JPH0783842B2 - 粘性湿鉱石用粉砕機の運転開始方法 - Google Patents

粘性湿鉱石用粉砕機の運転開始方法

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JPH0783842B2
JPH0783842B2 JP14289489A JP14289489A JPH0783842B2 JP H0783842 B2 JPH0783842 B2 JP H0783842B2 JP 14289489 A JP14289489 A JP 14289489A JP 14289489 A JP14289489 A JP 14289489A JP H0783842 B2 JPH0783842 B2 JP H0783842B2
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進 荻野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、粘性湿鉱石用粉砕機の運転開始方法に関
し、特に自生粉砕(オートジナス)する装置にて、粘土
分ならびに水分の高いガーニライトの如き珪酸Ni鉱など
を乾燥粉砕する際の該装置の起動方法を提案する。
[従来の技術] 一般に、前記ガーニライトのような酸化ニッケル鉱石の
製錬に当っては、鉱石(主原料)、炭材、石灰石(副原
料)などをそれぞれ多量の水を添加して湿式粉砕し、そ
の後これら原料を混合してスラリー状とし、次いでこの
混合スラリーを脱水してからペレットその他に製団し、
ロータリーキルンや堅型炉などで乾燥、予熱、焼成する
ことにより、金属分を還元し、その後選別処理を施して
フェロニッケルなどのメタルを得ていた。
この方法について、本発明者らは、既知の製錬方法を改
良した「酸化ニッケルの製錬方法」(特開昭62−23944
号公報)を先に提案した。
この提案に係る発明は、原料の処理に関して、主原料の
少なくとも二つに分け、一方は従来通り湿式粉砕する
が、他方の粘土分が多くかつ脱水性のよくない鉱石につ
いては乾式粉砕し、他方の湿式処理にかかるケークの
他、副原料の炭材や石灰石などともにロッドミルにて混
練したのち、ペレットなどに製団する方法であった。
[発明が解決しようとする課題] 上記原料処理技術のうち、特に乾式処理において、粘土
分の多い粘性湿鉱石は、まず自生粉砕式のオートジナス
ミルにて乾燥粉砕される。乾燥粉砕された粉鉱石は、オ
ートジナスミルから熱風とともに排出され、サイクロン
およびバグフィルタなどを経て排出コンベヤにて貯鉱サ
イロに運ばれる。
ところが、こうした粘性湿鉱石原料の処理において、最
初に使われる前記オートジナスミルには、貯鉱ヤードや
ホッパーから搬送されてくる鉱石とともに、熱風炉にて
約1000℃に加熱された熱風(ミル入口温度:約750〜900
℃)が送入される。これによって粘性湿鉱石も容易に乾
燥、粉砕が可能となる。
このような従来の乾燥粉砕機は、粘性湿鉱石を処理対象
としているために困難が多く、とりわけその運転開始は
難しいものとされていた。例えば、従来考えられていた
その運転開始方法とは、装入する粘性湿鉱石の充填率を
できるだけ小さくし(オートジナスミルの負荷を小さく
保つこと)、もってオートジナスミルの内部を高温に維
持することで、装入された鉱石のミル内部のドラム壁面
への居付き(付着、成長)を防止するようにしたもので
ある。
このような運転開始方法は、ミルの負荷を小さく保つた
めに、ソニック管理(ミル回転音による管理)が不可欠
であった。しかし、このソニック管理というのは、曖昧
で煩雑かつ、熟練を要するものであった。そればかりか
次のような欠点もあった。
すなわち、投入される粘性湿鉱石が少ないので、高温ガ
スがミル内を素通りしてバグフィルターにまで達するこ
とがあった。このような現象の下では、この高温ガスが
バグフィルターの耐熱温度(120℃)を越えて300℃にも
なることが多く、その都度、保護回路が働いて前記熱風
炉のバーナーの燃焼停止、ひいてはラインの運転停止と
いう事態を招いていた。
加えて、運転開始のときは、該ミル内は充填量が少ない
ので、装入粘性湿鉱石の回転ドラム壁面(シェル)への
接触機会が多いために居付きが起き易く、この居付きに
よりミル内の容積が減少するために、処理量にまで影響
を与えていた。
このような事情から、従来の粉砕機は、運転開始から定
常運転までにかなりの時間がかっていた。
