JPH078121B2 - 負荷と結合された単相同期電動機装置 - Google Patents

負荷と結合された単相同期電動機装置

Info

Publication number
JPH078121B2
JPH078121B2 JP60014158A JP1415885A JPH078121B2 JP H078121 B2 JPH078121 B2 JP H078121B2 JP 60014158 A JP60014158 A JP 60014158A JP 1415885 A JP1415885 A JP 1415885A JP H078121 B2 JPH078121 B2 JP H078121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synchronous motor
phase synchronous
rotor
motor device
natural frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60014158A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60180464A (ja
Inventor
レオ・ベルトラム
ゲルハルト・デイーフエンバツハ
フーゴー・シエマン
Original Assignee
エヌ・ベー・フイリツプス・フルーイランペンフアブリケン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=6226222&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH078121(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by エヌ・ベー・フイリツプス・フルーイランペンフアブリケン filed Critical エヌ・ベー・フイリツプス・フルーイランペンフアブリケン
Publication of JPS60180464A publication Critical patent/JPS60180464A/ja
Publication of JPH078121B2 publication Critical patent/JPH078121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/14Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
    • H02K21/18Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures having horse-shoe armature cores
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/2726Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of a single magnet or two or more axially juxtaposed single magnets
    • H02K1/2733Annular magnets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、負荷と結合された単相同期電動機装置であっ
て、同期電動機は、電源周波数ωeで作動され、残留磁
気Brと密度ρをもった高エネルギー磁性材料を有する2
極永久磁石回転子をそなえ、保持トルク を有し、この回転子と負荷とは、慣性モーメントJを有
す小振幅自由振動系を形成する同期電動機装置に関する
ものである。
このような機械構造をもった単相同期電動機は雑誌「フ
アインヴエルクテヒニイク ウント メステヒニイク
(Feinwerktechnik und Messtechnik)」87(1979/4 16
3−169頁)の記載より知られている。このような電動機
はは、レモン絞り、缶切等の小型家庭器具に用いられて
いる。
この種の電動機に課せられた自己起動の問題は種々の面
を有している。今後、起動というのは、電動機の静止状
態から始まって一定の平均角速度の定常状態で終了する
過渡的なプロセスを意味するものとする。この最終状態
は角速度が周期的に脈動する定常状態でよいが、この周
期的な脈動に重畳された低周波脈動があってもよい。若
し電源電圧を加えた後この状態に到達しなければ電動機
は起動に失敗である、即ち電動機は全然回転しないかま
