一定値以上の場合、電圧比較装置66及び
ダイオードD4を介して表示手段22に電流が流れ、発光ダ
イオードDP0及び抵抗R30を介して、演算増幅器OP1の電
源ラインのアース側に通電する。 従つて、発光ダイウオードDP0が点灯し、電源電池68の
電圧が規定値以上であることを表示する。 又、電源電池68の電圧が規定値以下となつた場合、電圧
比較装置66は信号を出力しない。一方、矩形波発振回路
66AはダイオードD5を介して矩形波を出力しているた
め、電圧比較装置66の出力がないときは、該矩形波発振
回路66Aの出力信号が、発光ダイオードDP0及び抵抗R30
に出力されることになる。 このため、発光ダイオードDP0は、矩形波発振回路66Aの
出力信号に応じて点滅し、電源電池68の出力電圧が一定
値以下となつたことを表示することになる。 前記分圧抵抗R21とR22の抵抗値の総和は、非排卵状態で
の妊娠不能時期での膣粘膜のインピーダンスの最大値に
対応して設定されているので、発光ダイオードDP5又はD
P6が点灯するときは、当該哺乳動物の妊娠不能時期を示
すことになる。 又、発光ダイオードDP5は妊娠不能時期におけるハイレ
ベル、又、発光ダイオードDP6は妊娠不能時期における
低レベルのインピーダンス値を表わすので、当該哺乳動
物が発情期の場合、排卵に接近しているかあるいは排卵
が終了したかを判断することができる。発光ダイオード
DP4及びDP3は妊娠可能及び不能の中間における不明な時
期、いわゆるグレイゾーンを示す。 又、分圧抵抗R23の抵抗値は、対象となる哺乳動物の血
液におけるインピーダンス値に対応する値よりも僅かに
大きく設定されているために、電極14、14を当該哺乳動
物の血液中に浸漬したとき発光ダイオードDP5が消灯さ
れ、DP6が点灯されることになる。 即ち、電極14、14を血液中に浸漬することによつて、本
装置の零レベルのチエツクを行うことができる。 本発明者の実測によれば、例えば牛の発情の際、発情開
始から該牛の膣粘膜のインピーダンス値は時間の経過と
共に増大していく。即ち、膣粘膜におけるナトリウムイ
オン濃度が時間の経過と共に低下していく。 これを卵巣診断装置10でチエツクすると、発光ダイオー
ドDP6が点灯した状態から、約4〜5時間毎にDP5、DP
4、DP3と順次点灯が進行していく。 ところが、卵巣機能不全症の牛の場合は、この発光ダイ
オードの順次点灯が途中で停止してしまう。 多数の卵巣機能不全症の牛を検査した結果、発情中に発
光ダイオードの点灯が発光ダイオードDP5で停止した場
合は重度の卵巣機能不全症、発光ダイオードDP4で停止
した場合は中度の卵巣機能不全症、発光ダイオードDP3
で停止した場合は軽度の卵巣機能不全症であることが判
明した。 これらの卵巣機能不全症牛の治療は、点灯が発光ダイオ
ードDP5で停止した場合には、血清性性腺刺激ホルモン1
000IU×1A(アンプル)及び胎盤性性腺刺激ホルモン200
0MU×1Aの同時注射を行うことによつて良好な結果が得
られた。 又、発光ダイオードDP4で点灯が停止したときは、血清
性性腺刺激ホルモン500IU×1Aを筋肉注射することによ
つて症状の改善が確認された。 更に、発光ダイオードDP4で点灯が停止したときは、血
清性性腺刺激ホルモン500IU×1A、及び胎盤性性腺刺激
ホルモン1000MU×1Aを筋肉注射することによつて症状の
改善が得られた。 更に、牛の場合、妊娠反応がマイナスで、長期間発情が
こない場合であつて、排卵時期検出装置によりチエツク
すると、発光ダイオードDP6、DP5又はDP4が点灯したま
まの状態となることがある。 本発明者の多数の牛の実験の結果、発光ダイオードDP6
が点灯したままのときは、卵巣萎縮症、又は、重度の卵
巣発育不全症、卵巣機能減退症、又は、黄体萎残症、発
光ダイオードDP5が点灯したままのときは、中度の卵巣
発育不全症、卵巣機能減退症、又は、黄体萎残症であつ
た。 上記の場合は、次のような治療を行う。 まず、血清性性腺刺激ホルモン1000IU×1Aを筋肉注射す
る。 この後7〜10日以上経過しても発情が来潮しないう場合
は次の及びの治療を行う。 前記の筋肉注射の後発情が来潮し且つこれが持続して、
小嚢腫変性をきたした場合には血清性性腺刺激ホルモン
1000IU×1Aを再度筋肉注射する。この場合、通常約40日
後に自然発情が来潮する。万一、嚢腫に移行した場合に
は、胎盤性性腺刺激ホルモン2000MU〜5000MU等の注射を
行うことによつて症状が改善した。治療は次のように
行う。 まず、血清性性腺刺激ホルモン1000IU×1Aと、胎盤性性
