JPH078124U - 車両用ワイパーブレード - Google Patents

車両用ワイパーブレード

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Publication number
JPH078124U
JPH078124U JP3931693U JP3931693U JPH078124U JP H078124 U JPH078124 U JP H078124U JP 3931693 U JP3931693 U JP 3931693U JP 3931693 U JP3931693 U JP 3931693U JP H078124 U JPH078124 U JP H078124U
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JP
Japan
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vertebra
shape memory
blade
rubber member
wiper blade
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Pending
Application number
JP3931693U
Other languages
English (en)
Inventor
龍介 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
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Publication of JPH078124U publication Critical patent/JPH078124U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用ワイパーブレードにおいて不使用時に
ラバ―部材に発生するクセ付き変形を緩和し、ラバ―部
材の変形に起因して起る払拭不良を解消する。 【構成】 車両のウインドガラス表面に接触して払拭作
用を行うゴム製のラバー部材3と、このラバー部材3に
保持されて所要の剛性(反り)を付与する金属製の骨組
部材としてのバーテブラとを備え、このバーテブラを2
種の金属片で形成し、片方のバ―テブラ4は、ラバ―部
材に所要の反り(逆反り,順反り)を付与する剛性を設
定したステンレス製の金属片となし、他方バ―テブラ5
は、温度に応じて所要温度以上では形状記憶効果を有
し、所要温度以下では形状記憶効果を失う特性の形状記
憶合金製の金属片で構成してなる。上記形状記憶合金製
の金属片よりなるバ―テブラ5には、ストレ―ト形状を
記憶させておき、ワイパ―不使用時はブレ―ドの温度が
高温になるのを利用して形状記憶合金製のバ―テブラ5
によりラバ―部材に付与した反りの習性を緩和させるよ
うに構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のウインドシールド・ガラス等を払拭するワイパーブレードに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のフロントガラスあるいはリアウインドガラスには、そのガラス表面を 拭拭するワイパーが備え付けられ、そのワイパーブレードは、ラバー部分に挿入 保持している所要の剛性を付与した金属の骨組部材(バーテブラという)を有し ていて、バーテブラに付与した剛性(反り)を各種に設定することにより左右に 往復運動するブレードのラバ―部材が、弯曲したガラスの曲面に各部適正な圧力 で接触して確実な払拭作用が行われるように、ブレード中央部分の押し圧を高め たりブレード端部での追従性を高める等の考慮がなされている。
【0003】 従来、上述のワイパーブレードに関してガラス曲面に接触するラバ―部材の圧 力分布を各部において均一化する着想の先行技術は、例えば特公平4−3530 58号公報に記載された先行技術が知られている。 この先行技術では、前述のブレードラバーに挿入して所要の剛性を付与した骨 組部材(先行技術ではパッキングと称している)の先端部に、圧電素子からなる 変形部を設けていて、払拭作用中、ウインドシールドガラスの弯曲度合に応じて 印加される電圧を変える構成とすることで、パッキング先端の変形部を熱で変形 させてウインドシールドガラス面に接触するワイパーブレードを、払拭領域のガ ラス面の弯曲状態に沿うよう追従させ、ウインドシールドガラス面の弯曲状態に 拘らずワイパーブレードの圧力分布が各部均一化してブレードラバーがウインド シールドガラス面に確実に密着するように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述の先行技術では、ワイパーブレードが、ウインドシールドガラ ス面に確実に密着して良好な払拭性能を確保し得るとしても、車両に備えるワイ パーでは、ワイパーを使用する状態と、晴天時等においてワイパーを使用しない 不使用期間とがあり、実際には長い時間を占める不使用時においての押し圧の影 響からラバー部材に発生するクセ付きの変形が起り、これに基因して払拭不良の 原因となる問題点があった。
【0005】 すなわち、一般に実用化されているワイパーブレードの場合、図5に示すよう に運転手席側の前面に配置されるワイパーブレードaでは、高速走行時に発生す るブレードの浮き上り対策としてバーテブラに付与された剛性によりガラス面c に対し逆反りのブレードラバーに設定されていて、このように設定することで払 拭作用中、高速走行時のブレード浮き上りに対して視界中央部の払拭性能を高め る設定としている。 一方、助手席側の前面に設けられるワイパーブレードbには、ガラスの曲面に ブレードラバーを追従させるためにガラス面cに対し順反りのブレードラバーに 設定され、これによりブレード端部でのガラス面cに対する追従性を高める設定 としている。
