JPH0783886A - 窓の外表面上の異物の存在を超音波で検出する装置およびその装置を装備したまたは装備できる窓 - Google Patents
窓の外表面上の異物の存在を超音波で検出する装置およびその装置を装備したまたは装備できる窓Info
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- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フロントガラスの表面に付着した異物を検出
してワイパーを動作させる検出装置であって、対称ガラ
スに有効な装置を非対称ガラスのフロントガラスにも有
効に使用できるようにする。 【構成】 超音波を放射して受信するトランスデューサ
に厚さ調整用のガラスを取り付けて対称ガラスと同様に
する。
してワイパーを動作させる検出装置であって、対称ガラ
スに有効な装置を非対称ガラスのフロントガラスにも有
効に使用できるようにする。 【構成】 超音波を放射して受信するトランスデューサ
に厚さ調整用のガラスを取り付けて対称ガラスと同様に
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、窓、特に自動車のフロ
ントガラスの外表面上の異物の存在を超音波で検出する
装置、特に非対称フロントガラスに使用された時に優れ
た感度を示す検出装置に関するものである。本発明はま
た、そのような超音波検出装置を装備した窓、及び超音
波検出装置を装備できる窓に関するものである。
ントガラスの外表面上の異物の存在を超音波で検出する
装置、特に非対称フロントガラスに使用された時に優れ
た感度を示す検出装置に関するものである。本発明はま
た、そのような超音波検出装置を装備した窓、及び超音
波検出装置を装備できる窓に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、窓の表面上の異物の存在を検
出する様々な装置が知られている。ほとんどの場合、窓
の素材の波（光学波、弾性波または他の波）の伝達が、
窓が置かれている媒体の変化の影響を受けるという事実
を利用している。
出する様々な装置が知られている。ほとんどの場合、窓
の素材の波（光学波、弾性波または他の波）の伝達が、
窓が置かれている媒体の変化の影響を受けるという事実
を利用している。
【０００３】自動車のフロントガラスの場合、フロント
ガラスの厚さ内で伝播する超音波信号の振幅が、フロン
トガラスの表面の一方の上の異物の存在の関数として多
かれ少なかれ減衰されるであろう。このため、振幅のこ
の変化を検出することによって、フロントガラスの表面
上の異物の存在を表すことができ、従って、例えばクリ
ーニング装置の作動の開始及び停止に使用できる制御信
号を発生することができる。
ガラスの厚さ内で伝播する超音波信号の振幅が、フロン
トガラスの表面の一方の上の異物の存在の関数として多
かれ少なかれ減衰されるであろう。このため、振幅のこ
の変化を検出することによって、フロントガラスの表面
上の異物の存在を表すことができ、従って、例えばクリ
ーニング装置の作動の開始及び停止に使用できる制御信
号を発生することができる。
【０００４】特許出願EP 0 512 653は、特に自動車のフ
ロントガラス用に、この原理を利用して、送信及び受信
を行う超音波トランスジューサをフロントガラスの内表
面に固定した自動制御クリーニング装置を提案してい
る。この装置は、いわゆる対称フロントガラス、すなわ
ち同じ厚さの２枚のガラス板をポリビニルブタジエン
（ＰＶＢ）層等の連結層で接合したものに使用される時
には満足に作動する。
ロントガラス用に、この原理を利用して、送信及び受信
を行う超音波トランスジューサをフロントガラスの内表
面に固定した自動制御クリーニング装置を提案してい
る。この装置は、いわゆる対称フロントガラス、すなわ
ち同じ厚さの２枚のガラス板をポリビニルブタジエン
（ＰＶＢ）層等の連結層で接合したものに使用される時
には満足に作動する。
【０００５】連結層（ＰＶＢ層）で接合させた２枚のガ
ラス板をトランスジューサが振動させた時、トランスジ
ューサに直接的に接触しているガラス板を横切る入射波
の伝達は、その板の厚さがシート内で伝播する入射波の
波長の半分の整数倍である時に最大になる。
ラス板をトランスジューサが振動させた時、トランスジ
ューサに直接的に接触しているガラス板を横切る入射波
の伝達は、その板の厚さがシート内で伝播する入射波の
波長の半分の整数倍である時に最大になる。
【０００６】さらに、ガラス板の、トランスジューサと
