JPH078546A - 発熱発泡型消臭剤組成物 - Google Patents
発熱発泡型消臭剤組成物Info
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- JPH078546A JPH078546A JP5175849A JP17584993A JPH078546A JP H078546 A JPH078546 A JP H078546A JP 5175849 A JP5175849 A JP 5175849A JP 17584993 A JP17584993 A JP 17584993A JP H078546 A JPH078546 A JP H078546A
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Abstract
ると共に、悪臭物質の全面及び細部に素速く浸透、接触
し、かつ長期間作用し、早期消臭効果に優れると共に、
消臭効果の持続性にも優れる発熱発泡型消臭剤組成物を
提供する。 【構成】 発熱発泡型消臭剤組成物は、ヒドラジン類
と、過酸化物と、その反応開始剤及び/又は界面活性剤
を含有してなる。消臭剤組成物は、ヒドラジン類を含有
する組成物又はヒドラジン類と過酸化物を含有する組成
物と、過酸化物を含有する組成物又は反応開始剤を含有
する組成物との二剤型としても、また消臭剤組成物が前
記全ての有効成分を含有する一剤型としても調製でき
る。
Description
物に関し、さらに詳しくは、発熱作用及び発泡作用によ
って迅速かつ優れた消臭効果とその持続性を発揮する発
熱発泡型消臭剤組成物に関する。
等の含イオウ化合物やアンモニア、アミン類等の含窒素
化合物が原因となっていることが多い。従来、このよう
な悪臭を除去する技術としては、香料、植物抽出物など
を含有する液状消臭剤を散布する方法、ケイ酸化合物や
ゼオライトなどの粉・粒状消臭剤を散布する方法、界面
活性剤などを含有するエアゾール剤を噴霧する方法など
が知られている。しかし、これらの方法はいずれも、悪
臭物質の全面及び細部に消臭剤が浸透、接触されず、多
くの消臭剤が無駄になり、効率的な方法とは言い難い。
このため、根本的に悪臭源を絶つことができず、結果的
に充分な消臭効果が得られていないのが実情である。
することは既に知られており、例えば特公昭58−16
899号には4Na2 SO4 ・2H2 O2 ・NaClな
る化学構造の硫酸ナトリウム過酸化水素付加物を含有す
る、主として人体部分に使用される脱臭剤が記載され、
また特開昭62−133964号には、水洗トイレの臭
い抑制にアルカリ性物質及び/又は過酸化物を含有する
組成物を用いることが提案されている。しかしながら、
過酸化物単独では消臭効果が劣り、特に早期消臭効果の
点で問題があり、また消臭効果の持続性の点でも充分と
は言えない。
発泡性消臭剤も既に知られており、例えば特開昭49−
7438号、特開昭52−79028号、特開平1−1
07766号、特開平1−288267号、特開平2−
147061号等に記載されている。しかしながら、こ
れらの発泡性消臭剤は、基本的には、消臭剤組成物の噴
射液を悪臭源の表面上に噴射、発泡させて泡状の防護膜
で覆い、臭気を外気から遮断し、かつ臭気を消臭剤など
で中和するものであるが、処理時の発泡・膨脹作用が弱
く、悪臭物質の細部にまで消臭剤が浸透、接触されず、
根本的に悪臭源を絶つ方法とは言えず、また泡を長期間
にわたって持続させることは困難であり、消臭効果の持
続性に乏しいという問題があった。
は、前記したような従来の問題を解決し、迅速かつ高い
消臭効果とその持続性に優れた消臭剤を提供することに
ある。即ち、硫化水素、メルカプタンなどの酸性系の悪
臭化合物やアンモニア、アミン等の塩基性の悪臭化合物
の発生源を迅速に大気から遮断すると共に、悪臭物質の
全面及び細部に素速く浸透、接触し、かつ長期間作用
し、早期消臭効果に優れると共に、消臭効果の持続性に
も優れる発熱発泡型消臭剤組成物を提供することにあ
る。
に、本発明によれば、ヒドラジン類と、過酸化物と、そ
の反応開始剤及び/又は界面活性剤を含有してなる発熱
発泡型消臭剤組成物が提供される。本発明に係る発熱発
泡型消臭剤組成物は、消臭剤組成物が(a−1)ヒドラ
ジン類を含有する組成物又は(a−2)ヒドラジン類と
過酸化物を含有する組成物(以下、A剤という)と、上
記符号に対応して(b−1)過酸化物を含有する組成物
又は(b−2)反応開始剤を含有する組成物(以下、B
剤という)との二剤型としても、また消臭剤組成物が前
