JPH078191B2 - 魚類視覚刺激実験装置 - Google Patents

魚類視覚刺激実験装置

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JPH078191B2
JPH078191B2 JP34479989A JP34479989A JPH078191B2 JP H078191 B2 JPH078191 B2 JP H078191B2 JP 34479989 A JP34479989 A JP 34479989A JP 34479989 A JP34479989 A JP 34479989A JP H078191 B2 JPH078191 B2 JP H078191B2
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理一 小倉
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株式会社ジャパンアクアテック
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、魚類の生態研究で視覚刺激に対する魚類の
反応実験に使用される魚類視覚刺激実験装置に係り、特
に、水槽の中央から水槽の外側壁面に光を投影して、水
槽の外側壁面に光の投影からなる視覚刺激面を形成し、
この外側壁面に形成された視覚刺激面を循環移動させ
て、視覚刺激に対する魚類の反応を実験する魚類視覚刺
激実験装置に関するものである。
〔従来の技術〕
魚類は、光を主として目で受容するが、両眼の間の頭頂
にある上生体からも光を感ずる。
魚類の目はレンズの下方に付着する筋肉の働きで、レン
ズを前方または後方に移動させて像を網膜に結ぶように
遠近調節する。
視力は明るい所でも、0.5以下と弱いが、動く動物を感
知する能力は人と同様か、またはその倍もある。
受容する光の波長は400〜750ミリミクロンで、もっとも
敏感に感ずる波長は、淡水魚では平均して620ミリミク
ロン、海水魚では500〜550ミリミクロンである。
一般的に色覚は淡水魚や岸辺の魚では発達しているが、
深海魚や外洋の表層魚では退化して色盲状態のものもあ
る。
上生体には網膜と同じような光を受容する細胞があり、
日長時間を感知する能力がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、魚類は視覚を有し、一般に物体の視認や色
覚などを有していることが知られているが、種々の色、
模様、形状などの視覚刺激に対して、魚類がどのように
反応するかは十分に認識されていなかった。
この発明は、上記のような問題点に鑑み、その問題点を
解決すべく創案されたものであって、その目的とすると
ころは、水槽の中央から水槽の外側壁面に光を投影し
て、水槽の外側壁面に光の投影からなる視覚刺激面を形
成し、この外側壁面に形成された視覚刺激面を循環移動
させて、光の投影からなる視覚刺激に対して、魚類がど
のように反応するかを実験することのできる魚類視覚刺
激実験装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
水槽の中央に無端状体を循環動自在に設け、無端状体の
一部に透過面を形成し、無端状体の内側に光源を配した
構成よりなる。
また、請求項2記載の発明は、水槽の中央に無端状体を
循環動自在に設け、無端状体の一部に光源を取付け、無
端状体の外側全域に透過壁面を形成した構成よりなる。
更に、請求項3記載の発明は、水槽の中央に一定方向に
光を発する光源を正逆回転自在に配した構成よりなる。
更にまた、請求項4記載の発明は、水槽の中央に一定方
向に光を発する光源を正逆回転自在に配し、光源の外側
全域に透過壁面を形成した構成よりなる。
〔作用〕
以上のような構成を有するこの発明は次のように作用す
る。
すなわち、水槽の中央から水槽の外側壁面に光を投影し
て、水槽の外側壁面に光の投影からなる視覚刺激面を形
成し、この外側壁面に形成された視覚刺激面を循環移動
させて、視覚刺激に対する魚類の反応を実験することが
できるように作用する。
〔実施例〕
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発明をより具
体的に説明する。
−第1実施例− ここで、第1図は実験装置の平面図、第2図は第1図A
−A矢視断面図、第3図は第1図B−B矢視断面図であ
る。
図において、魚類視覚刺激実験装置1の主要部を構成す
る水槽2は、平面図に示すように、長円形の平面形状を
有しており、この長円形の水槽2の中央には長手方向に
内壁面3が形成されている。水槽2はこの内壁面3によ
って循環水槽に形成される。この水槽2には実験用の魚
類が入れられており、水槽2内を回遊している。
長円形の水槽2の中央に形成された内壁面3の長手方向
の両縁端側には、各々回転軸4が上下方向に取付けられ
ている。各回転軸4は水平回りに回転自在に水槽2の底
面に取付けられ、又各回転軸4の上端は図示しない駆動
