JPH078329Y2 - シートベルト巻取り装置 - Google Patents

シートベルト巻取り装置

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JPH078329Y2
JPH078329Y2 JP7246888U JP7246888U JPH078329Y2 JP H078329 Y2 JPH078329 Y2 JP H078329Y2 JP 7246888 U JP7246888 U JP 7246888U JP 7246888 U JP7246888 U JP 7246888U JP H078329 Y2 JPH078329 Y2 JP H078329Y2
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gear
winding spring
winding
spring
belt
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JP7246888U
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善幸 水野
紀彦 藁科
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富士オートリブ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は自動車など車両用のシートベルト巻取り装置
に係り、特にシートベルト装着時の圧迫感を大幅に軽減
せしめたものである。
[従来の技術] 一般に、自動車のシートベルトは、乗員を衝突事故から
保護すべく、乗員の身体を座席に拘束するが、シートベ
ルト装着時の圧迫感を嫌う者が多いので、これを防止す
るため、乗員が装着した後、ベルトの巻取りを停止する
手段(所謂テンションレス機構)を付加し、若しくは巻
取りを緩く制御する機構を付加したシートベルト巻取り
装置が提案されている(例えば、特公昭56-15334号、実
公昭57-3320号、実公昭60-40372号公報等参照)。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のシートベルト巻取り装置によ
れば、テンションレス機構を付加したものでは、乗員が
ベルトを身体に掛け回してタングをバックルに挿入した
時点でベルトの巻取りを停止させるから、ベルトに緩み
が大きく生じる場合があるので機能的に問題があり、ま
た、ベルトの巻取りを緩く制御する機構を付加してもの
では、主巻取りばねと副巻取りばねの二つを用いて、乗
員がベルトを装着した後は、ベルトの巻取りに際し主巻
取りばねの力をセーブするにすぎないから、装着後の圧
迫感は低減するものの、副巻取りばねがセーブできる限
度に止どまり、感覚的にはそれがない場合に比べ、やや
軽くなる程度に過ぎないものと云える。
そこで、この考案は、ベルト装着後はベルトの巻取り力
を大幅に低減させ、乗員が受ける圧迫感を大幅に低減す
ることを目的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題の解決を図るため、巻取軸を回転自
在に突出させた固定部において、該巻取軸に第1の歯車
を軸着し、該第1の歯車と噛合する第2の歯車を回転自
在に軸着し、該第2の歯車と同軸で前記第1の歯車と噛
合する所定比の歯部を内周面に形成した内歯車及び外周
面にラチェット歯を形成したラチェット車をそれぞれ回
転自在に軸支する一方、該ラチェット車には、前記内歯
車に一端を止着した主巻取りばねの他端を止着して収納
するとともに、該主巻取りばねと直列で前記第2の歯車
に一端を止着した副巻取りばねの他端を止着し巻き締め
て収納し、該副巻取りばねは前記主巻取りばねに対し所
定比の小なる力を有し、かつ、前記ラチェット歯と係脱
可能な爪部を回動自在に軸支し、該爪部をベルトが乗員
に装着されて作動する駆動手段にて揺動可能に構成した
シートベルト巻取り装置を構成したものである。
[作用] 上記構成に係るこの考案によれば、乗員がベルトを装着
し、駆動手段が作動して爪部が回動すると、ラチェット
車は巻取り方向への回転が阻止され、余巻きされた副巻
取りばねの力と内歯車を回転付勢する主巻取りばねの力
が第1の歯車に作用し、ベルトの巻取りは、主巻取りば
ねの力と副巻取りばねの力の比が同じとなることによ
り、結果として、通常の巻取りばねの2分の1の力で行
なう。また、駆動手段が作動しない場合は、副巻取りば
ねの力は作用せず、主巻取りばねの力で巻取ることにな
る。
[実施例] 次に、この考案の実施例を図面に基づき説明する。第1
図は正面要部構成図、第2図は第1図II-II線断面図、
第3図は分解斜視図である。
第1図および第2図に示したように、シートベルト巻取
り装置の本体に固定した基板1に巻取軸2を突出させ、