記全ての有効成分を含有する一剤型としても調製でき
る。
物は、ヒドラジン類と過酸化物との反応によって生ずる
反応熱と、生成するガスによる発泡現象を利用して迅速
かつ高い消臭効果とその持続性を達成するものである。
即ち、発熱作用及び発泡作用に伴い非常に高い組成物の
膨脹が起り、発泡によって硫化水素、メルカプタンなど
の酸性系の悪臭化合物やアンモニア、アミン等の塩基性
の悪臭化合物の発生源を迅速にかつ全体的に広範に覆
い、大気から遮断すると共に、悪臭物質の全面及び細部
まで浸透、接触し、これにより悪臭物質との化学反応、
吸収、吸着等が起り、高い消臭効果を発揮する。また、
発熱作用によってこのような作用・現象が非常に早く起
り、処理後直ちに消臭効果を発揮する。さらに、発泡作
用による高い膨脹により、速やかに悪臭源を包囲し、外
気域への臭気の放出、拡散を抑制し、しかも発泡による
泡で長期間悪臭源を覆った状態であるため長期間悪臭化
合物に作用し、消臭作用が長期間継続する。その結果、
消臭効果及び早期消臭効果に優れると共に、消臭効果の
持続性にも優れるという顕著な効果が得られる。また、
高い膨脹力により手の届かない場所の悪臭源にも有効に
使用することができ、さらに急激な発泡によって洗浄作
用も発揮する。従って、本発明の発熱発泡型消臭剤組成
物は、汚物、ゴミ処理場、家畜排泄物や食品加工場から
の廃棄物置場など、比較的狭い範囲から広い範囲にわた
っての悪臭発生源に適用できることはもとより、洗浄作
用も要求されるトイレ、風呂釜、排水パイプ、下水道な
どの脱・消臭にも適用できる。
過酸化物との反応等によって生ずる反応熱と、生成する
ガスによる発泡現象を利用して、迅速かつ高い消臭効果
とその持続性に優れた消臭剤組成物を提供することを目
的とするものであり、ヒドラジン類と過酸化物との反応
がベースとなる。したがって、本発明で用いるヒドラジ
ン類としては、過酸化物と反応してガスを生成し得るも
のであればよく、無機系ヒドラジン類、有機系ヒドラジ
ン類の別を問わずすべて単独又は組み合わせの形で使用
することが可能である。例えば、水加ヒドラジン、炭酸
ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、塩酸ヒドラジン、臭化水
素酸ヒドラジン等の無機系ヒドラジン類、及びアジピン
酸ヒドラジド、フェニルヒドラジド、カーボジヒドラジ
ド、イソフタル酸ジヒドラジド、セバシン酸ヒドラジ
ド、ドデカンジヒドラジド、ベンゾフェノンヒドラジ
ド、ステアリン酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジ
ド、コハク酸ジヒドラジド、マレイン酸ヒドラジド、マ
レイン酸ヒドラジドモノカリウム、マレイン酸ヒドラジ
ドモノナトリウム、ベンゼンスルホニルヒドラジド、モ
ノメチルヒドラジン、クエン酸ヒドラジド、p−トルエ
ンスルホニルヒドラジド等の有機系ヒドラジン類が単独
で又は組み合わせの形で利用可能である。
一剤型の場合、過酸化物との反応性の小さいヒドラジン
類や結晶性のヒドラジン類、即ちアジピン酸ヒドラジ
ド、フェニルヒドラジド、ステアリン酸ジヒドラジド、
マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、マレイ
ン酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジドモノカリウム、
マレイン酸ヒドラジドモノナトリウム、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、
カーボジヒドラジド等の有機系ヒドラジン類を用いる必
要がある。
度は、液体の場合、ヒドラジン換算で1〜30重量%で
あり、好ましくは2〜20重量%、固体の場合は5〜1
00重量%であり、好ましくは10〜70重量%であ
る。ヒドラジン量が少ないときは、反応力が低くなり、
発生するガスが少なくなるため発泡効果があがらず、ま
た多過ぎると、製剤上の溶解性、保存安定性に支障があ
ったり、家庭内での取扱い上危険でもあり、好ましくな
い。
一定条件下で過酸化水素又は酸素ガスを発生し得るもの
であれば採用可能である。一般に有機系、無機系の別を
問わず過酸化物であれば利用可能である。例えば、過酸
化水素そのもの、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等
の過炭酸のアルカリ金属塩、過ホウ酸ナトリウム、過ホ
ウ酸カリウム等の過ホウ酸のアルカリ金属塩、トリポリ
