JPH0781080A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH0781080A
JPH0781080A JP23347293A JP23347293A JPH0781080A JP H0781080 A JPH0781080 A JP H0781080A JP 23347293 A JP23347293 A JP 23347293A JP 23347293 A JP23347293 A JP 23347293A JP H0781080 A JPH0781080 A JP H0781080A
Authority
JP
Japan
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ink
recording
recording head
tank
introducing
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JP23347293A
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English (en)
Inventor
Takumi Suzuki
工 鈴木
Shuji Koyama
修司 小山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH0781080A publication Critical patent/JPH0781080A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保守管理が容易で、気泡除去機構を必要とす
ることなく、小型化され廉価なインクジェット記録装置
を提供する。 【構成】 インクジェット記録装置は、インクタンク1
11と、記録ヘッド1の装着に伴ってインクを導入可能
なインク導入ノズル101と、記録ヘッド1側の薄膜3
01とを具備する。インク導入ノズル101(102〜
104)を記録ヘッド1のインク導入口121に挿入し
て、インクがなくなったら弁311でインク導入口12
1を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、より詳細には、交換型インクタンクと記録ヘッ
ドとの接続のための構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られているインクジェット記
録方式として、例えば、米国特許第4,732,129
号および第4,740,796号に開示されている記録
方式は、高密度、高速記録であり、高詳細および高画質
の記録が可能であり、また、カラー記録に適している。
上記インクジェット方式は、記録ヘッドを全体的にコン
パクト化することが可能であり、近年特に注目を集めて
いる。このため、市場では種々のインクジェット記録装
置が商品化されている。
【0003】この装置のうち、インクを内部に保持する
インクタンクとインクを吐出する記録ヘッドとが一体と
なり、インク消耗時には記録ヘッドを含むインクタンク
を交換するタンク一体型タイプのものと、記録ヘッドと
インクタンクとが別になりインク消耗時にはインクタン
クだけを交換するタンク別体型タイプのものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7(A)には、記録
ヘッド701とインク供給源であるインクタンク702
とを一体化した形態で記録ヘッドを構成したものが示さ
れている。
【0005】また、図7(B)には、記録ヘッド703
とインクタンク704とが別の構成になり、インクの消
耗時にはインクタンク704だけを交換するタンク別体
のものが示されている。この構成によれば、記録ヘッド
の故障等に、記録ヘッドのみを交換する等、容易でしか
も迅速な対処が可能となる。
【0006】上述したような2種類のインクジェット記
録装置において、前者はインク交換時に記録ヘッドも交
換されるため、記録ヘッドに対するメインテナンスをそ
れ程必要としない。しかし、記録ヘッドの性能が向上し
て記録ヘッドの付加価値が上昇する傾向にあり、煩雑に
交換した場合には、ランニングコストの上昇を招く。近
年の環境問題の関心が高まる中、記録ヘッドはゴミとな
る。このため、前者の構成については見直しが図られつ
つある。
【0007】一方、後者は、インクの消耗時にインクを
補充するだけのため、記録ヘッドがゴミとはならない。
そのために、この構成は見直されつつあるが、記録ヘッ
ドは半永久的に用いられるので、記録ヘッドに対する品
質管理を厳しくする必要があり、装置全体の価格が高く
なる。更に、インク補充の際、記録ヘッド内に気泡が混
入することがことがあり、この場合には気泡を取り除か
ないと吐出不良となる。このため、気泡除去機構を装置
に装備する必要がある。また、メインテナンス契約を結
び定期的に記録ヘッドを点検する必要がある。
【0008】以上のことから、記録ヘッドとインクタン
クとを分離した構成は、一般に広く使用する者にとって
は受け入れられないという問題点がある。
【0009】このため、タンク一体型記録ヘッドが用い
られつつあるが、ランニングコストを低減させるため
に、インクジェットカートリッジの交換の間隔を長くと
れるようにインク量を多くする方法が採用されている。
【0010】ところが、この方法では、インクを内部に
収納するインクタンクが大きくなる。また、多量のイン
クと共に記録ヘッドが移動するので、駆動モータを大き
くする必要がある。このことはインクジェット記録装置
の価格の上昇を招来する。
【0011】更に、インクと記録ヘッドとが接近してい
