JPH08305482A - タッチ入力装置 - Google Patents

タッチ入力装置

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JPH08305482A
JPH08305482A JP12919895A JP12919895A JPH08305482A JP H08305482 A JPH08305482 A JP H08305482A JP 12919895 A JP12919895 A JP 12919895A JP 12919895 A JP12919895 A JP 12919895A JP H08305482 A JPH08305482 A JP H08305482A
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JP
Japan
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substrate
board
input device
touch input
transducer
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JP12919895A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ushida
浩明 牛田
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TATSUCHI PANEL SYST KK
Original Assignee
TATSUCHI PANEL SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面弾性波を利用したタッチ入力装置におい
て、トランスデューサーを基板側面の特定の位置に直接
接着することにより耐久性および加工性に優れたタッチ
入力装置を提供することにある。 【構成】表面弾性波を利用して位置情報を検出するタッ
チ入力装置において、この装置の基板表面から厚み方向
に伝播する表面弾性波の波長の2倍以内の基板側面位置
に、トランスデューサーを取り付けた構成であり、また
前記基板の厚みが表面弾性波の波長の3倍を越える構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座標入力装置として利
用されるタッチ入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における表面弾性波を利用したタッ
チ入力装置としては、例えば特公昭61ー239322
号公報などで記載されているように、発信側トランスデ
ューサーより発信された表面弾性波が、反射アレイによ
り表面弾性波の進行方向と直行する方向に、発信側トラ
ンスデューサーに近いほうから順次反射されて入力面全
体に伝播する。
【0003】この入力面を通過した表面弾性波は、さら
に反射アレイにより、その進行方向と直行し、発信側ト
ランスデューサーから発信された方向と反対方向に反射
され、受信側トランスデューサーに到達して電気信号に
変換される。
【0004】そして、その電気信号を時間軸に沿って処
理することにより、入力面において表面弾性波を吸収ま
たは散乱するような物質によるタッチがあった場合、そ
のタッチされた場所を通る表面弾性波は受信側トランス
デューサーに到達しないため、時間軸で見ることにより
その位置を検出することが可能である。
【0005】上記のような手段をX軸方向およびY軸方
向に対してそれぞれ備えることにより、タッチ入力装置
として座標検出することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のタッチ入力装置では、表面弾性波を伝播す
るための基板表面に、表面弾性波を伝達するためのクサ
ビ状の物質を接着していた。
【0007】そのため、クサビ状の物質内および2ヶ所
の接着層(振動子とクサビ状物質との接着層、およびク
サビ状物質と基板との接着層)において、超音波エネル
ギーの損失があり、超音波エネルギーの利用効率が悪か
った。
【0008】また、クサビ状物質は通常プラスチックで
つくられるため基板に接着するのが難しく、信頼性の面
においてもこのクサビ状物質と基板との接着部分が最も
弱い部分であった。
【0009】さらに、クサビ状物質は基板表面より飛び
出したかたちで取付けられるため、実際に使用される場
合、実装上そのクサビ状物質を避けるための工夫が必要
であり、実装上の制約があった。
【0010】また、従来より基板表面に超音波発振子を
配したタッチ入力装置は存在したが、この装置は基板内
部の波(ラム波)を利用した装置であり、基板厚み1.
5mm程度以下の比較的薄い基板を使用する必要があ
