JPH0779437B2 - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JPH0779437B2
JPH0779437B2 JP4340420A JP34042092A JPH0779437B2 JP H0779437 B2 JPH0779437 B2 JP H0779437B2 JP 4340420 A JP4340420 A JP 4340420A JP 34042092 A JP34042092 A JP 34042092A JP H0779437 B2 JPH0779437 B2 JP H0779437B2
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JP
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circuit
image signal
memory
image
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堅二 豊田
隆男 渡辺
英也 井上
純美 粕谷
裕 市原
章 宮地
克三 水ノ江
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、電子カメラに関する。より詳述
すると撮影光学系によって形成された被写体像を撮像手
段を用いて画像信号に変換し、該画像信号を表示手段で
画像化すると共に記憶手段で記憶する電子カメラに関す
る。この種のカメラ、いわゆる電子ビューファインダを
備えたカメラにセルフタイマ撮影等、撮影者がカメラか
ら離れて撮影することを可能とする遠隔手段を設けるこ
とが考えられる。しかしこの手段により遠隔撮影を行う
場合は、前記表示手段を観察することは不可能であり、
それにも関わらず表示手段を動作させることは電源を無
駄に消費させることになった。本発明の目的は、遠隔撮
影を行なっている間は、表示手段の動作を不可能とする
ことにより電源消費を抑えることのできる電子カメラを
得ることにある。
【0002】この目的を達成するために本発明は、撮影
光学系によって形成された被写体像を画像信号に光電変
換する撮像手段と、該画像信号を画像化する表示手段
と、該画像信号を記憶する記憶手段とを、手動操作によ
り前記画像信号を前記記憶手段へ自動的に書き込ませる
動作を開始させる遠隔撮影手段とを有し、該遠隔撮影手
段の動作中は前記表示手段の作動を禁止する構成とし
た。
【0003】本発明の実施例を図面に従って説明する。
なお本発明に基づく記載は、(本電子カメラの構成)
(本電子カメラの操作装置)(本電子カメラの制御)
(本電子カメラの動作)および(表示)である。尚、以
下に参照するブロック図(図3、図4)における各構成
要素間の矢印は、単に信号の送受関係を示すものであっ
て、各構成要素間が1本の信号ラインで結ばれる場合の
みを示すものではなく、また1種類の信号が送受される
場合のみを示すものでもない。
【0004】(本電子カメラの構成)図1において、電
子カメラCは互いに分離可能な撮像部C1 と記憶部C2
とから構成されている。撮像部C1 は、被写体に対応す
る画像信号を作り出す。この画像信号は、記憶部C2
送られそこに内蔵された記憶系(後に詳述する。)に記
憶される。記憶部C2 は、撮像部C1 から取りはずし
て、VTR等の不図示の外部記憶手段に接続して記憶系
に記憶した画像信号をそこへ転送することができる。
【0005】以下これらの構成を詳しく説明する。撮像
部C1 の上面には、トリガボタン1が設けられている。
該ボタン1は、カメラCの動作を開始させるために押下
され、第1のストロークとそれより深い第2のストロー
クで押下可能である。(以下第1ストロークの押下を半
押、第2ストロークのそれを全押という。)前面には撮
像部C1 から着脱可能な撮影光学系L、セルフタイマー
撮影を開始するために押圧される押ボタン2、フラッシ
ュ発光部3、及び光学ファインダ4の対物部4aが設け
られている。側面には、記憶部C2 を撮像部C1 から取
りはずす際操作されるスライダ5が設けられている。
【0006】(本電子カメラの操作装置)図2におい
て、撮像部C1 の背面上方には、光学ファインダの接眼
部4b、撮影動作をやり直すために押圧されるクリアボ
タン6、各種撮影モードを選択するための切換レバー
7、該レバー7の回転中心にアクセスボタン8が設けら
れている。切換レバー7を「A」の位置に切換えると自
動アクセスモード、「MAN」の位置に切り換えると手
動アクセスモード、「MUL」の位置に切り換えると多
重露出モード、そして「ch1」・「ch2」の位置に
切り換えると第1・第2のクロマキーモードがそれぞれ
選択される。これらの撮影モードに関しては、後に詳述
する。アクセスボタン8は、記憶部C2 に内蔵された記
憶系に格納された複数フレーム分の画像信号を1フレー
ムずつ順次循環的にアクセスするために押圧される。さ
らに撮像部C1 の背面上方には、合成画像信号を得るた
めのモード、すなわち多重露出モード・クロマキーモー
ドが選択されたときに画像信号の合成モードを選択する
ために操作される切換スライダ9、そして後述するモニ
ターDで画像化されている画像の種別を表示する7セグ
メントの液晶表示素子等の電気光学素子から成る表示素
子10が配設されている。背面下方には液晶マトリク
ス、エレクトロルミネッセンス等の電気光学素子から成
り、1フレームの画像信号を画像化するモニターD、該
モニターDの動作をON・OFFするために押圧される
押ボタン11、露出モード選択用スライダ12、露出時
間設定スライダ13、絞り値設定スライダ14、輝度調
節スライダ15、そしてクロマキーモードが選択された
ときに操作される色指定用スライダ16が配置されてい
る。露出モード選択用スライダ12は、これを「T」の
位置に合わすとシャッタ優先、「A」の位置だと絞り優
先、「P」の位置だとプログラムの各自動露出モードが
選択され、「M」の位置に合わせるとマニュアル露出モ
ードが選択される。撮像部C 1 の側面には画像信号を、
VTR等の外部記憶装置やCRT表示装置へ出力した
り、外部記憶装置や外部撮像装置から入力するためのコ
ネクタ17が設けられている。
【0007】記憶部C2 の背面には、後述する記憶系の
使用状況が一目で分かるように構成されたエレクトロク
ロミック表示素子等の電気光学素子から成る表示素子1
8が配設されている。 (画像信号の経路説明)図3において、図示なき被写体
から来た光は、撮影光学系LによってCCD等の撮像素
子I上で結像される。撮像素子Iは、カラーモザイクフ
ィルタをその撮像面に有しており、この被写体像を光電
変換する。この被写体像に対応する電気信号は、記録処
理系Wからの駆動信号によって画像信号として動画周期
(例えば1秒間に30フレームの周期)で繰り返して読
み出される。(以後この画像信号を生画像信号と呼ぶ)
記録処理系Wは、この生画像信号に増幅、後述する記憶
系M・バッファメモリBがディジタルメモリの場合はA
D変換等の処理を施して出力する。生画像信号は、切換
スイッチ回路S1に第1の入力端子S1aを介して入力
し、該回路S1を通過すると、遅延回路De1に入力さ
れ、遅延される。(この回路De1を設けた理由は後述
する)その後ゲート回路G1を通過すると加算回路Aに
その第1の入力端子Aaを介して送られる。
【0008】該回路Aは、第2の入力端子Abも有し、
両端子Aa、Abにそれぞれ送られてくる画像信号を加
算し、両信号を重ね合わせた合成画像を出力する。しか
し入力信号が1つだけの場合は、その入力信号をそのま
ま出力する。また回路Aには、前記輝度調節スライダ1
5に連動した輝度調節信号発生手段15aが接続されて
おり、これは回路Aに入力される画像信号の輝度レベル
をスライダ15の操作に応じて可変とする。上記生画像
信号は、加算回路Aからそのまま出力されると4つに分
岐し、それぞれ再生処理系R、記憶系M、切換スイッチ
回路S2の第1の入力端子S2a、そして前記コネクタ
17に送られる。
【0009】再生処理系Rは、入力された画像信号に増
幅、画像信号がディジタル信号の形で入力される場合
は、DA変換等の処理を施し、前記モニターDに送出す
る。モニターDは、再生処理系Rからの駆動信号によっ
て制御され、入力された画像信号を画像化する。従って
再生処理系Rに上記生画像信号が入力すると、モニター
Dには撮像素子1に結像している被写体像が動画で再現
される。
【0010】以上述べた撮像素子IからモニターDにい
たる生画像信号の経路(I−W−S1−De1−G1−
A−R−D)を、以下ID経路と称する。撮像素子Iか
ら加算回路Aを経て切換スイッチ回路S2の第1の入力
端子S2aに送られた生画像信号は、これを通過すると
バッファメモリBへ書込可能となる。このバッファメモ
リは、1フレーム分の容量を持っている。連続的に送ら
れてくる生画像信号のうちの任意の1フレームだけが該
メモリBに書き込まれ、記憶される。(以後このメモリ
Bに格納された1フレームの生画像信号を撮影画像信号
と呼ぶ)この撮像素子IからバッファメモリBに至る生
画像信号の経路(I−W−S1−De1−G1−A−S
2−B)を以下IB経路と称する。
【0011】撮像素子Iから加算回路Aを経て、記憶系
Mへ書込まれた生画像信号は、そこに格納される。該記
憶系Mは、記憶部C2 に内蔵されており、入力された画
像信号を複数フレーム分記憶できる容量を持ち、記憶さ
