JPH0782169A - 創傷治療剤 - Google Patents
創傷治療剤Info
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- JPH0782169A JPH0782169A JP5227385A JP22738593A JPH0782169A JP H0782169 A JPH0782169 A JP H0782169A JP 5227385 A JP5227385 A JP 5227385A JP 22738593 A JP22738593 A JP 22738593A JP H0782169 A JPH0782169 A JP H0782169A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/52—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- C07K14/521—Chemokines
- C07K14/523—Beta-chemokines, e.g. RANTES, I-309/TCA-3, MIP-1alpha, MIP-1beta/ACT-2/LD78/SCIF, MCP-1/MCAF, MCP-2, MCP-3, LDCF-1, LDCF-2
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
- A61P1/04—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 単球走化性活性化因子を有効成分とする創傷
治療剤である。 【効果】 創傷すなわち、傷や、痔疾、潰瘍の強力な治
療効果を有する。
治療剤である。 【効果】 創傷すなわち、傷や、痔疾、潰瘍の強力な治
療効果を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な創傷治療剤に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】単球走化性活性化因子は単球に対して走
化性および活性化作用を有する因子である。その中でM
CAF(monocyte chemotactic and activating facto
r) は、MCP−1(Monocyte chemoatractant protein
-1 )やGDCF(glioma-derived monocyte chemotacti
c factor)とも称され、アミノ酸76個からなる蛋白質
であり、4個のシステイン基を持つ。これらは単球に対
して強力な走化性および活性化作用を有することが知ら
れている。
化性および活性化作用を有する因子である。その中でM
CAF(monocyte chemotactic and activating facto
r) は、MCP−1(Monocyte chemoatractant protein
-1 )やGDCF(glioma-derived monocyte chemotacti
c factor)とも称され、アミノ酸76個からなる蛋白質
であり、4個のシステイン基を持つ。これらは単球に対
して強力な走化性および活性化作用を有することが知ら
れている。
【0003】MCAFとMCP−1およびGDCFにつ
いてはその同定と遺伝子クローニングが次の論文に、 1) K. Matsushima et al., J. Exp. Med., 169, 1485-1
490, 1989. 2) Y. Furutani et al.,Biochem. Biophys. Res. Commu
n., 159, 249-255, 1989. 3) E.A. Robinson et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 86, 1850-1854, 1989. 4) T. Yoshimura et al., FEBS Letters, 244, 487-49
3, 1989. また、総説が次の文献に記載されている。 5) N.Mukaida et al., Microbiol. Immunol. 36, 773-7
89, 1992 文献3)、4)に記載されたMCP−1、GDCFは、
文献1)、2)に記載されたMCAFと同一であること
から、MCP−1、GDCFおよびMCAFは同じ物質
であることがわかる。
いてはその同定と遺伝子クローニングが次の論文に、 1) K. Matsushima et al., J. Exp. Med., 169, 1485-1
490, 1989. 2) Y. Furutani et al.,Biochem. Biophys. Res. Commu
n., 159, 249-255, 1989. 3) E.A. Robinson et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 86, 1850-1854, 1989. 4) T. Yoshimura et al., FEBS Letters, 244, 487-49
