JPH0779427A - データ通信方式及び装置 - Google Patents

データ通信方式及び装置

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JPH0779427A
JPH0779427A JP5220894A JP22089493A JPH0779427A JP H0779427 A JPH0779427 A JP H0779427A JP 5220894 A JP5220894 A JP 5220894A JP 22089493 A JP22089493 A JP 22089493A JP H0779427 A JPH0779427 A JP H0779427A
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JP
Japan
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data
carrier
reference clock
generating
clock information
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JP5220894A
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English (en)
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Wataru Kuroiwa
渉 黒岩
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】上りデータ容量の増大を回線資源を有効に活用
しながら実現する。 【構成】CATV網を通して伝送された基準クロック
が、検波回路48、LPF49、VCO50、1/4分
周器51、同相検波回路44、直交検波回路45のルー
プで再生され、かつ受信側キャリア発生に用いられる。
検波回路48、シンボル変換回路72は、伝送された下
りデータを再生する。固定分周器52、位相比較回路5
3、LPF54、VCO55、1/4分数器56、固定
分周器57のループは、基準クロックに基づく送信側キ
ャリアを発生する。変調回路61、62、加算器63は
前記送信側キャリアで、上りデータを変調し前記上り変
調波を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるセンターに対
して多数の端末装置がケーブルを介して接続され、セン
ターにより映像信号を端末に送出するようにした双方向
CATVシステムに使用される通信方式及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】双方向CATVシステムは良く知られて
おり、このようなネットワークの双方向性をデジタル通
信に利用する技術も開発されている。例えばOsbor
n氏の米国特許第3803491号やMatsumot
o氏他の米国特許第4245245号に記載されてい
る。家庭用銀行業務処理、電子郵便、電子新聞、ホーム
ショッピングシステムなどの多種多様な消費者サービス
が現実のものになるように思われた。
【0003】しかしながら、最近までに開発されたシス
テムは広範囲に利用されることはなかった。一般に受け
入れられなかった理由の一つとして、双方向CATVシ
ステムの本質的問題点である加入者端末装置からセンタ
ーへの通信(上り通信)に対する雑音の問題が上げられ
る。この現象は、普通CATVシステムの周波数帯域の
下限に配置される上り通信チャンネルが加入者宅内から
の雑音を受け易く、またセンターに於いてすべての雑音
が集中してしまう点に由来している。このような事情で
双方向CATVは普及することなく、センターからの片
方向の通信のみの運営が長らく続くことになった。
【0004】一方、近年特に米国のCATVシステム
は、使用チャンネル数の増加に伴って構造上の変革を行
いつつある。すなわち、30〜40チャンネル程度(〜
350MHz)の伝送であれば従来のツリー アンド
ブランチ構造の構成で幹線アンプを配置して問題無かっ
たものが、80〜150チャンネルの伝送(〜1000
MHz)では、この構造では満足な性能が得られず、光
ファイバーを導入したハイブリッド方式で構成されるよ
うになってきた。この構造は、加入者へは相変わらずR
F信号で供給されるが、センターから加入者宅の近くの
