JPH0787763B2 - 食品用品質保持剤 - Google Patents
食品用品質保持剤Info
- Publication number
- JPH0787763B2 JPH0787763B2 JP27160786A JP27160786A JPH0787763B2 JP H0787763 B2 JPH0787763 B2 JP H0787763B2 JP 27160786 A JP27160786 A JP 27160786A JP 27160786 A JP27160786 A JP 27160786A JP H0787763 B2 JPH0787763 B2 JP H0787763B2
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- JP
- Japan
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- tocopherol
- sesame
- oil
- food quality
- crude oil
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は生鮮および加工食品に用いて酸化防止、品質劣
化防止等の効果を有する保存剤に係る。
化防止等の効果を有する保存剤に係る。
(b)従来の技術 酸化防止剤としては、例えばBHA(ブチルヒドロキシア
ニソール)のような合成品が従来から用いられている。
また天然物由来のものとしてはトコフェロールがよく知
られている(太田静行 New Food Industry 27(2)53(19
85))。
ニソール)のような合成品が従来から用いられている。
また天然物由来のものとしてはトコフェロールがよく知
られている(太田静行 New Food Industry 27(2)53(19
85))。
さらに近年水分散性の優れたトコフェロールの水中油型
乳化物が開発され、畜肉、水産練製品、即席麺、塩蔵魚
介類、冷凍食品、惣菜食品等に利用されている。さらに
この乳化物にフィチン酸、没食子酸、アスコルビン酸等
を併用して酸化防止効果を高めたものも開発されてい
る。
乳化物が開発され、畜肉、水産練製品、即席麺、塩蔵魚
介類、冷凍食品、惣菜食品等に利用されている。さらに
この乳化物にフィチン酸、没食子酸、アスコルビン酸等
を併用して酸化防止効果を高めたものも開発されてい
る。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかし、BHAは酸化防止能にすぐれているものの安全性
の点からは必ずしも満足すべきものではない。
の点からは必ずしも満足すべきものではない。
トコフェロールは安全上問題はないが、酸化防止能が十
分ではなく、前記のように改良されたトコフェロール乳
剤を用いても油分含有量の多い煮干し等の食品や、野菜
等の生鮮品には効果が発揮できなかった。
分ではなく、前記のように改良されたトコフェロール乳
剤を用いても油分含有量の多い煮干し等の食品や、野菜
等の生鮮品には効果が発揮できなかった。
本発明の目的は、従来のトコフェロール乳剤に比べて、
非常に優れた性能を有する生鮮および加工食品用品質保
持剤を提供することにある。
非常に優れた性能を有する生鮮および加工食品用品質保
持剤を提供することにある。
(d)問題点を解決するための手段 本発明者らは、鋭意研究の結果、トコフェロールにごま
抽出物およびソルビトールを配合することにより、上記
の目的が達成されよことを見出した。
抽出物およびソルビトールを配合することにより、上記
の目的が達成されよことを見出した。
即ち、本発明はトコフェロール、ごま抽出物およびソル
ビトールを含有してなる食品用品質保持剤である。
ビトールを含有してなる食品用品質保持剤である。
トコフェロールとしては、分子蒸留または/およびイオ
ン交換樹脂処理により得られる純度40%以上の精製トコ
フェロールを用いることが好ましい。
ン交換樹脂処理により得られる純度40%以上の精製トコ
フェロールを用いることが好ましい。
本発明でいうごま抽出物は、セザモール、リグナン類縁
体等を含むものであって、種皮を所望により除いたごま
種子から圧搾、またはヘキサン等の溶剤により抽出され
た原油を用いることができる。また、この原油をイオン
交換樹脂、シリカゲルを用いて溶剤の極性比を変えるこ
とにより、吸着・脱離を行い、必要があれば分子蒸留等
の処理によりさらに精製したものを用いてもよい。この
他油分を除いた後のごま粕から極性を変えた溶剤により
抽出を行った後、シリカゲルと接触させて精製したもの
を用いることもできる。
体等を含むものであって、種皮を所望により除いたごま
種子から圧搾、またはヘキサン等の溶剤により抽出され
た原油を用いることができる。また、この原油をイオン
交換樹脂、シリカゲルを用いて溶剤の極性比を変えるこ
とにより、吸着・脱離を行い、必要があれば分子蒸留等
の処理によりさらに精製したものを用いてもよい。この
他油分を除いた後のごま粕から極性を変えた溶剤により
抽出を行った後、シリカゲルと接触させて精製したもの
を用いることもできる。
ソルビトールとしては、ソルビトール粉末、ソルビトー
ル溶液などを用いる。
ル溶液などを用いる。
以上の各成分の割合は、ごま抽出物としてごま原油を用
いた場合、ごま原油はトコフェロール1部(重量。以下
同じ)に対して0.05〜1.0部、望ましくは0.1〜0.4部が
適しており、ソルビトールはごま原油1部に対して1〜
80部、望ましくは10〜20部用いると良好な結果が得られ
る。
いた場合、ごま原油はトコフェロール1部(重量。以下
同じ)に対して0.05〜1.0部、望ましくは0.1〜0.4部が
適しており、ソルビトールはごま原油1部に対して1〜
80部、望ましくは10〜20部用いると良好な結果が得られ
る。
本発明の品質保持剤は、必要に応じて水中油型乳剤とな
し、そのまままたは希釈して塩漬、スプレー、練り込み
等の手段により用いることができる。このものは、野
菜、果実、魚介類、煮干し、冷凍食品、ハム、ソーセー
ジ、レトルト食品、インスタント食品等の生鮮食品およ
び加工食品の酸化防止に有効である。なお、食品以外の
用途、例えばゴム、合成樹脂、色素、染料、塗料などの
酸化防止にも効果がある。
し、そのまままたは希釈して塩漬、スプレー、練り込み
等の手段により用いることができる。このものは、野
菜、果実、魚介類、煮干し、冷凍食品、ハム、ソーセー
ジ、レトルト食品、インスタント食品等の生鮮食品およ
び加工食品の酸化防止に有効である。なお、食品以外の
用途、例えばゴム、合成樹脂、色素、染料、塗料などの
