JPH0780781A - 釘打ち込み用治具 - Google Patents

釘打ち込み用治具

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Publication number
JPH0780781A
JPH0780781A JP23022293A JP23022293A JPH0780781A JP H0780781 A JPH0780781 A JP H0780781A JP 23022293 A JP23022293 A JP 23022293A JP 23022293 A JP23022293 A JP 23022293A JP H0780781 A JPH0780781 A JP H0780781A
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JP
Japan
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nail
guide hole
diameter
main body
pin member
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Pending
Application number
JP23022293A
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English (en)
Inventor
Noboru Oba
昇 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokubu & Co Ltd
KOKUBU KK
Original Assignee
Kokubu & Co Ltd
KOKUBU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Kokubu & Co Ltd, KOKUBU KK filed Critical Kokubu & Co Ltd
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Publication of JPH0780781A publication Critical patent/JPH0780781A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭い場所であっても、フランジ部2と、この
フランジ部2を移動可能に貫通している棒部3とを有す
る釘1を、正しく打ち込むことができる釘打ち込み用治
具を提供する。 【構成】 略円筒状をなし、内壁がガイド孔15を形成
している本体11と、ガイド孔15に摺動可能に嵌合す
るピン部材21とを備える。本体11は、ガイド孔15
aの径寸法が釘1の棒部3の径寸法と略等しく設定され
ている厚肉部11aと、ガイド孔15bの径寸法が釘1
の棒部3の径寸法よりも大きく設定されている薄肉部1
1bを有する。ピン部材21は、ガイド孔15aに密に
嵌合し、軸方向寸法が厚肉部11aの軸方向寸法と略等
しく設定された細径部21aと、ガイド孔15bと密に
嵌合し、軸方向寸法が薄肉部11bの軸方向寸法よりも
長く設定された太径部21bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、釘打ち込み用治具に
関する。より詳しくは、釘を正しく打ち込めるようにし
た治具に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本出
願人は、先に、図3(a)に示すように、フランジ部2と
棒部3とからなる釘1を提案した(特願平4−3370
18号)。この釘1の棒部3は、一端3aがフランジ部
2に固定され、中央部分3bがU字状に屈曲し、他端3
cがフランジ部2を移動可能に貫通して中央部分3bと
反対側に所定寸法突出している。この釘1を打ち込む場
合、棒部3の他端3cをハンマーで打撃する。すると、
同図(b)に示すように、棒部3の中央部分3bが対象物
6に打ち込まれて行き、棒部3の一端3aはフランジ部
2が対象物6の表面に当接したところで止まる。棒部3
の他端3cはフランジ部2の貫通孔2aを通して打ち込
まれて行き、中央部分3bがO状にふくらみ又はL状に
屈曲する。そして、棒部3の他端3cがフランジ部2内
