JPH0782Y2 - 投てき競技用運動靴の靴底 - Google Patents

投てき競技用運動靴の靴底

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JPH0782Y2
JPH0782Y2 JP6481890U JP6481890U JPH0782Y2 JP H0782 Y2 JPH0782 Y2 JP H0782Y2 JP 6481890 U JP6481890 U JP 6481890U JP 6481890 U JP6481890 U JP 6481890U JP H0782 Y2 JPH0782 Y2 JP H0782Y2
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foot
sole
throwing
shoe
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JP6481890U
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寿啓 田村
健 宮川
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、投てき競技用運動靴の靴底の構造に係り、特
に砲丸または円盤投てき時の軸足の動作即ち回転運動を
円滑にして飛距離をのばし得る投てき競技用運動靴の靴
底に関する。
(従来の技術) 従来、砲丸投げや円盤投げに使用される運動靴として
は、両足の前部踏付け部に対応して靴底の接地面側に、
シボを設けたものが一般的である。このシボは、形状の
小さい凹凸を接地面に多数形成したもので、靴底で滑り
止めを防止することにより、砲丸または円盤の投てき時
における身体動作の安定を図るものである。
(考案が解決しょうとする課題) ところが、この種の従来の運動靴は、靴底が左右対象で
あることから、投てき時の姿勢が大きく変化する砲丸投
げまたは円盤投げ競技では、軸足となる右足の動作が円
滑に行われず、砲丸もしくは円盤の飛距離に影響すると
いう難点があつた。
即ち、砲丸投げと円盤投げとは、その投げ動作がかなり
の部分で共通しているが、砲丸投げの動作についてみる
と、まず、投げ方向と逆方向に対面し、低い姿勢からグ
ライド動作に入る。このグライドは、左足を宙に浮か
せ、右足の前部踏付け部で蹴り出した後、砲丸に水平方
向の速度を与えるため後方に素早く移動する。つぎに、
身体の捻りを利用して砲丸の速度を増すため、右足の前
部踏付け部を中心とした回転を行う。続いて、砲丸の突
き出しに移るが、ここでは左足を接地することによって
並進している身体と砲丸とに阻止力を与え、より大きな
速度が砲丸に付加されるようにする。この後の突き出し
時には左足が後方へ引っ張られるが、これにより砲丸に
力を与えることができるものである。
このような投てき動作から明らかなように、砲丸投げや
円盤投げにおいては、軸足側運動靴の靴底は回転摺動す
るが、他方側運動靴の靴底は滑り止めが必要である。し
かし、上記従来の砲丸投げまたは円盤投げ用運動靴は、
左右対象でそれぞれの靴底の接地面側に同一のシボを設
けているので、右足の回転摺動時にこのシボが摺動の妨
げとなり、回転力を減じていた。このため、突き出し前
の回転動作によりスピードアツプして砲丸に力を与える
ことができず、この種の運動靴を着用して飛距離をのば
すには一定の限界があった。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、砲丸投
げまたは円盤投げの身体動作に着目して運動靴の靴底を
左右非対象とし、軸足側を回転容易とすると共に、他方
側は滑りにくくし、全体として投てき時の身体動作をス
ムーズにすることにより、砲丸や円盤の飛距離をのばし
得る投てき競技用運動靴の靴底を提供することを目的と
している。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、一方の足を軸足と
して、この軸足の前部踏付け部に対応した靴底の本底の
接地面側に、前記軸足の第2指付け根部を略中心とした
環状突部もしくは環状溝をその半径が漸次大となるよう
に複数配して回転部を形成し、他方の足の枢軸関節から
爪先にかけての屈曲部に対応した靴底の本底の接地面側
に、突起もしくは凹部を複数設けて防滑部を形成してな
ることを特徴とする。
(作用) 上記の構成により、本考案に係る運動靴の靴底は軸足側
には回転部が、他方の足側には防滑部が形成され、非対
象となっているので、砲丸または円盤投げの投てきに際
しおいて軸足を中心に投げる方向へ身体を回転させたと
き、回転部により接地面の摩擦が減じられて、回転摺動
が促進される。また、投げる直前には防滑部の滑り止め
作用により、大きな制動力を得ることができるので、リ
