JPH078752B2 - 撹拌搬送装置 - Google Patents

撹拌搬送装置

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JPH078752B2
JPH078752B2 JP27811491A JP27811491A JPH078752B2 JP H078752 B2 JPH078752 B2 JP H078752B2 JP 27811491 A JP27811491 A JP 27811491A JP 27811491 A JP27811491 A JP 27811491A JP H078752 B2 JPH078752 B2 JP H078752B2
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fermenter
fermentation tank
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博 呉羽
裕 山本
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
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    • C05F17/00Preparation of fertilisers characterised by biological or biochemical treatment steps, e.g. composting or fermentation
    • C05F17/90Apparatus therefor
    • C05F17/921Devices in which the material is conveyed essentially horizontally between inlet and discharge means
    • C05F17/939Means for mixing or moving with predetermined or fixed paths, e.g. rails or cables
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畜産等の糞尿を堆肥化
して良質の有機質肥料を製造するための撹拌搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の攪拌搬送装置としては、
特願昭63−318253号に示すものが従来より知ら
れている。この撹拌搬送装置は、図7及び図8に示すよ
うに平面形状が円形に設けられた円形発酵槽1と、該円
形発酵槽1の周縁部に沿って設けられたレール2と、該
レール2に沿って転動可能な車輪3Aを有し前記円形発
酵槽1の中央支持台1Aをその回転中心として移動自在
なフレーム3と、このフレーム3に対して上下方向に配
置された無端ベルト4と、この無端ベルト4に設けられ
て、円形発酵槽1内に堆積された糞尿等の原料Mを上下
方向(矢印(イ)ー(ロ)方向)に対してかき上げる羽
根5と、該羽根5に対して微小な間隔を以て配置された
受圧板6とを有するものであって、前記羽根5によって
かき上げられた糞尿等の原料Mは、フレーム3の一方の
側(矢印(ニ)側)に送られ、該フレーム3に固定され
た受圧板6を矢印(ハ)方向に押圧し、この受圧板6へ
の重圧力によりフレーム3を矢印(ハ)方向に自走させ
るようにしている。なお、これらの図において、符号7
で示すものは無端ベルト4を巻回するプーリであり、符
号8で示すものは、無端ベルト4が巻回された無端ベル
ト7を駆動するためのモータ減速機である。そして、上
記フレーム3、無端ベルト4、羽根5、受圧板6、プー
リ7、モータ減速機8によって撹拌機100が構成され
ている。
【0003】また、上記撹拌搬送装置では、図8に示す
ように円形発酵槽1内を移動する撹拌機100の長さ方
向に沿う中心線Sが、円形発酵槽1の中心部1aからず
れた位置に設けられている、すなわち撹拌機100の回
転中心が、円形発酵槽1の中央支持台1Aの中心部1a
から偏心した位置に設けられており、このような位置関
係により、モータ減速機8により無端ベルト4を一定時