本発明の目的は、こうした従来技術が抱えている問題点
を解決することができる前記ミルの新規な運転開始方法
を提案するところにある。
[課題を解決するための手段] 上述したようなオートジナスミルの運転開始の困難や定
常運転までに時間がかかるという欠点を解消する方法と
して、本発明は、 下流側に、サイクロンやバグフィルターの如き集塵機を
具え、回転体内部に、粘性湿鉱石とともに熱風炉からの
高温ガスを送り込むことにより、該粘性湿鉱石を乾燥す
ると同時に粉砕するためのオートジナスミルの起動に当
たり、 前記集塵機の上流側に冷風導入装置を設けて高温ガスの
稀釈を可能にすると共に、該集塵機を経て回収された乾
燥鉱石粉・粒体の一部を戻して前記オートジナスミル内
に装入し、装入原料の充填率を大きくかつ乾粉配合量を
多くすることにより、該オートジナスミルのドラム内壁
への粘性湿鉱石の接触機会を減らすようにしたことを特
徴とする粘性湿鉱石用粉砕機の運転開始方法、 を提案する。
[作用] 本発明は、基本的に次のような考え方に立脚している。
すなわち、 オートジナスミルからサイクロンを経てバグフィル
ターへ向かう管路の途中に、冷風ダンパを設け、立上げ
運転時(始動時)にかかる冷風ダンパを開放して冷風を
導入し、導通する高温ガスと混合させて温度を下げたの
ちバグフィルターに流入させるようにする。これによっ
て、バグフィルターの耐熱温度を越える高温ガスの流入
が阻止される。
また、運転開始に当って、まずオートジナスミルの
運転管理電力値を従来よりも高目に設定し、これによっ
てミル内への内容物、すなわち原料充填率を大きく取れ
るようにし、粘性湿鉱石の比率を相対的低下させ、それ
によって該粘性湿鉱石のミル内壁面への直接的な接触機
会を減少させる。これによって、居付きを著しく少なく
することできる。従って、従来の運転開始と異なり、極
めてスムースな設備の立上げが可能となるのである。
それは、運転開始当初から、あたかも定常運転に近いミ
ル内雰囲気を現出させることに等しいと云える。なお、
運転開始を経て安定した定常運転となったときには、バ
グフィルターへの冷風の供給を減らすか中止する。
[実施例] 以下図面に示す実施例に即して、この発明の詳細を説明
する。
図面は、この発明に係る方法を実施する際に用いる各種
装置の配置図で、いわばオートジナスミルを中心とした
乾燥粉砕工程を示すものといえる。
この工程は主たる装置としてのオートジナスミル1を中
心に、該オートジナスミル1の回転ドラム1a入側に付設
した原料装入シュート11に臨むようにして装入コンベヤ
2を配置し、このコンベヤ2の延在位置に原料である粘
性湿鉱石供給用の原料ホッパ3を配設し、このような構
成によって粘性湿鉱石を順次にミル1内に装入するよう
にしてある。また、このオートジナスミル1には熱風炉
4を付帯設置し、原料粉を乾燥するための高温ガス(>
1000℃)をミル1に前記原料とともに供給するようにし
てある。
通常、このオートジナスミル1内の胴周内面には、回転
中心を指向する邪魔板を複数枚設けると共に、鋼球を内
装充填してあり、ミル内部に装入される粘性湿鉱石はミ
ル1の回転に伴なって撹拌され、邪魔板から落下して互
いに衝突し合うことによって砕かれることになる。
このオートジナスミル1の装入シュート11と反対側に
は、粉砕された乾燥鉱石粉を高温ガスと共に排出する排
出管12が設けてあり、この排出管12の延長にはサイクロ
ン5、バグフィルター6がダクトなどを介して接続され
る。これらで集塵機にて集塵された乾粉は、乾燥コンベ
ヤ13、14を経て回収され、そのうち製品の乾粉について
は貯鉱サイロ15内に送られ、一部についてはリターンコ
ンベヤにてミル1に逆送される。
一方、ガスの方は、バグフィルター6と煙突7との間に
配設したブロワー8により煙突7から排気される。な
お、オートジナスミル1、サイクロン5、バグフィルタ
ー6などの間はダクト9a、9b、9cで連結される。
上述のように構成された粘性湿鉱石粉砕設備の定常運転
は次のように行なわれる。
装入コンベヤ2および装入シュート11から順次供給され
る原料粘性湿鉱石は、この段階では20〜40%の水分を含
み、大きさは最大300mmφである。また、原料とともに
入れる熱風炉4で得られた熱風は、約1000℃の高温ガス
であり、途中のダンピングによって前記シュート11付近
では750℃〜850℃となる。
この高温ガスにより、ミル1内の粘性湿鉱石は乾燥され