たは回転方向に不規則に変化する。
起動電圧というのは、それ以上では電動機が電源電圧の
任意の投入時点に常に起動するような電圧範囲の最低電
圧として定義される。この電圧範囲は少なくとも所要の
動作電圧範囲と同じでなければならない。電動機の負荷
は、起動状態、起動電圧および前記の電圧範囲に幅に大
きく影響する。
更に、起動は静的と動的な面をもつ。静的な面に関して
は、場合によっては機械またはその他の補助モーメント
を附加し、回転子が、摩擦モーメントまたは他の負荷モ
ーメントの影響の下で、回転子位置の正弦関数である電
流トルクが零の位置に停止することがないように注意せ
ねばならない。公知の電動機では、これは一般に固定子
磁極の弧の形を非対称にすることによって行っている。
この非対称の結果、保持(detent)トルクとも云われて
いる回転子の磁気リラクタンストルクは、電流トルクが
零の位置で零にならなくなる。若し摩擦が余り大きくな
ければ、前記の保持トルクがこの位置から回転子を回す
ことができ、このため電流トルクが加速を与えることが
できる。公知のモデルでは非対称角は略々15゜である
が、略々30゜の値のこともある。
動的な面に関しては、最初は、起動は大きさが増加して
行く捩れ振動として進行するものとされていた(ドイツ
国特許第1488267号、「デル エレクトロマイスター(D
er Electromister)1巻1965)。この場合起動は180゜
の振幅値以上で行われるものとされていた。
したがって、保持トルクは起動を妨げるものであり、例
えば回転子を2つまたはそれ以上の部分に分けることに
よってこのトルクを低減するかまたは更に完全に除くこ
とが好ましいという見解が支持された(ドイツ国特許第
1488267号、「デル エレクトロマイスター(Der Elekt
romeister)1巻1965)。後になってから、「そのまま
では他の要求を満たすのにコイル磁界を余りに大きくつ
くらねばならないため特定のあまり小さ過ぎない保持ト
ルクが必要である」ということがわかった。(「エーテ
ーツェット(ETZ)」A87、1966年)。
現在多量生産されている小型家庭器具の同期電動機につ
いて研究した結果、起動は実際には静止状態から同期速
度状態へのジャンプとして進行することがわかった。一
般にはこのジャンプは略々6msec.の時間を要する。これ
によって電動機の寸法に課せられる条件は起動時間定数
という概念によって表される。この起動時間定数は略々
2−6msec.の間にあるのが適当である。
次の条件がこれに当る。
ここで ωe=電源(角)周波数 J=電動機と負荷の慣性モーメント U=電源電圧 E=誘起電圧 Z=コイルのインピーダンス 保持トルクはこの起動時間定数の概念中には含まれてい
ない。この起動条件を導き出すに当っては次の前提がお
かれている、即ち、電圧が加えられると、回転子は多少
とも不規則な運動をしながら、回転子の磁化方向がコイ
ル磁界に直角に延在する位置であって且つそこから前記
のジャンプをすることのできる位置に達することができ
るという前提に立っている。
このことは公知の電動機の場合も同じである。若し例え
ば電圧が高くなり過ぎて起動時間定数が小さ過ぎると、
回転子は回転方向を変えながら極めて不規則な回転をす
る。また若し例えば大き過ぎる慣性モーメントのために
起動時間定数が大きくなり過ぎると、回転子は回転せ
ず、慣性モーメントが非常に大きな場合には回転子は振
動する。
公知の電動機の電圧を零から増加すると、電動機は始め
は小さな振幅の振動をし、この振動は増加はするが一般
には20゜から30゜以上にはならない。
電圧を更に増すると電動機はこの振動リズムから場合に
よっては方向反転を伴った多少とも規則的な回転に移る
のが普通である。これが起きる電圧は、起動時間定数に
よって十分な近似値まて計算することができる。以下こ
の電圧を回り出し電圧(brekaway voltage)という。こ
の回り出し電圧は、例えば負荷により慣性が増加する
と、一般に増加する。
前に定義した起動電圧は、回転子運動の安定条件に応じ
て回り出し電圧より高くなり得る。瞬間的には同期角速
度以上になっても、電動機は特定方向および一定の平均
角速度を有する回転を維持できない。従来公知の電動機
はすべてこのような挙動を示す。
この電動機および器具を小型化するには高エネルギ磁性
材料を使用することは云う迄もない。RES(Rare Earth
Sintered)磁石をバリウム‐フエライトまたはストロン
チウム‐フエライト磁石の代りに用いると、残留磁気は
例えば略々350mT(3500G)から790mT以上に増加されよ
