JPH0787317A - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents

画像処理方法及びその装置

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JPH0787317A
JPH0787317A JP5230397A JP23039793A JPH0787317A JP H0787317 A JPH0787317 A JP H0787317A JP 5230397 A JP5230397 A JP 5230397A JP 23039793 A JP23039793 A JP 23039793A JP H0787317 A JPH0787317 A JP H0787317A
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JP5230397A
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English (en)
Inventor
Shoji Kurita
章司 栗田
Noboru Inamine
昇 稲嶺
Ikuo Noguchi
郁夫 野口
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4056Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern the pattern varying in one dimension only, e.g. dash length, pulse width modulation [PWM]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段階階調を表現しうる隣合う画素の大きさ
が異なる画像の高解像度を得ること。 【構成】 隣合う画素は走査によりいずれかが注目画素
とされ、注目画素選択手段5からは対応する選択信号S
1が出力され、各画素別の演算がなされる。伝搬誤差算
出手段10は、周辺画素で発生する2値化誤差を注目画
素に伝搬させる際、各画素の面積と距離を考慮した重み
係数、および濃度誤差信号S3により伝搬誤差を演算す
る。再配置手段15は注目画素の濃度に伝搬誤差を加え
再配置し、2値化手段17により予め定められたしきい
値と比較して該注目画素の2値化レベルが決定され2値
化信号S2を得る。濃度配分誤差算出手段19は、再配
置後の濃度および2値化レベルと画素比率により注目画
素の濃度配分誤差を演算し濃度誤差信号S3として出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の画素で構成され
る画像について、各画素の誤差を演算処理する画像処理
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿は、CCD(Charge Coupled Devic
e) 等のイメージセンサを有するスキャナ部で読み取ら
れ、画像処理部で画像処理がなされた後、TPH (Ther
mal Print Head) 等の印刷部で記録紙に印刷することが
できる。印刷時、主走査方向にサーマルヘッドが配置さ
れ、副走査を記録紙の搬送により行う方式が一般的であ
る。図18は、印刷部に設けられる感熱印刷するサーマ
ルヘッド50を示すものであり、隣合う各発熱体51が
いずれも同一の大きさで形成されている。よって、印刷
以前の段階における画像処理も同一大きさ(同一面積)
の画素による画像処理とされている。
【0003】そして、記録紙上での記録は、サーマルヘ
ッドの各発熱体を選択的に駆動して行われる。具体的に
は、画像処理の際、各発熱体に対し2値化された駆動制
御で通電あるいは非通電して所定の文字、画像を形成す
る。また、画像処理において、原稿、写真等が濃度の濃
淡階調が多段階を有するものについては、誤差拡散法を
用いることにより多段階階調を記録紙上に高階調で再現
することができる。
【0004】この誤差拡散法は、注目画素(後に印字し
ようとする発熱体に相当)に伝搬する誤差を得るべく、
周辺の画素から注目画素に伝搬する誤差を求めて注目画
素の階調度合いの決定に利用し、高階調性の実現を図る
ものである。尚、最終的には注目画素の階調決定は、例
えば多段階階調の略中間調の濃度をしきい値として設定
し、前記誤差が加算された注目画素の濃度がこのしきい
値より濃いかるいは薄いかにより2値化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サーマルヘッド50は、隣合う各発熱体51が同一大き
さで形成されていたため、隣合う2つの発熱体で表現で
きる階調は計3階調に限定される。このため、従来のサ
ーマルヘッドでさらに多段階の階調を表現するには、構
成が複雑かつ大規模化する。
【0006】このため、図19に示す如く隣合う発熱体
の大きさを交互に異なるよう構成したサーマルヘッド6
0がある。このサーマルヘッド60によれば、隣合う発
熱体61,62の発熱量がそれぞれ異なるため、隣合う
2つの発熱体61,62で計4階調の表現ができ、多段
階階調の表現が容易化できる。
【0007】しかしながら、該サーマルヘッド60を用
いた誤差拡散法による画像処理方法が提案されていな
い。すなわち、より高階調の特性を示すためには、前述
したサーマルヘッド60を用いるのみならず、該サーマ
ルヘッド60に適応した画像処理を行う必要がある。し
かしながら、従来は、前述した各発熱体が全て同一大き
さのものについての誤差拡散法を用いた画像処理しか提
案されていない。これは、各発熱体が同一大きさである
ことから注目画素と周辺画素との距離のみ考慮すればよ
かったためである。
【0008】したがって、上記注目画素(各発熱体)の
大きさが2種類あるサーマルヘッド60は、各発熱体6
1,62の距離のみに基づく誤差拡散法では対応しきれ
ないことになった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、隣合う画素の大きさが異なる2種の画素とされ
