JPH078371Y2 - センターピラーとサイドシルとの結合部構造 - Google Patents

センターピラーとサイドシルとの結合部構造

Info

Publication number
JPH078371Y2
JPH078371Y2 JP12529788U JP12529788U JPH078371Y2 JP H078371 Y2 JPH078371 Y2 JP H078371Y2 JP 12529788 U JP12529788 U JP 12529788U JP 12529788 U JP12529788 U JP 12529788U JP H078371 Y2 JPH078371 Y2 JP H078371Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center pillar
side sill
vehicle body
electrodeposition liquid
joint structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12529788U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0245882U (ja
Inventor
敏幸 小溝
剛 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP12529788U priority Critical patent/JPH078371Y2/ja
Publication of JPH0245882U publication Critical patent/JPH0245882U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH078371Y2 publication Critical patent/JPH078371Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、防錆処理後にセンターピラーに残留する電
着液をよく排出できるようにしたセンターピラーとサイ
ドシルとの結合部構造に関する。
〔従来の技術〕
車体を塗装する場合には、前工程として防錆処理を施
す。この処理では、車体を電着液槽内に浸漬し、例えば
液槽をアノードとし車体をカソードとし、これらの間に
通電して防錆塗料を車体に付着させる手段が採られてい
る。
他方、車体は各部が適宜に溶接され組立られる。第4図
は一部を省略した車体の側面図で、センターピラー1は
上端部がサイドルーフレール2に溶着され、下端部はサ
イドシル3に溶着されるが、これらの溶着はスポット溶
接によって行われる。
第5図および第6図は従来のセンターピラー1とサイド
シル3との結合部構造を示すもので、センターピラー1
はセンターピラーアウタ1aとセンターピラーインナロア
1bとを溶着し、サイドシル3はサイドシルアウタ3aとサ
イドシルインナ3bとを溶着し、サイドシルインナ3bには
フロアパネル4を溶着してある。そして、センターピラ
ー1はサイドシルアウタ3aに溶着される。また、センタ
ーピラーインナロア1bの内側面にはシートベルト装置の
リトラクタを取り付けるための装着孔5やその他の作業
孔の開口が形成されている。
第6図は、第5図におけるVI-VI線に沿う断面図で、サ
イドシルアウタ3aの上面は車長方向、車幅方向ともにほ
ぼ平坦となっている。なお、第5図中符号Wはスポット
溶接の溶接箇所を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した従来の結合部構造では、サイドシルアウタ3aの
結合部における表面がほぼ平坦であるため、次のような
問題がある。
防錆処理のために浸漬した電着液槽から車体を引き上げ
るとき、車体に付着した余分な電着液は自然流出させて
除去するようにしている。センターピラー1には前記装
着孔5や作業孔が開口しているから、防錆塗装中に電着
液はセンターピラー1の内側にも流入し、内部が電着液
で充満することになる。この内部の電着液は車体を引き
上げたときには上記装着孔5や作業孔から流出するが、
これらの孔部よりも下位に流入した電着液はセンターピ
ラー1とサイドシル3との間隙から流出することにな
る。すなわち、センターピラー1とサイドシル3とはス
ポット溶接されているから、溶接箇所W以外の位置には
これらセンターピラー1とサイドシル3との間に、第6
図に示すように、僅かな間隙Gが形成され、この間隙G
から電着液が流出するのである。
しかし、この間隙Gは僅かであるため電着液が流出する
まで相当の時間を要し、また電着液の表面張力によって
この間隙Gに滞留してしまうことがある。そのため、後
の塗装工程に進んだときに、この残留した電着液が車体
の振動などで不用意にたれ流れてしまい、塗料の付着が
不良となり、塗装むらができてしまうおそれがある。
そこで、この考案は、センターピラー内に流入した電着
液を、電着液槽から車体を引き上げたときに確実に排出
させることができるようにしたセンターピラーとサイド
シルとの結合部構造を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的のため、この考案に係るセンターピラーとサ
イドシルとの結合部構造は、センターピラーの下端部と
サイドシル上面とをスポット溶接によって溶着するセン
ターピラーとサイドシルとの結合部において、前記セン
ターピラーで囲まれた部分であって前記サイドシルの車
外側の側面に、一端部が該サイドシルの上面に位置して
開放され、他端部が前記センターピラーの下端部よりも
下位に位置して開放された流路凹部を形成したことを特
徴としている。
〔作用〕
防錆処理のために浸漬した電着液槽から車体を引き上げ
ると、センターピラー1内に流入した電着液は、装着孔
5や作業孔の上位にあるもののほとんどはこれらの開口
