JPH0787472A - テレビ会議システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 多重／分解部１は、ディジタル回線を介して
テレビ会議のための多重化信号を入力し、画像データや
音声データ等に分離する。音声データは音声処理部３で
アナログ音声信号に変換され、音声／文字変換部９に入
力される。音声／文字変換部９では、入力した音声デー
タを、対応する文字データに変換して文章変換部１０に
出力する。文章変換部１０では、文字データを予め決め
られた言語に翻訳し、文字データとして画像処理部８に
出力する。画像処理部８では多重／分解部１からの画像
データに文章変換部１０からの文字データを重畳し、こ
れをアナログ画像信号に変換して表示装置４に出力す
る。これにより、表示装置４は、相手側からの画像と共
に、音声に対応する字幕を表示する。 【効果】 異国間のテレビ会議であっても、会議が円滑
に行える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数のシステムが、通
信回線を介して画像と音声との相互通信を行うテレビ会
議システムに関し、特に相手側システムからの音声を字
幕スーパーインポーズとして表示する構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では、ＩＳＤＮといった高速で大容
量なディジタル伝送が容易に行えるようになったことか
ら、テレビ会議システムが普及しつつある。このテレビ
会議システムとは、複数の地点でテレビ会議システム用
の端末装置を用い、リアルタイムで画像と音声を送受信
するものである。

【０００３】図２は、このようなテレビ会議システムを
示すブロック図である。この図は、テレビ会議システム
における端末装置を示すもので、このような端末装置が
複数の地点に設置されてテレビ会議が行われる。

【０００４】図の端末装置は、多重／分解部１、画像処
理部２、音声処理部３、表示装置（モニタテレビ）４、
テレビカメラ５、スピーカ６、マイク７からなる。多重
／分解部１は、ＣＣＩＴＴ（国際電信電話諮問委員会）
のＨ．２２１勧告に準拠した動作を行うもので、画像信
号や音声信号といった各データを多重してＩＳＤＮ等の
ディジタル回線に送出し、また、ディジタル回線を介し
て入力した多重信号から各データを分離する機能を有し
ている。

【０００５】画像処理部２は、画像（動画）の符号化お
よび復号化を行うビデオコーデックであり、ＣＣＩＴＴ
の勧告Ｈ．２６１に準拠した動作を行うものである。ま
た、表示装置４は、画像処理部２から出力された画像デ
ータを表示するためのモニタであり、テレビカメラ５
は、会議出席者等の画像を撮り、ビデオ出力として画像
処理部２に送るためのものである。音声処理部３は、音
声の符号化および復号化を行う音声コーデックであり、
ＣＣＩＴＴの勧告Ｇ．７１１やＧ．７２２に準拠した動
作を行うものである。また、スピーカ６は音声処理部３
から出力された音声データを出力するための音声表示部
であり、マイク７は、会議出席者等の音声を入力するた
めのものである。

【０００６】尚、多重／分解部１で多重、分解されるデ
ータとしては、動画や音声の他、静止画等のデータがあ
るが、これらのデータの説明は省略する。

【０００７】このように構成されたテレビ会議システム
において、先ず受信側の動作では、多重／分解部１が、
ディジタル回線を介して画像信号や音声信号が多重され
た多重信号を受信する。そして、多重／分解部１は、受
信したデータの同期をとり、データ毎に分離し、画像信
号は画像処理部２に、また音声信号は音声処理部３に出
力する。画像処理部２では、多重／分解部１から送られ
たディジタル画像信号をアナログ画像信号に変換（復号
化）し、表示装置４に出力する。表示装置４では画像処
理部２から送られてくる画像信号を順次表示する。ま
た、音声処理部３では、多重／分解部１から送られたデ
ィジタル音声信号をアナログ音声信号に変換（復号化）
して、スピーカ６に出力し、スピーカ６はこれを音声と
して出力する。

【０００８】次に、送信側の動作では、先ず画像の場合
はテレビカメラ５にて撮影された画像は、アナログ画像
信号として画像処理部２に送出される。画像処理部２で
は、受信側の動作とは逆の動作を行い、アナログ画像信
号をディジタル画像信号に変換（符号化）して、多重／
分解部１に送出する。また、音声の場合も同様に、マイ
ク７からの音声信号が、音声処理部３で符号化され、多
重／分解部１に送出される。多重／分解部１では、画像
データや音声データ等を多重し、所定の規格のディジタ
ル信号としてディジタル回線に送出する。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のテレビ会議システムでは、例えば異国間でテレビ会
議を行う等でも、テレビ会議システムとしては相手側の
言語への翻訳といった処理は行っていなかった。そのた
め、異国間でのテレビ会議の場合は、相互に相手側の言
語を通訳しながら会議を行っていたが、この場合は通訳
を介するために、タイムラグが生じ、円滑な会議の進行
が実現できないといった問題があった。

【００１０】また、一方側の端末装置が、相手側の言語
への翻訳を行って、これを画像への字幕として画像に重
畳させるシステムが考えられるが、このような場合、翻
訳される言語は固定的であるため、例えば３カ国以上で
テレビ会議を行う場合等では、相手国以外は、不必要な
字幕データを表示することになる等、操作性の悪いもの
であった。