は反対側の表面上の異物の存在を検出する最適感度を得
るため、そのガラス板の振動振幅を最大にしなければな
らない。この状態は、そのガラス板の共振周波数が、ト
ランスジューサから発生した波の周波数にほぼ等しい
か、その整数倍である場合だけ達成される。言い換える
と、トランスジューサ側の反対のガラス板の共振周波数
をｆ1、トランスジューサによってガラス内に誘発され
る波の速度をｃ、前記ガラス板の厚さをｅ1、トランス
ジューサの共振周波数をｆ、トランスジューサによって
ガラス内へ送られる信号の波長をλで表し、ｋを整数と
した場合、ｆ1＝ｃ／２ｅ1は、ｆ＝ｃ／λのｋ倍でなけ
ればならない。従って、これらの状態は、ｅ1＝ｋ・λ
／２の時に満たされることがわかる。
は反対側の表面上の異物の存在を検出する最適感度を得
るため、そのガラス板の振動振幅を最大にしなければな
らない。この状態は、そのガラス板の共振周波数が、ト
ランスジューサから発生した波の周波数にほぼ等しい
か、その整数倍である場合だけ達成される。言い換える
と、トランスジューサ側の反対のガラス板の共振周波数
をｆ1、トランスジューサによってガラス内に誘発され
る波の速度をｃ、前記ガラス板の厚さをｅ1、トランス
ジューサの共振周波数をｆ、トランスジューサによって
ガラス内へ送られる信号の波長をλで表し、ｋを整数と
した場合、ｆ1＝ｃ／２ｅ1は、ｆ＝ｃ／λのｋ倍でなけ
ればならない。従って、これらの状態は、ｅ1＝ｋ・λ
／２の時に満たされることがわかる。
【０００７】従って、対称フロントガラスの場合、フロ
ントガラスを形成している各ガラス板の同一厚さに適合
した波長の信号を発生するトランスジューサを選択する
ことは容易である。しかし上記の説明から、トランスジ
ューサを非対称窓またはフロントガラス、すなわち、厚
さが異なった２枚のガラス板をＰＶＢ層等の連結層で接
合してなるものに使用した時には、そのような装置の最
適作動状態が満たされないことになる。
ントガラスを形成している各ガラス板の同一厚さに適合
した波長の信号を発生するトランスジューサを選択する
ことは容易である。しかし上記の説明から、トランスジ
ューサを非対称窓またはフロントガラス、すなわち、厚
さが異なった２枚のガラス板をＰＶＢ層等の連結層で接
合してなるものに使用した時には、そのような装置の最
適作動状態が満たされないことになる。
【０００８】これらの非対称フロントガラスは、自動車
市場の約５０％に用いられているので、それらのフロン
トガラスに特許出願EP 0 512 653に記載されているよう
な自動制御クリーニング装置を装備できるようにするこ
とも好都合である。
市場の約５０％に用いられているので、それらのフロン
トガラスに特許出願EP 0 512 653に記載されているよう
な自動制御クリーニング装置を装備できるようにするこ
とも好都合である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非対
称フロントガラスに固定できる、窓の外表面上の異物の
存在を超音波で検出する装置、そのような装置を装備し
た非対称窓、及び超音波検出装置を装備できる非対称窓
を提供することによって、上記の従来技術の問題点を解
決することである。
称フロントガラスに固定できる、窓の外表面上の異物の
存在を超音波で検出する装置、そのような装置を装備し
た非対称窓、及び超音波検出装置を装備できる非対称窓
を提供することによって、上記の従来技術の問題点を解
決することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の１つの特徴は、
窓の外表面上の異物の存在を超音波で検出する装置を提
供することである。その装置は少なくとも第１厚さの第
１ガラスシートと、前記第１厚さより薄い第２厚さの第
２シートとを連結層で接合してなる窓に使用しようとす
るものである。本発明装置は、ｋを整数とした時、第１
シートの厚さがｋ・λ／２になる波長λの超音波信号を
送信／受信面を介して前記シートに送ることができるト
ランスジューサを有している。このトランスジューサは
さらに、前記異物の有無を表す反射超音波信号を受け取
って検出信号を発生することができる。超音波トランス
ジューサはまた、前記送信／受信面に固定されたプレー
トを有しており、そのプレートは前記第２シートに固定
することができる。そのプレートの厚さは、第２厚さと
の合計が、ｋ’を第２の整数とした時にほぼｋ’・λ／
２になるように定められることを特徴としている。
窓の外表面上の異物の存在を超音波で検出する装置を提
