JPH0780668A - 軌道ヘッドレーザ溶接機 - Google Patents

軌道ヘッドレーザ溶接機

Info

Publication number
JPH0780668A
JPH0780668A JP6076260A JP7626094A JPH0780668A JP H0780668 A JPH0780668 A JP H0780668A JP 6076260 A JP6076260 A JP 6076260A JP 7626094 A JP7626094 A JP 7626094A JP H0780668 A JPH0780668 A JP H0780668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
welding
article
optical fiber
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6076260A
Other languages
English (en)
Inventor
Jonathan S Dahm
エス ダーム ジョナサン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPH0780668A publication Critical patent/JPH0780668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/206Laser sealing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
    • B23K26/10Devices involving relative movement between laser beam and workpiece using a fixed support, i.e. involving moving the laser beam
    • B23K26/103Devices involving relative movement between laser beam and workpiece using a fixed support, i.e. involving moving the laser beam the laser beam rotating around the fixed workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/24Seam welding
    • B23K26/28Seam welding of curved planar seams
    • B23K26/282Seam welding of curved planar seams of tube sections

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭いスペースでクリーンな溶接を可能にする
レーザ溶接機を提供する。 【構成】 光ファイバと、溶接すべき物品を受けるスロ
ットが設けられたホイールを具備し、光ファイバは、ホ
イールに取り付けられていて、ホイールの回転につれ
て、ホイールに巻き付き、物品のまわりに運ばれるよう
になっており、さらに、物品に対してシーリングを施し
て、溶接ゾーンを包囲する室を形成するスリーブが設け
られており、スリーブの湾曲したウインドウが光ファイ
バからのレーザ光を溶接ゾーンに透過するようになって
いるレーザ溶接機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ溶接機に関する
ものであり、とりわけ、レーザ溶接機及びシーリング・
スリーブ、及び、半導体プロセス・ガス・システムのよ
うな狭いスペースにおいて極めてクリーンな溶接を可能
にする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの集積度が高くなるにつ
れて、ウェーハにおけるフィーチャーの寸法及び深さの
プロファイルが、サブハーフ・ミクロン・レベル未満に
まで低下してきた。デバイスの高信頼性及び低欠陥率を
達成するには、ウェーハにおける超クリーン環境を維持
することが不可欠になる。この要件によって、より高性
能なガス・システムが必要とされるようになり、これに
応じて、よりクリーンな溶接テクノロジが必要とされる
ようになった。プロセス・ガス・システムには、一般
に、互いに溶接しなければならない、隙間のないように
パッキングを施したガス・ライン及びバルブが含まれて
いる。粒状汚染物の発生を減少させるため、クリーン・
ルームまたは同様の環境で、ガス・システムの溶接を実
施したり、不活性ガス・ジェットを利用して、溶融池内
の溶融ステンレス鋼の酸化を弱める場合が極めて多い。
一般に、溶接スポットにおける溶融金属の量、及び、溶
接機によって形成される溶接ゾーンの環境、及び、溶接
方法自体が、ガス・パネル溶接の最大の汚染源である。
【0003】自動軌跡ヘッド・アーク溶接システムは、
既知のところであり、ステンレス鋼ガス・パネルの溶接
に用いられている。米国特許第4,370,541号、
第5,196,664号、第5,107,090号、第
4,810,848号、及び、第4,372,474号
に開示のシステムには、さまさまな特徴及び溶接ヘッド
構成が含まれている。アーク溶接システムは、一般に、
過剰な融解及び蒸発を生じさせる高レベルの熱を発生す
る。溶融金属は、微粒子を捕獲したり、あるいは、酸化
したり、汚染物の発生を増大させたりする可能性があ
る。同様に、溶接される合金中の耐食性金属の蒸発によ
って、溶接部の腐食が増大し、汚染の可能性が高くなる
ことも考えられる。
【0004】’664の特許には、不活性ガス放電によ
って、ガス流が歯車のような粒子発生コンポーネントを
通過しないようにして、溶接の純度を高める、ヒンジ付
きクランプが開示されている。これによって、直接溶接
部に吹き付けられる粒子の発生を減少させることは可能
であるが、溶接環境における粒子の発生を排除すること
にはならない。さらに、ガス・ジェットは、溶融池にお
ける溶融金属の酸化を弱めることはできるが、これを排
除することにはならず、耐食性合金の蒸発を制限させる
こともなく、溶接の純度を高めようとして、ガス・ジェ
ットの圧力を上昇させると、溶融金属のスパッタを生じ
て、粒状汚染物が発生する可能性さえある。
【0005】’541の特許には、溶接ゾーンを包囲し
ており、溶融池の酸化を制限するため、真空排気された
エンクロージャ6内に電子ガン13が設けられた、エン
ベロープ7が開示されている。溶接素子は、真空室内に
あって、管に対してアークを発生し、溶接に作用するこ
とが可能でなければならない。結果として、真空室は、
