JPH0785367A - Ｐｏｓ端末装置における売価設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】セットで買うことにより、単品での価格合計よ
り高い売価を設定することを防ぐ。 【構成】買い上げられた商品の商品コードを入力部１よ
り入力し、商品コードに対応する商品情報をＰＬＵファ
イルから読み込み、買上商品情報ファイル５２に格納す
る。商品コードを入力してゆき判定部３１でセット売り
が可能であると判定されたら、買上げ商品情報ファイル
５２の商品情報の割引名称をキーにして関連情報ファイ
ル５４からセット売り価格を読み込み、判定部３１で通
常価格とセット売り価格を比較して安価な方を売価とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＰＯＳ端末装置に関
し、特にセット売りの割引処理機能をもつＰＯＳ端末装
置における売価設定方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＰＯＳ端末装置には、通常価格が
１個１３０円の商品を、３個のセットで売る場合は売価
を３５０円に、５個のセットで売る場合は売価を６００
円にするというようにセット売りの処理機能を備えたも
のがある。このような技術の例として、特開昭５９−１
８４９６５号公報や特開平０３−１５２６９３号公報の
ようなものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記ＰＯＳ端末装置で
は、以下のような問題が生じる。例えば、通常価格が商
品Ａは９５円、商品Ｂは１００円、商品Ｃは１０５円、
商品Ｄは１１０円で、これらの商品をどれでも３個のセ
ットで３００円で売るという場合、商品Ｂと商品Ｃと商
品Ｄの３個をセット売りで買うのなら通常の売価が３１
５円のところを３００円で買うので、１５円安くなる。
商品Ａと商品Ｂと商品Ｄの３個をセット売りで買うのな
ら通常の売価が３０５円のところを３００円で買うの
で、５円安くなる。ところが、商品Ａと商品Ａと商品Ｂ
の３個をセットで買ったときは通常の売価が２９０円の
ところをセット売りの価格３００円で買うので、セット
売りで買ったがために、逆に買物客にとって損な買物と
なるという問題があった。

【０００４】本発明は、買上げられる商品をセットで売
ることが可能な場合に、セット売りが可能となる商品の
価格合計とセット売りの価格を比較して、より安価な方
を売価として設定することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は通常価格や割引対象商品であるか否か等の
各商品に関する商品情報をあらかじめ記憶したファイル
と、割引等のセット売りに関する関連情報をあらかじめ
記憶したファイルを記憶手段上に設け、商品に付された
商品コードを読み取り対応する商品情報と関連情報に基
づいて集計を行うＰＯＳ端末装置において、上記商品情
報に基づいてセット売りの可否を判断し、セット売りが
可能であると判定すると、セット売りが可能となる商品
の通常価格の合計額と上記関連情報から得られるセット
売り価格を比較して、より安価な方を売価として設定す
る買い上げられた商品の通常価格とセット売り価格を比
較し、より安価な方を売価として設定する制御手段を設
ける。

【０００６】

【作用】入力手段で買い上げられた商品の商品コードを
入力し、読み取った商品コードをキーにして記憶手段に
あらかじめ記憶してある商品情報を読み込み、制御手段
で該商品情報からセット売りが可能なものがあると判定
した場合は、判定手段でセット売り可能な商品の通常価
格の合計額と該関連情報のセット売り価格を比較し、安
価な方を買上げ時の売価として設定する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。