から流出する。
装着孔5や作業孔よりも下位にある電着液は、上記流路
凹部を通ってセンターピラー1の下端部から車体外部に
流出して排出される。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第3図に示した好ましい実施例に基
づいて、この考案に係るセンターピラーとサイドシルと
の結合部構造を具体的に説明する。なお、従来のものと
同様の部分は、第5図および第6図に示したものと同じ
符号を用いその説明を省略する。
第1図は結合部の斜視図で一部を破線で示してあり、第
2図は第1図におけるII-II線に沿う断面図である。サ
イドシルアウタ3aの上面には、第1図および第2図に示
すように、該サイドシルアウタ3aの一部を曲げ成形して
上方に膨出させた膨出部6を車長方向に2ヵ所形成して
ある。この膨出部6に挾まれた部分は液溜部7としてあ
る。
そして、センターピラーアウタ1aの車長方向の端部1cは
上記膨出部6の外側の斜面にスポット溶接Wしてある。
また、センターピラーアウタ1aの車体外側端部は曲げ成
形されてサイドシルアウタ3aの外側壁面にスポット溶接
Wされている。
上記サイドシルアウタ3aの外側壁面であって上記膨出部
6に挾まれた部分には、適宜数の流路凹部8が形成され
ている。この流路凹部8はサイドシルアウタ3aの一部を
適宜に窪むように曲げ成形したもので、第3図に示すよ
うに、その上端部は前記液溜部7内に位置して該液溜部
7に開放され、下端部はセンターピラーアウタ1aの下端
縁よりも適宜に下位に位置して車体側方に開放されてい
る。すなわち、流路凹部8によって上記液溜部7と車体
外部とが連通している。なお、前記センターピラーアウ
タ1aの車外側部とサイドシルアウタ3aの外側壁面との溶
接箇所Wは、上記流路凹部8以外の部分としてある。
なお、第3図中9はシートベルト装置のリトラクタで装
着孔5に挿入されて固定され、その回転軸にウェビング
10の端部を止着してある。また、センターピラーインナ
ロア1bなどには図示しない作業孔が開口している。
以上により構成した結合部構造の作用を、以下に説明す
る。
車体に防錆処理を施す場合には電着液槽に車体を浸漬
し、防錆塗料を電着塗装する。電着液槽内に車体を浸漬
すると、装着孔5や図示しない作業孔などから電着液が
流入しセンターピラー1内が電着液で充満しセンターピ
ラー1の内側面の防錆がなされる。
そして、所定時間が経過したのち電解液層から車体を引
き上げる。このとき、上記センターピラー1内に充満し
た電着液は、装着孔5や作業孔から自然流出する。しか
し、これら装着孔5や作業孔の下位に流入した電着液
は、装着孔5や作業孔から流出することはない。この装
着孔5などの下位にある電着液は、前記膨出部6の斜面
に沿って流れて前記液溜部7に溜る。この液溜部7は前
記流路凹部8で車体外部と連通しているから、該液溜部
7に溜った電着液は流路凹部8を通って車体外部に流出
することになる。
以上説明した本実施例では、サイドシルアウタ3aの上面
に膨出部6を形成してあるものを示したが、該膨出部6
を形成せず平坦なものでも前記流路凹部8から電着液を
排出できる。しかし、サイドシルアウタ3aの上面に膨出
部6を形成すれば、電着液は該膨出部6から液溜部7に
導かれて順次流路凹部8から排出されるため、流出時間
か短くなるという利点がある。しかも、剛性は変わらな
い。
また、本実施例のように膨出部6の斜面でセンターピラ
ー1を溶着すれば、第2図と第6図を比較して、センタ
ーピラー1の下端部の曲線部が短くなる。このため、セ
ンターピラー1を打ち抜き成形するための原板が小さく
なる。すなわち、センターピラーアウタ1aの場合には、
打ち抜き用の原板は該センターピラーアウタ1aを展開し
たものを包含する平板であるが、この平板はほぼ矩形を
しており、例えばその下辺の長さは展開したセンターピ
ラーアウタ1aの下辺の長さよりも僅かに長くなる。そし
て、第2図に示すセンターピラーアウタ1aと第6図に示
すものとを比較すると、第2図に示すものの方が下辺が
短くてよいから、その原板の下辺の長さも短くなり、原
板が小さくてよいのである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案に係るセンターピラーと
サイドシルとの結合部構造によれば、センターピラーの
内側に位置したサイドシルの上面と車体外部とを連通す
る流路凹部を設けたから、センターピラーの内側であっ
てリトラクタの装着孔や作業孔の下位に流れ込んだ電着
液が、車体を電着液槽から引き上げたときにはこの流路
凹部を通って良好に自然流出する。したがって、電着液
を排出する時間が短くなるとともに、後の塗装工程など
で車体が振動した場合にたれ流れる電着液を極力少なく
でき、塗料の付着を確実にして塗装工程における歩留ま
りを小さくできる。
しかも、サイドシルの打ち抜き形状を変更するだけでよ
いから、現在の設備をそのまま使用できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係るセンターピラーとサイドシルとの
結合部構造の好ましい実施例を示すものである。第1図
は結合部の斜視図で、一部を破線で示している。第2図
は、第1図におけるII-II線に沿った車長方向断面図で
ある。第3図は、同じくIII-III線に沿った車幅方向断
面図である。第4図は、一部を省略した車体の側面図で
ある。 第5図および第6図は従来の結合部構造を示すもので、
第5図は第1図に相当する斜視図、第6図は第5図にお
けるVI-VI線に沿う断面図で第2図に相当している。 1……センターピラー 1a……センターピラーアウタ 1b……センターピラーインナ 3……サイドシル 3a……サイドシルアウタ 3b……サイドシルインナロア 4……フロアパネル、5……装着孔 6……膨出部、7……液溜部 8……流路凹部 W……スポット溶接箇所

