JPH0785628A - カード形カセットテープ - Google Patents

カード形カセットテープ

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Publication number
JPH0785628A
JPH0785628A JP13631593A JP13631593A JPH0785628A JP H0785628 A JPH0785628 A JP H0785628A JP 13631593 A JP13631593 A JP 13631593A JP 13631593 A JP13631593 A JP 13631593A JP H0785628 A JPH0785628 A JP H0785628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
cassette half
cassette
portions
tape
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13631593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Nakagawa
泰孝 中川
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METAREX KENKYUSHO KK
Original Assignee
METAREX KENKYUSHO KK
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Publication date
Application filed by METAREX KENKYUSHO KK filed Critical METAREX KENKYUSHO KK
Priority to JP13631593A priority Critical patent/JPH0785628A/ja
Publication of JPH0785628A publication Critical patent/JPH0785628A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カード形カセットテープにおけるシヤッター
250の移動を円滑に行ない得る。 【構成】 カセットテープ本体100の前面に形成される
磁気ヘッド挿入部等の上下を覆うシャッター250を有す
るカセットテープにおいて、平板状のシヤッター本体部
251の両端にシヤッター側壁部253が設けられ、シヤッタ
ー側壁部253の先端から内側方向に突出するシヤッター
係止部255を設けた概略コ字状のシャッター250とし、カ
セットテープ本体100には上部カセットハーフ110及び下
部カセットハーフ310の各天板部311に設けるシヤッター
挿入凹部321から連続する左右側壁のシヤッター係合凹
部123,323を有し、シヤッター本体部251の両端近くに設
けるバネ当接部265の幅をシヤッター挿入凹部に設けた
バネ当接部貫通孔329の幅に合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来のコンパクトカセ
ットテープと同一の磁気テープを使用しつつカセット本
体の大きさを小さくし、特に厚みを薄くしたカセットテ
ープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、最も普及しているカセットテープ
は、コンパクトカセットと称され、図13に示すよう
に、幅3.81mmとした長尺の磁気テープ33をカセット
ケースに収納するものであって、カセットケースの大き
さや形状も規格化され、横100.4mm、縦63.8m
m、厚さ8.7mmにして、録音再生機の磁気ヘッドやピ
ンチローラが挿入される口部12の厚さは12.1mmとさ
れ、磁気テープ33を録音再生用の磁気ヘッドに圧接させ
るプレッシャーパッド25や、キャプスタンが挿入される
キャプスタン挿入孔14,14及び固定用孔部16,16を前記し
た口部12に有し、ハブ31に巻装された磁気テープ33を左
右の各前端隅角部に設けたガイドローラー35,35によっ
て所定の走行経路に案内するようにしたものである。
【0003】なお、このカセットケースは、2個のカセ
ットハーフを合わせてその内部に磁気テープ33やガイド
ローラー35,35を組み込み、背部には録音消去防止爪37,
37を設けてカセットテープ本体10とされるものである。
また、本件出願人は、一般に普及しているコンパクトカ
セットよりも小型とした厚さが6mmのカード形カセット
テープを先に開発した。
【0004】このカード形カセットテープは、図14に
示すように、従来のコンパクトカセット10の形状及び大
きさに合わせたカセットアダプタ60と組み合せて用いる
ものであって、このカセットアダプタ60に該カード形カ
セットテープ50を挿入固定することにより従来の録音再
生機での使用を可能とすると共に、カセットアダプタ60
から取り出して専用の小型録音再生機でも使用可能とす
るカセットテープ50である(例えば、特開平3−301
67号)。
【0005】そして、このカード形カセットテープ50
は、平板状の合成樹脂製基部51を用い、該基部51の内部
に磁気テープ収納部を形成し、この磁気テープ収納部に
コンパクトカセットと同じハブ31に巻装された磁気テー
プを収納し、基部51の上下両面を金属製のカバーパネル
53,55で覆い、カセットアダプタ60に挿入したときには
後退して磁気ヘッド進入部やピンチローラー進入部等の
凹部を形成開放するシャッター57を設け、通常はカセッ
トテープ50内に取り付けた弾性体によりシャッター57を
突出させて磁気ヘッド進入部やピンチローラー進入部等
の凹部の上下を覆うようにしているものである。
【0006】更に、このカード形カセットテープの改良
型としては、図15に示すものもある。この改良形のカ
ード形カセットテープ70も、カセットアダプタ60に挿入
することによりコンパクトカセットとして使用できるも
のであり、上下に2分割としたカセットケースの内部に
ハブ31に巻装された磁気テープ33を収納する凹所と磁気
テープ33の走行経路を形成したもの(例えば、特開平4
−186580号)であり、カセットアダプタ60に挿入
したときには後退して磁気ヘッド進入部71やピンチロー
ラー進入部73等の凹部を開放するシャッター77を有し、
このシャッター77もV字形のスプリングにより前方へ付
勢し、通常は磁気ヘッド進入部71等の上下を覆うように
しているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】今日、もっとも普及し
ているコンパクトカセットでは、このカセットテープに
収録した情報を再生するための携帯可能な再生又は録音
再生用のテープレコーダーは小型軽量化が進められ、カ
セットテープの大きさよりもひとまわり大きい程度にま
で小型化されるにいたり、録音再生機の一層の小型化が
携帯の容易性を高めるために望まれているも、再生又は
録音再生機の小型化は限界に近くなっている。
【0008】また、カセットテープを小型化すると、カ
セットテープに合わせた規格の録音再生機が新たに必要
となり、従来の録音再生機が使用不能となるために普及
が困難となる欠点があった。従って出願人は、先に、ア
ダプタを用いることにより従来のコンパクトカセット用
録音再生機で録音又は再生可能とし、且つ、専用の再生
機又は録音再生機を用いることにより携帯を極めて容易
とするカード形の小型カセットテープを開発している。
【0009】しかし、このカード形カセットテープにお
いては、シヤッターの前進後退を円滑に行なうために
は、シヤッターの移動を常に平行移動としてカセットケ
ースに対して前後進させる必要が有っても、薄型にして
全体が小さいカード形カセットテープにおいては、ガイ
ドの形成が困難であり、又、ガイドを有するシヤッター
の組み付け作業が繁雑となる欠点が有った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部カセット
ハーフと下部カセットハーフとを合わせて形成されるカ
セットテープ本体の前面中央部分にカセットテープ本体
の左右両端よりも後退した磁気ヘッド進入部やピンチロ
ーラー進入部等を形成する凹部を有すると共に、この凹
部の上下を覆う進退可能な金属製薄板のシャッターを有
するカード形カセットテープにおいて、上部カセットハ
ーフ及び下部カセットハーフには左右両端の突出端部を
残してカセットテープ本体の前端に沿ったシヤッター挿
入凹部を設け、この上部カセットハーフ及び下部カセッ
トハーフにおける右側壁及び左側壁の外側面にシヤッタ
ー挿入凹部を段部により設け、このシヤッター挿入凹部
を形成する前後の段部は前記シヤッター挿入凹部を天板
部の表面に形成するための後方段部及びシヤッター挿入
凹部と突出端部とを区画する前方段部の両段部に各々連
続させ、上部カセットハーフにおける両シヤッター係合
凹部の下端にシヤッター係止段部を設け、下部カセット
ハーフにおける両シヤッター係合凹部の上端にシヤッタ
ー係止段部を設け、更に、シヤッター挿入凹部の両端近
くには右側壁及び左側壁と平行なバネ当接部貫通孔を設
け、又、金属製のシャッターは、平板状のシヤッター本
体部両端前方に切欠部を設け、更にシヤッター本体部の
両端を垂直に折り曲げてシヤッター側壁部を形成し、シ
ヤッター側壁部の端部を内側に折り曲げて側壁部から僅
かに内側に突出するシヤッター係止部を左右のシヤッタ
ー側壁部先端に形成し、更にシヤッター本体部の両端近
くで内側に折り曲げられたバネ当接部貫通孔の幅に等し
い幅のバネ当接部を設け、又、シヤッター本体部前端に
は係合凹部を設け、前記左右のシヤッター係止部を上部
カセットハーフの両シヤッター係止段部に係合し、別の
シヤッターのシヤッター係止部を下部カセットハーフの
両シヤッター係止段部に係合して上部カセットハーフ及
び下部カセットハーフの各シヤッター挿入凹部に各々シ
ヤッターを取り付け、バネ当接部貫通孔にバネ当接部を
通してシヤッターを上部カセットハーフ及び下部カセッ
トハーフの前後方向に摺動可能とする。
【0011】
【作 用】本発明は、カセットテープ本体には上部カセ
ットハーフ及び下部カセットハーフの天板部に設けるシ
ヤッター挿入凹部から連続する左右側壁のシヤッター係
合凹部が設けられ、又、シヤッターには金属製薄板にし
て平板状のシヤッター本体部の両端にシヤッター側壁部
が設けられ、シヤッター側壁部の先端から内側方向に突
出するシヤッター係止部を設けた概略コ字状のシャッタ
ーとするものである故、シヤッター本体部をシヤッター
挿入凹部に重ねてシヤッター本体部の中央近辺を押える
とシヤッター本体部が湾曲してシヤッター側壁部先端側
が開き、シヤッター係止部相互間の間隔が開いてシヤッ
ター係止部がシヤッター係合凹部を乗り越え、シヤッタ
ー係止部を容易にシヤッター係止段部に係合させること
ができる。
【0012】この様にして上部カセットハーフ及び下部
カセットハーフに取り付けられたシヤッターは、シヤッ
ター本体部の両端部とシヤッター係止部とによってシヤ
ッター係合凹部の上下を挟持することにより上下方向が
固定され、又、左右のシヤッター側壁部を上部カセット
ハーフ及び下部カセットハーフの右側壁及び左側壁に設
けたシヤッター係合凹部に接触させて左右方向が固定さ
れ、シヤッター挿入凹部やシヤッター係合凹部の幅に合
わせて前後方向に摺動可能とされる。
【0013】更に、この摺動に際し、左右のシヤッター
側壁部が前後方向に長さを有するのみでなく、シヤッタ
ー本体部の両端近くに設けるバネ当接部の幅をシヤッタ
ー挿入凹部に設けたバネ当接部貫通孔の幅に合わせてい
る故、バネ当接部がバネ当接部貫通孔の側壁部分に規制
され、シヤッターを前後方向に平行移動させることにな
る。
【0014】
【実施例】本発明に係るカセットテープの実施例は、図
1に示すように、平板状のカード形カセットテープであ
り、このカセットテープ本体100のカセットケースは、
厚さを6.5mmとし、縦を57mm、横を88mmとして内
部に従来のコンパクトカセットに収納されていた幅3.
