JPH0786501B2 - 多糖類分割ゲル及び積層電気泳動用ゲルシステム - Google Patents

多糖類分割ゲル及び積層電気泳動用ゲルシステム

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JPH0786501B2
JPH0786501B2 JP2502459A JP50245990A JPH0786501B2 JP H0786501 B2 JPH0786501 B2 JP H0786501B2 JP 2502459 A JP2502459 A JP 2502459A JP 50245990 A JP50245990 A JP 50245990A JP H0786501 B2 JPH0786501 B2 JP H0786501B2
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    • G01N27/44704Details; Accessories
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
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    • Y10S436/806Electrical property or magnetic property

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気泳動ゲルに関する。さらに詳しくは、本
発明は、その少くとも1種が部分的に解重合された1種
以上の多糖類又は多糖類誘導体よりなる、改良したふる
い分け及び作業性を有する電気泳動分割ゲル;1種以上の
多糖類又は誘導体化多糖類積層ゲルと分割ゲルとの電気
泳動的に有効な不連続ゲルシステムの組合わせ;及び予
め測定された又はヒドロゲルの形のゲルシステム成分よ
りなるキツトに関する。
数%のN,N′−メチレンビスアクリルアミドを含むアク
リルアミドを重合することにより製造した橋かけ結合多
糖類は、ゲル電気泳動のためのマトリツクスとして広く
用いられる。これは、主として重合体の3種の性質、即
ち優れた機械的強さ、ガラス表面への接着及び孔のサイ
ズの広いコントロールにより、それによつて簡単なアミ
ノ酸から数百万の分子量を有する複雑な生物学的物質に
及ぶ部分の分別が行われる。
しかし、電気泳動媒体としてのその応用を減らす橋かけ
結合ポリアクリルアミドの或る特質が存在する。主な重
要事は、ゲルが発熱性である遊離基を利用する重合反応
により形成されることである。十分に認識されるよう
に、遊離基反応は、種々のパラメーター例えばそれ自体
不安定になり勝ちな開始剤の濃度、単量体の純度、温
度、時間、酸素の張力及び他の阻害剤の不存在に依存
し、これらのフアクターを処理することは、再現可能な
結果を達成するために、過度の量の配慮及び注意を必要
とする。橋かけ結合ポリアクリルアミドに対する他の少
くとも潜在的な反対は、プレカーサー単量体の取扱いに
より生ずる健康への害の可能性であり、アクリルアミド
は神経毒であることが分つている。
過去数年間、多くの努力が、ポリアクリルアミドにとも
なう問題のない電気泳動ゲルシステムの研究及び開発に
費されている。これらの研究の努力の結果として、多糖
類アガロースが、かなりの将来性を示すゲルの候補者と
して現れてきた。アガロースは、無毒であり、高いゲル
強さ及び低い電気内方浸透を有し、ゲル形成のための遊
離基重合を要しない。アガロースは、熱的に可逆的であ
り、それ故分離した成分を溶融したゲルから回収できる
ゲルを形成する天然の実質的に線状の重合体である。
本来の(誘導体化されていない)アガロースから製造し
たゲルは、特徴的な粗い孔構造を示し、その特徴はそれ
らをして大きな高分子の電気泳動的分離のための好まし
い媒体にする。一般的に、約500000(500kD)以上の分
子量を有する蛋白が、主として分割できる。ゲルのアガ
ロース含量を上げることにより、より小さい分子量の部
分が分割(制限)できるが、これはアガロース注型溶液
に高い粘度を生ぜしめ、そのためそれらの取扱いを困難
にする。アガロースゲルは、従つて多くの分析及び調製
法に用いられるのを妨げる。
アガロースゲルの大きな孔の制限は減少し、そしてそれ
らのふるい分け作用は、元のアガロースより細い孔構造
を有する或るアガロース誘導体からゲルを形成すること
により改善される。この変性されたアガロースの一つの
好ましい群は、ヒドロキシアルキル部分によりアガロー
ス重合体鎖のアガロビオース単位の1−4個のヒドロキ
シル水素原子を置換することにより生成されるヒドロキ
シアルキル化アガロースである。特に好ましいものは、
アルカリの存在下アガロースと2−クロロエタノールと
を反応させて得られるヒドロキシエチル化アガロースで
ある。ヒドロキシエチル化アガロースからのゲルは、約
50kDから約600kDへ蛋白を分割できる。その上、これら
のゲルは、本来のアガロースゲルより低い融点を有し、
それは再溶融ゲルから反応性生物学的物質を回収すると
きの利点となる。
ヒドロキシエチル化アガロースは、商標名Sea Plaqueで
FMC Corporation、BioProducts Group、Rockland、Main
e04841U.S.A.により販売されている。ヒドロキシアルキ
ル化アガロースの記述及び製造の詳細は、米国特許第39
56273号に見い出され、それはここに参考文献として引
用される。
当該技術において明白な進歩であるが、本来のアガロー
スと同じくヒドロキシアルキル化アガロースは、その粘
度がゲル濃度とともに増大する注型溶液を形成する。こ
れは、最大のふるい分け作用を達成するのに十分な濃度
のゲルを製造することを困難にする。
アガロースゲルのふるい分け性は、それらと他のゲル形
成材料例えばポリアクリルアミドとを組合わせることに
より改良できる。例えば、Bode、H.J.(1977)Anal.Bio
chem.83、204−210参照。しかし、これら混合物は、特
にそれらが高い%のアガロースを含むとき、融和性の問
題を有する。その上、これら不均一なアガロースブレン
ドは、蛋白分離パターンの一定した改良を与えない。こ
れは、ゲル構造に配合されない添加物が、緩衝剤に配合
されない限り、ゲルの外に拡散する傾向を有する液内電
気泳動を行うとき、特に真実である。対照的に、すべて
のアガロースシステムは、多層ゲルを形成する。
種々のアガロースふるい分けゲルは周知であるが、すべ
てのふるい分けゲルは、分割ゲルとして用いられるのに
最適ではない。周知のふるい分けゲルの例は、以下のも
のを含む。
NuSieve GTGは、アガロースふるい分けゲルであつて、
それはFMC Corporation,BioProducts Group、Rocklan
d、Maine04841、U.S.A.の製品であり、その使用は、Dum
ais及びNochumson、「BioTechniques」5:62(1987)に
より「Small DNA Fragment Separation and M13 Clonin
g Directly in Remelted NuSieve GTG Agarose Gels」
に記載されている。NuSieve GTGアガロースと一緒に用
いられる、FMC Corporationの文献に開示されている緩
衝剤システムは、TAE(40mM Tris、20mMアセテート、2
mM EDTA、pH8.0)及びTBE(89mM Tris、89mMボレー
ト、2mM EDTA、pH8.0)を含む。NuSieveは、先ずヒドロ
キシエチルアガロースに誘導体化され次に部分的に解重
合された本来のアガロースよりなる。
他の周知のふるい分けアガロースは、1部のSeakem本来
アガロース(FMC Corporation、BioProducts Group、Ro
ckland、Maine04841、U.S.A.の製品)と3部の上記のNu
Sieveアガロースとの組合わせである。この組合わせ
は、Saiki、Gulfand、Stoffelら、「Primer−Directed
Enzymatic Amplification of DNA with a Thermostable
DNA Polymerase」、Science、239、486−491(1988)
により重合鎖反応(PCR)法に有用であると開示されて
いる。
さらに他の周知のふるい分けゲルは、Sea Prepヒドロキ
シエチル(誘導体化)アガロースであつて、FMC Corpor
ation、BioProducts Group、Reckland、Maine04841 U.