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】センターピラーの下端部とサイドシル上面
    とをスポット溶接によって溶着するセンターピラーとサ
    イドシルとの結合部において、 前記センターピラーで囲まれた部分であって前記サイド
    シルの車外側の側面に、一端部が該サイドシルの上面に
    位置して開放され、他端部が前記センターピラーの下端
    部よりも下位に位置して開放された流路凹部を形成した
    ことを特徴とするセンターピラーとサイドシルとの結合
    部構造。
JP12529788U 1988-09-26 1988-09-26 センターピラーとサイドシルとの結合部構造 Expired - Lifetime JPH078371Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12529788U JPH078371Y2 (ja) 1988-09-26 1988-09-26 センターピラーとサイドシルとの結合部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12529788U JPH078371Y2 (ja) 1988-09-26 1988-09-26 センターピラーとサイドシルとの結合部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0245882U JPH0245882U (ja) 1990-03-29
JPH078371Y2 true JPH078371Y2 (ja) 1995-03-01

Family

ID=31375783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12529788U Expired - Lifetime JPH078371Y2 (ja) 1988-09-26 1988-09-26 センターピラーとサイドシルとの結合部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078371Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5699961B2 (ja) * 2012-02-13 2015-04-15 トヨタ自動車株式会社 車体側部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0245882U (ja) 1990-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH078371Y2 (ja) センターピラーとサイドシルとの結合部構造
US5746474A (en) Body panel reinforcement
JPS6141788B2 (ja)
JPH0246462Y2 (ja)
JPH0127991Y2 (ja)
JP4505806B2 (ja) 車両用ドアパネル構造
JPH0256276B2 (ja)
JPH0125739Y2 (ja)
JPH1134911A (ja) 車両用メンバの補強構造
DE19716553C2 (de) Karosserieabschnitt für ein Kraftfahrzeug
JPH04212678A (ja) フロアパネルの補強構造
KR19990007355U (ko) 자동차의 테일 게이트 지지용 홀더
EP1251033A2 (de) Mit einem Dachlastträger versehbares Fahrzeugdach
JP4096168B2 (ja) 自動車ボデー
KR200141549Y1 (ko) 자동차의 도어 힌지 장착구조
JPH0127498Y2 (ja)
JP3157573B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPS59230821A (ja) ドアのレインフオ−ス構造
JPH051506Y2 (ja)
JPS6034538Y2 (ja) 自動車の車体
KR19980014027U (ko) 전착도장공이 천공된 트렁크 힌지 암
JPS6039329Y2 (ja) 自動車のフレ−ム構造
KR100599562B1 (ko) 차량의 패널 헤밍 용접장치
DE10158399A1 (de) Mit einem Dachlastträger versehbares Fahrzeugdach
KR19980014004U (ko) 전착도장공이 형성된 차량용 필러 구조