JPH0779614A - 生分解性発芽シート - Google Patents

生分解性発芽シート

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JPH0779614A
JPH0779614A JP23314293A JP23314293A JPH0779614A JP H0779614 A JPH0779614 A JP H0779614A JP 23314293 A JP23314293 A JP 23314293A JP 23314293 A JP23314293 A JP 23314293A JP H0779614 A JPH0779614 A JP H0779614A
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JP
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sheet
acid
biodegradable
polyester
germination
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JP23314293A
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English (en)
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Hiroshi Ebato
博 江波戸
Toru Aoki
亨 青木
Makiko Beniya
真紀子 紅谷
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 生分解性ポリエステルからなるシートに、種
子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎が固定されてな
ることを特徴とする生分解性発芽シート 【効果】 本発明は、種子、胞子類、地下茎、または、
ほふく茎等の繁殖可能な植物器官を、容易に固定でき、
かつそれらの発芽を阻害することなく、また目的としな
い雑菌等による病害の発生もなく、生分解性を有する生
分解性発芽シートを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は河川の護岸工事、公園・
ゴルフ場等の芝地、道路法面、歩道等の緑化、植樹用に
使用できる種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎を
固定した発芽シートに関するものである。本発明の発芽
用シートは生分解性ポリエステルからなり、種子、胞子
類、地下茎、または、ほふく茎の発育を阻害せず、歳月
と共に生分解し、かつ生分解によって発生する有機酸の
作用によって、目的としない雑菌等の繁殖も抑制する効
果を有している。
【0002】
【従来の技術】従来から広い面積を少人数で、かつ短時
間で播種する方法として、シートやテープに種子等を固
定して、これを耕地に敷き、一度に播種する方法が知ら
れている。空中散布と異なり、この方法は広い耕地面積
を、均質にかつ漏れなく播種でき、必要以外の場所へは
影響を与えないという利点を有している。具体的には、
シートに種子を固定化する技術として、不織布、紙ある
いはポリビニルアルコールからなるシートを使用するも
のが実用に供されている。
【0003】種子等を固定化するシートとして、紙やプ
ラスチックスからなるシートを使用した場合、成形、加
工が容易なために実用に供しやすい。特に生分解性を持
ったプラスチックスを使用した場合、播種後にシートと
したプラスチックスが分解し、環境中にプラスチックス
を散乱させることがない。ポリビニルアルコールは、一
般に生分解性を持っていることが知られており、このた
め、ポリビニルアルコールをシート化し、これと紙の間
に種子を固定したシートが知られている。
【0004】ポリビニルアルコールは安価で、一般に広
く販売され、入手し易いものの、水溶性が非常に高く、
播種後、散布された水や湿度によって溶解し、種子等の
回りに粘着して発芽を抑制することがある。また、粘着
したポリビニルアルコールには、カビ等がはえやすく、
殺菌剤等が必要になることがあるが、殺菌剤等を使用し
それらの殺菌を行った場合には、種子、胞子類の発芽の
阻害が起こる欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、種子、胞子類、地下茎、または、
ほふく茎等の繁殖可能な植物器官を、容易に固定でき、
かつそれらの発芽を阻害することなく、また目的としな
い雑菌等による病害の発生もない、生分解性を有する生
分解性発芽シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような課
題に鑑み、鋭意検討した結果、生分解性ポリエステルか
らなるシートに種子、胞子類、地下茎、または、ほふく
茎を固定すると、生分解性ポリエステルは水溶性が低
く、固定した種子に粘着することなく、発芽の阻害を極
