JPH07835B2 - 鋼板の変色防止方法 - Google Patents
鋼板の変色防止方法Info
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- JPH07835B2 JPH07835B2 JP6080088A JP6080088A JPH07835B2 JP H07835 B2 JPH07835 B2 JP H07835B2 JP 6080088 A JP6080088 A JP 6080088A JP 6080088 A JP6080088 A JP 6080088A JP H07835 B2 JPH07835 B2 JP H07835B2
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- steel sheet
- discoloration
- steel plate
- cleaning
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は鋼板、特に薬液洗浄や電解洗浄により表面が
活性化された鋼板の変色を防止する方法に関するもので
ある。
活性化された鋼板の変色を防止する方法に関するもので
ある。
鋼板の種類は多岐にわたり、熱間圧延、冷間圧延、焼
鈍、めっき、塗装などの各工程で製品として出荷され
る。各々の工程では、鋼板表面を清浄にする目的で、酸
洗浄、アリカリ洗浄等。薬剤洗浄や、電解洗浄などが施
される。これらの洗浄後は、表面に付着している不純物
を除去するために、工業用水や純水などにより洗浄（リ
ンス）される。
鈍、めっき、塗装などの各工程で製品として出荷され
る。各々の工程では、鋼板表面を清浄にする目的で、酸
洗浄、アリカリ洗浄等。薬剤洗浄や、電解洗浄などが施
される。これらの洗浄後は、表面に付着している不純物
を除去するために、工業用水や純水などにより洗浄（リ
ンス）される。
上記洗浄で清浄になった鋼板は、表面が活性化されてい
るため、腐食が起りやすくなっており、製品が発錆によ
り変色を生ずる。発錆、変色した鋼板は製品価値が低下
するのみならず、後工程に対する悪影響、例えばめっき
不良などを引き起す。発錆、変色した鋼板は、不良部の
切断による製品歩留の低下（不良率数％に達する場合が
ある）や、洗浄のやり直しによる工程増加により多大な
損失を招く。不良品が発生するのは、主として低速運転
時やライン停止時である。これらの対策としては、ルー
パーを利用した酸洗、冷間圧延の連続化や、CAL,CAPLと
呼ばれる連続焼鈍設備が実用化されており、上記障害は
軽減されている。
るため、腐食が起りやすくなっており、製品が発錆によ
り変色を生ずる。発錆、変色した鋼板は製品価値が低下
するのみならず、後工程に対する悪影響、例えばめっき
不良などを引き起す。発錆、変色した鋼板は、不良部の
切断による製品歩留の低下（不良率数％に達する場合が
ある）や、洗浄のやり直しによる工程増加により多大な
損失を招く。不良品が発生するのは、主として低速運転
時やライン停止時である。これらの対策としては、ルー
パーを利用した酸洗、冷間圧延の連続化や、CAL,CAPLと
呼ばれる連続焼鈍設備が実用化されており、上記障害は
軽減されている。
しかしながら、全ての場合に設備的に対応できる訳では
なく、例えば高級鋼の製造には、非連続式の電解洗浄が
行われている。この場合は次のコイルを洗浄するのに溶
接が必要になり、通常３〜５分ラインが停止する。また
溶接不良などにより低速運転が余儀なくされる場合があ
り、不良品が発生しているのが現状である。
なく、例えば高級鋼の製造には、非連続式の電解洗浄が
行われている。この場合は次のコイルを洗浄するのに溶
接が必要になり、通常３〜５分ラインが停止する。また
溶接不良などにより低速運転が余儀なくされる場合があ
り、不良品が発生しているのが現状である。
本発明者はこれらの問題を解決するために、洗浄水用鋼
板変色防止剤の研究を行ない、特定の化合物が良好な効
果を発揮することを見い出した。
板変色防止剤の研究を行ない、特定の化合物が良好な効
果を発揮することを見い出した。
しかしながら、上記の研究をさらに継続して行なった結
果、鋼板がリンス水槽に浸漬している間にラインが停止
すると、リンス水の気液界面や、液面上部の蒸気接触部
（リンス水槽は通常80℃程度に維時されている）で発錆
による変色が起る場合があることがわかった。
果、鋼板がリンス水槽に浸漬している間にラインが停止
すると、リンス水の気液界面や、液面上部の蒸気接触部
（リンス水槽は通常80℃程度に維時されている）で発錆
による変色が起る場合があることがわかった。
この発明はこのような問題を解決し、より確実に鋼板の
変色防止を行なうことができる方法を提供することを目
的とする。
変色防止を行なうことができる方法を提供することを目
的とする。
この発明は、鋼板を鋼板変色防止剤含有液と接触させた
後、さらにアミノ基またはカルボキシル基を持つ化合物
を含むリンス水と接触させることを特徴とする鋼板の変
色防止方法である。
後、さらにアミノ基またはカルボキシル基を持つ化合物
を含むリンス水と接触させることを特徴とする鋼板の変
色防止方法である。
この発明の対象となる鋼板は薬品洗浄や電解洗浄などに
より、表面が活性化している鋼板である。
より、表面が活性化している鋼板である。