に完全に隠れたとき、打ち込みを完了する。このよう
に、棒部3中央部分3bがO状にふくらみ又はL字状に
屈曲するので、対象物6が保持力の弱いものであって
も、強い引き抜き耐力を得ることができる。
【0003】しかしながら、上記釘1を打ち込む途中
で、図4(a)に示すように、ハンマー5の打ち違いによ
り棒部3の他端3cが斜めに曲がった場合、最後まで棒
部3の他端3cを打ち込むことができず、また、引き抜
くこともできない。このため、作業性が悪いという問題
がある。特に、狭い場所、例えば図4(b)に示すように
C型鋼7の内部に釘1を打ち込む場合や、箱の内側コー
ナー部分に釘1を打ち込む場合、ハンマー5を使用しに
くく、打ち違いが起こり易い。
【0004】そこで、この発明の目的は、狭い場所であ
っても、上記のような釘を正しく打ち込むことができる
釘打ち込み用治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の釘打ち込み用治具は、フランジ部
と、このフランジ部を移動可能に貫通している棒部とを
有する釘の上記棒部を、対象物に打ち込むための釘打ち
込み用治具であって、略円筒状をなし、内壁がガイド孔
を形成している本体と、上記本体のガイド孔に摺動可能
に嵌合するピン部材とを備え、上記本体は、一端側に、
上記ガイド孔の径寸法が上記釘の棒部の径寸法と略等し
く設定されている厚肉部を有するとともに、上記厚肉部
に連なって他端側に、上記ガイド孔の径寸法が上記釘の
棒部の径寸法よりも大きく設定されている薄肉部を有
し、上記ピン部材は、一端側に、上記厚肉部のガイド孔
に密に嵌合し、軸方向寸法が上記厚肉部の軸方向寸法と
略等しく設定された細径部を有するとともに、上記細径
部に連なって他端側に、上記薄肉部のガイド孔と密に嵌
合し、軸方向寸法が上記薄肉部の軸方向寸法よりも長く
設定された太径部を有することを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の釘打ち込み用治具
は、請求項1に記載の釘打ち込み用治具において、上記
本体の上記厚肉部に、上記ガイド孔に上記釘の棒部が挿
入されたとき、上記棒部が自重で上記本体から離脱する
のを防止する保持部が設けられていることを特徴として
いる。
【0007】また、請求項3に記載の釘打ち込み用治具
は、請求項2に記載の釘打ち込み用治具において、上記
保持部は、上記厚肉部に上記ガイド孔に対して垂直に設
けられ、上記ガイド孔に通じる開口に向かって径が次第
に狭くなるテーパー面を持つ横穴と、上記横穴内に移動
可能に設けられ、上記開口の径寸法よりも大きく、か
つ、上記テーパー面に当接したとき球面の一部が上記開
口を横切るような径寸法を持つボール部材と、上記横穴
内で上記ボール部材を上記開口側へ付勢する弾性部材と
を有することを特徴としている。
【0008】また、請求項4に記載の釘打ち込み用治具
は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の釘打ち込み
用治具において、上記ピン部材の上記太径部の外周面
に、軸方向に所定の長さを持つ切り欠き溝が設けられる
一方、上記本体の上記薄肉部の内壁に、上記ピン部材が
上記他端側へ移動したとき上記切り欠き溝の端面に当接
する係止突起が設けられていることを特徴としている。
【0009】また、請求項5に記載の釘打ち込み用治具
は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の釘打ち込み
用治具において、上記ピン部材の上記細径部は、上記太
径部に対して着脱可能になっていることを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】請求項1の釘打ち込み用治具は次のように使用
される。まず、使用者は、ピン部材が嵌合されている本
体を手で持ち、釘の棒部のうちフランジ部の一方の側に
突出している部分(一端側)を対象物に当接する一方、
釘の棒部のうちフランジ部の他方の側に突出している部
分(他端側)を本体の厚肉部のガイド孔に挿入する。釘
の棒部の他端側は、ピン部材の細径部に当接し、本体に
対してピン部材を少し移動させた状態となる。次に、ピ
ン部材の太径部をハンマー等で打撃する。すると、この
打撃がピン部材の細径部に伝わる結果、上記釘の棒部の
他端側が上記ピン部材の細径部に打撃されて、上記棒部
