JPH0782013B2 - 網状赤血球計数装置 - Google Patents
網状赤血球計数装置Info
- Publication number
- JPH0782013B2 JPH0782013B2 JP1278523A JP27852389A JPH0782013B2 JP H0782013 B2 JPH0782013 B2 JP H0782013B2 JP 1278523 A JP1278523 A JP 1278523A JP 27852389 A JP27852389 A JP 27852389A JP H0782013 B2 JPH0782013 B2 JP H0782013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pixels
- reticulocyte
- red blood
- pixel
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、被検血液が生存している期間に染色して製造
した血液標本に含まれる網状赤血球の数を計数する装置
の改良に関する。特に、アーティファクト等にもとづく
誤判断を防止し、被検血液が生存している期間に染色し
て製造した血液標本を固定して製造した血液標本に含ま
れる網状赤血球の数を正確に計数することを可能にする
装置の改良に関する。
した血液標本に含まれる網状赤血球の数を計数する装置
の改良に関する。特に、アーティファクト等にもとづく
誤判断を防止し、被検血液が生存している期間に染色し
て製造した血液標本を固定して製造した血液標本に含ま
れる網状赤血球の数を正確に計数することを可能にする
装置の改良に関する。
網状赤血球とは、赤血球が、幹細胞前赤芽球−好塩基性
赤芽球−多染性赤芽球−正染性赤芽球−網状赤血球−成
熟赤血球と成長する過程における1段階をなす未成熟な
段階の赤血球を云う。そして、この網状赤血球は、ニュ
ーメチレンブルー、または、ブリリアントクレシルブル
ー等を使用して、生存している被検血液に対して染色を
なす、いわゆる超生体染色法を施して得られた血液検体
をメイグリュンワルドメタノール液を使用して固定化し
て製造した血液標本において、緑黄色の赤血球中にもつ
れあって存在する紫青色の顆粒状物質及び紐状物質とし
て検出されうる。
赤芽球−多染性赤芽球−正染性赤芽球−網状赤血球−成
熟赤血球と成長する過程における1段階をなす未成熟な
段階の赤血球を云う。そして、この網状赤血球は、ニュ
ーメチレンブルー、または、ブリリアントクレシルブル
ー等を使用して、生存している被検血液に対して染色を
なす、いわゆる超生体染色法を施して得られた血液検体
をメイグリュンワルドメタノール液を使用して固定化し
て製造した血液標本において、緑黄色の赤血球中にもつ
れあって存在する紫青色の顆粒状物質及び紐状物質とし
て検出されうる。
健康人の血液中には、赤血球1,000個に対して、5〜20
個の網状赤血球が検出されることが一般であるが、出血
その他の原因によって血液中の赤血球数が減少すると、
赤血球が未成熟のまゝで補給されることになるため血液
中に含まれる網状赤血球数は増加する結果となる。ま
た、骨髄造血機能が低下していると補給されるべき網状
赤血球も存在しないので、貧血症状が進行することゝな
る。
個の網状赤血球が検出されることが一般であるが、出血
その他の原因によって血液中の赤血球数が減少すると、
赤血球が未成熟のまゝで補給されることになるため血液
中に含まれる網状赤血球数は増加する結果となる。ま
た、骨髄造血機能が低下していると補給されるべき網状
赤血球も存在しないので、貧血症状が進行することゝな
る。
このような原則的な原因のみならず、種々な原因によっ
て血液中に含まれる網状赤血球の数は増減するので、血
液中に含まれる網状赤血球の数は臨床医学の分野におい
て診断をなすための重要なパラメータの一つである。
て血液中に含まれる網状赤血球の数は増減するので、血
液中に含まれる網状赤血球の数は臨床医学の分野におい
て診断をなすための重要なパラメータの一つである。
従来、血液中に含まれる網状赤血球の数を計数するに
は、人体や動物等から採取した血液に、この血液が未だ
生存している状態においてなす染色法、いわゆる、超生
体染色法を実施し、この超生体染色法が実施された血液
標本をメイグリュンワルドメタノール液にて固定化し、
次にメイグリュンワルド燐酸バッファー液にて後染色
し、充分に水洗し、乾燥させ血液標本を作成し、光学顕
微鏡を使用して、この被検血液標本中に含まれる赤血球
の数と網状赤血球の数とを目視計数としていた。
は、人体や動物等から採取した血液に、この血液が未だ
生存している状態においてなす染色法、いわゆる、超生
体染色法を実施し、この超生体染色法が実施された血液
標本をメイグリュンワルドメタノール液にて固定化し、
次にメイグリュンワルド燐酸バッファー液にて後染色
し、充分に水洗し、乾燥させ血液標本を作成し、光学顕
微鏡を使用して、この被検血液標本中に含まれる赤血球
の数と網状赤血球の数とを目視計数としていた。
かゝる顕微鏡下における目視観察法にもとづく網状赤血
球数の計数方法としては、従来、下記の四つの方法が使
用されている。
球数の計数方法としては、従来、下記の四つの方法が使
用されている。
第1の方法はパッペンハイム法であり、ブリリアントク
レシルブルーの1%エタノール溶液をスライドグラス上
に塗抹して乾燥し、被検血液の1滴をカバーグラスの内
面に滴下して、被検血液がスライドグラスに接するよう
にカバーグラスをスライドグラス上に載置して封止し、
5〜10分染色をなした後、視野縮小器等を使用して鏡検
して赤血球1,000個に対する網状赤血球の数を目視計数
する方法である。
レシルブルーの1%エタノール溶液をスライドグラス上
に塗抹して乾燥し、被検血液の1滴をカバーグラスの内
面に滴下して、被検血液がスライドグラスに接するよう
にカバーグラスをスライドグラス上に載置して封止し、
5〜10分染色をなした後、視野縮小器等を使用して鏡検
して赤血球1,000個に対する網状赤血球の数を目視計数
する方法である。
第2の方法はケンメレン法であり、被検血液をブリリア
ントクレシルブルーの0.5%生理食塩水溶液を使用して
希釈混合し、約10分後にカバーグラス上に混合液の1滴
を滴下し、被検血液がスライドグラスに接するようにカ
バーグラスをスライドグラス上に載置して封止し、染色
が完了した後、視野縮小器等を使用して鏡検して、赤血
球1,000個に対する網状赤血球の数を目視計数する方法
である。
ントクレシルブルーの0.5%生理食塩水溶液を使用して
希釈混合し、約10分後にカバーグラス上に混合液の1滴
を滴下し、被検血液がスライドグラスに接するようにカ
バーグラスをスライドグラス上に載置して封止し、染色
が完了した後、視野縮小器等を使用して鏡検して、赤血
球1,000個に対する網状赤血球の数を目視計数する方法
である。
第3の方法はシリングのブリリアントクレシルブルーギ
ムザ復染法であり、ブリリアントクレシルブルーの1%
エタノール溶液をスライドグラスに塗抹して乾燥し、そ
の上に被検血液の1滴を滴下して2〜3分染色をなした
後、赤血球をメタノール等を使用して固定し、さらに20
〜30分間ギムザ染色を実行した後、視野縮小器等を使用
して鏡検して、赤血球1,000個に対する網状赤血球の数
を目視計数する方法である。
ムザ復染法であり、ブリリアントクレシルブルーの1%
エタノール溶液をスライドグラスに塗抹して乾燥し、そ
の上に被検血液の1滴を滴下して2〜3分染色をなした
後、赤血球をメタノール等を使用して固定し、さらに20
〜30分間ギムザ染色を実行した後、視野縮小器等を使用
して鏡検して、赤血球1,000個に対する網状赤血球の数
を目視計数する方法である。
第4の方法はブレッカー法であり、ニューメチレンブル
ーの0.5%溶液と被検血液とを1:1の容量比に混合し、約
15分間放置して染色をなした後、スライドグラス上に塗
抹し、視野縮小器等を使用して鏡検して、赤血球1,000
個に対する網状赤血球の数を目視計数する方法である。
ーの0.5%溶液と被検血液とを1:1の容量比に混合し、約
15分間放置して染色をなした後、スライドグラス上に塗
抹し、視野縮小器等を使用して鏡検して、赤血球1,000
個に対する網状赤血球の数を目視計数する方法である。
これらの目視観察法を使用してなす網状赤血球数の計数
方法は、いづれも、検査に要する時間が無視しえず、ま
た、その測定精度には個人差が避け難く、満足すべき測
定精度を得ることは、現実に必ずしも容易ではないと云
う欠点がある。
方法は、いづれも、検査に要する時間が無視しえず、ま
た、その測定精度には個人差が避け難く、満足すべき測
定精度を得ることは、現実に必ずしも容易ではないと云
う欠点がある。
この欠点を解消するため、光電変換手段を使用して顕微
鏡視野内の血液標本に含まれる赤血球等を撮像し、画像
処理技術を使用して、真正赤血球と網状赤血球とを識別
し、真正赤血球の特定の数例えば1,000個当りの網状赤
血球の数を自動計数する手法が開発されている。
鏡視野内の血液標本に含まれる赤血球等を撮像し、画像
処理技術を使用して、真正赤血球と網状赤血球とを識別
し、真正赤血球の特定の数例えば1,000個当りの網状赤
血球の数を自動計数する手法が開発されている。
以下、従来技術に係る網状赤血球数の自動計数方法を略
述する。
述する。
イ.第1工程(前染色工程) EDTA(エチレンデアミンテトラアセテート)を加えなが
ら採取した血液200ηとブリリアントクレシルブルー
溶液(ブリリアントクレシルブルー0.5%と、0.06Mの蓚
酸カリュウム水溶液1容とpHが0.7である0.5%リン酸・
2ナトリュウム・1カリュウム水溶液10容との混合液)
200ηとを免疫測定用ウェルに採取し、室温において1
0分間静かに混和する。なお、ブリリアントクレシルブ
ルーに替えて、ニューメチレンブルーとアズールBとの
いづれかを使用することもできる。
ら採取した血液200ηとブリリアントクレシルブルー
溶液(ブリリアントクレシルブルー0.5%と、0.06Mの蓚
酸カリュウム水溶液1容とpHが0.7である0.5%リン酸・
2ナトリュウム・1カリュウム水溶液10容との混合液)
200ηとを免疫測定用ウェルに採取し、室温において1
0分間静かに混和する。なお、ブリリアントクレシルブ
ルーに替えて、ニューメチレンブルーとアズールBとの
いづれかを使用することもできる。
ロ.第2工程(塗抹標本作成工程) 例えば、立石電機株式会社製の遠心塗抹装置オムロンHE
G−SP−2上にスライドグラスを載せ、その中心に、第
1工程において前染色された血液検体の溶液を200μ
滴下して、上記の遠心塗抹装置を400rpmで約1秒動作さ
せて、上記の前染色された血液検体を遠心塗抹する。そ
の結果、上記の前染色された血球が、スライドグラス上
に、均一に塗布される。その後、30分〜1時間自然乾燥
する。以上の工程をもって、超生体染色が完了する。
G−SP−2上にスライドグラスを載せ、その中心に、第
1工程において前染色された血液検体の溶液を200μ
滴下して、上記の遠心塗抹装置を400rpmで約1秒動作さ
せて、上記の前染色された血液検体を遠心塗抹する。そ
の結果、上記の前染色された血球が、スライドグラス上
に、均一に塗布される。その後、30分〜1時間自然乾燥
する。以上の工程をもって、超生体染色が完了する。
ハ.第3工程(固定化工程) 以上の工程をもって、超生体染色がなされた血液検体
を、常温において、メイグリュンワルド溶液(例えば、
武藤化学株式会社製のメイグリュンワルド原液(メイグ
リュンワルド0.5%とメタノール99.5%とを含む溶液)
を、例えば、和光純薬株式会社製の特級メタノールをも
って希釈した溶液に1分間浸漬して、固定化をなす。赤
血球の形状を保存し、赤血球を染色するためである。
を、常温において、メイグリュンワルド溶液(例えば、
武藤化学株式会社製のメイグリュンワルド原液(メイグ
