JPH078662U - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH078662U JPH078662U JP042956U JP4295693U JPH078662U JP H078662 U JPH078662 U JP H078662U JP 042956 U JP042956 U JP 042956U JP 4295693 U JP4295693 U JP 4295693U JP H078662 U JPH078662 U JP H078662U
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- lip portion
- sealing device
- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スプライン軸等の軸径の変化に対応でき、シー
ル性が低下しない密封装置を提供する。 【構成】ハウジング2側に嵌合し、軸1と当接しシール
するシールリップ部31を有する密封装置3であって、
このシールリップ部31は管状で、ハウジング2側に嵌
合する2つの環状部材である金属環32a,32bと接
合し、この金属環32a,32bの間に中間材33を設
け、金属環32a,32bの間隔を変化させることで中
間材33をシールリップ部31の径が変わる方向にスラ
イド可能としたことを特徴とする。
ル性が低下しない密封装置を提供する。 【構成】ハウジング2側に嵌合し、軸1と当接しシール
するシールリップ部31を有する密封装置3であって、
このシールリップ部31は管状で、ハウジング2側に嵌
合する2つの環状部材である金属環32a,32bと接
合し、この金属環32a,32bの間に中間材33を設
け、金属環32a,32bの間隔を変化させることで中
間材33をシールリップ部31の径が変わる方向にスラ
イド可能としたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、例えば、スプライン軸とハウジング等、外径が変化する軸に用いら れる密封装置に関する。
【0002】
従来、この種の密封装置においては、例えば、図4に示したようなスプライン 軸とハウジングのシールに適用される密封装置が知られている。
【0003】 図4において、101は軸、101aはスプライン(軸方向に刻まれた溝)が 設けられたスプライン軸部、101bはスプライン軸部101aより小径である シール軸部、102はハウジング、103は密封装置、130はゴム製の密封装 置本体、131はシールリップ部、132は芯金である。
【0004】 図4(a),(b)は、それぞれスプライン軸部101a挿入時,使用時を示 す概略図である。スプライン軸部101aをハウジング102に挿入する際、密 封装置103のシールリップ部131の径はスプライン軸部101aにより大き く広げられ、使用時はスプライン軸部101aより小径であるシール軸部101 bと当接しシールするためシールリップ部131の径は縮むことになる。このシ ールリップ部131の伸縮はゴム弾性によるものである。
【0005】
しかしながら、上述した従来の密封装置においては、スプライン軸部101a とシール軸部101bとで径の差があり、シールリップ部131はそれぞれの径 に対応するよう過度な伸縮を強いられる。特にスプライン軸部101aの挿入時 はシールリップ部131との摩擦も大きく、スプラインによってシールリップ部 131が傷付けられ、使用時、シール軸部101bとのシール性が低下するとい う問題があった。また、スプライン軸部101aをハウジング102に挿入する 際、摩擦のため負荷が大きく、組立作業性が悪いという問題もあった。
【0006】 本考案は、上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的と するところは、スプライン軸等の軸径の変化に対応でき、シール性が低下しない 密封装置を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するために本考案にあっては、ハウジング側に嵌合し、軸と当 接しシールするシールリップ部を有する密封装置であって、ハウジング側に嵌合 する環状部材を設け、該環状部材を軸方向に移動させることで、前記シールリッ プ部が軸と接触および非接触となる方向に移動可能としたことを特徴とする。
【0008】 また、前記シールリップ部は管状で、前記シールリップ部の大気側端部を前記 環状部材と接合し、前記環状部材の移動伴い前記シールリップ部が撓む構成とす るとよい。
【0009】
上記のように構成された密封装置では、環状部材を軸方向に移動させることで 、シールリップ部が軸と接触および非接触となる方向に移動可能となるので、シ ールする時には接触させ、軸の挿入時等には非接触となるようにする。
【0010】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
【0011】 図1は、本考案の第1実施例に係る密封装置を示し、図1(a),(b)は、 それぞれスプライン軸部挿入時,使用時を示す概略図である。
【0012】 図1(a),(b)において、1は軸、1aはスプライン軸部、1bはスプラ イン軸部1aより小径であるシール軸部、2は軸1が挿入されるハウジング、3 は軸1とハウジング2との間をシールする密封装置、31はシール軸部1bと当 接しシールするためのゴム状弾性体製のシールリップ部、32a,32bは断面 略V字状に成形された環状部材としての金属環で、V字がそれぞれ外側に広がる ように配置され、33は2つの金属環32a,32bの間にスライド可能に設置 された中間材、33a,33bはそれぞれ金属環32a,32bと当接し、中間 材33がスライドしやすいようにするための当接面である。
【0013】 まず、図1(a)に示したスプライン軸部1aの挿入時は、金属環32a,3 2bの間隔が離れており、中間材33はその径が大きくなった状態(断面略台形 状)で、シールリップ部31もその径が広げられた形状になっている。そのため スプライン軸部1aとシールリップ部31とは非接触となり、摩擦はなく、従来 のようにスプラインによってシールリップ部を傷付けることはない。また、摩擦 がないため、挿入しやすく組立作業性が向上する。この実施例ではスプライン軸 部1aとシールリップ部31とは非接触となっているが、シールリップ部31が 傷付かない程度に接触してもかまわない。
【0014】 次に、図1(b)に示した使用時の概略図において、スプライン軸部1aより も小径であるシール軸部1bとシールリップ部31が当接しシールされているが 、図1(a)のスプライン軸部1aの挿入時よりも金属環32bを図1(b)の 左方向に移動させ、金属環32a,32bの間隔を狭めることで、中間材33を 径が小さくなる方向へスライドさせて、中間材33が縮む分だけ断面形状をふく らませ、シールリップ部31を撓め、シール軸部1bとシールリップ部31を当 接させシールしている。