その巻取軸2には第1の歯車3を軸着する。この歯車3
と噛合する第2の歯車4を、基板1に突設した軸5に回
転自在に支持させる。歯車4は歯車3と同一歯数を有
し、その軸部6はやや長く延伸して内歯車7とラチェッ
ト車8とをそれぞれ回転自在に軸支している。歯車4と
噛合する第3の歯車9を基板1に突設した軸10に回転自
在に支持させる。歯車9は歯車3,4のバランスをとる歯
車である。歯車3,9はそれぞれ内歯車7の内周面に形成
した歯部11と噛合し直径方向で相対向して位置する。内
歯車7の歯数は、歯車3のそれの3倍である。ラチェッ
ト車8は、外周面にラチェット歯12を形成したH形断面
の筒状体からなり、その一方の胴室13には、前記内歯車
7に一端を止着した主巻取りばね14の他端を止着して収
納し、また、他方の胴室15には、前記歯車4の軸部6に
一端を止着した副巻取りばね16の他端を止着し巻き締め
て収納している。主巻取りばね14と副巻取りばね16と
は、それらを合わせて通常のシートベルト巻取り装置に
おける巻取りばねと同等の力を有する設定であり、例え
ば、主巻取りばね14の回転トルクを3/4、副巻取りばね1
6の回転トルクを1/4としてある。したがって、副巻取り
ばね16は、主巻取りばね14よりも小型コンパクトであ
り、そのばね力も小さく(3分の1)、かつ、巻き締め
られてラチェット車8の胴室15に収納されている。そし
て、ラチェット歯12と係脱可能な爪部17を一体形成した
ストッパー18が、基板1に突設した軸19に回動可能に支
持され、そのストッパー18にはソレノイド20からなる駆
動手段のプランジャー21がスプリングピン22で連結され
ている。プランジャー21にはコイルスプリング23が装着
され、常時はストッパー18を時計方向へ回転付勢してい
る。ソレノイド20は基板1に固定され、その駆動はベル
トのタングをバックルに挿入し或いはドアを閉めるとON
操作されるスイッチ等で行うようになっている。
なお、内歯車7と歯車3の歯数比並びに主巻取りばね14
と副巻取りばね16の力の比はそれぞれ3:1としたが、こ
の比は任意である。また、ラチェット車8は、ラチェッ
ト歯12に爪部17が係合し、第1図において時計回転が阻
止された場合、反時計方向には回転できる構成である。
第3図に示したように、基板1には、これを被覆するカ
バー24が設けられ、このカバー24と基板1を複数本のね
じ25で巻取り装置の本体26に固定する。本体26は、前記
巻取軸2を回転自在に支承するハウジング27と、巻取軸
2と一体に回転できるスプール28と、本体26が振動し或
いは巻取軸2が引き出し方向に急激に回転すると巻取軸
2の回転を阻止する緊急ロック機構29とからなる。スプ
ール28には、ベルト30の一端部を止着し、時計方向に巻
き付ける。
次に、上記実施例の作用につき説明すると、ベルト30を
引き出すと、スプール28を介して巻取軸2が第1図にお
いて時計方向へ回転する。したがって、歯車3は時計方
向へ回転し、歯車4は反時計方向へ回転するとともに、
内歯車7が時計方向へ回転する。歯車4が反時計方向へ
回転すると、副巻取りばね16は巻き締められているの
で、そのばね16を介しラチェット車8は一体となり、反
時計方向へ回転する。内歯車7が時計方向へ回転するこ
とにより、主巻取りばね14が巻き締められる。そして、
必要な量のベルト30が引き出された後、図示しないタン
グをバックルに挿入する等して、スイッチがON操作さ
れ、ソレノイド20が励磁されてプランジャー21がコイル
スプリング23の力に抗して引かれ、ストッパー18が軸19
を中心として反時計方向へ回動する。そこで爪部17が、
ラチェット歯12に係合し、ラチェット車8の回転が阻止
される。ラチェット車8の回転が阻止されると、副巻取
りばね16の巻き締められた力が解かれ、歯車4を時計方
向へ回転させ、これにより歯車3は反時計方向へ回転す
る。同時に、主巻取りばね14は、巻き締められた力が解
かれ、その力は内歯車7を反時計方向へ回転させて歯車
3に伝達される。しかし、内歯車7と歯車3の歯数比は
3:1であるから、内歯車7は歯車3を反時計方向へ3分
の1回転させるに止どまる。一方、主巻取りばね14と副
巻取りばね16の力は3:1であるから、副巻取りばね16に
より歯車4が歯車3を1回転させる力(1/4)と、主巻
取りばね14により内歯車7が歯車3を3分の1回転させ
る力(3/4×1/3=1/4)は等しくなり、結果として、歯
車3は副巻取りばね16の2倍の力、すなわち前記通常の
巻取りばねの1/2の力で反時計方向へ回転されることに
なる。
一方、上記の状態において、ベルト30を引き出すと、前
記同様にして第1の歯車3が時計方向へ回転し、第2の
歯車4は反時計方向へ回転し、副巻取りばね16を巻き締
め、かつ、爪部17で回転を阻止されているラチェット車
8は反時計方向には回転できるから、主巻取りばね14を
巻き締めながら、ベルト装着後であってもベルト30を引