供することである。その装置は少なくとも第１厚さの第
１ガラスシートと、前記第１厚さより薄い第２厚さの第
２シートとを連結層で接合してなる窓に使用しようとす
るものである。本発明装置は、ｋを整数とした時、第１
シートの厚さがｋ・λ／２になる波長λの超音波信号を
送信／受信面を介して前記シートに送ることができるト
ランスジューサを有している。このトランスジューサは
さらに、前記異物の有無を表す反射超音波信号を受け取
って検出信号を発生することができる。超音波トランス
ジューサはまた、前記送信／受信面に固定されたプレー
トを有しており、そのプレートは前記第２シートに固定
することができる。そのプレートの厚さは、第２厚さと
の合計が、ｋ’を第２の整数とした時にほぼｋ’・λ／
２になるように定められることを特徴としている。
【００１１】これらの特徴によれば、プレート／第２シ
ートの接合体は、このように第１シートとほぼ同じ厚さ
の単一シートであると見なすことができるため、本発明
による装置を非対称フロントガラスに固定すれば、トラ
ンスジューサが直接的に対称窓またはフロントガラスに
固定されている場合と同様に超音波を伝達することがで
きる。従って、本発明によれば、非対称フロントガラス
の場合にフロントガラスのガラス板の各々の厚さに適合
した波長の信号を発生するトランスジューサを容易に選
択することができる。
ートの接合体は、このように第１シートとほぼ同じ厚さ
の単一シートであると見なすことができるため、本発明
による装置を非対称フロントガラスに固定すれば、トラ
ンスジューサが直接的に対称窓またはフロントガラスに
固定されている場合と同様に超音波を伝達することがで
きる。従って、本発明によれば、非対称フロントガラス
の場合にフロントガラスのガラス板の各々の厚さに適合
した波長の信号を発生するトランスジューサを容易に選
択することができる。
【００１２】本発明の別の特徴は、少なくとも第１厚さ
の第１シートと、その第１厚さより薄い第２厚さの第２
シートとを連結層で接合してなる窓である。この窓は第
１シートの表面上の異物の存在を超音波で検出する装置
を有している。その装置は、ｋを整数とした時、第１シ
ートの厚さがｋ・λ／２と表される波長λの超音波信号
を送信／受信面を介して前記シートに送ることができる
トランスジューサを有しており、そのトランスジューサ
は、また、前記送信／受信面を介して前記異物の有無を
表す反射超音波信号を受け取って検出信号を発生するこ
とができる。さらに超音波トランスジューサには、前記
送信／受信面と前記第２シートとの間に固定されて、第
２厚さとの合計が、ｋ’を第２の整数とした時にほぼ
ｋ’・λ／２になるように定められる第３厚さを備えて
いるプレートが設けられている。このようにして得られ
る検出アセンブリは、対称窓と同等の検出感度を備えて
いる。
の第１シートと、その第１厚さより薄い第２厚さの第２
シートとを連結層で接合してなる窓である。この窓は第
１シートの表面上の異物の存在を超音波で検出する装置
を有している。その装置は、ｋを整数とした時、第１シ
ートの厚さがｋ・λ／２と表される波長λの超音波信号
を送信／受信面を介して前記シートに送ることができる
トランスジューサを有しており、そのトランスジューサ
は、また、前記送信／受信面を介して前記異物の有無を
表す反射超音波信号を受け取って検出信号を発生するこ
とができる。さらに超音波トランスジューサには、前記
送信／受信面と前記第２シートとの間に固定されて、第
２厚さとの合計が、ｋ’を第２の整数とした時にほぼ
ｋ’・λ／２になるように定められる第３厚さを備えて
いるプレートが設けられている。このようにして得られ
る検出アセンブリは、対称窓と同等の検出感度を備えて
いる。
【００１３】本発明のさらなる特徴によれば、本発明
は、少なくとも第１厚さの第１シートと、前記第１厚さ
より薄い第２厚さの第２シートとを連結層で接合してな
る窓であって、前記第１シートの表面上の異物の存在を
超音波で検出する装置を装備できるようになっている。
その装置は、ｋを整数とした時、ｋ・λ／２が第１シー
トの厚さになるように定められた波長λの超音波信号を
送信／受信面を介して前記シートに送ることができるト
ランスジューサを有しており、そのトランスジューサ
は、前記送信／受信面を介して前記異物の有無を表す反
射超音波信号を受け取って検出信号を発生することがで
きる。またその超音波トランスジューサには、前記第２
シートに固定されて、第２厚さとの合計が、ｋ’を第２
の整数とした時にほぼｋ’・λ／２になるように定めら