めて低く抑え、また、生分解性ポリエステルは生分解性
を有するために播種後に分解、消失して環境中に悪影響
を与えないばかりか、分解によって発生する有機酸の作
用によって、目的としない雑菌等の繁殖を抑制すること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【構成】即ち、本発明は生分解性ポリエステルからなる
シートに、種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎が
固定されてなることを特徴とする生分解性発芽シートで
あり、該生分解性ポリエステルが、脂肪族ポリエステル
からなる生分解性発芽シート、または環状エステルの開
環重合により製造されるポリエステルからなる生分解性
発芽シートである。更に、本発明の生分解性発芽シート
は、生分解性ポリエステルとして、乳酸系ポリエステ
ル、また乳酸成分とジカルボン酸成分とジオール成分を
必須成分としてなる乳酸系共重合体、更に、ジカルボン
酸成分とジオール成分を必須成分としてなる脂肪族系ポ
リエステルからなる生分解性発芽シートを含むものであ
る。
【0008】更に、本発明は上記の生分解性ポリエステ
ルからなるシート上に、更に吸水性シートを被覆し、二
つのシートの間に種子、胞子類、地下茎、または、ほふ
く茎が固定されてなる生分解性発芽シート、また該吸水
性シートが、紙または布であることを特徴とする生分解
性発芽シートをも含むものである。
【0009】本発明で言う生分解性とは、本発明で用い
る生分解性ポリエステルシートが、使用後に廃棄され、
微生物等によって分解を受け、理想的には二酸化炭素と
水にまで分解されることを意味する。近年、そのような
目的に適合する数種の生分解性樹脂と呼ばれる樹脂が上
市されてきている。
【0010】生分解を受ける樹脂として上市されている
このような樹脂の一つとして、ポリエチレンに澱粉をブ
レンドしたものが、廉価で広く知られている。しかしな
がら、このようなブレンド樹脂は、澱粉等の微生物等に
よって生分解する部分が消失した後に、更に残存した非
生分解部分が、環境中に撒き散らかせられる問題点を有
している。またポリビニルアルコールや、これに澱粉等
をブレンドした樹脂も知られており、これらは生分解を
受けて、完全に分解し、環境に悪影響を与えない。しか
し、これらは水溶性が高すぎるために、種子シートとし
て用いると、一部生分解した樹脂が播種後に固定した種
子に粘着して、発芽を阻害する。
【0011】一方、脂肪族系のポリエステルについては
「分解性プラスチック」(土肥義治監修、シー・エム・
シー)129ページに述べられているように、一般に生
分解性を持つことが知られ、また生分解性ポリエステル
は水溶性が低く、シートに固定した種子に粘着すること
もなく、発芽の阻害が少なく、また分解によって発生す
る有機酸(特に乳酸)の作用によって、目的としない雑
菌等の繁殖を抑制する効果を有する。
【0012】本発明に用いられる生分解性ポリエステル
の種類は特に問わないが、良好な成形性を得るために、
分子量は10,000〜500,000で、融点50℃
〜200℃であるものが適している。さらに好ましく
は、高い強度を得るためには、分子量は30,000〜
300,000で、融点100℃〜170℃であるもの
が適している。
【0013】本発明にシートに使用する脂肪族系のポリ
エステルは、一般に生分解性を持つことが知られてお
り、また容易に高分子量のポリエステルが得られる環状
エステルの開環重合により製造されるポリエステルが好
ましく用いられる。本発明で言う環状エステルの開環重
合により製造されるポリエステルとは、ヒドロキシカル
ボン酸の分子内、または分子間縮合体を開環重合するこ
とにより製造されるポリエステルを言う。
【0014】脂肪族系のポリエステルの代表例として
は、通常のジカルボン酸成分とジオール成分を必須成分
としてなる脂肪族系ポリエステルの他に、ε−ヒドロキ
シカプロン酸の分子内環状エステルであるε−カプロラ
クトン、グリコール酸の2分子環状エステルであるグリ
コライド、乳酸の2分子環状エステルであるラクタイド
を開環重合することにより製造されるポリ乳酸が挙げら
れる。
【0015】本発明で使用する環状エステルとしては種
類は問わないが、グリコール酸、乳酸、ジメチルグリコ
ール酸、β−ヒドロキシプロパン酸、α−ヒドロキシ酪
酸、β−ヒドロキシ酪酸、γ−ヒドロキシ酪酸、α−ヒ
ドロキシ枯草酸、β−ヒドロキ枯草酸、γ−ヒドロキシ
枯草酸、δ−ヒドロキシ枯草酸、δ−ヒドロキシメチル
枯草酸、α−ヒドロキシカプロン酸、
【0016】β−ヒドロキカプロン酸、γ−ヒドロキシ
カプロン酸、δ−ヒドロキシカプロン酸、δ−ヒドロキ
シメチルカプロン酸、ε−ヒドロキシカプロン酸、ε−
ヒドロキシメチルカプロン酸等から選ばれる少なくとも
一種のヒドロキシカルボン酸成分からなる環状エステル
類の開環重合により製造されるポリエステルが挙げられ
る。
【0017】特に、得られた生分解性ポリエステルがシ
ート化し得る強度を持つ必要性から、ヒドロキシカルボ