リュンワルド0.5%とメタノール99.5%とを含む溶液)
を、例えば、和光純薬株式会社製の特級メタノールをも
って希釈した溶液に1分間浸漬して、固定化をなす。赤
血球の形状を保存し、赤血球を染色するためである。
ニ.第4工程(後染色工程) 上記の固定化工程において染色された赤血球の染色状態
を安定化するために、メイグリュンワルドのリン酸バッ
ファ溶液(メイグリュンワルド1容と、pHが0.7であり
0.05Mのリン酸・2ナトリュウム・1カリュウム水溶液
2〜3容との混合液)に、常温において、2〜3分間浸
漬して、後染色なして、血液標本を作成する。
を安定化するために、メイグリュンワルドのリン酸バッ
ファ溶液(メイグリュンワルド1容と、pHが0.7であり
0.05Mのリン酸・2ナトリュウム・1カリュウム水溶液
2〜3容との混合液)に、常温において、2〜3分間浸
漬して、後染色なして、血液標本を作成する。
ホ.第5工程(水洗・乾燥工程) 上記の工程をもって作成された血液標本は、例えば、65
ml/秒の流水中で、約10秒間水洗し、その後自然乾燥す
る。
ml/秒の流水中で、約10秒間水洗し、その後自然乾燥す
る。
ヘ.第6工程(画像処理工程) CCDカメラ等の光電変換手段を有する顕微鏡(対物レン
ズの60倍)を使用して、赤血球1,000個中に混在する網
状赤血球の数を、コンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用して計数する。
ズの60倍)を使用して、赤血球1,000個中に混在する網
状赤血球の数を、コンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用して計数する。
この画像処理技術の従来技術に係る1例を、フローチャ
ートを参照して説明する。
ートを参照して説明する。
第3a図・第3b図参照 血液標本の小領域からなる画像のそれぞれに対して、赤
(R)・緑色(G)・青色(B)の個別の3色をもって
拡大撮像し、各画素毎に、上記の3色の強度に対応する
電機信号を検出する(a)。
(R)・緑色(G)・青色(B)の個別の3色をもって
拡大撮像し、各画素毎に、上記の3色の強度に対応する
電機信号を検出する(a)。
メイグリュンワルド液を使用して染色された赤血球は赤
色(R)成分及び赤色の補色である緑色(G)成分の光
強度に特徴を有するので、赤血球を検出するために緑色
(G)成分の光強度を使用することゝし、各画素の緑色
(G)の電気信号の強度(各画素の緑色(G)成分の光
強度)が、実験上決定されたある値(しきい値)以上で
ある画素を検出し、これらの画素のうち、相互に隣接し
ている画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する
(b)。
色(R)成分及び赤色の補色である緑色(G)成分の光
強度に特徴を有するので、赤血球を検出するために緑色
(G)成分の光強度を使用することゝし、各画素の緑色
(G)の電気信号の強度(各画素の緑色(G)成分の光
強度)が、実験上決定されたある値(しきい値)以上で
ある画素を検出し、これらの画素のうち、相互に隣接し
ている画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する
(b)。
各画素に対して、青色(B)に対応する光強度を表す電
気信号の強度を表す値(B)から、緑色(G)に対応す
る光強度を表す電気信号の強度を表す値(G)を減算し
て得た数(B−G)と実験的に決定されたある値(しき
い値)とを比較して、その大小関係にもとづいて、その
画素に網状体が存在するか否かを判定し、網状体が存在
する領域に対応する画素を選択する(c)。
気信号の強度を表す値(B)から、緑色(G)に対応す
る光強度を表す電気信号の強度を表す値(G)を減算し
て得た数(B−G)と実験的に決定されたある値(しき
い値)とを比較して、その大小関係にもとづいて、その
画素に網状体が存在するか否かを判定し、網状体が存在
する領域に対応する画素を選択する(c)。
上記工程(c)によって選択された網状体が存在する領
域に対応する画素がすべて赤血球を構成する画素(赤血
球の一部分である画素)であるとは限らず、例えば塵埃
等である場合もありうるので、上記の網状体が存在する
領域に対応する画素が必らず赤血球の一部分である画素
(赤血球を構成する画素)であることを確認するため
に、上記の網状体が存在する領域に対応する画素である
と云う条件と、工程(b)をもって赤血球の画素と判定
された画素の集合であると云う条件との重複条件を満足
する赤血球の画素の集合のみを選択して、網状赤血球の
画素の集合と判定する(d)。
域に対応する画素がすべて赤血球を構成する画素(赤血
球の一部分である画素)であるとは限らず、例えば塵埃
等である場合もありうるので、上記の網状体が存在する
領域に対応する画素が必らず赤血球の一部分である画素
(赤血球を構成する画素)であることを確認するため
に、上記の網状体が存在する領域に対応する画素である
と云う条件と、工程(b)をもって赤血球の画素と判定
された画素の集合であると云う条件との重複条件を満足
する赤血球の画素の集合のみを選択して、網状赤血球の
画素の集合と判定する(d)。
こゝで、網状赤血球の画素の集合の数を計数する
(e)。
(e)。
また、赤血球の画素の集合の数を計数する(f)。
赤血球1,000個当りの網状赤血球の数を求める。すなわ
ち、網状赤血球の画素の集合の数を赤血球の画素の集合
の数をもって除した値に1,000を乗ずる(g)。
ち、網状赤血球の画素の集合の数を赤血球の画素の集合
の数をもって除した値に1,000を乗ずる(g)。
熟達した検査技師がなすときは左程問題にならないが、
上記のようにコンピュータを使用してなす画像処理技術
を使用して赤血球1,000個あたりの網状赤血球の数を計
数する上で大きな支障となる問題がある。
上記のようにコンピュータを使用してなす画像処理技術
を使用して赤血球1,000個あたりの網状赤血球の数を計
数する上で大きな支障となる問題がある。
その第1がアーティファクトの問題である。アーティフ
ァクトとは、(イ)顕微鏡を使用するにあたり、透過光
による赤血球周辺部における散乱光にもとづき正常赤血
球を網状赤血球と誤認する行為、(ロ)亀裂や穴明のあ
る正常赤血球を網状赤血球と誤認する行為、及び、
(ハ)塵埃等を網状赤血球と誤認する行為の總稱を云
う。
ァクトとは、(イ)顕微鏡を使用するにあたり、透過光
による赤血球周辺部における散乱光にもとづき正常赤血
球を網状赤血球と誤認する行為、(ロ)亀裂や穴明のあ
る正常赤血球を網状赤血球と誤認する行為、及び、
(ハ)塵埃等を網状赤血球と誤認する行為の總稱を云
う。
このように、アーティファクト現象の発生原因は複雑で
あり、健全な赤血球でありながらアーティファクト現象
にもとずき誤って網状赤血球と認識されたものか、真正
な網状赤血球であるかの判定は、第3a図・第3b図を参照
して説明した従来技術に係るコンピュータを使用してな
す画像処理技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数
方法をもってしては、必ずしも容易ではない。
あり、健全な赤血球でありながらアーティファクト現象
にもとずき誤って網状赤血球と認識されたものか、真正
な網状赤血球であるかの判定は、第3a図・第3b図を参照
して説明した従来技術に係るコンピュータを使用してな
す画像処理技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数
方法をもってしては、必ずしも容易ではない。
第4図と第5図とは、第3a図・第3b図を参照して説明し
た従来技術に係るコンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数方法を使用
して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重に検
査して、真正な網状赤血球を構成する画素と、外周部が
網状体類似であった等の理由のため網状赤血球と誤認さ
れた赤血球を構成する画素とに分類し、これら二つのグ
ループに含まれる赤血球を構成する画素の光強度をX
(横)軸とし、その頻度(画素数)をY(縦)軸として
表記したグラフである。実線グラフは真正な網状体の画
素の光強度とその頻度(画素数)の百分比との関係を表
したものであり、破線グラフは網状体と誤認された正常
赤血球の異常部分の画素の光強度とその頻度(画素数)
の百分比との関係を表したものである。これら二つの折
れ線は、相互に重なっている部分が多く、光強度を利用
して、両者を識別する場合、誤差の発生が避けがたいこ
とを明らかに示す。
た従来技術に係るコンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数方法を使用
して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重に検
査して、真正な網状赤血球を構成する画素と、外周部が
網状体類似であった等の理由のため網状赤血球と誤認さ
れた赤血球を構成する画素とに分類し、これら二つのグ
ループに含まれる赤血球を構成する画素の光強度をX
(横)軸とし、その頻度(画素数)をY(縦)軸として
表記したグラフである。実線グラフは真正な網状体の画
素の光強度とその頻度(画素数)の百分比との関係を表
したものであり、破線グラフは網状体と誤認された正常
赤血球の異常部分の画素の光強度とその頻度(画素数)
の百分比との関係を表したものである。これら二つの折
れ線は、相互に重なっている部分が多く、光強度を利用
して、両者を識別する場合、誤差の発生が避けがたいこ
とを明らかに示す。
熟達した検査技師が正常赤血球と判断した赤血球を、第
3a図・第3b図を参照して説明した従来技術に係る画像処
理技術を使用してなす網状赤血球計数装置を使用して再
検査した場合、従来技術に係るコンピュータを使用して
なす画像処理装置が網状赤血球と誤って判断した赤血球
の割合(千分比)は300‰であり、満足すべき値ではな
い。
3a図・第3b図を参照して説明した従来技術に係る画像処
理技術を使用してなす網状赤血球計数装置を使用して再
検査した場合、従来技術に係るコンピュータを使用して
なす画像処理装置が網状赤血球と誤って判断した赤血球
の割合(千分比)は300‰であり、満足すべき値ではな
い。
よって、コンピュータを使用してなす画像処理技術を使
用してなす網状赤血球計数装置を使用して網状赤血球と
誤認する赤血球の数をより低くすることを目的とする網
状赤血球計数装置の改良が必要となった。
用してなす網状赤血球計数装置を使用して網状赤血球と
誤認する赤血球の数をより低くすることを目的とする網
状赤血球計数装置の改良が必要となった。
本発明の目的は、この要望に応えることにあり、コンピ
ュータを使用してなす画像処理技術を使用しながら、ア
ーティファクトにもとづく誤判断を十分回避することが
でき、測定精度が高いと云う利益を有する網状赤血球数
の計数装置を提供することにある。
ュータを使用してなす画像処理技術を使用しながら、ア
ーティファクトにもとづく誤判断を十分回避することが
でき、測定精度が高いと云う利益を有する網状赤血球数
の計数装置を提供することにある。
上記の目的は、下記いづれの手段によっても達成され
る。
る。
第1の手段(請求項[1]に対応) 第1の手段は、 ニューメチレンブルーとブリリアントクレシルブルーと
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液検体をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液標本の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する赤