れる第３厚さを備えているプレートが設けられている。
本発明の他の特徴及び利点は、非制限的に説明例として
挙げられてる本発明の実施例についての、添付の図面を
参照した以下の説明を読めば明らかになるであろう。
は、少なくとも第１厚さの第１シートと、前記第１厚さ
より薄い第２厚さの第２シートとを連結層で接合してな
る窓であって、前記第１シートの表面上の異物の存在を
超音波で検出する装置を装備できるようになっている。
その装置は、ｋを整数とした時、ｋ・λ／２が第１シー
トの厚さになるように定められた波長λの超音波信号を
送信／受信面を介して前記シートに送ることができるト
ランスジューサを有しており、そのトランスジューサ
は、前記送信／受信面を介して前記異物の有無を表す反
射超音波信号を受け取って検出信号を発生することがで
きる。またその超音波トランスジューサには、前記第２
シートに固定されて、第２厚さとの合計が、ｋ’を第２
の整数とした時にほぼｋ’・λ／２になるように定めら
れる第３厚さを備えているプレートが設けられている。
本発明の他の特徴及び利点は、非制限的に説明例として
挙げられてる本発明の実施例についての、添付の図面を
参照した以下の説明を読めば明らかになるであろう。
【００１４】次に、自動車の非対称フロントガラスの表
面に存在する雨、雪、泥等の水分異物を除去する用例の
構成について本発明を説明する。非対称フロントガラス
または窓とは、本説明では少なくとも第１厚さの第１シ
ートと、第１厚さより薄い第２厚さの第２シートとを連
結層で接合してなる合わせ窓を意味している。同時に、
本発明はこの用例に制限されることはなく、また超音波
信号を伝達できる素材で形成された非対称窓の表面上の
異物の存在を検出する他の用途の構成にも好適に用いる
ことができることは、自明である。
面に存在する雨、雪、泥等の水分異物を除去する用例の
構成について本発明を説明する。非対称フロントガラス
または窓とは、本説明では少なくとも第１厚さの第１シ
ートと、第１厚さより薄い第２厚さの第２シートとを連
結層で接合してなる合わせ窓を意味している。同時に、
本発明はこの用例に制限されることはなく、また超音波
信号を伝達できる素材で形成された非対称窓の表面上の
異物の存在を検出する他の用途の構成にも好適に用いる
ことができることは、自明である。
【００１５】図１にフロントガラスワイパーの標準型自
動制御クリーニングシステム１が示されている。システ
ム１は、モータ４に機械的に連結されたフロントガラス
ワイパー２を有している。フロントガラスワイパー２を
作動させた時、それらはそれぞれフロントガラス８の円
弧形の領域６を拭う。モータ４に接続された起動手段１
０が、モータのオン及び／またはオフを切り換える。
動制御クリーニングシステム１が示されている。システ
ム１は、モータ４に機械的に連結されたフロントガラス
ワイパー２を有している。フロントガラスワイパー２を
作動させた時、それらはそれぞれフロントガラス８の円
弧形の領域６を拭う。モータ４に接続された起動手段１
０が、モータのオン及び／またはオフを切り換える。
【００１６】フロントガラスワイパーの自動制御は、領
域６の一方に面してフロントガラス８に当接させた、以
下に詳細に説明する本発明による検出装置１２と、検出
装置１２から発生した電気検出信号に応じて起動手段１
０へ適当な制御信号を送ることができる制御回路１４と
によって行われる。図２は、フロントガラス８の内側面
１６に固定されて、フロントガラス８の外側表面上に異
物が存在することを表す検出信号を発生できる検出装置
１２の断面を示している。
域６の一方に面してフロントガラス８に当接させた、以
下に詳細に説明する本発明による検出装置１２と、検出
装置１２から発生した電気検出信号に応じて起動手段１
０へ適当な制御信号を送ることができる制御回路１４と
によって行われる。図２は、フロントガラス８の内側面
１６に固定されて、フロントガラス８の外側表面上に異
物が存在することを表す検出信号を発生できる検出装置
１２の断面を示している。
【００１７】図２に示されているように、フロントガラ
ス８は非対称である、すなわち第１厚さＥ１の第１シー
ト２０と、第２厚さＥ２の第２シート２２とを有してい
る。例えば透明ガラスからなるシート２０及び２２は、
やはり透明で、例えばポリビニルブタジエン（ＰＶＢ）
等のポリマーからなる層にすることができる連結層２４
によって接合されている。このため、シート２０及び２
２は、等しい超音波伝達特性を備えている。第１シート
２０は、車両の外側に接するものであって、一般的に
