JPH0785788B2 - 塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装置 - Google Patents

塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装置

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JPH0785788B2
JPH0785788B2 JP2288074A JP28807490A JPH0785788B2 JP H0785788 B2 JPH0785788 B2 JP H0785788B2 JP 2288074 A JP2288074 A JP 2288074A JP 28807490 A JP28807490 A JP 28807490A JP H0785788 B2 JPH0785788 B2 JP H0785788B2
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恵敏 三谷
松本  剛
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株式会社ヒラノテクシード
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塗工液吐出型塗工装置とその塗工方法に関す
るものである。
[従来の技術] 塗工液吐出型塗工装置の構造は、下記のようなものであ
る。
すなわち、塗工液を供給するポンプと、塗工液吐出用の
ノズルと、ノズルの上部に設けられたドクターエッジ
と、その上方に配したウエブのバックアップロールとか
らなる。
そして、この塗工液吐出型塗工装置での塗工過程は、バ
ックアップロールによってウエブを一定のライン速度で
送行させるとともに、この回転しているウエブへポンプ
から供給される塗工液をノズルから圧力をかけて噴射す
る。
これにより、ウエブの表面に均一な塗工厚で塗工液が塗
工できる。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような塗工液吐出型塗工装置においては、塗工液
をウエブの表面にいかに均一の塗工厚で塗工するかが問
題となっている。すなわち、ウエブの幅方向及びウエブ
の長手方向に向かって常に均一にする必要がある。
しかしながら、バックアップロールの回転速度すなわち
ライン速度の変化やノズルにおけるウエブの幅方向への
たわみ等の原因によって、この塗工厚が均一でなくなる
という問題があった。
[発明の目的] そこで本発明は、上記問題点に鑑み、ライン速度の変化
やノズルのたわみ等があっても、常にウエブに塗工液を
均一な塗工厚に塗ることができる塗工装置及びその塗工
方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 請求項1の塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装
置は、塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に設けら
れたドクターエッジと、その上方に配されウエブを所定
のライン速度で送行させるバックアップロールとからな
り、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴射して
塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、ウエブのライ
ン速度Vを検出するライン速度検出手段と、1回転で一
定の吐出量の塗工液をノズルへ供給する定量ポンプと、
ライン速度検出手段からのライン速度Vによって、前記
定量ポンプの回転数Nを (但し、Dはウエットの設定塗工厚、Wはウエブの設定
塗工幅、 Qは定量ポンプの1回転当りの吐出量、K1は定数であ
る。) となるように制御する第1制御手段とが設けられたもの
である。
請求項2の塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装
置は、塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に設けら
れたドクターエッジと、その上方に配されウエブを所定
のライン速度で送行させるバックアップロールとからな
り、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴射して
塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、ウエブのライ
ン速度Vを検出するライン速度検出手段と、1回転で一