間毎に駆動させた場合に、A点に位置していた原料Mが
B点に移動し、更にこのような原料Mの移動を繰り返し
て行うことにより、矢印・・・・・・・で示
すように該原料Mが撹拌されつつ円形発酵槽1の内周側
に向けて順次移動するようになっている。 従って、円
形発酵槽1の外周壁1B付近に原料Mを投入することに
より、該原料Mが撹拌発酵されつつ円形発酵槽1の中央
支持台1Aに向けて進んで行き、最終的に撹拌発酵され
た該原料Mを、該円形発酵槽1の中央支持台1A付近で
取り出すことができ、これによって該原料Mからの有機
質肥料の製造を連続的に効率良く行わせることができる
効果を奏している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された撹拌搬送装置では、撹拌機100の中心線
Sが円形発酵槽1の中央支持台1Aの中心部1aから偏
心した位置に設けられ、かつ該撹拌機100が矢印
(ハ)方向に進行するようになっているので、これら撹
拌機100と円形発酵槽1の中央支持台1Aとの間(符
号Xで示す箇所)、あるいは撹拌機100と円形発酵槽
1の外周壁1Bとの間(符号Yで示す箇所)に原料Mが
入り込むことがあり、これら隙間に入り込んだ原料Mに
よって、撹拌機100の矢印(ハ)方向への移動の妨げ
となり、これによって原料Mの撹拌、発酵が円滑に行え
ないという不具合が生じていた。
【0005】また、上記のように構成された撹拌搬送装
置では、図8に示すように、A点からB点への原料Mの
移動を繰り返し行うことにより、矢印・・・・
・・・で示すように円形発酵槽1の内側に該原料Mが
到達するようになっているので、撹拌機100の厚さが
同一である場合に、径が大きい円形発酵槽1と、径の小
さい円形発酵槽1とでは径の大きい円形発酵槽1の方
が、径の小さい円形発酵槽1と比較して、原料Mが内側
に到達する時間が多く必要となり、装置の種類(円形発
酵槽1の径の違い)によって、発酵時間にばらつきが生
じ肥料の品質が均一化しないという問題があった。これ
は、撹拌機100による原料Mの一回の搬送量(図8に
示すA点からB点への原料Mの移動)が撹拌機100の
厚さWによって決定されるからであり、上記のような不
具合を解決するために、例えば、径の大きい円形発酵槽
1では原料Mの1回の搬送距離を大きくするために、撹
拌機100の厚さWを相対的に厚くし、また、径の小さ
い円形発酵槽1では原料Mの1回の搬送距離が小さくて
良いので、撹拌機100の厚さWを相対的に薄くしてい
た。すなわち、撹拌搬送装置の容量によって、逐一撹拌
機100の厚さWを調整しなければならず、結果として
該撹拌搬送装置がコストアップするという不具合があっ
た。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、撹拌機100と円形発酵槽1の中央支持
台1Aとの間(符号Xで示す箇所)、あるいは撹拌機1
00と円形発酵槽1の外周壁との間(符号Yで示す箇
所)に原料Mが入り込むことを防止しつつ、原料Mの撹
拌、発酵を円滑に行うことができ、同時に撹拌機100
の厚さWに関係なく、円形発酵槽の内周側(あるいは外
周側)に進む原料の移動速度を調整して、該原料Mの発
酵速度を調整し、品質の安定した肥料を製造し、装置の
コストダウンを図ることができる撹拌搬送装置の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、円形発酵槽内に堆積させた糞尿等の原
料を、撹拌させつつ一定期間醗酵させる撹拌搬送装置で
あって、円形発酵槽の中央支持台の中心部を回転中心と
して回転自在に設けられ、かつその長さ方向に沿う中心
線が該円形発酵槽の中心部を通過するように設けられ
て、一方の側に位置する原料をかき上げて他方の側に落
下させる撹拌機と、該撹拌機に設けられて、該撹拌機に
よりかき上げられて落下される原料を誘導する誘導装置
とを具備し、前記誘導装置を、前記原料を滑落させる誘
導板と、該誘導板の向きを前記円形発酵槽の径方向に対
して調整する角度調整手段とから構成するようにしてい
る。
【0008】
【作用】本発明の撹拌搬送装置によれば、撹拌機により
かき上げられて落下される原料を誘導板の向きを調整す