２．５ｍｍ程度の第１厚さを備えているのに対して、第
２シート２２は、車両の内側に接するものであって、一
般的に２．０ｍｍ程度の第２厚さＥ２を備えている。連
結層の厚さＥ４は一般的に０．７５ｍｍである。
ス８は非対称である、すなわち第１厚さＥ１の第１シー
ト２０と、第２厚さＥ２の第２シート２２とを有してい
る。例えば透明ガラスからなるシート２０及び２２は、
やはり透明で、例えばポリビニルブタジエン（ＰＶＢ）
等のポリマーからなる層にすることができる連結層２４
によって接合されている。このため、シート２０及び２
２は、等しい超音波伝達特性を備えている。第１シート
２０は、車両の外側に接するものであって、一般的に
２．５ｍｍ程度の第１厚さを備えているのに対して、第
２シート２２は、車両の内側に接するものであって、一
般的に２．０ｍｍ程度の第２厚さＥ２を備えている。連
結層の厚さＥ４は一般的に０．７５ｍｍである。
【００１８】検出手段１２は、送受信に用いるトランス
ジューサ２６を有している。トランスジューサ２６は、
例えばディスク形の圧電素子２８と、それぞれ導線３４
及び３６を介して制御回路１４に連結される励起電極３
０、３２とを有している。電極３０は圧電素子２８のフ
ロントガラスに面する表面全体に広がっている。この表
面全体を送信／受信面３８と呼ぶ。さらに前記素子２８
の反対側の表面の一部にも伸び、取付易くしている。電
極３２は、電極３０から絶縁されており、前記反対側の
表面の電極３０で覆われていない部分を覆っている。
ジューサ２６を有している。トランスジューサ２６は、
例えばディスク形の圧電素子２８と、それぞれ導線３４
及び３６を介して制御回路１４に連結される励起電極３
０、３２とを有している。電極３０は圧電素子２８のフ
ロントガラスに面する表面全体に広がっている。この表
面全体を送信／受信面３８と呼ぶ。さらに前記素子２８
の反対側の表面の一部にも伸び、取付易くしている。電
極３２は、電極３０から絶縁されており、前記反対側の
表面の電極３０で覆われていない部分を覆っている。
【００１９】検出装置１２はさらに、一方側がトランス
ジューサ２６の送信／受信面３８に、他方側がフロント
ガラス８の内表面１６に固定されているプレート４０を
有している。プレート４０は、第２厚さＥ２との合計が
第１厚さＥ１にほぼ等しくなるように定められる第３厚
さＥ３を備えている。
ジューサ２６の送信／受信面３８に、他方側がフロント
ガラス８の内表面１６に固定されているプレート４０を
有している。プレート４０は、第２厚さＥ２との合計が
第１厚さＥ１にほぼ等しくなるように定められる第３厚
さＥ３を備えている。
【００２０】本発明の原理を一般化し、本説明の導入部
分に行った説明によれば、ｋを整数とした時、第１シー
トの厚さがｋ・λ／２になる波長λの超音波信号を送信
／受信面を介して前記シートに送ることができるトラン
スジューサを選択すれば、ｋ’がｋと同じか（図２の場
合）、または異なった整数である時に第２シート２２の
厚さとの合計がｋ’・λ／２になる厚さのプレート４０
を選択することは容易である。図示の実施例では、トラ
ンスジューサ２６はプレート４０の表面の一方に接着膜
４２で固定されており、また内表面１６へのプレート４
０の固定は、ガラスペーストまたはフリット４４の層に
よって行われる。
分に行った説明によれば、ｋを整数とした時、第１シー
トの厚さがｋ・λ／２になる波長λの超音波信号を送信
／受信面を介して前記シートに送ることができるトラン
スジューサを選択すれば、ｋ’がｋと同じか（図２の場
合）、または異なった整数である時に第２シート２２の
厚さとの合計がｋ’・λ／２になる厚さのプレート４０
を選択することは容易である。図示の実施例では、トラ
ンスジューサ２６はプレート４０の表面の一方に接着膜
４２で固定されており、また内表面１６へのプレート４
０の固定は、ガラスペーストまたはフリット４４の層に
よって行われる。
【００２１】さらに、トランスジューサ２６によって伝
達された超音波信号が様々な接合面で寄生反射したり過
剰吸収されるのを避けるため、層４２及び４４は、信号
の波長λに対して非常に薄くなっている。一般的に、λ
／２０以下の厚さの層を用いることによって満足できる
結果が得られると、本出願人は判断した。明確に述べる
と、トランスジューサによって伝達される信号周波数が
４ＭＨｚ程度の場合、接着膜及びガラスペースト層のそ
れぞれの厚さを１５×１０ー6ｍ及び７５×１０ー6ｍ以下
にすれば、良好な結果が得られる。トランスジューサに
よって送信及び受信される超音波信号を効率的に均一に