た画像について、新規な誤差拡散法により高階調特性を
示すことができる画像処理方法及びその装置を提供する
ことを目的とする。そして、該画像処理によって、サー
マルヘッドの各発熱体が最適に制御でき、記録紙上に高
階調を表現しうる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像処理方法は、走査方向に隣合う画素
(a,b)の面積が異なって形成される画像における注
目画素の濃度を、該注目画素の濃度および注目画素周辺
の複数の周辺画素の濃度により2値化する所謂、誤差拡
散法による画像処理方法であって、請求項1記載の方法
によれば、予め各画素の比率に応じた濃度のしきい値
(Th1 ,Th2 )を算出した後、前記隣合う比率の異
なるいずれかの単一画素(a,b)を注目画素(f)と
して選択した後、前記注目画素(f)に伝搬する前記周
辺画素の伝搬誤差(E)を、該各周辺画素から注目画素
までの各距離、および各周辺画素の面積に応じて算出し
た後、前記注目画素の濃度に対して前記伝搬誤差を加
え、注目画素の濃度を再配置(f’)した後、該再配置
後の濃度を前記注目画素別のしきい値と比較して2値化
レベル(G)を得た後、前記再配置後の濃度に対して注
目画素の比率、および前記2値化レベルに基づき濃度配
分誤差(e)を得ることを特徴としている。
【0011】また請求項2記載の画像処理方法は、予め
想定される前記隣合う2つの画素(a,b)の濃度の組
合せパターンに応じて各濃度のしきい値(Th11〜Th
14)を算出した後、前記隣合う1組の画素(a,b)を
合わせた注目画素ブロック(F)として選択した後、前
記注目画素ブロック(F)に伝搬する前記周辺画素の伝
搬誤差(ES)を、該各周辺画素ブロックから注目画素
ブロックまでの各距離に応じて算出した後、前記注目画
素ブロックの濃度に対して前記伝搬誤差を加え、注目画
素ブロックの濃度を再配置(F’)した後、該再配置後
の濃度を前記しきい値と比較することにより前記注目画
素ブロック内での各画素の濃度の組合せパターンに対応
した濃度配分誤差(E)を得ることを特徴としている。
【0012】また、本発明の画像処理装置は、走査方向
に隣合う画素(a,b)の面積が異なって形成される画
像における注目画素(f),(F)周辺の周辺画素で発
生する濃度配分誤差を注目画素に伝搬させて2値化する
誤差拡散法を用いた画像処理装置であって、請求項3記
載の画像処理装置は、画像の走査信号に基づき、前記い
ずれかの画素(a,b)を注目画素として順次選択して
対応する選択信号(S1)を出力する注目画素選択手段
(5)と、前記隣合う画素(a,b)の面積、および注
目画素から各周辺画素迄の距離に基づき注目画素から各
周辺画素までの重み係数を演算し、前記選択信号により
各注目画素に対応する重み係数(K1 〜K4 )を出力す
る重み係数設定手段(7)と、前記隣合う画素の比率に
応じて各画素の2値化レベルを選択するための濃度のし
きい値を算出し、前記選択信号により各注目画素に応じ
たしきい値(Th1 ,Th2 )を演算出力するしきい値
算出手段(12)と、前記注目画素(f)に伝搬する前
記周辺画素の伝搬誤差(E)を、前記重み係数設定手段
の重み係数に基づき演算する伝搬誤差算出手段(10)
と、前記注目画素の濃度に対して前記伝搬誤差を加え、
注目画素の濃度を再配置(f’)する再配置手段(1
5)と、該再配置後の濃度を前記しきい値算出手段から
出力されるしきい値(Th1 ,Th2 )と比較した2値
化レベル(G)を得て各画素(a,b)に対応した2値
化信号(S2)を選択出力する2値化手段(17)と、
前記再配置手段の再配置後の濃度(f’)および、前記
2値化手段(17)の2値化レベルと各注目画素の比率
に基づき前記各注目画素に対応する濃度配分誤差(e)
を得て各画素(a,b)に対応した濃度配分誤差信号
(S3)を出力する濃度配分誤差算出手段(19)とを
備えたことを特徴としている。
【0013】また、請求項4記載の画像処理装置は、画
像の走査信号に基づき、前記隣合う1組の画素(a,
b)を注目画素ブロック(F)として選択して対応する
選択信号(S1)を出力する注目画素選択手段(5)
と、前記注目画素ブロックから各周辺画素ブロック迄の
距離に基づき注目画素ブロックから各周辺画素ブロック
までの重み係数(K11〜K14)を演算出力する重み係数
設定手段(7)と、前記注目画素ブロックの濃度に応じ
た複数の濃度のしきい値(Th11〜Th13)を演算出力
するしきい値算出手段(12)と、前記注目画素ブロッ
ク(F)に伝搬する前記周辺画素ブロックの伝搬誤差
(ES)を、前記重み係数設定手段の重み係数に基づき
演算する伝搬誤差算出手段(10)と、前記注目画素ブ
ロックの濃度に対して前記伝搬誤差を加え、注目画素ブ
ロックの濃度を再配置(F’)する再配置手段(15)
と、該再配置後の濃度を前記しきい値算出手段から出力
されるしきい値と比較して注目画素ブロックの4値化レ
ベル(G)を示す4値化信号(S4)を選択出力する4
値化手段(16)と、該4値化手段の4値化信号に基づ
き、各画素(a,b)の2値化レベル(g)を示す2値
化信号(S2)を選択出力する2値化手段(17)と、
前記再配置手段の再配置後の濃度(F’)および、前記
4値化手段(16)の4値化レベルに基づき、前記各注
目画素ブロックに対応する濃度配分誤差(E)を演算し
濃度誤差信号(S3)を出力する濃度配分誤差算出手段
(19)とを具備したことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1,3記載の方法と装置によれば、注目
画素選択手段(5)は、主走査方向に隣合う面積の異な
る画素(a,b)が順次、走査信号に対応し注目画素
(f)として選択される。この注目画素(f)に伝搬す
る周辺画素からの伝搬誤差(E)は、伝搬誤差算出手段
(10)により、濃度配分誤差算出手段(19)により
算出される濃度配分誤差(em-1,n-1 〜em-1,n )を重
み係数設定手段の重み係数(K1 〜K4 )で積算して得
られる。この後、再配置手段(15)では、注目画素
(f)の濃度に対して伝搬誤差(E)を加え、注目画素