光/電気変換器までは光ファイバーを伝送路としてい
る。光/電気変換器から加入者宅までのRF信号伝送路
では、幹線アンプの数は従来に比べて極めて少なく良
く、ひとつの光/電気変換器に連なる加入者の数は最大
で1000人程度に限定されている。センターからこの
光/電気変換器までは完全にスター状に構成されている
ことから、システム全体の伝送容量は飛躍的に向上して
いる。加入者宅側からの雑音に対する耐雑音性能は、光
ファイバー一本に連なる加入者の数が限定されるので従
来に比べて大幅に向上しているし、幹線系としては光化
しているので、自動車、アマチュア無線等からの影響も
激減し、さらに局部的なものになっている。また光ファ
イバー、レーザーダイオードのコスト低下によって大体
550MHz程度で従来の構成とハイブリッド構成で競
争力があるところまできており、今後おおいに普及する
ことが予想されている。
【0005】今後、新しいハイブリッド構成と相まって
双方向CATV特有のサービスが期待されるわけである
が、双方向通信については従来は、有料放送の視聴状況
といったような少ないデータ量を低速に伝送するものが
主流であり、中、高速のデータ通信についてはほとんど
実施されていない。具体的に言えばデータ変調方式とし
てFSK(Frequency Shift Keying)または2相PSK
方式が主なものであり、伝送レートとして10kbps程度
がせいぜいであった。この程度のデータ内容、転送レー
トであればこの変調方式の選択は当を得たものである
が、今後増大が予想されるデータ量を考慮すればやや貧
弱であると言わざるを得ない。具体的変調方式としては
4相PSKあるいは多値QAM方式が有効である。また
データチャンネルの論理構造も従来の半二重構成による
ポーリング/セレクティング方式から時分割多重によっ
て複数のデータチャンネルから必要な端末にデータチャ
ンネルを割り当てるデマンアドサイン方式が考えられ
る。
【0006】このような検討は一部先進的なメーカー、
研究所で行われていて代表例として国内のCATV基盤
研究所の成果が上げられる。しかしながら現在でも解決
されていない問題としては上りチャンネルの受信機があ
る。上りデータチャンネルの問題点は、一つのセンター
の送信機に多数の端末側受信機が接続される下りデータ
チャンネルと異なり、センター側の1つの受信機に多数
の端末側送信機が接続されることである。通常、4相P
SK、多値QAM方式といった直交変調方式において
は、受信側のキャリア再生に著しく長い時間が必要であ
り、時分割し多チャンネル化した意味が無くなってしま
い、ポーリング/セレクティング方式を採用しても実際
にデータを転送している時間よりも圧倒的に長い時間が
キャリア再生に必要となり効率的でない。
【0007】この問題の解決策としていくつかの対策が
考えられる。そのひとつはの上りデータチャンネルの変
調方式として4相PSK方式を採用し、受信機を遅延検
波受信回路で構成するものが上げられる。これは一般の
同期検波方式と異なり受信キャリアを遅延させて検波す
るのでキャリア再生の必要がなく高速で送信機を変えて
いく時分割多重に向いた方式である。しかしながら遅延
検波自体同期検波に比べて4相PSK方式の場合、3d
B程度C/N性能が理論的に劣化することがはっきりし
ている。またPSK方式については遅延検波が確立して
いるが多値QAM方式については実現が著しく困難であ
り、より高速なデータ通信では適用することはできな
い。
【0008】また別のシステム設計例として受信機を同
期検波方式で構成し、図4(A)に示すように、フレー
ムをタイムスロットにより時分割して、各タイムスロッ
トの先頭部分に位相引き込み用のプリアンブル期間を設
定し、さらに送受信機のキャリア周波数差によって生ず
る各スロット時間内の位相回転を無視できる程度に短く
各スロット時間を設定するといった方法が考えらえる。
加入者端末装置からのキャリアはプリアンブル期間中は
固定位相で伝送され、受信回路ではこのときの位相回転
をメモリーし、その後のデータ期間との位相を比較して
データとして出力する。例えば図4(B)のデータ構成
でキャリア周波数を46MHz、送受信の発振器の周波
数差を30PPM 程度とするとデータ期間中の位相回転は
約8゜程度となりエラーレートにはまったく影響を与え
ない。図4(B)の受信機は、入力直交変調信号が、同
相検波器11a、直交検波器11bに供給される。各検
