JPH0780723B2 - 徐放性フェロモンディスペンサー - Google Patents
徐放性フェロモンディスペンサーInfo
- Publication number
- JPH0780723B2 JPH0780723B2 JP23327987A JP23327987A JPH0780723B2 JP H0780723 B2 JPH0780723 B2 JP H0780723B2 JP 23327987 A JP23327987 A JP 23327987A JP 23327987 A JP23327987 A JP 23327987A JP H0780723 B2 JPH0780723 B2 JP H0780723B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pheromone
- dispenser
- sustained release
- release
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G13/00—Protecting plants
- A01G13/10—Devices for affording protection against animals, birds or other pests
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N25/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
- A01N25/18—Vapour or smoke emitting compositions with delayed or sustained release
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Birds (AREA)
- Agronomy & Crop Science (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、徐放性フェロモンディスペンサー、とくには
害虫防除に使用されるフェロモン物質を長期間一定の速
度で徐々に放出し得るフェロモンディスペンサーに関す
るものである。
害虫防除に使用されるフェロモン物質を長期間一定の速
度で徐々に放出し得るフェロモンディスペンサーに関す
るものである。
（従来の技術とその問題点） 従来、フェロモン物質の放出速度を経時的に一定にする
ための工夫が種々試みられ、例えば昆虫性フェロモンに
ついては、その気化放出をコントロールした容器中に一
定量封入した製剤が既に実用化されている。
ための工夫が種々試みられ、例えば昆虫性フェロモンに
ついては、その気化放出をコントロールした容器中に一
定量封入した製剤が既に実用化されている。
この製剤の圃場における単位面積当りの設置数は、その
全容量がそこで所定期間に最低限必要とするフェロモン
量にできるだけ近く、薬効が及び範囲で製剤本数の少な
いことが理想的であるが、1ha1日当り1.5〜3gの性フェ
ロモンの放出を100日間継続させるのに必要な製剤量が
平均的気象条件下で1000〜3000本と経験的に知られてい
ることから、製剤１個当りのフェロモン物質の担持量は
40mg以上、500mg以下が妥当とされている。一方、フェ
ロモン物質の長期間にわたる徐放性の保持と作業性の向
上を図るには、これらの要因を考慮した製剤形状にする
必要があり、この着想に基づいて出願人は既に数多くの
提案を行っている（特開昭56−142202号、同57−9705
号、−45101号、−72904号、−156403号、同59−216802
号、同60−215367号、同61−202643号公報）。これらの
チューブ状フェロモンディスペンサーは耐候性が良く、
徐放性があり、寿命が長いという利点がある反面、放出
の後半にその速度がやや低下する欠点があった。
全容量がそこで所定期間に最低限必要とするフェロモン
量にできるだけ近く、薬効が及び範囲で製剤本数の少な
いことが理想的であるが、1ha1日当り1.5〜3gの性フェ
ロモンの放出を100日間継続させるのに必要な製剤量が
平均的気象条件下で1000〜3000本と経験的に知られてい
ることから、製剤１個当りのフェロモン物質の担持量は
40mg以上、500mg以下が妥当とされている。一方、フェ
ロモン物質の長期間にわたる徐放性の保持と作業性の向
上を図るには、これらの要因を考慮した製剤形状にする
必要があり、この着想に基づいて出願人は既に数多くの
提案を行っている（特開昭56−142202号、同57−9705
号、−45101号、−72904号、−156403号、同59−216802
号、同60−215367号、同61−202643号公報）。これらの