う。この場合密度は略々4.8gr/cm3から8.2gr/cm3迄増加
する。この寸法は起動時間定数に好ましい影響を与え、
回転子の寸法が一定ならばこの定数は小さくなる。回転
子の直径の減少も同じような作用をもつ。これもまた起
動時間定数を小さくする。
単相同期電動機の回転子への高エネルギ磁性材料の使用
は、電動機の始動時間定数に有利な影響を与える。けれ
ども、予期しない好ましくない影響は、印加される電源
電圧の特定の初期値に対し、すなわち投入時点に対し
て、回り出し電圧が著しく増加されることである。静止
位置を中心として回転子を振動だけする(境界振動)投
入時点があるようである。電圧が、始動時間定数にかん
がみて決められるよりも著しく高い時にだけ、回転子は
このような振動状態にならない。
本発明の目的は、境界振動が除かれるような負荷と結合
された高エネルギ磁性材料の回転子を有する単相同期電
動機装置を得ることにある。
本発明は上記の目的を次のようにすることにより達成し
たものである。すなわち、回転子の磁性材料は、 よりも大きい特性定数 を有し、回転子と負荷の振動系はその固有周波数 が電源周波数ωeと等しくならない保持トルムMK1と慣
性モーメントJの値を有するようにしたものである。こ
の場合、単相同期電動機装置の固有周波数ωoは、その
時に使用される電源周波数ωeの値とならないように保
持トルク と慣性モーメントJの値をとるように設計すればよい。
このようにして境界振動が除かれ起動電圧は最も低い値
に下げられる。即ち、電動機の起動への境界振動の不利
な影響は、系の固有周波数ωoが電源周波数ωeよりも
十分離れていれは最早や生じないということがわかっ
た。
「フアインテヒニイク(Feintechnik)4/79」(163−16
9頁)に記載された電源周波数50Hz用の電動機は、例え
ば5,36・10-7Nmsec2.の慣性モーメントと145・10-4Nmの
保持トルクを有する。これより固有周波数ωo=2π・
37/sec.を計算することができる。この値は、慣性モー
メントを附加することによって更に減らすこともでき
る。
高エネルギ磁性材料を使用すると状況が異なる。この場
合には磁束が増すだけでなく、保持力も更に強くなる。
この力は、他の部分が同じであれば磁界の強さの略々2
次関数である。密度は同じ程度には増加しないので、改
良された磁性材料の使用は一般的に回転子の固有周波数
の増加をきたす。
Brが790mTで密度が8.2g/cm3のRES160磁性材料を使用す
ると、例えば、2π・64/sec.の固有周波数ωoが得ら
れる。この場合電動機が附加的な慣性モーメントで負荷
されると、この周波数は直ちに電源周波数に近づく。
固有周波数に影響を与える1つの方法は、附加的な慣性
モーメントを用いることである。これは、特に小型化の
場合には幾何的な観点から問題を生ずることがなる。そ
の上、このために起動時間定数が増加し、これに応じて
起動電圧が増加する。けれども個々の場合にはこの方法
は良い結果を得ることもできる。種々の方法を用いるこ
とに対する前提条件は、固有周波数、慣性モーメントお
よび保持トルクの影響は既知で、寸法決めは、共振が意
識的に避けられるように行われるということである。
公知の電動機および従来技術に基いて高い残留磁気を有
する新しい電動機を従来の方法で寸法決めし、先づ第1
に起動時間定数に注意し、更に空隙を主に製造技術の観
点から寸法決めすると、回転子の固有周波数は間違いな
く境界振動発生範囲内に入り、この境界振動によって起
動電圧が高くなる。
けれども、寸法決定に当っては、電動機の固有周波数だ
けではなく、システム全体の固有周波数に意味があるこ
とに注意すべきである。電源周波数との所要の間隔は負
荷の追加慣性質量によって得ることもできる。一般的に
は、この寸法決めのルールを永久磁石回転子を有するす
べての単相電動機に有利に適用できる。けれどもこのル
ールは、高エネルギ磁性材料でつくられた回転子の場合
に特に有利である。
本発明の一実施形態では、固有周波数ωoは1.1−1.2ω
eよりも大きいかまたは0.9−0.8ωeよりも小さい。こ
のため固有周波数より相当離れているので、境界振動は
殆んど不利な影響を有しない。
このため起動電圧は起動時間定数および運動安定性の上
から許容できる程度迄減少される。更に、このようにし
て、前記の2義的な要件を満たしながら所定電圧を得る
ように特定用途の電動機を小型化することも可能であ
る。状態に影響を与える簡単な方法は、空隙を減らすか
増すかすることである。
このようにして、電動機の寸法および所要材料を最小に
することが可能であり、このことはまた最も経済的な電
動機を実現することにつながる。
保持トルクが静的起動状態の観点から最小であるべきも
のとすると、起動電圧は慣性モーメントの或る限度内の
調節によって改良することができる。慣性モーメントの
減少が可能ならば、回転子直径と空隙を減らすことによ
って上方共振範囲に届くように試みるべきである。
若し慣性モーメントを減らすことができないのならば、
附加慣性モーメントによって下方共振範囲に届くように
試みるべきである。けれどもこのことは、基本的には、
非共振の場合の小さな慣性モーメントにおける(即ち小
さな保持モーメントにおける)値に比して起動時間定数
および起動電圧の増加をきたす。
本発明の別の実施形態によれば、他の電動機パラメータ
に重大な影響を与えることなしに固有周波数を減少する
簡単な方法は、固有周波数ωoが0.9−0.8ωeよりも低
くなるように、電動機の空隙を拡げこれに伴って保持ト
ルクを減少することである。このことは、回転子磁束と
の2乗関係によって、保持トルクに影響を与える漂遊磁
束にも影響を与える。公知の電動機では、空隙は、最も
狭い部分で0.3mmから0.65mmの間にありまた最も広い部
分では0.95mmから1.5mmの間にある。
RES磁石回転子を有する新しい構造の場合に同じ回転子
直径と同様な空隙幾何例えば最も狭い部分で0.3mmでま
た最も広い部分で1.5mmの空隙を用いると、特定の回転
子長に対して例えば145cmgfの保持トルクが得られる。
最も狭い部分の空隙を0.6mm拡げると、最も広い部分の
空隙が1.5mmの場合には保持トルクは85cmgfに減少す
る。この空隙は普通の値よりも著しく大きい。10-7Nmse
c2.の慣性モーメントを有する附加駆動機構の使用を考
えると、略々2・10-7Nmsec2.の回転子慣性モーメント
はこのために略々49・2π/sec.から37.5・2π/sec.へ
の固有周波数の減少を生じる。この結果起動電圧に対し
て略々100Vの利得を生じる。この方法によって、無用な
駆動機構が有用な構造に変わる。
本発明の更に別の実施形態においては、磁性材料は、固
有周波数ωoが0.9−0.8ωeよりも低い様に磁化され
る。本発明の更に別の実施形態によれば、このことは適
当な磁化分布によっても可能である。これは、回転子が
全面的には磁化されないかまたは磁化分布中に大きな径
方向成分が生じるようにすることによって行うことがで
きる。
本発明の更に別の実施形態では、空隙は、固有周波数ω
oが1.1−1.2ωeよりも大きくなるように減少される。
これに伴う保持力の増加のために、電動機はより大きな
摩擦トルクの場合でも起動することができる。
本発明の更に別の実施形態では、固有周波数は附加的な
磁気モーメントまたは機械モーメントによって増加また
は減少される。このようなモーメントは、固有周波数ω
oが電源周波数と一致しないように保持トルクを増すか
或は減少する、ばねまたは補助磁石のような附加要素を
用いることによって得ることができる。
本発明の更に別の実施形態では、電動機の回転子スリー
ブの孔が拡げられる。これによって保持トルクが減少さ
れ、固有周波数が0.9−0.8ωe以下の範囲に移される。
本発明の更に別の実施形態では、電動機の固定子鉄心の
飽和度が変えられる。これによって、固有周波数ωoが
1.1−1.2ωeよりも大きいかまたは0.9−0.8ωeより小
さいように保持モーメントに影響を与えることが可能で
ある。
以下に本発明を図面を参照して実施例によって詳しく説
明する。
第1図は、実験の結果得られたRES永久磁石回転子を有
する単相同期電動機の始動状態を保持トルクの関数とし
て示したもので、この場合磁性材料は略々800mTの残留
磁気を有する。線1は、電動機が殆んどの場合起動し且
つ保持トルクに殆んど依存しない比較的低い電圧を示
す。この線1は電動機の起動状態についての通常の理論
に相当する。線2は、電動機の起動を妨げる振動を生じ
る電圧の上限を示す。点A迄は、振動が未だ起きること
のある線2に相当する電圧は線1の電圧の下にある。こ
の範囲では前記の線1は実際の起動電圧を表わす。けれ
ども、前記の点Aに相当する保持トルク値よりも大きな
保持トルク値の場合には、特定の電圧投入時点において
部分的に著しく高い電圧で振動が生じることがある。実
効起動電圧は線1で示された電圧よりも著しく高い。
保持トルクの大きさが増すにつれて起動電圧は始めは点
Aよりも著しく上に増加する。点Bの最大電圧を過ぎる
と、保持トルクの大きさが増加するにつれて再び著しく
減少する。
前記の振動のために、理論的に得られる値よりも著しく