81mmの磁気テープを透明又は半透明の合成樹脂製カセ
ットケースに納めたものである。
【0015】このカセットテープ本体100は、図4に示
すように、上部カセットハーフ310と下部カセットハー
フ110とを合わせて形成するものであって、図3に示す
ように、上部カセットハーフ310の天板部311には2つの
ハブ用孔381,381を設けると共に、このハブ用孔381,381
の周囲には環状のハブ支承部383,383を有するものであ
り、下部カセットハーフ110も上部カセットハーフ310と
同様に、平板状の天板部111に2つのハブ用孔181,181を
有し、このハブ用孔181,181の周囲には環状のハブ支承
部183,183を有する(第5図参照)ものである。
【0016】また、カセットケースの上板及び下板とな
る上部カセットハーフ310の天板部111や下部カセットハ
ーフ110の天板部311は、各々直線状の後端112,312を有
すると共に、一部に段部が形成される直線状の右端縁11
3,313及び左端縁114,314を有し、前端115,315には右側
方及び左側方において前方への突出端部117,117,317,31
7を有し、以て前端115,315の中央を含む大部分を突出端
部117,117,317,317よりも後退させて凹部を形成してい
るものである。
【0017】更に、上部カセットハーフ310の天板部311
の外表面には、前述の突出端部317,317を除き、前端315
に沿って外表面を陥没させるごとく低くすることにより
後述するシャッター250が摺接して前後に移動するシャ
ッター挿入凹部321を前方段部327,327及び後方段部328
により形成し、同様に下部カセットハーフ110の天板部1
11の外表面にも、前述の突出端部117,117と区画する前
方段部、及び前端115に沿って外表面を低くしたシャッ
ター挿入凹部を形成するための後方段部とによってシャ
ッター250が摺接移動するシャッター挿入凹部を形成
し、上部カセットハーフ310や下部カセットハーフ110に
おけるシャッター挿入凹部の右端近傍と左端近傍とに
は、右側壁141,341や左側壁145,345と平行とした前後方
向を長軸とする矩形のバネ当接部貫通孔129,129,329,32
9を設けている。
【0018】そして、上部カセットハーフ310や下部カ
セットハーフ110の天板部111,311の後端112,312には、
天板部111,311に対して垂直な後壁131,331を後端112,31
2に沿って設け、この後壁131,331に連続する右側壁141,
341を天板部111,311の右端縁113,313に沿って、また、
左側壁145,345を左端縁114,314に沿って設け、右側壁14
1,341から連続して突出端部117,317の前方に回り込む右
突出壁部143,343(図3、図5参照)、及び同様に左側
壁145,345から左側の突出端部117,317の前方に回り込む
左突出壁部147,347を設けている。
【0019】なお、後壁131,331、右側壁141,341、左側
壁145,345、及び、右突出壁部143,343、左突出壁部147,
347は同一高さとし、後壁131,331における左右の両端近
くには不連続部を形成して録音消去検知孔185,185,385,
385を形成し、一方の録音消去検知孔185,385には後壁13
1,331の高さよりも高くした録音消去片186,386を形成し
ており、右側壁141,341及び左側壁145,345には、前記天
板部111,311に形成したシャッター挿入凹部121,321に合
わせ、前方段部327,327及び後方段部328を右側壁141,34
1及び左側壁145,345の外表面に延長するようにして各々
右側壁141,341及び左側壁145,345の外面を陥没させるご
とく内側に後退させたシャッター係合凹部123,123,323,
323を形成し、更に、下部カセットハーフ110においては
両側のシャッター係合凹部123,123の上端にシャッター
係止段部125,125を形成し、上部カセットハーフ310にお
いては両側のシャッター係合凹部3123,323の下端にシャ
ッター係止段部325,325を形成している。
【0020】また、突出端部117,117,317,317から後退
した天板部111,311の前端115,315に沿って、図3乃至図
5に示すように前壁151,351を設け、且つ、下部カセッ
トハーフ110においては、左右の突出端部117,117の内側
縁に前壁151と連続した覆い壁153,153を設け、この覆い
壁153,153は前壁151の高さの2倍とし、且つ、覆い壁15
3,153の先端と前述した右突出壁部143の先端や左突出壁
部147の先端との間には僅かな間隙を設けている。
【0021】そして、上部カセットハーフ310及び下部
カセットハーフ110における前壁151,351の両端は、バネ
当接部貫通孔129,129,329,329の前方縁に沿ってバネ当
接部貫通孔129,129,329,329の外方迄延長し、バネ当接
部貫通孔129,129,329,329の外方縁及び後方縁に沿って
設ける補助リブ159,359に連接している。なお、この前
壁151,351及び補助リブ159,359は、前記後壁131,331、
右側壁141,341、左側壁145,345等と同一高さとしてい
る。
【0022】更に、上部カセットハーフ310及び下部カ
セットハーフ110には天板部111,311を補強する各種リブ
を設け、図4に示したように、下部カセットハーフ110
の後方右側リブ135は、天板部111の右側に設けられたハ
ブ用孔181の中心を曲率中心とする湾曲部と後壁131に接
続される直線部及び右側壁141に接続される直線部を有
し、後方左側リブ137も天板部111の左側に設けられたハ
ブ用孔181の中心を曲率中心とする湾曲部と後壁131に接
続される直線部及び左側壁145に接続される直線部を有
し、後方中央リブ133は右側のハブ用孔181の中心を曲率
中心とする右湾曲部及び左側のハブ用孔181の中心を曲
率中心とする左湾曲部、更に右湾曲部と左湾曲部とを連
続する直線部、右湾曲部と後壁131とを接続する直線部
及び左湾曲部と後壁131とを接続する直線部を有してい
る。
【0023】また、図3に示したように、上部カセット
ハーフ310も同様に後方右側リブ335と後方左側リブ337
と後方中央リブ333とを有し、後方右側リブ335は、天板
部311の右側に設けられたハブ用孔381の中心を曲率中心
とする湾曲部と後壁331に接続される直線部及び右側壁3
41に接続される直線部を有し、後方左側リブ337も天板
部311の左側に設けられたハブ用孔381の中心を曲率中心
とする湾曲部と後壁331に接続される直線部及び左側壁3
45に接続される直線部を有し、後方中央リブ333は右側
のハブ用孔381の中心を曲率中心とする右湾曲部及び左
側のハブ用孔381の中心を曲率中心とする左湾曲部、更
に右湾曲部と左湾曲部とを連続する直線部、右湾曲部と
後壁331とを接続する直線部及び左湾曲部と後壁331とを
接続する直線部を有している。
【0024】更に、上部カセットハーフ310及び下部カ
セットハーフ110は前方中央リブ155,355やバネ受けリブ
157,357を有し、下部カセットハーフ110では、前方中央
リブ155は右側のハブ用孔181の中心を曲率中心とする右
湾曲部及び左側のハブ用孔181の中心を曲率中心とする
左湾曲部を有し、右湾曲部と左湾曲部を接続する直線部
及び左湾曲部から右側壁141近くまで延びる直線部と左
湾曲部から左側壁145近くまで延びる直線部を有し、更
に、右湾曲部と左湾曲部とを接線状に接続するバネ受け
リブ157を有しており、上部カセットハーフ310も下部カ
セットハーフ110と同一形状構造とされる前方中央リブ3
55とバネ受けリブ357とを有し、上部カセットハーフ310
と下部カセットハーフ110とを組み合せたとき、下部カ
セットハーフ110のバネ受けリブ157と上部カセットハー
フ310のバネ受けリブ357とにより、後述するバネ受け部
を形成するものである。
【0025】なお、前述の上部カセットハーフ310及び
下部カセットハーフ110に設けられている前方中央リブ
や後方中央リブ、後方右側リブ等各種リブの高さは、後
壁131,331や右側壁141,341等の高さに合わせ、また、各