溶接ヘッドを入れるのに十分な大きさを備えていなけれ
ばならない。従って、この構成の場合、包囲する真空室
を形成するのに十分なスペースが得られないことが多い
領域において、溶接しなければならない、ガス・パネル
のような用途には簡単に利用することができないし、溶
接ゾーンには、粒状汚染物を発生する可能性のある可動
部分が含まれているので、本質的に、溶接の純度を制限
することになる。
【0006】レーザ溶接は、先行技術においても周知の
ところであり、米国特許第4,879,450号、第
4,141,460号、第4,162,390号、及
び、ドイツ特許出願第3620585 A1号には、い
くつかの異なる製品を製造するための各種レーザ溶接技
法が開示されている。ドイツ特許出願は、低温ハンダ接
合部のレーザ溶接に関するものである。’042の特許
は、真空断熱ボトルのレーザ・シーリングに関するもの
である。’450の特許は、圧力変換器、時計の水晶、
または、部品の1つがレーザ・ビームに対して透過性で
ある場合の他の部品に対する溶接に関するものであ
る。’460の特許は、隙間閉塞部材を溶融させること
による電球のシーリングに関するものである。’390
の特許は、ガス流と排気ポートを利用して、光透過体の
冷却、イオン化粒子の偏向、及び、溶接屑の除去を同時
に行うことに関するものである。これらの技法には、狭
いスペースにおいて突き合わせになった管を溶接した
り、あるいは、狭いスペースにおいて溶接の純度を高め
るために、加圧室を設けることを目指したものはないよ
うに思われる。
【0007】米国特許第4,080,525号、第4,
429,211号、及び、第4,533,814号に
は、ビームのアライメントをとり、焦点を合わせるリフ
レクタを備えた、レーザ・パイプ溶接装置が開示されて
いる。’814の装置の場合、ヒンジ付きのアームによ
って、パイプのまわりをリフレクタが移動する。米国特
許第4,578,554号,第4,564,736号、
第4,673,795号、第4,963,714号、及
び、第4,906,812号には、さまざまな特徴を備
えた光ファイバ・レーザ溶接装置が開示されている。’
812の装置は、工作物に機械的に係合して、圧力を加
える。’736の装置は、手持ち形であり、不活性ガス
・ジェットを含んでいる。これらの装置には、加圧室を
備えているものはないし、あるいは、狭いスペースにお
ける溶接、または、クリーンで、繰り返し可能な溶接に
特に適していると思えるものもないように思われる。
【0008】従って、所望されるのは、ガス送り出しパ
ネルのような狭いスペースにおいて、低熱入力によるク
リーンな溶接を可能にするレーザ溶接機である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、狭いスペースにおいて高純度の溶接を行うレーザ溶
接機を提供することにある。
【0010】本発明のもう1つの目的は、高圧不活性ガ
ス室が溶接ゾーンを包囲し、レーザが、該ガス室を介し
て照射することにより、溶接に作用する、レーザ溶接機
を提供することにある。
【0011】本発明のさらにもう1つの目的は、軌跡溶
接ヘッドを備えた、上述の特徴を有するレーザ溶接機を
提供することにある。
【0012】本発明のさらにもう1つの目的は、レーザ
を伝送可能な光ファイバ・ケーブルを備えた、上述の特
徴を有するレーザ溶接機を提供することにある。
【0013】本発明のさらにもう1つの目的は、上述の
特徴を有するレーザ溶接機に用いられて、室を形成し、
その内表面が、溶接物品を形成する合金中の耐食性金属
でコーティングされた、シーリング・スリーブを提供す
ることにある。
【0014】本発明のもう1つの目的は、ウインドウの
反応度を弱めるために、酸化ハフニウムでコーティング
されたウインドウを備える、上述の特徴を有するシーリ
ング・スリーブを提供することにある。
【0015】本発明のさらにもう1つの目的は、スピネ
ルから形成される、上述の特徴を有するシーリング・ス
リーブを提供することにある。
【0016】本発明のさらにもう1つの目的は、上述の
特徴を有するレーザ溶接機を利用したレーザ溶接の方法
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の及びその他の目的
は、光ファイバ、及び、溶接される物品を受けるための
スロットを備えたホイールから構成され、光ファイバ
は、ホイールに取り付けられていて、ホイールの回転に
つれて、ホイールに巻き付けられ、物品のまわりに運ば
れるようになっており、さらに、物品に対してシーリン
グを施して、溶接ゾーンを包囲する室を形成するスリー
ブが設けられており、スリーブの湾曲したウインドウ
が、光ファイバからのレーザ光を溶接ゾーンに透過する
ようになっている、レーザ溶接機を提供することによっ
て達成される。
【0018】スリーブには、スリーブを物品に対してク
ランプし、物品をスリーブの軸に沿った中心に配置する
ため、変形可能なシーリング・リングを設けることが望
ましい。溶接ゾーン室から酸素を除去するポンプを設け
ることも望ましい。最も望ましいのは、加圧不活性ガス
を室内に送り込むための供給源を設けて、溶融金属の酸
化及び蒸発を減少させることである。ホイールに取り付
けられたレンズによって、光ファイバを出たレーザ光の
焦点を溶接ゾーンのスポットに合わせながらウインドウ
の広い領域に光を拡散させることも望ましい。
【0019】レーザは、連続波モードで動作するNd:
YAGレーザが望ましい。レーザは、準連続動作モード
で、全熱入力を減少させることもできるし、Qスイッチ
動作モードによって、各周期の終了時に高エネルギーの
バーストを発生し、ウインドウのエネルギ吸収物質を焼
き払うことも可能である。
【0020】もう1つの態様によれば、本発明は、溶接
される物品に対してスリーブのシーリングを行うシーリ
ング・リングを備えたスリーブを提供する。シーリング
・リングは、その内径を縮小して、物品に対してスリー
ブのシーリングを行うため、変形可能なBellvil
leワッシャまたはカム・リングであることが望まし
い。シーリング・スリーブは、スピネルまたは軟金属ま
たは他の透明材料から形成し、透明部分またはウインド
ウを具備することが望ましい。スリーブの不透明部分に
は、溶接される合金中の耐食性金属によるコーティング
を含めることも望ましい(例えば、ステンレス鋼の場
合、クロム)。このコーティングによって、スリーブ材
料のガス放出が阻止され、溶接ゾーンに存在する耐食性
金属が増加するので、溶接の質が向上する。レーザ光を
透過するためのスリーブ・ウインドウは、スピネル、低
含水率の水晶、Corningガラス、または、酸窒化
アルミニウムが望ましく、また、周期律表におけるIV
B族の遷移金属の酸化物(最も望ましいのはハフニウ
ム)でコーティングを施して、ウインドウの反応度を低
下させ、断熱することが望ましい。
【0021】もう1つの態様によれば、本発明は、物品
の上に透明な領域を備えたスリーブを配置するステップ
と、物品に対してスリーブのシーリングを施し、透明領
域を溶接ゾーンに隣接させるステップと、ポンプでスリ
ーブから空気を送り出すステップと、ポンプで加圧不活
性ガスをスリーブに送り込み、蒸発を減少させるステッ
プと、光ファイバからのレーザ光を透明領域を介して物
品に向けて送るステップから構成される、物品の溶接方
法に関するものである。
【0022】本発明及びその特定の特徴及び利点につい
ては、添付の図面を参照しながら下記の詳細な説明を考
察することによって、より明らかになる。
【0023】図1は、本発明によるレーザ溶接機の正面
等角図である。図2はその溶接ヘット及び固定装置のコ
ンポーネントを見せるため、部分的に分解し、切り欠い
た図である。
【0024】図3は、駆動機構及び光ファイバ経路を示
すため、ハウジング及び固定具の前部を除去した、図1
のレーザ溶接機の正面図である。
【0025】図4は、図1のレーザー溶接機のレンズ・
コラム及び光ファイバに関する拡大部分概略図である。
【0026】図5は、図1のレーザ溶接機のレンズ・コ
ラムに関する拡大側面図である。
【0027】図6は、図1のレーザ溶接機のホイール及
びリング・ギヤに関する拡大等角図である。
【0028】図7は、図1のレーザ溶接システムのシー
リング・スリーブに関する実施例の1つの拡大正面断面
図である。
【0029】図8は、図3のシーリング・スリーブのシ
ーリング・カム・リングに関するさらに拡大された図で
ある。
【0030】図9は、図3のシーリング・スリーブの実
施例及び図1の固定装置に関する一連の部分拡大図であ
る。A〜Cは固定装置の締め付け時における、図6のシ
ーリング・カム・リングの働きを示す。
【0031】図10は、図1のレーザ溶接機のシーリン
グ・スリーブに関するもう1つの実施例の拡大正面断面
図である。
【0032】図11は、図1のレーザ溶接機のシーリン
グ・スリーブに関するもう1つの実施例の部分拡大正面
断面図である。
【0033】図12は、スリーブ及び管の事前シーリン
グを示す、図1のレーザ溶接機に関する部分拡大図であ
る。
【0034】
【発明を実施するための最良の形態】図1及び図2は、
本発明による軌道ヘッド・レーザ溶接機10の正面等角
図である。図1には、互いに突き合わせになった管1
2、13に溶接を行うため、完全に組み立てられた、溶
接機10が示されている。図2には、管12、13また
は他の物品に溶接を行うコンポーネント及びそのアセン
ブリを示すため、部分的に分解し、切り欠いた図によっ
て、溶接機10が示されている。
【0035】軌道ヘッド・レーザ溶接機10は、一般
に、管12、13を保持するための固定具14、管1
2、13の突き合わせ端部において、溶接ゾーン90ま
わりにシーリングを施す(図2、7、10及び12参
照)ためのスリーブ16、16’、16”、溶接ゾーン
の管12、13のまわりにレーザ光を完全に向けるため
の溶接ヘッド18から構成される。利用する熱入力が少
なくてすむため、ステンレス鋼または他の溶接材料の分
子構造を変化させる度合いが少なくなり、蒸発させる量
が減少し、従って、耐食性合金(例えば、ステンレス鋼
中のクロムまたはマンガン)の損失が少なくなり、より
狭く、平滑なビードで溶接することにより、混入する汚
染粒子の発生が減少し、腐食及び/又は酸化にさらされ
る領域が縮小するので、クリーンな溶接用途には、ティ
グ溶接よりも、レーザ溶接が望ましい。
【0036】溶接ヘッド18には、ユーザの手でつかめ
るサイズが望ましい、歯車列24を収容するハウジング
20、及び、取付ホイール26が含まれている。ハウジ
ング20に接続されたコンジット30には、光ファイバ
28、及び、ハウジング20に取り付けられたモータ2
2の制御用電気ケーブル25が納められている。コンジ
ット30は、遠隔のレーザ光源(不図示)及び電子コン
トローラ(やはり、不図示)まで延びている。所望の場
合、レーザ及びコントローラをハウジング20内に納め
ることもできるが、それによって、狭いスペース内で、
溶接ヘッド18を十分に操作して、管または他の物品を
溶接することができなくなる可能性があるのは、明らか
である。
【0037】レーザで溶接するには、連続波モードで動
作するNd:YAG、Ho:YAG、または、ダイオー
ド・レーザが望ましい。HeNeレーザまたは他の可視
レーザを利用して、溶接スポットに対するビームの焦点
合わせ及び位置決めが行われる。溶接ビードの平滑さ、
及び、結果としての溶接の純度をあまり低下させること
なく、熱入力量をさらに減少させるため、準連続波モー
ドでレーザを動作させることもできるのは、明らかであ
る。
【0038】図2及び3を参照すると、矢印34で示す
ように、モータ22及び駆動ピニオン23を双方向に駆
動して、時計廻り方向と反時計廻り方向の両方に、歯車
列24のピニオン32を回転させることが可能である。
ピニオン32は、中間歯車36によって、リング・ギヤ
38を駆動ピニオン23の回転と同じ方向に回転させ
る。
【0039】次に図6も参照すると、リング・ギヤ38
は、レンズ・コラム29に接続された光ファイバ28を
受けて、リング・ギヤ38の回転軸Xに向かってレーザ
光を導く、取り付けホイール26に接続されている。リ
ング・ギヤ38及び取り付けホイール26には、両方と
も、X軸に沿って溶接される管12、13または他の物
品を受けるためのスロットまたは切り欠き部40が設け
られている。駆動ピニオン23によって、矢印27で示
す第1の方向(図3参照のこと)に、リング・ギヤ38
及び接続された取り付けホイール26が回転すると、管
12、13のまわりで光ファイバ28が360°進み、
次に、逆の方向に、リング・ギヤ38及び接続された取
り付けホイール26が駆動されると、端部が溶接された
管12、13から溶接機10を退出させることが可能に
なる。モータ22は、比較的高速であって、約0.5秒
以内に光ファイバ28を360°進めることができるの
が望ましい。都合のよいことには、これによって、管に
対する熱入力の総量が減少し、従って、酸化及び汚染を
生じさせる可能性のある溶融金属の総量が減少し、耐食
性の合金元素の蒸発が減少することになる。
【0040】リング・ギヤ38が回転すると、光ファイ
バ28は、光ファイバの破断、亀裂、または、破損の防
止に十分な直径を備えたグループ30が設けられた、取
り付けホイール26に巻き付けられたり、あるいは、該
取り付けホイールから巻き戻されたりする。光ファイバ
28のゆるみ部分は、最小半径ブロック41を含むハウ