S.A.の製品である。「Electrophoresis'81」、213−21
8、Allen及びArnaud(編)、W.de Gruyter and Co.(発
行)、ニユーヨーク(1981)において、Nochumson,S.に
よる電気泳動におけるふるい分けのためのこの製品の使
用の開示がある。
他の周知のふるい分けゲル組成物は、「Improved Resol
ution of DNA Fragments in Polysaccharide−Suppleme
nted Agarose Gels」、Analytical Biochemistry.163、
247−254(1987)においてPerlman、Chikarmane及びHal
vorsonにより開示されているように、アガロース及びヒ
ドロキシエチルセルロースの混合物を含む。
本発明は、〔1〕新規な多糖類分割ゲル組成物、〔2〕
不連続多糖類積層ゲルと電気泳動的に結合した前記の新
規及び/又は周知の多糖類分割ゲル組成物よりなる新規
の「ゲルシステム」及び〔3〕予め測定された乾燥粉末
及び/又は予め混合したヒドロゲル分割ゲル並びに不連
続積層ゲルの組合わせよりなるキツトに関し、これらの
もののすべては任意に適切な緩衝剤システムを含む。本
発明の分割ゲルは、粘度が増大する注型溶液により通常
もたらされる取扱い問題なしに高濃度で製造できる、改
良したふるい分け及び分割性を有するゲルを形成できる
ことにより特に特徴付けられる。分割ゲル及び分割積層
ゲルシステムは、ゲル電気泳動に周知の有用性を有す
る。
操作例以外に、又は他に示されているとき、ここで用い
られる成分の量、パラメーター又は反応条件を表すすべ
ての数は、用語「約」によりすべての例で修飾されるも
のと理解すべきである。
ここで用いられるとき、用語「不連続」は、ゲルの孔径
又は重合体の組成又はそれぞれに結合した緩衝剤のイオ
ン強度、イオン組成又はpHの少くとも1種に関して、分
割ゲルと結合した積層ゲルとの間の差に関する。本発明
の積層ゲルシステムをここに記載したやり方で操作させ
るのは、この差(不連続性)である。電気泳動の技術に
おいて周知のように、電極緩衝剤と用いられるゲルの緩
衝剤との間の第二の不連続性が通常存在するのち違いな
い。この第二の不連続性は、本発明の一部ではなく、他
に示された場合を除いて、用語「不連続」内に含まれな
い。
ここで用いられるとき、用語「多糖類」は、アガー、ア
ガロース、カードラン、ゲラン、コンニヤク、ペクチ
ン、プルーランそしてより低い程度でアルギネート及び
カラギーナンから好ましくは選ばれる本来又は誘導体化
された熱可逆性及び/又はpH可逆性ヒドロゲル形成多糖
類、並びにそれが電気泳動的条件下で顕著に解離しない
ようにゲル形成重合体と固く結合する他の多糖類又は非
多糖類重合体の何れかと前記のものの任意のものとの熱
可塑性又はpH可逆性ヒドロゲルの組合わせに関する。
(線状多糖類は、本発明のゲル形成重合体と固く結合し
ない。) 本発明とは対照的に、従来の技術のポリアクリルアミド
ゲルは、pH可逆性でも又は熱可逆性でもないということ
が知られている。本発明のヒドロゲル組成物及びゲルシ
ステムは、特にアクリルアミドを除き、橋かけ又は重合
剤を要しない。
本発明のゲルは、標準の装置及び緩衝液を用いて垂直、
水平及び逆転注型フオーマツトで使用でき、そして本発
明の最も重要な利点を厚生するゲル強度又は分割能力を
犠牲にすることなく、これはこの注型の容易さを増す。
それらは熱可逆性及び/又はpH可逆性なので、本発明の
分割及び(分離した)積層ゲルは、電気泳動後再溶融で
き、早いサンプルの採取及び可能なゲルの採取及びその
後のゲルの利用を可能にする。
〔I〕第一の態様において、本発明は、1種以上(好ま
しくは2種以上、さらに好ましくは2種)の多糖類ヒド
ロゲル(少くともその1種は誘導体化されており、そし
て独立して少くともその1種は、分割ゲルの注型能力が
改良される程度にその粘度を低下させるのに十分な程部
分的に解重合されるが、しかし分割ゲルの強度が電気泳
動法に必要なのを超えて弱まる点ではない)を含み、そ
して好ましくは主としてそれよりなる分割ゲル組成物を
生じさせる。ヒドロゲルとして、或る誘導体化ヒドロゲ
ル及び解重合後の同じゲルの混合物を用いることができ
る。これは、「分割ゲルの注型に有効な粘度を十分に低
下させるように解重合される」とも述べることができ
る。ゲル成分重合体(1種より多いものが存在すると
き)は、ヒドロゲルの形成前物理的にブレンド(混合)
され、そして同じ重合体がともに解重合及び誘導体化さ
れたとき、この解重合及び誘導体化の順序は、重要では
ない。本発明の分割ゲルは、好ましくは又下記に述べる
ように、公適な電気泳動緩衝剤を含む。
本発明の分割ゲル組成物を製造するのに用いられる好ま
しい多糖類は、アガロースであり、そして1種以上の他
の前記の多糖類がそれ故当業者に周知のやり方で置換で
きるが、ここでの以下の記述は、アガロースの用語で記
述されよう。分割ゲル組成物を製造する好ましいアガロ
ースは、任意の本来又は誘導体化アガロースであり、そ
の例は、本来のアガロース、ヒドロキシアルキル化アガ
ロース(より好ましくはヒドロキシ−C2-4−アルコキシ
ル化アガロース、最も好ましくはヒドロキシエチルアガ
ロース)、そしてジヒドロキシアルキル化アガロース
(より好ましくはジヒドロキシプロピルアガロース、最
も好ましくは1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース)
の1種以上を含み、その少くとも1種は、解重合されて
その粘度を少くとも注型に有効な程度に低下される。
本発明の分割ゲル組成物の最も好ましい1,2−ジヒドロ
キシプロピルアガロース成分は、アルカリ性条件下アガ
ロースとグリシドールとを反応させることにより製造す
る周知の物質である。それは、低融点ゲルを水により形
成する白色の粉末又は顆粒として単離される。その製造
の詳しい記述については、米国特許第4312727号を参照
すること。
本発明が分割ゲル組成物それ自体である限り、それは、
(i)ガンマ線照射により次に部分的に解重合された単
一のヒドロキシエチルアガロースヒドロゲル〔他の目的
に有用であると既に開示された〕及び(ii)(i)3部
と本来のアガロース1部との混合物〔重合鎖反応(PC
R)に有用であると既に開示された〕を除くことに注意
すべきである。
それらがその粘度を十分に低下されるように解重合(劣
化)した少くとも1種のアガロースを含むのが、本発明
の分割ゲル組成物の重要な態様である。分割ゲル組成物
の少くとも1種のアガロースの粘度は、その粘度が3%
容量水溶液で75℃で測定したとき5−40cps(mPa)に低
下するまで、解重合されるのが好ましい。
本発明の最も広い態様において、解重合の方法は重要で
はなく、それが75℃で3%水溶液で測定されたとき、全
分割ゲル又は好ましくは2種以上の分割ゲル多糖類成分
の1種の粘度を5−40好ましくは約30−40cPsに低下さ
せるのに十分な解重合を達成しなければならないことの
みに制限される。センチポイズ(cps)は、ミリパスカ
ル(mPa)に大体等しい。しかし、解重合の方法は、混
在イオンを導入せず、そしてそれは重合体の本質を変え
ないことが、特に重要である。
重合体の解重合(劣化)の技術は、当業者に周知であ
り、そして任意の好適な方法は以下のものを用いる。ガ
ンマ線照射への曝露、ガンマ線以外例えば活性線の照射
への曝露、水素化ホウ素によるペリオデート酸性化多糖
類の還元次に酸による温和な加水分解を含む「Smith劣
化」を含む酸加水分解〔「Advances in Carbohydrate C
hemistry and Biochemistry」、Academic Press、ニユ
ーヨーク、1975、31巻、203ページ以下〕、アルカリ性
加水分解、接触加水分解例えば遷移金属の添加とともに
又はなしに鉄EDTA(エチレンジアミン四酢酸)又はNTA
(ニトリロ三酢酸)の使用による、酵素加水分解、機械
的せん断、熱的解重合例えば乾燥又は含水(水溶液)状
態における80−120℃における長時間加熱による、又は
他の周知の手段。本発明において有用な重合体劣化の多
くの周知の技術及び態様は、Reich及びStivalaによる