るので、この記録ヘッドの熱がインクを比較的長期間加
熱するために、インクが変質するという問題点がある。
【0012】一方、タンク別体型記録ヘッドは、長期に
わたり記録品位を維持するために、製造時の検査基準を
厳しくする必要があり、歩留まりが向上しないので装置
の価格が高くなるという問題点がある。
【0013】そこで、本発明の目的は、上述した問題点
を解消し、保守管理が容易であり、気泡除去機構を必要
とすることなく、小型化され廉価なインクジェット記録
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘ
ッドを用い、該記録ヘッドより被記録媒体に記録液滴を
吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
記録液を収納したインクタンクと、該インクタンクまた
は前記記録ヘッドまたは前記記録ヘッドに至る前記イン
クジェット記録装置に設けられ、前記インクタンクの前
記記録ヘッドまたは前記インクジェット記録装置への装
着に伴って記録液を導入可能とする部材が設けられたイ
ンク導入ノズルと、前記記録ヘッドまたは前記インクジ
ェット記録装置に設けられ、膜により封止された複数の
インク導入口であって、前記インクタンクの前記記録ヘ
ッドまたは前記インクジェット記録装置への装着に伴っ
て、前記インク導入ノズルより前記膜が破られるインク
導入口とを具え、前記インクタンクを前記記録ヘッドま
たはインクジェット記録装置から取り外すのに伴って、
前記インク導入ノズルは前記記録ヘッドまたはインクジ
ェット記録装置に保持され、前記インク導入ノズルが有
する部材により前記インク導入口が塞がれることを特徴
とする。
【0015】
【作用】以上の構成によれば、記録ヘッドまたはインク
ジェット記録装置に設けられた複数のインク導入口を介
して順次新たなインクタンクを装着して用いることがで
きる。この場合、この装着したインクタンクを記録ヘッ
ドまたはインクジェット記録装置から取り外す際、イン
ク導入口が塞がれる。また、この塞がれたインク導入口
の数によって、記録ヘッドの寿命を知ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係るインクタン
クを示す斜視図である。図2は図1に示したインクタン
クの上面図である。
【0018】図1,図2において、101,102,1
03および104は、それぞれ、インクタンク111,
112,113および114に設けられたインク導入ノ
ズルであり、記録ヘッド1のインク導入口121,12
2,123および124に、それぞれ接続し、記録ヘッ
ド1にインクを供給する。
【0019】記録ヘッド1に設けられた上記インク導入
口121,122,123および124は、図2に示す
ように、同心円上に配置されている。これらのインク導
入口は、4個が等間隔で開口し、上記同心円上において
円周角90度の間隔を有してそれぞれ配置される。使い
捨て型のインクタンク111,112,113または1
14は順次交換して用いられるものであり、それらが個
々に装着された時には、90度づつ姿勢が変化したもの
となる。
【0020】図3(A),(B)および(C)は、上述
した使い捨てのインクタンクを記録ヘッドに装着して分
離する時のインク導入ノズルおよびインク導入口の一例
を示す模式的断面図である。また、ここでは図示しない
がインクジェット記録装置本体に同様な構造を有する場
合も、接続部については同じである。
【0021】図3(A)に示すように、記録ヘッド側の
壁302には薄膜301が設けられていて、インクタン
クの未装着時には、インクや空気の漏れを防止してい
る。また、インクタンクのインク導入ノズルには、可撓
性のかえり303が具備され、内部には、ばね305に
より前進後退する弁311を具備している。ばね305
は、弁311側に設けられたストッパ304とインク導
入ノズル側に設けられたストッパ310との間で圧縮さ
れ、これにより、弁311は図中記録ヘッド側に付勢さ
れている。
【0022】ここで、図3(B)に示すように、インク
タンクのインク導入ノズルを記録ヘッドのインク導入口
を挿入すると、弁311の先端が記録ヘッド側の板30
7に突き当たり、これにより、ばね305は圧縮されて
弁311が開く。これとともにインクタンク111,1
12,113または114は、不図示の固定機構によっ
て記録ヘッド1に固定される。以上により、インクタン
クから記録ヘッド側へのインク供給路が形成される。な
お、307はインクの漏れを防止するためのOリングで
ある。
【0023】次に、インクタンク内のインクが無くなっ
た時には、上記の固定機構を解除し、記録ヘッドとイン
クタンクとを分離する。この時、インク導入ノズルはか
えり303が記録ヘッドの壁302に当接するまで引き
抜かれる。さらに、インクタンクを分離させようとする
と、インク導入ノズルに設けられた可撓性の第2の突起
308はノズルの内側に押圧されてOリング309と共
にインクタンク側の壁312が抜けるとともに、弁31
1はばねが記録ヘッド側に伸びることによりインク導入
ノズルの開口部を塞ぎ、図3(C)の状態になる。
【0024】図4(A),(B)および(C)は、使い
捨てのインクタンクを記録ヘッドに装着して分離する時
のインク導入ノズルおよびインク導入口の他の例を示す
模式的断面図である。
【0025】図4(A)に示すように、インクタンクの
未装着時には、記録ヘッドの壁403のインク導入口1
21(122〜124)が設けられる部分には薄膜40
2が設けられて、導入口を覆い、外気の記録ヘッドへの
混入を防止している。一方、インクタンクのインク導入
ノズル101(102〜104)には薄膜404が設け