血球検出手段(2)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記赤色光(R)に対応する前記電気信
号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し引いて
得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と比較
し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対応す
る画素と判定して、これを選択する網状体画素検出手段
(3)と、 該網状体画素検出手段(3)によって選択された、網状
体の存在する領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液検体をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液標本の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する赤
血球検出手段(2)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記赤色光(R)に対応する前記電気信
号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し引いて
得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と比較
し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対応す
る画素と判定して、これを選択する網状体画素検出手段
(3)と、 該網状体画素検出手段(3)によって選択された、網状
体の存在する領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
第2の手段(請求項[2]に対応) 第2の手段は、 ニューメチレンブルーとブリリアントクレシルブルーと
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液検体の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する赤
血球検出手段(2)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値の2倍から前記赤色光(R)に対応する前記
電気信号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と
比較し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対
応する画素と判定して、これを選択する網状赤血球画素
検出手段(7)と、 該網状赤血球画素検出手段(7)によって選択された、
網状赤血球の領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液検体の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する赤
血球検出手段(2)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値の2倍から前記赤色光(R)に対応する前記
電気信号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と
比較し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対
応する画素と判定して、これを選択する網状赤血球画素
検出手段(7)と、 該網状赤血球画素検出手段(7)によって選択された、
網状赤血球の領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
第3の手段(請求項[3]に対応) 第3の手段は、 ニューメチレンブルーとブリリアントクレシルブルーと
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液標本の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を選択し、該選択された画素の集合
の外周を構成する画素を除去する工程を3〜6回繰り返
し、残留した画素の集合を赤血球の画素の集合と判定す
る縮小赤血球検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記記録光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と
比較し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対
応する画素と判定して、これを選択する網状赤血球画素
検出手段(9)と、 該網状赤血球画素検出手段(9)によって選択された、
網状赤血球の領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液標本の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を選択し、該選択された画素の集合
の外周を構成する画素を除去する工程を3〜6回繰り返
し、残留した画素の集合を赤血球の画素の集合と判定す
る縮小赤血球検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記記録光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と
比較し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対
応する画素と判定して、これを選択する網状赤血球画素
検出手段(9)と、 該網状赤血球画素検出手段(9)によって選択された、
網状赤血球の領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
本構成において、選択された画素の集合の外周を構成す
る画素を除去する工程の繰り返し回数は、後述するエッ
ジ領域の半径方向長さである0.896μmに相当する程度
の回数(本明細書に記述された実施例においては4回程
度)が適切である。
る画素を除去する工程の繰り返し回数は、後述するエッ
ジ領域の半径方向長さである0.896μmに相当する程度
の回数(本明細書に記述された実施例においては4回程
度)が適切である。
第4の手段(請求項[4]に対応) 第4の手段は、 ニューメチレンブルーとブリリアントクレシルブルーと
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液標本の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を選択し、該選択された画素の集合
の外周を構成する画素を除去する工程を3〜6回繰り返
し、残留した画素の集合を赤血球の画素の集合と判定す
る縮小赤血球検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記赤色光(R)に対応する前記電気信
号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し引いて
得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と比較
し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対応す
る画素と判定して、これを選択する網状体画素検出手段
(3)と、 該網状体画素検出手段(3)によって選択された、網状
体の存在する領域に対応する画素を含む前記縮小赤血球
の画素の集合を選択して縮小網状赤血球の画素の集合と
判定する網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液標本の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を選択し、該選択された画素の集合
の外周を構成する画素を除去する工程を3〜6回繰り返
し、残留した画素の集合を赤血球の画素の集合と判定す
る縮小赤血球検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記赤色光(R)に対応する前記電気信
号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し引いて
得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と比較
し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対応す
る画素と判定して、これを選択する網状体画素検出手段
(3)と、 該網状体画素検出手段(3)によって選択された、網状
体の存在する領域に対応する画素を含む前記縮小赤血球
の画素の集合を選択して縮小網状赤血球の画素の集合と
判定する網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
第5の手段(請求項[5]に対応) 第5の手段は、 ニューメチレンブルーとブリリアントクレシルブルーと
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液検体の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を選択し、該選択された画素の集合
の外周を構成する画素を除去する工程を3〜6回繰り返
し、残留した画素の集合を赤血球の画素の集合と判定す
る縮小赤血球検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値の2倍から前記赤色光(R)に対応する前記
電気信号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と
比較し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対
応する画素と判定して、これを選択する網状赤血球画素
検出手段(7)と、 該網状赤血球画素検出手段(7)によって選択された、
網状体の存在する領域に対応する画素を含む前記縮小赤
血球の画素の集合を選択して縮小網状赤血球の画素の集
合と判定する網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
アズールBとの群から選ばれた少なくとも1の染料を使
用して超生体染色された血液標本をメイグリュンワルド
を使用して固定化して製造した血液標本を透過する赤色
光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれぞれの光
強度に対応する電気信号を発生する3要素よりなる光電
変換手段の組を有し、前記血液検体の小領域よりなる画
素のそれぞれに対応する前記3種の電気信号の集合を検
出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値(し
きい値)以上である画素を検出し、該画素のうち相互に
隣接する画素の集合を選択し、該選択された画素の集合
の外周を構成する画素を除去する工程を3〜6回繰り返
し、残留した画素の集合を赤血球の画素の集合と判定す
る縮小赤血球検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値の2倍から前記赤色光(R)に対応する前記
電気信号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値(しきい値)と
比較し、前者が大きいとき、網状体の存在する領域に対
応する画素と判定して、これを選択する網状赤血球画素