波器11aには局部発振器12からの局発が供給され、
検波器11bには局部発振器12からの局発が90°移
相器13を介して供給されいる。検波器11a、11b
から得られるI軸検波出力、Q軸検波出力は、それぞれ
低域通過フィルタ(LPF)14a、14bを介してA
/D(アナログデジタル)変換器15a、15bに供給
される。デジタル化されたI軸成分及びQ軸成分は、遅
延演算回路16に入力されて復調される。クロック発生
回路17は、スロット同期信号に基づいて遅延演算回路
16の復調タイミングを設定している。
【0009】この種の設計例は、同期検波方式であり性
能的には問題もなく現実的ではあるが、各種パラメータ
ーが密接に関連していてキャリア周波数やスロット長に
厳しい制限が付き、多様なサービス形態を考えると応用
範囲の著しく狭いものである。例えばプリアンブル期間
の絶対値はある程度位相引き込み時間としてやむを得な
い時間であるがそれ自体がデータを転送できないムダ時
間であり、このムダ時間の全体に与える比を小さくしよ
うとするとデータ区間をのばすしかないが、データ区間
の時間は回転角に直接比例するのでエラーレートの増加
を招き結果として一定のムダ時間を許容するしかない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、現在ま
で考えられていう通信システムでは、今後予想されるサ
ービス内容拡充に伴う上りデータ通信容量の増加に対応
することが著しく難しいという問題がある。これを回避
するために、他に回線を用意して上りCATV回線を構
築すると膨大な費用がかかるか浪費してしまうかとな
る。
【0011】そこでこの発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、新しいアーキテクチャーによる上
りデータ容量の増大を回線資源を有効に活用しながら実
現し得るデータ通信方式及び装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明では、主局と複
数の従局からなる通信方式において、主局側に、基準と
なるクロックを発生する基準クロック発生手段と、前記
基準クロックの情報を伝送する基準クロック情報伝送手
段と、前記基準クロックに同期した送信側キャリアを発
生する第1のキャリア発生手段と、前記第1のキャリア
発生手段からの前記送信側キャリアで下りデータを変調
し下り変調波を出力する第1のデータ変調手段と、前記
第1のデータ変調手段で変調された変調波を従局に伝送
する伝送手段と、前記基準クロックに同期した受信側キ
ャリアを発生する第2のキャリア発生手段と、前記第2
のキャリア発生手段からの前記受信側キャリアで上り変
調波を復調して上りデータの復調を行うデータ復調手段
とを備え、従局側に、伝送された前記基準クロック情報
を再生する基準クロック情報再生手段と、前記基準クロ
ック情報再生手段で再生された基準クロック情報に基づ
く受信側キャリアを発生する第3のキャリア発生手段
と、前記第3のキャリア発生手段で発生された受信側キ
ャリアで、伝送された前記下り変調波を検波して前記デ
ータを再生するデータ復調手段と、前記基準クロック情
報再生手段で再生された基準クロック情報に基づく送信
側キャリアを発生する第4のキャリア発生手段と、前記
第4のキャリア発生手段で発生された送信側キャリア
で、上りデータを変調し前記上り変調波を出力する第2
のデータ変調手段と、前記第2のデータ変調手段で変調
された変調波を前記伝送路を介して主局に伝送する伝送
手段とを備えるものである。
【0013】
【作用】上述した方式によると、センター側に基準とな
るクロックを設け、加入者端末にCATV回線を通じて
伝送し、そのクロックを用いて上りデータ通信の送受信
回路の基本クロックとして用いる。具体的には下りデー
タキャリアを基準クロックとして端末装置の送受信用発
振回路で用いる。またセンター側の受信回路においても
キャリア再生用の発振回路のクロックを下りデータキャ
リアから生成する。加入者宅内端末装置の送信機の発振
周波数は下りデータ周波数との間で整数関係が成り立ち
同様にセンター側の受信回路のキャリア再生用発振器も
下りデータキャリアと整数関係で表現され結果として上
りデータの送受に関する周波数差はなくなり、位相誤差
の問題に収斂する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。これから説明する実施例では下りデータチャン