れた任意の1フレーム分の画像信号(以後この画像信号
を記憶画像信号と称する)をランダムアクセスできるも
のである。例えば1フレーム分の画像信号を記憶可能な
容量を有するビデオRAM磁気バブル等のメモリを複数
個有する。そして任意のメモリをランダムにアクセスで
き、アクセスされたメモリは記憶系Mの入力端子と出力
端子に接続可能となるものである。
【0012】個々のメモリは、非常に多くのメモリセル
から構成されており、1画素分の画像信号につき1つの
メモリセルを割当てる。撮像素子Iから記憶系Mに至る
生画像信号の経路(I−W−S1−De1−G1−A−
M)を以下IM経路と称する。記憶系Mから読出された
記憶画像信号は、遅延回路De2と切換スイッチ回路S
2の第2の入力端子S2bに送出される。
【0013】遅延回路De2に入力された記憶画像信号
は、そこで遅延され、ゲート回路G2に送出される。
(回路De2を設けた理由は、後述する)記憶画像信号
は、回路G2を通過すると、加算回路Aに第2の入力端
子Abを介して入力し、第1の入力端子Aaに入力信号
がある場合は該入力信号と加算された形で、ない場合は
そのままの形で出力される。
【0014】加算回路Aから再生処理系Rに送出された
記憶画像信号は、そこで前述と同様の処理を施され、モ
ニターDに送り込まれる。そしてそこで静止画で画像化
される。この記憶系Mから表示素子Dに至る記憶画像信
号の経路(M−De2−G2−A−R−D)を、以後M
D経路と称する。
【0015】記憶系Mから加算回路Aを経て、再び記憶
系Mに書込まれた記憶画像信号は、そこに格納される。
この記憶系Mから記憶系Mに至る記憶画像信号の経路
(M−De2−G2−A−M)を以下MM経路と称す
る。記憶系Mから読出され、切換スイッチ回路S2の第
2の入力端子S2bに入力した記憶画像信号は、回路S
2を通過するとバッファメモリBに書込み可能となる。
メモリBに書込まれた画像信号は、そこで記憶される。
【0016】この記憶系MからバッファメモリBに至る
記憶画像信号の経路(M−S2−B)を以下MB経路と
称する。また記憶系Mから読出され、加算回路Aを経
て、スイッチ回路S2の第1入力端子S2aに送出され
た記憶画像信号は、それを通過するとバッファメモリB
に書込み可能となる。この記憶系Mから加算回路Aを経
てバッファメモリBに至る記憶画像信号の経路(M−D
e2−G2−A−S2−B)を以下MAB経路と称す
る。
【0017】バッファメモリBに格納された画像信号
(撮影画像信号又は記憶画像信号)は、切換スイッチ回
路S1に第2の入力端子S1bを介して入力する。これ
を通過すると遅延回路De1を介してゲート回路G1に
入力し、これを通過すると加算回路Aに第1の入力端子
Aaを介して入力する。加算回路Aから再生処理系Rに
入力した該画像信号は、そこで前述と同様の処理を施こ
され、モニターDに送出される。モニターDは、該画像
信号を静止画像信号として画像化する。
【0018】このバッファメモリBからモニターDに至
る画像信号の経路(B−S1−De1−G1−A−R−
D)を以後BD経路と称する。バッファメモリBから加
算回路Aを経て、記憶系Mへ書込まれた画像信号は、そ
こに格納される。このバッファメモリBから記憶系Mに
至る信号経路(B−S1−De1−G1−A−M)を以
後BM経路と称する。
【0019】(本電子カメラの構成)図3において、切
換スイッチSw1・Sw2・Sw3、色判別回路CD、
インバータIv、ゲート回路G1・G2、遅延回路De
1・De2は、クロマキー機構を構成している。切換ス
イッチSw1は、共通端子が色判別回路CDの入力端子
に、端子ch1が、切換スイッチ回路S1の出力端子
に、端子ch2が記憶系Mの出力端子に接続されてい
る。切換スイッチSw2は、その共通端子が回路CDの
出力端子とインバータIvの入力端子とに、端子ch
1' がゲート回路G2の第1制御入力端子G2cに、端
子ch2' がゲート回路G1の第1制御入力端子G1c
に接続されている。切換スイッチSw3は、その共通端
子がインバータIvの出力端子に、端子ch1”がゲー
ト回路G1の第1制御入力端子G1cに、端子ch2”
がゲート回路G2の第1制御入力端子G2cに接続され
ている。スイッチSw1・Sw2・Sw3は、それぞれ
切換レバー7に連動して切換えられる。レバー7が
「A」・「MAN」・「MUL」の位置にある時は中立
(無接続)であり、「ch1」の位置にある時はそれぞ
れ端子ch1・ch1' ・ch1”に接続され、「ch
2」の位置にある時にはそれぞれ端子ch2・ch2'
・ch2”に接続される。
【0020】色判別回路CDの入力端子は、スイッチS
w1の切換接続によってスイッチ回路S1又は記憶系M
の出力端子のどちらか一方に接続可能である。回路CD
は、スイッチ回路S1又は記憶系Mから画像信号を受
け、該画像信号の色情報を検知する。そして画像信号が
所定の色に対応するものであることを検知した時は、Hi
ghレベル(以下Hと略記する)の出力を、検知しない時
は、Lowレベル(以下Lと略記する)の出力を発生す
る。回路CDには前記スライダ16に連動して検知する
色を指定するための色指定信号発生手段16aが接続さ
れている。回路CDの出力は、スイッチSw2の切換接
続によってゲート回路G1・G2の第1制御入力端子G
1c・G2cのどちらか一方に送出可能である。スイッ
チSw3は、スイッチSw2が入力端子G1cと接続し
ている時は入力端子G2cと接続しており、スイッチS
w2が入力端子G2cと接続している時は入力端子G1
cと接続している。従って回路CDの出力を受けるイン
バータIvの出力、すなわち回路CDの反転出力は、回
路CDの出力が入力端子G1cに送られた時は入力端子
G2cへ、回路CDの出力が入力端子G2cに送られた
時は入力端子G1cへ送られる。
【0021】ゲート回路G1・G2は、第1制御入力端
子への入力がHの時は開状態(導通)、Lの時は閉状態
(不導通)となる。尚、スイッチSw1・Sw2・Sw
3が中立の時と回路CDが不動作の時は、両入力端子G
1c・G2cへは不図示の給電ラインよりHの出力が印
加される。従って色判別回路CD、インバータIvの出
力のH・Lによってゲート回路G1・G2は、相補的に
開閉制御され、遅延回路De1・De2から出力される
画像信号を通過させたり、させなかったりする。
【0022】遅延回路De1・De2は、色判別回路C
Dで色検知した画像信号と、ゲート回路G1・G2によ
って導通・不導通にする画像信号とを一致させるために
設けられたものである。 (本電子カメラの制御)図4において制御回路CCは、
本実施例の各構成要素の動作を制御する。スイッチ1a
は、トリガボタン1を半押しすると回路CCの入力端子
i1と、全押しすると入力端子i2と接続され、トリガ
ボタン1の押下を回路CCに伝える。スイッチ6aは、
クリアボタン6を押圧すると閉成され、クリア信号を入
力端子i3を介して回路CCに送る。スイッチ7aは、
切換レバー7を「ch1」・「ch2」の位置に合わせ
た時に閉成され、クロマキーモードが選択されたことを
回路CCへ入力端子i4を介して伝える。スイッチ7b
は、レバー7を「A」以外の位置に合わせた時に閉成さ
れる。スイッチ8aは、アクセスボタン8を押圧すると
閉成され、この時スイッチ7bを閉成されていれば手動
アクセス信号が回路CCの入力端子i5に送られる。ス
イッチ7Cは、切換レバー7を「A」の位置に合わせる
と回路CCの入力端子i6と、「M」の位置に合わせる
と入力端子i7と、「MUL」又は「ch1」・「ch
2」の位置に合わせるとスイッチ8aの共通端子と接続
され、選択した撮影モードを制御回路CCに伝える。ス
イッチ9aは、切換スライダ9が「CM」の位置にある
と回路CCの入力端子i8と、「MM」の位置にあると
入力端子i9と接続される。この時切換レバー7が「M
UL」又は「ch1」・「ch2」の位置にあってスイ
ッチ7Cとスイッチ9aとが接続されていれば選択され
た合成モードが回路CCに伝えられる。回路CCの入力
端子i10には記憶系Mの出力端子が接続されており、
入力端子i11には、図6に示したAND回路Anの出
力端子が接続されている。
【0023】制御回路CCの出力端子O1は、記憶処理
系Wの制御端子Wcに接続されており、これを作動させ
る作動信号や撮像素子Iから画像信号を読出すための同
期信号を出力する。出力端子O2は、再生処理系Rの制
御端子Rcに接続されており、これへも作動信号、モニ
ターDで画像信号を画像化させるための同期信号を出力
する。出力端子O3は、記憶系Mの制御端子Mcに接続
されている。
【0024】記憶系Mを構成するメモリがそれぞれビデ
オRAMのようなメモリだった場合、回路CCの出力端
子O3から記憶系Mへは、任意のメモリへ画像信号を書
込んだり、任意のメモリから画像信号を読出すための信
号が送られる。すなわち任意のメモリをアクセスするた
めの第1のアドレス信号(この信号は、メモリの数だけ
種類がある)と、アクセスされたメモリに入力端子を介
して画像信号を書込可能とする書込信号と、アクセスさ
れたメモリから出力端子を介して記憶画像信号を読出可
能とするための読出信号、そして1画素分の画像信号を
1フレーム分にわたって順次各メモリセルに書込み、ま
たは各メモリセルから読出すための第2のアドレス信号
が送られる。
【0025】制御回路CCの出力端子O4・O5は、ゲ