(f)の濃度を再配置(f’)する。再配置後の濃度
は、2値化手段(17)により、しきい値算出手段(1
2)から出力されるしきい値(Th1 ,Th2 )と比較
され2値化レベル(G)を得る。この後、濃度配分誤差
算出手段(19)は、再配置後の濃度(f’)と2値化
レベル(G)と各注目画素(f)の比率に基づき各注目
画素(f)の濃度配分誤差(e)を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について説明す
る。この第1実施例を面積法と呼称し、該面積法は各々
の画素について個々に濃度配分誤差を演算する。図1,
2は、前記サーマルヘッド60に対応した画像の画素の
一部を示す模式図である。画素は、比率a:b(同図で
は2:1)の幅を有し隣合って主走査方向に対して交互
に配置される。ここでa>bの関係でa+b=2と規定
しておく。尚、図中水平方向は前記主走査方向で、CC
D、サーマルヘッド等の配列方向とされ、垂直方向は前
記副走査方向で原稿、記録紙等の送り方向である。
【0016】上記異なる幅の2種の画素a,bは、それ
ぞれ走査時に順次、注目画素fとされ、画素aが注目画
素fとされる状態(図1)及び画素bが注目画素fとさ
れる状態(図2)の2通りの画素配置(CASE1,CASE2) が
生じる。これら異なる画素配置別に、図示の如く周辺画
素fm-1,n-1 ,fm,n-1 ,fm+1,n-1 ,fm-1,n が夫々
入れ代わっている。
【0017】そして、図1,図2に於いて周辺画素f
m-1,n-1 〜fm-1,n は図示の如く、主走査方向1ライン
目上に3か所と、2ライン目に1か所の計4か所とな
る。すなわち、これら周辺画素fm-1,n-1 ,fm,n-1
m+1,n-1 ,fm-1,n の濃度配分誤差em-1,n-1 ,e
m,n-1 ,em+1,n-1 ,em-1,n が走査端(2走査ライン
目2画素目)の注目画素f(fm,n )に伝搬されること
に基づき、注目画素fおよび該注目画素fに対する周辺
画素fm-1,n-1 〜fm-1,n が設定される。
【0018】したがって、走査により注目画素fが主走
査2ライン目の3画素目となった場合には、周辺画素f
m-1,n-1 〜fm-1,n がいずれも注目画素f同様移動す
る。
【0019】次に、図3は、本発明の画像処理装置1の
構成を示すブロック図である。画像の走査信号は、注目
画素選択手段5に入力され、該注目画素選択手段5は、
走査信号に対応して刻時変化する注目画素fm,n (mは
主走査方向の行列位置、nは副走査方向の行列位置を示
す)が画素a,bいずれであるかを検出し、対応する画
素配置CASE1,CASE2 いずれであるかの旨の選択信号S1
を各構成部に出力する。
【0020】重み係数設定手段7には、注目画素fすな
わちfm,n の中心位置からその注目画素の周辺画素f
m-1,n-1 〜fm-1,n それぞれの中心位置までの距離と、
前記画素a,bそれぞれの面積および画素比率が入力さ
れ、以下の演算により各周辺画素に発生する濃度配分誤
差em-1,n-1 〜em-1,n の重み係数K1 〜K4 が設定記
憶される。
【0021】以下、重み係数K1 〜K4 の算出を説明す
る。図4,図5はそれぞれ異なる画素aあるいはbが注
目画素fm,n である場合を示しており、この注目画素f
で発生する濃度配分誤差を4方向の周辺画素fm-1, n-1
〜fm-1,n への分散を各々示している。尚、以下の数式
において2の平方根(21/2 )は1.4とする。また、
隣合う画素a,bの比率はa:b=2:1である。
【0022】したがって、図4のCASE11において、注目
画素fm,n で発生する濃度配分誤差を4方向へ分散させ
る重みを距離から考えると、(f〜e11):(f〜
21):(f〜e31):(f〜e41)=1.4:1:
1.4:1となる。
【0023】また、各誤差の面積の比は、e11:e21
31:e41=2:2:1:2である。よって、注目画素
f〜各誤差画素までの重み係数は、距離および面積を考
慮して得られる。B1 =1.4×2+1×2+1.4×
1+1×2≒8.2であるため、 f〜e11=1.4×2÷B1 ≒0.3415 f〜e21=1 ×2÷B1 ≒0.2439 f〜e31=1.4×1÷B1 ≒0.1707 f〜e41=1 ×2÷B1 ≒0.2439となる。
【0024】次に、図5のCASE12でもCASE11と同様に注
目画素fm,n で発生する誤差を4方向へ分散させる重み
を距離から考えると、(f〜e12):(f〜e22):
(f〜e32):(f〜e42)=1.4:1:1.4:1
となる。
【0025】また、各誤差の面積の比は、e12:e22
32:e42=1:1:2:1である。よって、注目画素
f〜各誤差画素までの重み係数は、距離および面積を考
慮して得られる。B2 =1.4×1+1×1+1.4×
2+1×1≒6.2であり、 f〜e12=1.4×1÷B2 ≒0.2258 f〜e22=1 ×1÷B2 ≒0.1613 f〜e32=1.4×2÷B2 ≒0.4516 f〜e42=1 ×1÷B2 ≒0.1613となる。
【0026】以上から前記図1, 図2に示したCASE1,CA
SE2 それぞれの重み係数K1 〜K4を選定する。図1に
示す画素aを注目画素fとした場合(CASE1) には、e
m-1,n-1 の重み係数K1 は、CASE11のf〜e41に相当し
数値は0.2439 em,n-1 の重み係数K2 は、CASE12のf〜e32に相当
し数値は0.4516 em+1,n-1 の重み係数K3 は、CASE11のf〜e21に相当
し数値は0.2439 em-1,n の重み係数K4 は、CASE11のf〜e11に相当
し数値は0.3415となる。
【0027】また、図2に示す画素bを注目画素fとし
た場合(CASE2) には、em-1,n-1 の重み係数K1 は、CA
SE12のf〜e42に相当し数値は0.1613 em,n-1 の重み係数K2 は、CASE11のf〜e31に相当
し数値は0.1707 em+1,n-1 の重み係数K3 は、CASE12のf〜e22に相当
し数値は0.1613 em-1,n の重み係数K4 は、CASE12のf〜e12に相当
し数値は0.2258となる。以上説明したCASE1,CASE
2 別の重み係数K1 〜K4 の算出の過程は図6のフロー
チャートに示されている。
【0028】そして係数設定手段7には、CASE1,CASE2
別に重み係数K1 〜K4 が演算されそれぞれ対応する数
値が記憶される。そして注目画素選択手段5の選択信号
S1によりCASE1,CASE2 別に対応する重み係数K1 〜K
4 が読み出され、伝搬誤差算出手段10に出力される。
【0029】次に、しきい値算出手段12は、前記各CA
SE1,CASE2 別の濃度のしきい値Th 1 Th2 を演算し対
応する数値が記憶される。ここで、1つの画素あたりの
中間調をもつ濃度領域は、0〜255まで階調である。
したがって、隣合う2つの画素a,bは計510階調と
なる。また、前述した如く画素比率a:b=2:1であ
るため、CASE1 におけるしきい値Th1 =510×2/
3÷2=170 CASE2 におけるしきい値Th2 =510×1/3÷2=
85となる。尚、CASE1 における最大濃度値A=51
0×2/3=340 CASE2 における最大濃度値B=510×1/3=170
である。そして、注目画素選択手段5の選択信号S1に
よりCASE1,CASE2 別に対応するしきい値が読みだされ、
2値化手段17に出力される。
【0030】伝搬誤差算出手段10は、注目画素fに伝
搬する誤差Eを下記式により算出する。 E=(K1 *em-1,n-1 )+(K2 *em,n-1 )+(K3 *em+1,n-1 )+(K 4 *em-1,n ) 尚、注目画素fが隣の画素に走査される都度,CASEが異
なるため、重み係数設定手段7からは、各CASE別にそれ
ぞれ異なる値が読みだされることになり、各CASE別の伝
搬誤差E1 ,E2 が算出される。また、各項のe
m-1,n-1 〜em-1,n は、各周辺画素fm-1,n-1 〜f
m-1,n の濃度配分誤差であり、後述する濃度配分誤差算
出手段19により得られた濃度誤差信号S3の値であ
る。したがって、濃度配分誤差が算出されるまでの間,
各周辺画素の誤差の初期値は、0(誤差0)に設定され
ている。
【0031】再配置手段15は、下記式により、入力さ
れる注目画素fの濃度に、伝搬誤差算出手段10で得ら
れた各CASE1,CASE2 別に異なる伝搬誤差E1 ,E2 を加
算して注目画素の再配置f’m,n を行い、注目画素fの
再配置後の濃度f’を2値化手段17に出力する。ただ
し、下記式におけるfm,n は、画素自体を示すと共に、
その画素における濃度を表すものとする。 CASE1) f’m,n =fm,n +E1 CASE2) f’m,n =fm,n +E2
【0032】2値化手段17は、下記式により再配置手
段15で再配置された濃度をそれぞれのCASE1,CASE2 別
にしきい値算出手段12のしきい値Th1 Th2 と比較
し2値化する。ここで、2値化レベルの”0”は白、”
1”は黒である。 CASE1) f’m,n ≧Th1 (しきい値170)のときG
m,n =”1”(黒)とする f’m,n <Th1
のときGm,n =”0”(白)とする。 CASE2) f’m,n ≧Th2 (しきい値85)のときG
m,n =”1”(黒)とする。 f’m,n <Th
2 のときGm,n =”0”(白)とする。 2値化された後の出力は、2値化信号S2として出力さ
れ、以降の印刷部(TPH)等では、この注目画素f
(画素aまたはb)に対応する発熱体の駆動ON,OF
F用として用いられる。
【0033】濃度配分誤差算出手段19は、再配置手段
15で再配置後の濃度f’と、2値化手段17の2値化
レベルGと、各画素の最大の濃度値A,Bに基づき、下
記式により注目画素fの濃度配分誤差em,n を算出す
る。尚、各画素の最大の濃度値A=340,B=170
である。 CASE1) em,n =f’m,n −(Gm,n *A) CASE2) em,n =f’m,n −(Gm,n *B)
【0034】以上のようにして求められた注目画素fの
濃度配分誤差em,n は、濃度誤差信号S3として図示し
ない記憶手段に出力され、以後、走査により新たな注目
画素fに対する周辺画素の濃度配分誤差として用いられ
る。したがって、伝搬誤差算出手段10は、濃度配分誤
差の記憶値(濃度誤差信号S3)を読み出し、各CASE別
の伝搬誤差E1 ,E2 を算出する。尚、上記濃度配分誤
差の検出までの過程は、図7のフローチャートに示され
ている。
【0035】次に、上記構成による面積法の画像処理動
作について具体例を用いて説明する。まず、図8に示す
ように各画素が所定の濃度(濃度レベル0〜255の範
囲内)で点在している場合の誤差拡散の過程を説明す
る。そして、注目画素fm,n が画素aでかつ、1走査、
1画素目であるときには、CASE1 に相当している。
【0036】1)注目画素fm,n の濃度は76である。 2)注目画素fに伝搬する誤差は、 E1 =(K1 *e1 )+(K2 *e2 )+(K2 *e3 )+(K2 *e4 ) =(0.2439 *0)+(0.4516 *0)+(0.2439 *0)+(0.3415*0)=0 (尚、e1 〜e4 の重み係数K1 〜K4 は、CASE1 の各
値が読みだされている。また、注目画素fに対する周辺
画素に相当する画素がないため、各項における濃度配分
誤差e1 〜e4 の値は初期値=0である。)
【0037】3)注目画素fの再配置 f’m,n =fm,n +E1 =76+0=76となり変化し
ない。 4)2値化 f’m,n <Th1 (170)であるから、Gm,n =”
0”(白)に決定され、2値化信号S2として出力され
る。 5)濃度配分誤差の検出 em,n =f’m,n −G*A=76−0*340=76 したがって、注目画素fm,n に発生する濃度配分誤差は
76であり、この値が濃度誤差信号S3として記憶手段
に記憶される。
【0038】次に、図8の注目画素fが1つ隣の画素b
(1走査、2画素目;fm+1,n )に走査したときの誤差