【0006】 この結果、晴天時においてワイパーを使用しない不使用期間では、運転手席側 のワイパーブレードaにはその中央部分に押し圧が集中し、一方、助手席側のワ イパーブレードbでは、逆にラバー端部に押し圧が集中することになって、この 結果、押し圧が集中する部分にラバー部材のクセ付き変形が大きくなる傾向が派 生し、このラバー部材のクセ付き変形が払拭不良の原因となる問題を引き起して いた。
【0007】 本考案は、上述のようなブレードラバーに発生するクセ付きの変形に起因して 払拭不良を起す不都合を解消した車両用のワイパーブレードを提供することを目 的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するため、本考案は、車両用ワイパーブレードの特性として ワイパーを使用しない晴天時の炎天下ではワイパーブレードが100℃に近い温 度まで上昇し、使用状態では夏期においてもブレードラバ―が雨に濡れて熱が急 速に奪われ温度が低く低下する現象に着目し、この着目に基づいて、温度により ブレ―ドラバ―の反りの状態を可変にできる構成とした。 この手段として、ラバー部材に保持させる骨組部材としてのバーテブラを2種 の金属片で形成し、片方は従来と同様の所要の剛性を付与した金属片とし、他方 は温度に応じて所要温度以上では形状記憶効果を有し、所要温度以下では形状記 憶効果を失う特性の形状記憶合金で構成してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
このような構成よりなる本考案のワイパーブレードでは、形状記憶合金製の金 属片からなるバーテブラを、例えば、その記憶形状がストレート状態に記憶して おく。 すると、運転手席側のワイパーブレードでは、ワイパーブレードを使用しない 不使用期間中、外気温によってワイパーブレードは高温になるために形状記憶合 金製のバ―テブラは形状記憶効果を有し、ブレードラバ―に対してストレート形 状を維持しようとする習性が働く。この結果、他方の金属片のバーテブラに付与 した剛性により逆反りに設定されたブレードラバーは、その逆反りの習性が上記 のストレート形状を維持しようとする習性により補正されて、ブレード中央部分 に集中する押し圧が弱められ、ラバー中央部分に発生するクセ付き変形が緩和さ れる。
【0010】 一方、助手席の側の前面に配置されるワイパーブレードでは、他方の金属片の バーテブラに付与した剛性により順反りに設定されたブレードラバーは、その順 反りの習性が形状記憶合金製のバ―テブラにより付与されるストレート形状の習 性によって補正され、ブレード端部に集中する押し圧が弱められてラバー部材の 端部に発生するクセ付き変形も緩和される。
【0011】 またワイパーブレードの使用状態では、夏期においてもワイパーブレードが雨 に濡れて急速に熱が奪われ、温度が低下するので、形状記憶合金製のバーテブラ は形状記憶効果を失うことで、他方の金属片のバーテブラに設定した反りが優先 されて本来の払拭性能が発揮される。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図1は本考案に係るワイパ ーブレードを示すもので、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のX−X線に沿 う部分断面図である。図にみられるようにワイパーブレード1は、従来より周知 のものと同様にトーナメントアーム2内に所要の断面形状を有するゴム製のラバ ー部材3が通されてあり、このラバー部材3には、その側部に形成されているス リット内に挿入保持された金属製のバーテブラ4,5が設けられている。なお符 号6はトーナメントアーム2に取付けられたア―ム部材を示す。
【0013】 本考案においては、上記バーテブラ4、5が1対2個で、2種類の金属片より なる。その片方のバーテブラ4は、従来と同様に所要の剛性を付与したステンレ ス製の金属片で形成されているが、他方のバーテブラ5は、温度に応じて所要温 度以上では形状記憶効果を有し、所要温度以下では形状記憶効果を失う特性の形 状記憶合金からなる金属片で構成されている。
【0014】 ここに形状記憶合金からなるバーテブラ5は、本実施例の場合、ストレート形 状が記憶されてあり、また形状記憶効果を有する温度は、夏期または冬期におい てワイパーブレード1を使用しない不使用時(晴天時)のブレード温度を基準に して、その温度以上では形状記憶効果を有し、使用状態によりブレード1が雨に 濡れて熱が奪われ温度が低下した状態では形状記憶効果を失うように設定されて いる。
【0015】 なお他方のステンレス製の金属片よりなるバーテブラ4には、従来と同様に設 定された剛性(反り)が付与され、図5に示すように運転手席側の前面に配置さ れたワイパーブレード1aには、高速走行時のブレード浮き上り対策としてガラ ス曲面に対し逆反りのブレ―ドラバ―となるように設定され、一方、助手席側の 前面に配置されたワイパーブレード1bには、ブレード端部をガラス曲面に追従 させるために順反りのブレ―ドラバ―となるように設定されている。
【0016】 次に上記のように構成された実施例の作用を図2,図3に基づいて説明する。 (ワイパー使用時) ワイパーブレード1の使用状態(降雨時,降雪時)では、夏期の降雨時におい てもワイパーブレード1が雨に濡れて急速に熱が奪われることで、ワイパーブレ ード1はその温度が低い状態にあり、形状記憶合金製のバーテブラ5は形状記憶 効果を失い、他方のステンレス製金属片のバーテブラ4に設定した剛性が優先さ れる。