ート回路G1・G2の第2制御入力端子G1c' ・G2
c' にそれぞれ接続されており、これらの開閉制御する
制御信号を出力する。従ってゲート回路G1・G2は、
先のクロマキー系と回路CCの両者によって開閉制御さ
れることになる。ゲート回路は、第1と第2の制御入力
端子の双方共にHの入力信号が送られると開状態とな
る。回路CCの出力端子O6−O7は、切換スイッチ回
路S1・S2の制御入力端子S1c・S2cにそれぞれ
接続されており、これらを切換制御にする信号を発す
る。
【0026】出力端子O8は、バッファメモリBの制御
端子Bcに接続されている。このメモリBが例えば1フ
レーム分の画像信号を記憶する容量を有するビデオRA
Mだとすると、出力端子O8からは画像信号をメモリB
へ書込可能とするための書込信号、メモリBから読出可
能とするための読出信号、及び画像信号を読出し、書込
むためのアドレス信号(これは、前記第2のアドレス信
号にあたる)が出力される。
【0027】出力端子O9は、色判別回路CDの制御端
子CDcに接続されており、該回路CDへ作動信号を送
る。露出演算回路Eには、図2に示したスライダ13・
14にそれぞれ連動する可変抵抗13a・14aと、露
出モード選択スライダ12に連動して切り換えられるス
イッチ12aと、撮影光学系Lと絞りStpを通過した
被写体光を受ける測光用素子Pdとが設けられている。
可変抵抗13a・14aは、スライダ13・14でそれ
ぞれ手動設定された露出時間情報及び絞り値情報を回路
Eに伝達する。測光用素子Pdは、被写体輝度情報を回
路Eに伝達する。
【0028】スイッチ12aは、露出モード切換スライ
ダ12を「T」の位置に合わせてシャッタ優先自動露出
を選択すると端子Tに、「A」の位置に合わせて絞り優
先自動露出を選択すると端子Aに、「P」の位置に合わ
せてプログラム自動露出を選択すると端子Pに、「M」
の位置に合わせてマニュアル露出を選択すると端子Mに
それぞれ接続される。露出演算回路Eは、スイッチ12
aが端子Tに接続されると可変抵抗13aと測光用素子
Pdからの情報から適正な絞り値を演算し、端子Aに接
続されると可変抵抗14aと測光用素子Pdからの情報
から適正な露出時間を演算し、端子Pに接続されると測
光用素子Pdからの情報に対応する予め設定された適正
露出時間と絞り値の組み合わせを選択し、端子Mに接続
されると可変抵抗13aと14aとからの情報をそのま
ま受け入れる。
【0029】露出演算回路Eは、出力端子E4 から絞り
駆動装置SDへ手動又は自動的に設定した絞り値情報を
送る。また装置SDから絞り駆動完了信号を入力端子E
3 を介して受けると、同時に出力端子E1 を介して露出
開始信号を回路CCの入力端子i12に送り、それと共
に回路CCの出力端子O10から供給される同期信号に
基づいて計時を開始する。そして手動又は自動的に設定
された露出時間経過後に露出終了信号を出力端子E1
介して入力端子i12へ送る。駆動装置SDは、回路C
Cの出力端子O11から絞り駆動開始信号を受けると、
回路Eの出力端子E4 から入力している絞り値信号に応
じて絞りStpを駆動し、絞り駆動が完了すると回路E
の入力端子E3 へ絞り駆動完了信号を発する。
【0030】フラッシュ発光回路Fは、その入力端子が
露出演算回路Eの出力端子E5 に接続されており、被写
体輝度が低い場合等に回路Eから発光開始信号と発光停
止信号を受ける。回路Fは、該両信号により発光量を規
定された自動調光撮影を可能とする。制御回路CCに戻
って、その出力端子O12には撮像部C1 の表示素子1
0が接続されており、表示素子Dで画像化されている画
像信号の種別を表示するための駆動信号が発せられる。
その表示態様は、図5に示されているが後に説明する。
【0031】回路CCの出力端子O13は、記憶部C2
の表示素子18に接続されており、駆動信号を発する。
素子18は、これにより記憶系Mの各メモリが使用済か
否かを一瞥で分かるように表示する。表示素子18は、
記憶部C2 が撮像部C1 から取りはずされてもその表示
状態が保持される。そのために記憶部C2 内には、表示
状態保持回路が設けられている。また素子18がエレク
トロクロミック素子で構成されている場合は、該素子自
体にメモリ性が備わっているのでこの回路は不要とな
る。
【0032】図6において、AND回路Anの出力端子
は、制御回路CCの入力端子i11に接続されている。
回路CCは、回路Anの出力がLの時には出力端子O2
から再生処理系Rの制御端子Rcへ作動信号を送るのを
止め、処理系Rの動作を不可能とする。回路Anの一方
の入力端子には、TフリップフロップTが接続されてい
る。該フリップフロップTは、押ボタン10の押圧毎に
L・Hの出力を交互に発する。
【0033】回路Anの他方の入力端子にはセルフタイ
マー回路Stの第1入力端子Stoが接続されている。
該端子Stoは、セルフタイマー撮影開始用の押ボタン
2の押圧に連動して出力がHからLに反転し、所定時間
経過するとHに戻る。回路Stは、さらに第2の出力端
子Sto' を有している。該端子Sto' は、回路CC
の入力端子i1に接続されており、ボタン2の押圧から
前記所定時間経過後にLの出力を発する。
【0034】(本電子カメラの動作)次に本発明の実施
例の動作について説明する。まず自動アクセスモードを
選択して撮影する場合について説明する。自動アクセス
モードとは、制御回路CCが記憶系Mのメモリのうち未
使用のものをトリガボタン1の全押毎に順次自動的にア
クセスし、そのアクセスされたメモリセルに撮影画像信
号を書込むモードである。
【0035】最初全ての構成要素は不作動状態にある。
図2に示したように切換レバー7を「A」の位置に合わ
せる。そうすると図4のスイッチ7Cが制御回路CCの
入力端子i6に接続され、回路CCに自動アクセスモー
ドを選択したことが伝達可能となる。露出モード選択ス
ライダ16を所望のモードに選択する。ここではシャッ
タ優先モードを選択するものとして説明する。スライダ
12を「T」の位置に合わせ、露出時間設定スライダ1
3を摺動させて所望の露出時間を選択する。これに応じ
て図4のスイッチ12aが端子Tに接続されて回路Eに
シャッタ優先モードが選択されたことを伝達可能とし、
そして手動設定された露出時間情報が、回路Eに伝達可
能となる。
【0036】トリガボタン1を半押し(第1回目)する
と図4のスイッチ1aが回路CCの入力端子i1に接続
される。そうするとそれに応じて回路CCの出力端子O
1、O2、O10からそれぞれ作動信号と同期信号が発
せられ、記録処理系W・再生処理系Rそして露出演算回
路Eが起動する。それと共に出力端子O6からの制御信
号によって切換スイッチ回路S1を第1の入力端子S1
aからの信号を通過させる状態に、すなわち出力端子を
入力端子S1aに接続し、出力端子O4からの制御信号
によってゲート回路G1を閉から開状態にさせる。
【0037】そのために生画像信号がID経路で流れ
る。この時記録処理系Wと再生処理系Rとは所定の動画
周期(例えば30フレーム/秒の周期)で動作するので
モニターDには現在撮像素子Iに結像している画像がそ
のまま動画で再現される。これを観察して被写体を決定
する。この時、露出時間(電荷蓄積時間)はスライダ1
3で設定した露出時間とは無関係な所定の値に固定され
ており、露出演算回路Eは、この値と測光用素子Pdの
測光出力に基づいて演算した適正絞り値信号を絞り駆動
装置SDに送る。該装置SDは、この信号と制御回路C
Cからの絞り駆動開始信号とを受けて撮影中常時絞りS
tpを適正絞り値になるように制御する。
【0038】尚、トリガボタン1の押下に応じて開かれ
た信号経路は、ボタン1の押下後、そこから指を離して
もその状態は変わらない。再びボタン1を半押し(第2
回目)すると回路Eは、測光用素子Pdからの被写体輝
度情報とスライダ12で手動的に設定された露出時間情
報に基づいて適正絞り値を算出する。すなわち回路E
は、シャッタ優先自動露出モードで動作する。そして算
出された適正絞り値信号は、絞り駆動装置SDに送られ
る。これと同時に回路CCは、装置SDに絞り駆動開始
信号を送る。装置SDは、この信号を受けると適正絞り
値信号に応じて絞りStpを駆動する。この絞り駆動が
完了すると装置Sdは、回路Eへ絞り駆動完了信号を出
力する。回路Eはこの信号を受けると同時に制御回路C
Cの入力端子i12へ露出開始信号を送る。回路CC
は、この信号を受けると同時に記録処理系Wに出力端子
O1を介して露出開始信号を送り、記録処理系Wによっ
て撮像素子Iの露出(撮像素子IがCCDの場合は、受
光部における電荷蓄積)を開始させる。回路Eは、露出
開始信号を出力してから、スライダ13で設定された露
出時間が経過すると回路CCの入力端子i12へ露出終
了信号を送る。回路CCは、これを受けると同時に処理
系Wへ露出終了信号を送り、処理系Wによって撮像素子
Iの露出を終了させる。例えば撮像素子IがCCDであ
った場合は、この露出終了信号により受光部に蓄積した
電荷を蓄積部へ転送させる。続いて回路CCは、出力端
子O7から制御信号を発してスイッチ回路S2を第1入
力端子S2aからの画像信号を通過可能状態とし、出力
端子O8から書込み信号を発してバッファメモリBを書
込み可能状態とする。そして出力端子O1から記録処理
系Wへ引き続き送られる同期信号によって撮像素子Iか
ら今シャッタ優先モードで撮影した画像信号が読み出さ
れる。またこの読出しに同期して出力端子O8からバッ