【００１１】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、異国間で容易にテレビ会議が可能
でかつ、様々な国で使用することのできるテレビ会議シ
ステムを提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明のテレビ会議シス
テムは、複数のシステムが、通信回線を介して画像と音
声との相互通信を行うテレビ会議システムにおいて、各
システムの受信部に設けられ、相手側システムから送信
された音声信号を、当該音声に対応する文字データに変
換する音声／文字変換部と、前記音声／文字変換部で出
力された文字データを任意の言語に翻訳する文章変換部
と、前記文章変換部で出力された文字データを入力し、
当該文字データを相手側システムからの画像データに重
畳して出力する画像処理部と、前記画像処理部から出力
された画像データを表示する表示装置とを備えたことを
特徴とするものである。

【００１３】

【作用】本発明のテレビ会議システムにおいては、先
ず、多重／分解部は、ディジタル回線を介してテレビ会
議のための多重化信号を入力し、画像データや音声デー
タ等に分離する。そして、画像データは画像処理部に、
また、音声データは音声処理部に出力される。音声処理
部では、多重／分解部からの音声データをアナログ音声
信号に変換し、スピーカに対して出力すると共に、この
音声信号は音声／文字変換部に入力される。音声／文字
変換部では、入力した音声データを、対応する文字デー
タに変換して文章変換部に出力する。文章変換部では、
入力した文字データを予め決定した言語に翻訳し、文字
データとして画像処理部に出力する。画像処理部では、
多重／分解部からの画像データに文章変換部からの文字
データを重畳し、これをアナログ画像信号に変換して表
示装置に出力する。表示装置は、相手側からの画像と共
に、音声に対応する字幕を表示する。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図１は本発明のテレビ会議システムの実施例
を示すブロック図である。図のシステムは、多重／分解
部１、音声処理部３、表示装置４、テレビカメラ５、ス
ピーカ６、マイク７、画像処理部８、音声／文字変換部
９、文章変換部１０からなる。ここで、多重／分解部１
〜マイク７は従来と同様の構成であるため、その説明は
省略する。

【００１５】画像処理部８は、従来と同様に、ビデオコ
ーデックとしての機能を有すると共に、文章変換部１０
から出力された文字データを、多重／分解部１から出力
された画像データに重畳して表示装置４に出力する機能
を有している。音声／文字変換部９は、音声処理部３か
ら出力されたアナログ音声信号を入力し、その音声デー
タを既知の音声解析により、対応する文字データに変換
する機能を有している。

【００１６】文章変換部１０は、音声／文字変換部９か
ら出力された文字データを、構文解析等の方法により対
応する言語データに翻訳し、これを文字データとして画
像処理部８に出力するものである。また、翻訳データは
交換可能なメモリカードに格納されており、このメモリ
カードは、英語→日本語、独語→日本語といったよう
に、翻訳する言語別に用意されている。

【００１７】次に、上記構成のテレビ会議システムの動
作について説明する。先ず、画像および音声の送信側の
動作は従来と同様であるため、ここでの説明は省略す
る。

【００１８】次に、受信側の動作の場合、ディジタル回
線（通信回線）を介して受信した多重化信号が多重／分
解部１で分離され、画像データは画像処理部８に、音声
データは音声処理部３に出力される。そして、音声デー
タは音声処理部３で復号化されスピーカ６に対して出力
されると共に、音声／文字変換部９に入力される。音声
／文字変換部９では、その音声信号から音声認識を行
い、対応する文字データに変換する。また、この場合、
予め変換元の言語を、例えば、英語、仏語、独語といっ
たように指定し、対応する言語の英数字等からなる文字
データとして出力する。

【００１９】文章変換部１０では、予め翻訳する言語の
メモリカードを用意し、音声／文字変換部９からの文字
データを翻訳する。そして、翻訳された言語の文字デー
タを画像処理部８に出力する。画像処理部８では、多重
／分解部１からのディジタル画像データに、文章変換部
１０からのディジタル信号の文字データを重畳し、この
画像データをアナログ変換して表示装置４に出力する。
その結果、表示装置４では、相手側から送られてきた画
像データと共に、その音声に相当する字幕が表示され
る。

【００２０】尚、上記実施例では、文章変換部１０から
の文字データをディジタルデータで重畳するようにした
が、これに限定されるものではなく、アナログ信号とし
て画像のフレームに重畳させるよう構成してもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のテレビ会
議システムによれば、相手側から送られた音声信号を音
声／文字変換部で文字データに変換した後、これを文章
変換部で翻訳し、その翻訳データを画像処理部で画像デ
ータに重畳して表示させるようにしたので、異国間のテ
レビ会議でたとえ相手国の言語が分からなくても、表示
される字幕によりその音声内容を容易に理解することが
でき、テレビ会議を円滑に行うことができる。また、受
信側で翻訳を行うため、たとえ３カ国以上の国でテレビ
会議を行う場合でも、それぞれが自国の言語に翻訳すれ
ばよいため、送信側の言語を意識する必要がなく、テレ
ビ会議システムとしての操作性を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のテレビ会議システムの構成を示すブロ
ック図である。

【図２】従来のテレビ会議システムの構成を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ 多重／分解部 ３ 音声処理部 ４ 表示装置 ８ 画像処理部 ９ 音声／文字変換部 １０ 文章変換部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のシステムが、通信回線を介して画
   像と音声との相互通信を行うテレビ会議システムにおい
   て、 各システムの受信部に設けられ、 相手側システムから送信された音声信号を、当該音声に
   対応する文字データに変換する音声／文字変換部と、 前記音声／文字変換部で出力された文字データを任意の
   言語に翻訳する文章変換部と、 前記文章変換部で出力された文字データを入力し、当該
   文字データを相手側システムからの画像データに重畳し
   て出力する画像処理部と、 前記画像処理部から出力された画像データを表示する表
   示装置とを備えたことを特徴とするテレビ会議システ
   ム。