JPH0784031B2 - 異形合成樹脂線材の製造方法 - Google Patents

異形合成樹脂線材の製造方法

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JPH0784031B2
JPH0784031B2 JP7756087A JP7756087A JPH0784031B2 JP H0784031 B2 JPH0784031 B2 JP H0784031B2 JP 7756087 A JP7756087 A JP 7756087A JP 7756087 A JP7756087 A JP 7756087A JP H0784031 B2 JPH0784031 B2 JP H0784031B2
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貴司 岩田
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、直径が比較的大きく且つ表面にらせん状の連
続突条が形成された合成樹脂製単線線材の製造方法に関
する。
(従来の技術及び発明によって解決しようとする問題
点) 合成樹脂製単線条(モノフィラメント)については、直
径1mm程度以上のいわゆる太物線材が各種の用途にひろ
く用いられている。しかし、従来製造されている単線材
は断面がほぼ円形又は楕円形で表面が平滑なものである
ため、用途によっては滑りをおこし易い等の不都合を生
じることがあった。また、径が或る程度以上太くなる
と、曲げ強さが大きくなりすぎて端末の結節等が著しく
困難になる。さらに、従来の単線はその径が大きくなる
に従って延伸加工が困難になる欠陥を有していた。
これらの欠陥のため、いわゆる太物単線材については、
その線径を5mm以上のものとすることは一般に回避さ
れ、それ以上線径の大きな線材が必要な場合には、複数
の単線を撚り合わせた撚り線が用いられるのが通常であ
った。しかし、撚り線は、滑り難く且つ柔軟性を有する
等の長所を有してはいるが、製造工程が複雑となるため
にコスト高となることを免れず、強度の点においても単
線より劣り、また、端末において撚り合わせがばらけ易
いために、金具の圧着等によって端末を補強しなければ
ならない等の欠陥を有している。
本発明は、上記の如き太物合成樹脂線材の問題点を解決
し、十分な強度を有すると共に、滑り難く扱い易い性質
をも併有する単線線材を得るための製造方法を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明においては、合成樹脂線材製造のための材料とし
てポリエチレンテレフタレートが用いられる。また製造
材料の溶融ポリエチレンテレフタレートをノズルから押
し出す際の押出しノズルとして、その押出し口が単なる
円形断面のものではなく、周囲に各種形状の突起を有す
る形状の異形断面を有する押出しノズルが用いられる。
この異形断面のノズルから押し出された異形断面の線条
に、一旦冷却後にひねりを与え、それによって、周囲に
らせん状の連結突条を有する異形単線線材が得られるこ
とになる。
すなわち、本発明は、溶融ポリエチレンテレフタレート
樹脂を異形断面を有するノズルから押し出して得られた
異形断面の合成樹脂線条を冷却した後、これに加熱しつ
つねじりを与え、線条の表面にらせん状の連続突条を形
成せしめることを特徴とする異形合成樹脂線材の製造方
法にかかるものである。
(作用) 本発明の製造方法において用いられる異形断面の開口を
有するノズルは、例えば第2図ないし第5図の如き断面
形状を有する。ノズルから押し出し後の線条にひねりを
与えた後にその表面にらせん状の連続突条が形成される
ような形状であれば足りるが、ノズルの直径方向を基線
とする線対称形状又はノズルの中心を基点とする点対称
形状のものとすることが望ましい。第2図(a)ないし
(c)記載の断面形状は、相互に接触し又は一部が重な
り合う複数の同径円によって形成される形状であり、第
3図(a)及び(b)は、相互に接触し又は一部が重な
り合う複数の楕円によって形成された形状である。第4
図(a)及び(b)は、大形の円の周囲に突起が付され
た形状である。また、第5図(a)ないし(c)に示す
ように、線材の中心その他の個所に中空が形成されるこ
とになるような断面形状のノズルを用いてもよい。ノズ
ル口径断面の大きさは、最終製品(ひねりを与えられた
後の線材)の線径が1.5〜10mm程度となるように適宜に
定められる。
上記の断面を有するノズルから押し出して得られた合成
樹脂線条、すなわち、上記ノズル断面に対応する異形断
面を有する合成樹脂線条は、次の工程において一旦冷却
固化され、安定した形状の異形断面線条とされる。次
に、この異形断面線条は再び加熱され且つひねりを与え
られる。この際、線材の強度を増大させるためには加熱
時に延伸し、次いでひねりを与えるようにすることが望
ましい。好適な加熱温度は80〜120℃、好適な延伸倍率
は3.5ないし6倍程度である。異形断面線条は同一断面
積の通常の円形断面線条に比べて表面積が大きいので、
冷却加熱の際の表面部と中心部との温度差が少なく、こ
のために延伸加工が容易で、均質な延伸を行なうことが
できる。
延伸された異形断面線条は、望ましくは一旦冷却された
後に、ひねりを加えられる。ひねりを加える際の線条表
面温度は100℃前後が好適であり、ひねりピッチは、1
個の突条当り線径の1.5倍〜6倍程度とする。例えば、
線径2.5mmで3条の突条を有する場合には、ひねりピッ
チ=(2.5×3)×2=15mmの如くに調節する。このよ
うなひねり作業によって、第1図(a)及び(b)に示
すような、表面にらせん状の連続突条が形成された合成
樹脂単線条が得られ、これを再び冷却固化して長尺線材
とする。線材の曲げ強さは、主として断面形状及びひね
りピッチを変化することによって調整することができ
る。例えば3本撚り線条ねじり線の場合、各突起が離れ
ている程、またねじりのピッチが細かい程、腰の柔かい
ねじり線材になる。逆に、各突起を構成する円又は楕円
の中心が近づいて、全体の外形が円に近い程、またねじ
りのピッチが荒い程、腰の強い、曲げ強さの大きいねじ
り線が得られる。
かくして得られた異形合成樹脂線材は、第1図に示すと
おりその表面にらせん状の連続突条が形成されているた
め、外観上はあたかも撚り線のように見え、撚り線と同
じようにらせん状の連続突条を有しているので、平滑表
面の通常の単線条とは異なって表面が滑り難い性質を有
し、端部の結節作業等も容易である。また、平滑表面の
単線の場合は使用に際して他の物品に対する面接触の程
度が大きいために摩擦度が大きかったりくっ付き易い性
質を有しているが、本発明方法による線条は、表面にら
せん状の連続突条が存在して他の物品に対する接触面積
が小さくなるため、そのような不都合を免れることがで
きる。また単線であるから、撚り線のように、端部がほ
つれ易い性質を有しないことは勿論である。
このように、本発明による異形合成樹脂線条は単線の長
所と撚り線の長所を併有しうるものであるため、従来、
扱い難い太物単線を用いた分野、或いは撚り線を用いざ
るをえなかった分野等において広範に用いることができ
る。たとえば各種のロープ、水産用、農業用の各種網の
補強線、或いはビニールハウス補強用のいわゆるカーテ
ン線等に好適に用いることができる。
しかも、本発明方法によれば、上記の如き異形合成樹脂
単線条を、撚り線よりはるかに簡単な工程で連続的に生
産することができ、径が太くなっても延伸が容易であり
線材の曲げ強度等も任意に調節することができる。
(実施例) 実施例1 極限粘度(IV値)0.85のポリエチレンテレフタレート樹
脂を直径8mmの円が3個相互に接触した断面形状を有す
る押出機先端のノズル(孔面積154mm2)より溶融押出
し、冷却水槽で冷却固化して未延伸線条体とし、これを
熱風循環加熱延伸槽内に導き、素材表面温度で90〜120
℃に加熱して延伸倍率5.0倍に延伸し続いて冷却水槽内
で水冷した後、ボビン巻取機に巻取ることにより断面積
15mm2のほぼノズル孔と相似形の線材を得た。
次に、そのボビンをストランダー(ロープ撚り機)に取
り付け、繰り出し速度8m/min、旋回数320rpmで引出した
線材を、加熱槽中で再び素材表面温度90〜120℃に加熱
し、線材にねじりを生起させると同時に熱固定した。繰
り出しロールから繰り出された異形線材は加熱槽の中に
ゆるくねじられながら入っていき、素材温度がガラス転
移点を越え、ねじりの力に耐えられなくなった時点で規
定のねじりが狭い範囲で起きることが観察された。この
線材を冷却水槽中で冷却した後、引取速度7.8m/mの引取
ロール機で引取り、線径5.2mm、断面積15mm2、ピッチ25
mmの、表面に3条のらせん状連続突条を有する外観上3
本撚り線状のねじり線を得た。
さらに、引取速度旋回数ねじり条件等を変えて試験を行
ない、第1表の結果を得た。
(曲げ強さ測定方法) 支点間100mm(線径の20倍)の支持台に試料を乗せ中心
に2kgの荷重をかけた場合のたわみ量を測定して曲げ強
さとした。
実施例2 ノズルの断面形状を、長径10mm×短径8mmの楕円を3個
相互に接触させた形状のものに替え、実施例1と同じ工
程で異形線材を製造した。その結果を第2表に示す。
実施例3 極限粘度(IV値)1.06のポリエチレンテレフタレート樹
脂を、直径5.5mmの円が7個集った形状、すなわち、1
個の円の周囲に6個の円が接触した断面形状を有する押
出機先端のノズル(孔面積170mm2)より溶融押出し、冷
却水槽で冷却した後、熱風循環加熱延伸槽内に導き、素
材表面温度で90〜120℃に加熱して延伸倍率4.5倍に延伸
し、続いて冷却水槽中で水冷した後ボビン巻取機に巻取
ることにより、断面積22.5mm2のほぼノズル孔と相似形
の線材を得た。
次に、そのボビンをストランダー(ロープ撚り機)に取
付け、繰り出し速度5m/min、旋回数80rpmで引取した線
を加熱槽中で再び素材表面温度90〜120℃に加熱し、線
材にねじりを生起させると同時に熱固定し、冷却水槽中
で冷却した後引取速度4.8m/minの引取ロール機で引取
り、線径6mm、断面積22.5mm2、ピッチ60mmの、外観上7
本撚り線状のねじり線を得た。この線材の引張強度は91
0kg、破断伸度は15%、曲げ強さは2.5mm(支点間距離12
0mm)であった。
(発明の効果) 本発明の方法により、単線でありながら従来の太物単線
線材の欠陥である滑り易さや端末の結節作業の困難性を
避けることができ、しかも、撚り線のような腰の弱さや
端末のほつれ易さ等の欠陥を伴なわない異形合成樹脂線
材を製造することができる。さらに、従来の太物単線線
材の製造におけるよりは、線材の延伸が容易であって、
しかも線材の曲げ強度等も任意に調節できる等、多くの
効果を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法によって得られた異形合成樹脂単
線条の外観を示す斜視図、第2図(a)ないし(c)、
第3図(a)及び(b)、第4図(a)及び(b)、第
5図(a)ないし(c)は、いずれも、本発明において
用いられる押出しノズル口の断面形状を示す図面であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融ポリエチレンテレフタレート樹脂を異
    形断面形状の押出し口を有するノズルから押し出して得
    られた異形断面の合成樹脂線条を冷却した後、これに加
    熱しつつひねりを与え、線条の表面にらせん状の連続突
    条を形成せしめることを特徴とする異形合成樹脂線材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記ノズルの押出し口が、相互に接触し又
    は一部が重なり合う複数の円又は楕円の集合形状からな
    る異形断面形状を有するものであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の異形合成樹脂線の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ノズルの押出し口が押し出し線条の内
    部に中空個所を形成せしめる部分を有するものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の異形合成樹
    脂線材の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ノズルから押し出して得られた異形断
    面の合成樹脂線条を冷却した後に加熱延伸し、次にこれ
    にひねりを与えることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の異形合成樹脂線条の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1037997A (ja) * 1996-07-23 1998-02-13 Dainichi Seikan Kk 異形合成樹脂線コイルおよびその製造方法

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