拡散の過程を説明する。 1)注目画素fm+1,n の濃度は102である。 2)注目画素fに伝搬する誤差は、 E2 =0.1613*0 +0.1707*0 +0.1613*0 +0.2558*76 =17.1608 (このとき、重み係数K1 〜K4 は、CASE2 の各値が読
みだされている。) 3)注目画素fの再配置 f’m+1,n =fm+1,n +E2 =102+17.1608=119.1608 となる。
【0039】4)2値化 f’m+1,n >Th2 (85)であるからGm+1,n =”
1”(黒)に決定され、2値化信号S2として出力され
る。 5)濃度配分誤差の検出 em,n =f’m,n −G*B=119.1608−1*170=−50.83 92 したがって、注目画素fm+1,n の濃度配分誤差は−5
0.8392であり、この値が濃度配分誤差信号S3と
して記憶手段に記憶される。
【0040】図9は、上記説明した2か所の画素に対応
した2値化レベルG,および濃度配分誤差eを示す図で
ある。このように、2値化信号S2,濃度配分誤差信号
S3として出力される2値化レベルG,および濃度配分
誤差eを走査した後の注目画素に順次再格納し、テーブ
ル形式の対応表を構成してもよい。以上説明した面積法
によれば、個々の画素に発生する濃度配分誤差を周辺画
素に分散させることにより高階調を得ることができる。
【0041】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図10に示すようにこの第2実施例においても第1
実施例同様、隣合う画素a,bが所定の比率を有して設
けられる。但し、該ブロック法は主走査方向に隣合う2
つの画素a,bを1まとまりとした画素(以下、画素ブ
ロックという)としてこの画素ブロック毎に濃度配分誤
差を演算する。
【0042】また、この実施例では、第1実施例同様、
隣合う画素a,bが比率a:b=2:1とされている。
上記ブロック単位の画素a,bは1まとまりで注目画素
ブロックFm,n とされ、周辺画素ブロックFm-1,n-1
m,n-1 ,Fm+1,n-1 ,Fm-1,n の濃度配分誤差E
m-1,n-1 ,Em,n-1 ,Em+1,n-1 ,Em-1,n が走査端
(2走査ライン目3,4画素目)の注目画素ブロックF
(Fm,n )に伝搬されることに基づき、注目画素ブロッ
クFおよび該注目画素ブロックFに対する周辺画素ブロ
ックが設定される。このため、この実施例の注目画素選
択手段5は、走査信号に基づき画素a,bが1まとまり
で注目画素ブロックFとして選択され、選択信号S1が
出力される。
【0043】次に、重み係数K11〜K14の算出を説明す
る。図11は、注目画素ブロックFで発生する濃度配分
誤差を4方向の周辺画素ブロックへの分散を各々示して
いる。そして、重み係数設定手段7には、注目画素ブロ
ックFm,n の中心位置から周辺画素ブロックそれぞれの
中心位置までの距離により、以下の演算式により各周辺
画素ブロックに発生する濃度配分誤差Em-1,n-1 〜E
m-1,n の重み係数K11〜K14が設定記憶される。尚、各
ブロックにおける画素の面積が同一であるため、面積の
重みは省略できる。
【0044】ここで注目画素ブロックFは、図12
(a)〜(d)に示す4パターンの濃度表現が可能であ
る。また、a:b=2:1であるため、a,bの2画素
を1まとまりとして見た場合、そのブロック内で表現で
きる濃度値は、0〜510の範囲内で下記の値を取る。
すなわち、図12(a)に示す、a+b=510(画素
a,bの最大濃度値) (b)に示すようなa=340(画素aの最大濃度値) (c)に示すようなb=170(画素bの最大濃度値) (d)に示すような0=0(最小濃度値)の計4パター
ンである。
【0045】次に、図13は第2実施例のブロック法に
よる画像処理装置を示すブロック図である。同図におい
て第1実施例の図3と同一構成部には同一符号を付し説
明を省略した。しきい値算出手段12では、下記式によ
り前記各濃度の中間値からしきい値を算出する。 Th11=〔(a+b)−a〕/2+a=425 Th12=(a−b)/2+b=255 Th13=b/2=85
【0046】注目画素ブロックFm,n で発生する誤差を
4方向へ分散させる重みは距離から考えると(F〜
11):(F〜E21):(F〜E31):(F〜E41)=
1/2 :2:2*51/2 :2となる。
【0047】よって、注目画素ブロックF〜各誤差画素
ブロックまでの重み係数は、距離を考慮して得られる。
ES=51/2 +2+2*51/2 +2≒10.6であるた
め、 F〜E11=51/2 ÷ES≒11/53 F〜E21=2 ÷ES≒10/53 F〜E31=2*51/2 ÷ES≒22/53 F〜E41=2 ÷ES≒10/53 尚、51/2 は、2.2とする。
【0048】これにより、図10に示す Em-1,n-1 の重み係数K11は、図11のF〜E41に相当
し、10/53 Em ,n-1 の重み係数K12は、F〜E31に相当し22/
53 Em+1,n-1 の重み係数K13は、F〜E21に相当し10/
53 Em-1,n の重み係数K14は、F〜E11に相当し11/
53となる。そして、実際には、上記重み係数K11〜K
14は以下に示すように分数として扱いやすい値に設定
し、重み係数設定手段7に記憶する。 K11=1/6,K12=1/3,K13=1/6,K14=1
/3
【0049】伝搬誤差算出手段10は、注目画素ブロッ
クFに伝搬する誤差ESを下記式により算出する。(E
Sの初期値=0) ES=1/6*Em-1,n-1 +1/3*Em,n-1 +1/6*Em+1,n-1 +1/3 *Em-1,n 尚、Em,n は、隣合う2つの画素a,b、すなわちe
m,n +em,n+1 を示している。
【0050】再配置手段15は、下記式により、注目画
素ブロックFの濃度に伝搬誤差算出手段10で得られた
伝搬誤差ESを加算して注目画素ブロックFの再配置
F’m, n を行い、注目画素ブロックFの再配置後の濃度
F’を4値化手段16に出力した後2値化手段17に出
力する。 F’m,n =Fm,n +ES
【0051】4値化手段16は、下記式により再配置手
段15で再配置された濃度をしきい値算出手段12のし