の一端側が対象物に打ち込まれて行く。フランジ部は対
象物の表面に当接したところで止まる。棒部の他端側
は、フランジ部を貫通して打ち込まれて行く。打ち込み
は、本体の厚肉部にピン部材の細径部が完全に挿入さ
れ、この結果、釘の棒部の他端側がフランジ部内に完全
に隠れたとき完了する。なお、このとき、ピン部材の太
径部は本体の厚肉部と薄肉部との境界で係止される。こ
のようにして打ち込みを行う場合、上記本体を対象物に
対して真っすぐに保持する限り、釘の棒部の他端側は細
径部によって真っすぐに打撃される。したがって、打ち
違いが生じなくなる。また、この釘打ち込み用治具の外
径は、釘のフランジ部程度の寸法に細く構成され得る。
したがって、狭い場所であっても、上記釘は正しく打ち
込まれる。なお、上記釘が本出願人が先に提案したもの
(図3に示した)である場合、従来の技術の欄で述べた
ように、釘の棒部の中央部分がO状にふくらみ又はL状
に屈曲する。したがって、強い引き抜き耐力を得ること
ができる。
【0011】請求項2の釘打ち込み用治具では、本体の
厚肉部に、ガイド孔に釘の棒部が挿入されたとき、釘の
棒部が自重で本体から離脱するのを防止する保持部が設
けられている。したがって、使用者は、釘の棒部を本体
の厚肉部のガイド孔に挿入した状態で、本体の外周を掴
んで、本治具と釘とを一体に対象物のところへ持ってゆ
くことができる。したがって、使い勝手が良くなる。
【0012】また、請求項3の釘打ち込み用治具では、
上記保持部は、上記厚肉部に上記ガイド孔に対して垂直
に設けられ、上記ガイド孔に通じる開口に向かって径が
次第に狭くなるテーパー面を持つ横穴と、上記横穴内に
移動可能に設けられ、上記開口の径寸法よりも大きく、
かつ、上記テーパー面に当接したとき球面の一部が上記
開口を横切るような径寸法を持つボール部材と、上記横
穴内で上記ボール部材を上記開口側へ付勢する弾性部材
とを有する。釘の棒部がガイド孔に挿入されていない状
態では、ボール部材は弾性部材によって付勢されて、テ
ーパー面に当接している。したがって、球面の一部が上
記開口を横切り、ガイド孔内に突出している。使用者が
釘の棒部を上記厚肉部のガイド孔に挿入したとき、釘の
棒部の先端乃至外周面が上記ガイド孔内で上記ボール部
材の球面に当接し、上記弾性部材の付勢力に逆らって上
記ボール部材を上記横穴内に押しやる。したがって、釘
の棒部は上記厚肉部のガイド孔に容易に挿入される。挿
入された釘の棒部は、上記弾性部材によって付勢されて
いるボール部材と、上記開口と反対側のガイド孔内壁と
で挟まれ、摩擦によって上記ガイド孔内に保持される。
【0013】また、請求項4の釘のち込み用治具では、
上記ピン部材の上記太径部の外周面に、軸方向に所定の
長さを持つ切り欠き溝が設けられる一方、上記本体の上
記薄肉部の内壁に、上記ピン部材が上記他端側へ移動し
たとき上記切り欠き溝の端面に当接する係止突起が設け
られている。したがって、上記係止突起によって、本体
に対するピン部材の上記他端側への移動が規制され、本
体からピン部材が抜け落ちるのが防止される。
【0014】また、請求項5の釘打ち込み用治具では、
上記ピン部材の上記細径部は、上記太径部に対して着脱
可能になっている。したがって、使用によって上記細径
部が傷んだとき、細径部が簡単に交換される。
【0015】
【実施例】以下、この発明の釘打ち込み用治具を実施例
により詳細に説明する。
【0016】図1は一実施例の釘打ち込み用治具10の
断面を示している。この釘打ち込み用治具は、フランジ
部2と、このフランジ部2を移動可能に貫通している棒
部3とを有する釘1を、対象物に打ち込むためのもので
ある。
【0017】この釘打ち込み用治具10は、図中に示す
ように、略円筒状をなし、内壁がガイド孔15を形成し
ている本体11と、上記ガイド孔15に摺動可能に嵌合
するピン部材21とを備えている。上記本体11は、一
端11e側に厚肉部11aを有するとともに、他端11
f側に薄肉部11bを有している。厚肉部11aでは、
ガイド孔15(15a部分)の径寸法が釘1の棒部3の
径寸法と略等しく設定されており、薄肉部11bでは、
ガイド孔15(15b部分)の径寸法が釘1の棒部の径
寸法よりも大きく設定されている。厚肉部11aと薄肉
部11bとの境界は段部11cになっている。上記ピン
部材21は、一端21e側に細径部21aを有するとと