「Elements of Polymer Degradation」、Mc Graw Hill
Book Co、ニユーヨーク、1971に記載されており、それ
を引用する。
解重合の好ましい方法は、ガンマ線照射通常コバルト60
の源への多糖類の曝露(アガロースに対して200mR−800
mRの投与量で)、酸加水分解例えばコントロールされた
条件下の「Smith劣化」及び熱的劣化である。
ふるい分け効率の或る損失は、解重合した(劣化した)
分割ゲル成分により生ずるが、これは分割ゲルブレンド
中の非解重合成分の存在により好ましい態様で相殺され
る。従つて、或るふるい分け作用は処理可能なゲル注型
溶液をもたらす成分混合物に達するために、低下した粘
度を犠牲にする取捨選択がある。
一般に、解重合処理の程度及び強さは、それ単独又は他
のアガロースと組合わさつて、それが分割ゲルについて
作業可能な注型溶液を提供する、即ちその粘度が少くと
も注型に有効な量に低下する点にまで、少くとも1種の
アガロース重合体を解重合するのに十分なものである。
望ましくは、分割ゲルを形成するための水性の注型溶液
は、20−450cpsの粘度を有し、そして分割ゲル中の1種
以上のアガロースの全量は、2−12重量%好ましくは4
−8重量%である。2種のアガロース成分(a)及び
(b)が分割ゲルに存在するとき、a:bの重量比は、1:
0.11−9好ましくは1:1である。
本発明の分割ゲルを製造するのに、多糖類成分を形成す
る個々のゲルは、乾燥した状態で組合わされ、ヒドロゲ
ルは混合物から製造し、一方各成分は溶解して、混合し
次に複合ゲルに注型される別々の溶液を与える。望まし
くは、誘導体化の程度そしてそれより低い程度で多糖類
(アガロースのとき)成分の濃度は、ゲル化温度(Tg)
が10−25℃のようなものである。約10℃より低いTgは、
破断し勝ちな弱い又はもろいゲルを生ずるが、一方約25
℃より高いTgは、ふるい分け能力を失う。
分割ゲル中の多糖類(好ましくはアガロース)成分の全
濃度は、又もし75℃で約1500cpsならばゲルの注型を困
難又は実施不能にする注型溶液の粘度により規定でき
る。粘度は、又各成分のタイプ及び割合に依存しよう。
例えば、ブレンドが主として解重合したアガロース例え
ばガンマ線照射ヒドロキシエチル化アガロースを含むと
き、20%のブレンドされたアガロースを含むゲルは注型
できた。本発明の分割ゲル組成物は、0.5−10000好まし
くは3−570最も好ましくは10−200kD(キロダルトン)
の分子量範囲の、特にナトリウムドデシルサルフエート
(SDS)蛋白コンプレツクスを含む、生物学的高分子の
広い選択の分離について電気泳動ヒドロゲル媒体に形成
できる。
電気泳動で有用であると当業者に周知の緩衝剤は、本発
明の分割ゲルに関して利用される。好適な緩衝剤の詳細
については、本発明のゲルシステムの態様に関する下記
の記述を参照。アガロースが多糖類のときには、ボレー
ト含有緩衝剤システムが好ましく、それは1種以上のア
ガロース中にヒドロキシル部分が多いことがボレートの
コンプレツクス形成に利用できるからである。当業者に
周知のように、これは、電気泳動中蛋白分子の改良した
分割についてアガロースゲルシステムの孔径をさらに減
少するための橋かけ結合のメカニズムとして作用でき
る。1,2−ジヒドロキシアガロースにヒドロキシ部分を
加えることにより、橋かけ結合は、ボレートをさらに加
えることにより強化されることが分つた。
又、分割ゲル組成物に少くとも1種の低分子量ポリオー
ルを加えることにより、より小さい分子量の蛋白物質特
に20kD以下のものを分割するその能力が増大することが
分つた。さらに、ポリオール(特にグリコール)は、分
割ゲル組成物の光学的透明性を増大する。これらの発見
は、本発明の任意の他の態様を構成する。ここで有用な
ポリオールは、水溶性でなければならず、本発明の組成
物が製造又は利用される温度特に外界温度で、溶液から
出現してはならない。ポリオールは、好ましくは、60−
2000さらに好ましくは60−600の範囲の分子量を有す
る。ポリオールの例は、エチレングリコール、グリセロ
ール、砂糖、ソルビトール及び200−600Dのポリオキシ
エチレングリコールを含む。存在するとき、ポリオール
は、分割ゲルに応じて1−5好ましくは5%W/Wの濃度
である。
〔II〕 第二の態様では、本発明は、Laemmliにおいて
例示されるような不連続緩衝剤の概念を利用するが、明
らかに区別される所は、ポリアクリルアミドよりむしろ
完全に又は実質的に多糖類(好ましくはアガロース)シ
ステムである蛋白電気泳動システムにおいて、積層ゲル
と、本発明の新規及び/又は或る他の分割ゲル組成物と
の組合わせよりゲルシステムを与える〔Laemmli、英「N
ature」、227、680−685(1970)〕。本発明のゲルシス
テムは、(1) 個々の蛋白バンドを優れて分割する、
10000−200000ダルトンの分子量範囲の蛋白の分離、
(2) 存在する蛋白電気泳動装置及び蛋白検出技術と
の融和性、(3) 取扱いの容易な適度の粘度、(4)
容易なサンプル採取のための低温におけるゲルの溶融
及び(5) ポリアクリルアミドゲルで用いられる有毒
成分の回避を与える。
一つの好ましい態様において、ここで開示されたような
ゲルシステムは、分割ゲルとして、(A) ヒドロキシ
−C2-4−アルキル化アガロース及び(B) 1,2−ジヒ
ドロキシプロピルアガロースのブレンドを含み、そのア
ガロース成分の少くとも1種好ましくはヒドロキシアル
キル化アガロースは、好ましくは酸加水分解又はガンマ
線照射さらに好ましくは後者により解重合されている。
本発明の分割ゲル組成物(比較的小さい孔を有する)
は、重ねられた又は隣接の積層ゲル(比較的大きい孔を
有する)と組合わされ、組合わせは、本発明の他の態様
である「ゲルシステム」を形成する。積層ゲルと組合わ
さつた分割ゲルを形成且つ利用する技術は、当業者にと
り周知である。分離されるべき生物学的材料は、適切な
緩衝剤に懸濁され、電気泳動装置内で小さい(より小さ
い)孔の分割ゲル上に重ねられた大きい(より大きい)
孔の積層ゲル中の穴に適用される。積層ゲルのイオン組
成及びpHは、電極緩衝剤(即ち「ランニング」緩衝剤)
からゲル(即ち「トレーリング」イオン)へ移動するイ
オンが、サンプル分子又は積層ゲル(即ち「リーデイン
グ」イオン)より低い移動度を有する。サンプルは、リ
ーデイング及びトレーリングイオン先端の間のサンプル
先端の位置により積層ゲルを通るサンプル「先端」の運
動中、次第に圧縮(即ち積層)される。積層及び分割ゲ
ルの界面で、条件は、通常乾燥剤のイオン強度及びpH並
びにゲルの孔径の1種(又は好ましくはそれより多い)
が変化して、トレーリング先端をしてサンプル分子(次
に「積層されない」)の先に促進しそして移動させる。
サンプルは、非常に薄いゾーンに圧縮されるようになつ
て、全サンプルは大体同時に分割ゲルに入り、その結
果、サンプルが分割ゲル中の電気泳動の間、分子量によ
り分離されるとき、サンプル中の異なる物質がシヤープ
なバンドとして分割される。
上記のLaemmliに加えて、積層ゲルの優れた解説が、「G
el Electrophoresis of Proteins」、Hames、B.D.及びR
ickwood、D.(編)、IRL Press、ワシントン、D.C.(1
981)、7−17ページに見い出される。積層ゲル技術及
び理論の他の記述は、ornstein,L.“Disc Electrophore
sis−I Background and Theory",Annals N.Y.Acad of S
ciences,121:321−349(1964);Davis,B.“Disc Electr
ophoresis−II Method and Application to Human Seru
m Proteins",Annals N.Y.Acad.Sciences,121:404−427
(1964);Jovin,T.,et al.,“Multiphasic Buffer Syst
ems Output",U.S.Government Printing Office NTIS n
o.196085−196092及び203016(1970);及びJovin,T.