定の吐出量の塗工液をノズルへ供給する定量ポンプと、
ウエブの幅方向の平均塗工厚Dpを検出する塗工厚検出手
段と、ライン速度検出手段からのライン速度V及び塗工
厚検出手段からの平均塗工厚Dpによって前記定量ポンプ
の回転数Nを (但し、Dsはウエットの設定塗工厚、K0は定数であ
る。) となるように制御する第2制御手段とが設けられたもの
である。
請求項3の塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装
置は、塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に設けら
れたドクターエッジと、その上方に配されウエブを所定
のライン速度で送行させるバックアップロールとからな
り、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴射して
塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、ノズル下部の
左部、右部、中央部に設けられたノズル高さ調整用の高
さ調整手段と、ドクターエッジとバックアップロールと
の左部、右部、中央部の3箇所の間隙を一定時間毎に検
出する間隙検出手段と、ウエブの幅方向に沿って左部、
右部、中央部の3つに分割した各区画部のそれぞれの塗
工厚の平均値である平均塗工厚DL(t),DC(t),DR
(t)を一定時間毎に検出する塗工厚検出手段と、K4を
塗工係数とし、塗工厚検出手段から一定時間毎に入力す
るDL(t),DC(t),DR(t)に応じて、 GL(t)=GL(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DL(t)}×KS GR(t)=GR(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DR(t)}×K4 GC(t)=GC(t−1) +{(DL(t)+DR(tt)/2−DC(t)}×K4 によって、一定時間毎のGL(t),GR(t),GC(t)を
算出する算出手段と、間隙検出手段によって検出された
ドクターエッジ左側とバックアップロール左側との間隙
が算出手段で算出したGL(t)と、ドクターエッジ右側
とバックアップロール右側との間隙がGR(t)と、ドク
ターエッジ中央部とバックアップロール中央部との間隙
がGC(t)となるように、3つの高さ調整手段を一定時
間毎にフィードバック制御する第3制御手段とが設けら
れたものである。
[作 用] 請求項1の塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装
置において、定量ポンプの回転数Nを となるように第1制御手段によって制御する。
するとウエブの設定された塗工厚に必要な塗工液が常に
定量ポンプから一定量供給される。そのため、常に同じ
塗工厚でウエブに塗工液を塗工することができる。
請求項2の塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装
置であると、定量ポンプの回転数Nを となるように第2制御手段によって制御する。
すると、ウエブの塗工厚に必要な塗工液が定量ポンプか
ら一定量供給される。
そのため、ウエブの塗工量が常に均一となる。
請求項3の塗工液吐出型塗工装置における塗工厚調整装
置であると、ウエブの幅方向に沿って中央部、左部、右
部の3つに分割した各区画部のそれぞれの塗工厚の平均
値を一定時間毎に塗工厚検出手段が検出する。
算出手段は、塗工厚検出手段から一定時間毎に入力する
DL(t),DC(t),DR(t)に応じて、 GL(t)=GL(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DL(t)}×K4 GR(t)=GR(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DR(t)}×K4 GC(t)=GC(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DC(t)}×K4 によって、一定時間毎のGL(t),GR(t),GC(t)を
算出する。但し、K4は塗工係数である。
間隙検出手段で検出したドクターエッジとバックアップ
ロールとの各間隙が、算出手段によって算出されたGL
(t),GR(t),GC(t)になるように、第3制御手段
が、3つの高さ調整手段をフィードバック制御する。
そのため、バックアップロールとドクターエッジとの両
端部及び中央部での間隙が常に設定値と一致し、これに