リン酸、ピロリン酸、オルトリン酸の過酸化水素付加
物、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加物、尿素過酸化水
素付加物、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム等の過酸化
水素付加物、過酢酸、過プロピオン酸、過ブチル酸、過
カプリル酸、過ラウリン酸等の脂肪族カルボン酸のモノ
過酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,12−ドデカン
ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸のモノ又はジ過
酸、過安息香酸、モノ過フタール酸、ジ過フタール酸、
モノ過テレフタール酸、ジ過テレフタール酸、パラクロ
ル過安息香酸等の芳香族カルボン酸のモノ又はジ過酸、
或いはこれらの有機過酸のアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩等を単独で又は組み合わせの形で用いることが
できる。
は、液体の場合、過酸化物として3〜70重量%であ
り、好ましくは5〜50重量%、固体の場合は20〜1
00重量%であり、好ましくは30〜90重量%であ
る。そして有効酸素量は約1〜25%であり、好ましく
は約1.5〜20%である。有効酸素量が低い時は反応
力が弱くなるため発泡効果が上がらず、また高過ぎる
と、製剤上の保存安定性に支障があったり、家庭内での
取り扱い上危険でもあり、好ましくない。
ころは、好ましくは反応開始剤を必要とする点にある。
本発明の洗浄剤組成物は対象物に使用した場合に急激な
発熱と発泡により、早期消臭効果を高めかつ持続させる
と共に、汚染部を洗浄する効果を発揮するものである
が、反応開始剤を添加しないときは、反応が緩慢で、期
待される発熱・発泡効果が十分に生じず、ときには全く
反応が起こらない場合がある。そこで、本発明者らは反
応開始剤の探索及びこれらの反応開始剤の単独添加及び
組み合わせ添加の影響を詳細に検討した結果、望ましい
発熱効果及び発泡効果を生ずる反応開始剤を発見し、そ
の最適添加範囲を明らかにした。
硫酸、硝酸、塩酸及び炭酸の第I族B、第II族A、第II
族B、第III 族B、第VII 族A、及び第VIII族金属塩、
モリブデン酸アルカリ金属塩、モリブデン酸アンモニウ
ム、及び金属イオン封鎖剤の金属塩よりなる群から選ば
れる1種以上が使用可能である。例えば硫酸銅、硫酸マ
ンガン、硫酸鉄、硫酸コバルト、硝酸銅、硝酸マンガ
ン、硝酸鉄、硝酸コバルト、塩化銅、塩化マンガン、塩
化鉄、塩化コバルト、炭酸銅、炭酸マンガン、炭酸鉄、
炭酸コバルト、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸
カリウム、モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸マグ
ネシウム、モリブデン酸アンモニウム、エチレンジアミ
ン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチレンジアミン四
酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(D
TPA)、トリエチレンテトラミン六酢酸の鉄(F
e)、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、マンガン
(Mn)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)、カルシウ
ム(Ca)の金属塩等が挙げられる。また、反応開始剤
は、例えば硫酸銅と硫酸コバルト、硫酸銅と硝酸コバル
ト、硫酸銅と炭酸コバルト、硝酸銅と硫酸コバルト、硝
酸銅と硝酸コバルト又は硝酸銅と炭酸コバルト、Cu−
EDTAと硫酸コバルト、Cu−EDTAとCo−ED
TA、Cu−EDTAと硝酸コバルト、Cu−EDTA
と炭酸コバルト、等の種々の組合せで用いることもでき
る。
は、A剤及び/又はB剤に含有させ、その濃度はA剤と
B剤の混合時に0.0005〜10重量%、好ましくは
0.001〜5重量%である。組み合わせ添加の場合、
例えば硫酸銅の濃度が、A剤及びB剤の混合時に0.0
005〜10重量%であり、かつ該コバルト塩の濃度が
混合時に硫酸銅重量の1/20〜10倍である。例えば
硫酸銅と硫酸コバルトの組み合わせについては、硫酸コ
バルトが硫酸銅重量の1/20〜10倍量、好ましくは