【０００８】図１は、本発明のＰＯＳ端末装置のハード
ウェア構成の一実施例を示す図である。１は商品コード
や価格等を入力する入力部、２は商品名や価格等を表示
する表示部、３は装置全体を制御する制御部、４はレシ
ート等を印字する印字部、５は商品情報やセット売りの
情報等を記憶する記憶部である。さらに制御部３は、数
値やコード等の比較をする判定部３１と、数値の計算を
行なう演算部３２とから構成する。記憶部５は店で扱っ
ている商品の情報をあらかじめ記憶しておくＰＬＵファ
イル５１と、客が買い上げた商品に関する情報を記憶す
る買上商品情報ファイル５２と、買上商品情報ファイル
５２の使用レコードを示す値である商品情報数エリア５
３と、セット売りに関する情報を記憶する関連情報ファ
イル５４と、例えば３個で３００円で売るといった情報
であり、関連情報ファイル５４の情報を使って買上げた
商品での実際の割引がいくらになるかを計算するファイ
ルである割引計算ファイル５５と、１セット当りの価格
の買い上げられたセット数分の合計額であるセット売価
を示すセット価５６とから構成する。

【０００９】図２は、ＰＬＵファイル５１のデータ構成
の一実施例を示す図である。商品の種別を識別する商品
コード５１１と、価格５１２と、商品名５１３と、セッ
ト売りの対象商品であるか否かを示す割引処理番号５１
４とから構成する。

【００１０】図３は、買上商品情報ファイル５２のデー
タ構成の一実施例を示す図である。商品コ−ド５２１
と、価格５２２と、商品名５２３と、セット売りの対象
商品であるか否かを示す割引処理番号５２４と、買い上
げられた同一商品の数量を示す数量５２５と、通常の売
価からセット売りの売価を減算した差額を示す割引額５
２６と、売価５２７と、割引名称５２８とから構成す
る。価格５２２と商品名５２３と割引処理番号５２４
は、それぞれＰＬＵファイル５１の価格５１２、商品名
５１３、割引処理番号５１４からコピーする。また、割
引名称５２８は、関連情報ファイル５４の割引名称５４
２からコピーする。

【００１１】図４は、関連情報ファイル５４のデータ構
成の一実施例を示す図である。セット売りの対象商品で
あるか否かを示す割引処理番号５４１と、対象となる特
売の種別を示す割引名称５４２と、１セット当りの商品
の個数を示すセット売り個数５４３と、１セット当りの
売価を示すセット売り価格５４４とから構成する。

【００１２】図５は、割引計算ファイル５５のデータ構
成の一実施例を示す図である。割引処理番号５５１と、
買い上げられた商品のうち割引対象となる商品の個数を
示す割引対象個数５５２と、買い上げられた商品のうち
割引対象となる商品の通常価格の合計を示す割引対象額
５５３と、前回まで入力された買上げ商品の割引額を示
す前回割引額５５４と、前回まで入力された買上げ商品
のうちセット売り可能な数を示す前回セット数５５５
と、既に入力された買上げ商品の割引額を示す今回割引
額５５６と、既に入力された買上げ商品のうちセット売
り可能な数を示す今回セット数５５７とから構成する。

【００１３】図６は、買上げの際に行われる本実施例の
処理手順の一実施例を示すフローチャートである。本フ
ローチャートは一つの商品の商品コードを入力する際に
行われる処理を示している。まず、入力部１から買い上
げた商品の商品コ−ドを入力し（Ｓ１）、制御部３は、
商品情報数エリア５３を初期化し、割引計算ファイル５
５を関連情報ファイル５４にあるレコードの割引処理番
号のレコードを作成して初期化し、商品情報数エリア５
３を１カウントアップして、買上商品情報ファイル５２
の商品情報数エリア５３番目のレコードを初期化し、入
力した商品コードを商品コード５２１にセットする（Ｓ
２）。判定部３１で、セットした商品コード５２１をキ
ーにしてＰＬＵファイル５１を検索し、商品コード５２
１が商品コード５１１と一致するレコードの価格５１
２、商品名５１３、割引処理番号５１４を、それぞれ価
格５２２、商品名５２３、割引処理番号５２４に読み込
む（Ｓ３）。続いて、判定部３１によりＳ３で読み込ん
だ割引処理番号５２４からセット売りの対象商品である
か否かを判定し（Ｓ４）、セット売り品でなければ、買
上商品情報ファイル５２の価格５２２を売価５２７にコ
ピーし（Ｓ１２）、表示部２に商品名５２３と売価５２
７を表示し、商品名と５２３と売価５２７をレシートに
印字して（Ｓ１３）、処理を終了する。