3, 1989. また、総説が次の文献に記載されている。 5) N.Mukaida et al., Microbiol. Immunol. 36, 773-7
89, 1992 文献3)、4)に記載されたMCP−1、GDCFは、
文献1)、2)に記載されたMCAFと同一であること
から、MCP−1、GDCFおよびMCAFは同じ物質
であることがわかる。
【0004】MCAFが単球に対して強力な走化性およ
び活性化の作用を有することは知られており、免疫活性
化作用や抗腫瘍作用への用途が前記文献などに示唆され
ている。しかしMCAFが創傷の治療を促進する作用を
有することについては知られていない。
び活性化の作用を有することは知られており、免疫活性
化作用や抗腫瘍作用への用途が前記文献などに示唆され
ている。しかしMCAFが創傷の治療を促進する作用を
有することについては知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】幾つかの蛋白性成長因
子が創傷の治療を促進する作用を有することが知られて
いる。例えば線維芽細胞成長因子(FGF)、上皮成長
因子(EGF)、トランスフォーミング成長因子(TG
F−α、TGF−β)、血小板由来成長因子(PDG
F)、内皮細胞成長因子(ECGF)、ケラチノサイト
成長因子、などの成長因子は創傷治療効果を持つことが
期待されている(文献6)。 6) T.A. Mustoe et al., J. Clin. Invest., 87, 694-7
03(1991). 最近インターロイキン1(IL−1)が創傷治療効果を
持つことがUSP5202118に記載されている。
子が創傷の治療を促進する作用を有することが知られて
いる。例えば線維芽細胞成長因子(FGF)、上皮成長
因子(EGF)、トランスフォーミング成長因子(TG
F−α、TGF−β)、血小板由来成長因子(PDG
F)、内皮細胞成長因子(ECGF)、ケラチノサイト
成長因子、などの成長因子は創傷治療効果を持つことが
期待されている(文献6)。 6) T.A. Mustoe et al., J. Clin. Invest., 87, 694-7
03(1991). 最近インターロイキン1(IL−1)が創傷治療効果を
持つことがUSP5202118に記載されている。
【0006】本発明の目的はこれら成長因子や成長因子
誘発性の蛋白質を使用するのではなく、これらの物質と
まったく異なる性質と作用をもち、かつ強力な治療効果
を有する創傷治療剤を提供することを目的とする。
誘発性の蛋白質を使用するのではなく、これらの物質と
まったく異なる性質と作用をもち、かつ強力な治療効果
を有する創傷治療剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は以下の本発明
により達成される。すなわち本発明は、単球走化性活性
化因子を有効成分とする創傷治療剤である。
により達成される。すなわち本発明は、単球走化性活性
化因子を有効成分とする創傷治療剤である。
【0008】本発明の単球走化性活性化因子は、単球に
対して走化性および活性化作用を有するものであれば特
に限定されず、好ましくはMCAFが使用される。MC
AFは、76個のアミノ酸配列を実質的に有し、単球走
化作用もしくは活性化作用を有する蛋白質であり、具体
的には上記文献、1)〜5)に示されるものである。上
記のアミノ酸配列を実質的に有するMCAFとは、MC
AFおよび、その生物活性を失わない範囲でアミノ酸配
列が自然もしくは人工的に欠失、追加、置換されたもの
(MCAF変異体と称する)、あるいはそれらのMCA
FおよびMCAF変異体を化学的または生化学的に変換
したMCAF誘導体を含有する。
対して走化性および活性化作用を有するものであれば特
に限定されず、好ましくはMCAFが使用される。MC
AFは、76個のアミノ酸配列を実質的に有し、単球走
化作用もしくは活性化作用を有する蛋白質であり、具体
的には上記文献、1)〜5)に示されるものである。上
記のアミノ酸配列を実質的に有するMCAFとは、MC
AFおよび、その生物活性を失わない範囲でアミノ酸配
列が自然もしくは人工的に欠失、追加、置換されたもの
(MCAF変異体と称する)、あるいはそれらのMCA
FおよびMCAF変異体を化学的または生化学的に変換
したMCAF誘導体を含有する。
【0009】本発明の実施例では、タンパク質であるM
CAF自体が創傷の治療を促進することにおいて有効で
あることを示した。MCAFと同様に、単球(モノサイ
ト)やマクロファージに対して走化性もしくは活性化作
用をもつ生体内物質や人工物質もまた創傷治療剤として
有用であることが当然期待できる。MCAFにはそのア
ミノ酸数とシステイン残基の配置が類似した、MCAF
類縁体が知られている。ヒトではRANTES、LD7
8、ACT2、I−309、マウスではJE、MIP−
1α、MIP−1β、TCA−3などがMCAFの構造
的類縁体として知られている(上記の文献4、5)。こ
れらの中で単球(モノサイト)やマクロファージに対し
て走化性もしくは活性化作用をもつ物質は本発明に含ま
れる。RANTES、JEは単球(モノサイト)やマク
