JPH07809B2 - 圧力容器用極厚鋼板の製造方法 - Google Patents
圧力容器用極厚鋼板の製造方法Info
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- JPH07809B2 JPH07809B2 JP63063093A JP6309388A JPH07809B2 JP H07809 B2 JPH07809 B2 JP H07809B2 JP 63063093 A JP63063093 A JP 63063093A JP 6309388 A JP6309388 A JP 6309388A JP H07809 B2 JPH07809 B2 JP H07809B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
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- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は石油精製、原子炉等の圧力容器用Cr-Mo鋼を対
象とし、焼ならし後において、表層−中心で均一な結晶
粒度を示す圧力容器用極厚鋼板の製造方法に関するもの
である。
象とし、焼ならし後において、表層−中心で均一な結晶
粒度を示す圧力容器用極厚鋼板の製造方法に関するもの
である。
[従来の技術] 石油精製、原子炉等の圧力容器等に用いられるCr-Mo鋼
は、概ね0.15%C、0.5〜12%Cr、0.5〜2%Moを主成分
とするものであり、圧延後所定の温度(通常930℃程
度)で焼入れあるいは焼ならした後、焼もどして使用さ
れてきた。
は、概ね0.15%C、0.5〜12%Cr、0.5〜2%Moを主成分
とするものであり、圧延後所定の温度(通常930℃程
度)で焼入れあるいは焼ならした後、焼もどして使用さ
れてきた。
近年、プラントの使用条件の高温高圧化により鋼材の高
強度化が要望され、特開昭60-52560号公報に開示される
ように、Nb,V,N等の新たな合金元素を添加した成分系開
発等の努力がなされている。
強度化が要望され、特開昭60-52560号公報に開示される
ように、Nb,V,N等の新たな合金元素を添加した成分系開
発等の努力がなされている。
しかし、これらの合金元素の有効利用には高温での熱処
理が不可欠であるが、しばしばオーステナイト結晶粒の
粗大化を招き、低温靭性を低下させる結果になってい
る。
理が不可欠であるが、しばしばオーステナイト結晶粒の
粗大化を招き、低温靭性を低下させる結果になってい
る。
これに対し、極厚鋼板のオーステナイト粒度の制御方法
に関し、特開昭59-29521号公報などにより知られている
方法、即ち圧延終了後焼ならし(焼入れ)を行なう前
に、900〜1050℃に加熱後、所定の冷却速度で冷却する
工程を挿入する方法がある。しかし、この方法では余分
な加熱冷却工程が必要であり、製品コストの上昇を招く
原因となる。
に関し、特開昭59-29521号公報などにより知られている
方法、即ち圧延終了後焼ならし(焼入れ)を行なう前
に、900〜1050℃に加熱後、所定の冷却速度で冷却する
工程を挿入する方法がある。しかし、この方法では余分
な加熱冷却工程が必要であり、製品コストの上昇を招く
原因となる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明においては、前記のような余分な熱処理工程を挿
入することなく、熱間圧延条件を制御することにより、
表層−中心で均一なオーステナイト粒を有する圧力容器
用極厚Cr-Mo鋼板を製造する方法の提供を目的としてい
る。
入することなく、熱間圧延条件を制御することにより、
表層−中心で均一なオーステナイト粒を有する圧力容器
用極厚Cr-Mo鋼板を製造する方法の提供を目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者はNb,V等を含有するCr-Mo極厚鋼板のオーステ
ナイト粒の状況およびオーステナイト粒度の及ぼす圧延
条件の影響を種々調査検討した結果、Nb含有極厚Cr-Mo
鋼板において、圧延開始時の表面温度を規制することに
より、高温焼ならし時の表層部での粗粒発生を防止し、
表層−中心で均一なオーステナイト粒度を得ることがで
きることを見出した。
ナイト粒の状況およびオーステナイト粒度の及ぼす圧延
条件の影響を種々調査検討した結果、Nb含有極厚Cr-Mo
鋼板において、圧延開始時の表面温度を規制することに
より、高温焼ならし時の表層部での粗粒発生を防止し、
表層−中心で均一なオーステナイト粒度を得ることがで
きることを見出した。
本発明は前記の知見に基づいてなされたものであり、そ
の要旨は、重量%にて、C:0.03〜0.17%、Si:0.02〜0.5
%、Mn:0.1〜3%、Cr:0.5〜13%、Mo:0.3〜2.5%、V:
0.03〜0.5%、Nb:0.01〜0.2%、Al:0.003〜0.05%、N:
0.08%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、残部Fe及び
不可避不純物からなる鋼を1100〜1280℃に加熱した後、
表面温度が950℃より低下する前に熱間圧延を開始し、
圧延終了冷却後30〜300℃/hの昇温速度で930〜1100℃の
温度に加熱後、焼ならしすることを特徴とする圧力容器
用極厚鋼板の製造方法および重量%にて、C:0.03〜0.17
%、Si:0.02〜0.5%、Mn:0.1〜3%、Cr:0.5〜13%、M
o:0.3〜2.5%、V:0.03〜0.5%、Nb:0.01〜0.2%、Al:0.