ネル、上りデータチャンネルとも変調方式としてはQP
SK(4相PSK)方式で各々72MHz、46MHz
に配置されている。
【0015】図1はこの発明に係わるセンター側のデー
タ変調器の構成を示している。センターに設置されてい
る制御コンピュータの通信装置から供給される通信デー
タ、クロック、スロット同期信号はシンボル変換回路2
1の入力端に供給される。シンボル変換回路21は、入
力信号をI軸、Q軸用の2値信号に分割し、それぞれの
信号を波形整形回路22、23の供給する。波形整形回
路22、23で帯域制限された信号は、平衡変調を行う
同相変調回路24、直交変調回路25の一方の入力端に
供給される。変調回路24、25の他方の入力端には、
1/4分周器28から90゜位相の異なる2つの出力が
それぞれ供給される。変調回路24、25の出力は、加
算器26に供給され、加算器26の加算出力は、帯域通
過フィルタ(BPF)27に入力され、フィルタ出力は
他のCATV信号と混合されてCATV網に提供され
る。
【0016】一方、1/4分周器28の入力端には可変
周波数発振器32の発振出力が供給されている。1/4
分周器28の分周出力は、固定分周器29の分周入力端
に入力され、その分周出力は位相比較回路30の一方の
位相比較入力端に供給される。位相比較回路30の他方
の位相比較入力端には、基準クロックが入力される。位
相比較回路30の位相比較出力は、低域通過フィルタ
(LPF)31に入力され、そのフィルタ出力は可変周
波数発振器32の周波数制御入力端に供給される。可変
周波数発振器32の発振出力は1/4分周器28の分周
入力端に供給される。
【0017】図2は、加入者用端末装置の双方向通信回
路の構成を示す。CATV網からの信号は、分波器41
の入力端に供給され、周波数分波されたテレビ周波数帯
域の信号は、映像復調回路42に供給される。分波器4
1で分波された下りデータチャンネル帯域の信号は、高
周波増幅器43の入力端子に供給され、その出力は、同
相検波回路44、直交検波回路45の各一方の入力端に
供給される。各検波回路44、45の出力は、各々低域
通過フィルタ(LPF)46、47の入力端に供給され
る。低域通過フィルタ46、47の出力は、複素数表現
の検波回路48の検波入力端に供給される。これにより
I軸成分とQ軸成分のベースバンド信号が得られる。検
波回路48に含まれるクロック再生部からの位相制御出
力は、低域通過フィルタ(LPF)49の入力端に供給
され、その出力は可変周波数発振器50の周波数制御入
力端に供給される。位相制御出力は、I軸成分Q軸成分
からなるデータの位相が所定のシンボル位相からずれて
いる分(データ位相差)を表している。可変周波数発振
器50の発振出力は、1/4分周器51の分周入力端に
供給される。1/4分周器51から得られる互いに90
°の位相差を持つ分周出力は、検波回路44、45に入
力される。また1/4分数器51の分周出力は、固定分
周器52の入力端に入力される。固定分周器52の分周
出力は、位相比較器53の一方の位相比較入力端に供給
される。位相比較回路53の位相比較出力は、低域通過
フィルタ(LPF)54の入力端に供給され、その出力
は可変周波数発振器55の周波数制御端子に供給され
る。可変周波数発振器55の発振出力は、1/4分周器
56に入力される。1/4分周器56の分周出力は、固
定分周器57に入力され、その分周出力は、位相比較回
路53の他方の入力端に供給される。また、1/4分周
器56の互いに90°位相が異なる分周出力は、それぞ
れ、平衡変調を行う同相変調回路61、直交変調回路6
2の入力端に供給される。変調回路61、62の各他方
の入力端には、波形整形回路68、69の波形整形出力
が供給されている。また変調回路61、62の出力は、
加算器63に入力される。加算器63の出力は、帯域通
過フィルタ(LPF)64に入力される。帯域通過フィ
ルタ64の出力は、スイッチアンプ65に入力され、そ
の出力は、分波器413の上りデータチャンネル用入力
端からCATV網へ提供される。
【0018】加入者端末装置内のマイコロコントローラ
ーから提供されるRTS(リクエスト トゥ センド)
信号は、シンボル変換回路67に供給される。また同様
に通信データ、クロックもシンボル変換回路67に供給
される。シンボル変換回路67のシンボル出力は、各々
波形整形回路69、68の入力端に接続される。また同