ロファージに対して走化性を示すことが既に示されてい
る(前記文献5)。
CAF自体が創傷の治療を促進することにおいて有効で
あることを示した。MCAFと同様に、単球(モノサイ
ト)やマクロファージに対して走化性もしくは活性化作
用をもつ生体内物質や人工物質もまた創傷治療剤として
有用であることが当然期待できる。MCAFにはそのア
ミノ酸数とシステイン残基の配置が類似した、MCAF
類縁体が知られている。ヒトではRANTES、LD7
8、ACT2、I−309、マウスではJE、MIP−
1α、MIP−1β、TCA−3などがMCAFの構造
的類縁体として知られている(上記の文献4、5)。こ
れらの中で単球(モノサイト)やマクロファージに対し
て走化性もしくは活性化作用をもつ物質は本発明に含ま
れる。RANTES、JEは単球(モノサイト)やマク
ロファージに対して走化性を示すことが既に示されてい
る(前記文献5)。
【0010】また生体内におけるMCAFもしくはそれ
と同等の生体内物質の産生を促進するものもまた創傷治
療に同様の有用性を示すことが本発明の結果から当然期
待できる。
と同等の生体内物質の産生を促進するものもまた創傷治
療に同様の有用性を示すことが本発明の結果から当然期
待できる。
【0011】本発明で使用するMCAFにはとくに制限
はなく、既知の方法で得られるMCAFが好適に使用さ
れる。例えば前述の文献2)、もしくは4)に記述され
たcDNAを適切な発現制御領域遺伝子すなわちSV4
0やサイトメガロウイルスのプロモーター、バキュロウ
イルスのプロモーター、アミノ酸合成代謝遺伝子のプロ
モーター、糖合成代謝遺伝子のプロモーターなどの下流
に連結して得られた発現ベクターを動物細胞や、昆虫細
胞、真核単細胞、原核細胞などに導入してMCAFを産
生させ、親和性担体、イオン交換担体、疎水性担体ある
いは抗体担持担体などのカラムクロマトグラフィーを組
み合わせた適切な精製手段によって精製MCAFが得ら
れる。遺伝子組換え手法による物質の生産は現在多用な
方法が知られており、現時点で知られた方法の組み合わ
せで本発明のMCAFを生産することができる。
はなく、既知の方法で得られるMCAFが好適に使用さ
れる。例えば前述の文献2)、もしくは4)に記述され
たcDNAを適切な発現制御領域遺伝子すなわちSV4
0やサイトメガロウイルスのプロモーター、バキュロウ
イルスのプロモーター、アミノ酸合成代謝遺伝子のプロ
モーター、糖合成代謝遺伝子のプロモーターなどの下流
に連結して得られた発現ベクターを動物細胞や、昆虫細
胞、真核単細胞、原核細胞などに導入してMCAFを産
生させ、親和性担体、イオン交換担体、疎水性担体ある
いは抗体担持担体などのカラムクロマトグラフィーを組
み合わせた適切な精製手段によって精製MCAFが得ら
れる。遺伝子組換え手法による物質の生産は現在多用な
方法が知られており、現時点で知られた方法の組み合わ
せで本発明のMCAFを生産することができる。
【0012】またMCAFを本来的に、またはなんらか
の刺激により産生する細胞、すなわち単核白血球(MN
L)、線維芽細胞、内皮細胞、ケラチノサイト、平滑筋
細胞、アストロサイト、あるいはTHP−1(ミエロモ
ノサイト)、U−105MG(グリオーマ)などの株化
細胞を培養し、そのままもしくは必要なら適当な刺激に
よってMCAFを産生させ、続いて上記精製手段で精製
することによっても生産することができる。MCAFの
産生細胞とその刺激条件については、前記文献4)およ
び5)に記載されている。
の刺激により産生する細胞、すなわち単核白血球(MN
L)、線維芽細胞、内皮細胞、ケラチノサイト、平滑筋
細胞、アストロサイト、あるいはTHP−1(ミエロモ
ノサイト)、U−105MG(グリオーマ)などの株化
細胞を培養し、そのままもしくは必要なら適当な刺激に
よってMCAFを産生させ、続いて上記精製手段で精製
することによっても生産することができる。MCAFの
産生細胞とその刺激条件については、前記文献4)およ
び5)に記載されている。
【0013】本発明で言う創傷は、皮膚や粘膜を含む組
織の損傷を意味する。具体的には創傷は各種の傷や潰瘍
である。傷や潰瘍のなかには切り傷、擦り傷、褥瘡(床
ずれ)、火傷、痔疾、皮膚の潰瘍、粘膜部位の潰瘍、消
化管(胃、十二指腸など)の潰瘍などが含まれる。実施
例には、ウサギの創傷モデルで、本発明の有効性が明確
に示されている。実施例に示した創傷における顕著な有
効性から、容易にMCAFが創傷、痔疾、あるいは潰瘍
に対して有効である事が結論できる。
織の損傷を意味する。具体的には創傷は各種の傷や潰瘍
である。傷や潰瘍のなかには切り傷、擦り傷、褥瘡(床
ずれ)、火傷、痔疾、皮膚の潰瘍、粘膜部位の潰瘍、消
化管(胃、十二指腸など)の潰瘍などが含まれる。実施
例には、ウサギの創傷モデルで、本発明の有効性が明確
に示されている。実施例に示した創傷における顕著な有
効性から、容易にMCAFが創傷、痔疾、あるいは潰瘍
に対して有効である事が結論できる。
【0014】本発明の目的である創傷を治療するために
は、MCAFに代表される単球走化性活性化因子を有効
成分とし、これに医薬的に許容しうる担体に配合して得