ン酸成分が、グリコール酸、乳酸、またはε−ヒドロキ
シカプロン酸から選ばれる1種以上の環状エステル類の
開環重合により製造されるポリエステルが好ましい。
【0018】本発明で言う乳酸系重合体とは、乳酸成分
を生分解性ポリエステル中に50重量%以上含有するも
のを意味する。具体的にはポリ乳酸および、これと生分
解する樹脂や澱粉等のブレンド物、他のモノマー成分と
の共重合体を指す。共重合体については、乳酸成分とグ
リコール酸成分、ε−カプロラクトン成分との共重合体
や、乳酸成分とポリエステル、ポリカーボネート、また
はセルロース誘導体との共重合体が挙げられる。
【0019】乳酸には光学活性があり、L−乳酸、D−
乳酸が存在する。L体またはD体のみを含む共重合体は
結晶化して高融点が得られ、ラセミ体は非晶性で比較的
低融点である。本発明の乳酸系重合体は、L−体、D−
体の乳酸を組み合わせることによって、好ましい樹脂特
性を実現できる。
【0020】乳酸系重合体については、乳酸の単独重合
体であっても、他のヒドロキシカルボン酸成分との共重
合体であっても良い。共重合体は、共重合するヒドロキ
シカルボン酸成分がグリコール酸、ジメチルグリコール
酸、β−ヒドロキシプロパン酸、α−ヒドロキシ酪酸、
β−ヒドロキシ酪酸、γ−ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロ
キシ枯草酸、β−ヒドロキ枯草酸、γ−ヒドロキシ枯草
酸、δ−ヒドロキシ枯草酸、δ−ヒドロキシメチル枯草
酸、α−ヒドロキシカプロン酸、β−ヒドロキカプロン
酸、γ−ヒドロキシカプロン酸、δ−ヒドロキシカプロ
ン酸、δ−ヒドロキシメチルカプロン酸、ε−ヒドロキ
シカプロン酸、ε−ヒドロキシメチルカプロン酸、等か
ら選ばれる、少なくとも一種のヒドロキシカルボン酸成
分からなることが好ましい。
【0021】乳酸系重合体については、その製造方法は
問わないが、乳酸からの直接縮合によっては、比較的低
分子量の重合体が得られ、乳酸を環状二量体であるラク
タイドにした後に、触媒の存在下に重合することによっ
て、より高分子量の重合物が得られる。
【0022】本発明の乳酸系重合体が、他のヒドロキシ
カルボン酸との共重合体の場合には、その製造方法は特
に問わないが、乳酸からの直接縮合の際に、他のヒドロ
キシカルボン酸を同時に添加することにより得られる製
造法、または乳酸を環状二量体にしたラクタイドとヒド
ロキシカルボン酸の環状エステルを、触媒の存在下に重
合する方法によって得られる。本発明の乳酸系重合体
が、他のヒドロキシカルボン酸成分との共重合体である
場合は、該共重合体中の乳酸成分が50モル%以上であ
ると、得られたシートの強度が高く、好ましい。
【0023】本発明の生分解性ポリエステルに、乳酸系
重合体を用いた場合には、シート成形に適した高い成形
性と強度を持ち、また得られたシートが種子、胞子類、
地下茎、または、ほふく茎を容易に固定し、保存でき
る。またシートの透明性が高く、得られたシート中の種
子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎が片寄りなく固
定されているかを容易に確認できる。さらに、乳酸系重
合体の加水分解によって生じる有機酸、特に乳酸による
殺菌作用によって、目的としない雑菌等の繁殖を抑制で
きるできる利点を有する。
【0024】更に乳酸系重合体が、乳酸成分とジカルボ
ン酸成分とジオール成分を必須成分としてなるポリ乳酸
系共重合体である場合は、製造されるシートが疎水性に
なり、耐加水分解性が向上する。また高い可塑性を付与
する上で好ましい。
【0025】本発明で言う乳酸成分とジカルボン酸成分
とジオール成分を必須成分としてなる乳酸系重合体と
は、具体的には、乳酸成分を生分解性ポリエステル中
に、50重量%以上含有し、ジカルボン酸成分とジオー
ル成分からなるポリエステルを50重量%以下含有する
共重合体が挙げられる。その製法は問わないが、乳酸の
環状二量化したラクタイドとジカルボン酸成分とジオー
ル成分からなるポリエステルを、エステル化触媒の存在
下に反応させて得られる。
【0026】乳酸系重合体が乳酸成分とジカルボン酸成
分とジオール成分からなるポリエステルを含むポリ乳酸
系共重合体である場合、共重合体は乳酸成分と共重合す
るポリエステル中のジカルボン酸成分とジオール成分の
割合は問わないが、乳酸成分が50モル%以上であると
得られたシートの強度が高く好ましい。
【0027】乳酸成分と共に使用するジカルボン酸成分
と、ジオール成分については、種類を問わないが、具体
的にはコハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ブラシル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマ
ー酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸等から選ばれる少なくとも一種のジカ
ルボン酸成分と、炭素数2〜10のジオール、具体的に
はエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ペンタンジオール、ヘキサメチレングリ
コール、オクタンジオール、
【0028】ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン
ジメタノール、水添ビスフェノールA、キシレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ジブタンジオール、3−
ヒドロキシピバリルピバレート等から選ばれる少なくと
も1種のジオール成分からなるポリエステルを含むポリ
乳酸系共重合体である。
【0029】特に、得られた乳酸系重合体が十分に可塑
化された柔軟なシートとなる必要性から、共重合成分に
使用するポリエステルは、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸、イソフタル酸に代表される芳香族カルボン酸が1
0〜40モル%と、コハク酸、アジピン酸に代表される
脂肪族カルボン酸が10〜40モル%で、ジオール成分
がエチレングリコール、ブチレングリコールまたは、お
よびネオペンチルグリコールからなるポリエステルが好
ましい。
【0030】乳酸系重合体が他の乳酸成分とジカルボン
酸成分とジオール成分からなるポリエステルを含むポリ
乳酸系共重合体の場合には、その製造方法は問わない
が、乳酸からの直接縮合の際に他のジカルボン酸とジオ
ールを同時に加えることによって得る。または、乳酸を
環状二量体にした環状エステルとジカルボン酸とジオー
ルを環状エステル化したものとを同時に加えて、触媒の
存在下に重合することによって得られる。または、乳酸
を環状二量体にした環状エステルとジカルボン酸とジオ
ールを縮合したポリエステルを同時に加えて、触媒の存
在下に重合することによって得られる。
【0031】乳酸系重合体が他の乳酸成分とジカルボン
酸成分とジオール成分からなるポリエステルを含むポリ
乳酸系共重合体の場合、ジカルボン酸成分とジオール成
分からなるポリエステルの割合は問わないが、乳酸成分
が乳酸成分、ジカルボン酸成分、およびジオール成分の
合計に対し50モル%以上であると得られたシートの強
度が高く好ましい。
【0032】本発明の生分解性ポリエステルについて
は、更に脂肪族ジカルボン酸成分と脂肪族ジオール成分
を必須成分としてなる脂肪族ポリエステルが挙げられ
る。脂肪族ジカルボン酸成分と脂肪族ジオール成分を必
須成分としてなる脂肪族ポリエステルについては、その
製法は問わないが、ジカルボン酸またはこのエステル
と、ジオールまたはエポキシドを反応させて得られる。
【0033】具体的にはコハク酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ブラシル酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、ダイマー酸、等から選ばれる少なくとも一種
の脂肪族ジカルボン酸成分と、炭素数2〜10の脂肪族
ジオール、具体的にはエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、ペンタンジオール、
ヘキサメチレングリコール、オクタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、水添
ビスフェノールA、キシレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、
【0034】ジブタンジオール、3−ヒドロキシピバリ
ルピバレート等から選ばれる少なくとも1種のジオール
成分からなるポリエステルが挙げられる。特に、得られ
た生分解性ポリエステルがシート化し得る強度および柔
軟性を持つ必要性から、ジカルボン酸成分がコハク酸
で、ジオール成分がエチレングリコール及び/またはブ
チレングリコールからなるポリエステルが好ましい。
【0035】さらにポリエステルについては、J.AP
PLIDED POLYMER SCIENCE,2
6、441(1981)に述べられているように、芳香
族ジカルボン酸成分と脂肪族ジカルボン酸成分の両者を
原料にしたポリエステルでも、酵素による分解を受けて
生分解性を持つことが知られ、本発明に用いる生分解性
ポリエステルについても、ジカルボン酸成分として、芳
香族系のものを一部使用可能である。
【0036】具体的にはフタル酸、イソフタル酸、テル
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、等から選ばれるジ
カルボン酸が挙げられる。芳香族ジカルボン酸成分を少
量含有したポリエステルは、強度が向上するが、その添
加量が脂肪族ジカルボン酸に比べ、多くなると、生分解
性が低下する傾向があり、必要とされるシート強度と生
分解性能のバランスにおいて、添加量は決定される。生
分解性ポリエステルはジカルボン酸成分を持つために分
解によってカルボン酸が生成してこのカルボン酸によっ
て雑菌等の繁殖抑制作用がある。
【0037】この他の生分解性ポリエステルとしては、
ヒドロキシカルボン酸の重縮合体が挙げられる。これら
