JPH0783300A - 遊星式摩擦伝動装置 - Google Patents
遊星式摩擦伝動装置Info
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- JPH0783300A JPH0783300A JP22861493A JP22861493A JPH0783300A JP H0783300 A JPH0783300 A JP H0783300A JP 22861493 A JP22861493 A JP 22861493A JP 22861493 A JP22861493 A JP 22861493A JP H0783300 A JPH0783300 A JP H0783300A
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Abstract
も、装置内の各部材間にすべりに起因した発熱による焼
付きを生じることのない遊星式摩擦伝動装置を提供す
る。 【構成】 摩擦により駆動力を伝える太陽ローラ1に外
接し、かつリングローラ9に内接する遊星枠に軸支され
た複数の遊星ローラ2が配置された遊星式伝動装置にお
いて、入力側となる太陽ローラ1の回転数を検出する手
段を設け、同検出手段により前記入力側の回転数が所定
の回転数以外で回転し始めたことを検出すると、リング
ローラ9を外部から回転させる手段12,15を設けて
太陽ローラ1、遊星ローラ2、リングローラ9間のすべ
り速度差を小さくする方向と回転数で回転させ、太陽ロ
ーラ1、遊星ローラ2、リングローラ9間でのすべりに
よる焼付きを防止するようにしたものである。
Description
る変速機に使用されるもので、例えば風力発電用増速機
やヘリコプター用トランスミッション、或いは水中ロボ
ット(水中機雷処理艇)減速機等に使用される遊星式摩
擦伝動装置に関するものである。
転がり式摩擦伝動装置が使用されることが多い。転がり
式摩擦伝動の原理は図5に示すように、一対のローラに
荷重Pが付与され、駆動側ローラを回転させると摩擦力
fP(fは摩擦係数)が生じ、被動ローラをfPの摩擦
力で回転させるものであるが、いかにして適度のfPを
発生させるかは重要な技術的課題である。この原理を遊
星式摩擦方式の変速機に応力したのが図6である。図6
では太陽ローラ1aに外接し、遊星枠に設けられた遊星
ピン3aに遊星軸受4aを介して支持された3個の遊星
ローラ2aがリングローラ5aに内接して構成される遊
星ローラ変速機を示しており、遊星ローラ2aの太陽ロ
ーラ1aへの押付け力(法線力)はリングローラ5aを
焼ばめすることにより発生させる。図7はバレル(樽)
型の遊星ローラ6aにリングローラ7aに内接したテー
パリング8a,9aを配置し、図示しない機構(油圧、
ばね、ねじ締込み)によりリング10aを軸方向に押込
むことでテーパリング8a,9aと遊星ローラ6aとの
間及び遊星ローラ6aと太陽ローラ11aとの間に法線
力を作用させる方式の例である。また図8はU字形の弾
性リング12aを軸方向に押込むことで、図中の破線
(A部)のように半径方向に変形させることにより法線
力を発生させる例を示している。
装置は、図6〜図8に示したように各ローラの接触面
は、所謂円筒(ローラ)の内接、外接の転がり接触面と
なっている。リングローラを固定して減速機として用い
る場合は太陽ローラが入力となり、遊星枠が出力とな
る。増速機として用いる場合は同様にリングローラが固
定され、遊星枠が入力となり、太陽ローラが出力とな
る。入力が不規則な自然の風力による場合などでは、瞬
間的に入力回転数が上昇することがあり、またガスター
ビン駆動の場合でも調整不足による過回転を生じること
がある。その場合前記したようにリングローラは固定さ
れており、過回転等でも転がり転動になるまでに時間を
要し、その間に太陽、遊星、リング各ローラ間のすべり
速度差は増加し、法線力を減少させない場合にはPv値
(面圧とすべり速度の積)が大きくなり、接触面での発
熱量が増加して焼付きを発生させる可能性があった。こ
のため本発明は、前記のような従来の遊星式摩擦伝動装
置における課題を解決して、不規則な入力源による回転
数の変動によっても遊星式摩擦伝動装置内の太陽、遊
星、リングの各ローラ間に、すべりに起因した発熱によ
る焼付きを生じることのない遊星式摩擦伝動装置を提供
しようとするものである。
により駆動力を伝える太陽ローラに外接し、かつリング
ローラに内接する遊星枠に軸支された複数の遊星ローラ
が配置された遊星式伝動装置において、入力側となる太
陽ローラの回転数を検出する手段を設け、同検出手段に
より前記入力側の回転数が所定の回転数以外で回転し始
めたことを検出すると、リングローラを外部から回転さ
せる手段を設けて太陽ローラ、遊星ローラ、リングロー
ラ間のすべり速度差を小さくする方向と回転数で回転さ