ることにより、円形発酵槽の径方向に対して調整するよ
うにしたので、撹拌機の長さ方向に沿う中心線を、円形
発酵槽の中心部を通過させるように配置したにも拘ら
ず、該撹拌機によりかき上げられて落下される原料が、
撹拌されつつ円形発酵槽の内周側に順次送られる。すな
わち、本発明の撹拌搬送装置では、 (一) 従来の撹拌機のように撹拌機の回転中心が円形
発酵槽の中心部から偏心した位置に設けられておらず、
該撹拌機の長さ方向に沿う中心線を円形発酵槽の中心部
を通過させるように配置したので、撹拌機と該撹拌機を
回転自在に支持している円形発酵槽の中央支持台との
間、あるいは撹拌機と円形発酵槽の外周壁との間に原料
が入り込むことがない。 (二) 撹拌機の厚さに関係なく、誘導板の向きを調整
することによって、原料が円形発酵槽の内周側に進む速
度(距離)を調整することができ、これにより該円形発
酵槽の径に無関係に、原料を一定時間で該円形発酵槽の
内周側あるいは外周側に到達させることができ、これに
よって原料の発酵速度を一定にすることができる。ま
た、誘導板の向きを調整することによって、原料が円形
発酵槽の内周側または外周側に進む速度(距離)を調整
することができるので、従来のように円形発酵槽の径の
違いに応じて撹拌機の厚さを違える必要がない。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図6を参照して説明
する。なお、これらの図において「従来の技術」で示し
た図7及び図8と構成を共通とする箇所に同一符号を付
しその説明を簡略化する。すなわち、符号1は円形発酵
槽、符号1Aは円形発酵槽1の中央支持台、符号2はレ
ール、符号3Aは装置本体に設けられた車輪、符号4は
無端ベルト、符号5は羽根、符号6は受圧板、符号7は
プーリ、符号8はモータ減速機である。
【0010】以下に、本発明に係わる撹拌機101と、
撹拌機101とその周辺部分の構成を、図1〜図3を参
照して更に詳細に説明すると、この撹拌機101は、従
来の技術と同様、車輪3Aが回転した場合に、円形発酵
槽1の中央支持台1Aを中心として、該撹拌機101が
矢印(ハ)方向に旋回するようになっている。
【0011】一方、この撹拌機101は、該撹拌機10
1を支持するフレーム10により、円形発酵槽1の中央
支持台1Aの中心部1aに対して以下のような位置関係
に設けられている。すなわち、撹拌機101の長さ方向
に沿う中心線(一点鎖線T)を、円形発酵槽1の中央支
持台1Aの中心部1aを通過して該円形発酵槽1の径方
向に沿う位置に配置したものであり、これによって該撹
拌機101を、従来の撹拌機100のように偏心させる
ことなく、中央支持台1Aの中心部1aを回転中心とし
て旋回させるようにしている。
【0012】一方、前記撹拌機101は、モータ減速機
8を駆動した場合に、矢印(ハ)側の羽根5が順次下か
ら上に移動し、これによって円形発酵槽1の底近くの原
料Mをかき上げて反対側の矢印(ニ)側に落とし、その
結果、該撹拌機101に固定された受圧板6を矢印
(ハ)方向に押圧させて、該受圧板6への重圧力により
前記撹拌機101を矢印(ハ)方向に自走させるように
しており、このとき、撹拌機101が円形発酵槽1の中
央支持台1Aの周囲を一回旋回する所要時間は約4〜5
時間であり、1日当り1回程度旋回し、投入した原料M
が堆肥になって取出されるまでの時間は約2〜3週間で
ある。なお、円形発酵槽1に投入した原料Mが堆肥にな
って取出されるまでの時間は、後述する誘導板40・4
4の角度によって決定される。
【0013】円形発酵槽1上であり、かつ前記撹拌機1
01より高い位置には、原料Mを該円形発酵槽1内に供
給するための旋回アーム20が設けられている。この旋
回アーム20は、一端側が円形発酵槽1の中央支持台1
Aに回転可能に支持され、かつ他端側に円形発酵槽1上
のレール2を滑走する車輪21が設けられたものであ
る、すなわち、この旋回アーム20は円形発酵槽1の半
径方向に沿って配置され、撹拌機101と同様に該円形
発酵槽1の中央支持台1Aを中心に旋回自在に設けられ
たものであり、更に、前記車輪21はモータ減速機22
により正逆方向に駆動されるようになっている。なお、
このモータ減速機22による旋回アーム20の正逆両方