“Multiphasic Zone Electrophoresis"、Biochemistry,
12:871−898(1973)に見い出されるだろう。
分割ゲル緩衝剤及び積層ゲル緩衝剤は、緩衝剤の差が、
本発明のゲルシステム内の分割及び積層ゲルの間に存在
するのに違いない不連続性の唯一又は一部の源として望
まれるかどうかに応じて、同じか又は異なる。積層ゲル
システム内で有用であることが知られているすべての緩
衝剤は、ここで有用であり、そしてこれらの緩衝剤の広
範な(しかし不完全な)リストは、Jovin,Dante,& Chr
ambach,“A Multiphasic Buffer Systems Output"、U.
S.Government Printing Office,NTIS No.196085−1960
92、203016(1970)に見い出され、そのリストはここに
参考文献として引用される。
好ましい緩衝剤は、分割ゲルにはトリス−ボレートであ
り、積層ゲルにはトリス−HClであり、トリス−グリシ
ンは電極緩衝液に用いられる。しかし、すべての生物と
融和性の緩衝剤の1種以上が、前記の3種について働く
だろう。同一の緩衝剤は、(そう入した)積層ゲル緩衝
剤が不連続のとき、電極緩衝剤及び分割ゲル緩衝剤に使
用できる。もしそれらのものがゲルシステム内の必要な
不連続性に関する他のベース例えば孔径であるならば、
単一の緩衝剤も又隣接のゲルに使用できる。同一の緩衝
剤が用いられるとき、それは、必要な不連続性を作るた
めに、イオン強度(即ち濃度)に関して変化できる。pH
(本発明の目的のためにそれ自体適切な不連続性であ
る)は、同一の緩衝剤を用いて変化できる。Weber及びO
sbornにより開示されたような燐酸ナトリウム緩衝剤
は、トリスを置換する他のアミン例えばトリエタノール
アミン、トリエチルアミンなどと同じく、使用できる。
他の好適な緩衝剤は、ヒスチジン、イミダゾール及びリ
ジンである。もし陰イオンが緩衝剤ならば、陽イオンは
緩衝剤ではなく、アルカリ金属又は第四級アミンであ
る。アンモニアは使用できるが、揮発性のために好まし
くない。二価陽イオンは、分離されるサンプルとの相互
反応の可能性のために好ましくない。
陰イオンは、緩衝陽イオンと用いられるとき、しばしば
緩衝的ではない。例は、サルフエート、クロリド、アセ
テート(pH8のときのように、しばしば緩衝的ではな
い)などである。緩衝陰イオンも又使用できる。例は、
ホスフエート、シトレート及びカーボネート/バイカー
ボネートである。一価に荷電した陰イオンが、普通好ま
しい。
双性イオンは、それらが強く求められている、特に積層
ゲルに用いられる。グリシンは、特にトレーリングイオ
ンとして使用できる。「Goodの緩衝剤」例えばHEPES
は、しばしば双性イオンであり、pHに応じて積層ゲル又
はゲルシステムの他の部分の何れかに使用できる。古典
的なKolrausch積層は、トレーリングイオン(必ずしも
そうではないがしばしば双性イオン)に依存し、境界の
上の低い移動度の状態から境界を超えた高い移動度の状
態に動くことに注意すべきである。Kolrauschの積層
は、本発明内に含まれ、しかし、Kolrauschの概念を概
念的に十分に超えて拡大する。グリシン(アミノ酢酸)
は、pH6.8で十分に双性イオン的であり、2個のピーク
の間の大体中点であつて、従つて低い移動度を有する。
pH8で、即ち境界の下で、アミンは部分的に脱プロトン
化され、従つてグリシンの移動度は鋭く増す。例えば、
MOPS(3−Nモルホリノエタンスルホン酸)はスルホン
酸及び第三級アミンを有し、pH7.5のそのアミンピーク
を経て動く移動度を増す。これらの化合物を用いるシス
テムのデザインは、前記のJovan、Dante及びChrambach
(1970)に説明されているように、周知である。
本発明の分割ゲル、ゲルシステム及びキツトにより電気
泳動法で利用される電極緩衝剤は、当業者にとり既に周
知のものであり、本発明の一部を形成しない。これら電
極緩衝剤は、それ自体Kolrauschによりイオン強度又は
組成又はpHについて積層ゲル緩衝剤から不連続である
が、そうでなければならないことははい。
積層ゲルそれ自体は、前記の多糖類の少くとも1種であ
り、アガロース又は誘導体化アガロースが好ましい。そ
れは、高いゲル強度並びに低い負とやや正との間の電気
内方浸透〔EEO〕値を有すべきである。特に有用なの
は、そのEEO値が(−)0.15−(+)0.05、好ましくは
(−)1.0−(+)0.05、より好ましくは(−)0.03−
(+)0.03、最も好ましくは零に接近(例えば±0.01)
のmrを有するゲルシステムである。
本発明による積層ゲルに有用な材料は、ここで規定され
たような任意の多糖類を含む。特に有用なのは、低いEE
Oを有するか又は中性であるか又は僅かに正ですらある
市販又はそれ以外に入手可能なアガロース又は誘導体化
アガロースゲル、例えば等電点フオーカシングに有用で
あることが既に知られているもの、好ましくは又高いゲ
ル化温度を有するものである。これらゲルは、DEAE−
〔ジエチルアミノエチル〕−アガロース〔即ちCED(ク
ロロエチルジエチルアミン)により処理されたもの〕、
EDAC〔1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)
ガルボジイミド塩酸塩〕処理イオン交換アガロース並び
にアガロースゲル例えば米国特許第4312739及び4319975
号(この両者は、ここで参考として引用される)に開示
されたものを含む。
従つて、ボレート含有緩衝剤システム中のアガロースブ
レンドの6%溶液は、蛋白サンプル混合物を濃縮するた
めに、零から僅かに正の電気内部浸透を有する1%積層
ゲルを用いて、垂直なゲルとして、代表的には注型され
る。
アガロース溶液のゲル化後、ゲル媒体は、電気泳動分離
を行うのに用いられ、次に通常のやり方で処理される。
電気泳動のため積層ゲルと組合わせる分割ゲルを用いる
技術は、一般に周知であり、それ故詳しい記述はここで
繰返す必要はない。得られる蛋白分離パターンは、橋か
け結合ポリアクリルアミドゲルで得られるものに匹敵す
る。
〔III〕第三の態様において、本発明は、〔I〕緩衝剤
を有する予め緩衝した分割ヒドロゲル又はゲル溶液又は
予め測定したゲル粉末、及び〔II〕緩衝剤を有する予め
緩衝した積層ヒドロゲル又はゲル溶液又は予め測定した
ゲル粉末(任意に特に積層ゲル中の指示薬として有効量
で存在する色指示薬とともに、そして任意に特に分割ゲ
ル中の前記の1種以上のポリオールとともに)を、それ
ぞれが別々のコンテナー中に含まれるキツトよりなる。
代表的に、分割ゲル水溶液は、8.5のpHのトリス−ボレ
ート緩衝液中の6%アガロース本発明分割ゲル組成物よ
り主としてなり、そして積層ゲル水溶液は、5um/mlのフ
エノールレツド色指示薬とともに、6.8のpHのトリス−H
Cl緩衝液中の1.5%アガロース積層ゲル組成物より主と
してなる。本発明のゲルシステムは、次に各溶液を加熱
し、それを連続的に予め加温しカセツトに注いで二層を
形成することにより製造される。なお他の態様として、
本発明のキツトは、他の物理的アクセサリーとともに、
代表的には0.75mm、1.0mm及び1.5mmの種々の厚さの積層
ゲルスペーサーよりなる。これらのスペーサーがゲル注
型で用いられて、周知のやり方で、積層ゲルと分割ゲル
との間の滑かな界面を生ずる。キツトは、又別々のコン
テナー中に、製造された電極又はサンプル緩衝剤などを
含むことができる。前記のキツトを用いて注型した、組
合わせたゲル組成物は、10k−200kDMWの範囲のSDS処理