よりウエブの塗工厚が均一となる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
符号10は塗工液吐出型塗工装置であって、長尺状のウエ
ブ1にウェット状の塗工液を塗布し熱処理装置に送る装
置である。
符号12はウエブ1を所定のライン速度で走行させるバッ
クアップロール(以下Bロールという)である。このB
ロール12はウエブ1を所定のライン速度で走行させるも
のであり、塗工装置10の側面に設けられたBロール用モ
ータ14によってBロール12は回転し、そのライン速度が
決定される。
符号16は塗工液を噴射するノズルである。このノズル16
はBロール12の下方に設けられ、かつ、Bロール12と平
行に配されている。このノズル16の内部には、このBロ
ール12の幅方向に長い塗工液溜め18が設けられ、この塗
工溜め18の中央部手順側には塗工液を送給するためのパ
イプ20が取付けられている。
符号22は、ノズル16の上面の幅方向に延びる塗工液吐出
口である。この塗工液吐出口22は、の下部において塗工
液通過路24を介して、塗工液溜め18の上部と接続してお
り、塗工液溜め18へ圧送された塗工液はこの塗工液吐出
口22からウエブ1に塗布される。
符号26は塗工液吐出口22の前部を形成する保持板であ
る。この保持板26の上端部はBロール12の周面とほぼ接
するように設けられ、このBロール12と保持板26の上端
部との間隔は、ウエブ1が通過できる程度に設定してお
く。
符号28は塗工液吐出口22の後部に設けられたドクターエ
ッジ28である。このドクターエッジ28の上端部とBロー
ル12の周面との間隔は、ウエブ1がほぼ通過できる程度
に設定しておく。なお、保持板26、ドクターエッジ28及
びBロール12の周面によって囲まれた空間は、ほぼ閉塞
されており、この内部は塗工液を吐出した場合にその内
部の圧力は外気とは異なるようになっている。符号30は
この塗工液吐出口22の塗工液の液圧を検出する圧力検出
装置である。この圧力検出装置30は半導体圧力センサよ
りなり、保持板26に設けられている。
符号32は、ノズル16の下方に設けられたノズル支持部32
である。このノズル支持部32はノズル16とほぼ平行に設
けられている。
符号34はノズル支持台32の中央部上方に設けられたノズ
ル16の中央部の高さ調整用モータである。この高さ調整
用モータ34は、ノズル16の中央部に設けられた支持部32
を介してノズル16の中央部を上下できるようになってい
る。
符号38は支持部36の下部に設けられた磁気式の変位計測
用スケールであるマグネスケール(商品名)である。こ
のマグネスケール38によってノズル16の中央部の変位を
検出することができ、これにより、ドクターエッジ28と
Bロール12の中央部における間隙を計測することができ
る。
符号40はBロール12、ノズル16及びノズル支持台32の支
持脚である。この支持脚40はロール12等の両端に設けら
れており、この支持脚の下部にはノズル16の両端部を上
下動させるための高さ調整用モータ42,44が設けられて
いる。高さ調整用モータ42を上下動させると、ノズル16
の右側の部分が上下動し、高さ調整用モータ44を上下動
させると、ノズル16の左側が上下動する。
符号46はBロール12とノズル16の右側の間隙を計測する
ためのマグネスケールである。
符号48はBロール12とノズル16の間隙を計測するための
マグネスケールである。
符号50は塗工液をパイプ20を通して塗工液溜め18に圧送
する定量ポンプである。
符号52は定量ポンプ50を一定の回転数Nで回転させるた
めのモータである。定量ポンプ50は、モータ52によって
回転するが、定量ポンプ50の1回転の回転により、圧送
される塗工液は常に一定である。そのため、塗工液の供
給する量を増加するには、モータ52の回転数を上げると
単位当り時間の供給量が増加する。
符号54は塗工液を貯溜しておくための貯溜タンクであ
る。定量ポンプ50はこの貯溜タンク54から塗工液が供給
される。
符号56は塗工厚検出装置であって、ベータ線や赤外線厚
み計等よりなる。この塗工厚検出装置56はウェットまた
ドライブ状態の塗工液の塗工厚を測定するものである。
更にこの塗工厚検出装置56は、ウエブ1の幅方向に沿っ
て一定速度で移動しつつその塗工厚を検出するものであ
る。塗工厚検出装置56は、ウエブ1の幅方向に沿って7
に分割した各区画部のそれぞれ塗工厚の平均値を移動し
ながら検出する。そして、検出した7つの区画部のそれ
ぞれの平均塗工厚をノズルの左側よりD1(t),D2
(t)…D7(t)として出力する。また、D1(t),D2
(t)…D7の平均値をDとして出力する。
符号58はマイコンを備えた制御装置であって、Bロール