003〜0.05%、N:0.01%以下、P:0.02%以下、S:0.02%
以下、を基本成分とし、さらにB:0.0002〜0.005%を単
独で、又はTi:0.005〜0.05%と組合わせて含有し、残部
Fe及び不可避不純物からなる鋼を1100〜1280℃に加熱し
た後、表面温度が950℃より低下する前に熱間圧延を開
始し、圧延終了冷却後30〜300℃/hの昇温速度で930〜11
00℃の温度に加熱後、焼ならしすることを特徴とする圧
力容器用極厚鋼板の製造方法に関する。
の要旨は、重量%にて、C:0.03〜0.17%、Si:0.02〜0.5
%、Mn:0.1〜3%、Cr:0.5〜13%、Mo:0.3〜2.5%、V:
0.03〜0.5%、Nb:0.01〜0.2%、Al:0.003〜0.05%、N:
0.08%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、残部Fe及び
不可避不純物からなる鋼を1100〜1280℃に加熱した後、
表面温度が950℃より低下する前に熱間圧延を開始し、
圧延終了冷却後30〜300℃/hの昇温速度で930〜1100℃の
温度に加熱後、焼ならしすることを特徴とする圧力容器
用極厚鋼板の製造方法および重量%にて、C:0.03〜0.17
%、Si:0.02〜0.5%、Mn:0.1〜3%、Cr:0.5〜13%、M
o:0.3〜2.5%、V:0.03〜0.5%、Nb:0.01〜0.2%、Al:0.
003〜0.05%、N:0.01%以下、P:0.02%以下、S:0.02%
以下、を基本成分とし、さらにB:0.0002〜0.005%を単
独で、又はTi:0.005〜0.05%と組合わせて含有し、残部
Fe及び不可避不純物からなる鋼を1100〜1280℃に加熱し
た後、表面温度が950℃より低下する前に熱間圧延を開
始し、圧延終了冷却後30〜300℃/hの昇温速度で930〜11
00℃の温度に加熱後、焼ならしすることを特徴とする圧
力容器用極厚鋼板の製造方法に関する。
[作用] 以下本発明についてさらに詳細に説明する。
Cは常温および高温の強度を高めるのに有効な元素であ
り、化学反応容器用鋼として要求される強度レベルか
ら、少なくても0.03%を必要とする。C量の増加ととも
に、鋼材の靭性が低下し、溶接性も悪くなるため、上限
を0.17%とする。
り、化学反応容器用鋼として要求される強度レベルか
ら、少なくても0.03%を必要とする。C量の増加ととも
に、鋼材の靭性が低下し、溶接性も悪くなるため、上限
を0.17%とする。
Siは脱酸および強度上昇のため0.02%以上添加するが、
添加量が多いと靭性を低下するため上限を0.5%とす
る。
添加量が多いと靭性を低下するため上限を0.5%とす
る。
MnはSを固定し、強度を高めるのに有効な元素である
が、添加量が多いと材料内の偏析を著しくし、靭性の異
方性を増すため、0.3〜3%とする。
が、添加量が多いと材料内の偏析を著しくし、靭性の異
方性を増すため、0.3〜3%とする。
Pは鋼中で偏析し靭性の低下を著しくするばかりでな
く、焼もどし時および溶接後熱処理時に粒界に偏析し靭
性を低下させる元素であるため、減少させることが望ま
しいので、上限を0.02%とする。
く、焼もどし時および溶接後熱処理時に粒界に偏析し靭
性を低下させる元素であるため、減少させることが望ま
しいので、上限を0.02%とする。
Sは鋼中で非金属介在物MnSを形成し、靭性の方向差を
大きくし、且つシャルピー試験での上部棚エネルギーを