モータに連動連結されていて、駆動モータの駆動により
回転するようになっている。
これらの各回転軸4の外周には円筒状のローラ5が固定
的に取付けられている。各ローラ5は上下方向に取付け
られており、回転軸4と一体となって水平回りに正逆回
転自在になっている。これらの両ローラ5間には幅広な
無端状体6が張設した状態で回装されている。
水槽2の外側壁面2aには適当な間隔毎に透明な観測窓7
が形成されており、水槽2の外側から、この観測窓7を
通して水槽2内の魚類を観測することができるようにな
っている。また、水槽2の外側壁面2aの上端には観測デ
ッキ8が外方に突出して形成されている。
無端状体6は光を通さない可撓性部材から形成されてい
るが、無端状体6の一部には透過面9が形成されてお
り、光をこの透過面9から通すことができるようになっ
ている。この無端状体6は上記ローラ5の回転によっ
て、その回転方向に循環動する。
無端状体6の内側となる内壁面3の内部には、光源10が
取付けられている。光源10は種々の色やその明るさが調
整できるものが使用されている。光源10から出た光は無
端状体6の透過面9を通過して水槽2の外側壁面2aに投
影して、水槽2の外側壁面2aに光の投影からなる視覚刺
激面aを形成する。
次に、上記第1実施例の構成に基づく作用について説明
する。
魚類の視覚刺激の実験を行いたい場合には、図示しない
駆動モータのスイッチを入れて駆動させる。駆動モータ
が駆動すると、その動力が各回転軸4に伝わり、各回転
軸4は所定の方向に回転する。各回転軸4が回転を始め
ると、回転軸4と一体的になっているローラ5も一体と
なって回転し始める。各ローラ5が回転し始めると、両
側のローラ5間に張設状態で回装されている無端状体6
はローラ5と同一方向に循環移動し始める。
無端状体6が循環移動を始めると、無端状体6の一部に
形成された透過面9が移動する。この透過面9の移動に
より、水槽2内の魚類は各々魚の種類に応じて特有の反
応を起こし、魚類の中には無端状体6の移動に追従して
水槽内を回遊するものも現れる。
無端状体6の移動に応じて生じる種々の形態を観測窓7
又は観測デッキ8から観察を続けることにより、魚類の
視覚刺激に対する反応を理解することが可能となる。
−第2実施例− ここで、第4図は実験装置の平面図、第5図は第4図C
−C矢視断面図、第6図は第4図D−D矢視断面図であ
る。
図において、魚類視覚刺激実験装置11の主要部を構成す
る水槽12は、平面図に示すように、長円形の平面形状を
有しており、この長円形の水槽12の中央には長手方向に
透過壁面13が形成されている。水槽12はこの透過壁面13
によって循環水槽に形成される。この水槽12には実験用
の魚類が入れられており、水槽12内を回遊している。
長円形の水槽12の中央に形成された透過壁面13の長手方
向の両縁端の内部側には、各々回転軸4が上下方向に取
付けられている。各回転軸4は水平回りに回転自在に水
槽2の底面に取付けられ、又各回転軸4の上端は図示し
ない駆動モータに連動連結されていて、駆動モータの駆
動により回転するようになっている。
これらの各回転軸4の外周には円筒状のローラ5が固定
的に取付けられている。各ローラ5は上下方向に取付け
られており、回転軸4と一体となって水平回りに正逆回
転自在になっている。これらの両ローラ5間には幅広な
無端状体6は張設した状態で回装されている。
水槽12の外側壁面12aには適当な間隔毎に透明な観測窓
7が形成されており、水槽12の外側から、この観測窓7
を通して水槽12内の魚類を観測することができるように
なっている。また、水槽12の外側壁面12aの上端には観
測デッキ8が外方に突出して形成されている。
透過壁面13の内側に配設されている無端状体6の一部に
は、光源10が取付けられている。光源10は種々の色やそ
の明るさが調整できるものが使用されている。光源10か
ら出た光は無端状体6の透過壁面3を通過して水槽12の
外側壁面12aに投影して、水槽12の外側壁面12aに光の投
影からなる視覚刺激面aを形成する。
次に、上記第2実施例の構成に基づく作用について説明
する。
魚類の視覚刺激の実験を行いたい場合には、図示しない
駆動モータのスイッチを入れて駆動させる。駆動モータ
が駆動すると、その動力が各回転軸4に伝わり、各回転
軸4は所定の方向に回転する。各回転軸4が回転を始め
ると、回転軸4と一体的になっているローラ5も一体と
なって回転し始める。各ローラ5が回転し始めると、両
側のローラ5間に張設状態で回装されている無端状体6
はローラ5と同一方向に循環移動し始める。
無端状体6が循環移動を始めると、無端状体6の一部に
取付けられた光源10が移動する。この光源10移動によ
り、水槽12内の魚類は各々魚の種類に応じて特有の反応
を起こし、魚類の中には無端状体6の移動に追従して水
槽内を回遊するものも現れる。
無端状体6の移動に応じて生じる種々の形態を観測窓7
又は観測デッキ8から観察を続けることにより、魚類の