腺刺激ホルモン2000MU×1Aの同時筋肉注射を行う。 この療法で発情来潮しない重度の卵巣発育不全症の場合
には次の治療を行う。 治療は次のようにする。 まず、天然卵胞ホルモン(安息香酸エストラジオール)
2.5mlを7日間隔で反復注射する。2〜3回反復して注
射しても無発情の場合には更に5.0mlの10日間隔で発情
来潮するまで反復注射する。黄体嚢腫の場合は、PG(プ
ロスタグランジンF2の製剤)6mg筋肉注射又はPG3mgを黄
体側子宮角内に注入する。 又、長期間無発情で妊娠していない場合であつて、発光
ダイオードDP4に点灯した場合は、軽度の卵巣発育不全
症、卵巣機能減退症又は黄体萎残症であることがわかつ
た。 この場合の治療は、天然卵胞ホルモンを2.5mg筋肉注射
することにより行う。筋肉注射の後通常1〜3日以内に
発情が来潮する。10日以上経過しても発情しない場合に
は次の治療を行う。 まず、PGC2α製剤6mg筋肉注射又はPGF2α製剤3mgを黄体
形成側子宮角内に注入する。この場合、2〜3日後にほ
とんどの牛が発情するが、稀に遅延して発情することも
ある。 又、多数の牛の実験によれば、軽度の卵巣発育不全症、
卵巣機能減退症又は黄体萎残症の牛の場合、2%の確率
で発光ダイオードDP3が点灯することがある。 この場合は天然卵胞ホルモンを1.5〜2.0mg筋肉注射す
る。 上記のように、無発情で卵巣疾患の場合、どの発光ダイ
オードが点灯するかによつて、治療に用いるホルモンの
量を必要且つ充分に調整することができる。 従つて、現在行われている勘に頼るホルモン療法の場合
は、人為的な黄体嚢腫や卵胞嚢腫を生じることがある
が、本発明の卵巣機能診断方法及び装置によつて、熟練
した獣医技術者同様に的確な診断と治療が可能となる。 又、本発明者の多数の牛に対する実験によれば、卵巣嚢
腫の牛の場合は、本装置で膣粘膜のインピーダンス値を
チエツクすると、発光ダイオードDP1〜DP5が1〜数秒間
隔でめまぐるしく移動点灯することが確認された。 又、他の実験によれば、無発情の牛の膣粘膜のナトリウ
ムイオン濃度を本装置によつてチエツクした結果、該牛
が妊娠していた場合は、発光ダイオードDP3が点灯する
ことが判明した。この牛が受精後20日〜40日経過した状
態であつて、発光ダイオードDP3が点灯したときは、妊
娠率98%であつた。 更に、10日後本装置によつて再診し、再度発光ダイオー
ドDP3が点灯すれば100%の妊娠確率であつた。 なお、最初の妊娠確率98%は、前記の軽度の卵巣発育不
全症、卵巣機能減退症又は黄体萎残症のとき、2%の確
率で発光ダイオードDP3が点灯することがあるからであ
る。 このような疾患で発光ダイオードDP3が点灯した後、10
日後に再診した場合は、発光ダイオードDP3に点灯する
ことはない。 この場合は発光ダイオードDP4が点灯する。 従つて、1回目の診断で発光ダイオードDP3が点灯した
後、10日後に再診して再度発光ダイオードDP3が点灯し
た場合は妊娠確率100%ということになる。 なお、従来の牛、豚等の妊娠鑑定は、直腸検査によつて
行つているが、例えば前述の如く大型ホルスタイン主や
肥育肉牛等の過肥及び過脂肪症の場合は直腸検査が不可
能であるが、本発明装置により直腸検査を行うことなく
妊娠鑑定ができる。 上記実施例においては、膣粘膜における電極14、14間の
インピーダンスの大小を検出するようにしてるが、本発
明はこれに限定されるものでなく、要すれば、インピー
ダンスの値又はこれに比例する数値をそのままあるいは
適宜に分割されたレベルに該当するか否かを検出できる
レベル判定装置であればよい。 又、上記実施例において、表示手段22は、複数の発光ダ
イオードDP1〜DP6から構成されているが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、膣粘膜のインピーダンスの最
大値及び最小値の間を適宜表示できるものであればよ
い。 従つて、第9図に示されるように、表示手段122はイン
ピーダンス値又はこれに比例する値を表示する普通のメ
ータ等であつてもよい。この実施例では、水のインピー
ダンスを最大値、又、血液のインピーダンスを最小値と
して、その間を適宜分割して、メータ122A上にそのまま
取入れて、指針123により表示できる。 この実施例では、前記実施例と比較してより正確に卵巣
診断を行うことができる。 又、発光ダイオード等を利用する場合は実施例の6個に
限定されるものでなく、5個以下又は7個以上であつて
もよい。 更に、上記実施例は、牛の卵巣診断をするものである
が、本発明は、他の哺乳動物(人を含む)にも当然適用
され得るものである。