1/10〜5倍量である。また、例えばCu−EDTA
の濃度が、A剤及びB剤の混合時に0.0005〜10
重量%であり、かつ該コバルト塩の濃度が混合時にCu
−EDTA重量の1/20〜10倍である。例えばCu
−EDTAと硫酸コバルトの組合せについては、硫酸コ
バルトがCu−EDTA重量の1/20〜10倍量、好
ましくは1/10〜5倍量である。その他、各種銅塩と
各種マンガン塩及び各種の鉄塩の組み合わせ、各種コバ
ルト塩と各種鉄塩及び各種マンガン塩の組み合わせ、及
び各種鉄塩と各種マンガン塩の組み合わせ、並びにCu
−EDTAと各種マンガン塩及び各種の鉄塩の組合せ、
Co−EDTAと各種鉄塩及び各種マンガン塩の組合
せ、及びCu−EDTAとCo−EDTAの組合わせに
ついても、硫酸銅と硫酸コバルトの組み合わせと同様の
結果を得た。
活性剤を必要とする。本発明に使用される界面活性剤と
しては、ノニオン系、アニオン系、カチオン系を問わず
利用可能である。また両性界面活性剤も利用可能であ
る。例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリルエーテル
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルアルカノールアミド、ノニルフェノールエチレ
ンオキサイド、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキル硫酸エステル、ナトリウムアルキルジ(ア
ミノエチル)グリシン、塩化ラウリルトリメチルアンモ
ニウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ
る。界面活性剤の本発明における役割は、発泡に伴う膨
張効果及び泡の安定保持が主であり、これに加えて対象
物の汚れの除去という洗浄効果並びに使用前の過酸化水
素の安定化等にも寄与すると考えられており、これらの
機能を有する通常の界面活性剤はすべて使用できる。消
臭剤組成物が二剤型の場合、界面活性剤はA剤及び/又
はB剤に含有される。
界面活性剤の使用濃度は、A剤とB剤の混合時に0.1
〜70重量%であり、好ましくは3〜50重量%である
(一剤型の場合も同濃度)。本発明において界面活性剤
の使用濃度が、通常洗浄剤として使用される濃度よりも
高いことは本発明の特徴である。これは、本発明の消臭
剤組成物が使用時にA剤とB剤の混合直後の激しい発熱
・発泡を利用することにより早期消臭効果を高めかつ持
続させることを特徴としていることと直接関連する。即
ち、A剤とB剤の混合により発生した泡は安定化しなけ
ればならず、そのためには一定濃度以上の界面活性剤の
存在が不可欠であるからである。
くは発泡を増強するために発泡剤を添加することができ
る。本発明に使用可能な発泡剤としては、重炭酸ナトリ
ウム、重炭酸カリウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸カ
ルシウム、重炭酸セシウム、重炭酸マグネシウムまたは
重炭酸リチウム等の重炭酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸カルシウム、炭酸アンモニウム等の炭酸塩
などが挙げられ、これらを単独でまたは組み合わせて本
発明に使用することができる。このような発泡剤はA剤
及び/又はB剤に含有される。使用される発泡剤の濃度
は、A剤とB剤の混合時に0.5〜50重量%、好まし
くは1〜30重量%である(一剤型の場合も同濃度)。
らに必要に応じて炭酸ソーダ、ボウ硝などの増量剤、イ
ミド硝酸塩、アミノ酸、多塩基性カルボン酸などのキレ
ート剤の他、各種の安定剤、増粘剤、殺虫剤、殺菌剤、
消臭剤、着色剤、香料、アルカリ剤、その他洗浄助剤等
を添加することができる。増粘剤としては、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアマイド等の
各種の水溶性高分子が挙げられる。また、殺虫剤として
は、スミスリン、ペルメトリン、ピナミン等、殺菌剤と
しては、安息香酸、パラオキシ安息香酸、サリチル酸、
アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩、塩酸クロルヘ
キシジン、ソルビン酸、チアントール、デヒドロ酢酸、
ヒノキチオール、グリコール、アルコール、ヘキサクロ
ロフェン、レゾルシン、亜塩素酸塩、安定化二酸化塩素
等が挙げられる。また、必要に応じて添加される従来公
知の消臭剤としては、例えば、フラボノイド系、アミノ