【0015】 中間材33にある当接面33a,33bは、金属環32a,32bとの摩擦が ほとんどない状態でスムーズにスライドできるように表面処理してもよい。また 、スライドによる歪みを抑えるために中間材33に切欠きを設けても、中間材3 3を分割してもよい。
【0016】 この金属環32a,32bの間隔を変えることでシールリップ部31の径を変 更でき、軸径が変わっても対応できることになる。
【0017】 また、シールリップ部31の径を変更することで、シールの特性を決定する締 めしろを自在に設定変化できる構成となる。
【0018】 この金属環32a,32bの間隔は治具等により決め、その後、金属環32b を固定してシールされる。
【0019】 さらに、金属環32a,32bの形状、中間材33の形状、材質、シールリッ プ部31の形状、長さ等を変えることで、使用する軸の軸径範囲に対応可能な密 封装置を提供することができる。
【0020】 この構成は、従来のシールリップ部131のように負荷を与えて過度に変形さ せるものではなく、シールリップ部31は、金属環32a,32bおよび中間材 33に依存し、シールリップ部31にほとんど負荷を与えないで形状を変えるも ので、この実施例ではシールリップ部31の撓みによって無理なくその径が変化 しており、軸径の変化に対してシール可能範囲は著しく広くなり、汎用性が増大 することになる。
【0021】 この実施例では、シールリップ部31は平常、図1(a)のように撓みのない 状態で、スプライン軸部1aが挿入しやすいようになっているが、平常状態で図 1(b)のように撓んでいてもよい。この場合、スプライン軸部1aの挿入時に は金属環32bを図中右方向へ移動させる必要があるが、中間材33を設けずに 略同等の効果が得られることになる。
【0022】 また、シールリップ部31の密封流体側の端部は金属環32aと接合している が、ハウジング2と接合する構成とすることもできる。この場合、金属環32a は特に設けなくてもよく、1つの金属環32bだけで同等の効果を得ることがで き、部品点数の削減になる。
【0023】 さらに、シールリップ部は、この実施例のシールリップ部31のように管状と しなくても金属環の軸方向の移動に伴って、シールリップ部の軸に接触する部分 の径が大きくなったり小さくなったりするものならよい。
【0024】 そして、この実施例では環状部材として断面略V字状の金属環を用いたが、特 に断面略V字状でなくても、金属環でなくても同等の効果が得られるものであれ ばよい。
【0025】 一方、2つの金属環32a,32bは略平行の位置関係にあるため、その間に ある中間材33およびシールリップ部31は、2つの金属環32a,32bの外 径(この実施例ではハウジング2)と同心円状に位置することになる。
【0026】 なお、中間材33は、ゴム状弾性体を用いシールリップ部31の追随性を確保 、安定させ、軸1の偏心にも対応することができる。
【0027】 図2に他の実施例を示す。この実施例は前述の第1実施例と中間材33の断面 形状が違う他はすべて同じものである。第1実施例の中間材33の断面形状が台 形であるのに対し、この実施例は台形をふくらませたような断面形状である。
【0028】 この中間材33の形状はシールリップ部31によるシール機能が確保できるも のであればどんなものでもよい。
【0029】 図3に第1実施例に適用された中間材33の斜視(一部断面)図を示す。
【0030】
本考案は以上の構成および作用を有するもので、環状部材を軸方向に移動させ ることで、シールリップ部が軸と接触および非接触となる方向に移動可能となる ので、シールする時には接触させ、軸の挿入時等には非接触となるようにでき、 従来のようにシールリップ部を傷付けることがなくシール性が向上する。また、 シールの特性を決定する締めしろを自在に設定できる。さらに、軸を挿入しやす く組立作業性も向上する等の効果を奏する。
【0031】 一方、軸径の変化に対してシール可能範囲は著しく広くなり、汎用性が増大す るという効果もある。
【図1】図1(a),(b)はそれぞれ本考案の第1実
施例である密封装置のスプライン軸部挿入時,使用時を
示す概略図である。
施例である密封装置のスプライン軸部挿入時,使用時を
示す概略図である。
【図2】図2は本考案の他の実施例である密封装置のス
プライン軸部挿入時を示す概略図である。
プライン軸部挿入時を示す概略図である。
【図3】図3は本考案の第1実施例である密封装置に適
用された中間材の斜視(一部断面)図である。
用された中間材の斜視(一部断面)図である。
【図4】図4(a),(b)はそれぞれ従来例である密
封装置のスプライン軸部挿入時,使用時を示す概略図で
ある。
封装置のスプライン軸部挿入時,使用時を示す概略図で
ある。
1,101 軸 1a,101a スプライン軸部 1b,101b シール軸部 2,102 ハウジング 3,103 密封装置 31,131 シールリップ部 32a,32b 金属環(環状部材) 33 中間材 33a,33b 当接面 130 密封装置本体 132 芯金
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジング側に嵌合し、軸と当接しシー
ルするシールリップ部を有する密封装置であって、 ハウジング側に嵌合する環状部材を設け、該環状部材を
軸方向に移動させることで、前記シールリップ部が軸と
接触および非接触となる方向に移動可能としたことを特
徴とする密封装置。 - 【請求項2】 前記シールリップ部は管状で、前記シー
ルリップ部の大気側端部を前記環状部材と接合し、前記
環状部材の移動伴い前記シールリップ部が撓むことを特
徴とする請求項1に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP042956U JPH078662U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP042956U JPH078662U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078662U true JPH078662U (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=12650485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP042956U Withdrawn JPH078662U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078662U (ja) |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP042956U patent/JPH078662U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19971106 |