蛋白の優れた分離を行う。
実施例1. アガロース積層ゲルシステムの製造 A. 分割ゲル 二成分の完全にアガロースの小孔分割ゲルを製造した。
成分1は、粉末状ヒドロキシアルキル化アガロース(Se
aPlaque、FMC BioProducts、Rockland、Maine04841、米
国の製品)を600mRの照射量でガンマ線照射して4%水
溶液の粘度を75℃で30cps−40cpsに低下させることによ
り製造された。成分2は、米国特許第4312727号の実施
例1に記載されたアガロースの1,2−ジヒドロキシプロ
ピル誘導体(グリセレート化アガロース)であつた。
成分1及び2の両者を50/50(w/w)の比でブレンドし、
HClによりpH8.5に調節した0.5Mトリス及び0.16Mホウ酸
を含む緩衝液94mlに溶解した。75℃における得られる溶
液の粘度は、400−450cps内であつた。さらに、得られ
るアガロースブレンドは、取扱い可能なゲルの注型及び
蛋白の採取のための方法を可能にする低いゲル化(24−
28℃)及び再溶融(65℃)温度をともに有した。
B. 積層ゲル 大きな孔のアガロース積層ゲルは、米国特許第3507851
号の実施例1に記載されたジエチルアミノエチルアガロ
ース誘導体から製造され、それは、水酸化ナトリウムの
存在下アガロースと1−クロロ−2−ジエチルアミノエ
タンとの反応により製造される。1%溶液を、約100ml
の0.25Mトリス−HCl緩衝液pH8.8中に1gのこのアガロー
ス誘導体を溶解することにより製造した。得られた積層
ゲルは、適用した蛋白をして小孔のアガロース分割ゲル
に入る前に狭いバンドに濃縮させた。
実施例2. 標準蛋白マーカー及びE.coli蛋白の電気泳動 ゲルの液化:実施例1にそれぞれ記載された小孔アガロ
ース分割ゲル及び大孔積層ゲルを含む別々の可撓性瓶
を、それらの内容物を液化するために、5−10分間95℃
の水浴に入れた。各瓶は、注型前に撹拌された。
カセツト・アセンブリー:垂直の注型カセツトを次のや
り方で組立てた。1mlの脱イオン化蒸留水を、注型カセ
ツトのガラスバツキングプレート(140mm×160mm)にお
いた。1面の親水性面を有する一片のプラスチツク支持
フイルム(GelBond、FMC Corporation、BioProducts Gr
oup、Rockland、Maine04841、米国の製品)を頂部に置
き、ゴムローラーを用いて平らにした。2面のスペーサ
ー(140mm×10mm×1mm)を次にGelBondフイルムに置い
た。ノツチ付トツププレートをスペーサーの頂部に置
き、カセツトをその縁で1″の静止クランプにより締め
つけた。積層スペーサー(140mm×35mm×1mm)を、最適
の積層効果のために、サンプル穴の底と分割ゲルと積層
ゲルとの界面との間に積層ゲルを注型するのに10mmの最
小の空間を占めるようにそう入した。一度組立てると、
カセツトを赤外線ランプの6−8インチ(15.25×20.3c
m)下に置くことにより65−70℃に加温した。
分割ゲルの注型:カセツトの両側の頂部のクランプを取
り去つた。ミクロスパチユラを注意深くそう入し、カセ
ツトの開口を僅かに拡げるようにひねつた。液化分割ゲ
ル溶液を、瓶から液化混合物をおだやかにしぼり出すこ
とにより、加温したカセツトに注意深く導入した。気泡
の生成を避けるために注意した。スパチユラを取り出
し、頂部のクランプを戻した。ゲルを室温で30分間冷却
した。冷却後、大きな底部のクランプをカセツトの頂部
に置き、カセツトを180゜逆にした。頂部の側のクラン
プを次に取り去り、積層スペーサーを取り去つた。頂部
の側のクランプを次に元に戻した。
積層ゲルの注型:0.006mg/mlのフエノールレツド追跡染
料(リーデイングイオン先端と移動する)を含む0.125M
トリス緩衝液pH8.8中のアガロース積層ゲルを用いた。
液化積層ゲル溶液を、瓶からゲル溶液をおだやかにしぼ
り出すことにより、カセツト中の積層ゲルのスペース中
に注意深く導入された。気泡の生成を避けた。直ちに、
鶏冠を深さ5mmで積層ゲル中にそう入した。積層ゲルを
室温で5分間置き、全カセツトを次に30分間4℃で冷凍
した。冷却後、ゲルを約20分間室温で加温させ、次にす
べてのクランプを取り去りそしてカセツトを逆に頂部に
して平らに置いた。鶏冠をおだやかに取り出した。
サンプルの調製:蛋白のサンプルを、0.06Mトリス緩衝
液HCl、pH6.8;2%SDS、10%グリセロール;1%2−メル
カプトエタノール;0.025%フエノールレツド;0.25%ブ
ロモフエノールブルーよりなるトリス−SDS−蛋白サン
プル緩衝剤中に懸濁した。マーカー蛋白の原料溶液は、
1mlの蒸留水中それぞれの蛋白10mlよりなる。処理溶液
は、10μの合わせた原料溶液+100μのサンプル緩
衝剤+280μの蒸留水を希釈し、4分間90℃で加熱
し、冷却しそして室温で貯蔵することにより製造した。
10μを1穴当り用いた。1穴当りに用いられる全蛋白
は、250ngに等しかつた。下記の蛋白を分子量マーカー
として用いた(ダルトン)。ミオシン(212000)、β−
ガラクトシダーゼ(116000)、ホスホリラーゼb(9250
0)、ウシ血清アルブミン(68000)、カタラーゼ(5750
0)、オバルブミン(43000)、炭酸脱水酵素(2900
0)、大豆トリプシン阻害剤(20100)、ミオグロビン
(16950)、リゾチーム(14300)、チトクロームC(11
700)及びアプロチニン(6500)。E.coli水溶性蛋白の
全細胞標品も又製造した。100mlのLBブロス(Difcoの製
品)を作り、新しく調製した単離プレートからE.coliを
接種した。ブロス培養物を24時間インキユベートし、次
に5000rpm15分間の遠心分離により採取し、ペレツトを
蒸留水により洗い、再懸濁し、10mlの蒸留水中で4×15
秒間超音波処理した。15分間5000rpmで遠心分離し、上
澄み液を1バイアル当り300μずつ分け、冷凍した。
用いるに当つて、冷凍物を解凍し、100μのサンプル
緩衝剤(前記)を加えた。バイアルを次に4分間90℃で
加熱した。バイアルの内容物は、室温で1週間貯蔵可能
であつた。
利用した電気泳動法:カセツトをStudierタイプ垂直電
気泳動装置にクランプした。電気泳動は、2−3時間25
mAの定常電流で、トリス−ボレート電極緩衝剤〔0.05M
トリス、ベース;0.09Mホウ酸;0.1%SDS、pH8.3〕で行わ
れた。積層ゲル中に含まれたフエノールレツド追跡染料
が分割ゲルの底部に達したとき、電気泳動は完了した。
サンプル緩衝剤に存在する参考追跡染料(ブロモフエノ
ールブルー)を通常用いて、サンプル蛋白の相対的移動
度(Rf)を計算した。
染色及び乾燥:蛋白を固定し、室温で4時間又は1晩水
性Coomassie染色溶液(40%メタノール及び10%酢酸中
0.05%CoomassieブリリアントブルーR−250よりなる)
により染色した。それらを次に40%メタノール、10%酢
酸中で2−4時間脱色した。それらを次に1時間保存
浴、5%グリセロールに置き、ゲルをガラスプレートに
クランプし、ゲルを外に出し、それを1晩風乾させるこ
とにより、乾燥させた。
乾燥したゲルは、蛋白標準及びE.coli蛋白の両者の非常
に分割された蛋白パターンを含み、従つて本発明のゲル
組成物が低分子量蛋白のふるい分けに有効であつたこと
を示した。
実施例3. 本発明のアガロースブレンド積層ゲルシステムの製造 A. 小孔分割ゲル(照射解重合): 成分1は、ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロー
ス粉末(SeaPlaque、FMC Corporation、BioProducts Gr
oup、Rockland、Maine04841、米国の製品)であつた。
成分2は、1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース粉末
(米国特許第4312727号実施例1に記載されたグリセレ
ート化アガロース)であつて、次に照射重合された。解
重合は、粉末を600mRの照射量でガンマ線照射すること
により行われ、それは3%溶液の粘度を75℃で30−40cp
sに低下させた。
成分1及び2を1:1w/wの比でブレンドし、6gのブレンド
を0.4Mホウ酸を含む0.5Mトリスベース緩衝液pH8.5の100
mlに溶解した。75℃における得られたブレンド溶液の粘
度は、400−600cps内であつた。アガロースブレンド
は、低いゲル化(24−28℃)及び低い再溶融(65−70
℃)温度の両者を有し、取扱い可能なゲルの注型及び蛋
白採取のための製造を可能にした。
B. 大孔積層ゲル 実施例1のゲルシステムの組合わせの変法として、pH6.
8の0.125Mトリス−HCl緩衝液中の1.5%EDACアガロース
を積層ゲルとして用いた。pHにおける不連続性は、希釈
蛋白サンプルの「積層」を改善した。アガロースの%の
増大は、ゲル強度を増大させそしてサンプル鶏冠の容易
な取り出しを行うために実施され、積層ゲルBは、上記
の実施例2に似たやり方で分割ゲルAに隣接して重ねら
れた。得られるゲルBは積層ゲルであり、それはその中
に導入される蛋白をして小孔アガロース分割ゲルAに入
る前に狭いバンドに濃縮した。EDTAを1mMの最終濃度に
なるように、分割ゲル及び積層ゲルの両者の緩衝剤に加
えて、貯蔵中微生物の生長に対する阻害剤として働い
た。この低い濃度で、EDTAは、本発明のゲルシステムを
用いる蛋白の分離に効果がなかつた。
実施例4. 本発明のアガロースブレンド積層ゲルシステムの製造 A. 小孔分割ゲル(熱解重合) 成分1は、ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロー
ス粉末(SeaPlaque、FMC Corporation、BioProducts Gr
oup,Rockland,Maine 04841,米国の製品)であつて、そ
れはそれを密封瓶に入れ、それを52時間100℃で乾熱す
ることにより熱解重合した。解重合は、3%溶液の粘度
を75℃で5−15cpsに低下させた。
成分2は、1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース(米
国特許第4312727号実施例1に記載したようなグリセレ
ート化アガロース)であつた。
成分1及び2を1:1w/wの比でブレンドし、6gの分割ゲル
を実施例3のパートAで用いた緩衝剤ベース100mlに溶
解した。得られた溶液の粘度は、75℃で400−600cpsで
あつた。アガロースのブレンドは、低いゲル化(24−28
℃)及び低い再溶融(65−70℃)温度の両者を有し、取
扱い可能なゲル注型及び蛋白採取の方法を可能にした。
この小孔分割ゲルそれ自体は、本発明の一つの態様を構
成し、そして大孔積層ゲルと組合わせて利用したとき、
他の態様を構成する。
B.大孔積層ゲル 上記の実施例3パートBに似たやり方で、EDACアガロー
ス積層ゲルを製造した。1.5%溶液は、100mlの0.125Mト
リス−HCl緩衝液pH6.8中に1.5gのこのアガロース誘導体
を溶解することにより製造された。得られるゲルBは、
積層ゲルであり、それはそれに導入される蛋白を、小孔
アガロース分割ゲルAに入る前に狭いバンドに濃縮し
た。1mMの最終濃度にEDTAを、分割ゲル及び積層ゲルの
両者の緩衝液に加えて、貯蔵中の微生物の生長に対する
阻害剤として働いた。この低い濃度で、EDTAは、本発明
のゲルシステムを用いる蛋白の分離に効果がなかつた。
実施例5. 実施例生成物の比較 各生成物について相対的移動度(範囲0.0−1.0)に対す
る分子量(範囲1×103-6)を比較することにより、実
施例1、3及び4の分割ゲル生成物間の比較を行つた。
成分1として照射解重合したヒドロキシ−C2-4−アルコ
キシル化アガロースを含む組成物について8個の値〔実
施例1〕;成分1として熱解重合したヒドロキシ−C2-4
−アルコキシル化アガロースを含む組成物について10個
の値〔実施例4〕並びに成分2として照射解重合した1,
2−ジヒドロキシプロピルアガロースを含む組成物につ
いて10個の値〔実施例3〕をプロツトすると、得られる
曲線は統計上同じであつた。すべての実施例の小孔分割
ゲルに関する物理的特性の重複も又注目された。
上記の分析に基づいて、本発明の小孔分割ゲル組成物
は、1種の成分の解重合のやり方にかかわらず、そして
2種の成分の何れかが解重合したかにかかわらず、等し
く有効であつたと結論された。
実施例6. 本発明の分割ゲルからの蛋白の溶離14 Cラベルしたウシ血清アルブミン(BSA)を、実施例1A
に従つて製造した分割ゲル組成物中で電気泳動した。ゲ
ルサンプルを次にゲルの固定又は染色なしに切り出し、
次いで1:9v/vの比の50mMトリス−HCl、1mM EDTA、pH8を
含む水溶液と混合した。それを次に周知の技術により
「凍結/圧搾」し、その結果90%より多い放射能をラベ
ルしたBSAを液体上澄み液中で回収した。これは、100μ
gの蛋白についても同じであり、希釈緩衝液への1M NaC
l又は1%SDSの添加の有無にかかわらず同じであつた。
利用した「凍結/圧搾」法において、ゲル組成物の希釈
は、−20又は−70℃の凍結をともない、さらに4℃で10
−20分間13000Gでの遠心分離をともなつた。これは、大
体直線的関係でゲル組成物の希釈をともなう容量を含ん
だ液体上澄み液を生じた。即ち、1:1の希釈(3%のゲ
ルを生成)では、大体50%の容積が、凍結/圧搾後液体
として回収された。1:9の希釈(0.6%のゲルを生成)で
は、約90%の容積が、凍結/圧搾後液体として回収され
た。
蛋白がゲル組成物に固定し(45%メタノール、10%酢
酸)、Coomassieブルーにより染色し、次に脱色したと
き、その何れもこのやり方によりゲル組成物から溶離し
なかつた。しかし、希釈緩衝液にSDSを加えることによ
り、90%迄の蛋白が回収できた。最後に、固定されてい
ない蛋白が凍結/圧搾法により回収され次にアセトン沈
澱により濃縮されたとき、それらは未回収の「普通の」
蛋白と同様に電気泳動した。100kD以下の蛋白は、特に
このやり方でうまく行われた。
実施例7. ゲル組成物の貯蔵安定性 実施例1Aによる本発明の分割ゲル組成物の安定性の5個
月の研究が行われた。ゲル組成物を4℃及び23℃(外
界)の温度で貯蔵した。4℃における貯蔵が最適に見え
たが、貯蔵5個月後、同様にして製造した新鮮なサンプ
ルと比較したとき、2種のゲル組成物のふるい分け性
に、もしあるとしても差は殆んど観察されなかつた。
実施例8−12. 分割ゲル組成物における変動 下記のそれぞれ単一の成分のアガロース分割ゲル組成物
6gをpH8.5の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液100
mlに溶解した。75℃における得られた溶液の粘度は、40
0−600mPaの範囲内であつた。単一の成分ゲルを実施例
3に記載したゲルシステム中の分割ゲル成分として用い
た。得られる分割ゲルは、低いゲル化(24−28℃)及び
再溶融(65−70℃)の両者の温度を有したが、ただし実
施例9の分割ゲルは、約85−90℃の融点及び約35−40℃
のゲル化温度を有した。実施例9、11及び12の分割ゲル
は、本発明の範囲内にあり、それらは取扱い可能なゲル
注型ができ、それ故蛋白採取の方法を助けた。
実施例8.(比較) 分割ゲル組成物の製造(単一の解重合した本来のアガロ
ース) 一成分分割ゲルを、低い電気内方浸透アガロース粉末
(Seakem LE,FMC Corporation,Bioproducts Group,Rock
land,Maine 04841米穀の製品)に600mRのガンマ線照射
を行うことにより製造した。この処理は、3%溶液の粘
度を75℃で30−40mPaに低下させた。この分割ゲルは、
それが少くとも1種の誘導体化多糖類成分を含まず、そ
して本発明の範囲内の分割ゲルよりも明らかにふるい分
けできないことから、本発明の範囲外にあつた。
実施例9. 分割ゲル組成物の製造(解重合前に誘導体化された単一
のアガロース) 一成分分割ゲルを、1,2−ジヒドロキシ−プロピルアガ
ロース粉末(前記の米国特許第4312727号の実施例1に
記載されたグリセレート化アガロース)に600mRのガン
マ線照射を行うことにより製造した。この処理は、3%
溶液の粘度を75℃で30−40mPaに低下させた。
実施例10.(比較) 分割ゲル組成物の製造(解重合前誘導体化された単一の
アガロース) 一成分分割ゲルを、ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化
アガロース粉末(Seaplaque,FMC Corporation,Bioprodu
cts Group,Rockland,Maine04841,米国の製品)に600mR
のガンマ線を照射することにより製造した。この処理
は、3%溶液の粘度を75℃で30−40mPaに低下させた。
実施例10は本発明の範囲外であるが、実施例9及び10
は、一緒になつて粘度のコントロール(解重合により達