送信及び受信するため、信号を伝達する接合面に空気の
泡が存在しないように注意する必要がある。
達された超音波信号が様々な接合面で寄生反射したり過
剰吸収されるのを避けるため、層４２及び４４は、信号
の波長λに対して非常に薄くなっている。一般的に、λ
／２０以下の厚さの層を用いることによって満足できる
結果が得られると、本出願人は判断した。明確に述べる
と、トランスジューサによって伝達される信号周波数が
４ＭＨｚ程度の場合、接着膜及びガラスペースト層のそ
れぞれの厚さを１５×１０ー6ｍ及び７５×１０ー6ｍ以下
にすれば、良好な結果が得られる。トランスジューサに
よって送信及び受信される超音波信号を効率的に均一に
送信及び受信するため、信号を伝達する接合面に空気の
泡が存在しないように注意する必要がある。
【００２２】上記の実施例では、プレート４０がガラス
製である。しかし、変更例として、このプレートを、そ
れと共に使用する素材とほぼ同じ音響インピーダンスを
有する他の素材で形成することもできる。このように、
本発明による検出装置１２を非対称フロントガラスの内
表面１６に設置すれば、プレート４０及び第２シート２
２によって形成されたアセンブリを第１シート２０とほ
ぼ同じ厚さの同じ素材の連続媒体と見なすことができる
ので、前記アセンブリと第１シートの共振状態がほぼ同
じになり、超音波信号の伝播状態が最良になる。実際に
は、本発明は、トランスジューサ２６及びプレート４０
によって形成されたアセンブリをフロントガラスの内表
面に付け加えるか、例えばフロントガラスの製造時に内
表面１６に予め固定したプレート４０にトランスジュー
サ２６を付け加えることによって作動させることができ
る。
製である。しかし、変更例として、このプレートを、そ
れと共に使用する素材とほぼ同じ音響インピーダンスを
有する他の素材で形成することもできる。このように、
本発明による検出装置１２を非対称フロントガラスの内
表面１６に設置すれば、プレート４０及び第２シート２
２によって形成されたアセンブリを第１シート２０とほ
ぼ同じ厚さの同じ素材の連続媒体と見なすことができる
ので、前記アセンブリと第１シートの共振状態がほぼ同
じになり、超音波信号の伝播状態が最良になる。実際に
は、本発明は、トランスジューサ２６及びプレート４０
によって形成されたアセンブリをフロントガラスの内表
面に付け加えるか、例えばフロントガラスの製造時に内
表面１６に予め固定したプレート４０にトランスジュー
サ２６を付け加えることによって作動させることができ
る。
【図１】 本発明の検出装置を使用する自動制御フロン
トガラスクリーニングシステムの一例の全体的な概略図
である。
トガラスクリーニングシステムの一例の全体的な概略図
である。
【図２】 非対称構造のフロントガラスに設置された本
発明の超音波検出装置の概略的な断面図である。
発明の超音波検出装置の概略的な断面図である。
８…フロントガラス、２０…第１シート、２４…第２シ
ート、２６…トランスジューサ、３８…送信／受信面、
４０…プレート。
ート、２６…トランスジューサ、３８…送信／受信面、
４０…プレート。
Claims (7)
- 【請求項１】 少なくとも第１厚さの第１シートと、前
記第１厚さより薄い第２厚さの第２シートとを連結層で
接合してなる窓に使用して、窓の外表面上の異物の存在
を超音波で検出する装置であって、ｋを整数とした時、
前記第１シートの厚さがｋ・λ／２と表される波長λの
超音波信号を送信／受信面を介して前記シートに送るこ
とができ、かつ、その異物の有無を表す反射超音波信号
を送信／受信面を介して受け取って検出信号を発生する
ことができる装置において、前記超音波トランスジュー
サは、前記送信／受信面に固定されたプレートを有して
おり、そのプレートは、前記第２シートにも固定され、
第２シートの厚さとの合計がｋ’を第２の整数とした時
にほぼｋ’・λ／２になるように定められる第３厚さを
備えていることを特徴とする装置。 - 【請求項２】 ｋの値はｋ’の値と同じであることを特
徴とする請求項１の超音波検出装置。 - 【請求項３】 前記第１及び第２シートと前記プレート
とは、ほぼ同じ音響インピーダンスの素材で形成されて
いることを特徴とする請求項１の超音波検出装置。 - 【請求項４】 前記第１及び第２シートと前記プレート
とは、ガラスで形成されていることを特徴とする請求項
２の超音波検出装置。 - 【請求項５】 少なくとも第１厚さの第１シートと、前
記第１厚さより薄い第２厚さの第２シートとを連結層で
接合してなる窓において、前記第１シートの表面上の異
物の存在を超音波で検出する装置を有しており、前記装