の種類は問わないが、具体的にはグリコール酸、乳酸、
ジメチルグリコール酸、β−ヒドロキシプロパン酸、α
−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシ酪酸、γ−ヒドロキ
シ酪酸、α−ヒドロキシ枯草酸、β−ヒドロキ枯草酸、
γ−ヒドロキシ枯草酸、δ−ヒドロキシ枯草酸、δ−ヒ
ドロキシメチル枯草酸、α−ヒドロキシカプロン酸、
【0038】β−ヒドロキカプロン酸、γ−ヒドロキシ
カプロン酸、δ−ヒドロキシカプロン酸、δ−ヒドロキ
シメチルカプロン酸、ε−ヒドロキシカプロン酸、ε−
ヒドロキシメチルカプロン酸、等から選ばれる少なくと
も一種のヒドロキシカルボン酸成分からなるポリエステ
ルが挙げられる。ヒドロキシカルボン酸成分、ジカルボ
ン酸成分、ジオール成分からなるポリエステルも同様に
使用できる。
【0039】特に、得られた生分解性ポリエステルがシ
ート化し得る強度を持つ必要性から、ヒドロキシカルボ
ン酸成分が、グリコール酸、乳酸、δ−ヒドロキシカプ
ロン酸、またはε−ヒドロキシカプロン酸からなるポリ
エステルが好ましい。ヒドロキシカルボン酸の重縮合に
よって得られた生分解性ポリエステルも、カルボン酸成
分を持つことにより分解によってカルボン酸が生成して
このカルボン酸によって雑菌等の繁殖抑制作用がある。
【0040】生分解性ポリエステルは、種子等を固定化
するためにシート状であることが好ましく、広い範囲を
短時間に、かつ均質に播種できる。シートの形態として
は、リボン状細長い形状であっても良いし、広がりを持
ったシート状のものから線状のテープ状のものでも良
く、また耕作機に積載可能な形態でも良く、播種する土
地面の形状、方法等により適時選択できる。
【0041】本発明の生分解性ポリエステルからなるシ
ートの製造方法は、生分解性ポリエステルを用い、押し
出し機を使用した方法により、均質なシートを大量に製
造できる。押し出し機は、通常の単軸押し出し機で十分
に押し出し可能である。またポリエステルの溶融特性が
良くない場合には、必要に応じて2軸の押し出し機を使
用することも可能である。
【0042】押し出し温度は、使用する生分解性ポリエ
ステルの性質に依存するが、使用するポリエステルの融
点または軟化温度より、一般に10〜40℃高い操作温
度が適している。また、ホットプレス機を使用してのシ
ート化も可能であり、この場合には、任意の形状へのシ
ート化が容易である。プレス温度は、使用する生分解性
ポリエステルの性質に依存するものの、使用するポリエ
ステルの融点または軟化温度より、一般に10〜20℃
高い操作温度、プレス圧力は、20〜60kg/cm2
が適している。
【0043】この他、小面積のシートを得るには、キャ
ストによる製造方法もある。即ち、本発明の生分解性ポ
リエステルを、クロロホルム等のハロゲン系溶剤、TH
F、MEK、アセトン、シクロヘキサノン等のエーテル
またはケトン系溶剤、またはこれらの混合溶剤に溶解
し、溶剤を揮散させてシート、フィルムを得ることがで
きる。
【0044】本発明の生分解性発芽シートの厚さは、使
用する際に必要とされる強度に応じて、フィルムといわ
れる薄い0.01mm程度のものから、シート状と言わ
れる0.5mmのものまでを含み、必要な強度は該シー
トの厚みの調整によって可能である。また必要に応じ
て、二軸延伸等の延伸により強度を増すこともできる。
【0045】本発明の発芽シートには、種子の生育を阻
害しないように穴をあけておく、または網状、織物、不
織布状にすることもできる。シートの強度は、成形、加
工が容易で、シートとしての保存性の都合上、十分な強
度が必要とされることに加えて、発芽を阻害しない範囲
での柔軟性も必要である。シートの強度、柔軟性を示す
指標として、引っ張り強度を用いて、本発明に適した値
を示すと、引っ張り強度が500〜20,000kg/
cm2 (測定条件:23℃、50%相対湿度。以下、こ
とわりのない限りこの条件での引っ張り強度を指す。)
の柔軟な性質のシートが適している。
【0046】本発明に適用可能な種子については、その
種類は問わないが、具体的には、米、麦、黍等の穀類、
大豆、小豆等の豆類、ゴボウ、大根、人参、ビート等の
根菜類、ホウレン草、小松菜、キャベツ等の葉菜類、ピ
ーマン、キュウリ、トマト、茄子、いちご、すいか等の
果菜類や、ひまわり、すすき、芝、コスモス等の種子が
挙げられる。
【0047】胞子類については種類を問わないが具体的
には、キノコ類、シダ類、海藻類等の胞子にも使用でき
る。地下茎についても、特にその種類を問わないが球
茎、根茎、塊茎、およびりん茎が挙げられる。具体的に
は、球茎についてはサトイモ等の球茎が挙げられ、根茎
についてはコウボウ等の根茎が挙げられ、塊茎について
はキクイモ、ハマスゲ等の塊茎が挙げられ、りん茎につ
いてはユリ科のりん茎が挙げられる。ほふく茎について
も、特に種類を問わないが具体的には、セリ、芝等のほ
ふく茎が挙げられる。
【0048】生分解性ポリエステルからなるシートのみ