様に遅延データ/スロットデータもマイクロコントロー
ラーから遅延制御回路71の制御データ入力へ提供され
ている。先の検波回路48の検波出力は、シンボル変換
回路72の入力端に供給され、シンボル変換回路72の
スロット同期出力は、遅延制御回路71を介してシンボ
ル変換回路67のロット同期入力に供給される(遅延制
御回路71を経由させる理由は後述する)。さらにシン
ボル変換回路72の復調データ及びクロック出力は、マ
イクロコントローラーへ提供される。スイッチアンプ6
5の制御入力には、シンボル変換回路67のタイミング
出力が供給されている。
【0019】図3には、センター側受信回路の構成を示
している。CATV網を通じて伝送された加入者端末装
置からのデータ信号は、高周波増幅器81に入力されそ
の出力は同相検波回路82a、直交検波回路82bの一
方の入力端に入力される。検波回路82a、82bの出
力は、低域通過フィルタ(LPF)83a、83bに入
力される。低域通過フィルタ83a、83bの出力は、
A/D変換器84a、84bのアナログ入力端に供給さ
れる。A/D変換器84a、84bのデジタル出力は、
遅延検波回路85のデジタル入力に接続される。一方、
基準クロックは位相比較回路91の位相比較入力端子に
接続され、位相比較出力は、低域通過フィルタ(LP
F)92に入力される。この低域通過フィルタ92の出
力は、可変周波数発振器93の周波数制御端子に接続さ
れる。可変周波数発振器93の発振出力は、1/4分周
回路94の分周入力端子に供給される。1/4分周回路
94の互いに90°位相の異なる出力は、検波回路82
a、82bの他方の入力端に供給される。
【0020】センター側の通信制御コンピューターから
供給されるスロット同期信号はクロック発生回路86に
供給されている。このクロック発生回路86からは所定
のクロックがA/D変換器84a、84b、遅延検波回
路85に供給されている。
【0021】次に上記のシステムのシステム動作をさら
に説明する。まず、図1に示される下りデータ変調器は
通常、一般に使用されるQPSK変調器と変わるところ
はほとんどない。位相比較回路30、低域通過フィルタ
31、、可変周波数発振器32、1/4分周器28、固
定分周器29で、PLL回路を構成し、基準クロック信
号にロックした72MHzの発振を得ている。ここで固
定分周器29の分周値は9216である。1/4分周器
28の分周出力は4系統あり、それぞれ90゜ずつ位相
の異なった出力となり互いに直交する2出力が平衡変調
回路24、25へ入力される。最終的に帯域通過フィル
タ27の出力となるQPSK変調波の周波数は基準クロ
ックの9216倍の周波数となる。
【0022】一方、CATV伝送路を通じて加入者端末
装置に伝送された下りQPSK変調波は、図2の高周波
増幅器43、検波回路44、45、低域通過フィルタ4
6、47、検波回路48、可変周波数発振器50、1/
4分周器51で構成されるQPSK復調器で復調され
る。ここで1/4分周器51の出力は、QPSK変調波
に直交する正弦波に完全に位相ロックする。また検波回
路48の検波出力は、シンボル変換回路72でシリアル
データとクロックに分離され、加入者端末装置内のマイ
クロコントローラーに提供されるとともに、下りデータ
信号の時分割されたスロットを示すスロット同期信号が
遅延制御回路71に供給される。
【0023】固定分周器52、位相比較回路53、低域
通過フィルタ54、可変周波数発振器55、1/4分周
器56、固定分周器57で構成される発振器により、上
りQPSK変調のための搬送波が生成される。この場
合、固定分周器57で用いられ分周比は5888であ
る。また固定分周器52で用いられる分周比は9216
である。
【0024】この構成から変調回路61、62に入力さ
れる搬送波の周波数はセンター側の基準クロックに対し
て5888倍の周波数で固定されるのは明かである。さ
らに加入者端末装置内のマイクロコントローラーは、シ
ンボル変換器回路67に対して伝送データ、ロック、R
TS(リクエスト トゥ センド)信号を供給する。R
TS信号は、転送の開始を示すステータス信号である。
またさらにマイクロコントローラーは、遅延制御回路7
1に対して遅延データを与える。この通信装置の例で
は、データ伝送フォーマットは、図4に示されるフォー
マットで時分割された形式で上り/下りとも構成されて
おり、下りデータ信号に同期して各加入者端末装置が上
りデータを自分に割り当てられたスロットに対応させて