12の回転用モータ14、圧力検出装置30、高さ調整用モー
タ34,42,44、マグネスケール38,46,48、定量ポンプ50の
モータ52及び塗工厚検出装置56が接続されている。これ
により、Bロール12のライン速度を制御することがで
き、また、高さ調整用モータ34,42,44を動かすことによ
り、ノズル16の高さを調整することができ、更に定量ポ
ンプ50の吐出量を調整することができる。また、圧力検
出装置30、マグネスケール38,46,48及び塗工厚検出装置
56からそれぞれの検出データが入力される。
この制御装置58は下記に説明する5つの制御系統を有
し、この5つの制御系統はすべてウエブ1の塗工厚を調
整するためのものである。以下順番にその制御系統を説
明していく。
第1の制御系統について以下に説明する。
本実施例の塗工装置10はノズル16から塗工液を圧力をか
けつつ噴射してウエブ1に塗工する方式のため、その塗
工厚は定量ポンプ50の吐出量によって決定される。すな
わち、この定量ポンプ50の単位時間当りの吐出量はライ
ン速度と塗工幅と塗工厚の積、すなわち塗工量の体積に
よって決定される。なお、この場合の塗工厚はウェット
状態の塗工厚である。また、単位時間当りの塗工液の吐
出量は定量ポンプ50の回転数によって決定される。
したがって、定量ポンプ50の回転数N(rpm)は、
(1)式によって決定される。
但し、Dはウェットの塗工厚(mm)、Wは塗工幅(m
m)、Vはライン速度(m/分)、Qは定量ポンプ50の1
回転当りの吐出量(cc/REV)、K1は定数である。
Qは定量ポンプ50のポンプ形式が決まれば定数と考える
ことができるので、 (1)式は、 のようになる。
但し、K2=K1×Qである。
したがって、ウェットの塗工厚Dと塗工幅Wを制御装置
58に数値入力し、Bロール12のライン速度VをA/D変換
器を介して制御装置58に入力すれば、制御装置58は
(2)式によって求めたポンプ回転数Nになるように定
量ポンプ50の回転用モータ52を制御する。
これにより、ライン速度Vの変化に定量ポンプ50の回転
数が自動的に追従して、常に同じ塗工厚及び同じ塗工幅
で塗工液を塗工することができる。
第2の制御系統について説明する。
塗工作業中には塗工厚や塗工幅の変更はないと考えられ
ているため、(2)式における塗工厚Dと塗工幅Wは定
数と考えられる。したがって、(2)式は、 N=K3×V ……(3) のように表される。
但し、 K3=D×W/K2 ……(3′) である。
ところで、上記K3は塗工厚Dを含んでいるが、塗工厚D
は変動する場合があるので、塗工厚検出装置56によって
全塗工幅に対するその平均値Dpを測定して、K3にこの変
動を反映させる必要がある。そのため、K3は、(3′)
式とは、異なる観点から注目して、すなわち、塗工厚の
みから注目すると、下記のように与えられる。
K3=Ds/Dp×K0 ……(4) 但し、Dsは設定塗工厚及びK0は定数である。
(4)式で求めたK3を(3)式に代入することにより、
設定塗工厚に対応する定量ポンプ50の回転数が(5)式
のようになる。
これにより、ライン速度Vの変化に定量ポンプ50の回転
数が自動的に追従して、常に同じ塗工厚及び同じ塗工幅
で塗工液を塗工することができる。
塗工液の液圧を適当な値に保つための制御系統について
説明する。
塗工液吐出型塗工装置10の特徴は、エアタイト性にあ
る。そしてこのエアタイト性を維持するために、ノズル
16の内部の液圧を適正に保つ必要がある。ところが、こ
の液圧はBロール12の軸方向のふれやライン速度の変化
で大きく変化する。したがって、Bロール12にふれやラ
イン速度の変化があっても、液圧を適当な値に保つため
に、下記のような制御を行う。
液圧の変化が適当に許容される範囲内に許容幅を設定
し、この許容幅の上限値と下限値を制御装置58に入力し
て記憶しておく。塗工装置10の塗工作業中においては、
常に圧力検出装置30によって液圧を検出しておく。
そして、この検出した液圧が設定された上限の液圧値を
越えると、ノズル10の上端の問題を一定量かつ同じよう
に高さ調整用モータ42,44によって広げ、検出液圧値を
下げる。また、検出液圧値が設定された下減液圧値を下
回る場合には、ノズル10の両端の間隙を一定量かつ同じ
量だけ高さ調整装置42,44によって狭めてノズル10の内
部の液圧値を上昇させる。
以上の制御によりノズル10の内部の液圧値が常に許容幅
内に納めることができ、これにより、塗工厚が変化する
ことがない。
ウエブ1の幅方向の塗工厚の間隙を補正する制御系統に
ついて説明する。
この制御系統は、ドクターエッジ28とBロール12との間
の間隙を高さ調整用モータ42,44,34によって調整するこ