る。また、ラム波を利用するため、位置検出に利用する
超音波を規制するために基板の表面と裏面とに反射アレ
イ等の加工を施す必要があった。
【0011】本発明は上記のような問題点を解決するた
めに本発明者は鋭意検討の結果開発したものであり、そ
の目的とするところは、表面弾性波を利用したタッチ入
力装置において、トランスデューサーを基板側面の特定
の位置に直接接着することにより耐久性および加工性に
優れたタッチ入力装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記の
ような目的を有効に達成するために、次のような構成に
してある。すなわち、請求項1記載の本発明のタッチ入
力装置は、表面弾性波を利用して位置情報を検出するタ
ッチ入力装置において、この装置の基板表面から厚み方
向に伝播する表面弾性波の波長の2倍以内の基板側面位
置に、トランスデューサーを取り付けた。
【0013】また、請求項2記載の本発明のタッチ入力
装置は、請求項1記載の構成であって、基板の厚みが表
面弾性波の波長の3倍を越えるようにしてある。
【0014】
【作用】本発明のタッチ入力装置では、トランスデュー
サーを基板側面に直接接着し表面弾性波を伝達するた
め、クサビ状物質を使用する必要がない。また、基板表
面にのみ反射アレイの加工を施すだけでよい。
【0015】また、基板の厚みを表面弾性波の波長の3
倍を越えるものとし、トランスデューサーを基板側面に
取り付ける場合の取付け位置を、基板表面から表面弾性
波の波長の2倍以下の位置にすることにより、ラム波の
影響を受ける事なく表面弾性波(レイリー波/疑似レイ
リー波)を基板に伝達し、また受信することを可能にし
ている。
【0016】尚、本発明の基板としては表面弾性波を伝
播することができるものであればどのよものでも良く、
例えば、ガラス、プラスチック、金属或いはセラミック
などが考えられる。さらに、基板は平面でも湾曲してい
ても良い。
【0017】一般的に表面弾性波は基板表面から波長の
3倍以上無いと超音波が基板裏面で反射し、本来の表面
弾性波に悪影響を与えタッチ入力装置として利用するこ
とは難しい。
【0018】また、トランスデューサーの取付け位置が
基板表面から波長の2倍以上の位置になるとラム波の影
響が発生し、この場合も表面弾性波を利用したタッチ入
力装置として使用することは困難である。
【0019】表面弾性波を利用したタッチ入力装置とし
ては5MHz程度の周波数が良く使われるが、例えばガ
ラスを基板として用いる超音波の波長は約0.6mmと
なり、基板厚みとしては1.8mm以上、またトランス
デューサーの取付け位置は、基板側面の基板表面から
1.2mm以内の位置になる。したがって、トランスデ
ューサーとしては2mm以下程度の幅、好ましくは1m
m程度の幅のものを使用することが良いと考えられる。
【0020】実際にタッチ入力装置として利用する場合
は、基板表面に発信側トランスデューサーから発信され
た表面弾性波を入力面全体を伝播するように、表面弾性
波の進行方向と直行する方向に表面弾性波を反射するた
めの反射アレイ1と、反射アレイ1で反射され入力面全
体を通って伝播してきた表面弾性波をその進行方向と直
行する方向に反射し受信側トランスデューサーに導くた
めの反射アレイ2を、X軸方向およびY軸方向にそれぞ
れ少なくとも1対ずつ配置する。
【0021】また、トランスデューサーとしてはX軸方
向及びY軸方向とも、反射アレイ1及び反射アレイ2の
延長上の基板側面の上記トランスデューサー取付け位置
範囲内にそれぞれ1個ずつ貼り合わされる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4に基づい
て説明する。図1は本発明に係るタッチ入力装置として
利用される基板の断面説明図であり、図2(a)、
(b)、(c)は、本発明のトランスデューサーの取付
け例を示す説明図、図3は本発明のタッチ入力装置の一
実施例の簡略斜視図であり、図4は図3に示す実施例の
タッチ入力装置の使用時の簡略斜視図である。
【0023】図1において、1は基板の厚みであってこ
の厚み1は超音波の波長の3倍以上を示し、また、2は
トランスデューサーの取付け領域であって、超音波のの
波長の2倍以内を示す。3は基板表面を示す。
【0024】また、図2(a)、(b)、(c)に示す
4、6、8はタッチ入力装置の基板であって、この基板
側面にはトランスデューサー5、7、9が取付けられ
る。
【0025】図3に本発明のタッチ入力装置の一実施例
を示し、10は基板であって、この基板10の側面に
は、基板表面から厚み方向に伝播する表面弾性波の波長
の特定倍内の基板側面位置に、X側発信トランスデュー
サー11、X側受信トランスデューサー12、Y側受信
トランスデューサー13、Y側発信トランスデューサー