送信することになるが、各加入者端末装置の物理的位置
に依って生じる距離は一様でなく各加入者端末装置毎に
異なった遅延時間を持ち、センター側の制御コンピュー
ターで個別に管理し、各加入者端末装置に対して下りデ
ータ回線を通じてその遅延時間量を転送する。この遅延
時間量と割り当てられた上りデータ回線のスロット番号
を遅延制御回路71に加入者端末装置内のマイクロコン
トローラーが供給するようになっている。
【0025】遅延制御回路71は、当該加入者端末装置
に割り当てられたスロットのタイミングを示すスロット
データを遅延データにより補正を行ってシンボル変換回
路67に供給する。シンボル変換回路67では、マイク
ロコントローラーからのデータを遅延制御回路71から
のスロットタイミングでシンボル化して波形整形回路6
8、69に供給し、スイッチアンプ65に対してキャリ
ア送出タイミング信号を供給する。波形整形回路68、
69で波形整形された信号は、平衡変調回路61、62
で平衡変調され、加算器63で混合された後、帯域通過
フィルタ64、スイッチアンプ65、分波器41を経由
してCATV網に送出される。
【0026】図3に示したセンター側のQPSK復調器
について説明する。1/4分周器94、固定分周器9
5、位相比較器91、低域通過フィルタ92、可変周波
数発振器93よって構成されるPLL発振回路は基準ク
ロックの5888倍の周波数に周波数ロックする。この
発振器の90゜位相の異なる出力は、検波回路82a、
82bに入力される。CATV網を通じて伝送され高周
波増幅器81で増幅された加入者端末装置からのQPS
K変調波は、検波回路82a、82bで検波され、それ
ぞれI軸成分、Q軸成分が、低域通過フィルタ(LP
F)83a、83bに入力され、A/D変換器84a、
84bのアナログ入力へ入力される。加入者端末装置の
QPSK変調波と、1/4分周器94から供給される同
期再生波とは周波数は完全に一致しているが、位相角は
相対的に在る角度を持っている。加入者端末装置からセ
ンターへの通信は差分QPSKで伝送されるので、まず
図4に示したプリアンブル期間中に遅延検波回路85
は、当該加入者端末からのQPSK変調波が受信機内の
同期再生波に対して持っている位相差を計測し、データ
期間中はこの各加入者端末装置毎の定常偏差を補正して
データ抽出を行う。 またクロック発生回路86は、ス
ロット同期信号から必要なタイミング信号をA/D変換
器84a、84b、遅延検波回路85に供給する。
【0027】以上説明したように、この発明によれば、
上りデータ通信に於ける各加入者端末装置からのQPS
K変調波と受信側のキャリア再生発振器の周波数はセン
ター側の基準クロックに下りデータ回線のキャリア信号
を利用して周波数差を持たない構成になっている。この
ため上り回線の為の受信機ではデータの先頭に付加され
たプリアンブル期間中の搬送波と受信機内の発振器の位
相差のみに注目すれば良く高速なキャリア引き込みが実
現でき、さらに遅延検波方式の様なC/N性能の劣化も
伴わない。また送受振器の発振器の位相差そのものは基
本的に固定値で変動しないし、変動したとしても非常に
長い周期であるので、データ通信の時分割の構成に時間
的制限を与えることはない。
【0028】本実施例ではQPSK方式について述べた
が、多値QAM方式についても同様に実現できることは
言うまでもなく、従来実現が著しく困難であった多値Q
AM方式に於ける時分割チャンネル割当の応用例を提供
することが可能となる。
【0029】さらに本実施例ではセンター側のクロック
の伝送手段として下りデータチャンネルの搬送波を用い
たがその他の手段として下りデータ信号のビット同期信
号をクロックとして利用することもできるし、別周波数
帯域で伝送されるテレビジョン信号の映像信号の水平同
期または垂直同期信号を基準クロックとして用いること
もできるし、センター側のクロック手段によって幹線増
幅器のAGC用に常に用いられるパイロット信号を生成
し、加入者端末装置内にパイロット信号受信回路を設け
ればこのパイロット信号から搬送波を生成することも可
能である。
【0030】
【発明の効果】上記したようにこの発明によれば、上り
データ容量の増大を回線資源を有効に活用しながら実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における主局側のデータ伝
送装置を示す図。
【図2】この発明の一実施例における従局側のデータ送