【００１４】Ｓ４でセット売り品であると判定されたな
ら、割引計算ファイル５５の今回割引額５５６を前回割
引額５５４にコピーし、今回セット数５５７を前回セッ
ト数５５５にコピーし、今回割引額５５６と今回セット
数５５７を初期化する（Ｓ５）。割引計算ファイル５５
の割引対象個数５５２に１を加算し、割引対象額５５３
に買上商品情報ファイル５２の価格５２２を加算し、割
引対象個数５５２を関連情報ファイル５４のセット売り
個数５４３で除算し、算出した商を今回セット数５５７
に取り込む（Ｓ６）。判定部３１で今回セット数５５７
の値が変化しているかどうかを判定し、変化していない
と判定されたなら（Ｓ７）、価格５２２を売価５２７に
コピーし（Ｓ１２）、表示部２に商品名５２３と売価５
２７を表示し、商品名と５２３と売価５２７をレシート
に印字して（Ｓ１３）、処理を終了する。

【００１５】Ｓ７で今回セット数５５７の値が変化して
いると判定されたなら、セット売り価格５４４と今回セ
ット数５５７を乗算し、算出した積をセット価５６に取
り込む（Ｓ８）。割引対象額５５３とセット価５６の値
を判定部３１で比較し、セット価５６の方が大きいと判
定されたなら（Ｓ９）、価格５２２を売価５２７にコピ
ーし（Ｓ１２）、表示部２に商品名５２３と売価５２７
を表示し、商品名と５２３と売価５２７をレシートに印
字して（Ｓ１３）、処理を終了する。

【００１６】Ｓ９で割引対象額５５３の方が大きい、も
しくは等しいと判定されたなら、割引対象額５５３から
セット価５６を減算した値を今回割引額５５６に取り込
み、今回割引額５５６から前回割引額５５４を減算した
値を割引額５２６に取り込み、価格５２２から割引額５
２６を減算した値を売価５２７に取り込み、割引名称５
４２を割引名称５２８に取り込む（Ｓ１０）次に商品名
５２３と売価５２７を表示部２に表示し、商品名５２３
と価格５２２と割引名称５２８と割引額５２６をレシー
トに印字して（Ｓ１１）、処理を終了する。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば買
物客がセット売り等の特売で商品を買う場合、セット売
りが可能となる個々の商品の通常価格合計額とセット売
り価格を比較して、安価な方を売価として設定すること
により、買物客にとって損とならないように売価を設定
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＰＯＳ端末装置のハードウェア構成の
一実施例を示す図。

【図２】ＰＬＵファイルのデータ構成の一実施例を示す
図。

【図３】買上商品情報ファイルのデータ構成の一実施例
を示す図。

【図４】関連情報ファイルのデータ構成の一実施例を示
す図。

【図５】割引計算ファイルのデータ構成の一実施例を示
す図。

【図６】買上げ時における本実施例の処理手順の一実施
例を示すフローチャート。

【符号の説明】

１ 入力部 ２ 表示部 ３ 制御部 ４ 印字部 ５ 記憶部 ３１ 判定部 ３２ 演算部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品に関する商品情報をあらかじめ記憶し
   たＰＬＵファイルと、上記商品のセット売りに関する関
   連情報をあらかじめ記憶した関連情報ファイルを有し、
   商品に付された商品コードを読み取り対応する商品情報
   と関連情報に基づいて集計を行うＰＯＳ端末装置におい
   て、上記商品情報に基づいてセット売りの可否を判断
   し、セット売りが可能であると判定すると、セット売り
   が可能となる商品の通常価格の合計額と上記関連情報か
   ら得られるセット売り価格を比較して、より安価な方を
   売価として設定することを特徴とするＰＯＳ端末装置に
   おける売価設定方法。