チューブ状フェロモンディスペンサーは耐候性が良く、
徐放性があり、寿命が長いという利点がある反面、放出
の後半にその速度がやや低下する欠点があった。
（問題点を解決するための手段） 本発明者らは40mg以上、500mg以下のフェロモン物質を
プラスチック細管中に封入した上記の形式のフェロモン
ディスペンサーにおいて、とくに樹枝に懸吊して使用す
る場合に従来屡々認められているフェロモン放出速度の
放出後半における漸減を回避し、長期間にわたって一定
速度で徐放化できるもの、すなわちプラスチック細管中
に封入したフェロモン物質が総重量で40mg以上、500mg
以下というような多量の場合においても、細分化された
各室におけるフェロモン物質がその液長で最大60mm以下
となるように封入しておけば、放出の後半においてもフ
ェロモンの放出速度が安定に維持されることを見出し、
本発明を完成するに至ったものである。
プラスチック細管中に封入した上記の形式のフェロモン
ディスペンサーにおいて、とくに樹枝に懸吊して使用す
る場合に従来屡々認められているフェロモン放出速度の
放出後半における漸減を回避し、長期間にわたって一定
速度で徐放化できるもの、すなわちプラスチック細管中
に封入したフェロモン物質が総重量で40mg以上、500mg
以下というような多量の場合においても、細分化された
各室におけるフェロモン物質がその液長で最大60mm以下
となるように封入しておけば、放出の後半においてもフ
ェロモンの放出速度が安定に維持されることを見出し、
本発明を完成するに至ったものである。
本発明は、ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共
重合体からなる平均内径が0.5〜3mmのフェロモン蒸気透
過性細管に、総重量で40mg以上、500mg以下のフェロモ
ン物質を、長さ方向の少なくとも３ヵ所以上に、それぞ
れの液量が液長60mm以下で分割封入してなる徐放性フェ
ロモンディスペンサーに関するものであり、とくにはこ
の封入された液が平均内径に基づく断面積Ｓと液長Ｌと
の比L/Sで100以下となる形状を呈するものとした徐放性
フェロモンディスペンサーに関するものである。
重合体からなる平均内径が0.5〜3mmのフェロモン蒸気透
過性細管に、総重量で40mg以上、500mg以下のフェロモ
ン物質を、長さ方向の少なくとも３ヵ所以上に、それぞ
れの液量が液長60mm以下で分割封入してなる徐放性フェ
ロモンディスペンサーに関するものであり、とくにはこ
の封入された液が平均内径に基づく断面積Ｓと液長Ｌと
の比L/Sで100以下となる形状を呈するものとした徐放性
フェロモンディスペンサーに関するものである。
以下、本発明の詳細を添付した図面に基づいて説明す
る。
る。
第１図（ａ）、（ｂ）はいずれも本発明に係わる徐放性
フェロモンディスペンサーを例示するもので、１はポリ
エチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる
フェロモン蒸気透過性の細関で、その平均内径が0.5〜3
mmのものである。この細管１は複数のシール部２…によ
って長さ方向の少なくとも３カ所以上に分割されてい
て、その各室３…にはフェロモン物質４が液長で最大60
mm以下であり、望ましくは平均内径に基づく断面積Ｓと
液長Ｌとの比L/Sが100以下となる形状で封入されてい
る。
フェロモンディスペンサーを例示するもので、１はポリ
エチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる
フェロモン蒸気透過性の細関で、その平均内径が0.5〜3
mmのものである。この細管１は複数のシール部２…によ
って長さ方向の少なくとも３カ所以上に分割されてい
て、その各室３…にはフェロモン物質４が液長で最大60
mm以下であり、望ましくは平均内径に基づく断面積Ｓと
液長Ｌとの比L/Sが100以下となる形状で封入されてい
る。
本発明の徐放性フェロモンディスペンサーの特徴であ
る、放出の後半においてもフェロモンの放出速度が安定
に維持される理由を第２図により説明すると、従来のチ
ューブ状ディスペンサー11においては、細管中のフェロ
モン物質14がその外表面より放出された残液が少なくな
ると、その液面付近では濃度勾配の一定な範囲が存在し
ても、空間部分13の上方では管壁15中のフェロモン濃度
が極端に少なくなるような濃度勾配となるので、実質的
な放出表面積が漸減し、放出速度は徐々に低下してい
た。
る、放出の後半においてもフェロモンの放出速度が安定
に維持される理由を第２図により説明すると、従来のチ
ューブ状ディスペンサー11においては、細管中のフェロ
モン物質14がその外表面より放出された残液が少なくな