14が取付けられている。また、基板10の表面には、
X側反射アレイ15、16、およびY側反射アレイ1
7、18が設けてある。19はタッチ入力装置としての
入力面である。
【0026】図4でさらに詳述すると、厚さ3mmの平
面フロートソーダガラス基板20のX軸方向及びY軸方
向に、それぞれ一対のX方向発信側反射アレイ21、Y
方向発信側反射アレイ23と、X方向受信側反射アレイ
22、Y方向受信側反射アレイ24をガラスペーストを
スクリーン印刷することにより形成する。その後、ガラ
スペーストを印刷したガラス基板20を450°Cにて
焼成を行なうことにより、反射アレイを焼結する。
【0027】上記反射アレイを形成したガラス基板20
の各反射アレイの延長上のガラス基板側面のガラス基板
表面から0.6mm以内の位置に、長さ15mm、幅1
mm、厚さ0.4mmで、厚さ方向に振動する共振周波
数5.5MHzのトランスデューサー25(X方向)、
26(X方向)、27(Y方向)、28(Y方向)を、
UV接着剤ロックタイト349(日本ロックタイトユ
製)にて接着する。
【0028】さらに、上記4個のトランスデューサー2
5、26、27、28の対抗するそれぞれの電極よりハ
ンダ付けにて電線ケーブル29,30,31,32,3
3,34,35,36を接続し、それらの電線ケーブル
29〜36をコントローラーに接続するためコネクター
37に結線する。
【0029】このように加工工程が非常に簡単であるた
め、従来のウェッジを利用したタッチ入力装置に比べ約
半分の加工時間にて製作することができる。
【0030】以上のようにして製作したタッチ入力装置
をバースト発信、受信信号の増幅、フィルタリング、検
波、A/D変換及び座標演算を行なうコントローラー
(1055E101 タッチパネル・システムズユ製)
に接続し、パソコンにて入力装置としての動作を確認し
たところ非常にスムーズに動作した。
【0031】また、耐久性の評価として、65℃・91
%RH雰囲気中に放置し、放置後のタッチ入力装置とし
ての動作の確認したところ、従来のウエッジを使用した
タッチ入力装置では1000時間にて動作しなくなった
のに対し、上記製造方法にて作製したタッチ入力装置で
は2000時間放置後でも問題なく作動した。
【0032】
【発明の効果】このように本発明のタッチ入力装置は、
トランスデューサーを基板側面に直接接着し表面弾性波
を伝達するため、クサビ状物質を使用する必要がなく、
また、基板表面にのみ反射アレイの加工を施すだけでよ
い。そして構造が非常に簡単なため製造工程を簡略化で
き、また耐久性に優れている。
【0033】また、基板の厚みを表面弾性波の波長の3
倍を越えるものとし、トランスデューサーを基板側面に
取り付ける場合の取付け位置を、基板表面から表面弾性
波の波長の2倍以下の位置にすることにより、ラム波の
影響を受ける事なく表面弾性波を基板に伝達し、また受
信することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置として利用される基板の断面
説明図である。
【図2】本発明のトランスデューサーの取付け例を示す
説明図である。
【図3】本発明のタッチ入力装置の一実施例の簡略斜視
図である。
【図4】図4は図3に示す実施例のタッチ入力装置の使
用時の簡略斜視図である。
【符号の説明】
3 基板表面 4 基板 5 トランスデューサー 6 基板 7 トランスデューサー 8 基板 9 トランスデューサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面弾性波を利用して位置情報を検出す
    るタッチ入力装置において、この装置の基板表面から厚
    み方向に伝播する表面弾性波の波長の2倍以内の基板側
    面位置に、トランスデューサーを取り付けたことを特徴
    とするタッチ入力装置。
  2. 【請求項2】前記基板の厚みが表面弾性波の波長の3倍
    を越えることを特徴とする請求項1記載のタッチ入力装
    置。
JP12919895A 1995-04-28 1995-04-28 タッチ入力装置 Pending JPH08305482A (ja)

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JP12919895A JPH08305482A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 タッチ入力装置

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ID=15003572

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Effective date: 20040308