とにより、ウエブ1の幅方向の塗工厚の間隙を補正する
ものである。
制御装置58にノズル10の両端の間隙及び中央の間隙を数
値入力し、制御装置58はマグネスケール38,46,48によっ
て検出した間隙値と前記入力した設定値とが一致するよ
うに高さ調整用モータ42,44,34を常に調整して設定値と
検出した間隙値が一致するように制御する。
これにより、ウエブ1の幅方向の塗工厚の間隙が常に設
定値に合致して、幅方向の塗工厚に乱れが生じることが
ない。
第3の制御系統について説明する。
この第3の制御系統も、上記制御系統と同じくウエブ1
の幅方向の塗工厚制御のものであり、塗工厚検出装置56
を使用して制御を行うものである。
塗工厚検出装置56によって検出した7つの区画部のそれ
ぞれの平均塗工厚をノズルの左側よりD1(t),D2
(t)…D7(t)として制御装置58が記憶する。
そして、一定時間毎に入力するD1(t)、D2(t)…D7
(t)に応じて、制御装置58が(6)〜(8)式の計算
を行なって、ドクターエッジ左側とバックアップロール
左側との間隙をGL(t)、ドクターエッジ右側とバック
アップロール右側との間隙をGR(t)、ドクターエッジ
中央部とバックアップロール中央部との間隙をGC(t)
を求める。
GL(t)=GL(t−1) +{(D2(t)+D6(t))/2−D2(t)}×K4 ……
(6) GR(t)=GR(t−1) +{(D2(t)+D6(t))/2−D6(t)}×K4 ……
(7) GC(t)=GC(t−1) +{(D2(t)+D6(t))/2−D4(t)}×K4 ……
(8) 但し、GL(t−1)、GR(t−1)及びGC(t−1)
は、一定時間前の(6)〜(8)式によって求めたドク
ターエッジ28とBロール12の間隙である。また、K4は塗
工係数である。さらに、特許請求の範囲項3でいうDL
(t),DC(t),DR(t)が、D2(t),D4(t),D6
(t)である。
制御装置58は、マグネスケール38,46,48がそれぞれ検出
する間隙が、GL(t),GR(t),GC(t)になるよう
に、一定時間毎に高さ調整用モータ42,44,34を使用し
て、ドクターエッジ28とBロール12の間隙を補正してい
る。
これにより、常にウエブ1の幅方向の塗工厚が制御さ
れ、塗工厚にむらができたりすることがない。
以上5つの制御系統によりウエブの塗工厚が制御されて
おり、これにより、従来にない均一な塗工ができる。
第6図は、本実施例の5つの制御系統を使用して塗工し
たウエブの塗工厚をグラフィク化したものである。
第7図及び第8図は、本実施例の制御系統を行わずに塗
工したデータをグラフィク化したものである。
この第6図〜第8図のZ軸は塗工厚を示し、X軸はウエ
ブの長手方向を示し、Y軸はウエブの幅方向を示すもの
とする。
この3つの図を見比べた場合に、第6図の塗工厚は常に
平均した塗工厚を維持することができているが、第7図
や第8図のように本実施例の制御系統を行わない場合に
は、その塗工厚にむらが発生している。
[発明の効果] 上記により、請求項1の塗工液吐出型塗工装置における
塗工厚調整装置を使用した場合には、常に均一な塗工厚
を維持することができる。特に、ライン速度の変化に定
量ポンプの回転数が自動的に追従して、常に同じ塗工厚
及び同じ塗工幅で塗工液を塗工することができる。
請求項2の塗工装置における塗工厚調整装置において
も、ライン速度の変化に定量ポンプの回転数が自動的に
追従して、常に同じ塗工厚及び同じ塗工幅で塗工液を塗
工することができる。
請求項3の塗工装置における塗工厚調整装置において
は、常にウエブの幅方向の塗工厚が制御され、塗工厚に
むらができたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す塗工装置の制御系統
の説明図であり、 第2図は、塗工装置の斜視図であり、 第3図は、塗工装置の平面図であり、 第4図は、塗工装置の縦断面図であり、 第5図は、塗工装置の右側面図である。 第6図は、本実施例の5つの制御系統により制御した場
合の塗工厚のデータをグラフィク化したものであり、 第7図及び第8図は、本実施例の制御を行わずに塗工し
た場合のデータをグラフィク化したものである。 [符号の説明] 1……ウエブ 10……塗工装置 12……Bロール 14……Bロール用モータ 16……ノズル 18……塗工液溜め 20……パイプ 22……吐出口 24……通過路 26……保持板 28……ドクターエッジ 30……圧力検出装置 32……ノズル支持台 34……高さ調整用モータ 36……支持部 38……マグネスケール 40……支持脚 42……高さ調整用モータ 44……高さ調整用モータ 46……マグネスケール 48……マグネスケール 50……定量ポンプ 52……定量ポンプ用モータ 54……貯溜タンク 56……塗工厚検出装置 58……制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に