もに、他端21f側に太径部21bを有している。細径
部21aは、上記厚肉部11aのガイド孔15aに密に
嵌合し、軸方向寸法が上記厚肉部11aの軸方向寸法と
略等しく設定されている。太径部21bは、上記薄肉部
11bのガイド孔15bと密に嵌合し、軸方向寸法が上
記薄肉部11bの軸方向寸法よりも長く設定されてい
る。細径部21aと太径部21bとの境界は段部21c
になっている。
【0018】また、上記ピン部材21の太径部21bの
外周面に、切り欠き溝22が設けられている。切り欠き
溝22の軸方向の長さは、細径部2の軸方向の長さより
も幾分長く設定されている。一方、上記本体11の薄肉
部11bに、壁面を貫通するネジ穴11gが設けられ、
このネジ穴11gにボルト12がねじこまれている。こ
のボルト12の頭部12aは、係止突起として上記薄肉
部11bの内壁(ガイド孔15bの内周面)に突出し、
上記ピン部材21が他端21f側へ移動したとき上記切
り欠き溝22の端面22aに当接する。したがって、本
体11からピン部材21が抜け落ちるのを防止すること
ができる。
【0019】この釘打ち込み用治具は次のようにして使
用される。なお、打ち込むべき釘1の棒部3は、一端3
aがフランジ部2に固定され、中央部分3bがU字状に
屈曲し、他端3cがフランジ部2を移動可能に貫通して
中央部分3bと反対側に所定寸法突出しているものとす
る。
【0020】まず、使用者は、ピン部材21が嵌合さ
れている本体11を手で持ち、釘1の棒部3の中央部分
3bを対象物(図示せず)に当接する一方、棒部3の他
端3cを本体11の厚肉部11aのガイド孔15aに挿
入する。これにより、釘1のフランジ部2は本体11の
厚肉部11aの一端11eに当接する。また、釘1の棒
部3の他端3cは、ピン部材21の細径部21aに当接
し、本体11に対してピン部材21を他端21f側に移
動させた状態となる。
【0021】次に、使用者は、ピン部材21の太径部
21bの他端21fをハンマー等で打撃する。すると、
この打撃がピン部材21の細径部21aに伝わる結果、
釘1の棒部3の他端3cが上記ピン部材21の細径部2
1aに打撃されて、上記棒部3の中央部分3bが対象物
に打ち込まれて行く。図3(b)に示したように、棒部3
の一端3aはフランジ部2が対象物6の表面に当接した
ところで止まる。棒部3の他端3cはフランジ部2の貫
通孔2aを通して打ち込まれて行き、中央部分3bがO
状にふくらみ又はL状に屈曲する。そして、本体11の
厚肉部11aにピン部材21の細径部21aが完全に挿
入され、この結果、釘1の棒部3の他端3bがフランジ
部2内に完全に隠れたとき、打ち込みを完了する。な
お、このとき、ピン部材21の段部21cが、本体11
の段部11cに当接して係止される。
【0022】このようにして打ち込みを行う場合、本体
11を対象物に対して真っすぐに保持する限り、釘1の
棒部3の他端3bを細径部11aによって真っすぐに打
撃することができる。したがって、打ち違いを無くすこ
とができ、従来に比して作業性を高めることができる。
また、この釘打ち込み用治具の外径は、釘1のフランジ
部2程度の寸法に細く構成できる。したがって、狭い場
所であっても、釘1を正しく打ち込むことができる。
【0023】図2(a)は、上記釘打ち込み用治具の変形
例を示している。なお、図1と同一の構成部分には同一
符号を付して説明を省略する。
【0024】この釘打ち込み用治具30は、本体11の
厚肉部11aに、釘1が自重で離脱するのを防止する保
持部31が設けられている。保持部31は、ガイド孔1
5aに対して垂直に交わる横穴32と、この横穴32内
に移動可能に設けられたボール部材34と、弾性部材と
してのコイルばね35と、ボルト36とで構成されてい
る。上記横穴32は、厚肉部11aの外周面に開口し、
ねじ溝が切られた一定径の部分32aと、この部分32
aに連なり、ガイド孔15aに通じる開口33に向かっ
て径が次第に狭くなるテーパー面を持つ部分32bとか
らなっている。ボール部材34の径寸法は、開口33の
径寸法よりも大きく、かつ、ボール部材34が上記テー
パー面32bに当接したとき球面の一部が上記開口33
を横切るように設定されている。ボルト36は、横穴3
2の一定径の部分32aにねじ込まれている。コイルば
ね35は、一端がボルト36の頭部36aに係止される
一方、他端がボール部材34に接しており、上記横穴3