きい値Th11〜Th13と比較し各しきい値の結果別に4
値化し、4値化信号S4として出力する。 結果1)F’m,n ≧Th11(しきい値425)のとき、
m,n =”3”とする。また、このブロックの各画素 gm,n =”1”(黒),gm+1,n =”1”(黒)とす
る。 結果2)Th12(しきい値255)≦F’m,n ≦Th11
のとき、Gm,n =”2”とする。また、このブロックの
各画素 gm,n =”1”(黒),gm+1,n =”0”(白)とす
る。 結果3)Th13(しきい値85)≦F’m,n ≦Th12
とき、Gm,n =”1”とする。また、このブロックの各
画素 gm,n =”0”(白),gm+1,n =”1”(黒)とす
る。 結果4)F’m,n <Th13のとき、Gm,n =”0”とす
る。また、このブロックの各画素 gm,n =”0”(白),gm+1,n =”0”(白)とす
る。
【0052】この4通りの結果は、前記図12(a)〜
(d)に示す4パターンの濃度表現に対応して設定さ
れ、よって、4値化信号S4が生成されるものである。
4値化された出力Gm,n は、注目画素ブロックを単位と
した4値化レベルであり、4値化信号S4として濃度配
分誤差算出手段19に出力される。
【0053】2値化手段17には、4値化信号S4が入
力され、4値化信号S4に対応して注目画素ブロック内
の各画素a,b単位の2値化レベルgm,n ,gm+1,n
出力する。 結果1)4値化信号S4がGm,n =”3”のときには、
このブロックの各画素gm,n =”1”(黒),gm+1,n
=”1”(黒)とする。 結果2)4値化信号S4がGm,n =”2”のときには、
このブロックの各画素gm,n =”1”(黒),gm+1,n
=”0”(白)とする。 結果3)4値化信号S4がGm,n =”1”のときには、
このブロックの各画素gm,n =”0”(白),gm+1,n
=”1”(黒)とする。 結果4)4値化信号S4がGm,n =”0”のときには、
このブロックの各画素gm,n =”0”(白),gm+1,n
=”0”(白)とする。 この2値化信号S2は後段の印刷部等で、この画素f
m,n (画素aまたはb),fm+1,n (画素bまたはa)
に対応する発熱体の駆動ON,OFF用として用いられ
る。
【0054】濃度配分誤差算出手段19は、再配置手段
15で再配置後の濃度F’と、4値化手段16の4値化
レベルGと、各画素の最大の濃度値A,Bに基づき、下
記式により、注目画素ブロックFの濃度配分誤差Em,n
を算出する。尚、各画素の最大の濃度値A=340,B
=170である。 Em,n =F’m,n −G*(A+B)/3
【0055】以上のようにして求められた注目画素ブロ
ックFの濃度配分誤差Em,n は、濃度誤差信号S3とし
て図示しない記憶手段に出力され、以後、走査により新
たな注目画素Fに対する周辺画素ブロックの濃度配分誤
差として用いられる。そして、伝搬誤差算出手段10
は、濃度配分誤差の記憶値を読み出し、伝搬誤差ESを
算出する。尚、上記濃度配分誤差の検出までの過程は、
図14のフローチャートに示されている。
【0056】次に、上記構成によるブロック法の画像処
理動作について具体例を用いて説明する。ここで図15
に示すように各画素は所定の濃度で点在している。そし
て、注目画素ブロックFm,n が主走査1ラインの1,2
画素目(fm,n ,fm+1,n )であるときには、 1)注目画素ブロックFm,n の濃度は、fm,n +f
m+1,n =76+102=178である。 2)注目画素ブロックFに伝搬する誤差は、 ES=(K11*E1 )+(K12*E2 )+(K13*E3 )+(K14*E4 ) =(1/6*0)+(1/3*0)+(1/6*0)+(1/3*0) =0 (尚、E1 〜E4 の重み係数K11〜K14は、CASE1 の各
値が読みだされている。また、項におけるE1 〜E4
値は初期値=0となっている。) 3)注目画素ブロックFの再配置 F’m,n =Fm,n +ES=178+0=178となり変
化しない。
【0057】4)4値化および2値化 F’m,n =178より、Th13(85)≦F’m,n (1
78)<Th12(255)であるから、Gm,n =”2”
(黒)とされ、4値化信号S4として出力される。ま
た、gm,n =”0”(白),gm+1,n =”1”(黒)と
され、2値化信号S2として出力される。 5)濃度配分誤差の検出 Em,n =F’m,n −Gm,n *(A+B)/3 =178−170=8 したがって、注目画素ブロックFm,n に発生する濃度配
分誤差は8であり、この値が濃度誤差信号S3として記
憶手段に記憶される。
【0058】次に、図15の注目画素ブロックFが1つ
隣のブロック(主走査1ライン目で3,4画素目;f
m+2,n ,fm+3,n )に走査したときの誤差拡散の過程を
説明する。 1)注目画素ブロックFm+1,n (fm+2,n ,fm+3,n
の濃度は128+178=306である。 2)注目画素ブロックFに伝搬する誤差は、ES= 1/6
*0 + 1/3*0 + 1/6*0 + 1/3*8=2.66(このと
き、注目画素ブロックFに対する周辺画素ブロックE4
の濃度配分誤差値のみ存在している。) 3)注目画素ブロックFの再配置 F’m+1,n =Fm+1,n +ES=306+2.66=30
8.66となる。
【0059】4)4値化および2値化 Th12(255)≦F’m+1,n (308.66)<Th
11(425)であるからGm,n =”3”(黒)に決定さ
れ、4値化信号S4として出力される。また、gm+2,n
=”1”(黒),gm+3,n =”0”(白)とされ、2値
化信号S2として出力される。 5)濃度配分誤差の検出 Em,n =F’m,n −Gm,n *(A+B)/3 =308.66−340=−31.34
【0060】したがって、注目画素ブロックFm+1,n
濃度配分誤差は−31.34であり、この値が濃度誤差
信号S3として記憶手段に記憶される。図16は、上記
説明した2か所の注目画素ブロックの4値化レベルG,
2値化レベルgおよび濃度配分誤差Eの記憶状態をテー
ブル形式で示した図である。