ファメモリBへ全メモリセルを1回アクセスするアドレ
ス信号が発せられる。従って撮像素子Iから読出された
画像信号は、IB経路で流れ、バッファメモリBに書き
込まれる。バッファメモリBに1フレーム分の画像信号
が書込まれると、回路CCは出力端子O1から記録処理
系Wへ作動信号を送るのを止め、これを不作動とし、出
力端子O6から制御信号を発してスイッチ回路S1を第
2入力端子S1bからの画像信号が通過できる状態と
し、さらに出力端子O8から読出し信号、メモリBの全
メモリセルを30フレーム/秒の周期で繰り返してアク
セスするアドレス信号が発せられる。従ってメモリBに
書込まれた撮像画像信号は、繰り返し読み出されてBD
経路を流れ、静止画でモニターDに画像化される。
【0039】モニターDの撮影画像を記録するつもりな
らトリガボタン1を全押しする。そうするとそれに応じ
て制御回路CCの出力端子O3から前述のアクセス動作
により記憶系Mへ未使用のメモリをアクセスするための
第1のアドレス信号と、書込み信号とが発生され、同時
に出力端子O8からは、メモリBへ繰り返して送られる
アドレス信号と同期して撮影画像信号をアクセスされた
メモリセルへ書込むための第2のアドレス信号が発せら
れる。従ってメモリBに格納された1フレーム分の生画
像信号すなわち撮影画像信号は、BD経路を流れると共
にBM経路を通って自動的にアクセスされた記憶系Mの
メモリに書込まれる。この書込みが完了すると第2のア
ドレス信号の送出は、停止され、そしてカメラの全構成
要素は第1回目にトリガボタン1を半押しする前の画像
信号を入出力しない状態に戻る。
【0040】表1に本モードの動作をまとめる切換レバ
ー「7」=「A」
【0041】
【表1】
【0042】次に手動アクセスモードを選択して、撮影
する場合について説明する。この手動アクセスモードと
は、記憶部Mのメモリが使用済かどうかに関わりなく手
動的にアクセスし、そのアクセスしたメモリセルに撮影
画像信号を書込むモードである。最初全ての構成要素は
不作動状態にあるものとする。
【0043】図2の切換レバー7を「MAN」の位置に
合わせると、図4のスイッチ7bが閉成して、アクセス
ボタン8に連動するスイッチ8aが回路CCの入力端子
i5に接続される。そしてスイッチ7cが入力端子i6
に接続され、回路CCに手動アクセスモードが選択され
たことを伝達可能とする。露出モード選択スライダ12
で所望の露出モードに選択する。ここでは絞り優先モー
ドを選択するものとする。スライダ12を「A」の位置
に合わせ、絞り値設定スライダ14を摺動させて所望の
絞り値を選択する。これに応じて図4のスイッチ12a
が端子Aに接続されて回路Eに絞り優先モードが選択さ
れたことを伝達可能とし、そして手動設定された絞り値
情報が、回路Eに伝達可能となる。
【0044】そしてトリガボタン1を半押し(第1回
目)すると前述の自動アクセスモードの時と同じ動作で
ID経路が開かれ、モニターDに被写体が動画で画像化
される。そこで再びトリガボタンを半押し(第2回目)
すると前述の自動アクセスモードの時と同じ動作でまず
IB経路が開かれ、バッファメモリBへの生画像信号の
書込みが完了するとIB経路が閉じられる。そしてBD
経路が開かれる。
【0045】この撮影では絞り優先モードを選択したの
で絞り駆動装置SDは、回路Eからのスライダ14で手
動的に設定された絞り値信号に応じて絞りStpを駆動
する。回路Eは、測光用素子Pdからの被写体輝度情報
とスライダ14で手動的に設定された絞り値情報に基づ
いて適正露出時間を算出し、露出開始信号を回路CCの
入力端子i12へ出力してから該適正露出時間経過時に
露出終了信号を同端子i12へ送る。モニターDでの画
像は、この露出制御で撮影されたものである。
【0046】さらにもう一度トリガボタン1を半押し
(第3回目)すると、回路CCの出力端子O8からバッ
ファメモリBへの読出信号、アドレス信号の出力が停止
する。従ってBD経路による撮影画像信号の画像再生が
停止する。そして出力端子O5からゲート回路G2へH
の出力が送られ、該回路G2が開状態となる。それと共
に出力端子O3から記憶系Mへ前回の撮影でアクセスさ
れていたメモリを再びアクセスするための第1のアドレ
ス信号と、このメモリの内容を読出すための読出信号及
び繰り返して第2のアドレス信号が発せられ、該メモリ
に格納されていた記憶画像信号がMD経路で繰り返し読
み出され、モニターDにおいて画像化される。そして必
要ならば適宜アクセスボタン8を押圧して、アクセスす
るメモリのアドレスを1つずつ進め、バッファメモリB
に格納された撮影画像信号を書込むための所望のアドレ
スのメモリをアクセスする。例えば、不要と思われる記
憶画像信号が格納されたメモリをモニターDを観察しな
がらアクセスする。
【0047】次にトリガボタン1を全押しすると、自動
アクセスモードの時と同じ動作でBM経路が開かれ、バ
ッファメモリBに格納された画像信号が手動的にアクセ
スされたメモリセルに書込まれる。この書込みが完了す
るとカメラの全構成要素は、第1回目のトリガボタン1
の半押し前の状態に戻る。表2に本モードの動作をまと
める。
【0048】切換レバー「7」=「MAN」
【0049】
【表2】
【0050】(多重露出・第1合成モード)次に図2の
切換レバー7を「MUL」の位置に切換えて多重露出モ
ードを選択し、切換スライダ9を「CM」の位置に合わ
せて第1の合成モードを選択した時の撮影動作について
説明する。この場合に得られる画像は、バッファメモリ
Bからの撮影画像信号と記憶部Mからの記憶画像信号と
を重ね合わせたものになる。
【0051】最初カメラの全構成要素は、不作動状態に
ある。レバー7を「MUL」の位置に合わすと、図4の
スイッチ7bが閉成され、スイッチ7cがスイッチ9a
の共通端子に接続される。スライダ9を「CM」の位置
に合わせると、スイッチ9aが回路CCの入力端子i8
に接続される。これにより回路CCで多重露出モードを
第1の合成モードで選択したことを伝達可能となる。こ
こでは露出モード選択用スライダ12を「P」の位置に
合わせ、プログラムモードを選択するものとする。この
選択に応じて図4のスイッチ12aが回路Eの入力端子
Pに接続され、可変抵抗13a、14aによる露出時
間、絞り値の情報が回路Eに伝達できなくなる。
【0052】トリガボタン1の第1回目の半押しを行な
うと、前述の自動アクセスモードの時と同じ動作でID
経路が開かれる。従ってモニターDに生画像信号が送り
込まれ、被写体が動画で画像化される。トリガボタンの
第2回目の半押しを行なうと、前述の自動アクセスモー
ドの時と同じ動作でまずIB経路が開かれる。そしてバ
ッファメモリBへの生画像信号の書込みが完了すると、
続いてBD経路が開かれ、メモリBに格納された生画像
信号すなわち撮影画像信号が繰り返し読出され、モニタ
ーDで静止画像として再現される。この撮影ではプログ
ラムモードを選択したので絞り駆動装置SDは、被写体
輝度情報に基づいて自動的に設定された適正絞り値信号
を回路Eの出力端子E4 から受け、これに応じて絞りS
tpを駆動する。回路Eは、被写体輝度に基づいて適正
露出時間を算出し、露出開始信号を回路CCの入力端子
i12へ出力してから該露出時間経過時に露出終了信号
を同端子i12へ出力する。表示装置Dでの画像は、こ
の露出制御で撮影されたものである。
【0053】トリガボタン1の第3回目の半押しを行な
うと、BD経路は開かれたままの状態で前述の手動アク
セスモードの時と同じ動作でMD経路が開かれ、前回の
撮影でアクセスされていたメモリの画像信号が読出され
る。従って、メモリBから撮影画像信号が加算回路Aの
第1入力端子Aaに、記憶部Mからアクセスされた記憶
画像信号が第2入力端子Abにそれぞれ送り込まれる。
加算回路Aは、両入力を回路CCによる完全な同期の下
で加算し、出力する。モニターDは、その加算出力すな
わち撮影画像信号と記憶画像信号との多重露出画像信号
を受けて、多重露出画像を表示する。
【0054】必要であればモニターDを観察しながらア
クセスボタン8を適宜押圧して、第1記憶画像信号と重
ね合わせるのにより適当な記憶画像信号が格納された使
用済メモリをアクセスする。この画像を記録したい時
は、トリガボタン1を全押しする。そうすると回路CC
は、スイッチ回路S1とゲート回路G1・G2、再生処
理系Rを全押し前の状態に保ちつつ、まず出力端子O3
から記憶画像信号が格納されたメモリをアクセスする第
1のアドレス信号と、読出信号と、最初の画素に対応す
る画像信号が格納された番地のメモリセルをアクセスす
る第2のアドレス信号とを出力する。同時に出力端子O
8から読出信号、上記第2のアドレス信号に同期してバ
ッファメモリBの対応する番地のメモリセルをアクセス
するアドレス信号を出力する。メモリBと記憶系Mとか
ら出力された最初の画素に対応する撮影画像信号と記憶
画像信号とはそれぞれ遅延回路De1・De2で遅延さ
せられる。その間に回路CCの出力端子O3から記憶系
Mへ未使用のメモリをアクセスする第1のアドレス信号
が出力される。従ってMM経路とBM経路が共に開か
れ、最初の画素に対応する投影画像信号と記憶画像信号
とは加算回路Aで加算された後、未使用のメモリの対応
する番地のメモリセルに書込まれる。その後回路CC
は、出力端子O3から再び記憶画像信号が格納されたメ
モリをアクセスする第1のアドレス信号、読出信号2番
