JPH078553B2 - 貴金属複合材 - Google Patents

貴金属複合材

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JPH078553B2
JPH078553B2 JP32704992A JP32704992A JPH078553B2 JP H078553 B2 JPH078553 B2 JP H078553B2 JP 32704992 A JP32704992 A JP 32704992A JP 32704992 A JP32704992 A JP 32704992A JP H078553 B2 JPH078553 B2 JP H078553B2
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metal thin
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正樹 森川
直樹 内山
直之 細田
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記念品や贈答品として
手軽に用いることができ、かつ装飾的にも価値を有する
ような、金、銀、プラチナ等の貴金属を主体とする貴金
属複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の金塊は、コインやメダルに
見られるように金型を用いて刻印することにより、その
表面に模様が付与されていた。ところで、近年、金の大
衆化が進み、金の取り扱い単位が小さくなってグラム単
位での売買がされるようになった。
【0003】しかしながら、このような少量の金をコイ
ンやメダルとしてある程度厚さを持った状態でプレス成
形したものは、形状が非常に小さいため見栄えがせず、
記念品や贈答品としての効果が薄いという難点があっ
た。
【0004】そこで、金塊を圧延して薄板状とし、これ
の表面に刻印などによってマーキングを施し、目的に応
じた模様や文字などを付することが考えられる。この場
合、例えば1gの金を厚さ20μmに延ばすと名刺程度
の大きさとなり、充分見栄えがするものとなり、模様や
文字が判別しやすいから記念品などには好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術においては、非常に薄い板を素材とす
るものであるので、強度が小さく変形または破損しやす
く、従って取り扱いが不便であるという不具合がある。
また、上記のようなマーキングの内容は、記念品や贈答
品として用いられる目的に応じて異なることになり、そ
のために個々の受注に応じて変えることが必要とされる
が、金型を使用していたのでは、そのような受注に対応
することができず、ロットが小さいのでコストが高くつ
くという不具合もあった。
【0006】そこで、例えば、実開昭52ー84472
号に示されるように、絵文字が施されたシート状物をプ
ラスチックシートで被覆して装飾板とすることが考えら
れる。
【0007】しかしながら、このような技術を本願発明
の対象としている貴金属薄板に適用しようとすると、つ
ぎのような問題点が生じる。
【0008】すなわち、圧延によって薄板状となされた
貴金属は変形しやすく、この貴金属薄板とプラスチック
シートとの密着性が悪いと、この貴金属薄板を被覆する
際において、貴金属薄板がプラスチックシートに対して
ずれてしまい、しわを生じさせてしまうおそれがあると
いう問題点である。
【0009】また、プラスチックシートが透明体である
ことから、その表面に傷が存在すると、被覆された貴金
属の、上記プラスチックシートをとおした色調が変化し
てしまうことから、その対策も必要とされる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、この発明の貴金属複合材は、貴金属または
貴金属の合金からなる薄板の表裏面を透明な樹脂からな
る保護膜によりラミネート被覆してなり、上記保護膜
を、機械的強度の高い外層と、貴金属薄板との接着性の
高い内層との2層構造としたものである。そして、貴金
属薄板の表面に貴金属の材質、品位、重量等を刻印やレ
ーザマーキングにより施してもよく、上記保護膜の内層
に上記のような内容の絵文字等を一体的に混在させるよ
うにしてもよい。
【0011】
【作用】請求項1の貴金属複合材においては、貴金属薄
板が保護膜により被覆されて補強されるとともに、機械
的化学的損耗から保護されるので、数グラム程度の金を