せ、太陽ローラ、遊星ローラ、リングローラ間でのすべ
りによる焼付きを防止するようにしてなるものであり、
また前記入力側となるのが遊星枠であることを特徴とす
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
陽ローラ或いは遊星枠の回転数を検出する手段を設置
し、同検出手段により前記入力回転数が所定の回転数以
上になると、変速のために固定していたリングローラを
外部から回転させる装置、例えばモータによるベルト駆
動により、遊星式摩擦伝動装置内の太陽ローラ、遊星ロ
ーラ、リングローラ間のすべり変速差を小さくする方向
と回転数で回転することで、太陽ローラ、遊星ローラ、
リングローラ間での焼付きを未然に防止することができ
る。
と、図1は本発明の第1実施例を示す。図1において、
太陽ローラ1と同太陽ローラ1に外接する複数の遊星ロ
ーラ2があり、各遊星ローラ2は図2に示すように遊星
軸受3によって各遊星ピン7に支承されている。今、入
力軸を太陽軸5とすると、太陽ローラ1の回転は、リン
グローラ9が固定されているので、遊星ローラ2の公転
速度として減速して取り出され、複数の遊星ピン7を配
設した遊星枠8を介して出力軸6が回転駆動される。こ
の場合は減速装置として機能したことになる。
ングローラ9の内径とすると、回転数検出装置10によ
り入力軸である太陽軸5の回転数を検出し、太陽ローラ
1の回転数ωA がΔωA だけ減少し始めた場合、リング
ローラ9が固定されているので、遊星ローラ2は慣性力
にて (1)式の速度で公転しようとする。
と、遊星ローラ2の公転速度は次の (2)式に示すように
遅くなる。
を回転させる。
少し始める前と同じ速度差で運転することが可能とな
る。これにより入力軸である太陽ローラ1の回転数が減
少することによる太陽ローラ1と遊星ローラ2との間及
び遊星ローラ2とリングローラ9との間でのすべりをな
くすことができる。
である太陽軸5の回転数を検出し、太陽ローラ1の回転
数ωA がΔωA だけ増加し始めた場合は、リングローラ
9は固定されているので、遊星ローラ2は慣性力にて
(1)式の速度にて公転しようとする。これに対しリング
ローラ9をA方向にωC 回転させると、遊星ローラ2の
公転速度は次の (4)式に示すように速くなる。
を回転させる。
加し始める前と同じ速度差で運転することが可能とな
る。
回転数が増加することによる各ローラ間でのすべりを解
消することができる。このように回転数検出装置10に
よって検出された回転数は、制御装置18に入り、先に
示した演算を実施してモータ12を回転させ、ベルト駆
動用のローラ15を回転させることにより、ベルト11
を回転させてリングローラ9を回転させるものである。
なお、通常の定速運転時でリングローラ9を回転させる
必要のない場合は、ベルト11をブレーキ17にて固定
しておけばよい。
合は図4に示すように遊星枠8と結合している軸6が入
力軸となり、複数の遊星ピン7を介して遊星ローラ2を
回転させ、それによって太陽ローラ1を回転させる。こ
の場合はリングローラ9が固定されていることにより、
遊星ローラ2が公転と共に自転させられて太陽ローラ1
を増速し、増速装置として機能する。入力側の回転数ω
S がΔωS だけ増加すると、回転数検出装置14がこれ
を検出し、異常と判断された時点で適宜のモータ12に
より歯車13を回転させ、リングローラ9の外周に刻設
された歯と噛合することによりリングローラ9を回転さ
せるものである。
時に、図中の回転方向でA方向にリングローラ9をωC
で回転させると、太陽ローラ1の回転数ωA は次式のよ
うになる。
比べ太陽ローラ1の回転数が増加することになり、太陽
ローラ1、遊星ローラ2、リングローラ9間のすべり速
度差を減少させて過回転時における焼付きを防止するこ
とができる。
力側の増加分となるように、 (7)式に示す速度でリング
ローラ9を矢印A方向に回転させると、遊星枠8がΔω
S だけ増加し始める前と同じ速度差で運転することが可
能となる。これにより入力軸である遊星枠8側の軸6が
増速することによる各ローラ間のすべりによる焼付きを
防止することができる。
結合している軸6がΔωS だけ減少し始めた場合には、
リングローラ9が固定されているので、太陽ローラ1は
次の(8) 式で回転しようとする。
と、太陽ローラ1の回転数ωA は次の (9)式に示すよう
に遅くなる。
C を回転させる。
ωS だけ減少し始める前と同じ速度差で運転することが
可能となる。従ってこれにより入力軸である軸6が減速
することによる各ローラ間のすべりによる焼付きを防止
することができる。回転数検出装置10によって検出さ
れた回転数は制御装置18に入り、先に示した演算を実
施し、モータ12を回転させ、歯車13を回転させるこ
とにより、リングローラ9の外周に刻設された歯と噛合
することによりリングローラ9を回転させる。