目の画素に対応する記憶画像信号が格納された番地のメ
モリセルをアクセスする第2のアドレス信号を出力し、
それと同時に出力端子O8からもバッファメモリBに対
応する番地のメモリセルをアクセスするアドレス信号を
出力する。そして前述と同様にして撮影画像信号と記憶
画像信号の2番目の画素に対応する画像信号は、未使用
のメモリの対応する番地のメモリセルに書込まれる。
【0055】以上の動作を1フレーム分全画素にわたっ
て繰り返し、最後の画素に対応する投影画像信号と記憶
画像信号とが加算され、未使用のメモリの最後の番地に
書込まれると、カメラの全構成要素は、画像信号を入出
力しない不作動状態に戻る。表3に本モードの動作をま
とめる。 切換レバー7=「MUL」 切換スライダ=「CM」
【0056】
【表3】
【0057】(多重露出・第2合成モード)次に選択レ
バー7を「MUL」の位置に合わせて多重露出モードを
選択し、スライダ9を「MM」の位置に合わせて第2の
合成モードを選択した時の動作について説明する。この
場合得られる画像信号は、記憶部Mに格納されている第
1の記憶画像信号と第2の記憶画像信号とを重ね合わせ
たものになる。
【0058】レバー7を「MUL」の位置に合わすと、
図4のスイッチ7bが閉成され、スイッチ7cがスイッ
チ9aの共通端子に接続される。スライダ9を「MM」
の位置に合わすと、スイッチ9aが回路CCの入力端子
i9に接続される。これにより回路CCに多重露出モー
ドを第2の合成モードで選択したことを伝達可能とな
る。
【0059】ここでは、撮像素子Iによる撮影は、行な
わないので露出モードの選択をする必要はない。トリガ
ボタン1の第1回目の半押しを行なうと、前述の手動ア
クセスモードでトリガボタン1の第3回目の半押しを行
なった時と同じ動作がなされる。すなわち回路CCから
記憶部M、ゲート回路G2のそれぞれへ信号が発せら
れ、前回の撮影でアクセスされていた使用済メモリがア
クセスされる。それと共にMD経路で該メモリセルに格
納されている記憶画像信号が繰り返し読み出されて、モ
ニターDにおいて画像化される。そして必要であれば適
宜アクセスボタン8を所望の記憶画像がモニターDに表
われるまで押圧する。そして最後にアクセスされた使用
済メモリの記憶画像信号が、第1の記憶画像信号とな
る。
【0060】次に第2回目のトリガボタンの半押しを行
なうと、MD経路は開かれたままで、回路CCは新たに
出力端子O7からスイッチ回路S2へ制御信号が送ら
れ、スイッチ回路S2の出力端子が第2入力端子S2b
に接続され、出力端子O8からメモリBへ書込信号・全
メモリセルを1回アクセスするアドレス信号が送られ
る。これによりMB経路が開かれ、第1の記憶画像信号
が読み出され、メモリBへ書込まれる。この時記憶部M
への第2のアドレス信号とメモリBへのアドレス信号
は、同期している。メモリBへの書込みが完了すると、
回路CCはスイッチ回路S2と記憶系Mへの上記各信号
と、メモリBへの書込信号の出力を停止し、代わってメ
モリBへ読み出し信号と、繰り返して発せられるアドレ
ス信号と、スイッチ回路S1とゲート回路G1へ制御信
号を送る。従ってMB経路が閉鎖され、これに代わって
BD経路が開かれる。これと同時にまた回路CCは、こ
のモードでトリガボタン1を第1回目に半押しした時と
同じ動作でMD経路を開く。ただしアクセスされるメモ
リは、第1の記憶画像が格納されている使用済メモリの
次の使用済メモリである。この時回路CCからメモリB
へ送られるアドレス信号と、記憶系Mへ送られる第2の
アドレス信号とは同期している。従って前述の第1の加
算モードでトリガボタン1を第3回目に半押しした時と
同様に、BD経路とMD経路とが同時に開かれ、モニタ
ーDには第1の記憶画像と第2の記憶画像とを重ね合わ
せた画像が表われる。
【0061】必要であれば、モニターDを観察しながら
アクセスボタン8を適宜押圧して、より適当な第2の記
憶画像信号が格納された使用済メモリをアクセスする。
そしてこの画像を記録するつもりならトリガボタン1を
全押しする。そうすると前述の第1の合成モードの時と
同じ動作で多重露出画像信号が、BM経路とMM経路で
未使用のメモリに書込まれる。そしてこの書込みが完了
すると、カメラは第1回目の半押前の状態に戻る。
【0062】表4に本モードの動作をまとめる。切換レ
バー7=「MUL」、切換スライダー=「MM」
【0063】
【表4】
【0064】(第1クロマキー・第1合成モード)次に
図2の切換レバー7を「ch1」の位置に切換えて第1
のクロマキーモードを選択し、スライダ9を「CM」の
位置に合わして第1の合成モードを選択した時の動作に
ついて説明する。この場合得られる画像は、撮影画像の
指定された色の部分を切り抜いて、その部分に記憶画像
の位置的に対応する部分をはめ込んだ合成画像となる。
【0065】最初カメラの全構成要素は、不作動状態に
ある。レバー7を「ch1」の位置に合わすと、図3に
おける切換スイッチSw1・Sw2・Sw3がそれぞれ
端子ch1・ch1' ・ch1" に接続され、図4のス
イッチ7a・7bが閉成し、さらにスイッチ7cがスイ
ッチ9aの共通端子に接続される。スライダ9を「C
M」の位置に合わすと、スイッチ9aが回路CCの入力
端子i9に接続される。これにより第1のクロマキーモ
ードと第1の合成モードの設定が図3のクロマキー系、
図4の回路CCでなされる。またスライダ16を操作し
て撮影画像で切り抜く色を指定する。
【0066】ここでは露出モード11を「M」の位置に
合わせ、マニュアルモードを選択するものとする。この
選択に応じて図4のスイッチ12aが回路Eの入力端子
Mに接続され、可変抵抗13a、14aによる露出時
間、絞り値の情報が回路Eに伝達可能となる。トリガボ
タン1の第1回目の半押しを行なうと前述の自動アクセ
スモードの時と同じ動作でID経路が開かれる。従って
表示素子Dに生画像信号が送り込まれ、被写体が動画で
画像化される。
【0067】トリガボタンの第2回目の半押しを行なう
と、前述の自動アクセスモードの時と同じ動作でまずI
B経路が開かれる。そしてバッファメモリBへの生画像
信号の書込みが完了すると続いてBD経路が開かれ、メ
モリBに格納された1フレーム分の生画像信号すなわち
撮影画像信号が繰り返し読出され、表示素子Dで静止画
像として再現される。
【0068】この撮影ではマニュアルモードを選択した
ので絞り駆動装置SDは、スライダ13によって手動的
に設定した絞り値信号を回路Eの出力端子E3 から受
け、これに応じて絞りStpを駆動する。回路Eは、露
出開始信号を回路CCの入力端子i12へ出力してから
スライダ12によって手動的に設定した露出時間経過時
に露出終了信号を同端子i10へ送る。表示素子Dでの
画像は、この露出制御で撮影されたものである。トリガ
ボタン1の第3回目の半押しを行なうと、BD経路は開
かれたままの状態で、前述の手動アクセスモードの時と
同じ動作でMD経路が開かれ、前回の撮影でアクセスさ
れていたメモリの画像信号が読出される。そしてそれと
共に出力端子O9から作動信号が発せられ、色判別回路
CDを起動させる。従って記憶部MとメモリBから撮影
画像信号と記憶画像信号とが読出される。
【0069】色判別回路CDは、メモリBからスイッチ
回路S1・スイッチSw1を介してスライダ16で指定
した色の撮影画像信号が入力されるまではLの出力をイ
ンバータIvへ送ると共にスイッチSw2を介してゲー
ト回路G2の第1制御入力端子G2cへ送る。そのため
インバータIvはHの出力をスイッチSw3を介してゲ
ート回路G1の第1制御入力端子G1cに送り、ゲート
回路G1を開状態のままとし、BD経路を開いたままと
する。ゲート回路G2は、閉状態となり、MD経路は閉
じられる。従ってモニターDにはメモリBに格納されて
いる撮影画像信号が、繰り返し送り込まれ、該信号が画
像化される。
【0070】撮影画像信号が指定色に変わると色判別回
路CDは、Hの出力をインバータIvへ送ると共に、ス
イッチSw2を介してゲート回路G2の第1制御入力端
子G2cに送る。インバータIvはLの出力をスイッチ
Sw3を介してゲート回路G1の第1制御入力端子G1
cに送り、ゲート回路G1を閉状態としBD経路を流れ
ようとする指定色の撮影画像信号を遮断する。一方ゲー
ト回路G2は開状態となりMD経路が開かれる。従って
表示素子Dには撮影画像信号に代わって記憶画像信号が
画像化される。
【0071】結局表示素子Dでは、撮影画像信号の指定
色の部分を切り抜き、その部分に記憶画像信号の位置的
に対応する部分をはめ込んだ合成画像信号、すなわちク
ロマキー画像信号が画像化される。必要であれば、モニ
ターDを観察しながらアクセスボタン8を適宜押圧し
て、より適当な記憶画像信号が格納された使用済メモリ
をアクセスする。
【0072】このクロマキー画像を記録するつもりなら
トリガボタン1を全押しする。そうすると前述の多重露
出・第1合成モードの時と同じ動作で、ただしBM経路
とMM経路を択一的に流れるクロマキー画像信号が、未
使用のメモリに書込まれる。そしてこの書込が完了する
と、カメラは第1回目の半押し前の状態に戻る。表5に
本モードの動作をまとめる。
【0073】切換レバー7=「ch1」,切換スライダ
=「CM」
【0074】
【表5】
【0075】(第1クロマキー・第2合成モード)次に
図2の切換レバー7を「ch1」の位置に、スライダ9
を「MM」の位置に合わせ、第1クロマキーモードを第