検出手段(7)と、 該網状赤血球画素検出手段(7)によって選択された、
網状体の存在する領域に対応する画素を含む前記縮小赤
血球の画素の集合を選択して縮小網状赤血球の画素の集
合と判定する網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有する網状赤血球計数装置である。
上記したとうり、熟達した検査技師がなすときは左程問
題にならないが、コンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数装置を使用
して真正赤血球と網状赤血球とを識別しようとすると、
アーティファクト現象等により、正確な識別が困難であ
るが、本発明の発明者等は、その理由に就いて、種々検
討した結果、アーティファクト現象を発生させる原因の
重要な1要素に、エッジにもとずく要素があることを発
見した。
題にならないが、コンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数装置を使用
して真正赤血球と網状赤血球とを識別しようとすると、
アーティファクト現象等により、正確な識別が困難であ
るが、本発明の発明者等は、その理由に就いて、種々検
討した結果、アーティファクト現象を発生させる原因の
重要な1要素に、エッジにもとずく要素があることを発
見した。
以下、これを、やゝ詳細に述べる。本発明の発明者等
は、赤血球には、染色・固定工程において赤血球の膜が
収縮するときに重ね合わされる領域があり、赤血球の面
積の10%程度に相当することが発見された。そして、こ
のエッジ領域には染料が残留しやすいことも確認した。
一方、熟達した検査技師は色のみに依存して網状領域と
判定するのではなく、赤血球の形状等を含め、その全体
にもとずいて網状領域と判定するものであるから、熟達
した検査技師が顕微鏡観察するときは網状領域と識別し
うるが、色のみに依存して網状領域と判定する性質を有
するコンピュータを使用してなす画像処理技術を使用し
てなす網状赤血球数の自動計数装置を使用する場合は、
エッジ領域も網状領域とおゝむね同一の色であるから、
エッジ領域を含む正常赤血球を網状赤血球と誤認する可
能性が大きいものと考えた。このようにして、上記のエ
ッジ領域の存在が、上記のアーティファクト現象を発生
させる原因の重要な1要素であることが発見された。
は、赤血球には、染色・固定工程において赤血球の膜が
収縮するときに重ね合わされる領域があり、赤血球の面
積の10%程度に相当することが発見された。そして、こ
のエッジ領域には染料が残留しやすいことも確認した。
一方、熟達した検査技師は色のみに依存して網状領域と
判定するのではなく、赤血球の形状等を含め、その全体
にもとずいて網状領域と判定するものであるから、熟達
した検査技師が顕微鏡観察するときは網状領域と識別し
うるが、色のみに依存して網状領域と判定する性質を有
するコンピュータを使用してなす画像処理技術を使用し
てなす網状赤血球数の自動計数装置を使用する場合は、
エッジ領域も網状領域とおゝむね同一の色であるから、
エッジ領域を含む正常赤血球を網状赤血球と誤認する可
能性が大きいものと考えた。このようにして、上記のエ
ッジ領域の存在が、上記のアーティファクト現象を発生
させる原因の重要な1要素であることが発見された。
次に、本発明の発明者等は、上記のエッジ領域が、コン
ピュータを使用してなす画像処理装置にとって対応困難
な要素であるから、このエッジ領域と網状領域とを識別
する手段を開発できれば、コンピュータを使用してなす
画像処理装置を使用して、真正な網状赤血球のみを検出
しうるであろうとの着想を得た。
ピュータを使用してなす画像処理装置にとって対応困難
な要素であるから、このエッジ領域と網状領域とを識別
する手段を開発できれば、コンピュータを使用してなす
画像処理装置を使用して、真正な網状赤血球のみを検出
しうるであろうとの着想を得た。
一方、コンピュータを使用してなす画像処理装置は、従
来使用してい青色(B)成分と緑色(G)成分との他
に、赤色(R)成分も検出するのであるから、この赤色
(R)成分をも活用すれば、上記の着想を具体化する手
段を実現しうるのではないかと考えた。
来使用してい青色(B)成分と緑色(G)成分との他
に、赤色(R)成分も検出するのであるから、この赤色
(R)成分をも活用すれば、上記の着想を具体化する手
段を実現しうるのではないかと考えた。
そこで、着色(B)成分と緑色(G)成分と赤色(R)
成分とのすべてを使用してなすエッジ領域と網状領域と
を識別する手段の可能性を求めて、青色(B)成分と緑
色(G)成分と赤色(R)成分のそれぞれの強度が、エ
ッジ領域と網状領域とにおいて、差異が存在するか否か
を実験的に確認して、下記第1表に示す結果を得た。
成分とのすべてを使用してなすエッジ領域と網状領域と
を識別する手段の可能性を求めて、青色(B)成分と緑
色(G)成分と赤色(R)成分のそれぞれの強度が、エ
ッジ領域と網状領域とにおいて、差異が存在するか否か
を実験的に確認して、下記第1表に示す結果を得た。
第1表から明らかなように、青色(B)成分と緑色
(G)成分と赤色(R)成分のそれぞれの強度は、エッ
ジ領域と網状領域とにおいて、大きな差異が存在するこ
とが確認された。
(G)成分と赤色(R)成分のそれぞれの強度は、エッ
ジ領域と網状領域とにおいて、大きな差異が存在するこ
とが確認された。
そこで、従来使用しているアルゴリズムである青色
(B)に対応する光強度から、緑色(G)に対応する光
強度を減算して得た数(B−G)と実験的に決定された
ある値(しきい値)とを比較して、その大小関係にもと
づいて、その画素に網状体が存在するか否かを決定し、
網状体が存在する領域に対応する画素を網状領域に対応
する画素と判定するアルゴリズムに換えて、青色光
(B)成分から赤色光(R)成分緑色光(G)成分とを
差し引いて得た値(R−(B−G))とあらかじめ定め
られた値(しきい値)との大小関係にもとづき、網状体
の存在する領域に対応する画素を選択するアルゴリズム
(請求項[1]に対応)と、青色光(B)成分の2倍か
ら赤色光(R)成分と緑色光(G)成分とを差し引いて
得た値(2B−R−G))とあらかじめ定められた値(し
きい値)との大小関係にもとづき、網状赤血球の領域に
対応する画素を選択するアルゴリズム(請求項[2]に
対応)とを案出した。
(B)に対応する光強度から、緑色(G)に対応する光
強度を減算して得た数(B−G)と実験的に決定された
ある値(しきい値)とを比較して、その大小関係にもと
づいて、その画素に網状体が存在するか否かを決定し、
網状体が存在する領域に対応する画素を網状領域に対応
する画素と判定するアルゴリズムに換えて、青色光
(B)成分から赤色光(R)成分緑色光(G)成分とを
差し引いて得た値(R−(B−G))とあらかじめ定め
られた値(しきい値)との大小関係にもとづき、網状体
の存在する領域に対応する画素を選択するアルゴリズム
(請求項[1]に対応)と、青色光(B)成分の2倍か
ら赤色光(R)成分と緑色光(G)成分とを差し引いて
得た値(2B−R−G))とあらかじめ定められた値(し
きい値)との大小関係にもとづき、網状赤血球の領域に
対応する画素を選択するアルゴリズム(請求項[2]に
対応)とを案出した。
そして、従来使用しているアルゴリズム(B−G)と、
請求項[1]に対応するアルゴリズム(R−(B−
G))と、請求項[2]に対応するアルゴリズム(2B−
R−G))とを使用してなすコンピュータを使用してな
す画像処理装置を使用して、エッジ領域と網状領域とを
識別する実験をなして、下記第2表に示す結果を得た。
請求項[1]に対応するアルゴリズム(R−(B−
G))と、請求項[2]に対応するアルゴリズム(2B−
R−G))とを使用してなすコンピュータを使用してな
す画像処理装置を使用して、エッジ領域と網状領域とを
識別する実験をなして、下記第2表に示す結果を得た。
第2表から明らかなように、従来使用しているアルゴリ
ズム(B−G)を使用すると、エッジ領域と網状領域と
の光強度の差は12しかでないが、請求項[1]に対応す
るアルゴリズム(R−(B−G))を使用すると、エッ
ジ領域と網状領域との光強度の差は31であり、請求項
[2]に対応するアルゴリズム(2B−R−G))を使用
すると、エッジ領域と網状領域との光強度の差は27であ
り、後者を使用すると、エッジ領域と網状領域とを容易
に識別することができる。
ズム(B−G)を使用すると、エッジ領域と網状領域と
の光強度の差は12しかでないが、請求項[1]に対応す
るアルゴリズム(R−(B−G))を使用すると、エッ
ジ領域と網状領域との光強度の差は31であり、請求項
[2]に対応するアルゴリズム(2B−R−G))を使用
すると、エッジ領域と網状領域との光強度の差は27であ
り、後者を使用すると、エッジ領域と網状領域とを容易
に識別することができる。
次に、従来使用しているアルゴリズム(B−G)と、請
求項[1]に対応するアルゴリズム(R−(B−G))
と、請求項[2]に対応するアルゴリズム(2B−R−
G))とを使用してなるコンピュータを使用してなす画
像処理装置を使用して、網状領域と判定された画素を、
再び、慎重に検査して、真実にはエッジ領域であった画
素を数えて下記第3表に示す結果を得た。
求項[1]に対応するアルゴリズム(R−(B−G))
と、請求項[2]に対応するアルゴリズム(2B−R−
G))とを使用してなるコンピュータを使用してなす画
像処理装置を使用して、網状領域と判定された画素を、
再び、慎重に検査して、真実にはエッジ領域であった画
素を数えて下記第3表に示す結果を得た。
第3表からも明らかなように、請求項[1]に対応する
アルゴリズム(R−(B−G))を使用する場合も、請
求項[2]に対応するアルゴリズム(2B−R−G))を
使用する場合も、従来使用しているアルゴリズム(B−
G)を使用する場合より、エッジ領域検出能力が勝れて
いる。
アルゴリズム(R−(B−G))を使用する場合も、請
求項[2]に対応するアルゴリズム(2B−R−G))を
使用する場合も、従来使用しているアルゴリズム(B−
G)を使用する場合より、エッジ領域検出能力が勝れて
いる。
上記の記述を視点を変えて、重ねて、記述する。第6図
と第7図とは、本発明の第1の手段(請求項[1]に対
応)に係る網状赤血球数の自動計数装置を使用して網状
赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重に検査して、
真正な網状赤血球を構成する画素と真実にはエッジ領域
であった画素とに分類し、これら二つのグループに含ま
れる赤血球の画素を構成する画素の光強度をX(横)軸
とし、その頻度(画素数)をY(縦)軸として表記した
グラフである。実線グラフは真正な網状体の画素の光強
度とその頻度(画素数)の百分比との関係を表したもの
であり、破線グラフは網状体と誤認された正常赤血球の
異常部分の画素の光強度とその頻度(画素数)の百分比
との関係を表したものである。これら二つの折れ線グラ
フは、従来技術の欠点を表す第4図と第5図と比較する
と、相互に重なっている部分が少なく、光強度を利用し
て、両者を識別することができることを明らかに示す。
と第7図とは、本発明の第1の手段(請求項[1]に対
応)に係る網状赤血球数の自動計数装置を使用して網状
赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重に検査して、
真正な網状赤血球を構成する画素と真実にはエッジ領域
であった画素とに分類し、これら二つのグループに含ま
れる赤血球の画素を構成する画素の光強度をX(横)軸
とし、その頻度(画素数)をY(縦)軸として表記した
グラフである。実線グラフは真正な網状体の画素の光強
度とその頻度(画素数)の百分比との関係を表したもの
であり、破線グラフは網状体と誤認された正常赤血球の
異常部分の画素の光強度とその頻度(画素数)の百分比
との関係を表したものである。これら二つの折れ線グラ
フは、従来技術の欠点を表す第4図と第5図と比較する
と、相互に重なっている部分が少なく、光強度を利用し
て、両者を識別することができることを明らかに示す。
また、第8図と第9図とは、本発明の第2の手段(請求
項[2]に対応)に係る網状赤血球数の自動計数装置を
使用して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重
に検査して、真正な網状赤血球を構成する画素と真実に
はエッジ領域であった画素とに分類し、これら二つのグ
ループに含まれる赤血球の画素を構成する画素の光強度
をX(横)軸とし、その頻度(画素数)をY(縦)軸と
して表記したグラフである。実線グラフは真正な網状体
の画素の光強度とその頻度(画素数)の百分比との関係
を表したのであり、破線グラフは網状体と誤認された正
常赤血球の異常部分の画素の光強度とその頻度(画素
数)の百分比との関係を表したものである。これら二つ
の折れ線グラフは、従来技術の欠点を表す第4図と第5
図と比較すると、相互に重なっている部分が少なく、こ
の場合も、光強度を利用して、両者を識別することがで
きることを明らかに示す。
項[2]に対応)に係る網状赤血球数の自動計数装置を
使用して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重
に検査して、真正な網状赤血球を構成する画素と真実に
はエッジ領域であった画素とに分類し、これら二つのグ
ループに含まれる赤血球の画素を構成する画素の光強度
をX(横)軸とし、その頻度(画素数)をY(縦)軸と
して表記したグラフである。実線グラフは真正な網状体
の画素の光強度とその頻度(画素数)の百分比との関係
を表したのであり、破線グラフは網状体と誤認された正
常赤血球の異常部分の画素の光強度とその頻度(画素
数)の百分比との関係を表したものである。これら二つ
の折れ線グラフは、従来技術の欠点を表す第4図と第5
図と比較すると、相互に重なっている部分が少なく、こ
の場合も、光強度を利用して、両者を識別することがで
きることを明らかに示す。
以上が、本発明に係る第1の手段(請求項[1]に対
応)と第2の手段(請求項[2]に対応)との作用であ
る。
応)と第2の手段(請求項[2]に対応)との作用であ
る。
ただ、この作用は、上記のとおり、すぐれて経験的であ
り、メイグリュンワルドを染色剤としてなした場合に有
効なものであるから、染色剤が変われば、また、異なる
アルゴリズム(演算方式)が有効となりうる。しかし、
本発明が依拠する自然法則は、本発明の発明者等が発見
した自然法則、すなわち、アーティファクト現象を発生
させる原因の重要な1要素はエッジ領域であり、このエ
ッジ領域も網状領域とおゝむね同一の色であるから、色
のみに依存して網状領域と判定する性質を有するコンピ
ュータを使用してなす画像処理技術を使用してなす網状
赤血球数の自動計数装置を使用する場合は、エッジ領域
を含む正常赤血球を網状赤血球と誤認する可能性が大き
いと云うことであり、異なるアルゴリズムを使用する場
合も、本発明と同一の技術思想にもとずくものである。
り、メイグリュンワルドを染色剤としてなした場合に有
効なものであるから、染色剤が変われば、また、異なる
アルゴリズム(演算方式)が有効となりうる。しかし、
本発明が依拠する自然法則は、本発明の発明者等が発見
した自然法則、すなわち、アーティファクト現象を発生
させる原因の重要な1要素はエッジ領域であり、このエ
ッジ領域も網状領域とおゝむね同一の色であるから、色
のみに依存して網状領域と判定する性質を有するコンピ
ュータを使用してなす画像処理技術を使用してなす網状
赤血球数の自動計数装置を使用する場合は、エッジ領域
を含む正常赤血球を網状赤血球と誤認する可能性が大き
いと云うことであり、異なるアルゴリズムを使用する場
合も、本発明と同一の技術思想にもとずくものである。
次に、上記のとおり、アーティファクト現象を発生させ
る原因の重要な1要素であるエッジ領域は、その名の示
すとうり、赤血球の外周部がその主要部であるから、こ
の赤血球の外周部を除外すればアーティファクト現象の
発生を抑制しうる筈であり、これが第3の手段(請求項
[3]に対応)の作用である。
る原因の重要な1要素であるエッジ領域は、その名の示
すとうり、赤血球の外周部がその主要部であるから、こ
の赤血球の外周部を除外すればアーティファクト現象の
発生を抑制しうる筈であり、これが第3の手段(請求項
[3]に対応)の作用である。
第4の手段(請求項[4]に対応)の作用は、第3の手
段(請求項[3]に対応)の作用と第1の手段(請求項
[1]に対応)の作用との組み合わせである。
段(請求項[3]に対応)の作用と第1の手段(請求項
[1]に対応)の作用との組み合わせである。
第5の手段(請求項[5]に対応)の作用は、第3の手
段(請求項[3]に対応)の作用と第2の手段(請求項
[2]に対応)の作用との組み合わせである。
段(請求項[3]に対応)の作用と第2の手段(請求項
[2]に対応)の作用との組み合わせである。
以下、図面を参照して、本発明に係る各手段について説
明する。
明する。
第1実施例(請求項[1]に対応) 本実施例は、網状体を選別するために、青色光(B)に
対応する電気信号の値から赤色光(R)に対応する電気
信号の値と緑色光(G)に対応する電気信号の値とを差
し引いた値(B−R−G)を利用する例である。
対応する電気信号の値から赤色光(R)に対応する電気
信号の値と緑色光(G)に対応する電気信号の値とを差
し引いた値(B−R−G)を利用する例である。
第1a図参照 図は本実施例のクレーム対応図である。
図において、1は赤色光(R)・緑色光(G)・青色光
(B)のそれぞれの光強度に対応する電気信号を発生す
る3要素の受光素子の組の複数を有するCCDカメラ等と
例えば顕微鏡形式の光学的画像拡大手段との組み合わせ
よりなる画像撮像手段である。
(B)のそれぞれの光強度に対応する電気信号を発生す
る3要素の受光素子の組の複数を有するCCDカメラ等と
例えば顕微鏡形式の光学的画像拡大手段との組み合わせ
よりなる画像撮像手段である。
11は、メイグリュンワルドをもって染色された血液標本
12が載置され、画像撮像手段1の光軸に直交する面内を
移動可能なX−Yステージである。13はX−Yステージ
11によって移動(送査)される血液標本12を介して画像
撮像手段1に光を照射する光源である。画像撮像手段1
を構成するCCDカメラ等は通常512(28)×512(28)素
子程度を有しており、1画面が262,144画素程度よりな
る。そして、各画素毎に赤色光強度(R)・緑色光強度
(G)・青色光強度(B)のそれぞれに別個に対応する
アナログ電気信号を出力する機能を有する。
12が載置され、画像撮像手段1の光軸に直交する面内を
移動可能なX−Yステージである。13はX−Yステージ
11によって移動(送査)される血液標本12を介して画像
撮像手段1に光を照射する光源である。画像撮像手段1
を構成するCCDカメラ等は通常512(28)×512(28)素
子程度を有しており、1画面が262,144画素程度よりな
る。そして、各画素毎に赤色光強度(R)・緑色光強度
(G)・青色光強度(B)のそれぞれに別個に対応する
アナログ電気信号を出力する機能を有する。
2は赤血球検出手段であり、上記の各画染に対応する緑
色光信号(G)を、経験的に定められた値を基準として
2値化し、濃緑色の画素のみを検出し、これらの画素の
うち、相互に隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合
と判定する機能を有する。
色光信号(G)を、経験的に定められた値を基準として
2値化し、濃緑色の画素のみを検出し、これらの画素の
うち、相互に隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合
と判定する機能を有する。
3は、網状体画素検出手段であり、上記の各画素に対
し、青色光に対応する電気信号の値(B)から、赤色光
に対応する電気信号の値(R)と緑色光に対応する電気
信号の値(G)とを差し引いて得た値(R−(B−
G))を、あらかじめ定められた値例えば255から差し
引いた値{255−(R−(B−G))}を或る基準値を
用いて2値化し、これが正となる画素のみを選択して、
これらの画素を網状体の存在する領域に対応する画素と
判定する機能を有する。
し、青色光に対応する電気信号の値(B)から、赤色光
に対応する電気信号の値(R)と緑色光に対応する電気
信号の値(G)とを差し引いて得た値(R−(B−
G))を、あらかじめ定められた値例えば255から差し
引いた値{255−(R−(B−G))}を或る基準値を
用いて2値化し、これが正となる画素のみを選択して、
これらの画素を網状体の存在する領域に対応する画素と
判定する機能を有する。
4は網状赤血球選択手段であり、上記の網状体の存在す
る領域に対応する画素と赤血球の画素の集合との重複条
件にもとづいて、すなわち、その赤血球の画素の集合の
いづれかの画素に網状体の存在する領域に対応する画素
が1個でも存在する赤血球の画素の集合を網状赤血球の
画素の集合と判定する機能を有する。
る領域に対応する画素と赤血球の画素の集合との重複条
件にもとづいて、すなわち、その赤血球の画素の集合の
いづれかの画素に網状体の存在する領域に対応する画素
が1個でも存在する赤血球の画素の集合を網状赤血球の
画素の集合と判定する機能を有する。
5は網状赤血球計数手段であり、網状赤血球の画素の集
合の数を計数する機能を有する。
合の数を計数する機能を有する。
6は赤血球計数手段であり、赤血球の画素の集合の数を
計数する機能を有する。
計数する機能を有する。
本発明はマイクロコンピュータ応用技術であるから、フ
ローチャートを参照して、上記のプログラムの手順を再
度説明する。
ローチャートを参照して、上記のプログラムの手順を再
度説明する。
第2a図・第2b図参照 超生体染色を施した血液標本12を、X−Yステージ11に
載せ、画素撮像手段1を使用して、血液標本の各画素毎
に赤色(R)・緑色(G)・青色(B)のそれぞれの透
過光強度に対応するアナログ電気信号を得る(a)。た
ゞ、現状においては、赤色(R)・緑色(G)・青色
(B)を合成して出力するCCDカメラが一般であるか
ら、これを使用することが有効であり、この場合は、合
成して出力された電気信号をデコードして赤色(R)・
緑色(G)・青色(B)に分離する必要がある。
載せ、画素撮像手段1を使用して、血液標本の各画素毎
に赤色(R)・緑色(G)・青色(B)のそれぞれの透
過光強度に対応するアナログ電気信号を得る(a)。た
ゞ、現状においては、赤色(R)・緑色(G)・青色
(B)を合成して出力するCCDカメラが一般であるか
ら、これを使用することが有効であり、この場合は、合
成して出力された電気信号をデコードして赤色(R)・
緑色(G)・青色(B)に分離する必要がある。
画像撮像手段1を構成するCCDカメラ等は通常512(28)
×512(28)素子程度を有しており、1画面が262,144画
素程度よりなるから、各色に対し、262,144バイトの信
号を得ることになる。
×512(28)素子程度を有しており、1画面が262,144画
素程度よりなるから、各色に対し、262,144バイトの信
号を得ることになる。
赤血球検出手段2を使用して、緑色信号(G)のみを2
値化し、濃緑色の画素を検出し、これらの画素のうち、
相互に隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合と判定
する(b)。こゝで、2値化の基準(しきい値)とする
緑色光強度(G)は経験的に決定せざるを得ない。さら
に、赤血球の大きさはおゝむね定まっているに反し、赤
血球の大きさと血小板・破損した白血球の大きさとは大
差があるので、容易に識別しうる。
値化し、濃緑色の画素を検出し、これらの画素のうち、