酸系、木酢酸系、アビエチン酸系又はリンゴ酸系の天然
物由来のものや、亜塩素酸塩や硫酸鉄、塩化鉄等が挙げ
られる。
ば水等の希釈剤に溶解して液剤としてそのまま用いるこ
とができる他、粉剤、粒剤等の固剤に製剤し、使用時に
水等で希釈又は散水もしくは流水して用いたり、あるい
は適用対象物が水分含有状態の場合はそのまま散布して
用いることができ、またスプレー剤に製剤するなど、各
種剤型に調製することができる。なお、一剤型組成物の
場合、粉末状、粒状、錠剤等の製剤が望ましい。二剤型
については、ヒドラジン類を含有する組成物をA剤、過
酸化物を含有する組成物をB剤とする場合には、A剤及
び/又はB剤を水溶液状、粉・粒状等のいずれかの剤型
に製剤し、ヒドラジン類、過酸化物を含有する組成物を
A剤、反応開始剤を含有する組成物をB剤とする場合に
は、A剤は粉・粒状、B剤は水溶液状又は粉・粒状に調
製することが望ましい。粉剤、粒剤等の固剤に調剤する
場合の担体としては、多孔性無機質担体であるアルミナ
系、シリカ系セラミックスや、カオリン、活性炭、ベン
トナイト、タルク、クレー、炭酸カルシウム、陶磁器
粉、ゼオライト、珪藻土等が好ましい。この担体は各々
単独で用いても、また2種以上を混合して用いてもよ
い。
成物が一剤型の場合はそのまま用いることができるが、
二剤型の場合は、A剤とB剤とを同時に混合して用いて
もよいし、また、A剤、B剤のいずれかを先に脱・消臭
する対象物に適用した後、残りを適用することにより本
発明における発熱・発泡作用を発揮させて脱・消臭して
もよく、特にその使用方法に限定はされない。また、A
剤、B剤の使用量においても、その混合時に前記のよう
な各成分が所定の濃度になるように適宜調整される。
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
及び魚(イワシ)を使用した。この腐敗物の所定量を5
00ml容プラスチック容器に入れ、代表的臭気成分
(NH3 ,H2 S,CH3 S)を北川式検知管で測定し
た。その直後、以下の各消臭剤を液状製剤の場合20m
l、粉末製剤の場合25g、腐敗物の全面に散布し、蓋
をした。その後、経時的に検知管で臭気成分を測定し、
評価した。
いた。 比較例3 前記組成物1の反応開始剤を除いたA液とB液を併用し
た。
成物では全ての臭気成分について優れた消臭効果が処理
直後から長期間にわたって得られたが、各比較例の供試
剤では臭気成分H2 S及びCH3 Sに対して処理直後に
効果が認められたが、消臭効果が充分でなく、しかもそ
の持続性にも劣っていた。また、各供試剤散布後の様子
を観察すると、本発明の消臭剤組成物の場合、処理後直
ちに発熱、発泡を伴い、非常に高い膨脹を起こし、腐敗
物の全面を覆いつくしたが、比較例の場合、発熱、発泡
は全く起こらなかった。
ゴミ100gを1リットル容ガラス容器に入れ、その
後、実施例1で用いた消臭剤組成物1及び2、更に以下
の各消臭剤組成物3及び4をそれぞれ液状製剤の場合2
0ml、粉末製剤の場合25g、液状−粉末製剤の場合
25g、粉末−液状製剤の場合20g、全面に散布し、
蓋をした。その後経時的に臭気の官能検査を行い評価し
た。この時、比較として、市販品についても同様にして
評価した。市販品Aは植物抽出物及び界面活性剤を有効
成分とするムースタイプエアゾール剤、市販品Bは金属
塩を有効成分としてプラスチック容器中に収容された液
剤である。ただし、官能検査は、同程度の嗅覚を有する
パネラー5人にて、下記表2に示す臭気度レベルを基準
にして評価した。 組成物3(液状−粉末製剤) A液:炭酸ヒドラジン 8% 重炭酸ナトリウム 10% 反応開始剤 0.5% 界面活性剤 12% 水にて100%に調整 B液:20%過炭酸ナトリウム 組成物4(粉末−液状製剤) A剤:カーボジヒドラジド 20% 炭酸ナトリウム 54% 反応開始剤 1% 界面活性剤 25% B液:6%H2 O2 水
す。
剤組成物は優れた消臭効果を有し、しかもその持続性に
おいて市販品よりも優れていた。
のする排水管、(2)屎尿のあるポータブルトイレ、及
び(3)害虫の発生する流しについても評価した。 組成物5 A液:水加ヒドラジン 7% 重炭酸ナトリウム 5% 反応開始剤 0.3% 界面活性剤 10% 水にて100%に調整 B液:6%H2 O2 水 組成物6 組成物5のA液に5%精油を付加した組成物
1ケ月間定期的に臭気の官能検査を行った。その結果、
悪臭を認めなかった。また、組成物6の場合は精油の香