に種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎を固定化し
て使用することもできるが、保湿を目的として、生分解
性ポリエステルからなるシートに吸水性シートを併せて
使用することが出来る。吸水性シートについては、特に
限定を加える必要はないが、生分解性ポリエステルが、
やや疎水的であるため、水分や湿度を吸収・保持できる
ものが好ましく、かつシート状に成形できるものであれ
ば良い。
【0049】より具体的には、紙、布、不織布、スポン
ジ、吸水性ポリマーからなるシート等が挙げられる。ま
た吸水性シートの厚みも特に制限はないが、発芽を阻害
しない範囲の厚み及び強度であることが必要であり、上
記の素材を用いる場合には、厚み0.01mm〜3.0
mm程度のものが好ましい。
【0050】保湿を目的として使用する吸水性シート
が、セルロースを主原料とする紙や生分解性を有するポ
リマーからなる場合は、シート全体が生分解性であり、
播種後にシート自体が全て分解するようなシートをつく
ることが可能である。逆に土地の補強を目的とした護岸
工事用に使用する場合には、本発明の生分解性発芽シー
トを、非生分解性のポリマーからなる網、布、特に不織
布等と共に使用することも出来る。この場合には、網、
布、不織布が発芽前に播種した土地の補強をし、発芽後
も土中に残るために、土地補強効果を上げることができ
る。
【0051】本発明の生分解性発芽シートへの種子、胞
子類、地下茎、または、ほふく茎の固定方法は特に問わ
ないが、種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎を2
枚の生分解性ポリエステルからなるシートの間、または
生分解性ポリエステルからなるシートと吸水性シートの
間に挟み込むだけでも良い。本発明に用いられる生分解
性ポリエステルは、熱可塑性を有するため、60℃程の
温風等で加熱しながら種子を固定しても良い。
【0052】本発明の生分解性ポリエステルからなるシ
ートの中でも、柔軟なシート、特に引っ張り弾性率が
5,000kg/cm2以下の生分解性ポリエステルか
らなるシートの場合には、単にシート面に圧着するだけ
でもよく、または網状に成形したシートの場合には、種
子や地下茎、ほふく茎を引っかけて固定することもでき
る。また必要に応じて水溶性ポリマーまたはデンプン糊
等を固定用接着剤として使用することもできる。
【0053】2枚の生分解性ポリエステルからなるシー
トまたは生分解性ポリエステルからなるシートと吸水性
シートを使用する場合には、2枚のシートの接着は、全
面を圧着または加熱し接着する。または全面に上記の接
着剤を使用して接着する全面を接着する方法と、2枚の
シートを格子状、線状、または点状に圧着または加熱し
接着する。または接着剤を部分的に使用して接着する方
法が挙げられる。
【0054】本発明のシートには、必要に応じて目的生
物の生育に影響を及ぼさない農薬類を加えることができ
る。農薬類については種類を問わないが、具体的には殺
菌剤、殺虫剤、除草剤、植物成長調節剤等、また目的生
物の成長を促す肥料、土壌改良剤(材)等を加えても良
い。
【0055】殺菌剤としては種類を問わないが具体的に
は、銅剤、イオウ剤、フェノール剤、キノン剤および抗
生物質等が挙げられる。殺虫剤としては種類を問わない
が、具体的には、有機塩素系、有機リン系殺虫剤等が挙
げられる。また除草剤としては種類を問わないが、具体
的には、フェノール系、カーバメート系、ウレア系、ト
リアジン系殺草剤等が挙げられる。植物成長調節剤とし
ては種類を問わないが、具体的には、発芽促進剤、発根
促進剤、伸長抑制剤等が挙げられる。
【0056】肥料としては種類を問わないが、具体的に
は油粕、魚肥、カリ塩、石灰、炭酸カルシウム、硫酸ア
ンモニウム、尿素、硝安、リン酸質、窒素質等が挙げら
れる。土壌改良剤(材)としては種類を問わないが、具
体的には、泥炭、木炭、バーミキュライト、パーライト
等が挙げられる。
【0057】本発明のシート中に加える農薬類、肥料、
土壌改良剤(材)の量については、特に限定はないが、
農薬類はシート中の種子、胞子類、地下茎、または、ほ
ふく茎の重量の30%以下が好ましい。肥料はシート中
の種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎の重量の4
00%以下が好ましい。土壌改良剤(材)はシート中の
種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎の重量の20
0%以下が好ましい。
【0058】本発明の生分解性ポリエステルのシート
は、単独でも十分な柔軟性を持つが、ポリエステル、エ
ポキシ誘導体、フタル酸エステル、ポリエーテル等の可
塑剤を添加することにより、さらに柔軟性が増し、ま
た、種子、胞子等、地下茎、または、ほふく茎との接着
が良くなる。可塑剤の具体例としては、アジピン酸系ポ
リエステル、セバシン酸系ポリエステル、脂肪酸のエポ
キシ誘導体、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、