低下させるため、上限を0.02%とする。
大きくし、且つシャルピー試験での上部棚エネルギーを
低下させるため、上限を0.02%とする。
Crは焼入れ性を増すとともに、焼もどしおよび溶接後熱
処理で炭窒化物を析出し、高温強度を向上させる。また
Crは炭窒化物を安定化し、鋼の耐水素侵食性を向上させ
るため、0.5%以上添加する。しかし、13%超の添加は
反応容器用鋼では不必要なため、上限を13%とする。
処理で炭窒化物を析出し、高温強度を向上させる。また
Crは炭窒化物を安定化し、鋼の耐水素侵食性を向上させ
るため、0.5%以上添加する。しかし、13%超の添加は
反応容器用鋼では不必要なため、上限を13%とする。
Moは高温強度、特にクリープ破断強度を増すために添加
する。しかし、0.3%未満の添加では効果が顕著でな
く、2.5%超では効果が飽和するため、添加量を0.3〜2.
5%とする。
する。しかし、0.3%未満の添加では効果が顕著でな
く、2.5%超では効果が飽和するため、添加量を0.3〜2.
5%とする。
Vはそれ自体炭窒化物を形成し、強度を上昇するととも
に、Crの炭窒化物に固溶し、Cr炭窒化物をさらに安定化
する効果がある。しかし、0.03%未満では効果が認めら
れず、0.5%超では効果が飽和し添加量に応じた効果が
得られないため、0.03〜0.5%とする。
に、Crの炭窒化物に固溶し、Cr炭窒化物をさらに安定化
する効果がある。しかし、0.03%未満では効果が認めら
れず、0.5%超では効果が飽和し添加量に応じた効果が
得られないため、0.03〜0.5%とする。
Nbは焼もどしあるいは溶接後熱処理時に安定な炭窒化物
を形成し、鋼の高温強度を向上させる効果を有する元素
である。また、ノルマ時に一部析出し、オーステナイト
結晶粒の粗大化を阻止する。このため、0.01%以上を添
加するが、0.2%超では添加量に見合った効果が得られ
ないため、経済的に0.2%以下に抑制する。
を形成し、鋼の高温強度を向上させる効果を有する元素
である。また、ノルマ時に一部析出し、オーステナイト
結晶粒の粗大化を阻止する。このため、0.01%以上を添
加するが、0.2%超では添加量に見合った効果が得られ
ないため、経済的に0.2%以下に抑制する。
Alは鋼の脱酸に不可欠な元素であり、この目的から0.00
3%以上を添加する。しかし、Al添加量が高くなるとク
リープ破断強度を害するため、添加の上限を0.05%以下
とする。
3%以上を添加する。しかし、Al添加量が高くなるとク
リープ破断強度を害するため、添加の上限を0.05%以下
とする。
NはCと同様、鋼の強度を上昇させるが、通常の溶製方
法では0.08%以上の添加で鋼塊内に気孔を形成する。気
孔が圧延によっても未圧着であると、延性および靭性を
低下させるため、添加を0.08%以下とする。
法では0.08%以上の添加で鋼塊内に気孔を形成する。気
孔が圧延によっても未圧着であると、延性および靭性を
低下させるため、添加を0.08%以下とする。
尚、Bを添加し作用させる場合、N量が多いとBの効果
を害するためNは0.01%以下とする。
を害するためNは0.01%以下とする。
Bは微量添加で焼入れ性を上昇させる元素であり、焼入
れ性を必要とする場合に添加する。焼入れ向上効果は0.
0003%のB添加から認められるが、0.005%超に増量す
る意味はない。このため、添加量を0.0003〜0.005%と
する。
れ性を必要とする場合に添加する。焼入れ向上効果は0.