置は、ｋを整数とした時、第１シートの厚さがｋ・λ／
２になる波長λの超音波信号を送信／受信面を介して前
記シートに送ることができるトランスジューサを有して
おり、そのトランスジューサは、前記異物の有無を表す
反射超音波信号を前記送信／受信面を介して受け取って
検出信号を発生することができ、前記超音波トランスジ
ューサには、前記送信／受信面と前記第２シートとの間
に固定されて、第２厚さとの合計が、ｋ’を第２の整数
とした時にほぼｋ’・λ／２になるように定められる第
３厚さを備えているプレートが設けられていることを特
徴とする窓。 - 【請求項６】 ｋの値はｋ’の値と同じであることを特
徴とする請求項５の窓。 - 【請求項７】 少なくとも第１厚さの第１シートと、前
記第１厚さより薄い第２厚さの第２シートとを連結層で
接合してなる窓において、前記第１シートの表面上の異
物の存在を超音波で検出する装置を装備できるようにな
っており、前記装置は、ｋを整数とした時、ｋ・λ／２
が第１シートの厚さになるように定められた波長λの超
音波信号を送信／受信面を介して前記シートに送ること
ができるトランスジューサを有しており、そのトランス
ジューサは、前記異物の有無を表す反射超音波信号を前
記送信／受信面を介して受け取って検出信号を発生する
ことができ、かつ、前記超音波トランスジューサには、
前記第２シートに固定されて、第２厚さとの合計が、
ｋ’を第２の整数とした時にほぼｋ’・λ／２になるよ
うに定められる第３厚さを備えているプレートが設けら
れていることを特徴とする窓。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR9309848 | 1993-08-09 | ||
| FR9309848A FR2709001B1 (fr) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | Dispositif de détection ultrasonore de corps étrangers présents à la surface extérieure d'une vitre, vitre équipée d'un tel dispositif et vitre destinée à être équipée d'un dispositif de détection ultrasonore. |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783886A true JPH0783886A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=9450108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6203030A Pending JPH0783886A (ja) | 1993-08-09 | 1994-08-05 | 窓の外表面上の異物の存在を超音波で検出する装置およびその装置を装備したまたは装備できる窓 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0638822B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0783886A (ja) |
| KR (1) | KR950006434A (ja) |
| AU (1) | AU6895194A (ja) |
| DE (1) | DE69408230T2 (ja) |
| ES (1) | ES2114635T3 (ja) |
| FR (1) | FR2709001B1 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2749401B1 (fr) * | 1996-05-30 | 1998-08-07 | Asulab Sa | Dispositif de detection ultrasonore destine a la detection de corps etrangers presents a la surface d'une vitre |
| US6802205B2 (en) | 2002-02-28 | 2004-10-12 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Moisture detection system and method of use thereof |