高い電圧でしか電動機が確実に起動しない。
第2図は、実験の結果得られた全体の慣性モーメントを
種々に変えた場合の第1図と同様な起動状態を表わす。
線2は異なる慣性モーメントJZ0-JZ5における状態を示
すもので、これ等の線は、第1図と同様に、振動が生じ
得る電圧の上限を示す。
線1は、電動機の慣性モーメントに応じて電圧の特定投
入時点に起動できる電圧を表わす。線1と2とはやはり
点Aで交わる。慣性モーメントが小さな場合には線2は
点Bで湾曲する。このことは、保持トルクが増加するに
つれて、振動が未だ生じ得る限界電圧もまた始めは増加
することを意味する。けれどもこの限界電圧は点Bに相
当する保持トルクを過ぎると再び減少する。慣性モーメ
ントの大きな場合にはこの点Bは関係範囲外にある。起
動に関して最も好ましい状態は、慣性モーメントを小さ
くし、保持トルクを点Aで示したような大きさにすれば
得られる。別の可能性は、保持モーメントが大きな場合
に点Cに調節することである。この点Cは、大きな保持
トルク値の場合の線1と2の交点である。
第3図は、実験の結果得られた種々の慣性モーメントの
値における電動機−負荷系の固有周波数と電源周波数と
の比と起動電圧との関係を表わした曲線を示す。線3
は、種々の慣性モーメントJZ0-JZ5に対して電圧の特定
投入時点における周波数比に依存して電動機が起動する
ことのできる電圧を表わす。同様に、線4は、電動機の
起動を妨げる振動が未だ生じ得る電圧の上限を示す。
電動機−負荷系の固有周波数が電源周波数の近くにあれ
ば、振動が生じ得る電圧は通常予期されるよりも著しく
高い。したがってこの範囲は極めて好ましいものではな
く、次のようにしてこれを避ける、即ち、保持トルクと
慣性モーメントとを、固有周波数が電源周波数よりも大
きいかまたは小さいように調節する。固有周波数は0.8
−0.9ωeより小さいかまたは1.1−1.2ωeよりも大き
な値をもつのが好ましい。一般的には、固有周波数と電
源周波数とのこの比は、線4がその対応する線3の下に
あるようにすべきである。線4が関係範囲内に最大値を
もたない大きな慣性モーメントの場合には、固有周波数
は電源周波数より低い値しか有しない。
第4a図の断面図は、回転子6の磁性材料が例えばビスマ
ス−フエライトまたはストロンチウム−フエライトであ
る単相同期電動機の回転子6の一部を示す。磁極7と回
転子6との間には空隙が形成され、この空隙は狭い部分
8aと広い部分8bとを有する。この狭い部分と広い部分と
の間には段9が形成されているが、この移行部はなだら
かであってもよい。狭い部分8aの普通の値は0.3−0.65m
mで、広い部分8aでは0.95−1.5mmである。
第4b図の断面図は、回転子10が希土類磁性材料よりつく
られた単相同期電動機の一部を示す。磁極11と回転子10
との間には、狭い部分12aと広い部分12bとを有する空隙
が形成されている。前記の狭い部分と広い部分との間に
はやはり段13が形成されてもよい。この実施例では狭い
部分12aは0.65mmよりも大きな例えば0.9mmの幅をもって
もよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は単相同期電動機の起動状態への保持トルクの影
響を示す線図、 第2図は全体の慣性モーメントを種々に変えた場合の第
1図と同様な線図、 第3図は種々の慣性モーメントの値における電動機−負
荷系の固有周波数と電源周波数との比と起動電圧との関
係を示す線図、 第4a図と4b図は極片と空隙の形の夫々異なる実施例を示
す電動機の一部断面図である。 1……保持トルクに殆んど関係しない起動電圧 2……振動の生じる上限電圧 6,10……回転子、7,11……磁極 8a,12a……狭い空隙部分、8b,12b……広い空隙部分 9,13……段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷と結合された単相同期電動機装置であ
    って、同期電動機は、電源周波数ωeで作動され、残留
    磁気Brと密度ρをもった高エネルギー磁性材料の有する
    2極永久磁石回転子をそなえ、保持トルク を有し、この回転子と負荷とは、慣性モーメントJを有
    する小振幅自由振動系を形成する同期電動機装置におい
    て、回転子の磁性材料は、 よりも大きい特性定数 を有し、回転子と負荷の振動系はその固有周波数 が電源周波数ωeと等しくならない保持トルク と慣性モーメントJの値を有することを特徴とする単相
    同期電動機装置。