相互に隣接する画素の集合を赤血球の画素の集合と判定
する(b)。こゝで、2値化の基準(しきい値)とする
緑色光強度(G)は経験的に決定せざるを得ない。さら
に、赤血球の大きさはおゝむね定まっているに反し、赤
血球の大きさと血小板・破損した白血球の大きさとは大
差があるので、容易に識別しうる。
網状体画素検出手段3を使用して、各画素に対し、青色
光に対応する電気信号の値(B)から、赤色光に対応す
る電気信号の値(R)と緑色光に対応する電気信号の値
(G)とを差し引いて得た値例えば{255−(R−(B
−G))}を、使用される計算機のビット数に対応して
経験的に決定されるある値、例えば170〜230の間のある
値(例えば200)を基準として二値化し、二値化して求
められた値が正となる画素を選択し、これらの画素を網
状体の存在する領域に対応する画素と判定する(cc)。
このアルゴリズム(演算方式)の利点は〔作用〕の項に
記述したとおりである。
光に対応する電気信号の値(B)から、赤色光に対応す
る電気信号の値(R)と緑色光に対応する電気信号の値
(G)とを差し引いて得た値例えば{255−(R−(B
−G))}を、使用される計算機のビット数に対応して
経験的に決定されるある値、例えば170〜230の間のある
値(例えば200)を基準として二値化し、二値化して求
められた値が正となる画素を選択し、これらの画素を網
状体の存在する領域に対応する画素と判定する(cc)。
このアルゴリズム(演算方式)の利点は〔作用〕の項に
記述したとおりである。
網状赤血球選択手段4を使用して、(b)の工程を使用
して特定された赤血球の画素の集合と、(cc)の工程を
使用して特定された網状体の存在する領域に対応する画
素とのAND条件にもとづいて網状赤血球の画素の集合と
判定する(d)。網状体の存在する領域に対応する画素
と特定された領域でも、その領域が本来赤血球でなけれ
ば網状赤血球ではありえないからである。たゞ、この工
程は、従来技術における工程(d)と実質的に同一であ
る。
して特定された赤血球の画素の集合と、(cc)の工程を
使用して特定された網状体の存在する領域に対応する画
素とのAND条件にもとづいて網状赤血球の画素の集合と
判定する(d)。網状体の存在する領域に対応する画素
と特定された領域でも、その領域が本来赤血球でなけれ
ば網状赤血球ではありえないからである。たゞ、この工
程は、従来技術における工程(d)と実質的に同一であ
る。
網状赤血球計数手段5を使用して、網状赤血球の数REを
計数する(e)。この工程も従来技術における工程
(e)と実質的に同一である。
計数する(e)。この工程も従来技術における工程
(e)と実質的に同一である。
赤血球計数手段6を使用して赤血球の数RBを計数する
(f)。この工程も従来技術における工程(f)と実質
的に同一である。
(f)。この工程も従来技術における工程(f)と実質
的に同一である。
(e)の工程を使用して求めた値REと(f)の工程を使
用して求めた値RBとを使用して、 の演算を実行して赤血球1,000個当りの網状赤血球の数r
e(単位は‰プロミレ)を求める(g)。
用して求めた値RBとを使用して、 の演算を実行して赤血球1,000個当りの網状赤血球の数r
e(単位は‰プロミレ)を求める(g)。
本実施例における網状赤血球と誤認された赤血球の数は
43‰であった。この際真正網状赤血球数は12‰であっ
た。
43‰であった。この際真正網状赤血球数は12‰であっ
た。
第2実施例(請求項[2]に対応) 本実施例は、網状体を選別するために、青色光に対応す
る電気信号の値(B)の2倍から赤色光に対する電気信
号の値(R)と緑色光に対応する電気信号の値(G)と
を差し引いた値を使用する例である。
る電気信号の値(B)の2倍から赤色光に対する電気信
号の値(R)と緑色光に対応する電気信号の値(G)と
を差し引いた値を使用する例である。
第1b図参照 図は本実施例のクレーム対応図である。
図において、1・2・4・5・6は、それぞれ、画像撮
像手段、赤血球検出手段、網状赤血球選択手段・網状赤
血球計数手段・赤血球計数手段であり、第1実施例の対
応する要素とおゝむね同一である。
像手段、赤血球検出手段、網状赤血球選択手段・網状赤
血球計数手段・赤血球計数手段であり、第1実施例の対
応する要素とおゝむね同一である。
本実施例と第1実施例との相違は、網状赤血球画素検出
手段7の演算が{255−(R−(B−G))}ではな
く、前記各画素に対し、前記青色光に対応する前記電気
信号の値(B)の2倍から前記赤色光に対応する前記電
気信号の値(R)と前記緑色光に対応する値(G)とを
差し引いて得た値(2B−R−G)とあらかじめ定められ
た値との大小関係にもとづき、網状赤血球の領域に対応
する画素を選択すると云う点のみである。この演算方式
が有効である理由は、〔作用〕の項に記述したとおりで
ある。
手段7の演算が{255−(R−(B−G))}ではな
く、前記各画素に対し、前記青色光に対応する前記電気
信号の値(B)の2倍から前記赤色光に対応する前記電
気信号の値(R)と前記緑色光に対応する値(G)とを
差し引いて得た値(2B−R−G)とあらかじめ定められ
た値との大小関係にもとづき、網状赤血球の領域に対応
する画素を選択すると云う点のみである。この演算方式
が有効である理由は、〔作用〕の項に記述したとおりで
ある。
よって、フローチャートを参照してなす説明は省略す
る。
る。
本実施例における網状赤血球と誤認された赤血球の数は
170‰であった。この際真正網状赤血球数は11‰であっ
た。
170‰であった。この際真正網状赤血球数は11‰であっ
た。
第3実施例(請求項[3]に対応) 本実施例は、アーティファクトの発生しやすい赤血球外
周部は除外して、その縮小された領域においてのみ網状
体の存在する領域を検出する実施例である。
周部は除外して、その縮小された領域においてのみ網状
体の存在する領域を検出する実施例である。
第1c図参照 図は本実施例のクレーム対応図である。
図において、1・4・5・6は、それぞれ、画像撮像手
段、網状赤血球選択手段・網状赤血球計数手段・赤血球
計数手段であり、第1・第2実施例の対応する要素とお
ゝむね同一である。
段、網状赤血球選択手段・網状赤血球計数手段・赤血球
計数手段であり、第1・第2実施例の対応する要素とお
ゝむね同一である。
本実施例と第1・第2実施例との相違は、赤血球と判定
する画素領域を、第1・第2実施例において使用されて
いる赤血球検出手段2を使用して赤血球と判定した領域
から、外周n画素(この縮小する画素輪の数は、上記の
とうり、4程度が適切である。)に相当する画素を除外
した領域に縮小した点と、網状体の存在する領域の画素
を判定した演算方式を(B−G)に変更した点のみであ
る。この方式が有利である理由は、上記のとおり、アー
ティファクトは赤血球の外周部において発生しやすいの
で、この領域を除外すれば、アーティファクトが発生す
る可能性が減少すると云うことである。
する画素領域を、第1・第2実施例において使用されて
いる赤血球検出手段2を使用して赤血球と判定した領域
から、外周n画素(この縮小する画素輪の数は、上記の
とうり、4程度が適切である。)に相当する画素を除外
した領域に縮小した点と、網状体の存在する領域の画素
を判定した演算方式を(B−G)に変更した点のみであ
る。この方式が有利である理由は、上記のとおり、アー
ティファクトは赤血球の外周部において発生しやすいの
で、この領域を除外すれば、アーティファクトが発生す
る可能性が減少すると云うことである。
よって、フローチャートを参照してなす説明も省略す
る。
る。
本実施例における網状赤血球と誤認された赤血球の数
は、外周4画素を除外した場合は74‰であった。なお、
この際の真正網状赤血球の数は12‰であった。
は、外周4画素を除外した場合は74‰であった。なお、
この際の真正網状赤血球の数は12‰であった。
第4実施例(請求項[4]に対応) 第3の手段と第1の手段との組み合わせに係る例であ
る。
る。
第1d図参照 図は本実施例のクレーム対応図である。
図において、1・3・4・5・6は、それぞれ、画像撮
像手段・網状体画素検出手段・網状赤血球選択手段・網
状赤血球計数手段・赤血球計数手段であり、画像撮像手
段1・網状体画素検出手段3・網状赤血球選択手段4・
網状赤血球計数手段5・赤血球計数手段6は、第1の手
段の要素と同一であり、赤血球検出手段8は第3の手段
の要素とおゝむね同一である。
像手段・網状体画素検出手段・網状赤血球選択手段・網
状赤血球計数手段・赤血球計数手段であり、画像撮像手
段1・網状体画素検出手段3・網状赤血球選択手段4・
網状赤血球計数手段5・赤血球計数手段6は、第1の手
段の要素と同一であり、赤血球検出手段8は第3の手段
の要素とおゝむね同一である。
本実施例の利点は、第1の手段の利点と第3の手段の利
点との組み合わせである。
点との組み合わせである。
本実施例における網状赤血球と誤認された赤血球の数
は、外周4画素を除外した場合は11‰であった。なお、
この際の真正網状赤血球の数は11‰であった。
は、外周4画素を除外した場合は11‰であった。なお、
この際の真正網状赤血球の数は11‰であった。
第5実施例(請求項[5]に対応) 第3の手段と第2の手段との組み合わせである。
第1e図参照 図は本実施例のクレーム対応図である。
図において、1・4・5・6は、それぞれ、画像撮像手
段・網状赤血球選択手段・網状赤血球計数手段・赤血球
計数手段であり、画像撮像手段1・網状赤血球選択手段
4・網状赤血球計数手段5・赤血球計数手段6は、第1
の手段の要素とおゝむね同一であり、赤血球検出手段8
は第3の手段の要素と同一であり、網状赤血球画素検出
手段7は第2の手段の要素と同一である。
段・網状赤血球選択手段・網状赤血球計数手段・赤血球
計数手段であり、画像撮像手段1・網状赤血球選択手段
4・網状赤血球計数手段5・赤血球計数手段6は、第1
の手段の要素とおゝむね同一であり、赤血球検出手段8
は第3の手段の要素と同一であり、網状赤血球画素検出
手段7は第2の手段の要素と同一である。
本実施例の利点は、第2の手段の利点と第3の手段の利
点との組み合わせである。
点との組み合わせである。
本実施例における網状赤血球と誤認された赤血球の数
は、外周4画素を除外した場合は22‰であった。なお、
この際の真正網状赤血球の数は12‰であった。
は、外周4画素を除外した場合は22‰であった。なお、
この際の真正網状赤血球の数は12‰であった。
以上説明せるとおり、本発明に係る網状赤血球計数装置
においては、第1の手段(請求項[1]に対応)と第2
の手段(請求項[2]に対応)とにおいては、それぞ
れ、網状体画素検出手段(3)と(7)とが改良されて
おり、本発明の発明者等が発見した自然法則、すなわ
ち、アーティファクト現象を発生させる原因の重要な1
要素はエッジ領域であり、このエッジ領域も網状領域と
おゝむね同一の色であるから、色のみに依存して網状領
域と判定する性質を有するコンピュータを使用してなす
画像処理技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数装
置を使用する場合は、エッジ領域を含む正常赤血球を網
状赤血球と誤認する可能性が大きくならざるをえないと
云う自然法則にもとずき、エッジ領域と網状領域とが識
別しやすくされているので、アーティファクトにもとず
く網状領域の誤認は、大幅に減少している。また、第3
の手段(請求項[3]に対応)においては、縮小赤血球
検出手段(8)の演算方式が改良されており、やはり、
本発明の発明者等が発見した自然法則、すなわち、アー
ティファクト現象を発生させる原因の重要な1要素はエ
ッジ領域であり、このエッジ領域も網状領域とおゝむね
同一の色であるから、色のみに依存して網状領域と判定
する性質を有するコンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数装置を使用