成)及びふるい分けのコントロール(誘導体化により達
成)に関係ないことを示す。
実施例11. 分割ゲル組成物の製造(解重合後誘導体化した単一のア
ガロース) 一成分分割ゲルを、低い電気内部浸透アガロース粉末
(Seakem LE,FMC Corporation,Bioproducts Group,Rock
land,Maine 04841,米国の製品)に600mRのガンマ線を
照射することにより製造し、その処理は、3%溶液の粘
度を75℃で30−40mPaに低下させ、1,2−ジヒドロキシ−
プロピル部分を付加した。
実施例12. 分割ゲル組成物の製造(解重合後誘導体化した単一アガ
ロース) 一成分分割ゲルを、低い電気内部浸透アガロース粉末
(Seakem LE,FMC Corporation,Bioproducts Group,Rock
land,Maine 04841,米国の製品)に600mRのガンマ線を
照射し(この処理は、3%溶液の粘度を75℃で30−40mP
aに低下させる)次にヒドロキシ−C2-4−アルコキシル
化部分の付加により製造した。
実施例13. 分割ゲル組成物の製造(解重合した本来のアガロース+
誘導体化アガロース) 成分1は、低い電気内部浸透の本来の(誘導体化されて
いない)アガロース粉末(Seakem,FMC Corporation,Bio
products Group,Rockland,Maine 04841,米国の製品)
に600mRのガンマ線照射により製造した。この処理は、
3%溶液の粘度を75℃で30−40mPaに低下させた。
成分2は、1,2−ジヒドロキシ−プロピルアガロース
(グリセレート化アガロース、前記の米国特許第431272
7号の実施例1に記載)であつた。
両方の成分を1:1(w/w)の比でブレンドし、6gを100ml
のpH8.5の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液に溶
解した。75℃の得られた溶液の粘度は、400−600mPaの
範囲内であつた。さらに、得られるアガロースブレンド
は、低いゲル化(24−28℃)及び再溶融(65−70℃)の
両方の温度を有し、取扱い可能なゲルの注型及び蛋白採
取の方法を可能にした。
実施例14. 分割ゲル組成物の製造(解重合した本来のアガロース+
誘導体化アガロース) 成分1は、低い電気内部浸透の本来(誘導体化されてい
ない)のアガロース粉末(Seakem,FMC Corporation,Bio
products Group,Rockland,Maine 04841,米国の製品)
に600mRのガンマ線を照射することにより製造された。
この処理は、3%溶液の粘度を75℃で30−40mPaに低下
させた。
成分2は、ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロー
ス粉末(Seaplaque,FMC Corporation,Bioproducts Grou
p,Rockland,Maine 04841,米国の製品)であつた。
両者の成分を1:1(w/w)の比にブレンドし、6gをpH8.5
の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液100mlに溶解
した。75℃における得られた溶液の粘度は、400−600mP
aの範囲内であつた。さらに、得られたアガロースブレ
ンドは、低いゲル化(24−28℃)及び再溶融(65−70
℃)の両方の温度を有し、取扱い可能なゲルの注型及び
蛋白採取の方法を可能にした。
実施例15. 分割ゲル組成物の製造(解重合後の誘導体化したアガロ
ース) 成分1は、低い電気内方浸透の本来(誘導体化されてい
ない)アガロース粉末(Seakem,FMC Corporation,Biopr
oducts Group,Rockland,Maine 04841,米国の製品)に6
00mRのガンマ線照射を行い(この処理は3%溶液の粘度
を75℃で30−40mPaに低下させる)、次に1,2−ジヒドロ
キシ−プロピル部分の付加により製造された。
成分2は、ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロー
ス粉末(Seaplaque,FMC Corporation,Bioproducts Grou
p,Rockland,Maine 04841,米国の製品)であつた。
両方の成分を1:1(w/w)の比でブレンドし、6gをpH8.5
の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液100mlに溶解
した。75℃における得られた溶液の粘度は、400−600mP
aの範囲内であつた。さらに、得られたアガロースブレ
ンドは、低いゲル化(24−28℃)及び再溶融(65−70
℃)温度の両者を有し、取扱い可能なゲルの注型及び蛋
白採取の方法を可能にした。
実施例16. 分割ゲル組成物の製造(解重合後の誘導体化) 成分1は、低い電気内方浸透の本来(誘導体化されてい
ない)アガロース粉末(Seakem,FMC Corporation,Rockl
and,Maine 04841,米国の製品)に600mRのガンマ線の照
射を行い(この処理は3%溶液の粘度を75℃で30−40mP
aに低下させた)、次にヒドロキシエチル部分の付加に
より製造された。
成分2は、1,2−ジヒドロキシ−プロピルアガロース
(グリセレート化アガロース、前記の米国特許第431272
7号の実施例1に記載)であつた。
両方の成分を1:1(w/w)の比でブレンドし、6gをpH8.5
の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液100mlに溶解
した。75℃における得られた溶液の粘度は、400−600mP
aの範囲内であつた。さらに、得られるアガロースブレ
ンドは、低いゲル化(24−28℃)及び再溶融(65−70
℃)温度の両者を有し、取扱い可能なゲルの注型及び蛋
白採取の方法を可能にした。
実施例17. 分割ゲル組成物の製造(解重合した全成分) 成分1は、1,2−ジヒドロキシ−プロピルアガロース粉
末(グリセレート化アガロース、前記の米国特許第4312
727号の実施例1に記載)に600mRのガンマ線を照射する
ことにより製造された。この処理は、3%溶液の粘度を
75℃で30−40mPaに低下させた。
成分2は、ヒドロキシ−C2-4−アルキルアガロース粉末
(Seaplaque,FMC Corporation,Bioproducts Group,Rock
land,Maine 04841,米国の製品)に600mRのガンマ線を
照射することにより製造された。
両方の成分を1:1(w/w)の比でブレンドし、6gをpH8.5
の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液100mlに溶解
した。75℃における得られた溶液の粘度は、400−600mP
aの範囲内であつた。さらに、得られたアガロースブレ
ンドは、低いゲル化(24−28℃)及び再溶融(65−70
℃)温度の両者を有し、取扱い可能なゲルの注型及び蛋
白採取の方法を可能にした。
実施例18. 分割ゲル組成物の製造(三成分、一成分解重合) 成分1は、ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロー
ス粉末(Seaplaque,FMC Corporation,Bioproducts Grou
p,Rockland,Maine 04841,米国の製品)に600mRのガン
マ線を照射して製造した。この処理は、3%溶液の粘度
を75℃で30−40mPaに低下させた。
成分2は、1,2−ジヒドロキシ−プロピルアガロース
(グリセレート化アガロース、前記の米国特許第431272
7号の実施例1に記載)であつた。
成分3は、米国特許第3507851号の実施例2に記載され
たような、水酸化ナトリウムの存在下アガロースとモノ
クロロ酢酸との反応により製造したカルボキシメチルア
ガロースであつた。
すべての3種の成分を1:1:1(w/w)の比でブレンドし、
6gをpH8.5の0.5Mトリス及び0.4Mホウ酸を含む緩衝液100
mlに溶解した。75℃における得られた溶液の粘度は、40
0−600mPaの範囲内であつた。さらに、得られたアガロ
ースブレンドは、低いゲル化(24−28℃)及び再溶融
(65−70℃)温度の両者を有し、取扱い可能なゲルの注
型及び蛋白採取の方法を可能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モーガン,ジョナサン エイチ アメリカ合衆国メイン州 04843 カムデ ン ユニオン ストリート 33 (72)発明者 カークパトリック,フランシス エイチ アメリカ合衆国メイン州 04854 オール ズ ヘッド ウッズ ロード 253エイ (56)参考文献 特開 昭57−102904(JP,A) 特開 昭55−132946(JP,A) 米国特許4319975(US,A) 米国特許3384564(US,A) 米国特許3497437(US,A)

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水;分割ゲル緩衝剤;及び(a)誘導化さ
    れ且つ部分的に解重合された単一のヒドロコロイドゲル
    又は(b)部分的に解重合されたヒドロコロイドゲルと
    混合された誘導化ヒドロコロイドゲルのいずれか一方を