  2. 【請求項2】固有振動数ωoは1.1−1.2ωeよりも大き
    いかまたは0.9−0.8ωeよりも小さい特許請求の範囲第
    1項記載の単相同期電動機装置。
  3. 【請求項3】電動機の空隙は、固有周波数ωoが0.9−
    0.8ωeよりも小となるように拡げられた特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の単相同期電動機装置。
  4. 【請求項4】電動機の空隙は、最も狭い場所で0.65mm好
    ましくは0.9mmよりも大きい特許請求の範囲第3項記載
    の単相同期電動機装置。
  5. 【請求項5】磁性材料は、固有周波数ωoが0.9−0.8ω
    eよりも低いように磁化された特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の単相同期電動機装置。
  6. 【請求項6】固有周波数は、回転子の磁化分布によって
    調節された特許請求の範囲第1項または第2項記載の単
    相同期電動機装置。
  7. 【請求項7】電動機の空隙は、固有周波数ωoが1.1−
    1.2ωeよりも大となるように狭くされた特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の単相同期電動機装置。
  8. 【請求項8】固有周波数は、附加的な磁気モーメントま
    たは機械モーメントによって増加或いは減少された特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の単相同期電動機装
    置。
  9. 【請求項9】電動機はその回転子スリーブの孔が拡げら
    れた特許請求の範囲第1項または第2項記載の単相同期
    電動機装置。
  10. 【請求項10】電動機はその固定子鉄心の飽和程度が変
    えられた特許請求の範囲第1項または第2項記載の単相
    同期電動機装置。
  11. 【請求項11】電動機は、Brを残留磁気、ρを密度とし
    て、 よりも大きな特性定数 を有する磁性材料の永久磁石回転子を有する特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の単相同期電動機装置。
JP60014158A 1984-01-30 1985-01-28 負荷と結合された単相同期電動機装置 Expired - Lifetime JPH078121B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3403041A DE3403041C1 (de) 1984-01-30 1984-01-30 Einphasensynchronmotor mit einem zweipoligen dauermagnetischen Rotor
DE3403041.7 1984-01-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60180464A JPS60180464A (ja) 1985-09-14
JPH078121B2 true JPH078121B2 (ja) 1995-01-30

Family

ID=6226222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60014158A Expired - Lifetime JPH078121B2 (ja) 1984-01-30 1985-01-28 負荷と結合された単相同期電動機装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4636676A (ja)
EP (1) EP0151497B1 (ja)
JP (1) JPH078121B2 (ja)
AT (1) ATE52395T1 (ja)
DE (2) DE3403041C1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0206380B1 (de) * 1985-05-24 1990-08-01 Philips Patentverwaltung GmbH Einphasensynchronmotor mit einem zweipoligen, dauermagnetisch erregten Rotor
DE3879485D1 (de) * 1988-09-15 1993-04-22 Siemens Ag Selbstanlaufender einphasen-synchronmotor.