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので、哺乳動物の卵巣
診断を正確に行うことができるという優れた効果を有す
る。又、直腸検査が不可能な牛等についても診断をする
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る哺乳動物の卵巣診断装置の実施例
を示す一部断面とした平面図、第2図は同実施例の断面
図、第3図乃至第5図は第2図のIII−III線乃至V−V
線に沿う拡大断面図、第6図は同実施例における電気的
構成部分を示す電気回路図、第7図は同ブロツク図、第
8図は上記実施例における表示手段及び表示帯域を示す
平面図、第9図は本発明の第2実施例を示す第8図と同
様の平面図である。 10……卵巣診断装置、 12……棒状検出部、 14……電極、 16……電圧発生手段、 17……インピーダンス検出装置、 18……レベル判定装置、 20……ナトリウムイオン濃度検出装置、 22……表示手段、 22A〜22F……帯域表示部、 24……判定表示手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】哺乳動物の腟内に挿入され得る検出部と、
    この検出部の前記腟粘膜に接触可能位置に配置された複
    数の電極と、この複数の電極間に電圧を印加するための
    電圧発生手段と、前記電極間のインピーダンス値を検出
    するためのインピーダンス検出装置とを含む哺乳動物の
    腟粘膜におけるナトリウムイオン濃度を検出する手段
    と、 前記腟粘膜の等価インピーダンス値が水の等価インピー
    ダンス値と略等しいときを排卵直前の最大値とすると共
    に、前記腟粘膜の等価インピーダンス値が哺乳動物の血
    液における等価インピーダンス値と略等しいときを非排
    卵時の最小値とし、 前記最大値と最小値との間を、 (a)妊娠不能期における腟粘膜のナトリウムイオン濃
    度に対応する不妊帯、 (b)排卵直前の妊娠確率が高い時期における腟粘膜の
    ナトリウムイオン濃度に対応する排卵帯、および (c)不妊帯と排卵帯の中間期における腟粘膜のナトリ
    ウムイオン濃度に対応する中間帯に分割設定し、 前記不妊帯をナトリウムイオン濃度の高低に応じて、
    (d)高濃度不妊帯および(e)低濃度不妊帯に分割設
    定し、 前記中間帯をナトリウムイオン濃度の高低に応じて、
    (f)高濃度中間帯および(g)低濃度中間帯に分割設
    定し、 前記検出手段により検出された哺乳動物の腟粘膜のナト
    リウムイオン濃度が前記高濃度不妊帯から経時的に減少
    する過程で、前記低濃度不妊帯、前記高濃度中間帯また
    は前記低濃度中間帯のいずれかで、前記ナトリウムイオ
    ン濃度の変化が停止したときに該帯域を表示するための
    判定表示手段と、 を備えることを特徴とする哺乳動物の卵巣診断装置。
  2. 【請求項2】判定表示手段は、哺乳動物が非妊娠状態で
    長期間発情しないときに、ナトリウムイオン濃度検出手
    段により検出されたナトリウムイオン濃度が、高濃度不
    妊帯から経時的に減少する過程で、高濃度不妊帯または
    高濃度中間帯のいずれかにあるとき、これを表示するよ
    う構成してなる請求項1記載の哺乳動物の卵巣診断装
    置。
  3. 【請求項3】判定表示手段は、ナトリウムイオン濃度検
    出手段により検出されたナトリウムイオン濃度が、不妊
    帯から排卵帯の間を周期的に変化するとき、不妊帯、中
    間帯および排卵帯に対応して、これを表示するよう構成
    してなる請求項1記載の哺乳動物の卵巣診断装置。
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US07/474,783 US5109865A (en) 1988-07-29 1989-07-27 Method and apparatus for examining ovary and diagnosing the presence of pregnancy in mammals
AT89908858T ATE136761T1 (de) 1988-07-29 1989-07-27 Vorrichtung zum diagnostizieren von eierstockerkrankungen sowie einer schwangerschaft bei säugetieren
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