リース時における砲丸または円盤の速度を高速とするこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案を砲丸投げまたは円盤投げ用運動靴の
靴底として実施した場合の右足用運動靴の靴底正面図、
第2図は同靴底の右側面図、第3図は同靴底の左側面図
である。第4図は、左足用運動靴の靴底の正面図、第5
図は同靴底の右側面図、第6図は同靴底の左側面図であ
る。
この砲丸投げまたは円盤投げ用運動靴の靴底A,Bは、投
てき時において軸足とする右足用運動靴の運動靴本体
(図示省略)と、この軸足の反対側である左足用運動靴
の運動靴本体(図示省略)とにそれぞれ対応しており、
左右が非対象に形成されている。
前記右足用の靴底Aは、その本底1が扁平で表面に多数
の粒状突起を形成している。この本底1は、右足の縦足
弓を含む前側弾性部材1aと、この前側弾性部材1aに連な
る後側弾性部材1bとからなり、この外側弾性部材1bに回
転部2を設けている。この回転部2は、軸足の動作を円
滑にするもので、右足の中足骨a1付近に位置する前部踏
付け部A1に対応して、第2指付け根部a3を略中心に複数
の環状突部2aを配して形成される。この環状突部2aは、
それぞれに不連続部分2bを有しており、中心部2cから漸
次半径を大として、例えば4本が等間隔で突設されてい
る。さらに、前記環状突部2aの最外周近傍で右足の爪先
に対応した本底1には、長さの異なる弧状突部2dを3本
形成している。なお、前記各環状突部2aは、不連続部分
2bを必ずしも設ける必要はなく、連続の環状突部2aとし
てもよい。また、前記回転部2は、環状突部2aに代えて
本底1に環状凹溝を形成してもよく、いずれの場合も本
数は限定されるものではない。
さらに、前記靴底Aは、右足の縦足弓に対応した本底1
の内側縁部1c以外の外側縁部1dを巻き上げ構造(ラウン
ド)としており、この外側縁部1dは全体重を支持可能な
ように硬質材料を用いて形成されている。また、踵骨a2
に対応した後部踏付け部A2には、運動靴本体の踵側壁部
を装着するための踵側片3が延設されている。そして、
靴底本体Aの爪先側には、内側片4と外側片5とが一体
形成されている。
次に、前記左足用の靴底本体Bは、その本底6が扁平で
左足の中足骨b1付近に位置する前部踏付け部B1に対応し
た先端側弾性部材6aと、この先端側弾性部材6aを除き表
面に多数の粒状突起を形成した後部側弾性部材6bとから
なり、前記先端側弾性部材6aに防滑部7を設けている。
この防滑部7は、左足の滑り止めのためのもので、左足
の枢軸関節b3付近から爪先にかけての屈曲部に対応した
靴底本体Aの本底6に、小径の円形突起7aを多数設けて
形成される。なお、この防滑部7は、円形突起7aに代え
て本底6に円形凹部を多数設ける構成としてもよい。ま
た、踵骨b2に対応した後部踏付け部B2には、運動靴本体
の踵側壁部を装着するための踵側片8が延長形成されて
いる。そして、靴底本体Bの爪先側には、内側片9と外
側片10とが一体形成されている。
しかして、上記のように構成された左右非対象の靴底を
備えた砲丸投げまたは円盤投げ用運動靴は、以下に説明
するように競技者の動作をスムーズかつ敏捷にして砲丸
または円盤の飛距離をのばすことを可能とする。
砲丸投げの投てき動作と運動靴の動きについて説明す
る。
第7図−1及び第7図−2は、砲丸の投てき時における
身体動作と共に軸足の動きを下から視認した説明図であ
って、足裏に加わる加重変化を実験、調査した結果を示
している。
まず、競技者Mがサークル内で投げ方向と逆方向に対面
し、低い姿勢からグライド動作に入る。このグライド
は、左足Rを宙に浮かせ、右足Lの前部踏付け部A1で蹴
り出した後、砲丸Hに水平方向の速度を与えるため後方
に素早く移動する。このとき、右足Lの踵部が地面から
離れないように留意する。つぎに、砲丸Hの速度を増す
ため、身体の捻りを利用して右足Rの前部踏付け部A1
中心とした回転を行う。続いて、突き出しに移るが、こ
こでは左足Rを接地することによって前進している身体
に阻止力を与え、砲丸Hを突き出すように投げる(第7
図−1(a)〜第7図−2(g)参照)。
ここで、足の動きについてみると、前記グライド動作に
おいては、右足Rの前部踏付け部A1で蹴り出す時、踏ん
張りが効くように行う必要があるが、右足Rの爪先に対
応した本底1には、弧状突部2dを形成しているので、縦
方向の滑りが防止され身体に大きな弾みをつけることが
できる(第7図−1(a)参照)。また、蹴り出しに続
いて、グライドがスムーズに行われるように踵部はある
程度転がりを必要とするが、踵部の周縁はラウンドにな
っているので、踵部が地面に突っかかるようなことなく
円滑に転がる(第7図−1(b),(c)参照)。そし