リブの湾曲部の曲率半径は、右側のハブ用孔181,381の
中心から右側壁141,341までの距離、即ち、左側のハブ
用孔181,381の中心から左側壁145までの距離と略等しい
ものとしている。
【0026】そして、下部カセットハーフ110において
は、前方中央リブ155の右湾曲部から左側壁145の近くま
で延設した直線部の端部には、右側壁141との間に僅か
の間隙を設けて円柱状のガイド棒167を設け、左湾曲部
から左側壁145の近くまで延設した直線状の端部にも左
側壁145との間に僅かの間隙を設けて円柱状のガイド棒1
67を設けている。
【0027】また、下部カセットハーフ110における左
右の突出端部117,117の内側には、各々ガイドローラー
ピン161,161を設け、ガイドローラー163を回転自在に軸
支できるようにしている。なお、左右のガイド棒167,16
7及びガイドローラーピン161,161は、右側壁141及び左
側壁145の高さの2倍とし、下部カセットハーフ110のみ
に設けている。
【0028】更に、上部カセットハーフ310や下部カセ
ットハーフ110の前記した前壁151,351から前方に2個の
外側テープガイド部220,220,420,420と2個の内側テー
プガイド部210,210,410,410とを設けることとし、上部
カセットハーフ310と下部カセットハーフ110とによるカ
セットテープ本体100の前面に形成される凹部の4箇所
にテープガイド部を設けることとしているこの上部カセ
ットハーフ310や下部カセットハーフ110の各テープガイ
ド部は、図3乃至図5に示すように、下部カセットハー
フ110における内側テープガイド部210,210相互の間隔を
従来の録音再生機における磁気ヘッドの大きさに合わせ
ることとし、以て内側テープガイド部210,210の相互間
に磁気ヘッド進入部231を形成し、左右の内側テープガ
イド部210,410と左右の外側テープガイド部220,220との
間には消去ヘッド進入部233,233を、左右の外側テープ
ガイド部220,220と左右の突出端部117,117との間にはピ
ンチローラーやキャップスタンローラーが進入するピン
チローラー進入部235,235を形成し、上部カセットハー
フ310においても同様に2個の外側テープガイド部420,4
20と2個の内側テープガイド部410,410の各間に磁気ヘ
ッド進入部231、消去ヘッド進入部233,233及びピンチロ
ーラー進入部235,235を形成するものである。
【0029】この下部カセットハーフ110における内側
テープガイド部210,210及び外側テープガイド部220,220
は、板状の延設部211,211により内側テープガイド部21
0,210が天板部111の前端115から前方に延設され、同様
に板状の延設部221,221により外側テープガイド部220,2
20が天板部311の前端315から前方に延設されており、こ
の延設部211,211,221,221は、その外側面を各々前記し
たシャッター挿入凹部を形成する面と同一高さの平面と
し、且つ、この延設部211,211,221,221の先端は、左右
に形成した突出端部117,117の先端を結ぶ線の位置に合
わせるか、又は極めて僅かに後退した位置に位置させ、
内側テープガイド部210,210の各延設部211,211の先端か
ら上方へ該延設部211,211に垂直な先端壁部213,213を有
するものであり、外側テープガイド部220,220も各延設
部221,221の先端から上方へ該延設部221,221に垂直な先
端壁部223,223を有するものである。
【0030】又、上部カセットハーフ310における内側
テープガイド部410,410及び外側テープガイド部420,420
も同様にシャッター挿入凹部321と同一高さの平面を形
成する板状の延設部411,411,421,421により天板部311の
前端から前方に延設され、この延設部411,411,421,421
の先端は、下部カセットハーフ110と同様に左右に形成
した突出端部317,317の先端を結ぶ線の位置に合わせる
か、又は極めて僅かに後退した位置に位置させ、延設部
411,411,421,421の先端から下側へ各延設部411,411,42
1,421に垂直な先端壁部411,411,421,421を有するもので
ある。
【0031】更に、下部カセットハーフ110の外側テー
プガイド部220,220には、先端壁部223,223との間に僅か
な間隙を設けて先端を丸くした外側摺接突起225,225を
前壁151から前方に突設し、この外側摺接突起225,225の
高さは前壁151の高さの2倍とし、この外側摺接突起22
5,225の先端位置は左右の突出端部117,117に設けた覆い
壁153,153の先端を結ぶ直線と略一致させておく。
【0032】なお、上部カセットハーフ310及び下部カ
セットハーフ110の外側テープガイド部220,220,420,420
における延設部221,221,421,421は、先端近くを薄肉と
して弾力性を与えるも、基部側は厚肉として下部カセッ
トハーフ110では外側摺接突起225,225と延設部221,221
の一部を厚肉としていることとを合わせて剛性を持た
せ、上部カセットハーフ310では厚肉とした部分に下部
カセットハーフ110の外側摺接突起225,225を接触させて
剛性を持たせるようにし、上部カセットハーフ310と下
部カセットハーフ110とを合わせたとき、下部カセット
ハーフ110の先端壁部223,223と上部カセットハーフ310
の先端壁部423,423との間に僅かの間隙が形成されるよ
うにしている。
【0033】また、下部カセットハーフ110の内側テー
プガイド部210,210には円柱状の内側摺接突起215,215を
先端壁部213,213との間に僅かな間隙を有するように設
け、この内側摺接突起215,215から延設部211,211の外方
縁に沿って前壁151に接続される突起補強部216,216を設
け、更に、内側摺接突起215,215との間に僅かな間隙を
残して前壁151から内側摺接突起215,215に向けて板状の
シールド板係止突起218,218を設け、延設部211,211の内
方縁に沿って前壁151から前方にシールド板係止突起21
8,218よりも長いシールド板支持突起219,219を設けてい
る。
【0034】なお、内側摺接突起215,215の前方端側位
置は、左右の突出端部117,117に設けた覆い壁153,153の
先端を結ぶ直線位置よりも僅かに前方に位置させてい
る。この内側テープガイド部210,210に設けた内側摺接
突起215,215の高さ及びシールド板係止突起218,218の高
さは、前壁151の2倍とするも、突起補強部216,216の高
さは前壁151と同一高さとし、又、シールド板支持突起2
19,219の高さは前壁151よりも低くし、下部カセットハ
ーフ110の内側テープガイド部210,210に設けた突起補強
部216,216とシールド板支持突起219,219と同様の突起補
強部416,416とシールド板支持突起419,419とを上部カセ
ットハーフ310の内側テープガイド部410,410にも設ける
ようにする。
【0035】そして、下部カセットハーフ110における
内側テープガイド部210,210の延設部211,211も先端近く
を薄肉とし、基部側を厚肉とすると共に、この厚肉の部
分に内側摺接突起215,215、突起補強部216,216、シール
ド板係止突起218,218、更にシールド板支持突起219,219
を設け、又、上部カセットハーフ310における内側テー
プガイド部410,410の延設部411,411も先端近くを薄肉と
し、基部側を厚肉とすると共に、この厚肉の部分に突起
補強部416,416、シールド板支持突起419,419を設け、下
部カセットハーフ110の内側テープガイド部210,210は延
設部211,211の一部を厚肉としたことと、この厚肉部分
に内側摺接突起215,215やシールド板係止突起218,218等
を設けたことにより剛性を持たせ、上部カセットハーフ
310の内側テープガイド部410,410も延設部411,411の厚
肉とした部分に下部カセットハーフ110の内側摺接突起2
15,215やシールド板係止突起218,218を接触させ、更に