られる組成物を生体に投与する。投与対象としての創傷
は、各種の傷や潰瘍であり、傷や潰瘍のなかには切り
傷、擦り傷、褥瘡(床ずれ)、痔疾、皮膚の潰瘍、粘膜
部位の潰瘍、消化管の潰瘍などが含まれる。
は、MCAFに代表される単球走化性活性化因子を有効
成分とし、これに医薬的に許容しうる担体に配合して得
られる組成物を生体に投与する。投与対象としての創傷
は、各種の傷や潰瘍であり、傷や潰瘍のなかには切り
傷、擦り傷、褥瘡(床ずれ)、痔疾、皮膚の潰瘍、粘膜
部位の潰瘍、消化管の潰瘍などが含まれる。
【0015】配合する他の成分としては、水や有機溶剤
の他に、医薬的に許容しうる一般的な医薬添加物が選ば
れる。もちろん添加物が無くとも本発明の目的は達成さ
れる。そのような医薬添加物としては、コラ−ゲン、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、水溶性デキストラン、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、ペクチン、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、キサンタンガム、アラビアゴム、カゼイン、ゼラ
チン、寒天、ポリエチレングリコール、ジグリセリン、
グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ワセリン、パラフィン、ステアリルアルコー
ル、ステアリン酸、ヒト血清アルブミン(HSA)、マ
ンニト−ル、ソルビト−ル、ラクト−ス、医薬添加物と
して許容され得る界面活性剤などがあげられる。実際の
添加物は本発明治療剤の剤形に応じて上記の中から適宜
あるいは組み合わせて選ばれるが、もちろんこれらに限
定するものではない。
の他に、医薬的に許容しうる一般的な医薬添加物が選ば
れる。もちろん添加物が無くとも本発明の目的は達成さ
れる。そのような医薬添加物としては、コラ−ゲン、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、水溶性デキストラン、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、ペクチン、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、キサンタンガム、アラビアゴム、カゼイン、ゼラ
チン、寒天、ポリエチレングリコール、ジグリセリン、
グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ワセリン、パラフィン、ステアリルアルコー
ル、ステアリン酸、ヒト血清アルブミン(HSA)、マ
ンニト−ル、ソルビト−ル、ラクト−ス、医薬添加物と
して許容され得る界面活性剤などがあげられる。実際の
添加物は本発明治療剤の剤形に応じて上記の中から適宜
あるいは組み合わせて選ばれるが、もちろんこれらに限
定するものではない。
【0016】本発明はまた、単球走化性活性化因子と他
の薬剤、生物学的製剤や合成医薬製剤などとの、同時も
しくは逐次的併用投与をも包含する。他の薬剤として
は、抗炎症作用、末梢循環改善作用、血栓生成抑制作
用、組織修復作用を有するもの、消化管潰瘍に対して治
療効果の知られたもの、ヘパリン、あるいは本発明の目
的である活性を増強もしくは補助するような創傷、痔
疾、潰瘍治療剤の中から選ばれる。
の薬剤、生物学的製剤や合成医薬製剤などとの、同時も
しくは逐次的併用投与をも包含する。他の薬剤として
は、抗炎症作用、末梢循環改善作用、血栓生成抑制作
用、組織修復作用を有するもの、消化管潰瘍に対して治
療効果の知られたもの、ヘパリン、あるいは本発明の目
的である活性を増強もしくは補助するような創傷、痔
疾、潰瘍治療剤の中から選ばれる。
【0017】投与方法としては、特に限定するものでは
ないが、本発明の目的から局所投与が望ましい。局所投
与形態として外用剤、座剤、注射剤あるいは、消化管の
潰瘍に対する処置としての経口投与が好適に実施し得
る。外用剤としては、軟膏、ゲル、クリ−ム、乳液、液
剤などの塗布剤、テープ剤、パッチ剤などの貼付剤、あ
るいはスプレー剤、粉剤などの噴霧剤から選択される。
ないが、本発明の目的から局所投与が望ましい。局所投
与形態として外用剤、座剤、注射剤あるいは、消化管の
潰瘍に対する処置としての経口投与が好適に実施し得
る。外用剤としては、軟膏、ゲル、クリ−ム、乳液、液
剤などの塗布剤、テープ剤、パッチ剤などの貼付剤、あ
るいはスプレー剤、粉剤などの噴霧剤から選択される。
【0018】有効投与量としては、1日につき創傷1部
位当たり0.001μgから100mgの範囲で選ばれ
る。好適には創傷1部位当たり0.01μgから1mg
の範囲で選ばれる。前述の投与量は創傷部位の大きさや
症状によっても異なり、これらの値に限定されるもので
は勿論ない。外用剤として使用する場合、製剤中の有効
成分量としては0.000001重量%から10重量
%、好ましくは0.00001重量%から0.1重量%
の範囲から選ばれる。投与回数としては創傷時に1回、
あるいは1日1ないし数回、もしくは2ないし数日に1