0003%のB添加から認められるが、0.005%超に増量す
る意味はない。このため、添加量を0.0003〜0.005%と
する。
TiはNと結合し、Bが焼入れ性向上に無効なBNとなるの
を妨げる効果を有する。このため、Bとともに添加する
ことができる。しかし、0.005%未満では効果が十分で
ない。0.05%を超えるとTiNが増えすぎ、却って靭性を
害するので0.005〜0.05%とする。
を妨げる効果を有する。このため、Bとともに添加する
ことができる。しかし、0.005%未満では効果が十分で
ない。0.05%を超えるとTiNが増えすぎ、却って靭性を
害するので0.005〜0.05%とする。
次に、圧延条件について述べる。
前記のような化学成分を有する鋼は、転炉、電気炉で溶
製した後、必要に応じて取鍋精錬や真空脱ガス処理を施
して得られ、通常鋳型あるいは一方向凝固鋳型て造塊し
た後、分塊でスラブとされる。スラブは連続鋳造法によ
り溶鋼から直接製造しても良い。
製した後、必要に応じて取鍋精錬や真空脱ガス処理を施
して得られ、通常鋳型あるいは一方向凝固鋳型て造塊し
た後、分塊でスラブとされる。スラブは連続鋳造法によ
り溶鋼から直接製造しても良い。
分塊での均熱・圧下はいかなるものであっても構わな
い。即ち、スラブを冷却した後均熱してもよく、分塊の
まま熱片で均熱炉に装入しても良い。1000〜1300℃で均
熱の後、圧延または鍛造によりスラブとする。スラブ厚
は製品板厚の1.3〜2.5倍程度が好ましい。
い。即ち、スラブを冷却した後均熱してもよく、分塊の
まま熱片で均熱炉に装入しても良い。1000〜1300℃で均
熱の後、圧延または鍛造によりスラブとする。スラブ厚
は製品板厚の1.3〜2.5倍程度が好ましい。
スラブは鋼に含有されるNbの一部あるいは全部が固溶す
る温度で加熱されることが不可欠である。したがって、
1100℃以上の温度で加熱する。しかし、1280℃を超える
と、オーステナイト粒が粗大化しすぎ、圧延によって微
細化できなくなるため、1280℃以下とする。
る温度で加熱されることが不可欠である。したがって、
1100℃以上の温度で加熱する。しかし、1280℃を超える
と、オーステナイト粒が粗大化しすぎ、圧延によって微
細化できなくなるため、1280℃以下とする。
加熱されたスラブはクレーン、テーブルローラー等によ
り圧延機まで搬送され、複数パスの熱間圧延により所定
の板厚に圧延される。搬送時間中にスラブの表面温度が
低下する。
り圧延機まで搬送され、複数パスの熱間圧延により所定
の板厚に圧延される。搬送時間中にスラブの表面温度が
低下する。
即ち0.14%C−0.16%Si-0.53%Mn-0.012%P−0.008%
S−2.98%Cr-1.07%Mo-0.23%V−0.041%Nb-0.008%A
l-0.008%N鋼につき、圧延開始時の表面温度を種々変
化させて120mm厚に圧延した。常温に冷却後、150℃/hの
昇温速度で1050℃に加熱後、加速冷却により焼ならしを
行なって、オーステナイト粒度を調べた。
S−2.98%Cr-1.07%Mo-0.23%V−0.041%Nb-0.008%A
l-0.008%N鋼につき、圧延開始時の表面温度を種々変
化させて120mm厚に圧延した。常温に冷却後、150℃/hの
昇温速度で1050℃に加熱後、加速冷却により焼ならしを
行なって、オーステナイト粒度を調べた。
結果を第1表に示す。
圧延開始温度が950℃未満では表層部に粗大なオーステ
ナイト粒が現れ、板厚内で均一な粒度が得られない。圧
延開始温度が950℃以上でオーステナイト粒は表面−中
心で均一となる。この現象は以下により説明できる。
ナイト粒が現れ、板厚内で均一な粒度が得られない。圧
延開始温度が950℃以上でオーステナイト粒は表面−中
心で均一となる。この現象は以下により説明できる。
圧延開始温度が950℃未満の場合、オーステナイト粒は
圧延時の再結晶により微細化されることなく、単に粒が
伸長するのみであり、その後の焼ならしの加熱で形成さ
れるオーステナイト粒は実質的に粗大なものとなる。こ