先ず、この発明では、このように活性化状態にある鋼板
に鋼板変色防止剤含有液と接触させて、その表面に、一
種の防食被膜を形成する。
に鋼板変色防止剤含有液と接触させて、その表面に、一
種の防食被膜を形成する。
この発明に用いられる鋼板用変色防止剤としては、ペン
タエチレンヘキサミンなどのポリアミン、モノエタノー
ルアミンなどのアミノアルコール、アラニンなどのアミ
ノカルボン酸、ドデカンニ酸などのカルボン酸、グルコ
ン酸などのオキシカルボン酸、およびこれら酸の水溶性
塩から選ばれる少くとも１種の化合物が挙げられる。ま
た、ヒドラジンや亜硫酸塩などの脱酸素剤も単独で、或
いは前記化合物と併用して使用することができる。
タエチレンヘキサミンなどのポリアミン、モノエタノー
ルアミンなどのアミノアルコール、アラニンなどのアミ
ノカルボン酸、ドデカンニ酸などのカルボン酸、グルコ
ン酸などのオキシカルボン酸、およびこれら酸の水溶性
塩から選ばれる少くとも１種の化合物が挙げられる。ま
た、ヒドラジンや亜硫酸塩などの脱酸素剤も単独で、或
いは前記化合物と併用して使用することができる。
鋼板用変色防止剤と鋼板との接触方法としては、特に制
限されないが、塗布や噴霧による方法が実用的である。
限されないが、塗布や噴霧による方法が実用的である。
いずれの場合にも、ライン運転中は接触時間が長くない
ことから、比較的高濃度の添加を要する。具体的には10
00mg/l以上とした方がよい。
ことから、比較的高濃度の添加を要する。具体的には10
00mg/l以上とした方がよい。
こうして、鋼板変色防止剤で表面が覆われた鋼板は、リ
ンス槽に送られる。
ンス槽に送られる。
リンス槽内のリンス水は通常50〜80℃に加温されている
が、ここに前記鋼板変色防止剤の作用を補強するため
に、アミノ基やカルボキシル基を有する化合物を添加す
る。
が、ここに前記鋼板変色防止剤の作用を補強するため
に、アミノ基やカルボキシル基を有する化合物を添加す
る。
アミノ基含有化合物としてはアンモニアや、シクロヘキ
シルアミンなどのアミン系化合物が、また、カルボキシ
ル基含有化合物としては、グルコン酸、クエン酸、ヘキ
サン酸、ヘプトン酸、ドデカン酸などがそれぞれ例示さ
れる。
シルアミンなどのアミン系化合物が、また、カルボキシ
ル基含有化合物としては、グルコン酸、クエン酸、ヘキ
サン酸、ヘプトン酸、ドデカン酸などがそれぞれ例示さ
れる。
リンス水への添加量は、通常100〜500mg/l程度である。
500mg/lを超えても効果がほぼ一定となり不経済であ
る。
500mg/lを超えても効果がほぼ一定となり不経済であ
る。
なお、後工程に焼鈍工程がある場合には、多量の有機酸
はカーボン汚れの原因となり、また、アンモニアも窒化
の原因となる場合があるので、アミン類やさらに、アミ
ン類と、比較的低濃度の有機酸との併用が好ましい。
はカーボン汚れの原因となり、また、アンモニアも窒化
の原因となる場合があるので、アミン類やさらに、アミ
ン類と、比較的低濃度の有機酸との併用が好ましい。
なお、この発明においては、鋼板変色防止剤と、リンス
水に添加するアミノ基またはカルボキシル基含有化合物
とは同じ物を用いても良い。この場合には、使用する濃
度が異なることになる。
水に添加するアミノ基またはカルボキシル基含有化合物
とは同じ物を用いても良い。この場合には、使用する濃
度が異なることになる。
このような構成により、この発明ではリンス槽内、リン
ス水の気液界面およびリンス水面上部の蒸気接触部のい
ずれの場所においても、鋼板の発錆による変色を防止す
ることができる。
ス水の気液界面およびリンス水面上部の蒸気接触部のい
ずれの場所においても、鋼板の発錆による変色を防止す
ることができる。
鋼板変色防止剤が鋼板面に付着して一種の防食皮膜を形
成するとともに、リンス水と接触することにより、アミ
ノ基またはカルボキシル基含有化合物と相乗作用が発揮
されて防食被膜をより強固なものとすると推定される。
成するとともに、リンス水と接触することにより、アミ
ノ基またはカルボキシル基含有化合物と相乗作用が発揮
されて防食被膜をより強固なものとすると推定される。
電解洗浄後の冷延鋼板を切断したもの（N63C 50×100×
0.4mm厚さ）を試験片とした。
0.4mm厚さ）を試験片とした。
この試験片をトルエンによる超音波脱脂30分後、汚れを
ふきとる。次に20℃の厚木市水に第１表に示した鋼板変
色防止剤を所定量添加した液に試験片を１分間浸漬して
接触させた。
ふきとる。次に20℃の厚木市水に第１表に示した鋼板変
色防止剤を所定量添加した液に試験片を１分間浸漬して
接触させた。
次いで、前記試験片を、80℃厚木市水に第１表に記載し
たアミノ基又はカルボキシル基を含む化合物を所定量添
加したリンス水100mlを含むビーカーに入れる。（なお
第１表中、本化合物欄に「−」とあるのは、薬剤を添加
せず、80℃市水にそのまま浸漬したことを示す）。この
時、水中浸漬部は全体の1/4とし、ビーカーに蓋とした
状態で10分間放置した。
たアミノ基又はカルボキシル基を含む化合物を所定量添
加したリンス水100mlを含むビーカーに入れる。（なお
第１表中、本化合物欄に「−」とあるのは、薬剤を添加
せず、80℃市水にそのまま浸漬したことを示す）。この
時、水中浸漬部は全体の1/4とし、ビーカーに蓋とした