フタル酸ジフェニル、フタル酸ジシクロヘキシル、ポリ
エチレングリコール等が挙げられる。
【0059】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、もとより、ここで記載の種子、胞
子等、地下茎、または、ほふく茎、薬剤、または添加剤
の種類および配合比率のみに限定されることなく広い範
囲で使用可能である。
【0060】〔実施例1〕ポリ乳酸(ピュラック社製、
重量平均分子量68,600(ポリスチレン換算)、引
っ張り弾性率19,000kg/cm2 )を、50mm
単軸押し出し機を用いて、吐出温度165〜175℃、
吐出量20kg/時間、幅60mm、巻き取り速度20
m/分の条件で、25μmのポリ乳酸からなる生分解性
ポリエステルシートを作成した。
【0061】この生分解性ポリエステルからなるシート
と、濾紙(5B)の間に芝種子(ベントグラスパター)
25mgをはさみ込んで、固定した。これらを直径9c
mのプラスチックスシャーレへ敷き、蒸留水2mlを加
えて恒温恒湿機へ入れた。23℃、相対湿度51〜52
%、明状態17時間、暗状態7時間のサイクル条件下で
8日間栽培し、発芽状況を調査した。
【0062】また、並行して、シャーレ内に発生したカ
ビのコロニー数も測定した。なお、対照実験として、ポ
リ乳酸のシート無しで濾紙上に芝種子(ベントグラスパ
ター)25mgを播種し、固定化せずに同条件で発芽状
況等を調査した。表1に示す通り、生分解性ポリエステ
ルを使用した生分解性発芽シートの場合の芝種子の発芽
率は、生分解性ポリエステルを使用したシート無しの場
合と同等で、発芽率の低下は認められなかった。また、
カビ等の発生も認められなかった。
【0063】〔実施例2〕乳酸系共重合体(ラクタイド
90重量%と、テレフタル酸15モル%、イソフタル酸
15モル%、アジピン酸20モル%、エチレングリコー
ル25モル%、ネオペンチルグリコール25モル%から
なるポリエステル10重量%を共重合させて調製した。
重量平均分子量147,000(ポリスチレン換算)、
引っ張り弾性率14,500kg/cm2 )を、50m
m単軸押し出し機を用いて、吐出温度180〜200
℃、吐出量20kg/時間、幅60mm、巻き取り速度
20m/分の条件で、25μmの乳酸系共重合体からな
る生分解性ポリエステルシートを作成した。
【0064】この生分解性ポリエステルシートと、不織
布(ポリウレタン系不織布、厚さ1.5mm)の間に、
芝種子(ベントグラスパター)25mgをはさみ固定化
した。これらを直径9cmのプラスチックスシャーレへ
敷き、蒸留水2mlを加えて恒温恒湿機へ入れ、23
℃、相対湿度51〜52%、明状態17時間、暗状態7
時間のサイクル条件下で、8日間栽培し、発芽状況を測
定した。
【0065】また、並行して、シャーレ内に発生したカ
ビのコロニー数も調査した。なお、対照実験として、生
分解性ポリエステルシート無しで、濾紙上に芝種子(ベ
ントグラスパター)25mgを播種し、固定化せずに同
条件で発芽状況等を調査した。表2に示す通り、生分解
性ポリエステルシートを使用した生分解性発芽シートの
場合の芝種子の発芽率は、生分解性ポリエステルシート
無しの場合と同等で、発芽率の低下は認められなかっ
た。また、カビ等の発生も認められなかった。
【0066】〔実施例3〕ポリε−カプロラクトン(重
量平均分子量186,000(ポリスチレン換算)、引
っ張り弾性率9,000kg/cm2 )を、ホットプレ
ス機を用いてプレス温度60℃、プレス圧40kg/c
2の条件で、厚み100μmのシートを作成した。
【0067】このシートと和紙の間に芝種子(ベントグ
ラスパター)25mgをはさみ、60℃の温風で固定化
した。これらを直径9cmのプラスチックスシャーレへ
敷き、蒸留水2mlを加えて、恒温恒湿機へ入れた。実
施例1と同様の条件で、8日間栽培し、発芽状況を測定
した。
【0068】対照実験として、生分解性ポリエステルシ
ート無しで、同条件で発芽状況等を調査した。表3に示
す通り、生分解性ポリエステルシートを使用した場合の
芝種子の発芽率は、生分解性ポリエステルシート無しの
場合と同等で、発芽率の低下は認められなかった。ま
た、カビ等の発生も認められなかった。
【0069】〔実施例4〕ポリエチレンスクシネート
(エチレングリコール成分50モル%、コハク酸成分5
0モル%、重量平均分子量77,000(ポリスチレン
換算)、引っ張り弾性率11,000kg/cm2
を、ホットプレス機を用いて、プレス温度130℃、プ
レス圧40kg/cm 2の条件で、厚み50μmの生分
解性ポリエステルシートを作成した。
【0070】この50μmのシートと、セルロースレー
ヨン(30メッシュ)の間に芝種子(ベントグラスパタ
ー)25mgを、澱粉糊を使用して固定化した。これら
を直径9cmのプラスチックスシャーレへ敷き、蒸留水
2mlを加えて恒温恒湿機へ入れた。実施例1と同様の
条件で8日間栽培し、発芽状況を測定した。
【0071】対照実験として、アセテートレーヨン上で
の同条件の発芽状況を測定した。表4に示す通り、生分