【0061】以上説明したブロック法によれば、隣合う
画素a,bを1画素とみなし、個々の画素に発生する濃
度配分誤差を周辺画素に伝搬させることにより高階調を
得ることができる。
【0062】上記各実施例で説明した画像処理装置1
は、図17のブロック図に示す孔版印刷装置30に適用
される。この孔版印刷装置30は、原稿31をイメージ
センサ32を有するスキャナ部33で読取りA/Dコン
バータ34を介して画像処理部35に出力する。画像処
理部35は、スキャナ部33の出力を前処理部35aに
てシェーディング等のデータ補正を行った後、データ処
理部35bにて前述した誤差拡散法による画像処理が行
われる。
【0063】画像処理部35から外部に出力される2値
化データS2は、印刷手段36に出力される。この印刷
手段36は、製版部37および印刷部38からなる。製
版部37は、孔版原紙を感熱製版により原稿31の画像
を製版する。このとき、前記2値化信号S2に基づき、
隣合う発熱体の大きさが異なる感熱手段(サーマルヘッ
ド60)により、各画素a,bの2値化レベルに対応し
てこれら発熱体を駆動制御する。
【0064】印刷部38は、製版された孔版原紙が張り
付けられる回転ドラムを有する。この回転ドラムを回転
させつつ、版胴に印刷用紙を給紙し、回転ドラム内部か
らインクを出すことにより、孔版原紙を透過したインク
により印刷用紙上に画像が形成される。
【0065】また、この孔版印刷装置30には、使用済
の孔版原紙を回転ドラムから剥離する排版部39、前記
印刷用紙を給紙する給紙部40が設けられる。尚、前記
各構成部は、制御部41により統括制御される。
【0066】以上説明した画像処理装置は、孔版印刷装
置以外にも適用できる。すなわち、2値化信号S2は、
単にサーマルヘッドを有するプリンタに出力する構成
等、隣合う発熱体の比率が異なる印刷部を有する機器で
あればいずれにおいても上述したものと同様の作用効果
を得られる。尚、上記実施例では、画素(発熱体)の比
率を2:1として説明したが、これに限定されず他の比
率でもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、主走査方向に隣合う大
きさが異なる2つの画素で構成される画像について、注
目画素に対する周辺画素の濃度配分誤差を注目画素に伝
搬させる誤差拡散を簡単な手順でかつ容易に構成するこ
とができる。請求項1,3記載の方法および装置では、
各画素を注目画素として選択し、この選択された注目画
素に対する周辺画素の濃度配分誤差を注目画素に伝搬さ
せる伝搬誤差を得る際に、各画素の面積及び注目画素と
周辺画素の距離を重みとして考慮し、伝搬誤差を得た後
に2値化して濃度配分誤差を得るものであるため、隣合
う2つの画素の大きさが異なる画像について多段階階調
の特性を生かしつつ、この階調表現を具体化できる。
【0068】また、請求項2,4記載の方法および装置
では、隣合う1組の画素を合わせた注目画素ブロックと
して選択し、以降この注目画素ブロックを単位として上
記演算処理を行うものであり、上記同様の効果を得るこ
とができる。
【0069】また、上記画像処理方法および装置を用い
ることにより、発熱体の大きさが異なるサーマルヘッド
の各発熱体が最適に制御でき、記録紙上に多段階階調を
得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の面積法を説明するために、面積比
率の大きな画素aを注目画素としたときの各画素の配置
を示す模式図。
【図2】同第1実施例で面積比率の小さな画素bを注目
画素としたときの各画素の配置を示す模式図。
【図3】本発明の画像処理装置の第1実施例の構成を示
すブロック図。
【図4】同第1実施例で注目画素を画素bとしたとき、
この注目画素で発生する濃度配分誤差の周辺画素への分
散を示す図。
【図5】同第1実施例で注目画素を画素aとしたとき、
この注目画素で発生する濃度配分誤差の周辺画素への分
散を示す図。
【図6】本装置の第1実施例で用いる重み係数の算出過
程を示すフローチャート。
【図7】本装置の第1実施例における演算過程を示すフ
ローチャート。
【図8】同第1実施例での各画素の濃度の具体的状態を
示す図。
【図9】同第1実施例での具体的な演算結果を示す図。
【図10】第2実施例のブロック法を説明するために、
各ブロック単位の画素の配置を示す模式図。
【図11】同第2実施例の注目画素で発生する濃度配分
誤差の周辺画素への分散を示す図。
【図12】(a)〜(d)は、各々隣合うブロック単位
での画素の組合せによる4パターンの濃度表現を示す図
であり、また、第2実施例の各しきい値を示す。
【図13】本発明の画像処理装置の第2実施例の構成を
示すブロック図。
【図14】本装置の第2実施例における演算過程を示す
フローチャート。
【図15】同第2実施例での各画素の濃度の具体的状態
を示す図。
【図16】同第2実施例での具体的な演算結果を示す
図。
【図17】本装置の孔版印刷装置への適用例を示すブロ
ック図。
【図18】隣合う発熱体が同一大きさのサーマルヘッド
を示す図。
【図19】隣合う発熱体が異なる大きさのサーマルヘッ
ドを示す図。
【符号の説明】
1…画像処理装置、5…注目画素選択手段、7…重み係
数設定手段、10…伝搬誤差算出手段、12…しきい値
算出手段、15…再配置手段、16…4値化手段、17
…2値化手段、19…濃度配分誤差算出手段、S1…選
択信号、S2…2値化信号、S3…濃度誤差信号、S4
…4値化信号、60…サーマルヘッド、61,62…発
熱体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 5/00 H04N 1/403 B41J 3/20 115 D 9191−5L G06F 15/68 310 J 4226−5C H04N 1/40 103 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査方向に隣合う画素(a,b)の面積
    が異なって形成される画像における注目画素周辺の周辺
    画素で発生する濃度配分誤差を注目画素に伝搬させて2