2内でボール部材34を上記開口33側へ付勢してい
る。
【0025】釘1の棒部3がガイド孔15aに挿入され
ていない状態では、ボール部材34はコイルばね35に
よって付勢されて、テーパー面32bに当接している。
したがって、ボール部材34の球面の一部は上記開口3
3を横切り、ガイド孔15a内に突出している。使用者
が釘1の棒部3(他端3b)を上記ガイド孔15aに挿
入したとき、釘1の棒部3の先端3b乃至外周面がガイ
ド孔15a内でボール部材34の球面に当接し、コイル
ばね35の付勢力に逆らってボール部材34を横穴32
内に押しやる。したがって、釘1の棒部3は上記ガイド
孔15aに容易に挿入される。挿入された釘1の棒部3
は、コイルばね35によって付勢されているボール部材
34と、開口33と反対側のガイド孔内壁とで挟まれ、
摩擦によって上記ガイド孔15a内に保持される。した
がって、使用者は、釘1の棒部3を本体11の厚肉部1
1aのガイド孔15aに挿入した状態で、本体11の外
周を掴んで、本治具30と釘1とを一体に対象物のとこ
ろへ持ってゆくことができる。したがって、使い勝手が
良くなる。
【0026】なお、図2(b)に示すように、ピン部材4
1の細径部41aを太径部41bに対して着脱可能に構
成することもできる。この例では、太径部41bの細径
部側端面に受け穴41dを設けている。一方、細径部4
1aと、上記受け穴41dに密に嵌合する支持部41d
とを一体に形成している。このようにした場合、使用に
よって細径部41aが傷んだとき、細径部41aを引っ
張って太径部41bから離脱させることによって、細径
部41aを支持部41dとともに簡単に交換することが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に記
載の釘打ち込み用治具は、フランジ部と、このフランジ
部を移動可能に貫通している棒部とを有する釘の上記棒
部を、対象物に打ち込むための釘打ち込み用治具であっ
て、略円筒状をなし、内壁がガイド孔を形成している本
体と、上記本体のガイド孔に摺動可能に嵌合するピン部
材とを備え、上記本体は、一端側に、上記ガイド孔の径
寸法が上記釘の棒部の径寸法と略等しく設定されている
厚肉部を有するとともに、上記厚肉部に連なって他端側
に、上記ガイド孔の径寸法が上記釘の棒部の径寸法より
も大きく設定されている薄肉部を有し、上記ピン部材
は、一端側に、上記厚肉部のガイド孔に密に嵌合し、軸
方向寸法が上記厚肉部の軸方向寸法と略等しく設定され
た細径部を有するとともに、上記細径部に連なって他端
側に、上記薄肉部のガイド孔と密に嵌合し、軸方向寸法
が上記薄肉部の軸方向寸法よりも長く設定された太径部
を有しているので、上記本体を対象物に対して真っすぐ
に保持する限り、使用者が上記ピン部材の他端側をハン
マー等で打撃したとき、釘の棒部は細径部によって真っ
すぐに打撃される。したがって、打ち違いが生じるのを
防止でき、使用者は釘を正しく打ち込むことができる。
また、この釘打ち込み用治具の外径は、釘のフランジ部
程度の寸法に細く構成され得る。そのようにした場合、
狭い場所であっても、上記釘を正しく打ち込むことがで
きる。
【0028】請求項2の釘打ち込み用治具では、本体の
厚肉部に、ガイド孔に釘の棒部が挿入されたとき、釘の
棒部が自重で本体から離脱するのを防止する保持部が設
けられているので、使用者は、釘の棒部を本体の厚肉部
のガイド孔に挿入した状態で、本体の外周を掴んで、本
治具と釘とを一体に対象物のところへ持ってゆくことが
できる。したがって、使い勝手が良くなる。
【0029】また、請求項3の釘打ち込み用治具では、
上記保持部は、上記厚肉部に上記ガイド孔に対して垂直
に設けられ、上記ガイド孔に通じる開口に向かって径が
次第に狭くなるテーパー面を持つ横穴と、上記横穴内に
移動可能に設けられ、上記開口の径寸法よりも大きく、
かつ、上記テーパー面に当接したとき球面の一部が上記
開口を横切るような径寸法を持つボール部材と、上記横
穴内で上記ボール部材を上記開口側へ付勢する弾性部材
とを有しているので、上記厚肉部のガイド孔に挿入され
た釘の棒部は、上記弾性部材によって付勢されているボ
ール部材と、上記開口と反対側のガイド孔内壁とで挟ま
れ、摩擦によって上記ガイド孔内に保持される。
【0030】また、請求項4の釘のち込み用治具では、
上記ピン部材の上記太径部の外周面に、軸方向に所定の