ジング20内の巻き取りボックス40(図2参照のこ
と)に納められる。取り付けホイール26の第2のグル
ーブ31は、グルーブ30内にファイバ28を保持し、
リング・ギヤ38の回転のためのベアリングとしての働
きもする、ハウジング20の一部として設けられたリン
グ33(図2参照のこと)を受ける。ファイバ28は、
ハウジング20に入り、安全な半径をもたらすブロック
41のまわりを回転し、巻き取りボックス40内にゆる
み部分のループを形成して、ブロック41に戻り、再
び、グルーブ30に送り込まれて、さらに、ホイール2
6に取り付けられる。光ファイバ28が管12、13ま
わりを360°進むと、光ファイバ28のループ43
は、巻き取りボックス40内において、最小半径ブロッ
ク41のエッジ45まで進むことになる。
【0041】通常は、必要とする安全巻き付け直径が比
較的小さくてすむので、一般に、太さが約400μmの
比較的細い光ファイバが望ましい。しかし、ステンレス
鋼及び他の材料の溶接に必要な電力要件のため、所定の
光ファイバ構成には、所定の最小太さしか利用すること
ができない。従って、光ファイバの選択は、制限を受け
る可能性がある。ステンレス鋼のガス・システム溶接に
は、400μmの厚さ、及び、約200mmの最小曲げ
半径を備えた、3Mのステップ・インデックス光ファイ
バが有効であることが分かった。さらに、ファイバ軸に
対して約3〜5°のわずかな角度で、光ファイバにレー
ザ光を送りこむことによって、光ファイバは、一貫した
放射強度をもたらすので、溶融池が均等に加熱され、溶
融金属のピーク温度が低下することになる。
【0042】図4を参照すると、光ファイバ28の取り
付けを示すため、レンズ・コラム29が拡大図で示され
ている。光ファイバ28は、セラミック・カラー90に
よって包囲され、その内部に末端がくる。カラー90に
は、光ファイバ28を受けるための通路92が設けられ
ている。終端ポイント94において、通路92は、レン
ズ・コラム29の方向において、光ファイバ28から離
れるように、外側へフレア状になっている。フレア状表
面96には、フリンジにおける強度の低い光を結合し
て、より均一な放射強度を備えたビーム98を形成する
ため、反射性コーティングが含まれている。
【0043】図5を参照すると、レンズ・コラム29
は、溶接スポット112、113、114の位置を調整
して、溶接ライン91上に位置するようにするため、バ
ネ110と調整ネジ111の間の120において、取り
付けホイール26に旋回可能に取り付けられる。
【0044】固定具14は、溶接される管12、13ま
たは他の物品を受けて、保持するためのホール44を備
えた、1対の向かい合ったプレート42から構成され
る。さまざまなサイズの管に適応するため、プレート4
2の一方または両方を取り替えたり、あるいは、ホール
44にコレット(不図示)を取り付けることも可能であ
る。固定具14は、溶接ヘッド10と1つになった一体
部分として示されているが、明らかに、独立したコンポ
ーネントとして設けることも可能である。
【0045】各固定プレート42には、そのホール44
に管12、13を受けるために、プレート42の旋回部
分48、50を移動させて、X軸から離すヒンジ46が
設けられている。これに関して、プレート42の旋回部
分48、50を分割するライン54が、ホール44を横
切ることになる。ネジ付きロッド56及び協働するラッ
チ57によって、管12、13のまわりの旋回部分4
8、50、及びクランプ・ホール44が接続される。
【0046】固定具14は、溶接ヘッド18に接続され
て(あるいは、溶接ヘッドにかぶさるように取り付ける
ことも可能であるが)、ホール44の中心がX軸上にく
るようになっている。X軸と平行な方向において、互い
に向かうように、及び、互いに離れるように、固定プレ
ート42を移動させるため、もう1つのネジ付きロッド
または同様のもの58が設けられている。一方のプレー
ト42における1つ以上のガイド・シャフト60が、も
う一方のプレート42のホール61に納まることによっ
て、向かい合ったプレートのホール44は、確実に、ア
ライメントのとれた状態に維持される(図1参照のこ
と)。
【0047】プレート42が内側に移動すると、スペー
サ62(図2参照のこと)がスリーブ16、16’、1
6”の端部に押し込まれて、管12、13に対するシー
リングが施されることになる。スペーサ62は、ホール
44を包囲するリップまたはリッジ63の形をなすよう
に、プレート42に直接成形して、設けることも可能で
ある(図10参照のこと)。
【0048】次に、図7及び10を参照すると、矢印6
4で示すように、プレート42を内側に移動させて、ス
リーブ16の両側をクランプした後の、管12、13に
対するシーリングを施した、シーリング・スリーブの2
つの実施例16及び16’が、拡大断面図で示されてい
る。図11には、矢印64の方向にプレート42を移動
させる前の、シーリング・スリーブの実施例16”が、
部分拡大概略図で示されている。
【0049】スリーブ16”は望ましい実施例である
が、多くの共通した特徴を備えているので、まず、スリ
ーブ16、16’、16”について、まとめて論述す
る。スリーブ16、16’、16”は、スピネル、水
晶、Corningガラス、酸窒化アルミニウム、好ま
しくは、スピネル(MgAl)−−ウインドウ6
8を通って照射するレーザ光が、ウインドウに捕獲され
た水の分子を解放する可能性を低下させることによっ
て、溶融鋼を酸化させる可能性を低下させるため、含水
率の低いことが最も望ましい−−から製造された、1対
の挿入物66及び湾曲したウインドウ68から構成され
る。ウインドウ68の内表面は、ウインドウの反応度を
弱め、断熱するため、IVB属の遷移金属の酸化物、好
ましくは、ハフニウムによるコーティングが施される。
【0050】挿入物66には、表面72にグルーブ70
が設けられており、シーリングを施して、湾曲したウイ
ンドウ68のエッジ74を納めるようになっている。ウ
インドウ68は、光ファイバ28から管12、13にレ
ーザ光を透過する。レンズ69は、溶接ゾーン90内の
所望のスポットにレーザ光の焦点を合わせる。レンズ・
コラム29には、ファイバ28を出たレーザ光を、レン
ズ69に向けて90°の角度で反射するためのミラー7
1(図3も参照のこと)も含まれている。レンズ69
は、溶接ポイントにおいて最大パワーを生じる収束ビー
ムを形成し、一方では、スピネル・ウインドウ68にお
けるかなり広い領域にわたってレーザ・パワーを拡散さ
せて、過熱の可能性を低下させることが望ましい。これ
に関して、レーザは、レーザ・エネルギを吸収して、過
熱を生じる可能性のある、ウインドウ68に蓄積した物
質を有効に蒸発させる被変調正弦波の各ピークの終了時