2の合成モードで選択した時の動作について説明する。
この場合に得られる画像は、先にアクセスした第1の記
憶画像の指定色の部分を切抜いて、その部分に後にアク
セスした第2の記憶画像の位置的に対応する部分をはめ
込んだ合成画像となる。
【0076】最初カメラの全構成要素は、画像信号を入
出力しない不作動状態にある。レバー7を「ch1」の
位置に合わすと、図3における切換スイッチSw1・S
w2・Sw3がそれぞれ端子ch1・ch1' ・ch
1" に接続され、図4のスイッチ7a・7bが閉成し、
さらにスイッチ7cがスイッチ9aの共通端子に接続さ
れる。スライダ9を「MM」の位置に合わすと、スイッ
チ9aが回路CCの入力端子i9に接続される。これに
より第1のクロマキー・第2合成モードの設定が図3の
クロマキー系、図4の回路CCでなされる。
【0077】スライダ16を操作して第1の記憶画像で
切抜く色を指定する。ここでは撮像素子Iによる撮影
は、行なわないので露出モードの選択をする必要はな
い。トリガボタン1の第1回目の半押しを行なうと前述
の手動アクセスモードでトリガボタン1を第3回目に半
押しした時と同じ動作でMD経路が開かれる。従ってモ
ニターDへ前回の撮影でアクセスされていた使用済メモ
リセルに格納された記憶画像信号が繰り返し読出され、
そこで画像化される。そして適宜アクセスボタン8を指
定色の部分が切抜かれる所望の記憶画像がモニターDに
表われるまで押圧する。ここで最後にアクセスされた使
用済メモリの記憶画像信号が、第1の記憶画像信号とな
る。
【0078】次にトリガボタン1の第2回目の半押しを
行なうと、まず第1の記憶画像信号がMB経路で書込ま
れ、これが完了するとMB経路は閉鎖される。そして第
1クロマキー・第1合成モードの時と同様の動作で、色
判別回路CDが起動し、クロマキー系が作動する。そし
てBD経路とMD経路のどちらか一方が開かれる。ただ
し記憶系Mでアクセスされるメモリは、第1記憶画像信
号を格納していた使用済メモリの次の使用済メモリであ
る。BD経路で流れようとする第1の記憶画像信号が指
定色になると、これをクロマキー系の回路CDが検知し
て、ゲート回路G1を閉状態とし、BD経路を断つ。そ
してその代わりにクロマキー系のゲート回路G2が開状
態となり第2の記憶画像がMD経路で流れる。
【0079】従ってモニターDには第1の記憶画像信号
の指定色の部分を切り抜き、その部分に第2の記憶画像
信号の位置的に対応する部分をはめ込んだ合成画像信号
すなわちクロマキー画像信号が画像化される。必要であ
れば、モニターDを観察しながらアクセスボタン8を適
宜押圧して、より適当な第2の記憶画像信号が格納され
た使用済メモリをアクセスする。
【0080】このクロマキー画像を記録するつもりなら
トリガボタン1を全押しする。そうすると前述の多重露
出・第1合成モードの時と同じ動作で、ただしBM経路
とMM経路を択一的に流れるクロマキー画像信号が、画
像信号の格納されていない未使用のメモリセルに書込ま
れる。そしてこの書込みが完了すると、カメラは第1回
目の半押し前の状態に戻る。
【0081】表6に本モードの動作をまとめる。切換レ
バー7=「ch1」、切換スライダ=「MM」
【0082】
【表6】
【0083】(第2クロマキー・第1合成モード)図2
の切換レバー7を「ch2」の位置に合致させ、スライ
ダ9を「CM」の位置に切換えて第2のクロマキーモー
ドを第1の合成モードで選択した時の動作について説明
する。この場合得られる画像は、記憶画像の指定された
色の部分を切り抜いて、その部分に撮影画像の位置的に
対応する部分をはめ込んだ合成画像となる。
【0084】レバー7を「ch2」の位置に合わすと、
図3における切換スイッチSw1・Sw2・Sw3がそ
れぞれ端子ch2・ch2' ・ch2" に接続され、図
4のスイッチ7a・7bが閉成し、さらにスイッチ7c
がスイッチ9aの共通端子に接続される。スライダ9を
「CM」の位置に合わすと、スイッチ9aが回路CCの
入力端子i9に接続される。これにより第2クロマキー
・第1合成モードの設定が図3のクロマキー系・図4の
回路CCでなされる。またスライダ16を操作して、記
憶画像を切り抜く色を指定する。尚、ここでは露出モー
ドの設定についての説明は省略する。
【0085】トリガボタン1の第1回・第2回目までの
半押しによる動作シーケンスは、前述の第1クロマキー
・第1合成モードの場合と全く同様である。ただし記憶
画像信号は指定色の部分を切り抜くのに適したものがア
クセスされ、撮影画像信号はその部分にはめ込むのに適
したものが撮影されるという点が異なる。トリガボタン
1の第3回目の半押しを行なうと、前述の第1クロマキ
ー・第1合成モードの時と同じ動作で色判別回路CDが
起動し、MD経路又はBD経路で記憶部MとメモリBと
のどちらか一方から画像信号が読出される。
【0086】色判別回路CDは、記憶系Mからスイッチ
Sw1を介してスライダ16で指定した色の記憶画像が
入力されるまでは、Lの出力をインバータIvとスイッ
チSw3を介してゲート回路G1の第1制御入力端子G
1cへ送る。そのためインバータIvはHの出力をスイ
ッチSw3を介してゲート回路G2の第1制御入力端子
G2cへ送り、ゲート回路G2を開状態のままとし、M
D経路を開いたままとする。ゲート回路G1は、閉状態
となり、BD経路が閉じられる。従って表示回路Dには
記憶系Mのアクセスされたメモリセルに格納されている
記憶画像信号が、繰り返し送り込まれ、該信号が画像化
される。
【0087】記憶画像信号が指定色に変わると回路CD
は、Hの出力を発生する。従ってインバータIvのL出
力でゲート回路G2は閉状態となり、MD経路を流れよ
うとする指定色の記憶画像信号は遮断され、代わってゲ
ート回路G1が開状態となってBD経路で撮影画像信号
が流れる。従って表示回路Dには撮影画像信号が画像化
される。結局モニターDでは、記憶画像信号の指定色の
部分を切り抜き、その部分に撮影画像信号の位置的に対
応する部分をはめ込んだクロマキー画像が再現される。
【0088】必要であれば、モニターDを観察しながら
アクセスボタン8を適宜押圧して、より適当な記憶画像
信号が格納された使用済メモリをアクセスする。トリガ
ボタン1を全押しすればこのクロマキー画像は、前述の
第1クロマキー・第1合成モードの時と同じ動作で画像
信号の格納されていない未使用メモリに書込まれる。そ
してこの書込みが完了すると、カメラは、第1回目のト
リガボタン1の半押し前の状態に戻る。
【0089】表7に本モードの動作をまとめる。切換レ
バー7=「ch2」、切換スライダ=「CM」
【0090】
【表7】
【0091】(第2クロマキー・第2合成モード)次に
図2の切換レバー7を「ch2」の位置に、スライダ9
を「MM」の位置に合わせ、第2クロマキーモードを第
2の合成モードで選択した時の動作について説明する。
この場合に得られる画像は、後にアクセスした第2の記
憶画像の指定色の部分を切り抜いて、その部分に先にア
クセスした第1の記憶画像の位置的に対応する部分をは
め込んだ合成画像となる。
【0092】最初カメラの全構成要素は、画像信号を入
出力しない不作動状態にある。レバー7を「ch2」の
位置に合わすと、図3における切換スイッチSw1・S
w2・Sw3がそれぞれ端子ch2・ch2' ・ch
2" に接続され、図4のスイッチ7a・7bが閉成し、
さらにスイッチ7cがスイッチ9aの共通端子に接続さ
れる。スライダ9を「MM」の位置に合わすと、スイッ
チ9aが回路CCの入力端子i9に接続される。これに
より第2のクロマキー・第2合成モードの設定が図3の
クロマキー系、図4の回路CCでなされる。
【0093】スライダ16を操作して第1の記憶画像で
切り抜く色を指定する。トリガボタン1の第1回目まで
の半押しによる動作シーケンスは、前述の第1クロマキ
ー・第2合成モードの場合と全く同様である。ただし第
1記憶画像信号は、第2の記憶画像信号の指定色の部分
を切抜いた部分にはめ込むのに適したものが撮影される
という点が異なる。
【0094】次にトリガボタン1の第2回目の半押しを
行なうと、まず第1の記憶画像信号がMB経路で書込ま
れ、これが完了するとMB経路は閉鎖される。そして第
1クロマキー・第1合成モードの時と同様の動作で、色
判別回路CDが起動し、クロマキー系が作動する。そし
てBD経路とMD経路のどちらか一方が開かれる。ただ
し記憶系Mでアクセスされるメモリは、第1記憶画像信
号を格納していたメモリの次の使用済メモリである。M
D経路で流れようとする第2の記憶画像信号が指定色に
なると、これをクロマキー系の回路CDが検知して、ゲ
ート回路G2を閉状態とし、BD経路を断つ。そしてそ
の代わりにクロマキー系のゲート回路G1が開状態とな
り第1の記憶画像がBD経路で流れる。
【0095】従ってモニターDには第2の記憶画像信号
の指定色の部分を切抜き、その部分に第1の記憶画像信
号の位置的に対応する部分をはめ込んだ合成画像信号す
なわちクロマキー画像信号が画像化される。必要であれ
ば、モニターDを観察しながらアクセスボタン8を適宜
押圧して、より適当な第2の記憶画像信号が格納された
使用済メモリをアクセスする。
【0096】このクロマキー画像を記録するつもりなら
トリガボタン1を全押しする。そうすると前述の多重露
出・第1合成モードの時と同じ動作で、ただしBM経路
とMM経路を択一的に流れるクロマキー画像信号が、画
像信号の格納されていない未使用のメモリに書込まれ