られて、その開口部を塞ぎインクの漏れを防止してい
る。
【0026】インクタンクを装着する際、インク導入ノ
ズル101(102〜104)が、インク導入口121
(122〜124)に挿入されると、インク導入ノズル
101(102〜104)の先端は薄膜402を突き破
り、インク導入ノズル101(102〜104)を押し
入れると、図4(B)に示すように、記録ヘッド内に設
けられた突起401はインク導入ノズル101(102
〜104)の薄膜404を突き破るとともに、インク導
入ノズル101(102〜104)に設けられた可撓性
のかえり405が記録ヘッドの壁403の内側に入り込
む。これによって、インクタンク111(112〜11
4)から記録ヘッド1へのインク供給路が形成される。
【0027】次に、インクタンクのインクが無くなった
時には、インク導入ノズル101(102〜104)を
更に押し込み、インク導入口121(122〜124)
において、インク導入ノズル101(102〜104)
の突起416と426とを、それらの内側で接触させて
インク導入ノズルを塞ぐ。これにより、インクが記録ヘ
ッドの外部に放出されるのを防止することができる。
【0028】更に、図4(B)のB′−B″線に沿って
インク導入ノズルを切り離すと図4(C)の状態にな
る。これにより、記録ヘッド側のインク導入口は塞がれ
て使用不能となる。なお、407はインクタンクのイン
クの漏れを防止するOリングである。
【0029】図5(A),(B)および(C)は、使い
捨てのインクタンクを記録ヘッドに装着して分離するた
めのインク導入ノズルおよびインク導入口の構成の更に
他の例を示す模式的断面図である。
【0030】図5(A)において、インクタンクの未装
着時、記録ヘッド側の壁503には、記録ヘッド1への
外気の混入を防止するための薄膜502が設けられると
ともに、記録ヘッド1の内部には突起501が設けられ
ている。一方、インクタンクのインク導入ノズル101
(102〜104)にはインクの漏れを防止するための
薄膜504が設けられている。インクタンクのケース5
06の内部には、例えば、ゴム等の弾性を有した材料か
らなるインク袋505が収納され、このインク袋505
の内部にインクが充填されている。ここで、ケース50
6とインク袋505との間を減圧し、インクが充填され
ているインク袋505内が負圧でもその膨張した状態を
保つことができるようにする。
【0031】次に、図5(B)に示すように、インクタ
ンクを記録ヘッドに挿入すると、インク導入ノズル10
1(102〜104)の先端が薄膜502を突き破り、
さらにインク導入ノズル101(102〜104)を挿
入すると、突起501がノズルの薄膜504を突き破
る。これにより、インクタンクから記録ヘッドへのイン
ク供給路が形成される。
【0032】インク袋505内のインクが無くなった時
は、ケース506に設けられた栓507を引き抜き、減
圧状態にあるインク袋505とケース506との間に外
気を導入する。これにより、インク袋505は縮み、図
5(C)に示すようにインク袋505が栓をする形とな
り記録ヘッドのインク導入口121(122〜124)
を塞ぐ。
【0033】図3,図4および図5に示した説明は、イ
ンク導入口を使用不能にする部材がインクタンクに装備
されている場合について行ったが、記録ヘッド側に上記
のような装置が具備されてあっても同様の効果を生み出
すのは言うまでもない。
【0034】上記のように、記録ヘッド側にインク導入
口を設け、インクタンク側にインク導入ノズルを設け、
上述のインクタンクを使い捨てにしたことにより、一つ
のインクタンクが使い終ったときには、他のインクタン
クのインク導入ノズルを別の使用不能となっていないイ
ンク導入口に挿入し、新たなインクタンクよりインク供
給を行うようにすることができる。この結果、インクジ
ェット記録装置の使用者は塞がれたインク導入口の数に
よって、記録ヘッドの寿命を知ることができる。従っ
て、メンテナンスも不要となる。また、インク交換時の
気泡混入がなくなるので、交換に際してインク不吐出回
復処理を行う必要がなくなる。
【0035】ここで、インクタンクの個数は、記録ヘッ
ドの寿命に相当するパルス数が記録できるインクの総量
に均等に分割し決めることができる。本例においては4
分割した。
【0036】図6は本発明の一実施例にかかるインクジ
ェット記録装置の要部を示す概略斜視図である。
【0037】図6において、記録ヘッド601は、その
記録紙607と対向する面に、記録紙607の搬送方向
に8個のインク吐出口(不図示)を具える。また、記録
ヘッド601には、この8個の吐出口それぞれに連通し
てインク路(不図示)が設けられ、それぞれのインク路
に対応して、記録ヘッド601を構成する基板にインク
吐出のための熱エネルギーを発生する電気熱変換体が形
成されている。電気熱変換体は、駆動データに応じてこ
れに印加される電気パルスによって熱を発生し、これに
より、インクに膜沸騰を生じこの膜沸騰による気泡の生
成に伴なって上記吐出口からインクが吐出される。各イ
ンク路には、これらに共通に連通する共通液室が設けら
れており、これに貯留されるインクは、各インク路での
吐出動作に応じてそのインク路に供給される。
【0038】キャリッジ602は、記録ヘッド601を
搭載し、また、記録紙607の記録面と平行に延在する
1対のガイドレール603と摺動可能に係合する。これ
により、記録ヘッド601は、ガイドレール603に沿
って移動することができ、この移動に伴なって所定のタ
イミングで上記記録面に向けてインクを吐出することに
より記録を行う。上記移動の後、記録紙607を、図中
矢印方向に所定量搬送し、再び上記移動を行い記録を行