に、高エネルギのバーストを発生する、Qスイッチ動作
モードを備えることも可能である。
【0051】スリーブ16、16’の挿入物66は、ス
ピネルまたはプラスチックから形成され、かなり剛性が
高い。一方、スリーブ16”の挿入物66は、管12、
13のシーリングのため変形可能な、銅のような軟金属
から形成される。とりわけ、挿入物66が、プラスチッ
クから形成される場合、そして他の挿入物の場合も、湾
曲した窓68の直下にあるスリーブ16、16’、1
6”の表面72は、水晶内の水分と同様、溶融金属の汚
染につながる可能性のある、高溶接温度による挿入物6
6のガス放出を阻止するため、金属層でコーティングが
施される。コーティングは、溶融池における耐食性金属
の濃度を増して、溶接の耐食性、従って、純度を向上さ
せることの可能な、溶接される合金中の耐食性金属(例
えば、ステンレス鋼の場合には、クロム)が望ましい。
コーティングは、レーザ・エネルギの吸収を阻止するた
め、反射率の高いもの(例えば、クロム)も望ましい。
【0052】挿入物66には、スリーブ16内の固定プ
レート42によって加圧されるスペーサ62またはリッ
ジ63を受ける凹所76が含まれている。スペーサ62
及びリッジ63は、スリーブ16、16’、16”内の
表面80、80’、80”にシーリング・リング78、
78’、78”を押しつけて、リング78、78’、7
8”を変形させ、内径を小さくして、挿入物66と管1
2、13の間にシールを形成する。これに関して、リン
グ78、78’、78”を変形させると、内径が小さく
なって、管12、13をクランプし、かつ、スリーブ1
6、16’、16”内において管12、13をX軸に沿
ったほぼ中心に位置決めするので、これによって、管ま
たは他の物品のサイズの不整合による影響を物品の全周
囲にわたって最小限に抑え、補償することが可能にな
る。
【0053】表面80、80’、80”は、凹所76か
らX軸に向かって内側に傾斜している。スリーブ16に
おいて、挿入物66の表面80は、湾曲したウインドウ
68及びもう一方の挿入物66に向かっても傾斜してい
る。スリーブ16”において、挿入物66の表面80”
の一部は、やはり、ウインドウ68及びもう一方の挿入
物66に向かって傾斜している。
【0054】スリーブ16、16’、16”のそれぞれ
において、軟金属(例えば、銅)部分82、82’、8
2”が、挿入物66と管12、13の間にシールを形成
する。
【0055】スリーブ16’のリング78’は、内部バ
ネ84及び銅箔82の外層によって形成されたOリング
から構成される。動作時、スペーサ62及び固定プレー
ト42によって、バネ84が変形すると、箔82’が管
12、13及び表面80’に押しつけられて、シーリン
グが施される。
【0056】スリーブ16のリング78は、カム・リン
グであり、スリーブ16”のリング78”は、Bell
villeワッシャである。動作時、スペーサ62によ
って、リング78、78”が変形すると、銅シーリング
領域82、82”が物品12、13に向かって押しやら
れて、接触し、シーリングが施されることになる。
【0057】図9のA〜C、図8及び11を参照する
と、リング78、78”は、ウェッジ形状の断面を備え
ており、狭いほうのテーパ状端部86が内径を形成し、
広いほうの丸い端部88が外径を形成している。動作
時、スペーサ62が内側に加圧するにつれて(図9A及
び図11)、丸い端部88が表面80、80”上をスラ
イドし、回転すると、リングの断面の二等分線B(図9
B及び図11)が、傾斜表面80、80”に対してほぼ
平行な初期位置から、管12、13に対してより垂直な
最終シーリング位置(図9C及び図11のダッシュ・ラ
イン)まで移動または回転することにより、リング7
8、78”が変形して、リングの内径が縮小され、テー
パ状の端部86が銅領域82、82”を管12、13に
押しつけて、シーリングが施されることになる。別個に
示されてはいないが、スリーブ16”のリング78”
は、極めてよく似た働きをし、図11のダッシュ・ライ
ンで示すように、スリーブ16”の挿入物66の軟金属
フランジ89を管12、13に対してシールする。
【0058】本発明の装置によれば、狭いスペースにお
いて極めてクリーンな溶接が可能になる。再び、図7、
10及び11を参照すると、スリーブ16、16’、1
6”は、溶接ゾーン90を包囲しており、該溶接ゾーン
内において、溶接スポットに対して光ファイバ28から
のレーザ光の焦点を合わせ、溶接ライン91に沿って移
動させることができる。図2に示すように、管12、1
3の一方は、プラグ92またはガス・パネル・バルブで
閉じる、または、シーリングを施すことが望ましく、溶
接ゾーンの真空排気のため、矢印94で示されるよう
に、もう一方の管に対してポンプ(不図示)が接続され
る。溶接ゾーンから酸素及び微粒子を除去すると酸化汚
染の可能性が低下する。また、溶接ゾーンのシーリング
によっても、溶接ヘッド自体のような発生源からの微粒
子による溶融池の汚染が防止される。
【0059】次に、図12を参照すると、スリーブ1
6、16’、16”は、製造時に膜101によってシー
リングを施し、使用に先立つ汚染を防止するのが望まし
い。同様に、スペーサ52に膜100を設けて、スペー
サをあらかじめ取り付けることによって、溶接に先立っ
て、管のシーリングが施されるようにすることも可能で
ある。
【0060】溶接ゾーン90の真空排気後、該ゾーンに
加圧不活性ガスを送り込むことによって、よりいっそう
クリーンな溶接を行うことが可能になる。圧力が高くな
ると、ステンレス鋼中の耐食性合金元素(例えば、クロ
ム及びマンガン)は、溶接温度において液体の状態を保
ち、蒸発して粒状汚染物を形成することはない。さら
に、圧力が高くなると、蒸気を逃がさない時に、溶融池
がより高温になるので、より速い溶接が可能になる。溶
接ゾーンの容積を縮小することによって、すなわち、シ
ーリング・スリーブのサイズを縮小することによって、
やはり、よりクリーンな溶接が可能になる。例えば、溶
接によって生じるように、所定の温度が上昇すると、よ
り小さい室内における圧力はいっそう上昇することにな
る。高圧によって得られる利点に加えて、室がより小さ
くなると、溶融池との平衡状態に達するのに必要な汚染
蒸気の量が少なくてすむ。
【0061】本発明の説明は、部品、機能等の特定の構
成に関連して行ってきたが、これらは、可能性のある構
成または機能を全て使い尽くすことを意図したものでは
なく、実際、当該技術の熟練者にとっては、他の多くの
修正及び変更が確認し得るものである。
【0062】本発明とその態様をまとめて記載すると次
のとおりである。 1.レーザ光を伝送する光ファイバと、その回転軸の所
定位置に溶接すべき物品を受けるスロットが設けられた