れに対し圧延開始温度が950℃以上の場合、スラブのオ
ーステナイト粒は最初の1パスの圧延により再結晶微細
化し、第2回目以降のパスでは圧延温度が低下するもの
の、細粒化したオーステナイト粒に対応して圧延再結晶
温度が低下するため、スラブ表層部のオーステナイト粒
は十分に微細化し、焼きならし(焼入れ)で全板厚にわ
たって微細なオーステナイト粒が得られる。
圧延時の再結晶により微細化されることなく、単に粒が
伸長するのみであり、その後の焼ならしの加熱で形成さ
れるオーステナイト粒は実質的に粗大なものとなる。こ
れに対し圧延開始温度が950℃以上の場合、スラブのオ
ーステナイト粒は最初の1パスの圧延により再結晶微細
化し、第2回目以降のパスでは圧延温度が低下するもの
の、細粒化したオーステナイト粒に対応して圧延再結晶
温度が低下するため、スラブ表層部のオーステナイト粒
は十分に微細化し、焼きならし(焼入れ)で全板厚にわ
たって微細なオーステナイト粒が得られる。
このような圧延開始時の表面温度の規制は、75mm厚を超
える極厚鋼板を製造する場合に特に重要である。表面温
度の低下を防止するため、加熱炉抽出後のスラブを断熱
材あるいは保温材で覆うことも効果的である。
える極厚鋼板を製造する場合に特に重要である。表面温
度の低下を防止するため、加熱炉抽出後のスラブを断熱
材あるいは保温材で覆うことも効果的である。
加熱炉での長時間の加熱中にスラブ表面にスケールが生
成するため、圧延開始前に水スプレーによるスケール除
去を行なうのが一般的であるが、表面温度の低下原因と
なり水圧を下げる等の対策が好ましい。また、水スプレ
ーを使用した場合には、表面温度が復熱してから圧延を
開始するのが望まれる。所定の厚さに圧延終了後の冷却
方法は如何なるものでもよい。
成するため、圧延開始前に水スプレーによるスケール除
去を行なうのが一般的であるが、表面温度の低下原因と
なり水圧を下げる等の対策が好ましい。また、水スプレ
ーを使用した場合には、表面温度が復熱してから圧延を
開始するのが望まれる。所定の厚さに圧延終了後の冷却
方法は如何なるものでもよい。
焼ならし(焼入れ)加熱での昇温速度が速すぎると、焼
ならし(焼入れ)後のオーステナイト粒度が全体的に粗
くなり、靭性の観点から不都合である。300℃/h以下の
遅い昇温が望ましい。昇温速度の下限は工業的効率の観
点から30℃/hとする。
ならし(焼入れ)後のオーステナイト粒度が全体的に粗
くなり、靭性の観点から不都合である。300℃/h以下の
遅い昇温が望ましい。昇温速度の下限は工業的効率の観
点から30℃/hとする。
焼ならし(焼入れ)温度は添加元素の固溶のため930℃
以上が望ましいが、高過ぎると結晶粒の粗大化を防止し
ている炭窒化物が不安定となるため1100℃以下とする。
焼ならし(焼入れ)での冷却速度および焼もどし条件は
オーステナイト粒度に影響しない。
以上が望ましいが、高過ぎると結晶粒の粗大化を防止し
ている炭窒化物が不安定となるため1100℃以下とする。
焼ならし(焼入れ)での冷却速度および焼もどし条件は
オーステナイト粒度に影響しない。
[実施例] 第2表に示す化学成分を有する鋼を用い、第3表に示す
製造条件で熱間圧延し、空冷により常温まで冷却したの
ち、熱処理を施して製品とした。得られた鋼板からサン
プルを切り出し、オーステナイト粒度を観察するととも
に、引張試験(JIS 4号試験片)並びに2mmVノッチシャ
ルピー試験により破面遷移温度(vTrs)を調査した。
製造条件で熱間圧延し、空冷により常温まで冷却したの
ち、熱処理を施して製品とした。得られた鋼板からサン
プルを切り出し、オーステナイト粒度を観察するととも
に、引張試験(JIS 4号試験片)並びに2mmVノッチシャ
ルピー試験により破面遷移温度(vTrs)を調査した。
結果を併せて第3表に示す。
しかして、板番1AはNb含有量が本発明外のもので、粒度
が粗く靭性も著しく劣る。板番2Cは加熱温度が低く、表
層部のvTrsが劣る。板番3Cは昇温速度が速すぎるため粒
度が粗く靭性が劣る。板番4C,5Cおよび6Cは圧延開始温
度が低すぎるため、焼ならし後の表層部のオーステナイ
ト粒度が粗く、表層部の靭性が悪い。板番7Cは板番3Cと
同様昇温速度が速すぎ表層部のみならず、1/4t部の靭性
も良好でない。
が粗く靭性も著しく劣る。板番2Cは加熱温度が低く、表
層部のvTrsが劣る。板番3Cは昇温速度が速すぎるため粒
度が粗く靭性が劣る。板番4C,5Cおよび6Cは圧延開始温
度が低すぎるため、焼ならし後の表層部のオーステナイ
ト粒度が粗く、表層部の靭性が悪い。板番7Cは板番3Cと
同様昇温速度が速すぎ表層部のみならず、1/4t部の靭性
も良好でない。
これに対し、本発明の実施例では板厚内は均一なオース
テナイト粒度を示し、表層部の靭性は1/4t部と同等の優
れた値を示す。
テナイト粒度を示し、表層部の靭性は1/4t部と同等の優
れた値を示す。
このように、本発明法による製造条件では、表層部のオ
ーステナイト粒度が内部と同等に細粒であり、板厚内で
の靭性変動が少ない極厚鋼板となっている。
ーステナイト粒度が内部と同等に細粒であり、板厚内で
の靭性変動が少ない極厚鋼板となっている。
[発明の効果] 本発明による極厚鋼板は表層部のオーステナイト粒度が
細粒であるばかりでなく、板厚方向の靭性が均一であ
り、高温高圧で使用される圧力容器用として極めて有用
なものであり、工業上価値が大きい。
細粒であるばかりでなく、板厚方向の靭性が均一であ
り、高温高圧で使用される圧力容器用として極めて有用
なものであり、工業上価値が大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】重量%にて、 C :0.03〜0.17% Si:0.02〜0.5% Mn:0.1〜3% Cr:0.5〜13% Mo:0.3〜2.5% V :0.03〜0.5% Nb:0.01〜0.2% Al:0.003〜0.05% N :0.08%以下 P :0.02%以下 S :0.02%以下 残部Fe及び不可避不純物からなる鋼を1100〜1280℃に加
熱した後、表面温度が950℃より低下する前に熱間圧延
を開始し、圧延終了冷却後30〜300℃/hの昇温速度で930
〜1100℃の温度に加熱後、焼ならしすることを特徴とす
る圧力容器用極厚鋼板の製造方法。 - 【請求項2】重量%にて、 C :0.03〜0.17% Si:0.02〜0.5% Mn:0.1〜3% Cr:0.5〜13% Mo:0.3〜2.5% V :0.03〜0.5% Nb:0.01〜0.2% Al:0.003〜0.05% N :0.01%以下 P :0.02%以下 S :0.02%以下 を基本成分とし、さらに、 B :0.0002〜0.005%を単独で、又は Ti:0.005〜0.05% と組合わせて含有し、残部Fe及び不可避不純物からなる
鋼を1100〜1280℃に加熱した後、表面温度が950℃より
低下する前に熱間圧延を開始し、圧延終了冷却後30〜30
0℃/h以下の昇温速度で930〜1100℃の温度に加熱後、焼
ならしすることを特徴とする圧力容器用極厚鋼板の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63063093A JPH07809B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 圧力容器用極厚鋼板の製造方法 |
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| JP63063093A JPH07809B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 圧力容器用極厚鋼板の製造方法 |
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-
1988
- 1988-03-18 JP JP63063093A patent/JPH07809B2/ja not_active Expired - Lifetime
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