き出すことができる。
しかして、上記のように、ソレノイド20が作動しない場
合、すなわち乗員がベルトを装着しないときは、ベルト
30を引き出した後、副巻取りばね16の力は加わらない。
主巻取りばね14の力は、内歯車7を介して第1の歯車3
へ加わる力(1/4)、また、ラチェット車8、巻き締め
られた副巻取りばね16、軸部6、第2の歯車4を介して
第1の歯車3へ加わる力(3/4)となって歯車3へ加わ
る。したがって、歯車3は1(4/4)の力で回転する。
そして、ベルト30を乗員の身体から外したときは、装着
した場合よりも速く、かつ、強い力で巻取ることができ
る。
かくして、一度ソレノイド20が作動した後では、ベルト
30の巻取りは、ソレノイド20が作動しないときの2分の
1の力でなされ、それだけ、ベルト30の圧迫感を除去す
ることができる。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、巻取軸を回転自在に突
出させた固定部において、該巻取軸に第1の歯車を軸着
し、該第1の歯車と噛合する第2の歯車を回転自在に軸
着し、該第2の歯車と同軸で前記第1の歯車と噛合する
所定比の歯部を内周面に形成した内歯車及び外周面にラ
チェット歯を形成したラチェット車をそれぞれ回転自在
に軸支する一方、該ラチェット車には、前記内歯車に一
端を止着した主巻取りばねの他端を止着して収納すると
ともに、該巻取りばねと直列で前記第2の歯車に一端を
止着した副巻取りばねの他端を止着し余巻きして収納
し、該副巻取りばねは前記主巻取りばねに対し所定比の
小なる力を有し、かつ、前記ラチェット歯と係脱可能な
爪部を回転自在に軸支し、該爪部をベルトが乗員に装着
されて作動する駆動手段にて揺動可能に構成したから、
主巻取りばねと副巻取りばねの力の比並びに第1歯車と
内歯車の歯数比を同じにして構成し、かつ、ラチェット
車の回転を規制することによって、シートベルト装着時
の巻き込み力の度合を自由に選択して設計製造できると
ともに、ベルトを乗員が装着したときは、例えば前記実
施例に記載したごとく、装着しない場合に比べ、はるか
に軽く(1/2)することができるので、ベルトの圧迫感
を大幅に低減させる。しかも、第1の歯車と内歯車とは
所定比の歯数を有するから、第1の歯車の回転に対し内
歯車は所定比の回転に止どまるため、主巻取りばねの巻
き締めは、ばね力の変化の少ない範囲で行なわれ、した
がって、低巻き込み時のトルク曲線をフラットに設定で
きる。さらに、巻取軸に対して巻取りばねの力が2方向
から加わるため、同じ巻取り力を得ようとした場合、小
さいばねでよい。そのため、主巻取りばねは通常のそれ
に比べ小型コンパクト化でき、耐用度も向上できるとと
もに、コストダウンを図ることができる、等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図はカバーを取り
除いた正面要部構成図、第2図は第1図II-II線断面
図、第3図は分解斜視図である。 1……基板、2……巻取軸、3……第1の歯車、4……
第2の歯車、7……内歯車、8……ラチェット車、12…
…ラチェット歯、14……主巻取りばね、16……副巻取り
ばね、17……爪部、20……ソレノイド、21……プランジ
ャー、26……本体、30……ベルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取軸を回転自在に突出させた固定部にお
    いて、該巻取軸に第1の歯車を軸着し、該第1の歯車と
    噛合する第2の歯車を回転自在に軸着し、該第2の歯車
    と同軸で前記第1の歯車と噛合する所定比の歯部を内周
    面に形成した内歯車及び外周面にラチェット歯を形成し
    たラチェット車をそれぞれ回転自在に軸支する一方、該
    ラチェット車には、前記内歯車に一端を止着した主巻取
    りばねの他端を止着して収納するとともに、該主巻取り
    ばねと直列で前記第2の歯車に一端を止着した副巻取り
    ばねの他端を止着し巻き締めて収納し、該副巻取りばね
    は前記主巻取りばねに対し所定比の小なる力を有し、か
    つ、前記ラチェット歯と係脱可能な爪部を回動自在に軸
    支し、該爪部をベルトが乗員に装着されて作動する駆動
    手段にて揺動可能に構成したことを特徴とするシートベ
    ルト巻取り装置。
JP7246888U 1988-05-31 1988-05-31 シートベルト巻取り装置 Expired - Lifetime JPH078329Y2 (ja)

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JPH02113563U JPH02113563U (ja) 1990-09-11
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