する場合は、エッジ領域を含む正常赤血球を網状赤血球
と誤認する可能性が大きくならざるをえないと云う自然
法則にもとずき、アーティファクトの原因であるエッジ
領域が予め除外されるので、アーティファクトにもとず
く網状領域の誤認は、大幅に減少している。次に、第4
の手段(請求項[4]に対応)においては、第1の手段
(請求項[1]に対応)の利点と第3の手段(請求項
[3]に対応)の利点とが組み合わされており、第5の
手段(請求項[5]に対応)においては、第2の手段
(請求項[2]に対応)の利点と第3の手段(請求項
[3]に対応)の利点とが組み合わされているので、ア
ーティファクトにもとづく網状体の誤認識の可能性が低
くなり、コンピュータを使用してなす画像処理技術を使
用しながら、アーティファクトにもとづく誤判断を十分
回避することができ、高精度な網状赤血球数の計数装置
を提供することができる。
においては、第1の手段(請求項[1]に対応)と第2
の手段(請求項[2]に対応)とにおいては、それぞ
れ、網状体画素検出手段(3)と(7)とが改良されて
おり、本発明の発明者等が発見した自然法則、すなわ
ち、アーティファクト現象を発生させる原因の重要な1
要素はエッジ領域であり、このエッジ領域も網状領域と
おゝむね同一の色であるから、色のみに依存して網状領
域と判定する性質を有するコンピュータを使用してなす
画像処理技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数装
置を使用する場合は、エッジ領域を含む正常赤血球を網
状赤血球と誤認する可能性が大きくならざるをえないと
云う自然法則にもとずき、エッジ領域と網状領域とが識
別しやすくされているので、アーティファクトにもとず
く網状領域の誤認は、大幅に減少している。また、第3
の手段(請求項[3]に対応)においては、縮小赤血球
検出手段(8)の演算方式が改良されており、やはり、
本発明の発明者等が発見した自然法則、すなわち、アー
ティファクト現象を発生させる原因の重要な1要素はエ
ッジ領域であり、このエッジ領域も網状領域とおゝむね
同一の色であるから、色のみに依存して網状領域と判定
する性質を有するコンピュータを使用してなす画像処理
技術を使用してなす網状赤血球数の自動計数装置を使用
する場合は、エッジ領域を含む正常赤血球を網状赤血球
と誤認する可能性が大きくならざるをえないと云う自然
法則にもとずき、アーティファクトの原因であるエッジ
領域が予め除外されるので、アーティファクトにもとず
く網状領域の誤認は、大幅に減少している。次に、第4
の手段(請求項[4]に対応)においては、第1の手段
(請求項[1]に対応)の利点と第3の手段(請求項
[3]に対応)の利点とが組み合わされており、第5の
手段(請求項[5]に対応)においては、第2の手段
(請求項[2]に対応)の利点と第3の手段(請求項
[3]に対応)の利点とが組み合わされているので、ア
ーティファクトにもとづく網状体の誤認識の可能性が低
くなり、コンピュータを使用してなす画像処理技術を使
用しながら、アーティファクトにもとづく誤判断を十分
回避することができ、高精度な網状赤血球数の計数装置
を提供することができる。
第1a図は、本発明の第1実施例(請求項[1]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1b図は、本発明の第2実施例(請求項[2]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1c図は、本発明の第3実施例(請求項[3]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1d図は、本発明の第4実施例(請求項[4]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1e図は、本発明の第5実施例(請求項[5]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第2a図・第2b図は、本発明の第1実施例(請求項[1]
に対応)に係る網状赤血球計数装置のフローチャートで
ある。 第3a図・第3b図は、従来技術に係る網状赤血球計数装置
のフローチャートである。 第4図・第5図は、従来技術に係る網状赤血球数の自動
計数方法を使用して網状赤血球と判断された赤血球を、
再び、慎重に検査して、真正な網状赤血球数と外周部が
網状体類似であったため、網状体と誤認された赤血球数
とに分類し、これら二つのグループに含まれる赤血球
を、光強度をパラメータとして度数分布を表したグラフ
である。第6図・第7図とは、本発明の第1の手段(請
求項[1]に対応)に係る網状赤血球数の自動計数装置
を使用して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎
重に検査して、真正な網状赤血球数と外周部が網状体類
似であったため、網状体と誤認された赤血球数とに分類
し、これら二つのグループに含まれる赤血球を、光強度
をパラメータとして度数分布を表したグラフである。 第8図・第9図とは、本発明の第2の手段(請求項
[2]に対応)に係る網状赤血球数の自動計数装置を使
用して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重に
検査して、真正な網状赤血球数と外周部が網状体類似で
あったため、網状体と誤認された赤血球数とに分類し、
これら二つのグループに含まれる赤血球を、光強度をパ
ラメータとして度数分布を表したグラフである。 1……画像撮像手段、 11……X−Yステージ、 12……プレパラート、 13……光源、 2……赤血球検出手段、 3……網状体画素検出手段、 4……網状赤血球選択手段、 5……赤血球計数手段、 6……網状赤血球計数手段、 7……網状赤血球画素検出手段、 8……縮小赤血球検出手段、 9……網状赤血球画素検出手段。
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1b図は、本発明の第2実施例(請求項[2]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1c図は、本発明の第3実施例(請求項[3]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1d図は、本発明の第4実施例(請求項[4]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第1e図は、本発明の第5実施例(請求項[5]に対応)
に係る網状赤血球計数装置のクレーム対応図である。 第2a図・第2b図は、本発明の第1実施例(請求項[1]
に対応)に係る網状赤血球計数装置のフローチャートで
ある。 第3a図・第3b図は、従来技術に係る網状赤血球計数装置
のフローチャートである。 第4図・第5図は、従来技術に係る網状赤血球数の自動
計数方法を使用して網状赤血球と判断された赤血球を、
再び、慎重に検査して、真正な網状赤血球数と外周部が
網状体類似であったため、網状体と誤認された赤血球数
とに分類し、これら二つのグループに含まれる赤血球
を、光強度をパラメータとして度数分布を表したグラフ
である。第6図・第7図とは、本発明の第1の手段(請
求項[1]に対応)に係る網状赤血球数の自動計数装置
を使用して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎
重に検査して、真正な網状赤血球数と外周部が網状体類
似であったため、網状体と誤認された赤血球数とに分類
し、これら二つのグループに含まれる赤血球を、光強度
をパラメータとして度数分布を表したグラフである。 第8図・第9図とは、本発明の第2の手段(請求項
[2]に対応)に係る網状赤血球数の自動計数装置を使
用して網状赤血球と判断された赤血球を、再び、慎重に
検査して、真正な網状赤血球数と外周部が網状体類似で
あったため、網状体と誤認された赤血球数とに分類し、
これら二つのグループに含まれる赤血球を、光強度をパ
ラメータとして度数分布を表したグラフである。 1……画像撮像手段、 11……X−Yステージ、 12……プレパラート、 13……光源、 2……赤血球検出手段、 3……網状体画素検出手段、 4……網状赤血球選択手段、 5……赤血球計数手段、 6……網状赤血球計数手段、 7……網状赤血球画素検出手段、 8……縮小赤血球検出手段、 9……網状赤血球画素検出手段。
Claims (5)
- 【請求項1】ニューメチレンブルーとブリリアントクレ
シルブルーとアズールBとの群から選ばれた少なくとも
1の染料を使用して超生体染色された血液標本をメイグ
リュンワルドを使用して固定化して製造した血液標本を
透過する赤色光(R)・緑色光(G)・青色光(B)の
それぞれの光強度に対応する電気信号を発生する3要素
よりなる光電変換手段の組を有し、前記血液標本の小領
域よりなる画素のそれぞれに対応する前記3種の電気信
号の集合を検出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値以上
である画素を検出し、該画素のうち相互に隣接する画素
の集合を赤血球の画素の集合と判定する赤血球検出手段
(2)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記赤色光(R)に対応する前記電気信
号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し引いて
得た値とあらかじめ定められた値と比較し、前者が大き
いとき、網状体の存在する領域に対応する画素と判定し
て、これを選択する網状体画素検出手段(3)と、 該網状体画素検出手段(3)によって選択された、網状
体の存在する領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有することを特徴とする網状赤血球計数装置。 - 【請求項2】ニューメチレンブルーとブリリアントクレ
シルブルーとアズールBとの群から選ばれた少なくとも
1の染料を使用して超生体染色された血液標本をメイグ
リュンワルドを使用して固定化して製造した血液標本を
透過する赤色光(R)・緑色光(G)・青色光(B)の
それぞれの光強度に対応する電気信号を発生する3要素
よりなる光電変換手段の組を有し、前記血液標本の小領
域よりなる画素のそれぞれに対応する前記3種の電気信
号の集合を検出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値以上
である画素を検出し、該画素のうち相互に隣接する画素
の集合を赤血球の画素の集合と判定する赤血球検出手段
(2)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値の2倍から前記赤色光(R)に対応する前記
電気信号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値と比較し、前者
が大きいとき、網状体の存在する領域に対応する画素と
判定して、これを選択する網状赤血球画素検出手段
(7)と、 該網状赤血球画素検出手段(7)によって選択された、
網状赤血球の領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有することを特徴とする網状赤血球計数装置。 - 【請求項3】ニューメチレンブルーとブリリアントクレ
シルブルーとアズールBとの群から選ばれた少なくとも
1の染料を使用して超生体染色された血液検体をメイグ
リュンワルドを使用して固定化して製造した血液標本を
透過する赤色光(R)・緑色光(G)・青色光(B)の
それぞれの光強度に対応する電気信号を発生する3要素
よりなる光電変換手段の組を有し、前記血液標本の小領
域よりなる画素のそれぞれに対応する前記3種の電気信