| US7204130B2 (en) | 2002-12-03 | 2007-04-17 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Windshield moisture detector |
| US7296461B2 (en) | 2002-12-03 | 2007-11-20 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Temperature compensated windshield moisture detector |
| US7263875B2 (en) | 2004-10-11 | 2007-09-04 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Multi-layer windshield moisture detector |
| GB201701924D0 (en) | 2017-02-06 | 2017-03-22 | Belron Int Ltd | Systems and methods for damage detection |
| CN110121447A (zh) | 2017-12-07 | 2019-08-13 | 法国圣戈班玻璃厂 | 车辆玻璃板 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59192651A (ja) * | 1983-04-15 | 1984-11-01 | Fujitsu Ten Ltd | 自動車用オ−トワイパ− |
| JPH02195250A (ja) * | 1989-01-25 | 1990-08-01 | Fuji Electric Co Ltd | 車両用雨滴検知装置 |
| DE4033975A1 (de) * | 1989-10-26 | 1991-05-08 | Aisin Seiki | Regentropfensensor |
| DE4100631A1 (de) * | 1991-01-11 | 1992-07-16 | Ver Glaswerke Gmbh | Fuer die montage durch verklebung vorbereitete autoglasscheibe |
-
1993
- 1993-08-09 FR FR9309848A patent/FR2709001B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-07-29 DE DE69408230T patent/DE69408230T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-07-29 ES ES94111834T patent/ES2114635T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-07-29 EP EP94111834A patent/EP0638822B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-05 AU AU68951/94A patent/AU6895194A/en not_active Abandoned
- 1994-08-05 JP JP6203030A patent/JPH0783886A/ja active Pending
- 1994-08-08 KR KR1019940019449A patent/KR950006434A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0638822A1 (fr) | 1995-02-15 |
| AU6895194A (en) | 1995-02-16 |
| DE69408230D1 (de) | 1998-03-05 |
| FR2709001A1 (fr) | 1995-02-17 |
| FR2709001B1 (fr) | 1995-09-22 |
| DE69408230T2 (de) | 1998-08-13 |
| EP0638822B1 (fr) | 1998-01-28 |
| KR950006434A (ko) | 1995-03-21 |
| ES2114635T3 (es) | 1998-06-01 |
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