向の旋回速度は、撹拌機101の旋回速度の0.2〜
0.3m/毎分より早く、例えば1.0〜2.0m/毎
分程度である。
【0014】この旋回アーム20上には、その長さ方向
に沿って原料Mを、円形発酵槽1の外周壁1B付近に運
搬するためのベルトコンベア23と、このベルトコンベ
ア23の一端側(円形発酵槽1の内側に位置する)に対
して原料Mを投入するためのホッパー24が設けられて
いる。また、このホッパー24の上方位置には、該ホッ
パー24内に原料Mを運搬する上り坂のベルトコンベア
25が設けられている。そして、このようなベルトコン
ベア25、ホッパー24、ベルトコンベア23の配置に
よって、ベルトコンベア25を通じて搬送された原料M
が、ホッパー24に投入された後、該ホッパー24から
ベルトコンベア23上に落下し、更に該ベルトコンベア
23を通じて、円形発酵槽1の外周壁1B付近に供給さ
れるようになっている。なお、上記原料Mを搬送する手
段としてベルトコンベア23,25、ホッパー24を使
用したが、これに限定されずスクリューコンベアを使用
しても良い。
【0015】そして、前述したように撹拌機101と、
旋回アーム20とはその一端側が円形発酵槽1の中央支
持台1Aの中心部1aに同心状に回転自在に設けられ、
かつこれら各他端側が車輪3A及び車輪21によって円
形発酵槽1の槽壁上のレール2に沿って移動することか
ら、これら撹拌機101と、旋回アーム20とは共に円
形発酵槽1の中央支持台1Aを中心として旋回すること
になる。
【0016】そして、この場合、前記撹拌機101の旋
回運転時間は、1日当たり約4〜5時間で、それ以外の
時間は停止しているのに対し、原料Mを槽内に供給する
ための旋回アーム20はほぼ終日、撹拌機101より早
い速度で旋回する。このため、同じレール2上を車輪3
A,21により移動する撹拌機101と、旋回アーム2
0とが互いに衝突するのを防止し、撹拌機101が旋回
しているときでも、旋回を停止しているときでも、旋回
アーム20を旋回させつつ該旋回アーム20上のベルト
コンベア23で円形発酵槽1の外周壁1B付近に全体的
に原料Mを投下、供給できるようにするために、撹拌機
101と、旋回アーム20とには、旋回アーム20が旋
回して撹拌機101に接近したときに、車輪21を駆動
するモータ減速機22の回転を切換え、旋回アーム20
を逆方向に旋回させる切換装置26(図1参照)が設け
られている。
【0017】なお、前記切換装置26は、例えば、旋回
アーム20の両側にそれぞれ設けられたスイッチ27,
28と、撹拌機101の両側にそれぞれ設けられて、前
記スイッチ27,28をそれぞれ作動させる作動部材2
9,30とから構成される。また、前記スイッチ27,
28としては、リミットスイッチ、リードスイッチなど
が使用される。そして、このような切換装置26によ
り、高速で旋回する旋回アーム20側のスイッチ27,
28が、低速で旋回あるいは停止している撹拌機101
側の作動部材29,30に接触して作動させられると、
旋回アーム20のモータ減速機22は逆転して、その旋
回方向を反転させる。これにより、撹拌機101の移動
速度、停止旋回の有無に関係なく、旋回アーム20を連
続的に旋回させ、ベルトコンベア23、ホッパー24、
ベルトコンベア25を通じて連続的に原料Mを円形発酵
槽1に投入することができる。
【0018】上記切換装置26の例では、スイッチ2
7,28と作動部材29,30とにより旋回アーム20
の旋回方向を変更させるようにしたが、切換装置26は
上記構成に限定されるものではない。一方、円形発酵槽
1の槽底の中心部には、発酵された肥料を取り出すため
の取出口32が開口しており、この排出口32から槽底
の下に設けた取出通路33内にはスクリューコンベアで
34が設けられている。
【0019】撹拌機101の受圧板6には、図4及び図
5に示すように、各羽根5によって矢印(ハ)側より送
られた原料Mを受けて円形発酵槽1内に滑降させる誘導
板40が複数設けられている。これら誘導板40は、図
5に示すように上端の支点41を中心に回転自在に設け
られ、かつ受圧板6に形成された円弧状のスリット42
に対して、ボルト・ナットからなる締結手段43を締め