ると同時に粉砕され、粘度2mm以下に調整される。この
ようにして得られ乾粉は、高温ガスとともに排出管12か
らダクト9aを経てサイクロン5にて送り込まれ集塵回収
される。そのサイクロン5の入口では、前記高温ガスの
温度は80℃〜130℃となる。さらに細かい鉱石粉は次の
バグフィルター6にて回収されることになるが、このバ
グフィルター6の入口付近での高温ガスは、80℃程度に
温度が下る。
ところが、この装置での運転開始の要領は前述のような
不都合があったので、本発明の場合次のような構成を付
加するようにしたのである。
すなわち、サイクロン5からバグフィルター6へのダク
ト9bに送風管10を分岐連結し、冷風ダンパ10aを設ける
ことにより、運転開始時には冷風ダンパ10aを開いて高
温ガスと混合させ、バグフィルター6内部へ供給するこ
とにより、バグフィルター6の耐熱温度を越える高温ガ
スの流入を防止できるようにする。
このような構成を付加したオートジナスミル1の運転開
始方法について説明する。まず、装入シュート11から粘
性湿鉱石原料の装入に先立って、オートジナスミル1の
運転管理電力値を、従来の400〜450kwから540kwに高く
設定し、許容原料充填率を大きめに誘導する。そしてリ
ターンコンベヤ16を経て供給される乾粉を粘性湿鉱石と
共にミル1内に装入し、原料の充填率を上げると共にそ
のうちの乾粉配合量を多くする。続いて、熱風炉4から
高温ガスをミル1内に供給するようにする。同時に、冷
風ダンパ10aを開放してバグフィルター6へ流入する高
温ガスの温度を100℃以内となるようにする。
定常運転となったときには冷風ダンパ10aを絞るか閉鎖
する。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、粘性湿鉱石の乾燥粉砕
機の起動に当り、オートジナスミルからバグフィルター
へのダクトの間に冷風ダンパを設け、バグフィルターへ
の高温ガスの流入を予防するようにしたので、バグフィ
ルターに高温ガスが流入するのを防止できる。したがっ
て、保護回路の動作による熱風炉の失火による運転の停
止が全くなくなる。
また粘性湿鉱石を含む装入原料の充填率を大きく保つこ
ととしたので、オートジナスミルの内壁面への粘性湿鉱
石の接触機会を減らすことができ、ひいては粘性湿鉱石
のドラム内への居付きを全くなくすことができる。
結局、本発明によれば、立上げ運転時間が従来の略六分
の一程度の時間に短縮されすぐ定常運転に入れるから、
鉱石の処理量が格段に向上する。さらには、従来必須で
あったオートジナスミル1のソニック管理という不確実
で曖昧な管理が不要となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る方法を実施する設備例の配置
図である。 1……オートジナスミル、1a……回転ドラム 2……装入コンベヤ 3……原料ホッパ、4……熱風炉 5……サイクロン、6……バグフィルター 7……煙突、8……ブロワー 9a、9b、9c……ダクト 10……送風管、10a……冷風ダンパ 11……装入シュート、12……排出管 13、14……乾燥コンベヤ 15……貯鉱サイロ 16……リターンコンベヤ 16a……ショートコンベヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下流側に、サイクロンやバグフィルターの
    如き集塵機を具え、回転体内部に、粘性湿鉱石とともに
    熱風炉からの高温ガスを送り込むことにより、該粘性湿
    鉱石を乾燥すると同時に粉砕するためのオートジナスミ
    ルの起動に当たり、 前記集塵機の上流側に冷風導入装置を設けて高温ガスの
    稀釈を可能にすると共に、該集塵機を経て回収された乾
    燥鉱石粉・粒体の一部を戻して前記オートジナスミル内
    に装入し、装入原料の充填率を大きくかつ乾粉配合量を
    多くすることにより、該オートジナスミルのドラム内壁
    への粘性湿鉱石の接触機会を減らすようにしたことを特
    徴とする粘性湿鉱石用粉砕機の運転開始方法。
JP14289489A 1989-06-07 1989-06-07 粘性湿鉱石用粉砕機の運転開始方法 Expired - Lifetime JPH0783842B2 (ja)

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