回転可能なホイールを具備し、前記光ファイバが、前記
ホイールに取り付けられて、レーザ光を溶接ゾーンに向
けて送るようになっていることと、前記光ファイバが、
前記ホイールの回転につれて、前記ホイールに巻き付
き、物品のまわりに運ばれるようになっていることと、
さらに、物品に対してシーリングを施して、溶接ゾーン
を包囲する室を形成するスリーブを具備しており、該ス
リーブの湾曲したウインドウが、前記光ファイバからの
レーザ光を溶接ゾーンに透過するということを特徴とす
る、狭いスペースのためのレーザ溶接機。
【0063】2.前記スリーブに、その内径を縮小し
て、物品に対してスリーブをクランプし、前記ホイール
の回転軸に沿った中心に物品を位置決めする、変形可能
なリングが設けられていることを特徴とする1に記載の
レーザ溶接機。
【0064】3.前記光ファイバの端部に隣接して、前
記ホイールにレンズが取り付けられていることと、前記
レンズは、前記湾曲したウインドウを通るレーザ光をで
きるだけ広い領域に行き渡らせ、一方で、該レーザ光の
焦点を溶接ゾーンのスポットに合わせるということを特
徴とする1に記載のレーザ溶接機。
【0065】4.シーリングを施されたスリーブ室から
酸素を除去するためのガスス・ポンプが設けられている
ことを特徴とする1に記載のレーザ溶接機。
【0066】5.シーリングを施されたスリーブ室に加
圧不活性ガスを充填するための手段が設けられているこ
とを特徴とする4に記載のレーザ溶接機。
【0067】6.前記光ファイバを受けて、前記ホイー
ルに転換するためのカラーが設けられていることと、前
記カラーが、前記ファイバを出るビームの放射強度にお
ける均一性を高めるためのフレア状表面を備えているこ
とを特徴とする1に記載のレーザ溶接機。
【0068】7.前記光ファイバの軸に対して約3〜5
°の角度で、レーザ光を前記光ファイバに入力するため
のレーザが設けられていることを特徴とする1に記載の
レーザ溶接機。
【0069】8.前記光ファイバにレーザ光を出力する
ためのレーザが設けられていることと、該レーザは、Q
スイッチ動作モードで、周期的高エネルギ・バーストを
発生し、湾曲したウインドウに蓄積する可能性のある溶
融金属の蒸気を除去するということを特徴とする1に記
載のレーザ溶接機。
【0070】9.前記光ファイバにレーザ光を出力する
ためのレーザが設けられていることと、該レーザは、準
連続動作モードで、物品に対する熱入力の総量を減少さ
せるということを特徴とする1に記載のレーザ溶接機。
【0071】10.レーザ光が向けられる溶接ゾーン内
の位置を調整するための手段が設けられることを特徴と
する1に記載のレーザ溶接機。
【0072】11.透明領域を備えたスリーブを物品の
上に配置するステップと、スリーブで物品にシーリング
を施し、透明領域が溶接ゾーンに隣接した位置につくよ
うにするステップと、スリーブから空気を除去するステ
ップと、スリーブに加圧不活性ガスを充填し、溶接され
る合金中の金属の蒸発を減少させるステップと、光ファ
イバからのレーザ光を透明領域を介して物品に向けて送
るステップから構成される物品の溶接方法。
【0073】12.スリーブによるシーリング・ステッ
プが、スリーブ内のリングを変形させて、リングの内径
を縮小することにより、スリーブを物品に対してクラン
プすることから構成されるということを特徴とする11
に記載の溶接方法。
【0074】13.クランプ・ステップが、軸方向にお
いて、1対の固定プレートを共にスリーブに向かって移
動させ、リングをスリーブ内の表面に押しつけることか
らなるということを特徴とする12に記載の溶接方法。
【0075】14.スリーブの縦軸方向に沿った中心に
物品を位置決めするステップが含まれることを特徴とす
る11に記載の溶接方法。
【0076】15.ある範囲の非ゼロ値間においてレー
ザ光に変調を施すステップが含まれることを特徴とする
11に記載の溶接方法。
【0077】16.固定プレートによって所定位置に保
持された物品にレーザ溶接を施すためのシーリング・ス
リーブにおいて、挿入物と、挿入物に接続された湾曲し
たウインドウと、前記挿入物で物品にシーリングを施す
ためのリングから構成され、前記挿入物の表面が、スリ
ーブの軸に向かって延びることと、前記固定プレート
は、前記リングを前記表面に押しつけて、前記リングを
変形させ、該挿入物で物品にシーリングを施すというこ
とを特徴とするシーリング・スリーブ。
【0078】17.前記軸に向かって延びる前記表面
が、前記挿入物から前記湾曲したウインドウに向かって
傾斜していることを特徴とする16に記載のシーリング
・スリーブ。
【0079】18.前記リングが、前記傾斜表面に沿っ
てスライドすることを特徴とする16に記載のシーリン
グ・スリーブ。
【0080】19.前記リングに、ウェッジ形状の断面
が備わっていることと、前記リングが、前記傾斜表面に
押しつけられると、前記リングの広いほうの端部が、前
記傾斜表面上をスライドするということを特徴とする1
8に記載のシーリング・スリーブ。
【0081】20.前記挿入物に、フランジが含まれて
いることと、前記リングが変形するにつれて、前記リン
グの断面の二等分線が、物品に対して垂直な位置に向か
って移動し、前記カム・リングの狭いほうの端部が、移
動して、前記フランジに接触し、前記フランジによって
物品にシーリングが施されるということを特徴とする1
9に記載のシーリング・スリーブ。
【0082】21.前記リングが変形すると、前記リン
グの内径が縮小されて、物品が前記スリーブ内の中心に
位置決めされるということを特徴とする16に記載のシ
ーリング・スリーブ。
【0083】22.前記スリーブは、その内表面にコー
ティングが施されているということと、該コーティング
が、溶接される合金中の耐食性金属からなることを特徴
とする16に記載のシーリング・スリーブ。
【0084】23.前記湾曲したウインドウが、含水率
の低い水晶であることを特徴とする16に記載のシーリ
ング・スリーブ。
【0085】24.前記湾曲したウインドウが、スピネ
ルであることを特徴とする16に記載のシーリング・ス
リーブ。
【0086】25.前記湾曲したウインドウは、その内
表面にコーティングが施されているということと、該コ
ーティングが、周期表のIVB族の遷移金属酸化物から
なることを特徴とする16に記載のシーリング・スリー
ブ。
【0087】26.スリーブにシーリングを施すため
に、膜が設けられていることを特徴とする16に記載の
シーリング・スリーブ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ溶接機の正面等角図。
【図2】図1に示されるレーザ溶接機であって、その溶
接ヘッド及び固定装置のコンポーネントを見せるため、