    含む、ただし(i)その後に部分的に解重合されたヒド
    ロキシエチルアガロース;(ii)化合物(i)の3部と
    本来の(未処理であるが精製された)アガロースの1部
    との混合物;及び(iii)化合物(i)と2,3−ジヒドロ
    キシプロピルアガロースとの混合物は除く、水性電気泳
    動分割ゲル組成物。
  2. 【請求項2】水;分割ゲル緩衝剤;(a)誘導化され且
    つ部分的に解重合されている単一のヒドロコロイドゲル
    又は(b)部分的に解重合されたヒドロコロイドゲルと
    混合された誘導化ヒドロコロイドゲルのいずれか一方;
    任意に少なくとも1種の低分子量ポリオール;及び一つ
    以上の誘導体化され又は本来の熱可逆性又はpH熱可逆性
    のヒドロゲルである重ねられたもしくは隣接する積層ゲ
    ルを含む電気泳動不連続積層ゲルシステム。
  3. 【請求項3】(A)(1) 少なくとも1種の熱及び/
    又はpH可逆性ヒドロゲル又はその水性ゲル溶液又はゲル
    粉末であって、そのゲルの少なくとも1種は誘導体化さ
    れており、そして独立してそのゲルの少なくとも1種は
    分割ゲル組成物の注型に有効な粘度を十分に低下させる
    ように解重合されており; (2) 分割ゲル緩衝剤;そして (3) 任意に、少なくとも1種の低分子量ポリオール を含む分割ゲル組成物;並びに (B)(1) 1種以上の熱及び/又はpH可逆性ヒドロ
    ゲル又はその水性ゲル溶液又はゲル粉末; (2) 積層ゲル緩衝剤;そして任意に (3) 色指示薬 を含む孔径、イオン強度、イオン組成又はpHの少なくと
    も1種に関して該分割ゲルから不連続な積層ゲル組成
    物;並びに (C) 任意に、別のコンテナー中の電極緩衝剤 の別々のコンテナー中の組合せを含む、 水;分割ゲル緩衝剤;(a)誘導化され且つ部分的に解
    重合されている単一のヒドロコロイドゲル又は(b)部
    分的に解重合されたヒドロコロイドゲルと混合された誘
    導化ヒドロコロイドゲルのいずれか一方;任意に少なく
    とも1種の低分子量ポリオール;及び一つ以上の誘導体
    化され又は本来の熱可逆性又はpH熱可逆性のヒドロゲル
    である重ねられたもしくは隣接する積層ゲルを含む熱又
    はpH可逆性不連続電気泳動ゲルシステムを製造するキッ
    ト。
  4. 【請求項4】ヒドロゲルが多糖類である請求項1の組成
    物。
  5. 【請求項5】ヒドロゲルが多糖類である請求項2の電気
    泳動不連続積層ゲルシステム。
  6. 【請求項6】ヒドロゲルが多糖類である請求項3の熱又
    はpH可逆性不連続電気泳動ゲルシステムを製造するキッ
    ト。
  7. 【請求項7】ヒドロゲルが、アガー、アガロース、アル
    ギネート、カラギーナン、カードラン、ゲラン、コンニ
    ャク、ペクチン、プルーラン、又はそれらと、それが電
    気泳動の条件下で著しく解離しないようにゲル形成重合
    体と強固に結合している他の多糖類又は非多糖類重合体
    の何れかとの組合せにより形成されるヒドロゲルである
    請求項1の組成物。
  8. 【請求項8】ヒドロゲルが、アガー、アガロース、アル
    ギネート、カラギーナン、カードラン、ゲラン、コンニ
    ャク、ペクチン、プルーラン、又はそれらと、それが電
    気泳動の条件下で著しく解離しないようにゲル形成重合
    体と強固に結合している他の多糖類又は非多糖類重合体
    の何れかとの組合せにより形成されるヒドロゲルである
    請求項2の電気泳動不連続積層ゲルシステム。
  9. 【請求項9】ヒドロゲルが、アガー、アガロース、アル
    ギネート、カラギーナン、カードラン、ゲラン、コンニ
    ャク、ペクチン、プルーラン、又はそれらと、それが電
    気泳動の条件下で著しく解離しないようにゲル形成重合
    体と強固に結合している他の多糖類又は非多糖類重合体
    の何れかとの組合せにより形成されるヒドロゲルである
    請求項3の熱又はpH可逆性不連続電気泳動ゲルシステム
    を製造するキット。
  10. 【請求項10】ヒドロゲルがアガロースである請求項1
    又は7のいずれか一つの組成物。
  11. 【請求項11】ヒドロゲルがアガロースである請求項2
    又は8のいずれか一つの電気泳動不連続積層ゲルシステ
    ム。
  12. 【請求項12】ヒドロゲルがアガロースである請求項3
    又は9のいずれか一つの熱又はpH可逆性不連続電気泳動
    ゲルシステムを製造するキット。
  13. 【請求項13】少なくとも2種のヒドロゲルが該分割ゲ
    ルに存在する請求項1の組成物。
  14. 【請求項14】少なくとも2種のヒドロゲルが該分割ゲ
    ルに存在する請求項2の電気泳動不連続積層ゲルシステ
    ム。
  15. 【請求項15】少なくとも2種のヒドロゲルが該分割ゲ
    ルに存在する請求項3の熱又はpH可逆性不連続電気泳動
    ゲルシステムを製造するキット。
  16. 【請求項16】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシアルコキシル化アガロース、 (b) ジヒドロキシアルキルアガロース又は (c) 本来のアガロース の1種以上であり、さらに誘導体化されたアガロースの
    とき、それはその誘導体化の前又は後のいずれかで解重
    合されているる請求項1の組成物。
  17. 【請求項17】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシアルコキシル化アガロース、 (b) ジヒドロキシアルキルアガロース又は (c) 本来のアガロース の1種以上であり、さらに誘導体化されたアガロースの
    とき、それはその誘導体化の前又は後のいずれかで解重
    合されているる請求項2の電気泳動不連続積層ゲルシス
    テム。
  18. 【請求項18】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシアルコキシル化アガロース、 (b) ジヒドロキシアルキルアガロース又は (c) 本来のアガロース の1種以上であり、さらに誘導体化されたアガロースの
    とき、それはその誘導体化の前又は後のいずれかで解重
    合されているる請求項3の熱又はpH可逆性不連続電気泳
    動ゲルシステムを製造するキット。
  19. 【請求項19】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロース
    及び (b) 1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース の混合物であって、その少なくとも1種がその誘導体前
    に解重合されている請求項1の組成物。
  20. 【請求項20】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロース
    及び (b) 1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース の混合物であって、その少なくとも1種がその誘導体前
    に解重合されている請求項請求項2の電気泳動不連続積
    層ゲルシステム。
  21. 【請求項21】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロース
    及び (b) 1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース の混合物であって、その少なくとも1種がその誘導体前
    に解重合されている請求項請求項3の熱又はpH可逆性不
    連続電気泳動ゲルシステムを製造するキット。
  22. 【請求項22】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロース
    及び (b) 1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース の混合物であって、その少なくとも1種がその誘導体後
    に解重合されている請求項1の組成物。
  23. 【請求項23】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロース
    及び (b) 1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース の混合物であって、その少なくとも1種がその誘導体後
    に解重合されている請求項2の電気泳動不連続積層ゲル
    システム。
  24. 【請求項24】分割ゲルヒドロゲルが、 (a) ヒドロキシ−C2-4−アルコキシル化アガロース
    及び (b) 1,2−ジヒドロキシプロピルアガロース の混合物であって、その少なくとも1種がその誘導体後
    に解重合されている請求項3の熱又はpH可逆性不連続電
    気泳動ゲルシステムを製造するキット。
JP2502459A 1989-01-13 1990-01-16 多糖類分割ゲル及び積層電気泳動用ゲルシステム Expired - Fee Related JPH0786501B2 (ja)

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