回の範囲で選ばれるがこれに限定されるものではない。
位当たり0.001μgから100mgの範囲で選ばれ
る。好適には創傷1部位当たり0.01μgから1mg
の範囲で選ばれる。前述の投与量は創傷部位の大きさや
症状によっても異なり、これらの値に限定されるもので
は勿論ない。外用剤として使用する場合、製剤中の有効
成分量としては0.000001重量%から10重量
%、好ましくは0.00001重量%から0.1重量%
の範囲から選ばれる。投与回数としては創傷時に1回、
あるいは1日1ないし数回、もしくは2ないし数日に1
回の範囲で選ばれるがこれに限定されるものではない。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例によって、より詳細
に、より具体的に説明するが、もちろんこれによって本
発明が制限されるものではない。
に、より具体的に説明するが、もちろんこれによって本
発明が制限されるものではない。
【0020】実施例1 ウサギ創傷に対するMCAFの効果: 1)試験方法 ウサギはNZW(ニュージーランドホワイト)を用い、
1群4羽とした。
1群4羽とした。
【0021】各75mgのペントバルビタールで麻酔
後、背部に5か所5cm長の切り傷を与えた。単球走化
性活性化因子としては、ペプロテク社(Pepro tech, In
c.,RockyHill, New Jersey 08553, USA)から購入した遺
伝子組換えにより調製されたヒトMCAFを使用した。
後、背部に5か所5cm長の切り傷を与えた。単球走化
性活性化因子としては、ペプロテク社(Pepro tech, In
c.,RockyHill, New Jersey 08553, USA)から購入した遺
伝子組換えにより調製されたヒトMCAFを使用した。
【0022】局部に次の配合剤(薬剤および対照薬剤)
を、1ケ所の創傷部位につき合計1mlを0.1mlずつ複
数に分けて局所注射した。 (1)PBS(1ml) (2)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg) (3)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg)+I
L−8(5μg) (4)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg)+I
L−1(5μg) (5)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg)+M
CAF(5μg)
を、1ケ所の創傷部位につき合計1mlを0.1mlずつ複
数に分けて局所注射した。 (1)PBS(1ml) (2)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg) (3)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg)+I
L−8(5μg) (4)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg)+I
L−1(5μg) (5)PBS(1ml)+牛コラーゲン(1mg)+M
CAF(5μg)
【0023】7日後、および14日後にウサギを屠殺し
た。次いで、背部皮膚全面を剥がし、切傷部を直角に含
んだ幅1.5cmのテープ状にサンプルを調製し、引っ
張り強度を測定した。引っ張り強度測定には島津制作
所、Autograph Tension Testerを用い、Watanabe, Y. e
t al., Surg. Res. Comm., 10, 267-277, 1991に記載さ
れた方法によった。
た。次いで、背部皮膚全面を剥がし、切傷部を直角に含
んだ幅1.5cmのテープ状にサンプルを調製し、引っ
張り強度を測定した。引っ張り強度測定には島津制作
所、Autograph Tension Testerを用い、Watanabe, Y. e
t al., Surg. Res. Comm., 10, 267-277, 1991に記載さ
れた方法によった。
【0024】2)試験結果 7日後の結果を表1と図1に、14日後の結果を表2と
図2に示す。
図2に示す。
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表1は7日後のサンプル皮膚の引っ張り強
度実測値を、表2は14日後のサンプル皮膚の引っ張り
強度実測値をそれぞれグラムで表示したものである。実
測値として示した各4個の値はそれぞれ左からウサギ4
匹の個体別に対応するものである。平均値と標準偏差
(SD)を右端に示した。
度実測値を、表2は14日後のサンプル皮膚の引っ張り
強度実測値をそれぞれグラムで表示したものである。実
測値として示した各4個の値はそれぞれ左からウサギ4
匹の個体別に対応するものである。平均値と標準偏差
(SD)を右端に示した。
【0027】表1、図1、表2、および図2から、MC
AFを投与したものにおいて、明らかに引っ張り強度の
増加が認められ、MCAFが創傷治療剤として有効であ