号の集合を検出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値以上
である画素を検出し、該画素のうち相互に隣接する画素
の集合を選択し、該選択された画素の集合の外周を構成
する画素を除去する工程を3〜6回繰り返し、残留した
画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する縮小赤血球
検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記録色光(G)に対応する値を差し引
いて得た値とあらかじめ定められた値と比較し、前者が
大きいとき、網状体の存在する領域に対応する画素と判
定して、これを選択する網状赤血球画素検出手段(9)
と、 該網状赤血球画素検出手段(9)によって選択された、
網状赤血球の領域に対応する画素を含む前記赤血球の画
素の集合を選択して網状赤血球の画素の集合と判定する
網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有することを特徴とする網状赤血球計数装置。 - 【請求項4】ニューメチレンブルーとブリリアントクレ
シルブルーとアズールBとの群から選ばれた少なくとも
1の染料を使用して超生体染色された血液標本をメイグ
リュンワルドを使用して固定化して製造した血液標本を
透過する赤色光(R)・緑色光(G)・青色光(B)の
それぞれの光強度に対応する電気信号を発生する3要素
よりなる光電変換手段の組を有し、前記血液標本の小領
域よりなる画素のそれぞれに対応する前記3種の電気信
号の集合を検出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値以上
である画素を検出し、該画素のうち相互に隣接する画素
の集合を選択し、該選択された画素の集合の外周を構成
する画素を除去する工程を3〜6回繰り返し、残留した
画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する縮小赤血球
検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値から前記赤色光(R)に対応する前記電気信
号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し引いて
得た値とあらかじめ定められた値と比較し、前者が大き
いとき、網状体の存在する領域に対応する画素と判定し
て、これを選択する網状体画素検出手段(3)と、 該網状体画素検出手段(3)によって選択された、網状
体の存在する領域に対応する画素を含む前記縮小赤血球
の画素の集合を選択して縮小網状赤血球の画素の集合と
判定する網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有することを特徴とする網状赤血球計数装置。 - 【請求項5】ニューメチレンブルーとブリリアントクレ
シルブルーとアズールBとの群から選ばれた少なくとも
1の染料を使用して超生体染色された血液標本をメイグ
リュンワルドを使用して固定化して製造した血液標本を
透過する赤色光(R)・緑色光(G)・青色光(B)の
それぞれの光強度に対応する電気信号を発生する3要素
よりなる光電変換手段の組を有し、前記血液標本の小領
域よりなる画素のそれぞれに対応する前記3種の電気信
号の集合を検出する画像撮像手段(1)と、 前記各画素に対応し、前記緑色光(G)に対応する前記
電気信号の値のそれぞれがあらかじめ定められた値以上
である画素を検出し、該画素のうち相互に隣接する画素
の集合を選択し、該選択された画素の集合の外周を構成
する画素を除去する工程を3〜6回繰り返し、残留した
画素の集合を赤血球の画素の集合と判定する縮小赤血球
検出手段(8)と、 前記各画素に対し、前記青色光(B)に対応する前記電
気信号の値の2倍から前記赤色光(R)に対応する前記
電気信号の値と前記緑色光(G)に対応する値とを差し
引いて得た値とあらかじめ定められた値と比較し、前者
が大きいとき、網状体の存在する領域に対応する画素と
判定して、これを選択する網状赤血球画素検出手段
(7)と、 該網状赤血球画素検出手段(7)によって選択された、
網状体の存在する領域に対応する画素を含む前記縮小赤
血球の画素の集合を選択して縮小網状赤血球の画素の集
合と判定する網状赤血球選択手段(4)と、 該網状赤血球の画素の集合の数を計数する網状赤血球計
数手段(5)と、 前記赤血球の画素の集合の数を計数する赤血球計数手段
(6)と を有することを特徴とする網状赤血球計数装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278523A JPH0782013B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 網状赤血球計数装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278523A JPH0782013B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 網状赤血球計数装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03140864A JPH03140864A (ja) | 1991-06-14 |
JPH0782013B2 true JPH0782013B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=17598469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1278523A Expired - Lifetime JPH0782013B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 網状赤血球計数装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0782013B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5350695A (en) * | 1991-12-05 | 1994-09-27 | Miles Inc. | Methods for the identification and characterization of reticulocytes in whole blood |
JPH09105744A (ja) * | 1994-10-08 | 1997-04-22 | Koji Aoki | 細胞固定剤入り超生体染色液 |
CN109975196B (zh) * | 2019-03-01 | 2021-10-08 | 深圳大学 | 一种网织红细胞检测方法及其系统 |
EP3978901A1 (en) * | 2020-10-01 | 2022-04-06 | Siemens Healthcare GmbH | Maturity classification of stained reticulocytes using optical microscopy |
CN115541348A (zh) * | 2021-09-01 | 2022-12-30 | 深圳市瑞图生物技术有限公司 | 一种推片染色机及其染色方法 |
-
1989
- 1989-10-27 JP JP1278523A patent/JPH0782013B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03140864A (ja) | 1991-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6952683B2 (ja) | 身体試料中の実体を検出する方法および装置 | |
US10061973B2 (en) | Method and apparatus for automated platelet identification within a whole blood sample from microscopy images | |
CA2604317C (en) | Methods and system for validating sample images for quantitative immunoassays | |
RU2402006C1 (ru) | Устройство, способ и компьютерная программа для измерений | |
CA2481094A1 (en) | Ray-based image analysis for biological specimens | |
Iwabuchi et al. | Evaluation of the effectiveness of Gaussian filtering in distinguishing punctate synaptic signals from background noise during image analysis | |
JP4355832B2 (ja) | コメットアッセイ解析方法およびコメットアッセイ画像解析装置およびコメットアッセイ解析装置 | |
JPH0782013B2 (ja) | 網状赤血球計数装置 | |
KR101106386B1 (ko) | 산점도 분포를 사용한 슬라이드를 분류하기 위한 시스템 | |
JP2002257736A (ja) | ハニカム構造体の端面検査方法及び装置 | |
EP3877990A1 (en) | Method for identification of different categories of biopsy sample images | |
EP4137795A1 (en) | Fluorescence image analysis method, fluorescence image analyser, fluoresence image analysis program | |
JP4452624B2 (ja) | 細管の自動組織学的類別 | |
JPH1090163A (ja) | 粒子分析装置 | |
JP5302054B2 (ja) | Dnaが断片化されたアポトーシス細胞の検出方法、細胞画像解析装置、及びプログラム | |
KR102496468B1 (ko) | 이미지 기반의 혈소판 카운팅 방법 및 카운팅 정보 출력방법 | |
JP4344862B2 (ja) | 観察対象の自動検出方法及び装置 | |
WO2025075824A1 (en) | Urine sediment interface with probabilistic classification binning and methods of producing and using same | |
KR20220082277A (ko) | 골수가 도말된 슬라이드 샘플 이미지의 셀 존 결정 방법 및 셀 존의 고배율 촬상 방법 | |
JPS6348020B2 (ja) | ||
Lerner et al. | Automatic signal classification in fluorescence in-situ hybridization images | |
WO2024127003A1 (en) | Microscopy of biological samples | |
JPH0989886A (ja) | 小核試験装置 | |
JPS6337346B2 (ja) | ||
JP2004077452A (ja) | 画像の処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906 Year of fee payment: 15 |