る。そしてこの書込みが完了すると、カメラは第1回目
の半押し前の状態に戻る。
【0097】表8に本モードの動作をまとめる。切換レ
バー7=「ch2」、切換スライダ=「MM」
【0098】
【表8】
【0099】(自動アクセスモード全押し)各構成要素
が不作動の状態にあって、レバー7が「A」の位置にあ
り急いでしかも連続して何フレーム分か被写体を撮影す
る必要が生じた場合は、光学ファイインダ4によって構
図を決定し、トリガボタン1を最初からトリガボタンを
全押しすれば良い。
【0100】この時レバー7が、「A」の位置にある場
合は全押しに応じて回路CCの出力端子O1から記録処
理系Wへ作動信号・同期信号、出力端子O6からスイッ
チ回路S1へその出力端子を第1入力端子S1aに接続
するための制御信号、出力端子O4からゲート回路G1
へHの制御信号、出力端子O3から記憶系Mへ未使用の
メモリをアクセスする第1のアドレス信号・書込み信号
・第2のアドレス信号をそれぞれ出力する。従ってトリ
ガボタン1を全押しした時に撮像素子Iに結像していた
被写体像に対応する1フレーム分の生画像信号がIM経
路を流れて、アクセスされた未使用のメモリに書込ま
れ、この書込みが完了すると上記出力端子O1・O6・
O4からの各信号の出力が停止し、O3から書込み信号
に代わって読出し信号が出力され、第2のアドレス信号
が繰り返して出力される。それと同時に出力端子O2か
ら再生処理系Rへ作動信号・記憶系Mへの第2アドレス
信号と同期した同期信号を、出力端子O5からG2へH
の出力信号が送られる。従ってIM経路が断たれ、今記
憶系Mへ書込まれた画像信号がMD経路で流れてモニタ
ーDで画像化される。これを観察することにより撮影結
果を確認することができる。
【0101】表9に本モードの動作をまとめる。切換レ
バー7=「A」
【0102】
【表9】
【0103】(多重露出・第1合成モード全押し)各構
成要素が不作動状態であって、レバー7が「MUL」、
ボタン9が「CM」の位置にあり多重露出・第1合成モ
ードが選択されている時に、トリガボタン1を最初から
全押しした場合の動作について説明する。トリガボタン
1の全押しに応じて、回路CCから再生処理系W、スイ
ッチ回路S1、ゲート回路G1、スイッチ回路S2へI
B経路を開く各信号と、出力端子O3から記憶系Mへ前
回の撮影でアクセスされていたメモリをアクセスする第
1のアドレス信号・読出し信号・第2のアドレス信号
と、出力端子O5からゲート回路G2へこれを開状態と
するHの制御信号とが出力される。従ってIB経路とM
AB経路とが共に開かれ、ボタン1を全押しした時に撮
像素子Iに結像していた被写体像に対応する1フレーム
分の生画像信号と記憶系Mの前回の撮影でアクセスされ
たメモリからの記憶画像信号とが、加算回路Aにおいて
完全な同期の下で加算され、多重露出画像信号となって
メモリBに書込まれる。この書込みが完了すると直ちに
BD経路とBM経路とが開かれる。(この時、記憶系M
でアクセスされるメモリは、未使用のメモリである)従
って多重露出画像信号は、モニターDで画像化されると
共に、記憶系Mに格納される。
【0104】表10に本モードの動作をまとめる。切換
レバー7=「MUL」,切換スライダ=「CM」
【0105】
【表10】
【0106】(クロマキー・第1合成モード)レバー7
が「ch1」又は「ch2」、ボタン9が「CM」の位
置に合わされ、クロマキー・第1合成モードが選択され
ている時、最初から全押しした場合は、前述の多重露出
・第1合成モードの時と同じ信号と、出力端子O9から
作動信号とが発せられる。従ってクロマキー系が作動
し、色判別回路CDの検知出力により、ゲート回路G1
・G2が相補的に開閉制御されIB経路とMAB経路と
のどちらか一方の経路が開かれる。バッファメモリBへ
の書込みが完了すると直ちに前述の多重露出・第1合成
モードと同じようにBD経路とBM経路とが開かれる。
従ってトリガボタン1を全押しした時に結像していた被
写体像に対応する1フレーム分の生画像信号と前回の撮
影でアクセスされていたメモリに格納されていた記憶画
像信号とのクロマキー画像信号が表示素子Dで画像化さ
れると共に、使用済でないメモリへ格納される。
【0107】表11に本モードの動作をまとめる。切換
レバー7=「ch1」「ch2」、切換スライダ=「C
M」
【0108】
【表11】
【0109】(本電子カメラの他の機能)尚、輝度調節
スライダ15を、撮影動作中に表示素子Dを観察しなが
ら適宜操作することにより、輝度調節信号発生手段15
aの出力を変化させ、加算回路Aを通過する画像信号の
輝度レベルを調節することができる。これによれば例え
ば多重露出撮影の際、重ね合わせる2つの画像に重みづ
けを行なうことができる。
【0110】クリアボタン6を撮影動作中に押圧する
と、スイッチ6aが閉成してクリア信号が回路CCへ入
力端子i3を介して送られる。そして制御回路CCはこ
れにより各構成要素の動作、画像信号の経路を1つ前の
状態に戻す制御信号を発する。例えばトリガボタン1の
第1回目の半押しを行なった後にクリアボタン6を押圧
するとカメラの各構成要素は画像信号を入出力しない不
作動状態に戻る。
【0111】また、自動アクセスモードでトリガボタン
1の第2回目の半押しによってBD経路が開かれた時、
表示素子Dに表われた撮影画像が不満足なものであった
場合に、クリアボタン6を押圧すると回路CCは、第1
回目の半押し後と同じ制御信号を各構成要素へ送る。こ
れによりID経路が開かれ、モニターDには、生画像信
号が動画で表示される。従って撮影画像信号の撮り直し
ができる。
【0112】画像信号を記憶系Mへ書込むためにトリガ
ボタン1を全押しするところで半押しを行なえば、画像
信号の経路は第1回目の半押しを行なった時の状態に戻
る。従って例えば多重露出モードを選択して、トリガボ
タン1を3回半押ししたところでモニターDに表われた
多重露出画像が記憶系Mへ書込むのに及ばず、もう一度
撮影のやり直しをしたい場合は、全押しの代わりに半押
しを行なえば良い。
【0113】(表示)図2における表示素子10は、制
御回路CCの出力端子O12からの駆動信号によりモニ
ターDで画像化されている。換言すれば加算回路Aを通
過している画像信号が撮像素子Iからの生画像信号か、
バッファメモリBからの撮影画像信号か、記憶系M又は
バッファメモリBからの記憶画像信号かを識別可能とす
る表示を行なう。
【0114】図5においてその各態様が示されている。
(a)は生画像信号の場合、(b)は撮影画像信号の場
合、(c)は記憶画像信号の場合(数字は該記憶画像信
号の格納されているメモリのアドレスを示す。)、そし
て(d)は撮影画像信号と記憶画像信号との場合を示し
ている。以上の(a)〜(d)は多重露出又はクロマキ
ーモードを第1合成モードで選択した時、トリガボタン
1を半押しする度に逐次表われる表示である。(e)・
(f)は、第2合成モードを選択した時に表われる表示
で、(e)は第1の記憶画像信号の場合、(f)は第1
と第2の記憶画像信号の場合が示されている。
【0115】モニターDでの画像化が不要な場合は、図
2の押ボタン11を押圧すれば良い。図6においてボタ
ン11の押圧によるスイッチ11aの閉成によって、ト
リガボタン1の第1回目の押圧に伴いHの出力を発して
いたTフリップフロップTはLの出力を発する。従って
AND回路Anは、Lの出力を図4に示した制御回路C
Cの入力端子i11にLの出力を送る。これにより回路
CCは出力端子O2から再生処理系Rへの作動信号の出
力を停止し、処理系Rを不動作とする。従ってモニター
Dへは画像信号が送られなくなり、モニターDでの画像
化は停止する。自動アクセスモード、手動アクセスモー
ド、多重露出・第1合成モード、クロマキー・第1合成
モードを選択した際に、セルフタイマー撮影を行なうこ
とができる。そのためにはまずトリガボタン1の第1回
目の半押しを行なってID経路を開き、生画像をモニタ
ーDで観察し、構図を決定する。そして第2回目のトリ
ガボタン1の半押しを行なう代わりに図1に示したボタ
ン2を押圧する。そうすると図6に示したスイッチ2a
が閉成し、それから所定時間経過するとセルフタイマー
回路Stの第2の入力端子Sto’から回路CCの入力
端子i1へLの出力が発せられ、回路CCは、第2回目
の半押しが行なわれた時と同様の動作をしてIB経路を
開き、セルフタイマー撮影は完了する。
【0116】スイッチ2aが閉成すると回路Stは、第
1の出力端子Stoからトリガボタン1の第1回目の半
押しに伴い発していたHの出力を上記所定時間の間だけ
Lに反転する。その間AND回路Anは、Lの出力を回
路CCの入力端子i11へ送るのでモニターDの観察が
不可能なセルフタイマー撮影時には再生処理系Rとモニ
ターDが不作動となる。従って消費電力を抑えることが
できる。
【0117】(外部記憶装置との接続)記憶系Mの全て
のメモリに画像信号が書込まれ、使用済になったなら
ば、記憶部C2 を撮像部C1 から取りはずしてVTR等
の外部記憶装置(不図示)に接続し、そこへ各メモリ内
に格納されている画像信号をディジタル信号のままで、
又は外部記憶装置に備えられたDA変換器によってアナ
ログ信号に変換して、磁気テープ等の他の記録媒体に転
送することにより再使用することができる。メモリ内の
画像信号の読出しは、外部記憶装置から記憶系Mへ順次
出力される第1のアドレス信号、読出信号、第2のアド