解性ポリエステルを使用した生分解性発芽シートの場合
の芝種子の発芽率は、生分解性ポリエステルシート無し
の場合と同等で、発芽率の低下は認められなかった。ま
た、カビ等の発生も少なかった。
【0072】〔比較例1〕ポリビニルアルコールの15
μmのシートと、濾紙(5B)の間に芝種子(ベントグ
ラスパター)25mgをはさみ込んで固定化し、実施例
1と同様にプラスチックスシャーレヘ敷き、蒸留水2m
lを加え、恒温恒湿機へ入れ、同条件で栽培した。表1
に示す通り、ポリビニルアルコールシートを使用した場
合には芝種子の発芽率の低下が認められ、さらに、カビ
の発生も認められた。
【0073】〔比較例2〕ポリビニルアルコールの15
μmのシートと、不織布(ポリウレタン系不織布、厚さ
1.5mm)の間に芝種子(ベントグラスパター)25
mgをはさみ込んで固定化し、実施例2と同様に、恒温
恒湿機へ入れ、同条件で栽培した。表2に示す通り、ポ
リビニルアルコールシートを使用した場合には芝種子の
発芽率の低下が認められ、さらに、カビの発生も認めら
れた。
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【発明の効果】本発明は、種子、胞子類、地下茎、また
は、ほふく茎等の繁殖可能な植物器官を、容易に固定で
き、かつそれらの発芽を阻害することなく、また目的と
しない雑菌等による病害の発生もなく、生分解性を有す
る生分解性発芽シートを提供できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性ポリエステルからなるシート
    に、種子、胞子類、地下茎、または、ほふく茎が固定さ
    れてなることを特徴とする生分解性発芽シート。
  2. 【請求項2】 生分解性ポリエステルが、脂肪族系ポリ
    エステルである請求項1記載の生分解性発芽シート。
  3. 【請求項3】 生分解性ポリエステルが、環状エステル
    の開環重合により製造されるポリエステルである請求項
    1記載の生分解性発芽シート。
  4. 【請求項4】 生分解性ポリエステルが、乳酸系ポリエ
    ステルである請求項1記載の生分解性発芽シート。
  5. 【請求項5】 生分解性ポリエステルが、乳酸成分とジ
    カルボン酸成分とジオール成分を必須成分としてなる乳
    酸系共重合体である請求項1記載の生分解性発芽シー
    ト。
  6. 【請求項6】 生分解性ポリエステルが、ジカルボン酸
    成分とジオール成分を必須成分としてなる脂肪族系ポリ
    エステルである請求項1記載の生分解性発芽シート。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の生
    分解性ポリエステルからなるシート上に、更に吸水性シ
    ートを被覆し、二つのシートの間に種子、胞子類、地下
    茎、または、ほふく茎が固定されてなる生分解性発芽シ
    ート。
  8. 【請求項8】 吸水性シートが、紙または布である請求
    項7記載の生分解性発芽シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09249477A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Yuukishitsu Hiryo Seibutsu Kassei Riyou Gijutsu Kenkyu Kumiai 崩壊性皮膜被覆粒状肥料
WO2002094003A1 (en) * 2001-04-13 2002-11-28 Republic Of Korea Represented By Rural Development Administration Biodegradable mulching-mat for preventing weeds and method for manufacturing the mat
JP2014094000A (ja) * 2012-10-09 2014-05-22 Tankatsu:Kk 種子付防草シートによる緑化工法

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JPH09249477A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Yuukishitsu Hiryo Seibutsu Kassei Riyou Gijutsu Kenkyu Kumiai 崩壊性皮膜被覆粒状肥料
WO2002094003A1 (en) * 2001-04-13 2002-11-28 Republic Of Korea Represented By Rural Development Administration Biodegradable mulching-mat for preventing weeds and method for manufacturing the mat
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