    設けられたドクターエッジと、その上方に配されウエブ
    を所定のライン速度で送行させるバックアップロールと
    からなり、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴
    射して塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、 ウエブのライン速度Vを検出するライン速度検出手段
    と、 1回転で一定の吐出量の塗工液をノズルへ供給する定量
    ポンプと、 ライン速度検出手段からのライン速度Vによって、前記
    定量ポンプの回転数Nを (但し、Dはウエットの設定塗工厚、Wはウエブの設定
    塗工幅、 Qは定量ポンプの1回転当りの吐出量、K1は定数であ
    る。) となるように制御する第1制御手段とが設けられた ことを特徴とする塗工液吐出型塗工装置における塗工厚
    調整装置。
  2. 【請求項2】塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に
    設けられたドクターエッジと、その上方に配されウエブ
    を所定のライン速度で送行させるバックアップロールと
    からなり、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴
    射して塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、 ウエブのライン速度Vを検出するライン速度検出手段
    と、 1回転で一定の吐出量の塗工液をノズルへ供給する定量
    ポンプと、 ウエブの幅方向の平均塗工厚Dpを検出する塗工厚検出手
    段と、 ライン速度検出手段からのライン速度V及び塗工厚検出
    手段からの平均塗工厚Dpによって前記定量ポンプの回転
    数Nを (但し、Dsはウエットの設定塗工厚、K0は定数であ
    る。) となるように制御する第2制御手段とが設けられた ことを特徴とする塗工液吐出型塗工装置における塗工厚
    調整装置。
  3. 【請求項3】塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に
    設けられたドクターエッジと、その上方に配されウエブ
    を所定のライン速度で送行させるバックアップロールと
    からなり、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴
    射して塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、 ノズル下部の左部、右部、中央部に設けられたノズル高
    さ調整用の高さ調整手段と、 ドクターエッジとバックアップロールとの左部、右部、
    中央部の3箇所の間隙を一定時間毎に検出する間隙検出
    手段と、 ウエブの幅方向に沿って左部、右部、中央部の3つに分
    割した各区画部のそれぞれの塗工厚の平均値である平均
    塗工厚DL(t),DC(t),DR(t)を一定時間毎に検出
    する塗工厚検出手段と、 K4を塗工係数とし、塗工厚検出手段から一定時間毎に入
    力するDL(t),DC(t),DR(t)に応じて、 GL(t)=GL(t−1) +{(DL(t)+DR(t)/2−DL(t)}×K4 GR(t)=GR(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DR(t)}×K4GC
    (t)=GC(t−1) +{(DL(t)+DR(t))/2−DC(t)}×K4によっ
    て、一定時間毎のGL(t),GR(t),GC(t)を算出す
    る算出手段と、 間隙検出手段によって検出されるドクターエッジ左側と
    バックアップロール左側との間隙が算出手段で算出した
    GL(t)と、ドクターエッジ右側とバックアップロール
    右側との間隙がGR(t)と、ドクターエッジ中央部とバ
    ックアップロール中央部との間隙がGC(t)となるよう
    に、3つの高さ調整手段を一定時間毎にフィードバック
    制御する第3制御手段とが設けられた ことを特徴とする塗工液吐出型塗工装置における塗工厚
    調整装置。
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