レス信号による。この作業により記憶系Mの各メモリ
は、再び未使用メモリとして使用することができる。
【0118】個々のメモリは1フレームの全画素数より
1つだけ大きい数のメモリセル(メモリセルは例えば4
ビット構成である。)から構成されている。例えば全画
素数が106 個であるとすると全メモリセルの数は10
6 +1個である。これは0番地のメモリセルにキュー信
号が格納され、1番地から106 番地にわたって1フレ
ーム分の画像信号が格納されるためである。このキュー
信号は、回路CCがこれを検知して、アクセスされたメ
モリが使用済か否か、すなわちメモリに外部記憶装置に
転送されていない画像信号(以下未転送の画像信号と言
う。)が格納されているか否かを判別するためにある。
キュー信号は、記録処理系Wによって1フレーム毎に画
像信号の先頭へ付加され、画像信号とは識別可能であ
る。そしてこのキュー信号は、記憶部C2 を外部記憶装
置に接続して、メモリ内の画像信号の転送すなわち画像
信号をメモリから読出して他の記録媒体へ書込むことが
完了すると、消去される。詳述すると転送が完了すると
外部記憶装置は、記憶系Mへキュー信号を消去するため
に転送が完了したメモリをアクセスする第1のアドレス
信号と、書込み信号と、キュー信号が格納されているメ
モリセルの番地すなわち0番地をアクセスする第2のア
ドレス信号とを送る。そして外部記憶装置は、キュー信
号とは異なる信号、例えばキュー信号が(0000)で
あったならば(1111)の信号を0番地のメモリセル
に書込みキュー信号を消去する。
【0119】以下に制御回路CCがキュー信号を検知す
ることにより、未使用のメモリ(全く画像信号が書込ま
れたことのないメモリ又は既に外部記憶装置へ画像信号
の転送を済ませたメモリがこれにあたる。)をアクセス
する場合の動作について説明する。ここでまずいくつか
のメモリが使用済で、いくつかのメモリが未使用の記憶
部C2 、要するに使用途中の記憶部C2 を撮像部C1
装着したとする。回路CCは、まず出力端子O3からM
に第1番目のメモリをアクセスする第1のアドレス信
号、読出し信号、そして0番地のメモリセルをアクセス
する第2のアドレス信号を送る。もしこれで記憶系Mの
出力端子からキュー信号が出力すると、回路CCは入力
端子i11を介してこれを受け、このメモリには未転送
の画像信号が格納されており、使用済のメモリであると
判断する。そこで回路CCは、出力端子O3から記憶系
Mに第2番目のメモリをアクセスする第1のアドレス信
号、読出信号、前記と同じ第2のアドレス信号を出力す
る。それでこのメモリにもキュー信号が格納されていた
ならば、第3番目のメモリをアクセスする第1のアクセ
ス信号、読出信号、前記と同じ第2のアドレス信号を発
する。以上のアクセス動作をキュー信号が格納されてい
ないメモリがアクセスされるまで順次行なう。
【0120】第n番目のメモリをアクセスすると記憶系
Mの出力端子からキュー信号が入力端子i11に入力さ
れなかったとする。回路CCは、このメモリには未転送
の画像信号が格納されておらず、未使用のメモリである
ことを検出する。そしてこのメモリに1フレーム分の画
像信号を書込む場合には、回路CCは読出信号を書込信
号に換え、第2のアドレス信号で0番地から106 番地
までの全メモリセルを順次アクセスする。またこれに伴
い回路CCは、この第n番目のメモリのアドレス、すな
わち最後にアクセスしたメモリのアドレスを記憶する。
【0121】次にまた未使用メモリをアクセスする場合
には、回路CCは前回の撮影でアクセスした第n番目の
メモリの次のメモリすなわち第n+1番目のメモリから
前述のアクセス動作を始める。もし全メモリをアクセス
してどのメモリにもキュー信号が格納されていた場合に
は、回路CCは各構成要素を不作動状態にしてその旨を
警告する。
【0122】回路CCに記憶されたメモリのアドレス
は、記憶部C2 を撮像部C1 から取りはずすことにより
消去される。未転送の画像信号が格納されたメモリすな
わち使用済のメモリをアクセスする場合には、回路CC
は前述のアクセス動作と同じ動作を記憶系Mから入力端
子i11へキュー信号が出力されるまで行なう。使用済
のメモリがアクセスされ、このメモリから画像信号を読
出す場合には、回路CCは第2のアドレス信号をキュー
信号をアクセスするために既に出力されている0番地に
続いて1番地から最後の106 番地のものまで順次出力
する。
【0123】以上説明した回路CCのアクセス動作は、
トリガボタン1の押下やアクセスボタン8の押圧に応じ
て行なわれるものである。本実施例のカメラには電源ス
イッチが設けられていないが、これはトリガボタンボタ
ン1の押下によってカメラの各構成要素を起動し、カメ
ラにある操作が加えられてから一定時間の間何ら操作が
なかった場合は、全構成要素を不作動状態にするように
制御回路CCを構成したため不要となった。
【0124】尚、スイッチSw1・Sw2・Sw3は、
機械的なスイッチではなく、望ましくは制御回路CCか
らの制御信号によって開閉される半導体スイッチを採用
する方が良い。本実施例においては、画像信号の経路を
トリガボタン1の押圧毎に循環的に切換えたが、各信号
経路毎に別個独立した手動操作部材を設け、これらを操
作することにより任意の信号経路を随時開けるようにし
ても良い。例えば多重露出モードを選択するボタンを押
圧した後、IB・BD経路を開くボタンと、MB・BD
経路を開くボタンとをそれぞれ押圧すると撮影画像と記
憶画像とが重ね合わされた多重露出画像がモニターDに
表われるように構成しても良い。
【0125】また、トリガボタン1の押下と信号経路の
切換との関係を次のようにしても良い。 (1) トリガボタン1の第1回目の半押しでまずIB経路
が開かれ、続いてBD経路が開かれる。従ってモニター
Dにおいて第1回目の半押し時に撮像素子Iに結像して
いた被写体が静止画(撮影画像)で表われる。ただしこ
の状態は半押しを継続する限り保持される。 (2) モニターDの撮影画像が不満足なものであるのなら
トリガボタン1から指を離せば良い。そうするとID経
路が開かれ、被写体がモニターDにおいて動画で画像化
される。 (3) そしてこのモニターDを観察しながら所望の撮影画
像が得られるまで(1)、(2)の操作すなわちトリガ
ボタン1の半押し(IB・BD経路)、半押解除(ID
経路)を繰り返せば良い。 (4) モニターDに所望の撮影画像が表われ、これを記録
するつもりなら、トリガボタン1をさらに押下して全押
しする。そうするとBM経路が開かれ、撮影画像信号が
記憶系Mのメモリに書込まれる。
【0126】以上の説明から明らかなように本発明によ
ればセルフタイマー撮影等の遠隔撮影を可能とする手段
(St、CC)の動作中、すなわち撮影者がカメラから
離れ、表示手段(D)を観察することが不可能な間は、
表示手段を動作不能としたので無駄な電源消費を抑える
ことができる。
【0127】尚、本実施例においては記憶手段(B、
M)に固体メモリを採用したが、本発明はこれに限るこ
となく磁気ディスク、磁気テープ等を採用しても良い。
また撮像手段(I)としては、CCD等の固体撮像素子
に限ることなく撮像管を採用しても良い。表示手段
(D)としてもCRTカラーディスプレーを採用するこ
とができる。
【0128】また記憶手段(M)は、撮像手段(I)や
表示手段(D)とケーブルで接続される形式でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図3】本実施例のブロック図である。
【図4】本実施例の制御系を示すブロック図である。
【図5】本実施例の表示素子の表示態様を示す正面図で
ある。
【図6】モニターの動作をON・OFFする回路を示す
ブロック図である。
【主要部分の符号の説明】
撮影光学系…………………L 撮像手段……………………I 表示手段……………………D 記憶手段……………………BまたはM 制御手段……………………CC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水ノ江 克三 神奈川県川崎市高津区溝の口815 審査官 西谷 憲人

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系によって形成された被写体像
    を画像信号に光電変換する撮像手段と、 前記撮像手段によって光電変換された画像信号を可視画
    像として表示する表示手段と、 前記撮像手段によって光電変換された画像信号を記憶す
    る記憶手段と、 手動操作により前記画像信号を前記記憶手段へ自動的に
    書き込ませる動作を開始させる遠隔撮影手段と、 前記遠隔撮影手段が操作されてから所定時間は前記表示
    手段の作動を禁止する禁止手段とを有することを特徴と
    する電子カメラ。
  2. 【請求項2】 前記遠隔撮影手段は、手動操作に応じて
    計時を開始し、前記撮影手段から前記記憶手段への画像
    信号の書き込みを開始させるまでの所定時間を計時する
    計時手段を含み、 前記禁止手段は、前記計時手段の計時開始から所定時間
    が経過するまで前記表示手段の作動を禁止することを特
    徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
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