    値化する誤差拡散法による画像処理方法であって、 予め各画素の比率に応じた濃度のしきい値(Th1 ,T
    2 )を算出した後、 前記隣合う比率の異なるいずれかの単一画素(a,b)
    を注目画素(f)として選択した後、 前記注目画素(f)に伝搬する前記周辺画素の伝搬誤差
    (E)を、該各周辺画素から注目画素までの各距離、お
    よび各周辺画素の面積に応じて算出した後、 前記注目画素の濃度に対して前記伝搬誤差を加え、注目
    画素の濃度を再配置(f’)した後、 該再配置後の濃度を前記注目画素別のしきい値と比較し
    て2値化レベル(G)を得た後、 前記再配置後の濃度に対して注目画素の比率、および前
    記2値化レベルに基づき濃度配分誤差(e)を得ること
    を特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 走査方向に隣合う画素(a,b)の面積
    が異なって形成される画像における注目画素周辺の周辺
    画素で発生する濃度配分誤差を注目画素に伝搬させて2
    値化する誤差拡散法による画像処理方法であって、 予め想定される前記隣合う2つの画素(a,b)の濃度
    の組合せパターンに応じて各濃度のしきい値(Th11
    Th14)を算出した後、 前記隣合う1組の画素(a,b)を合わせた注目画素ブ
    ロック(F)として選択した後、 前記注目画素ブロック(F)に伝搬する前記周辺画素の
    伝搬誤差(ES)を、該各周辺画素ブロックから注目画
    素ブロックまでの各距離に応じて算出した後、 前記注目画素ブロックの濃度に対して前記伝搬誤差を加
    え、注目画素ブロックの濃度を再配置(F’)した後、 該再配置後の濃度を前記しきい値と比較することにより
    前記注目画素ブロック内での各画素の濃度の組合せパタ
    ーンに対応した濃度配分誤差(E)を得ることを特徴と
    する画像処理方法。
  3. 【請求項3】 走査方向に隣合う画素(a,b)の面積
    が異なって形成される画像における注目画素(f)周辺
    の周辺画素で発生する濃度配分誤差を注目画素に伝搬さ
    せて2値化する誤差拡散法を用いた画像処理装置であっ
    て、 画像の走査信号に基づき、前記いずれかの画素(a,
    b)を注目画素として順次選択して対応する選択信号
    (S1)を出力する注目画素選択手段(5)と、 前記隣合う画素(a,b)の面積、および注目画素から
    各周辺画素迄の距離に基づき注目画素から各周辺画素ま
    での重み係数を演算し、前記選択信号により各注目画素
    に対応する重み係数(K1 〜K4 )を出力する重み係数
    設定手段(7)と、 前記隣合う画素の比率に応じて各画素の2値化レベルを
    選択するための濃度のしきい値を算出し、前記選択信号
    により各注目画素に応じたしきい値(Th1 ,Th2
    を演算出力するしきい値算出手段(12)と、 前記注目画素(f)に伝搬する前記周辺画素の伝搬誤差
    (E)を、前記重み係数設定手段の重み係数に基づき演
    算する伝搬誤差算出手段(10)と、 前記注目画素の濃度に対して前記伝搬誤差を加え、注目
    画素の濃度を再配置(f’)する再配置手段(15)
    と、 該再配置後の濃度を前記しきい値算出手段から出力され
    るしきい値(Th1 ,Th2 )と比較した2値化レベル
    (G)を得て各画素(a,b)に対応した2値化信号
    (S2)を選択出力する2値化手段(17)と、 前記再配置手段の再配置後の濃度(f’)および、前記
    2値化手段(17)の2値化レベルと各注目画素の比率
    に基づき前記各注目画素に対応する濃度配分誤差(e)
    を得て各画素(a,b)に対応した濃度配分誤差信号
    (S3)を出力する濃度配分誤差算出手段(19)と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 走査方向に隣合う画素(a,b)の面積
    が異なって形成される画像における注目画素(F)周辺
    の周辺画素で発生する濃度配分誤差を注目画素に伝搬さ
    せて2値化する誤差拡散法を用いた画像処理装置であっ
    て、 画像の走査信号に基づき、前記隣合う1組の画素(a,
    b)を注目画素ブロック(F)として選択して対応する
    選択信号(S1)を出力する注目画素選択手段(5)
    と、 前記注目画素ブロックから各周辺画素ブロック迄の距離
    に基づき注目画素ブロックから各周辺画素ブロックまで
    の重み係数(K11〜K14)を演算出力する重み係数設定
    手段(7)と、 前記注目画素ブロックの濃度に応じて複数の濃度のしき
    い値(Th11〜Th13)を演算出力するしきい値算出手
    段(12)と、 前記注目画素ブロック(F)に伝搬する前記周辺画素ブ
    ロックの伝搬誤差(ES)を、前記重み係数設定手段の
    重み係数に基づき演算する伝搬誤差算出手段(10)
    と、 前記注目画素ブロックの濃度に対して前記伝搬誤差を加
    え、注目画素ブロックの濃度を再配置(F’)する再配
    置手段(15)と、 該再配置後の濃度を前記しきい値算出手段から出力され
    るしきい値と比較して注目画素ブロックの4値化レベル
    (G)を示す4値化信号(S4)を選択出力する4値化
    手段(16)と、 該4値化手段の4値化信号に基づき、各画素(a,b)
    の2値化レベル(g)を示す2値化信号(S2)を選択
    出力する2値化手段(17)と、 前記再配置手段の再配置後の濃度(F’)および、前記
    4値化手段(16)の4値化レベルに基づき、前記各注
    目画素ブロックに対応する濃度配分誤差(E)を演算し
    濃度誤差信号(S3)を出力する濃度配分誤差算出手段
    (19)と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
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