付けることにより、その角度が変更可能に設けられたも
のである。すなわち、締結手段43を、円弧状のスリッ
ト42のどの位置で締めるかによって、誘導板40の配
置角度が決定されるものである。
【0020】なお、前記誘導板40は、図5に示すよう
に通常は実線で示すように、その下端側が円形発酵槽1
の内側に向くように配置され、かつその角度がスリット
42と締結手段43とにより調整されるものである。具
体的には、円形発酵槽1の径が大きくなる程に誘導板4
0の傾斜を緩やかにして(角度θを小に設定する)、円
形発酵槽1の径方向内側への原料Mの一回あたりの移動
距離を大きくし、一方、円形発酵槽1の径が小さくなる
程に誘導板40の傾斜を急にして(角度θを大に設定す
る)、円形発酵槽1の径方向内側への原料Mの一回あた
りの移動距離を小さくするようにする。
【0021】そして、上記のように構成された誘導板4
0では、該誘導板40の角度を適宜調整することによ
り、該誘導板40により円形発酵槽1の径方向内側に進
む原料Mの1回当たりの移動距離(図8参照)を適宜設
定することができ、その結果、従来のように撹拌機10
0を偏心させ、かつ円形堆積槽1の径に応じて撹拌機1
00の厚さWを調整したりする必要がない。すなわち、
本発明の撹拌搬送装置では、誘導板40の角度を調整す
ることにより、撹拌機101によりかき上げられた原料
Mを任意量内側に移動させることができるので、従来の
撹拌機100のように中心部1aに対して偏心した位置
関係に設ける必要がなく、かつ撹拌機101の長さ方向
に沿う中心線(一点鎖線T)を、円形発酵槽1の中央支
持台1Aの中心部1aを通過して該円形発酵槽1の径方
向に延びる位置に配置することができ、その結果、 (一)従来のように撹拌機100と円形発酵槽1の中央
支持台1Aとの間(符号Xで示す箇所)、あるいは撹拌
機100と円形発酵槽1の外周壁との間(符号Yで示す
箇所)に原料Mが入り込むことを防止しつつ、原料Mの
撹拌、発酵を円滑に行うことができる。 (二) 撹拌機101の厚さに関係なく、誘導板40の
向きを調整することによって、原料Mが円形発酵槽1の
内周側に進む速度(距離)を調整することができ、これ
により該円形発酵槽1の径に無関係に、原料Mを一定時
間で該円形発酵槽の内周側に到達させることができ、こ
れによって原料Mの発酵速度を一定にし、品質の安定し
た肥料を製造することができる。また、誘導板40の向
きを調整することによって、原料Mが円形発酵槽1の内
周側に進む速度(距離)を調整することができるので、
従来のように円形発酵槽1の径の違いに応じて撹拌機1
00の厚さを違える必要がない、すなわち同一厚さの撹
拌機101を、径の異なる円形発酵槽1に適用すること
ができ、これによって撹拌搬送装置のコストダウンにつ
ながるという効果も奏する。
【0022】なお、上記誘導板40は、支点41、スリ
ット42、締結手段43によって角度を変更するように
したが、これに限定されず、図6に示すように誘導板4
4の長さ方向に沿う中心にボルト45を設け、このボル
ト45を緩めた状態で、該ボルト45を中心に誘導板4
0を回動させて、特定の角度に位置させるようにし、更
にこの状態で該ボルト45を締めることにより、該誘導
板40の角度を設定するようにしても良い。また、この
とき、図6に示す誘導板44では断面形状がL字状のも
のを用いて、落下する原料Mがボルト45に直接触れな
いようにしている。
【0023】また、上記撹拌搬送装置では、主に円形発
酵槽1の径に応じて誘導板40・44の角度を調整する
ようにしたが、これに限定されず、原料M内に含有され
る水分量に応じて、該誘導板40・44の角度調整をし
ても良い。また、気温等によっても、該誘導板40・4
4の角度を調整しても良い。また、上記撹拌搬送装置で
は、円形発酵槽1の外周壁1B付近に原料Mを投入し、
完熟した製品を槽底の中心部にある取出口32に排出し
て外部に取出すようにしたが、これに限定されず、円形
発酵槽1の中心部付近に原料Mを投入し、円形発酵槽1
の外周壁1Bに設けた取出口から完熟製品を取出すよう
にしても良い。そして、この場合には、前記誘導板4
0,44の下端部は外側に向いた状態に設定されること
になる。また、上記撹拌搬送装置では、受圧板6にかか