ることが結論される。表1について統計処理(スチュー
デントt検定)を行ったところ、MCAF投与群すなわ
ち上記剤型(5)投与群は、対照群としてのPBSのみ
投与群すなわち上記剤型(1)投与群、およびコラーゲ
ン投与群すなわち上記剤型(2)投与群に対して0.0
5以下の危険率で有意差を示した。群内の例数の関係
で、他の値および表2の値の間では、本統計処理で有意
差は見られなかったが、表1および表2のウサギ個体別
の実測値を詳細に比較すると明らかに、MCAF投与群
に引っ張り強度の増加が認められる。
AFを投与したものにおいて、明らかに引っ張り強度の
増加が認められ、MCAFが創傷治療剤として有効であ
ることが結論される。表1について統計処理(スチュー
デントt検定)を行ったところ、MCAF投与群すなわ
ち上記剤型(5)投与群は、対照群としてのPBSのみ
投与群すなわち上記剤型(1)投与群、およびコラーゲ
ン投与群すなわち上記剤型(2)投与群に対して0.0
5以下の危険率で有意差を示した。群内の例数の関係
で、他の値および表2の値の間では、本統計処理で有意
差は見られなかったが、表1および表2のウサギ個体別
の実測値を詳細に比較すると明らかに、MCAF投与群
に引っ張り強度の増加が認められる。
【0028】
【発明の効果】本発明によって、強力な創傷すなわち、
傷や、痔疾、潰瘍の治療を促進する有用な創傷治療剤が
提供された。
傷や、痔疾、潰瘍の治療を促進する有用な創傷治療剤が
提供された。
【図1】 7日後のサンプル皮膚の引っ張り強度を図示
したものである。縦軸は引っ張り強度をグラムで表示、
横軸は投与薬剤(実施例1の配合剤(1)から(5)に
示した)を示す。黒丸は平均値を、棒線はSD(n=4
での標準偏差)を示す。
したものである。縦軸は引っ張り強度をグラムで表示、
横軸は投与薬剤(実施例1の配合剤(1)から(5)に
示した)を示す。黒丸は平均値を、棒線はSD(n=4
での標準偏差)を示す。
【図2】 14日後のサンプル皮膚の引っ張り強度を図
示したものである。縦軸は引っ張り強度をグラムで表
示、横軸は投与薬剤(実施例1の配合剤(1)から
(5)に示した)を示す。黒丸は平均値を、棒線はSD
(n=4での標準偏差)を示す。
示したものである。縦軸は引っ張り強度をグラムで表
示、横軸は投与薬剤(実施例1の配合剤(1)から
(5)に示した)を示す。黒丸は平均値を、棒線はSD
(n=4での標準偏差)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 14/52 8318−4H A61K 37/02 ACL
Claims (2)
- 【請求項1】 単球走化性活性化因子を有効成分とする
創傷治療剤。 - 【請求項2】 単球走化性活性化因子が、MCAF、そ
の変異体もしくはその誘導体である請求項1記載の創傷
治療剤。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5227385A JPH0782169A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 創傷治療剤 |
PCT/JP1994/001512 WO1995007710A1 (fr) | 1993-09-13 | 1994-09-13 | Remede pour le soin de plaies |
CA002149323A CA2149323A1 (en) | 1993-09-13 | 1994-09-13 | Therapeutic agent for treating wounds |
US08/433,519 US5646117A (en) | 1993-09-13 | 1994-09-13 | Therapeutic agent for treating wounds using monocyte chemotactic and activating factor |
EP94926392A EP0669134A4 (en) | 1993-09-13 | 1994-09-13 | Wound medicine. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5227385A JPH0782169A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 創傷治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782169A true JPH0782169A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16859994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5227385A Pending JPH0782169A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 創傷治療剤 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0669134A4 (ja) |