状態で10分間放置した。
その後、試験片を取り出してメタノールで洗い、冷風乾
燥し、目視観察により変色防止効果を調べた。
燥し、目視観察により変色防止効果を調べた。
結果を第一表に示す。
なお、評価基準は次の通りである。
◎…非常に優れる（発錆、変色は全くない） ○…優れる（発錆、変色ははとんどない） △…やや劣る（発錆、変色が若干認められる） ×…劣る（発錆、変色が顕著である） 第１表より、本発明方法では、鋼板がどこにあろうと変
色防止されていることが明らかである。
色防止されていることが明らかである。
本発明は鋼板変色防止剤と、アミノ基又はカルボキシル
基含有化合物とを用いて鋼板を処理するようにしたた
め、ライン運転中でも、ライン停止時でも、鋼板の変色
防止を確実に行なうことができる。
基含有化合物とを用いて鋼板を処理するようにしたた
め、ライン運転中でも、ライン停止時でも、鋼板の変色
防止を確実に行なうことができる。
Claims (1)
- 【請求項１】鋼板を鋼板変色防止剤含有液と接触させた
後、さらにアミノ基またはカルボキシル基を持つ化合物
を含むリンス水と接触させることを特徴とする鋼板の変
色防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6080088A JPH07835B2 (ja) | 1988-03-15 | 1988-03-15 | 鋼板の変色防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6080088A JPH07835B2 (ja) | 1988-03-15 | 1988-03-15 | 鋼板の変色防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01234583A JPH01234583A (ja) | 1989-09-19 |
| JPH07835B2 true JPH07835B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=13152760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6080088A Expired - Fee Related JPH07835B2 (ja) | 1988-03-15 | 1988-03-15 | 鋼板の変色防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07835B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006028574A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Sugimura Kagaku Kogyo Kk | 酸洗鋼帯の水洗浄処理方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2697032B1 (fr) * | 1992-10-19 | 1995-01-06 | Lorraine Laminage | Procédé de décapage de matériaux en acier. |
| US5609692A (en) * | 1994-05-05 | 1997-03-11 | Chlor Rid International, Inc. | Method of removing chloride ion or a compound thereof from a surface contaminated therewith |
| GB2309980B (en) * | 1996-02-06 | 1998-12-16 | Abbey | Treatment of ferrous metal surfaces |
| DE19747895A1 (de) * | 1997-10-30 | 1999-05-06 | Henkel Kgaa | Metallbehandlungsflüssigkeit für den neutralen pH-Bereich |
| KR19990052237A (ko) * | 1997-12-22 | 1999-07-05 | 이구택 | 디시클로헥실아민 니트라이트를 이용한 냉연강판의 표면 산화방지방법 |
| KR20010062873A (ko) * | 1999-12-20 | 2001-07-09 | 이구택 | 강판표면에 우수한 표면백색도를 부여하는 산세조성물 |
-
1988
- 1988-03-15 JP JP6080088A patent/JPH07835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006028574A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Sugimura Kagaku Kogyo Kk | 酸洗鋼帯の水洗浄処理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01234583A (ja) | 1989-09-19 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |