JPH078485A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH078485A
JPH078485A JP15032593A JP15032593A JPH078485A JP H078485 A JPH078485 A JP H078485A JP 15032593 A JP15032593 A JP 15032593A JP 15032593 A JP15032593 A JP 15032593A JP H078485 A JPH078485 A JP H078485A
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ultrasonic
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phase shift
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Yutaka Nagai
裕 長井
Yoshikatsu Tanahashi
善克 棚橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組織表面の凹凸形状を高分解能で測定する。 【構成】 表面抽出回路18は受信信号から組織表面に
相当する受信信号を抽出する。位相変移検出回路20
は、隣接する超音波ビーム相互間の受信信号の位相差
(位相変移)を求める。表面形状演算回路22は、求め
られた位相変移から組織表面の凹凸形状を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波診断装置、特に
生体内の組織表面の形状情報を取得する超音波診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】医療の分野において活用されている超音
波診断装置は、超音波を生体内へ送波し、生体内の各点
から連続的に反射する反射波を受波してエコーデータを
取り込み、そのエコーデータの強度を輝度に対応させる
ことによって生体内断層画像を形成・表示する。
【0003】送受波される超音波は、例えば、3.5M
Hzや5MHzの超音波が用いられ、超音波ビームに沿
う方向の分解能は、通常、超音波の数波長程度となる。
換言すれば、その数波長程度以下のオーダーの組織構造
に関する情報は得られない。
【0004】従来、分解能を向上させるために、超音波
の周波数を上げることも行われるが、周波数を上げるほ
ど、生体内における超音波の減衰が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
超音波診断装置の原理では、例えば、胆石を断層画像化
した場合、その大きさは把握できても、分解能の関係か
ら胆石表面の荒さなどは十分に観察できない。胆石は、
同じ大きさのものであっても、様々な種類のものがあ
り、その種類に応じた適切な治療が必要とされるが、従
来の超音波診断装置では有益な情報を提供できなかっ
た。ここで、もし胆石表面の凹凸形状に関し、その指標
となる情報が得られれば、胆石治療の効果を著しく向上
できる。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、組織表面の凹凸形状を測定で
きるように分解能を向上させた超音波診断装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(本発明の原理)図1及び図2には、本発明の原理が示
されている。超音波探触子(以下、探触子という)10
は、超音波を送受波するものであり、図示の例ではリニ
ア走査が行われる探触子が示されている。探触子10に
て形成される超音波ビームを走査させると、複数の超音
波ビームが順次形成され、その状態が図1に示されてい
る。超音波は、生体内の各音響インピーダンス境界面で
反射し連続的な反射波となるが、ここでは説明を簡単に
するため、臓器11の表面で超音波が反射されるものと
する。
【0008】図2には、図1に示した超音波ビームB
1,B2,B3に相当する受信信号が示されている。図
1に模式的に示したように、臓器11の表面は、凹凸形
状が生じており、このため、臓器11と探触子10との
間の距離は組織表面の凹凸に依存する。
【0009】従って、いま仮に、探触子10から送波さ
れた超音波の周波数及び位相が各超音波ビームで一致し
ていたとすると、各超音波ビーム上ではその送信から受
信までの超音波伝搬時間が相違することになり、現象的
には、超音波ビーム相互間で反射波に位相差が生じるこ
とになる。
【0010】この位相差(位相変移)Δθは、超音波の
1周期内で検出されるものであり(1周期以上では原則
として特定不能となる)、換言すれば、超音波の1周期
より小さい分解能を得ることができる。
【0011】よって、隣接する反射波の位相変移を検出
することにより、超音波ビームに沿う方向における組織
表面の凹凸形状の変移を測定できることになる。すなわ
ち、図2において、超音波ビームB1の反射波と超音波
ビームB2の反射波との位相変移θ12、同様に、超音波
ビームB2の反射波と超音波ビームB3の反射波との位
相変移θ23…を測定すれば、表面形状の凹凸データを得
ることができ、これを用途に応じた表示形態で表示する
ことで、診断に有益な組織表面形状に関する情報を提供
できる。なお、超音波の速度、超音波の周波数は、既知
であるので、位相変移Δθから凹凸高低差(形状自体)
も演算できる。
【0012】上記の凹凸高低差を表示するにあたり、従
来のBモード表示を使用することも可能であるが、例え
ば送信周波数3.5MHzの生体中の波長は、0.44
mmとなり、7.5MHzに至っては0.2mmとな
り、Bモード表示は非常に困難となる。
【0013】ここで、図1のように超音波ビームが左か
ら右へシフトして行くと、組織表面形状の変化は、一種
の周波数を有することになる。
【0014】ただしこの場合、表現される周波数は超音
波ビームのシフトのスピードに依存することになる。
【0015】この周波数をスペクトラム解析することに
より組織表面形状の変化パターンを知ることが可能とな
る。
【0016】例えば、組織表面形状が均一に細かな場合
には、スペクトラムパターンは高周波領域に低めのパワ
ーで表示される。
【0017】また、組織表面形状が均一に荒い場合に
は、スペクトラムパターンは低周波領域に高めのパワー
で表示される。
【0018】もちろん、実際の生体内ではもっと複雑な
パターンを呈する。
【0019】そのため、このスペクトラムパターンを再
度フーリエ変換し、ケプストラム解析することにより、
生体内での変化パターンをつかむことができる。
【0020】また、それと同時にこのケプストラム解析
では、超音波ビームのシフトのスピードに依存したスペ
クトラム表示上の周波数シフト分をキャンセルすること
が可能である。
【0021】(課題解決の手段)以上の原理に基づい
て、本発明は、超音波の送受波により得られた受信信号
から組織表面に相当する表面受信信号を抽出する表面抽
出手段と、隣接する超音波ビーム相互間において前記表
面受信信号の位相変移を検出する位相変移検出手段と、
を含み、前記組織表面の形状情報を受信信号の位相変移
により求めることを特徴とする。
【0022】
【作用】上記構成によれば、各受信信号から表面受信信
号が抽出され、隣接する超音波ビーム相互間で表面受信
信号の位相変移が検出される。この位相変移は、生体内
組織の表面形状を相対的に表すものであり、それをなん
らかの波形形態又は数値形態に変換して表示する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づいて説明する。
【0024】図3には、本発明に係る超音波診断装置の
全体構成が示されている。探触子10は超音波の送受波
を行うものであり、図1に示したように、本実施例の超
音波診断装置においては、電子リニア走査を行う超音波
波探触子が用いられている。もちろん、他の走査方式が
適用される超音波探触子を用いることも可能である。
【0025】探触子10には送受信回路12が接続され
ており、この送受信回路12から探触子10へ送信信号
が供給されるとともに、探触子10からの受信信号が送
受信回路12に送られ増幅などが行われる。
【0026】走査制御回路14は、探触子10における
超音波ビームの走査を制御するものであり、本実施例に
おいては、一定の速度で超音波ビームの走査が行われて
いる。
【0027】送受信回路12から出力される受信信号
は、表示器16に送られ、従来同様に、例えばBモード
断層画像などが表示される。
【0028】一方、送受信回路12からの受信信号は、
表面抽出回路18に送られている。この表面抽出回路1
8は、組織表面に相当する受信信号を抽出するものであ
り、具体的には、閾値法などを用いて表面抽出を行う。
【0029】抽出された受信信号は、位相変移検出回路
20に送られている。この位相変移検出回路20は、直
交検波回路及び位相差演算器で構成され、入力された受
信信号はまず参照信号と混合されて直交検波がなされた
後一旦記憶され、位相差演算器において隣接する超音波
ビーム相互間において受信信号の位相差である位相変移
Δθが演算される。
【0030】図4(A)には、位相変移検出回路20か
ら出力される位相変移信号の波形が示されている。図示
されるように、各超音波ビーム相互間で求められた位相
差が各走査位置に沿って出力されている。
【0031】図3において表面形状演算回路22は、上
述した位相変移信号100に基づき、上記表面の凹凸形
状を演算するものであり、具体的には、超音波の速度及
び超音波の周波数に基づいて、位相変移から走査方向に
沿う表面形状を演算し、それを波形として表示器16へ
出力している。従って、上述したように、本発明の原理
によれば、極めて高い分解能によって組織表面の形状を
表現できるため、例えば胆石などの表面がどのような凹
凸形状をなしているか視覚的に表現することが可能とな
る。
【0032】図3に示すスペクトラム演算回路24は、
上述した位相変移信号100に基づいて、横軸を周波数
及び縦軸をパワーとしたスペクトラムを演算するもので
あり、その演算結果は表示器16に送られ表示されるこ
とになる。このスペクトラムの演算結果は、ケプストラ
ム(CEPSPRUM)演算回路26にも送られ、ケプ
ストラムが演算され、それが波形又は数値によって表示
されることになる。なお、図4(B)にはスペクトラム
が示され(C)にはケプストラムが示されている。ここ
で、ケプストラムとはスペクトラム演算回路24で求め
られたパワースペクトルに対して対数のフーリエ変換を
実行したものであり、原スペクトラム波形の基本周期な
いし基本周波数を演算することに相当する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高分解能で組織表面の凹凸形状に関する情報を得ること
ができるので、例えば従来行われなかった胆石の種類な
どの判別を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための説明図である。
【図2】本発明の原理を説明するための説明図である。
【図3】本発明に係る超音波診断装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図4】測定される位相変移の波形等を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
10 探触子 14 走査制御回路 18 表面抽出回路 20 位相変移検出回路 22 表面形状演算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームを走査して走査方向に沿う
    生体内組織表面の形状に関する情報を得る超音波診断装
    置であって、 超音波の送受波により得られた受信信号から組織表面に
    相当する表面受信信号を抽出する表面抽出手段と、 隣接する超音波ビーム相互間において前記表面受信信号
    の位相変移を検出する位相変移検出手段と、 を含み、 前記組織表面の形状情報を受信信号の位相変移により求
    めることを特徴とする超音波診断装置。
JP15032593A 1993-06-22 1993-06-22 超音波診断装置 Expired - Fee Related JP3280473B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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