DE102006058143A1 (de) * 2006-12-09 2008-06-12 Wilo Ag Einphasige permanent-erregte Synchronmaschine
CN106487187B (zh) * 2015-08-28 2020-11-10 德昌电机(深圳)有限公司 单相永磁电机及使用该电机的吹风机

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502114A (ja) * 1973-05-15 1975-01-10

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3041513A (en) * 1959-04-20 1962-06-26 Sol L Reiches Self-starting timing motor and method of starting timing motors
BE666835A (ja) * 1964-07-15
US3433987A (en) * 1965-07-29 1969-03-18 Philips Corp Rotor without sticking moment
US3432735A (en) * 1966-01-21 1969-03-11 Gen Electric Synchronous motor
US4095129A (en) * 1975-09-22 1978-06-13 Citizen Watch Company Limited Rotor assembly for electro-mechanical transducer of electronic timepiece
US4214181A (en) * 1977-08-08 1980-07-22 Jeco Co., Ltd. Self-starting miniature synchronous motors
DE3225435A1 (de) * 1982-07-07 1984-01-12 Hermann Mellert GmbH & Co KG Fabrik für Feinmechanik und Elektrotechnik, 7518 Bretten Selbstanlaufender elektromotor
US4575652A (en) * 1984-09-27 1986-03-11 Synektron Corporation Permanent magnet motor having high starting torque and narrowly-defined detent zones

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502114A (ja) * 1973-05-15 1975-01-10

Also Published As

Publication number Publication date
ATE52395T1 (de) 1990-05-15
EP0151497A3 (en) 1986-07-23
US4636676A (en) 1987-01-13
EP0151497A2 (de) 1985-08-14
EP0151497B1 (de) 1990-05-02
DE3577501D1 (de) 1990-06-07
DE3403041C1 (de) 1985-08-29
JPS60180464A (ja) 1985-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5510662A (en) Permanent magnet motor
US6800977B1 (en) Field control in permanent magnet machine
US4691132A (en) Synchronous motor with two-pole permanent-magnet soft-magnetic-core rotor
CN102593983A (zh) 旋转电机
JPH0526424B2 (ja)
US4563620A (en) Start-up method for synchronous motors
JP4320409B2 (ja) 磁気軸支電気駆動装置
JPH078121B2 (ja) 負荷と結合された単相同期電動機装置
US6847183B2 (en) Electronic power supply for a synchronous motor with permanent-magnet rotor having two pairs of poles
KR101238855B1 (ko) 이중 공극형 발전기
US5355043A (en) Brushless polyphase DC motor
JP2002078306A (ja) 磁石界磁回転形回転電機
JPS6337590B2 (ja)
RU2069441C1 (ru) Синхронная машина
JP3348126B2 (ja) 磁石可動型揺動振動アクチュエータ
KR101013404B1 (ko) 플랫 로터리 발전기
US8866358B2 (en) Efficient and powerful electric motor integrated with a generator
JPS6218955A (ja) 単相同期モ−タ
EP0926806A2 (en) Electric machine with rotating field and double air gap
JPH0456543B2 (ja)
JPS60226751A (ja) 永久磁石回転子型同期電動機
Melkebeek et al. Small Synchronous Motors
CN109149895B (zh) 一种新型振荡电机
JPS61280745A (ja) 永久磁石回転子型同期電動機
Tokumoto et al. Development of Lorentz force type self-bearing motor