下部カセットハーフ110に設けられている突起補強部21
6,216と上部カセットハーフ310に設けられている突起補
強部416,416をも相互に接触させて剛性を高めている。
【0036】なお、内側テープガイド部210,210,410,41
0においては、上部カセットハーフ310及び下部カセット
ハーフ110において先端壁部213,213,413,413を省略する
こともあり、先端壁部213,213,413,413を設ける場合
は、上部カセットハーフ310と下部カセットハーフ110と
を合わせたときに各上部カセットハーフ310の先端壁部4
13,413と各下部カセットハーフ110の先端壁部213,213と
の間に各々僅かの間隙が形成されるようにしている。
【0037】そして、下部カセットハーフ110における
左右の突出端部117,117、前方中央リブ155とバネ受けリ
ブ157との間、及び、後方中央リブ133に囲まれた部分の
内側や後方右側リブ135、後方左側リブ137に囲まれた部
分の内側には円筒状の固定ネジ挿入筒239を設け、同様
に上部カセットハーフ310においても、対称位置におけ
る天板部311の上面に凹所を形成するようにして天板部3
11の内面に円筒状の固定ネジ挿入筒439を設け、下部カ
セットハーフ110の固定ネジ挿入筒239は先端の外径を小
さくし、上部カセットハーフ310に設けた固定ネジ挿入
筒439は先端の内径を大きくするように外径や内径に段
差を設け、上部カセットハーフ310と下部カセットハー
フ110を合わせたとき、上部カセットハーフ310の固定ネ
ジ挿入筒439と下部カセットハーフ110の固定ネジ挿入筒
239とが相互に先端を嵌合して上部カセットハーフ310と
下部カセットハーフ110との位置決めが行われるように
している。
【0038】また、上部カセットハーフ310及び下部カ
セットハーフ110における前記した左右の突出端部117,1
17,317,317の内側には、ガイドローラーピン161の中心
よりも僅かにカセットハーフ110,310の内側に寄った位
置において、右側の突出端部117,317では右突出壁部14
3,343からガイドローラー163の直径に合わせてガイドロ
ーラー163の外周間近にまで延びる磁気テープ案内突起1
65,365を設けることとし、上部カセットハーフ310に設
ける磁気テープ案内突起365は上板である上部カセット
ハーフ310の天板部311における突出端部317の内側に、
又、下部カセットハーフ110に設ける磁気テープ案内突
起165は下板である下部カセットハーフ110の天板部111
における突出端部117の内側に設け(図3及び図5、図
6参照)、左側の突出端部117,317にも同様に左突出壁
部147,347からガイドローラー163の直径に合わせてガイ
ドローラー163の外周間近にまで延びる磁気テープ案内
突起165,365を上板である上部カセットハーフ310の天板
部311における突出端部317の内側及び下板である下部カ
セットハーフ110の天板部111における突出端部117の内
側に設ける。
【0039】そして、この突出端部117,117,317,317を
形成する下板の内側及び上板の内側に設けた磁気テープ
案内突起165,165,365,365は、ガイドローラー163から突
出壁部143,147,343,347の先端に形成される間隙に向う
磁気テープ33とこの突出壁部143,147,343,347から延ば
した磁気テープ案内突起165,165,365,365とが交差し得
るようにしている(図7参照)。
【0040】更に、下部カセットハーフ110では右側の
ガイド棒167と右側壁141,341との間、及び左側のガイド
棒167と左側壁145,345との間に磁気テープ案内突部169
を、上部カセットハーフ310では下部カセットハーフ110
と組み合せたときの右のガイド棒の位置と右側壁341の
間及び左のガイド棒の位置と左側壁345との間に磁気テ
ープ案内突部369を設けている。
【0041】尚、前記下部カセットハーフ110に設けた
磁気テープ案内突起165と上部カセットハーフ310に設け
た磁気テープ案内突起365との間隔、及び、下部カセッ
トハーフ110に設けた磁気テープ案内突部369と上部カセ
ットハーフ310に設けた磁気テープ案内突部369との間隔
は、図8に示すように、磁気テープ33の幅よりも僅かに
広い程度としておく。
【0042】更に、前記したシールド板係止突起218に
係合固定されるシールド板285は、金属製にして、図4
に示すように中央前面にプレッシャーパッド288を有
し、下部カセットハーフ110における前端115の左右に設
けた内側テープガイド部210,210の両シールド板係止突
起218,218相互間の間隔に合わせた長さとして後方への
折り曲げ部286,286を両端に有し、この折り曲げ部286,2
86をシールド板係止突起218,218の外側に位置させるこ
とにより、該シールド板285は左右方向に係止され、シ
ールド板285の両端近傍を両シールド板係止突起218,218
の先端と内側摺接突起215,215との間の間隙に挿入する
ことにより前後方向に係止され、下部カセットハーフ11
0のシールド板支持突起219,219と上部カセットハーフ31
0のシールド板支持突起419,419とに挾持されて上下方向
にも係止されるものである。
【0043】また、上部カセットハーフ310及び下部カ
セットハーフ110の右側壁141,341及び左側壁145,345の
前端近くには、球形状の窪みを設けて上部カセットハー
フ310と下部カセットハーフ110とを合わせたときに半球
形状の位置決め凹部189を形成し得るようにしている。
そして、本実施例におけるカセットテープ本体100は、
前壁151,351の前方に磁気ヘッド進入部231や消去ヘッド
進入部233、及び、ピンチローラー進入部235を形成して
いる凹部の上下を覆う金属製薄板のシャッター250を設
けるように上部カセットハーフ310及び下部カセットハ
ーフ110に各々シャッター250が取り付けられるものであ
る。
【0044】このシャッター250は、図1及び図4に示
したように、下部カセットハーフ110や上部カセットハ
ーフ310の幅に合わせた長さのシャッター本体部251を有
し、後端形状を上部カセットハーフ310に設けたシャッ
ター挿入凹部321や下部カセットハーフ110に設けたシャ
ッター挿入凹部を形成する後方段部328の形状に合わ
せ、図2に示したように、シャッター250が後退したと
き、シャッター250の後端縁が上部カセットハーフ310の
天板部311にシャッター挿入凹部321を形成するために設
けた後方段部328や下部カセットハーフ110の天板部111
にシャッター挿入凹部を形成するために設けた後方段部
に接触一致する形状としている。
【0045】なお、上部カセットハーフ310及び下部カ
セットハーフ110において、シャッター250を摺接移動さ
せるシャッター挿入凹部を形成するための後方段部328
の形状は、前述したバネ受けリブ157,357及びこのバネ
受けリブ157,357から外方に延びる前方中央リブ155,355
の右湾曲部及び左湾曲部、更にこの右湾曲部から右側壁
141,341近くまで延びる直線部及び左湾曲部から左側壁1
45,345近くまで延びる直線部の位置及び形状に合わせて
いる。更に、このシャッター250はシャッター本体部251
の両端を折り曲げることによりシャッター本体部251と
直交するシャッター側壁部253,253を有し、シャッター
側壁部253,253の端部にはシャッター側壁部253,253と直
交してシャッター250の内方に突出するシャッター係止
部255,255を有し、このシャッター係止部255,255を上部
カセットハーフ310に形成したシャッター係止段部325,3
25や下部カセットハーフ110に形成したシャッター係止
段部125,125に係合させ得る構造とし、シャッター本体
部251の両端前方には切欠部261を設け、図1に示したよ
うに、切欠部261による側方前端263を突出端部117,117,
317,317とシャッター挿入凹部とを区画する前方段部327
に接触させたとき、シャッター本体部251の前端である
シャッター前端257を突出端部117,317や内側テープガイ
ド部210,410及び外側テープガイド部220,420よりも0.
数mm程度前方に突出させ、磁気ヘッド進入部231や消去
ヘッド進入部233、及び、ピンチローラー進入部235を上
下から挟むようにして覆い隠すと共に、シャッター後端
とシャッター挿入凹部321を形成するための後方段部328
との間に間隔を形成し、シャッター250が前後に摺動し
得るようにしている。
【0046】なお、シャッター250の上面となる表面と
上部カセットハーフ310におけるシャッター挿入凹部321
を除く突出端部317,317等の表面とは略同一平面とし、
下部カセットハーフ110のシャッター挿入凹部を除く突
出端部117,117等の表面と下部カセットハーフ110に取り
付けたシャッター250の表面とも略同一平面を形成する
ようにして、上部カセットハーフ310のシャッター挿入
凹部321及び下部カセットハーフ110のシャッター挿入凹
部を形成している。
【0047】また、シャッター本体部251の両端近くに
は、コ字状の切り抜きにより前方をシャッター本体部25
1と接続される切り抜き片を形成し、この切り抜き片を
内方に折り曲げてシャッター250にバネ当接部265,265を
形成する。そして、このバネ当接部265,265相互間の距
離は、下部カセットハーフ110に設けたバネ当接部貫通
孔129,129相互間の距離、即ち、上部カセットハーフ310
に設けたバネ当接部貫通孔329,329相互間の距離に合わ
せ、又、バネ当接部265,265自体の幅もバネ当接部貫通
孔129,129,329,329の幅に合わせ、バネ当接部265,265を
上部カセットハーフ310や下部カセットハーフ110の内部
に位置させた状態でシャッター250が上部カセットハー
フ310のシャッター挿入凹部321や下部カセットハーフ11
0のシャッター挿入凹部に係止されてカセットテープ本
体100の前後方向に摺接しつつ移動し、シャッター250が
後退したときは磁気ヘッド進入部231等を露出させ得る
ようにしている。
【0048】なお、このシャッター250のシャッター前
端257には、消去ヘッド進入部233の位置に合わせて係合
凹部267を形成している。又、本実施例に係るカセット
テープ本体100は、上記シャッター250を前方に付勢する
スプリング270を内蔵し、このスプリング270は、図4に
示したように、中央折り曲げ部271と右折り曲げ部273及
び左折り曲げ部275を有して4個の円弧を連続させた形
状にして、上部カセットハーフ310の両側に形成した補
助リブ359,359相互間よりも僅かに短く、即ち下部カセ
ットハーフ110の両側に形成した補助リブ159,159相互間
よりも僅かに短い長さとし、このスプリング270に外力
を加えない状態では、両端を結ぶ直線と中央折り曲げ部
271の頂点との距離は下部カセットハーフ110に設けた前
壁151とバネ受けリブ157との距離、即ち、上部カセット
ハーフ310に設けた前壁351とバネ受けリブ357との距離
よりも僅かに大きくし、また、スプリング270の両端を
結ぶ直線と右折り曲げ部273の頂点との距離及び両端を
結ぶ直線と左折り曲げ部275の頂点との距離は、両端を
結ぶ直線と中央折り曲げ部271の頂点との距離よりも僅
かに小さな距離とした左右対称形状のスプリング270と
している。
【0049】したがって、このスプリング270を下部カ
セットハーフ110のバネ受けリブ157と前壁151との間に
挿入し、スプリング270の両端の前方にシャッター250の
バネ当接部265を位置させておけば、スプリング270の中
央折り曲げ部271がバネ受け部となるバネ受けリブ157,3
57に当接されてシャッター250は前方に付勢されること
になる。
【0050】このカセットテープ本体100を組み立てる
に際しては、まず下部カセットハーフ110のシャッター
挿入凹部の位置に合わせたシャッター250のシャッター
本体部251中央を強くシャッター挿入凹部へ押圧する
と、該シャッター250は薄板金属製であるからシャッタ
ー本体部251が湾曲してシャッター側壁部253,253の端部
を開くように変形し、容易にシャッター係止部255,255
がシャッター係合凹部123,123を乗り越えてシャッター
係止段部125,125にシャッター250のシャッター係止部25
5,255が係合されることになる。
【0051】この様にして、シャッター250を取り付け
た下部カセットハーフ110の内側を上方に向けたまま、
前壁151とバネ受け部となるバネ受けリブ157との間にス
プリング270を挿入する。このとき、シャッター250を前
進限界位置としてバネ当接部貫通孔129,129から下部カ
セットハーフ110の内側に突出しているシャッター250の
バネ当接部265,265の後方にスプリング270の両端を位置
させるものとする。
【0052】そして更に、下部カセットハーフ110の両
ガイドローラーピン161にガイドローラー163を嵌挿し、
シールド板285の両端を内側摺接突起215,215とシールド
板係止突起218,218との間に形成した両間隙に挿入して
スプリング270やガイドローラー163及びシールド板を取
り付け、下部カセットハーフ110のハブ用孔181,181に合
わせてハブ用孔を有するスリップシート280を載置し、
このスリップシート280の上に両端がハブ31,31に接続さ
れた磁気テープ33を載せ、両ハブ31,31は下部カセット
ハーフ110の各ハブ支承部183,183に係合させて位置決め
をし、磁気テープ33は、図7に示すように、ガイド棒16
7と右側壁141との間の間隙を通してガイドローラー163
の外周を回し、更に右突出壁部143と覆い壁153との間隙
から下部カセットハーフ110の外部に引き出し、外側テ
ープガイド部220の先端壁部223と外側摺接突起225との
間隙を通すと共に内側テープガイド部210の先端壁基部2
13と内側摺接突起215との間隙を通し、更に内側テープ
ガイド部210の先端壁部213と内側摺接突起215との間隙
を通した後、左突出壁部147と覆い壁153との間隙から下
部カセットハーフ110の内部に戻してガイドローラー163
やガイド棒167を回すようにして所定の走行経路に位置
させる。
【0053】なお、このハブ31及び磁気テープ33は従来
のコンパクトカセットに用いられていたハブ31及び磁気
テープ33と同一のものを用い、スリップシート280は右
側壁141,341と左側壁145,345との間よりも僅かに小さい
長さにして後方中央リブ133,333の直線部と前方中央リ
ブ155,355の直線部との間よりも僅かに小さい幅の矩形
のシートを用いている。
【0054】また、ガイドローラー163は、ガイドロー
ラーピン161の外径に合わせた透孔を有し、外径は直径
を一定とした単純円筒形のものを用いている。そして、
所定の走行経路に磁気テープ33を位置させ、ガイドロー
ラー163やスプリング270等を載置した下部カセットハー
フ110に対し、磁気テープ33の上に更にスリップシート2
80を載せてシャッター250を取り付けていない上部カセ
ットハーフ310を被せ、下部カセットハーフ110の固定ネ
ジ挿入筒239と上部カセットハーフ310の固定ネジ挿入筒
439とを嵌合させて上部カセットハーフ310を固定し、6
個のスクリュービス528を用いて上部カセットハーフ310
を下部カセットハーフ110に確実に係合固定する。
【0055】然る後、下部カセットハーフ110に取り付
けたシャッター250を後退させてスプリング270の両端を
押し下げた状態とし、この状態で上部カセットハーフ31
0のシャッター挿入凹部321にシャッター250を位置さ
せ、この時シャッター250は前進限界に近い位置に位置
させてシャッター本体部251の中央付近を強く押圧すれ
ば、両シャッター係止部255,255の間隔が開いて上部カ
セットハーフ310のシャッター係止段部325,325にシャッ
ター係止部255,255が係合し、且つ、バネ当接部265,265
がスプリング270の両端位置よりも前方に位置するよう
にバネ当接貫通孔329,329から上部カセットハーフ310の
内部に挿入される。
【0056】この様にして組み立てられたカセットテー
プ本体100は、専用の小型録音再生機により録音又は再
生することが可能であるも、図9に示すようなカセット
アダプタ500により従来のコンパクトカセット用の録音
再生機によって録音又は再生することができる。このカ
セットアダプタ500は、図9に示したように、棒状の背
面支持部554と平板状の上面被覆部552とを有する蓋体55
0を、蓋体550の取付け部556,556に設けた軸部558,558に
よってアダプタ本体510の右側面支持部516及び左側面支
持部518に回動可能に取り付け、蓋体550を閉じたとき、
アダプタ本体510と蓋体550とによる形状が従来のコンパ
クトカセットと同一大きさ、同一外形とするものであ
る。
【0057】即ち、このアダプタ本体510は、図10に
示すように、平板状の本体被覆部512を有し、本体被覆
部512の左右に棒状の右側面支持部516と左側面支持部51
8とを有し、右側面支持部516及び左側面支持部518の上
面高さ位置に前部被覆板514を有して本体被覆部512と前
部被覆板514との間にテープ挿入部を形成するものであ
り、本体被覆部512の前方及び前部被覆板514の一部は間
隔を広くした口部とし、この口部を形成する本体被覆部
512及び前部被覆板514には、キャンプスタン挿入孔14及
び固定用孔部16を設け、各固定用孔部16の内側には各々
棒状のシャッター開放用係止部522を突設している。
【0058】なお、本体被覆部512の口部及び前部被覆
板514の口部にはカセットガイド526を設け、本体被覆部
512のカセットガイド526によりカセットテープ本体100
の前方部分を上下から挾持し、テープ本体挿入部に挿入
されたカセットテープ本体100を上下方向に固定し得る
ようにしている。また、本体被覆部512には2箇所にリ
ール回転軸挿入孔524を設けているものである。
【0059】この平板状の本体被覆部512と右側面支持
部516の下半部及び左側面支持部518の下半部とは透明樹
脂により一体成形し、また、前部被覆板514と右側面支
持部516の上半部及び左側面支持部518の上半部をも透明
樹脂により一体成形し、右側面支持部516及び左側面支
持部518の所要箇所にスクリュービス528をねじ込んで前
部被覆板514を本体被覆部512に一体として固定すること
によりアダプタ本体510を形成している。
【0060】この前部被覆板514を本体被覆部512に固定
するに際し、右側面支持部516の上半部と右側面支持部5
16の下半部との間、及び、左側面支持部518の上半部と
左側面支持部518の下半部との間に蓋体550の軸部558を
回転可能に挾持し、また、右側面支持部516の前端近く
及び左側面支持部518の前端近くに固定突起片532をも挾
持するようにしている。
【0061】そして、蓋体550は所定位置にリール回転
軸挿入孔524を有する上面被覆部552の両端から板状の取
付け部556を下方前方に突出させ、この取付け部556の先
端近くから外方に円柱状の軸部558を有し、上面被覆部5
52の後端には棒状の背面支持部554を有するものであ
る。この背面支持部554は、図11に示すように、前方
を僅かに傾斜させ、軸部558を中心に蓋体550を回動させ
るとき、背面支持部554が右側面支持部516や左側面支持
部518の後端により回動を阻害されることがないように
すると共に、蓋体550を閉じたとき、背面支持部554の傾
斜によりカセットテープ本体100の後壁131,331により形
成される背面部を前方に押し込み得るようにしている。
【0062】なお、この背面支持部554は、取付け部556
や上面被覆部552と一体成形される上半部と、上面被覆
部552とは別体に成形される構造の下半部とで構成され
る。そして、背面支持部554の後面には録音消去防止孔5
61を設けると共に、この録音消去防止孔561にはコ字状
の録音消去防止片562を挿入し、この録音消去防止片562
を取り外したとき、当該カセットアダプタ500に収納し
たカセットテープ100への録音や録音消去を行えないよ
うにしている。
【0063】更に、右側面支持部516の後端及び左側面
支持部518の後端には係止凹部535を設け、背面支持部55
4の前面両端近くにはこの係止凹部535と係合可能な係止
突起を設けることとし、背面支持部554の係止突起を右
側面支持部516及び左側面支持部518に設けた係止凹部53
5に係合させることにより蓋体550を閉じた状態で維持し
得るようにしている。
【0064】この様に、カセットアダプタ500を構成し
ている故、このカセットアダプタ500のテープ本体挿入
部にカセットテープ本体100の前方を挿入すると、先ず
カセットテープ本体100の上下に設けられたシャッター2
50の前端257が4個のシャッター開放用係止部522に当接
し、カセットテープ本体100を更に押し込むと、シャッ
ター開放用係止部522がカセットテープ本体100の消去ヘ
ッド進入部233へ挿入されるようにしてカセットテープ
本体100が前進し、各シャッター250が上部カセットハー
フ310や下部カセットハーフ110に対して後退することと
なり、カセットテープ本体100の磁気ヘッド進入部231や
消去ヘッド進入部233及びピンチローラー進入部235が形
成されている凹部が開放される。
【0065】この様に、シャッター開放用係止部522に
よりシャッター250が後退させられるに際し、当該シャ
ッター250がは左右のシャッター側壁部253,253により上
部カセットハーフ310や下部カセットハーフ110の右側壁
141,341及び左側壁145,345に設けたシャッター係合凹部
123,123,323,323を外側から挟持するようにして取り付
けられており、シャッター側壁部253,253が前後方向に
所定幅を有しているためにシャッター250は平行移動す
るように後退し、又、シャッター本体部251の左右に設
けたバネ当接部265,265相互間の距離をバネ当接貫通孔3
29,329相互間の距離に、且つ、バネ当接部265,265自体
の幅をバネ当接貫通孔329,329自体の幅に合わせている
故、バネ当接部265,265の動きはバネ当接貫通孔329,329
に規制され、バネ当接貫通孔329,329は前後方向を長軸
とする矩形とされている故、シャッター250の平行移動
が一層確実に行なわれる。
【0066】又、シャッター250の前端257がシャッター
開放用係止部522に接してシャッター250が後退するに際
し、シャッター250の前端257には消去ヘッド進入部233
の位置に合わせて係合凹部267を形成し、シャッター開
放用係止部522を固定用孔部16の位置に設けている故、
シャッター250の係合凹部267がシャッター開放用係止部
522に係合し、カセットテープ本体100が左右にずれるこ
となくシャッター250を後退させるようにして前進する
ことになる。
【0067】そして、カセットテープ本体100が略所定
の位置まで押し込まれるとアダプタ本体510に設けた固
定突起片532の突出部533がカセット本体100の位置決め
凹部189と係合してカセットテープ本体100はカセットア
ダプタ500に固定される。この状態でカセットアダプタ5
00の蓋体550を閉じると、背面支持部554の前面を傾斜さ
せている故、背面支持部554がカセットテープ本体100の
背面部と接触したとき、カセットテープ本体100はシャ
ッター250の付勢力に抗して僅かに前進するように位置
決めされ、カセットテープ本体100がカセットアダプタ5
00の内部で確実に固定される。
【0068】したがって、カセットアダプタ500に収納
されたカセットテープ本体100は、シャッター250が後退
して磁気ヘッド進入部231等の凹部が開放されており、
又、カセットアダプタ500は、その外形を従来のコンパ
クトカセット10と同一としており、キャプスタン挿入孔
14等を有する口部が形成されている故、このカセットア
ダプタ500に収納したカセットテープ本体100は従来の録
音再生機を使用して録音又は再生を行うことができるこ
とになる。
【0069】そして、カセットテープ本体100をカセッ
トアダプタ500に収納固定するに際して、右側面支持部5
16と左側面支持部518との間隔を略カセットテープ本体1
00の幅に合わせるのみでなく、シャッター前端257に係
合凹部267を設けている故、この係合凹部267がシャッタ
ー開放用係止部522と係合しており、カセットテープ本
体100のカセットアダプタ500に対する左右位置を確実に
定めることができる。
【0070】また、シャッター250はスプリング270によ
り前方に付勢され、シャッター250がシャッター開放用
係止部522により前進が阻止されている故、カセットテ
ープ本体100が後方に押し返され、カセットテープ本体1
00の背面部がカセットアダプタ500の背面支持部554に圧
接されてカセットテープ本体100はカセットアダプタ500
にたいして前後方向にも確実に一定の位置に固定され
る。
【0071】このシャッター250がカセットテープ本体1
00に対してスプリング270により付勢されるに際し、ス
プリング270には中央折り曲げ部271と右折り曲げ部273
及び左折り曲げ部275を形成し、中央折り曲げ部271を最
も後退させている故、シャッター250が前進限界位置に
位置するとき、中央折り曲げ部271がバネ受け部を構成
するバネ受けリブ157,357に当接されてスプリング270の
両端によりシャッター250のバネ当接部265を前方に付勢
しており、シャッター250が後退するに連れて右折り曲
げ部273や左折り曲げ部275が後退してバネ受けリブ157,
357に当接されることとなり、図2に示したように、ス
プリング270の支点が右折り曲げ部273及び左折り曲げ部
275の左右2箇所に分散され、このスプリング270は左右
対称の形状とされているためにシャッター250の左右に
形成されたバネ当接部265,265に均等な力をスプリング2
70が加えてシャッター250を安定した平行移動により後
退させることができる。
【0072】この様にして、カセットテープ本体100が
カセットアダプタ500の所定の位置に安定して確実に固
定され、更に、カセットテープ本体100の突出端部117,1
17,317,317には磁気テープ案内突起165,165,365,365を
設けて右突出壁部143,343と覆い壁153との間隙及び左突
出壁部145,345と覆い壁153との間隙からカセットテープ
本体100の外部である凹部に引き出された磁気テープ33
の走行を安定させている故、録音又は再生に際して高い
音質を確保することができ、突出端部117,117,317,317
に設けた磁気テープ案内突起165,165,365,365により磁
気テープ33の走行を安定させる故、ガイドローラー163
のテープ摺接面を単純な円筒形状としてカセットテープ
本体100を容易に薄形とすることができる。
【0073】また、本実施例では、ガイド棒167と右側
壁141,341、及びガイド棒167と左側壁145,345との間に
も磁気テープ案内突部169,169,369,369を設け、磁気テ
ープ33がハブ31に巻き取られるに際してのテープ走行も
安定させている故、テープの巻取りに際しての歪みを防
止し、音質の悪化を防止することもできる。そしてこの
カセットテープ本体100は、従来のコンパクトカセット
と同一の磁気テープ33を使用しているも、カセットテー
プ本体100を小型化、薄型化して運搬性や携帯性を高
め、磁気テープ33がカセットテープ本体100から露出す
る磁気ヘッド進入部231等の凹部は、カセットアダプタ5
00に当該カセットテープ本体100を収納していないとき
はシャッター250によりその上下を挟むようにして覆う
こととしているため、運搬時や携帯時に露出した磁気テ
ープ33を痛める虞がなく、また、ピンチローラー進入部
235と消去ヘッド進入部233との間に設けた外側テープガ
イド部220,420には、延設部220,220,420,420に直行する
先端壁部223,223,423,423を設け、先端壁部223,223,42
3,423の内側に磁気テープ33を通している故、磁気テー
プ33がシャッター250から食み出して傷付くことも防止
され、内側テープガイド部210,210,410,410にも先端壁
部213,213,413,413を形成する場合は、磁気テープ33が
シャッター250から食み出すことを一層確実に防止する
ことができる。
【0074】また、上部カセットハーフ310と下部カセ
ットハーフ110とを組み合せたカセットテープ本体100の
前面に形成される磁気ヘッド進入部231等の凹部には、
上部カセットハーフ310に形成される2個の内側テープ
ガイド部410,410及び2個の外側テープガイド部420,420
と下部カセットハーフ110に形成される2個の内側テー
プガイド部210,210及び2個の外側テープガイド部220,2
20とを合わせて4箇所にテープガイド部(210,210,220,2
20,410,410,420,420)を突設するものであり、外側テー
プガイド部220,220,420,420及び内側テープガイド部21
0,210,410,410はシャッター250が前後方向に摺接しつつ
移動するシャッター挿入凹部の高さに合わせた延設部21
1,211,221,221,411,411,421,421を有している故、この
延設部211,211,221,221,411,411,421,421の外表面にシ
ャッター250の内側面が接してシャッター250の薄肉方向
が補強され、ピンチローラー進入部235や磁気ヘッド進
入部231等の凹部を覆うように突出したシャッター250が
外部らかの力によって歪むことが防止される。
【0075】更に、外側テープガイド部220,220,420,42
0では、下部カセットハーフ110の延設部221,221に設け
た外側摺接突起225,225を上部カセットハーフ310の延設
部421,421に接触させ、内側テープガイド部210,210,41
0,410では下部カセットハーフ110の延設部211,211に設
けた内側摺接突起215,215及びシールド板係止突起218,2
18を上部カセットハーフ310の延設部411,411に接触させ
るようにして下部カセットハーフ110の延設部211,211,2
21,221に設けた摺接突起215,215,225,225を上部カセッ
トハーフ310の延設部411,411,421,421に接触させ、又、
上部カセットハーフ310の延設部411,411に設けた突起補
強部216,216と下部カセットハーフ110の延設部211,211
に設けた突起補強部416,416とを相互に接触させている
故、板状の延設部211,211,221,221,411,411,421,421に
より形成される各テープガイド部210,210,220,220,410,
410420,420の剛性が高められ、磁気テープ33が走行する
に際して接触する内側摺接突起215,215及び外側摺接突
起225,225は下部カセットハーフ110の延設部211,211,22
1,221から上部カセットハーフ310の延設部411,411,421,
421に至る高さとして形成されている故、磁気テープ33
と摺接突起215,215,225,225との接触部分において摺接
突起215,215,225,225に継目や段差を生じさせることが
なく、磁気テープ33を傷つけることがない利点もある。
【0076】なお、この実施例は、摺接突起215,215,22
5,225を下部カセットハーフ110に設ける延設部211,211,
221,221から前壁151の2倍の高さとして設けているも、
上部カセットハーフ310に設けた延設部411,411,421,421
から前壁351の2倍の高さとして設けてもよく、又、シ
ールド板係止突起218,218も同様に上部カセットハーフ3
10の延設部411,411に設けることも可能である。
【0077】そして、シャッター250はスプリング270に
より前方に付勢されてシャッター前端257が突出端部11
7,317の先端や内側テープガイド部210,410及び外側テー
プガイド部220,420よりも僅かに前方に突出している
故、カセットテープ本体100の前方から衝撃が加わった
場合にはシャッター250及びスプリング270により衝撃が
緩和され、外側テープガイド部220,420や内側テープガ
イド部210,410が傷つくことが防止される。
【0078】又、カード形カセットテープの専用再生機
又は専用録音再生機にはシャッター開放用係止部を設け
るようにする場合のみでなく、シャッター本体部251に
キャプスタン挿入孔を明けておき、磁気ヘッドやピンチ
ローラの幅をカード形カセットテープの厚みに合わせた
小型のものとしてシャッター250を後退させることなく
専用機で録音再生し、前述のようにカセットアダプタ50
0を用いて従来のコンパクトカセット用の録音再生機で
使用することができるようにすることもある。
【0079】このカード形カセットテープを携帯移送す
るに際しては、図12に示す如き保護ケース450を用い
るものである。この保護ケース450は、薄肉平板状の本
体平板部453を有するケース本体451に開閉可能な蓋体47
1を設けたものであり、ケース本体451は本体平板部453
の前端から本体平板部453に直交する本体前板455を有
し、本体前板455の上端から本体平板部453と平行に本体
上板457を有し、又、本体平板部453の前方左右両側には
本体側板459,459を有し、本体側板459,459の前端近くに
は軸受穴461,461を、本体側板459,459の後端近くには係
合突起463,463を外方に有するものであり、蓋体471は、
前記本体側板459,459の外面に接する蓋体側板477,477を
有し、両蓋体側板477,477の後端を連結する蓋体背板475
を有すると共に両蓋体側板477,477の上端に平板状の蓋
体上板473を有し、蓋体上板473の下面には係止突出板48
5を有し、蓋体側板477,477の前方端近くには蓋体側板47
7,477の内側に円柱状の回転軸481,481を有し、この回転
軸481,481を前記軸受穴461,461に挿入して蓋体471をケ
ース本体451に対して回動可能とし、この蓋体471を閉じ
たとき、前記本体側板459,459に設けた係合突起463,463
と係合して蓋体471を閉じておく係合凹部483,483を蓋体
側板477,477の内面に設けている。
【0080】又、この保護ケース450内にカセットテー
プ本体100を収納するときは、ハブ31に係止突出板485を
挿入してハブ31の回転を停止させておくと同時に保護ケ
ース450内でカセットテープ本体100がガタ付くことを防
止するのみでなく、蓋体側板477,477の内側所要箇所に
楔形の突出部487を設けてカセットテープ本体100を左右
から軽く挟持するようにし、又、蓋体背板475の内側に
も楔形の突出部487を設け、てカセットテープ本体100を
軽く前方に圧接し、カセットテープ本体100よりも前方
にスプリング270によって突出させたシヤッター250の前
端を僅かに後退させることによりカセットテープ本体10
0を保護ケース450内で確実に固定することができるよう
にしている。
【0081】
【発明の効果】本発明は、上部カセットハーフ及び下部
カセットハーフの天板部に設けられたシヤッター挿入凹
部から連結する左右側壁のシヤッター係合凹部を有する
カセットテープ本体に、金属製薄板にして平板状のシヤ
ッター本体部の両端にシヤッター側壁部が折り曲げられ
て形成され、シヤッター側壁部の先端から内側方向へ折
り曲げるように突出させたシヤッター係止部を有する概
略コ字状のシヤッターを取り付けるものである故、シヤ
ッター本体部をシヤッター挿入凹部に重ねてシヤッター
本体部の中央近辺を押えるとシヤッター本体部が湾曲し
てシヤッター側壁部先端側が開き、シヤッター係止部相
互間の間隔が開いてシヤッター係止部がシヤッター係合
凹部を乗り越え、シヤッター係止部を容易にシヤッター
係止段部に係合させることができ、カセットテープ本体
の組み立てを簡単に行なうことができるものである。
【0082】又、このシヤッターは、前後方向への移動
に際し、左右のシヤッター側壁部が前後方向に長さを有
するのみでなく、シヤッター本体部の両端近くに設ける
バネ当接部相互の幅及びバネ当接部自体の幅をシヤッタ
ー挿入凹部に設けたバネ当接部貫通孔相互の幅及びバネ
当接部貫通孔自体の幅に合わせている故、バネ当接部が
バネ当接部貫通孔の側壁部分に規制され、シヤッターを
前後方向に平行移動させることができ、円滑なシヤッタ
ーの移動を行ない得る利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカセットテープ本体の斜視図。
【図2】本発明に係るカセットテープ本体のシャッター
が後退した状態を示す上面図。
【図3】本発明に係るカセットテープ本体の上部カセッ
トハーフの平面図。
【図4】本発明に係るカセットテープ本体の分解斜視
図。
【図5】本発明に係るカセットテープ本体の下部カセッ
トハーフ要部拡大図。
【図6】本発明に係るカセットテープ本体の下部カセッ
トハーフ要部拡大斜視図。
【図7】本発明に係るカセットテープ本体のテープ走行
経路の要部を示す図。
【図8】本発明に係るカセットテープ本体のテープ走行
状態を示す断面側面図。
【図9】本発明に係るカセットテープ本体とカセットア
ダプタとを示す斜視図。
【図10】本発明に係るカセットテープ本体に使用する
カセットアダプタの本体上面図。
【図11】本発明に係るカセットテープ本体に使用する
カセットアダプタの垂直断面側面図。
【図12】本発明に係るカセットテープ本体に使用する
保護ケースの側面図。
【図13】従来のコンパクトカセットを示す斜視図。
【図14】従来のカード形カセットテープとカセットア
ダプタの一例を示す斜視図。
【図15】従来のカード形カセットテープの他の例を示
す斜視図。
【符号の説明】
10 コンパクトカセットテープ 12 口部 14 キャップスタン挿入孔 31 ハブ 33 磁気テープ 35 ガイドロ
ーラー 37 録音消却防止爪 50 カード形
カセットテープ 51 基部 53 上カバー
パネル 55 下カバーパネル 60 カセット
アダプタ 70 カード形カセットテープ 100 カセッ
トテープ本体 110 下部カセットハーフ 111 天板部 117 突出端部 121 シャッ
ター挿入凹部 131 後壁 141 右側壁 143 右突出壁部 145 左側壁 147 左突出壁部 151 前壁 153 覆い壁 157 バネ受
けリブ 161 ガイドローラーピン 163 ガイド
ローラー 165 磁気テープ案内突起 167 ガイド
棒 169 磁気テープ案内突部 181 ハブ用
孔 183 ハブ支承部 185 録音消
却検知孔 189 位置決め凹部 210 内側テ
ープガイド部 211 延設部 215 内側摺
接突起 218 シールド板係止突起 219 シール
ド板支持突起 220 外側テープガイド部 221 延設部 223 先端壁部 225 外側摺
接突起 231 磁気ヘッド進入部 233 消去ヘ
ッド進入部 235 ピンチローラー進入部 250 シャッ
ター 251 シャッター本体部 253 シャッ
ター側壁部 255 シャッター係止部 265 バネ当
接部 267 係合凹部 280 スリッ
プシート 310 上部カセットハーフ 311 天板部 317 突出端部 327 シャッ
ター挿入凹部 331 後壁 341 右側壁 343 右突出壁部 345 左側壁 347 左突出壁部 365 磁気テ
ープ案内突起 369 磁気テープ案内突部 381 ハブ用
孔 385 録音消去検知孔 410 内側テ
ープガイド部 411 延設部 413 先端壁
部 419 シールド板支持突起 420 外側テ
ープガイド部 421 延設部 423 先端壁
部 450 保護ケース 451 ケース
本体 453 本体平板部 455 本体前
板 457 本体上板 459 本体側
板 471 蓋体 473 蓋体上
板 475 蓋体背板 477 蓋体側
板 500 カセットアダプタ 510 アダプ
タ本体 512 本体被覆部 514 前部被
覆板 516 右側面支持部 518 左側面
支持部 522 シャッター開放用係止部 524 リール
回転軸挿入孔 532 固定突起片 535 係止凹
部 550 蓋体 552 上面被
覆部 554 背面支持部 556 取付け
部 558 軸部 561 録音消
去防止孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部カセットハーフと下部カセットハー
    フとを合わせて形成されるカセットテープ本体の前面中
    央部分にカセットテープ本体の左右両端よりも後退した
    磁気ヘッド進入部やピンチローラー進入部等を形成する
    凹部を有すると共に、この凹部の上下を覆う進退可能な
    金属製薄板のシャッターを有するカード形カセットテー
    プにおいて、上部カセットハーフ及び下部カセットハー
    フには左右両端の突出端部を残してカセットテープ本体
    の前端に沿ったシヤッター挿入凹部を有し、このシヤッ
    ター挿入凹部を天板部の表面に形成するための後方段部
    及びシヤッター挿入凹部と突出端部とを区画する前方段
    部の両段部に各々連続した2つの段部によるシヤッター
    係合凹部を上部カセットハーフ及び下部カセットハーフ
    における右側壁及び左側壁の外側面に有し、上部カセッ
    トハーフは両シヤッター係合凹部の下端にシヤッター係
    止段部を有し、下部カセットハーフは両シヤッター係合
    凹部の上端にシヤッター係止段部を有し、更に、シヤッ
    ター挿入凹部の両端近くには右側壁及び左側壁と平行な
    バネ当接部貫通孔を有し、又、金属製のシャッターは、
    平板状のシヤッター本体部の前方両端に切欠部を有し、
    シヤッター本体部の両端にはシヤッター本体部から垂直
    に折り曲げられたシヤッター側壁部を有し、シヤッター
    側壁部の端部が折り曲げられて内側に僅かに突出するシ
    ヤッター係止部を左右のシヤッター側壁部先端に各々有
    し、更にシヤッター本体部の両端近くで内側に折り曲げ
    られたバネ当接部貫通孔の幅に等しい幅のバネ当接部を
    有し、又、シヤッター本体部前端には係合凹部を有し、
    前記左右のシヤッター係止部を上部カセットハーフの両
    シヤッター係止段部に係合し、別のシヤッターのシヤッ
    ター係止部を下部カセットハーフの両シヤッター係止段
    部に係合して上部カセットハーフ及び下部カセットハー
    フのシヤッター挿入凹部に各々シヤッターを取り付け、
    バネ当接部貫通孔にバネ当接部を通してシヤッターを上
    部カセットハーフ及び下部カセットハーフの前後方向に
    摺動可能としたことを特徴とするカード形カセットテー
    プ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004036491A1 (ja) * 2002-10-15 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. アダプタ、メモリカードおよびメモリカードモジュール

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US7314388B2 (en) 2002-10-15 2008-01-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Adapter, memory card, and memory card module
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