薄く延ばしても、その変形、破損を防止することがで
き、比較的広面積(名刺、葉書、A4紙判程度)の見栄え
のする装飾品を提供することができ、しかも、取り扱い
が簡単であり、所持、保管等も容易にでき、さらには、
これを材料とする種々の装飾品の製造も容易に行うこと
ができる。
【0012】また、内層によって貴金属薄板と保護膜と
の接着性を高めて、両者のずれを防止し、これによっ
て、被覆時における貴金属薄板のしわの発生を防止する
とともに、外層により、保護膜表面に傷が発生すること
を抑制して、被覆された貴金属薄板の保護膜を介して認
識される色調の変化を抑制する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。第1図ないし第3図は、本発明の第一実施例を
示し、これらの図において、符号1は金の薄板を示す。
この薄板1は、純度99.99%以上の塊状素材を圧延
を繰り返して厚さ15μmに仕上げ、名刺大に切断され
たものであり、その裏面には、YAG(イットリウム−
アルミニウム−ガーネット)レーザ発生装置からレーザ
ビームが照射されて材質、品位、重量を現す文字2が施
されている。
【0014】この過程において、レーザビームを移動さ
せる手段としては、レーザ発生装置を制御してレーザビ
ームの照射位置をX−Y軸面内で変化させる周知の方法
が採用されている。
【0015】そして、レーザビームの強度を変えること
により、模様を形成する凹凸の深さを適宜に調節するこ
とができ、例えばこれを板厚の1/10程度に抑えてお
けば、薄板1自体が透けて表裏の模様が重なってしまう
などの事態は生じない。また、金型を圧着させるのでは
ないので、表の凹凸が裏に現れることもない。この方法
においては、レーザビームを移動する装置を、適当な図
形入力装置と組み合わせることにより、任意の図形、模
様、文字、肖像や認定マークなどを薄板に付与すること
が簡単かつ迅速に、しかも安価に行える。
【0016】上記貴金属薄板1への表示内容は特に限定
されることがないが、結婚式の引き出物等に使用する場
合、上記文字2の他に両家の家紋3を施してもよい。な
お、貴金属薄板1の形状は長方形に限るものではなく、
その材料は金以外に、銀、プラチナ等適宜のものまたは
これらの合金が採用される。
【0017】そして、第2図に示すように、上記貴金属
薄板1の表裏面に、透明の樹脂からなり、かつ薄板1よ
り若干大形の(縦横の寸法が片側で約1mm長い)保護
膜4、4を被覆して圧着するとともに、これらの縁部ど
うしを結着することにより、本実施例に係わる貴金属複
合材5が形成される。
【0018】この保護膜4は、第3図に示すように、2
層構造のものであり、外層(厚さ:100μm)4aは
熱可塑性樹脂のうちでも機械的強度の大きいPET(ポ
リエチレンテレフタレート)で構成され、貴金属薄板1
と接触する内層(厚さ:50μm)4bは比較的低温で
金の表面に圧着させることができる熱可塑性樹脂のアイ
オノマー樹脂(サーリン樹脂:商品名)で構成されてい
る。
【0019】保護膜4をこのような2層構造にすると、
保護膜4の形状変化を防止して比較的低温で容易に貴金
属薄板1を被覆することができる。
【0020】このような構成の貴金属複合材5にあって
は、貴金属薄板1の表裏面が保護膜4により被覆されて
補強されているので、数グラム程度の金を薄く延ばして
も、その変形、破損を防止することができ、比較的広面
積(名刺程度)の見栄えのする装飾品を提供することが
できる。しかも、取り扱いが簡単であり、所持、保管等
も容易にできる。
【0021】しかも、保護膜4と貴金属薄板1とが、内
層4bによって確実に接合されることにより、薄く取り
扱いの不安定な貴金属薄板1と保護膜4とのずれを抑制
して、被覆時における貴金属薄板1におけるしわの発生
を抑制することができる。
【0022】第4図は本発明の第二実施例を示す。この
図に示す貴金属複合材7は貴金属薄板1の表裏面にそれ
ぞれこの薄板1と同形状、同面積でかつ上記第1保護膜
4と同様の2層構造の第1保護膜8,8が圧着されたも
のである。このような貴金属複合材7にあっては、上記
貴金属複合材5と同様の効果を得ることができるのは勿
論であるが、大量生産に有利であるという長所がある。
【0023】すなわち、この貴金属複合材7を大量生産
するには、第5図に示すように、厚さ15μmの帯状の
金10が巻き付けられたロール11から帯状の金10を
巻き出すとともに、上記PETとサーリン樹脂からなる
2層構造の帯状の樹脂12が巻き付けられた一対のロー
ル13、13から帯状の樹脂12を巻き出し、これらを