音型の遊星式摩擦伝動装置において、不規則な入力源を
採用した入力軸である太陽ローラ、遊星枠(遊星ローラ
の公転速度)の回転数に変動が生じた場合でも、それに
よる回転速度差を補正する方向と回転数で、通常は変速
のために固定されているところのリングローラを回転さ
せ、太陽ローラ、遊星ローラ、リングローラ間のすべり
速度差を小さくし、焼付きを未然に防止することができ
る。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
の横断面図である。
ある。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 摩擦により駆動力を伝える太陽ローラに
外接し、かつリングローラに内接する遊星枠に軸支され
た複数の遊星ローラが配置された遊星式伝動装置におい
て、入力側となる太陽ローラの回転数を検出する手段を
設け、同検出手段により前記入力側の回転数が所定の回
転数以外で回転し始めたことを検出すると、リングロー
ラを外部から回転させる手段を設けて太陽ローラ、遊星
ローラ、リングローラ間のすべり速度差を小さくする方
向と回転数で回転させ、太陽ローラ、遊星ローラ、リン
グローラ間でのすべりによる焼付きを防止するようにし
たことを特徴とする遊星式摩擦伝動装置。 - 【請求項2】 前記入力側となるのが遊星枠であること
を特徴とする請求項1記載の遊星式摩擦伝動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22861493A JP3486210B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 遊星式摩擦伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22861493A JP3486210B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 遊星式摩擦伝動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0783300A true JPH0783300A (ja) | 1995-03-28 |
JP3486210B2 JP3486210B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=16879113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22861493A Expired - Lifetime JP3486210B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 遊星式摩擦伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486210B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004010028A1 (ja) * | 2002-07-22 | 2004-01-29 | Suenori Tsujimoto | 無段変速装置 |
JP2015137698A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 株式会社不二越 | 遊星ローラ式摩擦伝動装置 |
JP2015137699A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 株式会社不二越 | 遊星ローラ式差動摩擦伝動装置 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP22861493A patent/JP3486210B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004010028A1 (ja) * | 2002-07-22 | 2004-01-29 | Suenori Tsujimoto | 無段変速装置 |
JP2015137698A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 株式会社不二越 | 遊星ローラ式摩擦伝動装置 |
JP2015137699A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 株式会社不二越 | 遊星ローラ式差動摩擦伝動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3486210B2 (ja) | 2004-01-13 |
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