部分的に分解し、切り欠いた図。
【図3】駆動機構及び光ファイバ経路を示すため、ハウ
ジング及び固定具の前部を除去した、図1のレーザ溶接
機の正面図。
【図4】図1のレーザ溶接機のレンズ・コラム及び光フ
ァイバに関する拡大部分概略図。
【図5】図1のレーザ溶接機のレンズ・コラムに関する
拡大側面図。
【図6】図1のレーザ溶接機のホイール及びリング・ギ
ヤに関する拡大等角図。
【図7】図1のレーザ溶接システムのシーリング・スリ
ーブに関する実施例の1つの拡大正面断面図である。
【図8】図3のシーリング・スリーブのシーリング・カ
ム・リングに関するさらに拡大された図である。
【図9】固定装置の締め付け時における図6のシーリン
グ・カム・リングの働きを示す、図3のシーリング・ス
リーブの実施例及び図1の固定装置に関する一連の部分
拡大図。
【図10】図1のレーザ溶接機のシーリング・スリーブ
に関する別の実施例の拡大正面断面図。
【図11】図1のレーザ溶接機のシーリング・スリーブ
に関する別の実施例の部分拡大正面断面図。
【図12】スリーブ及び管の事前シーリングを示す、図
1のレーザ溶接機に関する部分拡大図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23K 101:40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を伝送する光ファイバと、 その回転軸の所定位置に溶接すべき物品を受けるスロッ
    トが設けられた回転可能なホイールを具備し、前記光フ
    ァイバが、前記ホイールに取り付けられて、レーザ光を
    溶接ゾーンに向けて送るようになっていることと、前記
    光ファイバが、前記ホイールの回転につれて、前記ホイ
    ールに巻き付き、物品のまわりに運ばれるようになって
    いることと、 さらに、物品に対してシーリングを施して、溶接ゾーン
    を包囲する室を形成するスリーブを具備しており、該ス
    リーブの湾曲したウインドウが、前記光ファイバからの
    レーザ光を溶接ゾーンに透過するということを特徴とす
    るレーザ溶接機。
  2. 【請求項2】 透明領域を備えたスリーブを物品の上に
    配置するステップと、 スリーブで物品にシーリングを施し、透明領域が溶接ゾ
    ーンに隣接した位置につくようにするステップと、 スリーブから空気を除去するステップと、 スリーブに加圧不活性ガスを充填し、溶接される合金中
    の金属の蒸発を減少させるステップと、 光ファイバからのレーザ光を透明領域を介して物品に向
    けて送るステップからなることを特徴とする物品の溶接
    方法。
  3. 【請求項3】 固定プレートによって所定位置に保持さ
    れた物品にレーザ溶接を施すためのシーリング・スリー
    ブにおいて、挿入物と、挿入物に接続された湾曲したウ
    インドウと、前記挿入物で物品にシーリングを施すため
    のリングから構成され、前記挿入物の表面が、スリーブ
    の軸に向かって延びることと、前記固定プレートは、前
    記リングを前記表面に押しつけて、前記リングを変形さ
    せ、該挿入物で物品にシーリングを施すということを特
    徴とするシーリング・スリーブ。
JP6076260A 1993-08-31 1994-03-10 軌道ヘッドレーザ溶接機 Pending JPH0780668A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/114,450 US5422456A (en) 1993-08-31 1993-08-31 Orbital head laser welder
US114,450 1993-08-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0780668A true JPH0780668A (ja) 1995-03-28

Family

ID=22355288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6076260A Pending JPH0780668A (ja) 1993-08-31 1994-03-10 軌道ヘッドレーザ溶接機

Country Status (4)

Country Link
US (2) US5422456A (ja)
JP (1) JPH0780668A (ja)
AU (1) AU7794894A (ja)
WO (1) WO1995006541A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2836033B2 (ja) * 1994-08-26 1998-12-14 日本鋼管株式会社 金属管被覆光ファイバーケーブル接続装置
DE19538560C2 (de) * 1995-10-17 1999-10-28 Fraunhofer Ges Forschung Vorrichtung zum Bearbeiten von langen Werkstücken
US5710403A (en) * 1996-10-15 1998-01-20 Jusionis; Vytautas John Orbital weldhead with integral cooling
DE10139634C1 (de) * 2001-08-11 2003-03-06 Preh Elektro Feinmechanik Schweissvorrichtung
US6919512B2 (en) * 2001-10-03 2005-07-19 Schlumberger Technology Corporation Field weldable connections
US7332689B2 (en) * 2002-02-26 2008-02-19 Boston Scientific Scimed, Inc. Tacking method and apparatus
US6852945B2 (en) 2002-06-19 2005-02-08 The Babcock & Wilcox Company Laser welding boiler tube wall panels
NL1028037C2 (nl) * 2005-01-14 2006-07-17 Stork Prints Bv Inrichting voor het stuksgewijs of partij-gewijs onder hoge druk behandelen van stukken van een substraat met een superkritisch of nabij-kritisch behandelingsmedium.
US7771095B2 (en) * 2005-10-26 2010-08-10 Abl Ip Holding, Llc Lamp thermal management system
US7661574B1 (en) 2005-11-09 2010-02-16 Arc Machines, Inc. Orbital tube welding clamping fixture support
US7438440B2 (en) * 2006-04-25 2008-10-21 Abl Ip Holding Llc Lamp thermal management system
FR2909298B1 (fr) * 2006-12-02 2009-07-10 Technogenia Soc Par Actions Si Piece concave rechargee par laser, procede et dispositif pour sa realisation
JP4433024B2 (ja) * 2007-09-06 2010-03-17 株式会社デンソー 回転検出装置の製造方法
US9459237B2 (en) * 2012-02-14 2016-10-04 Kevin D McGushion Resonant electromagnetic sensor and inspection system
US8290006B1 (en) 2011-10-25 2012-10-16 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Dynamically variable spot size laser system
WO2016081841A1 (en) * 2014-11-21 2016-05-26 Basf Corporation Optical measurement system for steam cracking furnace coil outlet temperature

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3095844A (en) * 1958-07-24 1963-07-02 Grinnell Corp Inert gas sealer
US3622743A (en) * 1969-04-28 1971-11-23 Hrand M Muncheryan Laser eraser and microwelder
US4080525A (en) * 1976-03-24 1978-03-21 United Technologies Corporation Laser welding apparatus for pipe
FR2389446B1 (ja) * 1977-05-02 1981-11-20 Thome Paul
US4162390A (en) * 1977-10-03 1979-07-24 The International Nickel Company, Inc. Laser welding chamber
FR2481173A1 (fr) * 1980-04-25 1981-10-30 Petroles Cie Francaise Chambre de soudage par faisceau d'electrons pour l'assemblage bout a bout de pieces allongees
US4372474A (en) * 1980-11-28 1983-02-08 Dimetrics, Inc. Full function in-place weld head
JPS6057654B2 (ja) * 1980-12-26 1985-12-16 株式会社東芝 管球の封止加工方法
EP0088501B1 (en) * 1982-02-12 1986-04-16 United Kingdom Atomic Energy Authority Laser pipe welder/cutter
JPS58224087A (ja) * 1982-06-21 1983-12-26 Taiyo Sanso Kk 真空断熱容器の真空封じ方法並びに真空封じ装置
US4429211A (en) * 1982-08-02 1984-01-31 United Technologies Corporation Laser pipe welding system for nonstationary pipe
GB8317666D0 (en) * 1983-06-29 1983-08-03 Fairey Eng Ltd Laser welding pipes & c
US4578554A (en) * 1984-04-30 1986-03-25 Teledyne, Inc. Laser welding apparatus
US4564736A (en) * 1984-05-07 1986-01-14 General Electric Company Industrial hand held laser tool and laser system
US4673795A (en) * 1984-10-15 1987-06-16 General Electric Company Integrated robotic laser material processing and imaging system
US4580334A (en) * 1985-05-06 1986-04-08 General Motors Corporation Method for manufacturing a commutator
US4644129A (en) * 1985-11-25 1987-02-17 Avco Corporation Apparatus and method for edge welding sheet metal
DE3620585A1 (de) * 1986-06-19 1987-12-23 Licentia Gmbh Verfahren zum vakuumdichten verbinden zweier metallener gehaeuseteile
US4983555A (en) * 1987-05-06 1991-01-08 Coors Porcelain Company Application of transparent polycrystalline body with high ultraviolet transmittance
US4810848A (en) * 1987-11-06 1989-03-07 Gasparas Kazlauskas Tube welder
FR2624041A1 (fr) * 1987-12-02 1989-06-09 Otic Fischer & Porter Procede de soudage au moyen d'un faisceau laser, notamment applicable au soudage de pieces en verre
US4963714A (en) * 1988-10-24 1990-10-16 Raytheon Company Diode laser soldering system
US4906812A (en) * 1988-12-22 1990-03-06 General Electric Company Fiber optic laser joining apparatus
FR2648374B1 (fr) * 1989-06-19 1992-01-24 Conception Fabr Innovations Me Pince de soudage pour le soudage a l'arc de tubes
FR2656558B1 (fr) * 1989-12-28 1992-05-07 Framatome Sa Procede de travail au laser dans un tube.
US5196664A (en) * 1991-05-20 1993-03-23 Mcgushion Kevin D Orbital welder for high purity welding

Also Published As

Publication number Publication date
AU7794894A (en) 1995-03-22
US5563391A (en) 1996-10-08
WO1995006541A1 (en) 1995-03-09
US5422456A (en) 1995-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0780668A (ja) 軌道ヘッドレーザ溶接機
US5938954A (en) Submerged laser beam irradiation equipment
US4591724A (en) Curing apparatus
US3604890A (en) Multibeam laser-jet cutting apparatus
US7274426B2 (en) Method of sealing two substrates with a non-epoxy or epoxy-acrylate sealant using laser radiation
EP2020165B1 (en) A method of increasing the conversion efficiency of an euv and/or soft x-ray lamp and a corresponding apparatus
US8378256B2 (en) Surface crack sealing method
FR2685234A1 (fr) Procede et dispositif pour souder des pieces en alliages speciaux, par soudage a l'arc sous gaz protecteur avec prechauffage.
JPS62173092A (ja) 蒸気発生器管内へのスリ−ブ溶接方法及び装置
Shannon et al. High power laser welding in hyperbaric gas and water environments
LV11288B (en) Removal of surface contaminants by irradiation
US4689466A (en) Laser-beam operated machining apparatus
US3772496A (en) Methods of forming a conductive path using an oxygen plasma to reduce reflectivity prior to laser machining
JP2006049870A (ja) 基材外周処理方法及び装置
CA2460091A1 (fr) Procede d'amorcage de l'arc electrique en soudage hybride laser-arc
JPH07211287A (ja) 低圧放電ランプ及び低圧放電ランプを製造する方法
EP0238171B1 (en) Laser welding head for sleeve-to-tube welding
FR2623820A1 (fr) Depot en phase gazeuse par procede chimique a laser avec utilisation d'un faisceau a fibre optique
CA1189576A (en) Laser cutting apparatus and method
FR2652025A1 (fr) Appareil et procede de soudage de pieces metalliques par faisceau laser.
JP3379916B2 (ja) 高融点材料の溶融接合装置
EP0779525A1 (fr) Dispositif pour l'injection d'un faisceau laser de puissance dans une fibre optique
US5677983A (en) Light beam heater with light source and reflector having two ellipsoidal sections and a truncated spherical surface there between
RU2067040C1 (ru) Устройство для лазерной сварки материалов (варианты)
JP2782247B2 (ja) レーザ照射用トーチ