て、身体の回転時には右足Rの前部踏付け部A1を中心に
回転するが、この前部踏付け部A1に設けられた回転部2
にて接地面の摩擦が減じられ、回転摺動が円滑に行われ
るから、砲丸Hに力を与えることができる(第7図−2
(d),(e)参照)。最後に、砲丸Hを突き出す際、
左足Lを接地して身体を制動する必要があるが、左足L
の前部踏付け部B1に設けた防滑部7により滑りが防止さ
れるため、急激な身体の制動に伴う大きな速度を砲丸H
に作用させ、飛距離を大幅にのばすことができる(第7
図−2(f)参照)。次に、円盤投げの投てき動作と運
動靴の動きについて説明する。
第8図−1、第8図−2及び第8−3図は、円盤の投て
き時における身体動作と共に軸足の動きを下から視認し
た説明図であって、足裏に加わる加重変化を実験、調査
した結果を示している。
まず、競技者Mがサークルの後部において、投てき方向
に背を向けて備え、両足を固定したままで腕、全身を使
っての予備的なスイングを行う。つぎに、スイングから
円盤Pの移動運動に入るが、ここでは回転軸足となる右
足Rに体重を移し、ターンして素早くサークルを横断し
つつ投げる方向に進む。このとき、投げに入るために上
体の捻りが必要となり、腰部や体幹部の旋回を利用して
大きな遠心力を生じさせる。この後、上体と下体との回
転速さの違いで腰と肩の捻りモーメントを増大させ、こ
のモーメントのピーク時に円盤Pを投げる(第8図−1
(a)〜第8図−3(j)参照)。
ここで、足の動きについてみると、前記スイングの後で
ターンに移行する際は、左足Lを軸にして回転するが、
左足Lの前部踏付け部B1に設けた防滑部7により滑りが
防止され、身体の安定を図ることができる(第8図−1
(c)参照)。また、ターンの後に右足が接地してから
投げに入る前に身体を回転させるが、右足Lの前部踏付
け部A1に設けられた回転部2によって接地面の摩擦が減
じられ、身体の捻りに合わせた回転が急速に行われる。
よって、円盤Pに大きな遠心力を与えることができる
(第8図−2(e)〜第8図−3(h)参照)。この
後、円盤Pを投げる際に左足Rを接地し、投てき時にお
いて胴と脚との伸び上がりを大きくする必要があるが、
左足Rの前部踏付け部B1に設けた防滑部7により滑りを
防止できるため、身体の制動に伴う大きな速度を円盤P
に与え、飛距離を大幅にのばすことができる(第8図
(i)参照)。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、運動靴の靴底を左右非対
象としており、軸足側の靴底本体に設けた回転部は、砲
丸または円盤を投てきする際における軸足回転時の摺動
を促進し、身体の回転速度を増すことができる。また、
他方側の靴底本体に設けた防滑部は、滑り止め作用によ
り身体の安定を図り、かつリリース時には身体を制動さ
せて砲丸または円盤の速度を高めることができる。よっ
て、左右対象の靴底を備えた従来の運動靴に比して砲丸
又は円盤の飛距離を大幅にのばすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本考案の一実施例を示し、第1図
は右足用運動靴の靴底正面図、第2図は同靴底の右側面
図、第3図は同靴底の左側面図、第4図は左足用運動靴
の靴底正面図、第5図は同靴底の右側面図、第6図は同
靴底の左側面図、第7図−1及び第7図−2は砲丸投て
き時における身体動作と共に足の動きを下から視認した
説明図、第8図−1、第8図−2及び第8図−3は円盤
の投てき時における同様の説明図である。 A:右足側靴底本体、B:左足側靴底本体、A1,B1:前部踏
付け部、A2,B2:後部踏付け部、1,6:本底、2:回転部、
7:防滑部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の足を軸足として、この軸足の前部踏
    付け部に対応した靴底の本底の接地面側に、前記軸足の
    第2指付け根部を略中心とした環状突部もしくは環状溝
    を、その半径が漸次大となるように複数配して回転部を
    形成し、他方の足の枢軸関節から爪先にかけての屈曲部
    に対応した靴底の本底の接地面側に、任意形状の突起も
    しくは凹部を複数設けて防滑部を形成してなることを特
    徴とする投てき競技用運動靴の靴底。
JP6481890U 1990-06-18 1990-06-18 投てき競技用運動靴の靴底 Expired - Lifetime JPH0782Y2 (ja)

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JPH0423406U JPH0423406U (ja) 1992-02-26
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