ると、その液面付近では濃度勾配の一定な範囲が存在し
ても、空間部分13の上方では管壁15中のフェロモン濃度
が極端に少なくなるような濃度勾配となるので、実質的
な放出表面積が漸減し、放出速度は徐々に低下してい
た。
ところが、本発明ではフェロモン物質４が各室３…内に
分割された状態で封入されているため、フェロモン物質
の放出が行なわれて細管１内の総量が減少しても、各室
３…には一様に残留し、それぞれの液面付近において濃
度勾配の一定の範囲が存在するため、全体としては分割
した数の倍数だけ、この範囲すなわち表面積が増大する
ことになり、放出速度が一定に保持される。
分割された状態で封入されているため、フェロモン物質
の放出が行なわれて細管１内の総量が減少しても、各室
３…には一様に残留し、それぞれの液面付近において濃
度勾配の一定の範囲が存在するため、全体としては分割
した数の倍数だけ、この範囲すなわち表面積が増大する
ことになり、放出速度が一定に保持される。
したがって、本発明のフェロモンディスペンサーでは内
蔵するフェロモン物質４が管壁５内において、できるだ
け一定の濃度勾配を持つことが重要であり、この状態が
円滑に具現されるためには、細管１が長さ方向に少なく
とも３ヵ所以上の各室３…に分割されていて、それぞれ
に封入されたフェロモン物質４が液長で最大60mm以下、
好ましくは50mm以下であることが必要となる。
蔵するフェロモン物質４が管壁５内において、できるだ
け一定の濃度勾配を持つことが重要であり、この状態が
円滑に具現されるためには、細管１が長さ方向に少なく
とも３ヵ所以上の各室３…に分割されていて、それぞれ
に封入されたフェロモン物質４が液長で最大60mm以下、
好ましくは50mm以下であることが必要となる。
一方、前述したようにフェロモン物質の長期間にわたる
徐放性を確保するには、細管１が一定の表面積を確保す
ること、すなわちディスペンサーの平均内径を0.5〜3mm
とし、また圃場における単位面積当りの理想的設置数か
ら、製剤１個当りのフェロモン物質の総量を40mg以上、
500mg以下にする必要が生ずる。
徐放性を確保するには、細管１が一定の表面積を確保す
ること、すなわちディスペンサーの平均内径を0.5〜3mm
とし、また圃場における単位面積当りの理想的設置数か
ら、製剤１個当りのフェロモン物質の総量を40mg以上、
500mg以下にする必要が生ずる。
さらに、フェロモン放出に伴なうフェロモン液部分の減
少長さが内径に基づく断面積Ｓに逆比例すること、すな
わち同量のフェロモンを封入してもＳが小さい方がフェ
ロモン放出の初期と後期とで波長の差が大きくなること
から、より均一な徐放性を保持するために、上記の分割
封入されたフェロモン物質の形状を、その液長Ｌと細管
の平均内径に基づく断面積Ｓとの比L/Sで100以下、好ま
しくは80以下となるものとするのが望ましい。
少長さが内径に基づく断面積Ｓに逆比例すること、すな
わち同量のフェロモンを封入してもＳが小さい方がフェ
ロモン放出の初期と後期とで波長の差が大きくなること
から、より均一な徐放性を保持するために、上記の分割
封入されたフェロモン物質の形状を、その液長Ｌと細管
の平均内径に基づく断面積Ｓとの比L/Sで100以下、好ま
しくは80以下となるものとするのが望ましい。
なお、このフェロモンディスペンサーの総管長が80mm未
満のものでは製剤表面積が小さすぎ、好ましい設置数範
囲においてフェロモン放出量を設定することが困難であ
り、また、300mm以上のものでは樹枝に懸吊使用する際
に取扱いにくいという作業性の問題点が生ずるため好ま
しくない。
満のものでは製剤表面積が小さすぎ、好ましい設置数範
囲においてフェロモン放出量を設定することが困難であ
り、また、300mm以上のものでは樹枝に懸吊使用する際
に取扱いにくいという作業性の問題点が生ずるため好ま
しくない。
本発明に用いられる細管はポリエチレンあるいはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を原料として、これに必要に応
じて可塑剤、滑剤、安定剤などを加え、通常知られてい
る押出し成形法により管状に加工して得られるが、この
際、併せて着色剤、紫外線吸収剤などを混合することも
できる。また押出し成形後、架橋反応により三次元化さ
れたものを使用することもできる。
ン−酢酸ビニル共重合体を原料として、これに必要に応
じて可塑剤、滑剤、安定剤などを加え、通常知られてい
る押出し成形法により管状に加工して得られるが、この
際、併せて着色剤、紫外線吸収剤などを混合することも
できる。また押出し成形後、架橋反応により三次元化さ
れたものを使用することもできる。
細管の肉厚はフェロモン物質の蒸発速度に大きく影響す
るので適切な肉厚のものを選ぶ必要があるが、一般に0.
1mmより薄いものは成形が著しく困難なため好ましくな
く、また2mmよりも厚いものは経済的に無駄を招き実用
的でない。
るので適切な肉厚のものを選ぶ必要があるが、一般に0.
1mmより薄いものは成形が著しく困難なため好ましくな
く、また2mmよりも厚いものは経済的に無駄を招き実用
的でない。
フェロモン物質は１種または２種以上の混合物として使
用されるが、必要に応じ酸化防止剤、紫外線吸収剤、着
色剤などを添加してもよい。
用されるが、必要に応じ酸化防止剤、紫外線吸収剤、着
色剤などを添加してもよい。
（実施例） 以下、本発明の具体的態様を実施例および比較例により
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
実施例 1. 内径0.9mm、外径1.6mm、長さ200mmの高密度ポリエチレ
ンチューブに75mgのＺ−11−テトラデセニルアセテート
を、それぞれ液長47mmで四ヵ所に分割封入し、L/Sが7
4、総液長が188mmのディスペンサーを製造した。このデ
ィスペンサーを用いて30℃、0.5m/secの空気流速中に懸
吊し、Ｚ−11−テトラデセニルアセテートの放出速度を
測定したところ、第３図に実線で示す結果が得られた。
ンチューブに75mgのＺ−11−テトラデセニルアセテート
を、それぞれ液長47mmで四ヵ所に分割封入し、L/Sが7
4、総液長が188mmのディスペンサーを製造した。このデ
ィスペンサーを用いて30℃、0.5m/secの空気流速中に懸
吊し、Ｚ−11−テトラデセニルアセテートの放出速度を
測定したところ、第３図に実線で示す結果が得られた。
比較例 1. 前例で用いたのと同じチューブ材料を用いて75mgのＺ−
11−テトラデセニルアセテートを分割することなく封入
した。このL/Sは290、総液長は187mmであった。このデ
ィスペンサーについて前例と同様に放出速度を測定した
結果を、第３図に点線で示した。これとの比較より、前
例におけるディスペンサーの放出速度がより均一に制御
されていることがわかる。
11−テトラデセニルアセテートを分割することなく封入
した。このL/Sは290、総液長は187mmであった。このデ
ィスペンサーについて前例と同様に放出速度を測定した
結果を、第３図に点線で示した。これとの比較より、前
例におけるディスペンサーの放出速度がより均一に制御
されていることがわかる。
実施例 2. 内径1.1mm、外径2.2mm、長さ100mmの高密度ポリエチレ
ンチューブにZ,Z/E−ヘキサデカジエニルアセテート100
mgをそれぞれ液長30mmで、４ヵ所に分割封入し、L/Sが3
2、総液長120mmのディスペンサーを製造した。このディ
スペンサーについて、実施例１と同様に放出速度を測定
した結果を第４図に実線で示した。
ンチューブにZ,Z/E−ヘキサデカジエニルアセテート100
mgをそれぞれ液長30mmで、４ヵ所に分割封入し、L/Sが3
2、総液長120mmのディスペンサーを製造した。このディ
スペンサーについて、実施例１と同様に放出速度を測定
した結果を第４図に実線で示した。
比較例 2. 前例で用いたのと同じチューブ材料を用いてZ,Z/E−ヘ
キサデカジエニルアセテート100mgをチューブ内に分割
することなく封入した。この総液長は120mmであり、L/S
は130であった。このディスペンサーについて前例と同
様にして放出速度を測定した結果を、第４図に点線で示
した。
キサデカジエニルアセテート100mgをチューブ内に分割
することなく封入した。この総液長は120mmであり、L/S
は130であった。このディスペンサーについて前例と同
様にして放出速度を測定した結果を、第４図に点線で示
した。
比較例 3. 実施例１で用いたのと同じチューブ材料を用いて70〜90
mgのＺ−11−テトラデセニルアセテートを各種波長で分
割封入し、それぞれについてフェロモン放出速度の均一
性を測定し、その結果を表−１に示した。
mgのＺ−11−テトラデセニルアセテートを各種波長で分
割封入し、それぞれについてフェロモン放出速度の均一
性を測定し、その結果を表−１に示した。
なお、フェロモン放出速度の均一性は、 A.フェロモン残存率80〜50重量％での１日当りの平均フ
ェロモン放出量（mg/日） B.フェロモン残存率50〜30重量％での１日当りの平均フ
ェロモン放出量（mg/日） （ともに、30℃、空気流速0.5m/secでの測定値）におけ
るB/Aで表わした。
ェロモン放出量（mg/日） B.フェロモン残存率50〜30重量％での１日当りの平均フ
ェロモン放出量（mg/日） （ともに、30℃、空気流速0.5m/secでの測定値）におけ
るB/Aで表わした。
これより、分割波長が60mm以下、L/Sが100以下、分割数
が３以上ではフェロモン放出速度の均一性がとくに良い
ことがわかる。
が３以上ではフェロモン放出速度の均一性がとくに良い
ことがわかる。
比較例 4. 内径0.6mm、外径1.3mmの高密度ポリエチレンチューブ
に、それぞれ44〜50mgのＺ−11−テトラデセニルアセテ
ートを各種波長で分割封入し、それぞれについてフェロ
モン放出速度の均一性を前例と同様にして測定し、その
結果を表−２に示した。
に、それぞれ44〜50mgのＺ−11−テトラデセニルアセテ
ートを各種波長で分割封入し、それぞれについてフェロ
モン放出速度の均一性を前例と同様にして測定し、その
結果を表−２に示した。
充分な均一性を得るにはL/Sが100以下であることが望ま
しい。
しい。
（発明の効果） 本発明による徐放性フェロモンディスペンサーは、とく
に放出後半でのフェロモン放出速度を一定に維持できる
ので、長期間にわたって安定な徐放性を有する。
に放出後半でのフェロモン放出速度を一定に維持できる
ので、長期間にわたって安定な徐放性を有する。
第１図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ本発明に係わる徐放性
フェロモンディスペンサーの異なる態様を例示する断面
説明図、第２図は従来例におけるフェロモン物質の放出
時の挙動を示す説明図、第３図は実施例１（実線）およ
び比較例１（点線）における、また第４図は実施例２
（実線）および比較例２（点線）における、それぞれの
ディスペンサーについての特性を、残存フェロモン量
（mg、横軸）と放出速度（mg/日、縦軸）との関係で示
したグラフである。 （主要な符号の説明） １……細管、２……シール部、３……室、 ４……フェロモン物質。
フェロモンディスペンサーの異なる態様を例示する断面
説明図、第２図は従来例におけるフェロモン物質の放出
時の挙動を示す説明図、第３図は実施例１（実線）およ
び比較例１（点線）における、また第４図は実施例２
（実線）および比較例２（点線）における、それぞれの
ディスペンサーについての特性を、残存フェロモン量
（mg、横軸）と放出速度（mg/日、縦軸）との関係で示
したグラフである。 （主要な符号の説明） １……細管、２……シール部、３……室、 ４……フェロモン物質。
フロントページの続き (72)発明者 名倉 茂広 新潟県中頚城郡頚城村大字西福島28番地の １ 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (72)発明者 左口 龍一 新潟県中頚城郡頚城村大字西福島28番地の １ 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内
Claims (2)
- 【請求項１】ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル
共重合体からなる平均内径が0.5〜3mmのフェロモン蒸気
透過性細管に、総重量で40mg以上、500mg以下のフェロ
モン物質を、長さ方向の少なくとも３ヵ所以上に、それ
ぞれの液量が液長60mm以下で分割封入してなる徐放性フ
ェロモンディスペンサー。 - 【請求項２】細管中に分割封入されたフェロモン物質
が、平均内径が基づく断面積Ｓと液長Ｌとの比L/Sで100
以下となる形状を呈する特許請求の範囲第１項記載の徐
放性フェロモンディスペンサー。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23327987A JPH0780723B2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | 徐放性フェロモンディスペンサー |
| FR8812043A FR2620594B1 (fr) | 1987-09-17 | 1988-09-15 | Distributeur a liberation progressive de pheromone |
| AU22297/88A AU602792B2 (en) | 1987-09-17 | 1988-09-16 | A sustained-release pheromone dispenser |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23327987A JPH0780723B2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | 徐放性フェロモンディスペンサー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6475402A JPS6475402A (en) | 1989-03-22 |
| JPH0780723B2 true JPH0780723B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=16952601
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23327987A Expired - Fee Related JPH0780723B2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | 徐放性フェロモンディスペンサー |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0780723B2 (ja) |
| AU (1) | AU602792B2 (ja) |
| FR (1) | FR2620594B1 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3927243A1 (de) * | 1989-08-18 | 1991-02-21 | Basf Ag | Vorrichtung zur bekaempfung von borkenkaefern insbesondere des buchdruckers |
| JP5567615B2 (ja) * | 2012-03-13 | 2014-08-06 | 信越化学工業株式会社 | 交差状徐放性フェロモンディスペンサー及びその製造方法 |
| JP6561021B2 (ja) * | 2016-08-12 | 2019-08-14 | 信越化学工業株式会社 | ロープ状フェロモン製剤及びこれを用いた交信撹乱方法 |
| USD1000579S1 (en) * | 2021-05-28 | 2023-10-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Insect pest control delivery device |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62122801U (ja) * | 1986-01-23 | 1987-08-04 |
-
1987
- 1987-09-17 JP JP23327987A patent/JPH0780723B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1988
- 1988-09-15 FR FR8812043A patent/FR2620594B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1988-09-16 AU AU22297/88A patent/AU602792B2/en not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FR2620594B1 (fr) | 1992-05-22 |
| AU602792B2 (en) | 1990-10-25 |
| AU2229788A (en) | 1989-03-23 |
| JPS6475402A (en) | 1989-03-22 |
| FR2620594A1 (fr) | 1989-03-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4600146A (en) | Sustainedly vapor-releasing body having excellent shape-retainability | |
| US4017030A (en) | Devices for controlled release of vapors | |
| US4445641A (en) | Controlled-release dispenser | |
| US4734281A (en) | Method for concurrently emitting vapors of sex pheromones of different insects | |
| US4842860A (en) | Process for producing controlled release preparation | |
| ES2779300T3 (es) | Dispensador de liberación sostenida que comprende dos o más sustancias de feromonas sexuales y un método de control de plagas | |
| JPH0780723B2 (ja) | 徐放性フェロモンディスペンサー | |
| EP0243007B1 (en) | A sustained-release dispenser of sex pheromone of insects | |
| EP0683977B1 (en) | Sustained release preparations | |
| US8828374B2 (en) | Sustained pheromone releaser | |
| FI60957B (fi) | Anordning foer kontrollerad frigoerelse av ett avdunstbart material | |
| US6065687A (en) | Sustained release preparations | |
| EP0243263B1 (en) | A dispenser form for sustainedly releasing sex pheromone of insects | |
| JPS629561B2 (ja) | ||
| AU2010100576A4 (en) | A dispenser | |
| CN114794097A (zh) | 一种含昆虫信息素或诱集剂的爆珠及其制备方法和应用 | |
| GB2042340A (en) | Vapour dispensing devices | |
| EP0194934A1 (en) | A tubular body for sustainedly releasing vapor of a vaporizable alcoholic substance | |
| JPH1169936A (ja) | 徐放性フェロモン製剤 | |
| Grant et al. | (Z, Z)-6, 9-heneicosadien-11-one, labile sex pheromone of the whitemarked tussock moth, Orgyia leucostigma | |
| JP2957788B2 (ja) | 徐放性フェロモン製剤 | |
| JPH0446102A (ja) | 徐放性製剤 | |
| JPS63225303A (ja) | 交信撹乱用徐放性フエロモン製剤 | |
| JPS6320401B2 (ja) | ||
| JPH05201819A (ja) | フェロモン製剤を用いた交信撹乱方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |