JPH078497B2 - 人造大理石の製造方法 - Google Patents
人造大理石の製造方法Info
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- JPH078497B2 JPH078497B2 JP4340049A JP34004992A JPH078497B2 JP H078497 B2 JPH078497 B2 JP H078497B2 JP 4340049 A JP4340049 A JP 4340049A JP 34004992 A JP34004992 A JP 34004992A JP H078497 B2 JPH078497 B2 JP H078497B2
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- artificial marble
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- filler
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Description
コンパウンド(後述ではSMCと称する)を使用する人
造大理石の製造方法に関するものである。
填剤、低収縮剤、硬化剤、重合禁止剤、離型剤等を混合
した後、ガラス繊維に含浸させながら両面をポリエチレ
ンフィルムでシート状に挟持して熟成させたもので、成
形時に適当な面積に裁断し、そのポリエチレンフィルム
を剥離させて成形型にチャージし、所定成形温度でプレ
ス成形される。斯様なSMCを用いて人造大理石を成形
する製造方法は、ハンドレイアップ法、注型法等のよう
に人手と製造時間がかからず量産性に富み、しかもBM
C(バルクモールディングコンパウンド)を用いる製造
方法では成形できない薄肉で強度のある人造大理石を製
造できる。しかし、透明性のある人造大理石を製造でき
ない大きな問題があり、その問題点を解消するものとし
て特開昭58-90921号公報に開示する人造大理石の製造方
法が既に提案されている。この先行技術は、充填剤とし
て水酸化アルミニウム、シリカ、ガラス粉等を使用し、
且つ成形温度を80℃乃至120 ℃と制限している。即ち、
不飽和ポリエステル樹脂の屈折率と充填剤との屈折率と
の差を、充填剤として不飽和ポリエステル樹脂と近似し
た水酸化アルミニウム、シリカ、ガラス粉を使用するこ
とで極力小さく抑え、且つ成形後の熱収縮によるストレ
ス(疲労)を少なくして、剥離、微細クラック等の発生
を防止し、それにより透明性を得ようというものであ
る。
上述するような不飽和ポリエステル樹脂と充填剤との屈
折率、成形後の熱収縮を要因とすることばかりでなく、
添加される低収縮剤により形成される空隙によっても大
きく左右され、それが満足されればより光線透過率の高
い透明性を有する人造大理石を得ることが可能である。
また、外部から認識できない状態でガラス繊維を多量
(一般的なガラス繊維を透明性を有する材料中に混入し
た場合に見えてしまう臨界量以上の量(詳細には10重量
%未満以上の量))に含有できれば、素材感(深み等)
のある高強度な人造大理石を得ることが可能である。し
かし先行技術では、添加される低収縮剤として旧来のS
MCと同様のポリ酢酸ビニル等を使用し、また含有され
るガラス繊維の集束剤として旧来通りのポリエステル系
を使用している。そのため、ポリ酢酸ビニルがコンパウ
ンドとの境界面に空隙を形成し、これがコンパウンドを
全域に亘って白濁させ、またポリエチレン系の集束剤が
ガラス繊維の白化、透け、流れ模様等の露呈(黒色系透
明の人造大理石では透けが目だたずに白化が目だち、白
色系透明の人造大理石では逆に白化が目だたず、透けが
目だつ)防止対策を兼備しておらず、光線透過率が高
い、素材感(深み等)のある高強度な人造大理石を製造
できない。ちなみに、ガラス繊維の白化、透け、流れ模
様等の露呈を防止する為には、コンパウンドに隠蔽力を
付与しざるをえないが、不透明性が喚起されてしまいな
んの解決策にもならない。
感(深み等)も強度もある人造大理石を、SMCを使用
して製造することにある。
明性を持たせる為に使用される充填剤と共に添加される
低収縮剤、及びガラス繊維を集束する集束剤に着目し、
鋭意研究を行った結果、低収縮剤、集束剤として最適な
材質のものを探求することによって成形品が白濁せず、
ガラス繊維の白化、透け、流れ模様等も露呈しないこと
を知見し、本発明に至った。即ち、本発明は、充填剤と
してガラス粉及び/又は水酸化アルミニウム、低収縮剤
としてポリスチレンゲル微粒子、ガラス繊維としてウレ
タン系成分とアクリル系成分とエポキシ系成分とで構成
する集束剤で集束したものを用いたシートモールディン
グコンパウンドを加熱加圧成形することを要旨とする。
ステル樹脂と屈折率が近似するガラス粉及び/水酸化ア
ルミニウムを使用する。ガラス粉は成形品に透明性を持
たせる為、また水酸化アルミニウムは成形品の透明性を
若干落としながらも表面光沢を増加させる為である。そ
の充填量としては、不飽和ポリエステル樹脂100 重量部
に対してガラス粉は100 乃至200 重量部、水酸化アルミ
ニウムは、50乃至200重量部の範囲とするのが成形品の
透明性と成形品の表面光沢とを共に有効に共存させる上
では望ましいが、充填剤としてガラス粉または水酸化ア
ルミニウムだけを単独に適量混合するものであっても構
わない。また、低収縮剤であるポリスチレンゲル微粒子
は、不飽和ポリエステル樹脂100 重量部に対して固形分
として5乃至20重量部の範囲内で添加する。5重量部よ
りも少ないと低収縮剤としての本来の機能を果たさず、
逆に20重量部よりも多いとコンパウンドとの境界部に必
要以上の大きさの空隙を形成し、それが透明性を阻害す
る白濁の原因になる。更に、ガラス繊維は、1/2イン