長さを持つ切り欠き溝が設けられる一方、上記本体の上
記薄肉部の内壁に、上記ピン部材が上記他端側へ移動し
たとき上記切り欠き溝の端面に当接する係止突起が設け
られているので、上記係止突起によって、本体に対する
ピン部材の上記他端側への移動が規制される。したがっ
て、本体からピン部材が抜け落ちるのを防止できる。
【0031】また、請求項5の釘打ち込み用治具では、
上記ピン部材の上記細径部は、上記太径部に対して着脱
可能になっているので、使用によって上記細径部が傷ん
だとき、細径部を簡単に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の釘打ち込み用治具の構
成を示す図である。
【図2】 上記釘打ち込み用治具の変形例と、上記打ち
込み用治具の一部を構成するピン部材の変形例を示す図
である。
【図3】 打ち込むべき釘と、この釘が打ち込まれた状
態を示す図である。
【図4】 従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11 本体 11a 厚肉部 11b 薄肉部 15 ガイド孔 21 ピン部材 21a 細径部 21b 太径部 34 ボール部材 35 コイルばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部と、このフランジ部を移動可
    能に貫通している棒部とを有する釘の上記棒部を、対象
    物に打ち込むための釘打ち込み用治具であって、 略円筒状をなし、内壁がガイド孔を形成している本体
    と、上記本体のガイド孔に摺動可能に嵌合するピン部材
    とを備え、 上記本体は、一端側に、上記ガイド孔の径寸法が上記釘
    の棒部の径寸法と略等しく設定されている厚肉部を有す
    るとともに、上記厚肉部に連なって他端側に、上記ガイ
    ド孔の径寸法が上記釘の棒部の径寸法よりも大きく設定
    されている薄肉部を有し、 上記ピン部材は、一端側に、上記厚肉部のガイド孔に密
    に嵌合し、軸方向寸法が上記厚肉部の軸方向寸法と略等
    しく設定された細径部を有するとともに、上記細径部に
    連なって他端側に、上記薄肉部のガイド孔と密に嵌合
    し、軸方向寸法が上記薄肉部の軸方向寸法よりも長く設
    定された太径部を有することを特徴とする釘打ち込み用
    治具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の釘打ち込み用治具にお
    いて、 上記本体の上記厚肉部に、上記ガイド孔に上記釘の棒部
    が挿入されたとき、上記棒部が自重で上記本体から離脱
    するのを防止する保持部が設けられていることを特徴と
    する釘打ち込み用治具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の釘打ち込み用治具にお
    いて、 上記保持部は、上記厚肉部に上記ガイド孔に対して垂直
    に設けられ、上記ガイド孔に通じる開口に向かって径が
    次第に狭くなるテーパー面を持つ横穴と、上記横穴内に
    移動可能に設けられ、上記開口の径寸法よりも大きく、
    かつ、上記テーパー面に当接したとき球面の一部が上記
    開口を横切るような径寸法を持つボール部材と、上記横
    穴内で上記ボール部材を上記開口側へ付勢する弾性部材
    とを有することを特徴とする釘打ち込み用治具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    釘打ち込み用治具において、 上記ピン部材の上記太径部の外周面に、軸方向に所定の
    長さを持つ切り欠き溝が設けられる一方、上記本体の上
    記薄肉部の内壁に、上記ピン部材が上記他端側へ移動し
    たとき上記切り欠き溝の端面に当接する係止突起が設け
    られていることを特徴とする釘打ち込み用治具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    釘打ち込み用治具において、 上記ピン部材の上記細径部は、上記太径部に対して着脱
    可能になっていることを特徴とする釘打ち込み用治具。
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