【0017】 この結果、図3に示すように、運転手席側の前面に配置されているワイパーブ レード1aには、バーテブラ4に付与された剛性(逆反り)によりガラス面7に 対し逆反りのブレードラバーとなって、ブレード中央部分の押し圧が大、端部の 押し圧が小の圧力分布になり、高速走行時に発生するブレード1の浮き上りに対 して視界中央部の払拭性能が高められた設定となる。 一方、助手席側の前面に設けられるワイパーブレード1bでは、バーテブラ4 に付与された剛性(順反り)によりガラス面7に対し順反りのブレードラバーに なってブレード端部の押し圧が大、中央部分の押し圧が小の圧力分布になり、ブ レード端部でのガラス面7に対する追従性が高められた設定となる。 この結果、ワイパーブレード1a,1bの使用状態では予め設定された本来の 払拭性能が発揮される。
【0018】 (ワイパー不使用時) ワイパーブレード1a,1bを使用しない晴天時には、ワイパーブレードが温 度上昇し、この高温時には、形状記憶合金製のバーテブラ5は形状記憶効果を有 することから、ワイパーブレード1a,1bにはストレート形状を維持しようと する習性が働く。
【0019】 これにより、図2に示すように運転手席側のワイパーブレード1aでは、他方 の金属片のバーテブラ4に付与した剛性により逆反りのワイパーブレードに設定 されている習性が上記のストレート形状を維持しようとする習性によって補正す るような作用が働き、この結果、ブレード1の中央部分に集中する押し圧が弱め られ、ラバー部材3の中央部分に発生するクセ付きの変形が緩和される。
【0020】 一方、助手席側のワイパーブレードにおいても、他方の金属片のバーテブラ4 に付与した剛性により順反りのブレードラバーに設定された習性が、上記のスト レート形状を維持しようとする習性によって補正するような作用が働き、この結 果、ブレード端部に集中する押し圧が弱められ、ラバー部材3の端部に発生する クセ付きの変形が緩和される。
【0021】 上述の図1に示す実施例においては、バ―テブラ4,5が1対2個で、そのう ちの1個を形状記憶合金製のバーテブラ5としているが、本考案の実施に際して は、図4の(A)(B)に示すように従来のステンレス製バーテブラ4a,4b はそのまま1対2個とし、別途に形状記憶合金製のバーテブラ5を追加する構成 としてもよい。また、その個数も1個に限定するものではない。
【0022】
【考案の効果】
以上に説明したように本考案によるワイパーブレードでは、ワイパーブレード の使用時にはラバ―部材に備えているバーテブラに付与した剛性(反り)の設定 によって本来の払拭性能を発揮しつつも、ブレードの温度によりラバ―部材に設 定している反り状態を可変にすることができる。 これにより本考案によれば、長い時間を占めるワイパーブレードの不使用期間 中にラバ―部材に発生するクセ付きの変形を緩和でき、このラバ―部材の変形に 起因して派生する払拭不良の原因を解消できるという効果が得られ、車両用ワイ パーブレードの払拭性能を一段と向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による車両用ワイパーブレー
ドを示し、(A)はブレ―ドの全体斜視図、(B)はそ
の(A)のX−X線に沿う断面図である。
【図2】ワイパーブレード不使用時のブレ―ドの反りを
示す平面図である。
【図3】ワイパーブレード使用時のブレ―ドの反りを示
す平面図である。
【図4】ラバ―部材に備えるバ―テブラの他の実施例を
示す断面図である。
【図5】従来例のワイパーブレードに設定された反りの
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ワイパブレード 1a 運転手席側の前面のワイパーブレード 1b 助手席側の前面のワイパーブレード 2 トーナメントアーム 3 ラバー部材 4 ステンレス製金属片よりなるバ―テブラ 5 形状記憶合金製の金属片よりなるバーテブラ 6 アーム部材 7 ガラス面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドシールドガラスの表面に接触す
    るゴム製のラバー部材と、該ラバー部材に保持されて所
    要の剛性を付与する金属製の骨組部材としてのバーテブ
    ラとを備え、該バーテブラに付与した剛性を各種に設定
    することにより払拭作用中、弯曲したガラス面に各部の
    圧力分布が均一に密着して所要の払拭作用を行う車両用
    ワイパーブレードにおいて、 上記ラバー部材に保持させるバーテブラを2種の金属片
    で形成し、片方は上記所要の剛性を付与する金属片とな
    し、他方は温度に応じて所要温度以上では形状記憶効果
    を有し、所要温度以下では形状記憶効果を失う特性の形
    状記憶合金よりなる金属片で構成してなることを特徴と
    する車両用ワイパーブレード。
JP3931693U 1993-07-19 1993-07-19 車両用ワイパーブレード Pending JPH078124U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5115483U (ja) * 1974-07-19 1976-02-04
CN106627498A (zh) * 2017-02-24 2017-05-10 重庆同正科技有限公司 有骨雨刷

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5115483U (ja) * 1974-07-19 1976-02-04
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