う。このような動作を繰り返すことにより、記録紙60
7に、順次記録を行っていく。
【0039】上述した記録紙607の搬送は、その記録
面の上下にそれぞれ配設された各又1対の搬送ローラ6
04および605が回転することによって行われる。ま
た、記録紙607の記録面の裏側には、記録面の平面性
を保つためのプラテンが配設されている。
【0040】なお、上述したキャリッジ602の移動
は、これに取付けられる不図示の例えばベルトがモータ
によって駆動されることによって可能となり、また、搬
送ローラ604および605の回転も同様にモータの回
転がこれらに伝達されることによって可能となる。
【0041】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0044】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0045】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0046】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0047】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0048】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0049】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッドに設けられた複数のインク導入口を介して順
次新たなインクタンクを装着して用いることができる。
この場合、この装着したインクタンクを記録ヘッドから
取り外す際、インク導入口が塞がれる。また、この塞が
れたインク導入口の数によって、記録ヘッドの寿命を知
ることができる。
【0051】これにより、小型のインクタンクとするこ
とができるので、装置が小型になる。さらに、インク補
充時の気泡混入がなくなりインクジェット記録装置にイ
ンク不吐出機構を設ける必要がなくなり、装置が簡略化
することができる。このため、メンテナンスを必要とし
ない低公害型記録ヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である記録ヘッドとインクカ
ートリッジとの位置関係を示す模式的斜視図である。
【図2】図1に示した記録ヘッドの上面図である。
【図3】記録ヘッドとインクカートリッジとの装着前後
の様子の一例を示す模式的断面図である。
【図4】記録ヘッドとインクカートリッジとの装着前後
の様子の他の例を示す模式的断面図である。
【図5】記録ヘッドとインクカートリッジとの装着前後
の様子を示す更に他の例を示す模式的断面図である。
【図6】本発明の一実施例にかかるインクジェット記録
装置の要部を示す概略斜視図である。
【図7】従来の記録ヘッドとインクカートリッジとの位
置関係を示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
101,102,103,104 インク導入ノズル 111,112,113,114 インクタンク 121,122,123,124 インク導入口 301 薄膜 302 壁 303 かえり 304 ストッパ 305 ばね 306 突起 307 板 308 突起 309 Oリング 310 ストッパ 311 弁 401 突起 402 薄膜 403 壁 404 薄膜 405 かえり 501 突起 502 薄膜 503 壁 504 薄膜 505 袋 506 外装膜 507 栓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを用い、該記録ヘッドより被
    記録媒体に記録液滴を吐出して記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 記録液を収納したインクタンクと、 該インクタンクまたは前記記録ヘッドまたは前記記録ヘ
    ッドに至る前記インクジェット記録装置に設けられ、前
    記インクタンクの前記記録ヘッドまたは前記インクジェ
    ット記録装置への装着に伴って記録液を導入可能とする
    部材が設けられたインク導入ノズルと、 前記記録ヘッドまたは前記インクジェット記録装置に設
    けられ、膜により封止された複数のインク導入口であっ
    て、前記インクタンクの前記記録ヘッドまたは前記イン
    クジェット記録装置への装着に伴って、前記インク導入
    ノズルより前記膜が破られるインク導入口とを具え、前
    記インクタンクを前記記録ヘッドまたはインクジェット
    記録装置から取り外すのに伴って、前記インク導入ノズ
    ルは前記記録ヘッドまたはインクジェット記録装置に保
    持され、前記インク導入ノズルが有する部材により前記
    インク導入口が塞がれることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク導入口は同心円の円周上に配
    置されていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクジェット記録装置は、熱エネ
    ルギーを利用して記録液に気泡を生成せしめ、該気泡の
    生成に基づいて記録液滴を吐出することを特徴とする請
    求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
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