チ以上の長さにカットされたものを寸法安定性と平面平
滑性と強度とを満足させるためにコンパウンドに対して
含有量10乃至30重量%となるように含有させるのが望ま
しい。
理石は、白濁がなく且つガラス繊維の白化、透け、流れ
模様等の露呈もない光線透過率が高い高強度なものであ
った。これは、充填剤として混合されるガラス粉及び/
水酸化アルミニウムが、不飽和ポリエステル樹脂と屈折
率を近似していることを理由として成形品に透明性を出
したり、成形品の表面光沢を出すこと。ポリスチレンゲ
ル微粒子からなる低収縮剤が、コンパウンドとの境界部
に屈折率相違の原因となる程の空隙を形成せずに良好な
低収縮効果を発揮すること。ウレタン系成分とアクリル
系成分とエポキシ系成分との3者で構成する集束剤がガ
ラス繊維の白化、透け、流れ模様等の露呈を防止して、
所望含有量(一般的なガラス繊維を透明性を有する材料
中に混入した場合に見えてしまう臨界量10重量%未満以
上の量)のガラス繊維を含有させることができることを
見出したこと。等が有効に繁栄した為と推定される。ち
なみに、ガラス繊維の集束剤については数々の実験によ
って初めて発見されたものであって、その組成から生じ
る作用のメカニズムついては推測の域を出ないが、集束
剤とコンパウンドとの屈折率を近似させて、一方ではウ
レタン系成分とアクリル系成分がガラス繊維の白化の露
呈を防止し、他方ではエポキシ系成分が同ガラス繊維の
透けの露呈を防止するものと想定される。
線透過率が高く、素材感(深み等)のある高強度な人造
大理石を製造することができる。しかも、充填剤とし
て、ガラス粉及び水酸化アルミニウムを適量混合したも
のにあっては、成形品の透明性と成形品の表面光沢とを
良好に繁栄できることから、天然大理石と趣を同じくす
る美感を発現する光線透過率が高い、高強度な人造大理
石を製造することができる。また、ガラス繊維をコンパ
ウンドに対して10乃至30重量%程度含有させることがで
きる為、リブ(10乃至200 mm)を付けることによって
薄肉成形品(肉厚2乃至6mm)であっても十分な強度
を付与できる。
の人造大理石の製造方法では、不飽和ポリエステル樹脂
100 重量部に対して、充填剤としてガラス粉100 乃至20
0 重量部及び水酸化アルミニウム50乃至200 重量部、低
収縮剤としてポリスチレンゲル微粒子5乃至20重量部、
硬化剤1重量部、重合禁止剤0.04重量部、内部離型剤5
重量部、増粘剤1.3 重量部を混合して、ウレタン系成分
とアクリル系成分とエポキシ系成分とで構成する集束剤
で集束したガラス繊維をコンパウンドに対して20重量%
に含浸したSMCを110℃乃至150 ℃の成形温度で加熱
加圧成形して肉厚2乃至6mm程度の人造大理石を製造
した。
同じくする素材感を有する高強度なものであり、その成
形品(無着色)の全光線透過率も19乃至22%程度と非常
に高い値を示した。
成形品(肉厚2乃至6mm)を成形した場合、肉厚が3
mm以下のものに対して、成形品の表面よりそれらが透
けて見えた場合には、それを防ぐ目的で、裏面に白色ウ
レタン塗装を施すことも自由である。
Claims (1)
- 【請求項1】 充填剤としてガラス粉及び/又は水酸化
アルミニウム、低収縮剤としてポリスチレンゲル微粒
子、ガラス繊維としてウレタン系成分とアクリル系成分
とエポキシ系成分とで構成する集束剤で集束したものを
用いたシートモールディングコンパウンドを加熱加圧成
形することを特徴とする人造大理石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4340049A JPH078497B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 人造大理石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4340049A JPH078497B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 人造大理石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182764A JPH06182764A (ja) | 1994-07-05 |
JPH078497B2 true JPH078497B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=18333238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4340049A Expired - Fee Related JPH078497B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 人造大理石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078497B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1082379A1 (de) * | 1998-03-30 | 2001-03-14 | Menzolit-Fibron GmbH | Niederdruck-smc zur herstellung von faserverstärkten bauteilen |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP4340049A patent/JPH078497B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06182764A (ja) | 1994-07-05 |
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