りが漂い、マスキング効果を認めた。 (2)屎尿のあるポータブルトイレ 用便後のトイレ内に、組成物7、8を50g投入し、1
日間部屋内の臭気の官能検査を行った。その結果、屎尿
臭は全くなく、組成物8の場合、香料の香りが漂い、マ
スキング効果を認めた。 (3)害虫の発生する流し 台所の流しに、組成物9、10を70g散布し、少量の
水を流し、臭気の官能検査を行った。その結果、悪臭は
消え、香料の香りが漂い、マスキング効果を認めた。ま
た、組成物10を処理した場合、排水口の水溜りにゴキ
ブリ数十匹が死亡し浮遊していた。その結果、毎晩流し
に出現していたゴキブリが処理後約5日間みかけなかっ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】 ヒドラジン類と、過酸化物と、その反応
開始剤及び/又は界面活性剤を含有してなる発熱発泡型
消臭剤組成物。 - 【請求項2】 ヒドラジン類が、水加ヒドラジン、炭酸
ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、塩酸ヒドラジン、臭化水
素酸ヒドラジン、アジピン酸ヒドラジド、フェニルヒド
ラジド、カーボジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジ
ド、セバシン酸ヒドラジド、ドデカンジヒドラジド、ベ
ンゾフェノンヒドラジド、ステアリン酸ジヒドラジド、
マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、マレイ
ン酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジドモノカリウム、
マレイン酸ヒドラジドモノナトリウム、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、モノメチルヒドラジン、クエン酸ヒド
ラジド及びp−トルエンスルホニルヒドラジドよりなる
群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の発熱発
泡型消臭剤組成物。 - 【請求項3】 過酸化物が、無機過酸化物、無機過酸化
水素付加体、有機過酸化物、及び有機過酸化水素付加体
よりなる群から選ばれる1種以上である請求項1又は2
に記載の発熱発泡型消臭剤組成物。 - 【請求項4】 反応開始剤が、硫酸、硝酸、塩酸及び炭
酸の第I族B、第II族A、第II族B、第III 族B、第VI
I 族A、及び第VIII族金属塩、モリブデン酸アルカリ金
属塩、モリブデン酸アンモニウム、及び金属イオン封鎖
剤の金属塩よりなる群から選ばれる1種以上である請求
項1乃至3のいずれか一項に記載の発熱発泡型消臭剤組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17584993A JP3349555B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 発熱発泡型消臭剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17584993A JP3349555B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 発熱発泡型消臭剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078546A true JPH078546A (ja) | 1995-01-13 |
JP3349555B2 JP3349555B2 (ja) | 2002-11-25 |
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ID=16003286
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---|---|---|---|
JP17584993A Expired - Fee Related JP3349555B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 発熱発泡型消臭剤組成物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3349555B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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