る原料Mの押圧力により、撹拌機101を矢印(ハ)方
向に進行させるようにしたが、これに限定されず、車輪
3Aにモータ減速機34を設けることにより該撹拌機1
01を同方向に進行させるようにしても良い。
【0024】また、上記実施例においては、誘導板4
0、支点41、スリット42、締結手段43、誘導板4
4、ボルト45によって誘導装置が構成され、また、支
点41、スリット42、締結手段43、ボルト45によ
って誘導装置の角度調整手段が構成される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の撹拌搬送装
置によれば、撹拌機によりかき上げられて落下される原
料を誘導板の向きを調整することにより、円形発酵槽の
径方向に対して調整するようにしたので、撹拌機の長さ
方向に沿う中心線を、円形発酵槽の中心部を通過させる
ように配置したにも拘らず、該撹拌機によりかき上げら
れて落下される原料が、撹拌されつつ円形発酵槽の内周
側に順次送られる。すなわち、本発明の撹拌搬送装置で
は、 (一) 従来の撹拌機のように撹拌機の回転中心が円形
発酵槽の中心部から偏心した位置に設けられておらず、
該撹拌機の長さ方向に沿う中心線を円形発酵槽の中心部
を通過させるように配置したので、撹拌機と該撹拌機を
回転自在に支持している円形発酵槽の中央支持台との
間、あるいは撹拌機と円形発酵槽の外周壁との間に原料
が入り込むことがなく、原料の撹拌、発酵を円滑に行わ
せることができる。 (二) 撹拌機の厚さに関係なく、誘導板の向きを調整
することによって、原料が円形発酵槽の内周側に進む速
度(距離)を調整することができ、これにより該円形発
酵槽の径に無関係に、原料を一定時間で該円形発酵槽の
内周側あるいは外周側に到達させることができ、これに
よって原料の発酵速度を一定にすることができる。ま
た、誘導板の向きを調整することによって、原料が円形
発酵槽の内周側あるいは外周側に進む速度(距離)を調
整することができるので、従来のように円形発酵槽の径
の違いに応じて撹拌機の厚さを違える必要がない、すな
わち同一厚さの撹拌機を、径の異なる円形発酵槽に適用
することができ、これによって撹拌搬送装置のコストダ
ウンにつながるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】原料の投入状況を図解する平面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図1をIVから視た図である。
【図5】本発明に係わる誘導装置を示す図。
【図6】本発明に係わる誘導装置の他の例を示す図。
【図7】従来の撹拌搬送装置を示す側面図。
【図8】従来の撹拌搬送装置の撹拌機の配置と移動状況
を示す平面図。
【符号の説明】
1 円形発酵槽 1A 中央支持台 1a 中心部 40 誘導板 41 支点(角度調整手段) 42 スリット(角度調整手段) 43 締結手段(角度調整手段) 44 誘導板 45 ボルト(角度調整手段) 101 撹拌機 T 撹拌機の中心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形発酵槽内に堆積させた糞尿等の原料
    を、撹拌させつつ一定期間醗酵させる撹拌搬送装置であ
    って、 円形発酵槽の中央支持台の中心部を回転中心として回転
    自在に設けられ、かつその長さ方向に沿う中心線が該円
    形発酵槽の中心部を通過するように設けられて、一方の
    側に位置する原料をかき上げて他方の側に落下させる撹
    拌機と、 該撹拌機に設けられて、該撹拌機によりかき上げられて
    落下される原料を誘導する誘導装置とを具備してなり、 前記誘導装置は、前記原料を滑落させる誘導板と、該誘
    導板の向きを前記円形発酵槽の径方向に対して調整する
    角度調整手段とから構成されていることを特徴とする撹
    拌搬送装置。
JP27811491A 1991-09-09 1991-10-24 撹拌搬送装置 Expired - Lifetime JPH078752B2 (ja)

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