視覚刺激に対する反応を理解することが可能となる。
−第3実施例− ここで、第7図は実験装置の平面図、第8図は第7図E
−E矢視断面図である。
この第3実施例では、魚類視覚刺激実験装置21の主要部
を構成する水槽22は、平面図に示すように、円形の平面
形状をしており、この円形の水槽22の中央には前記第1
実施例のローラ5よりも大きな円筒形の内壁面型ローラ
23が形成されている。この内壁面型ローラ23は上下方向
に設置されており、内壁面型ローラ23は水平回りに回転
自在になっている。この内壁面型ローラ23の内部に光源
10が取付けられている。そして、この光源は内壁面型ロ
ーラ23の回転によって循環動することができる。
これ以外の構成は前記第1実施例の構成と同一であり、
同一の構成には同一の符号をしてその説明を省略する。
次に、上記第3実施例の構成に基づく作用については、
前記第1実施例の場合と略同様であるので、その説明を
省略する −第4実施例− ここで、第9図は実験装置の平面図、第10図は第9図F
−F矢視断面図である。
この第4実施例では、魚類視覚刺激実験装置31の主要部
を構成する水槽32は、平面図に示すように、円形の平面
形状をしており、この円形の水槽32の中央には前記第1
実施例の回転軸4よりも大きな円筒形の回転軸4が形成
されている。この回転軸4は上下方向に設置されてお
り、水平回りに回転自在になっている。この回転軸4に
光源10が取付けられている。そして、この光源10は回転
軸4の回転によって回転することができる。また、光源
10の外側全域に透過壁面33が形成されている。
これ以外の構成は前記第1実施例の構成と同一であり、
同一の構成には同一の符号をしてその説明を省略する。
次に、上記第4実施例の構成に基づく作用については、
前記第1実施例の場合と略同様であるので、その説明を
省略する なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上の記載より明らかなように、この発明に係る魚類視
覚刺激実験装置によれば、水槽の中央から水槽の外側壁
面に光を投影して、水槽の外側壁面に光の投影からなる
視覚刺激面を形成し、この外側壁面に形成された視覚刺
激面を循環移動させて、視覚刺激に対する魚類の反応を
実験することができる この視覚刺激に対する魚類の反応実験を繰り返すことに
より、魚類が特定の光の視覚刺激に対してどのように反
応するのかを知ることができ、視覚刺激に対する魚類の
特性を把握することが可能となる。
そして、この視覚刺激に対する魚類の特性を利用するこ
とにより、例えば、水槽内で魚類を回遊させたい場合、
水流を生じさせることなく、視覚刺激面を循環移動させ
るのみで、魚類を回遊させることも可能となり、水流を
生じさせる場合よりも省エネルギーにすることができる
等、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明に係る魚類視覚刺激実験装置
の第1実施例を示すものであって、第1図は実験装置の
平面図、第2図は第1図A−A矢視断面図、第3図は第
1図B−B矢視断面図である。 第4図〜第6図はこの発明に係る魚類視覚刺激実験装置
の第2実施例を示すものであり、第4図は実験装置の平
面図、第5図は第4図C−C矢視断面図、第6図は第4
図D−D矢視断面図である。 第7図〜第8図はこの発明に係る魚類視覚刺激実験装置
の第3実施例を示すものであり、第7図は実験装置の平
面図、第8図は第7図E−E矢視断面図である。 第9図〜第10図はこの発明に係る魚類視覚刺激実験装置
の第4実施例を示すものであり、第9図は実験装置の平
面図、第10図は第9図F−F矢視断面図である。 〔符号の説明〕 1,11,21,31:魚類視覚刺激実験装置 2,12,22,32:水槽 2a,12a,22a,32a:外側壁面 3:内壁面 4:回転軸 5:ローラ 6:無端状体 7:観測窓 8:観測デッキ 9:透過面 10:光源 13,33:透過壁面 23:内壁面型ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水槽の中央に無端状体を循環動自在に設
    け、無端状体の一部に透過面を形成し、無端状体の内側
    に光源を配したことを特徴とする魚類視覚刺激実験装
    置。
  2. 【請求項2】水槽の中央に無端状体を循環動自在に設
    け、無端状体の一部に光源を取付け、無端状体の外側全
    域に透過壁面を形成したことを特徴とする魚類視覚刺激
    実験装置。
  3. 【請求項3】水槽の中央に一定方向に光を発する光源を
    正逆回転自在に配したことを特徴とする魚類視覚刺激実
    験装置。
  4. 【請求項4】水槽の中央に一定方向に光を発する光源を
    正逆回転自在に配し、光源の外側全域に透過壁面を形成
    したことを特徴とする魚類視覚刺激実験装置。
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