予熱ロール14、14で予熱し、さらに、これらを予熱
ロール14、14から圧着ロール15、15に送る。こ
の圧着ロール15、15は約100℃〜150℃に加熱
されており、該圧着ロール15、15により帯状の樹脂
12、12が加熱されて、帯状の金10の表裏面にそれ
ぞれ圧着され、これにより、3層構造をなす薄肉複合帯
16が形成される。
【0024】そして、第6図に示すように、薄肉複合帯
16の幅方向中央部を長さ方向に所定間隔で名刺大に次
々に打ち抜くことにより、上記貴金属複合材7を大量生
産する。
【0025】本実施例では、エッジ部分がトリミングさ
れており、後述するようにこれを透明装飾板と重ね合わ
せてラミネートしたときに、エッジ部がシンプルで装飾
効果が高いという利点がある。勿論、サーリン樹脂と圧
着されているので、容易に剥がれることはない。
【0026】そして、本実施例においても、第一実施例
と同様に、貴金属薄板1にしわが発生することを防止す
るとともに、被覆後における貴金属薄板1の見かけの色
調変化を防止する。
【0027】なお、上記各実施例では、貴金属薄板1に
マーキングを施す例について示したが、これに代えて、
上記保護膜4の内層4bに着色することにより、この内
層に絵文字を一体的に混在させておき、保護膜4によっ
て貴金属薄板1を被覆した状態において、保護膜4の外
層4aと貴金属薄板1との間に絵文字を介在させるよう
にしてもよいものである。
【0028】このような構成とするのは、貴金属薄板1
への直接的な印刷が困難で、そのマーキング方法が限ら
れ、色彩的に変化をつけた絵文字を施すのに制限がある
ことから、その不具合を解消するための処置である。す
なわち、内層4bは樹脂層であるから、有色でかつ細か
なパターンの絵づけが容易であるからである。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の貴金属複
合材によれば、貴金属薄板が保護膜により被覆されて補
強されるとともに、機械的化学的損耗から保護されるの
で、数グラム程度の金を薄く延ばしても、その変形、破
損を防止することができ、比較的広面積(名刺程度)の
見栄えのする装飾品を提供することができる、かつ、取
り扱いが簡単であり、所持、保管等も容易にできる。
【0030】また、保護膜と貴金属薄板とが、内層によ
って確実に接合されることにより、薄く取り扱いの不安
定な貴金属薄板と保護膜とのずれを抑制して、被覆時に
おける貴金属薄板におけるしわの発生を抑制することが
できる。
【0031】さらに、外層が傷つきにくいので、保護膜
の透明度が長期に亙って保持されて、内部の貴金属薄板
の外観上の色調が変化することを防止することができ
る。
【0032】そして、保護膜の内層に絵文字を施すこと
により、貴金属薄板へ直接印字することが難しい着色さ
れた絵文字を有する貴金属複合材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられる貴金属薄板の平
面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すもので、貴金属薄板を
保護膜で被覆している状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる保護膜の断面図
である。
【図4】本発明の他の実施例の貴金属複合材の斜視図で
ある。
【図5】本発明の貴金属複合材を製造する方法を説明す
るための説明図である。
【図6】本発明の貴金属複合材を製造する方法を説明す
るための薄肉複合帯の平面図である。
【符号の説明】
1 貴金属薄板 4・8 保護膜 4a 外層 4b 内層 5・7 貴金属複合材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属または貴金属の合金からなる薄板
    の表裏面を透明な樹脂からなる保護膜によりラミネート
    被覆してなり、上記保護膜は、機械的強度の高い外層
    と、上記薄板との接着性の高い内層との2層構造を有し
    ていることを特徴とする貴金属複合材。
  2. 【請求項2】 前記内層に絵文字が一体的に混在されて
    いることを特徴とする請求項1記載の貴金属複合材。
JP32704992A 1992-12-07 1992-12-07 貴金属複合材 Expired - Lifetime JPH078553B2 (ja)

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