JP (1) | JPH0782169A (ja) |
CA (1) | CA2149323A1 (ja) |
WO (1) | WO1995007710A1 (ja) |
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US6989435B2 (en) | 1997-09-11 | 2006-01-24 | Cambridge University Technical Services Ltd. | Compounds and methods to inhibit or augment an inflammatory response |
US7067117B1 (en) | 1997-09-11 | 2006-06-27 | Cambridge University Technical Services, Ltd. | Compounds and methods to inhibit or augment an inflammatory response |
US6344189B1 (en) | 1998-04-01 | 2002-02-05 | Biotech Australia Pty., Ltd. | Use of protease inhibitors for treating skin wounds |
US7238711B1 (en) * | 1999-03-17 | 2007-07-03 | Cambridge University Technical Services Ltd. | Compounds and methods to inhibit or augment an inflammatory response |
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US5202118A (en) * | 1987-12-18 | 1993-04-13 | Immunex Corporation | Method for promoting wound healing using IL-1 |
IL92938A (en) * | 1989-01-01 | 1998-08-16 | Us Commerce | A polypeptide that has a mutagenic activity on monocytes and AND that encodes it |
US5179078A (en) * | 1989-05-12 | 1993-01-12 | Dana Farber Cancer Institute | Method of suppressing tumor formation in vivo |
GB2242658B (en) * | 1990-03-27 | 1994-01-19 | Staden Gerald Michael Van | Motor vehicle theft deterrent device |
JPH05271093A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-19 | Toray Ind Inc | 血管内皮細胞増殖剤 |
WO1994007521A1 (en) * | 1992-09-28 | 1994-04-14 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Methods and compositions for treatment of allergic disease |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP5227385A patent/JPH0782169A/ja active Pending
-
1994
- 1994-09-13 EP EP94926392A patent/EP0669134A4/en not_active Withdrawn
- 1994-09-13 US US08/433,519 patent/US5646117A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-09-13 WO PCT/JP1994/001512 patent/WO1995007710A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1994-09-13 CA CA002149323A patent/CA2149323A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1995007710A1 (fr) | 1995-03-23 |
EP0669134A1 (en) | 1995-08-30 |
CA2149323A1 (en) | 1995-03-23 |
EP0669134A4 (en) | 1999-05-26 |
US5646117A (en) | 1997-07-08 |
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