酸化防止にも効果がある。
(e)実施例 実施例1,2および比較例1〜6 表−1に示す配合組成物を油相、水相共に50℃に加温
し、ホモミキサーにより乳化後、室温まで冷却して水中
油型乳剤を得た。
し、ホモミキサーにより乳化後、室温まで冷却して水中
油型乳剤を得た。
この水中油型乳剤を1%水溶液としてカタクチイワシを
浸し、80℃,15分間加熱した後、乾燥処理を5日間施し
て煮干しを製造した。これを乾燥重量に対して10倍量の
クロロホルム/メタノール(2/1容量比)により抽出し
た油脂のPOV(過酸化物価)を表−2に示した。また乾
燥終了後の煮干しの保存による油焼けの具合を調べた結
果を表−3に示した。
浸し、80℃,15分間加熱した後、乾燥処理を5日間施し
て煮干しを製造した。これを乾燥重量に対して10倍量の
クロロホルム/メタノール(2/1容量比)により抽出し
た油脂のPOV(過酸化物価)を表−2に示した。また乾
燥終了後の煮干しの保存による油焼けの具合を調べた結
果を表−3に示した。
実施例3 実施例1で用いた水中油型乳剤を1%水溶液にして、こ
れにレタスを浸した後、十分水切りを行い、ラップ包装
後1℃で保存したものの鮮度を調べた結果を表−4に示
す。
れにレタスを浸した後、十分水切りを行い、ラップ包装
後1℃で保存したものの鮮度を調べた結果を表−4に示
す。
比較例7 アスコルビン酸1%水溶液を調製し、これを用いて実施
例3と同様な処理を施したレタスの結果を表−4に示
す。
例3と同様な処理を施したレタスの結果を表−4に示
す。
実施例4 実施例1で用いた水中油型乳剤を小麦粉に対して0.1%
添加して調製した麺をパーム油にて揚げ、得られたフラ
イ麺を20℃で保存した。結果を表−5に示す。
添加して調製した麺をパーム油にて揚げ、得られたフラ
イ麺を20℃で保存した。結果を表−5に示す。
比較例8 小麦粉を用いて調製した麺をパーム油にて揚げ、得られ
たフライ麺を20℃保存した。結果を表−5に示す。
たフライ麺を20℃保存した。結果を表−5に示す。
(f)発明の効果 本発明の品質保持剤は各種の生鮮および加工食品の品質
保存、例えば鮮度や酸化防止に対して著しい効果をもた
らすものである。この効果は従来のトコフェロールのみ
によるものに比べ大きく、ごま抽出物およびソルビトー
ルが相乗的に作用しているものと考えられる。
保存、例えば鮮度や酸化防止に対して著しい効果をもた
らすものである。この効果は従来のトコフェロールのみ
によるものに比べ大きく、ごま抽出物およびソルビトー
ルが相乗的に作用しているものと考えられる。
また本発明の品質保持剤は、煮干しの油焼け防止に顕著
な効果を示し、これは従来の酸化防止剤などでは十分に
達成できなかったものである。
な効果を示し、これは従来の酸化防止剤などでは十分に
達成できなかったものである。
Claims (6)
- 【請求項1】トコフェロール、ごま抽出物およびソルビ
トールを含有してなる食品用品質保持剤。 - 【請求項2】トコフェロールが、分子蒸留または/およ
びイオン交換樹脂処理により得られる精製トコフェロー
ルである特許請求の範囲第1項記載の食品用品質保持
剤。 - 【請求項3】ごま抽出物が、ごま原油である特許請求の
範囲第1項記載の食品用品質保持剤。 - 【請求項4】ごま抽出物が、ごま原油をイオン交換樹脂
または/およびシリカゲルにより処理し、必要に応じて
さらに分子蒸留を施して得られるものである特許請求の
範囲第1項記載の食品用品質保持剤。 - 【請求項5】ごま原油をトコフェロール1重量部に対し
て0.05〜1.0重量部用い、ソルビトールはごま原油1重
量部に対して1〜80重量部用いる特許請求の範囲第3項
記載の食品用品質保持剤。 - 【請求項6】水中油型乳剤である特許請求の範囲第1項
乃至第5項のいずれかに記載の食品用品質保持剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61-184239 | 1986-08-07 | ||
JP18423986 | 1986-08-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63152965A JPS63152965A (ja) | 1988-06-25 |
JPH0787763B2 true JPH0787763B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=16149815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27160786A Expired - Fee Related JPH0787763B2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-11-14 | 食品用品質保持剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0787763B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3283274B2 (ja) * | 1991-06-15 | 2002-05-20 | サントリー株式会社 | 新規組成物 |
FR2692783B1 (fr) * | 1992-06-25 | 1995-05-05 | Expanchimie | Compositions à base de fractions insaponifiables d'huiles de germe de blé et de sésame, et leurs utilisations notamment en cosmétologie et en qualité de complément alimentaire. |
US7396554B2 (en) * | 2002-08-16 | 2008-07-08 | Council Of Scientific & Industrial Research | Antioxidant sesame extract |
-
1986
- 1986-11-14 JP JP27160786A patent/JPH0787763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63152965A (ja) | 1988-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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