受信装置を示す図。
【図3】この発明の一実施例における主局側のデータ受
信装置を示す図。
【図4】伝送データのフォーマット及びQPSK復調器
を示す図。
【符号の説明】
21…シンボル変換回路、22、23…波形整形回路、
24…同相検波回路、25…直交検波回路、26…加算
器、27…帯域通過フィルタ、28…1/4…分周器、
29…固定分周器、30…位相比較器、31…低域通過
フィルタ、32…可変周波数発振器、41…分波器、4
2…映像復調回路、43…高周波増幅器、44…同相検
波回路、45…直交検波回路、46、47…低域通過フ
ィルタ、48…検波回路、49…低域通過フィルタ、5
0、55…可変周波数発振器、51、55…1/4分周
器、52、57…固定分周器、53…位相比較回路、6
1、62…変調回路、63…加算器、64…帯域通過フ
ィルタ、65…スイッチアンプ、67、72…シンボル
変換回路、68、69…波形整形回路、71…遅延制御
回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主局と複数の従局からなる通信方式におい
    て、 主局側に、 基準となるクロックを発生する基準クロック発生手段と
    前記基準クロックの情報を伝送する基準クロック情報伝
    送手段と、 前記基準クロックに同期した送信側キャリアを発生する
    第1のキャリア発生手段と、 前記第1のキャリア発生手段からの前記送信側キャリア
    で下りデータを変調し下り変調波を出力する第1のデー
    タ変調手段と、 前記第1のデータ変調手段で変調された変調波を従局に
    伝送する伝送手段と、 前記基準クロックに同期した受信側キャリアを発生する
    第2のキャリア発生手段と、 前記第2のキャリア発生手段からの前記受信側キャリア
    で上り変調波を復調して上りデータの復調を行うデータ
    復調手段とを備え、 従局側に、 伝送された前記基準クロック情報を再生する基準クロッ
    ク情報再生手段と、 前記基準クロック情報再生手段で再生された基準クロッ
    ク情報に基づく受信側キャリアを発生する第3のキャリ
    ア発生手段と、 前記第3のキャリア発生手段で発生された受信側キャリ
    アで、伝送された前記下り変調波を検波して前記データ
    を再生するデータ復調手段と、 前記基準クロック情報再生手段で再生された基準クロッ
    ク情報に基づく送信側キャリアを発生する第4のキャリ
    ア発生手段と、 前記第4のキャリア発生手段で発生された送信側キャリ
    アで、上りデータを変調し前記上り変調波を出力する第
    2のデータ変調手段と、 前記第2のデータ変調手段で変調された変調波を前記伝
    送路を介して主局に伝送する伝送手段とを備えたことを
    特徴とするデータ通信方式。
  2. 【請求項2】CATV網を通して伝送された基準クロッ
    ク情報を再生する基準クロック情報再生手段と、 前記基準クロック情報再生手段で再生された基準クロッ
    ク情報に基づく受信側キャリアを発生する第1のキャリ
    ア発生手段と、 前記キャリア発生手段で発生された受信側キャリアで、
    伝送された前記下り変調波を検波してデータを再生する
    データ復調手段と、 前記基準クロック情報再生手段で再生された基準クロッ
    ク情報に基づく送信側キャリアを発生する第2のキャリ
    ア発生手段と、 前記第2のキャリア発生手段で発生された送信側キャリ
    アで、上りデータを変調し前記上り変調波を出力するデ
    ータ変調手段と、 前記データ変調手段で変調された変調波を前記CATV
    網に送出する伝送手段とを備えたことを特徴とする加入
    者側データ通信装置。
  3. 【請求項3】前記基準クロックは、CATVパイロット
    信号であることを特徴とする請求項2記載の加入者側デ
    ータ通信装置。
  4. 【請求項4】前記基準クロックは、テレビ信号の水平ま
    たは垂直同期信号または搬送キャリアであることを特徴
    とする請求項2記載の加入者側データ通信装置。
  5. 【請求項5】キャリア発生手段、データ復調手段、デー
    タ変調手段が複数グループであり、そのうちの1組が上
    記の第1のキャリア発生手段、データ復調手段、データ
    変調手段であることを特徴とする加入者側データ通信装
    置。
  6. 【請求項6】前記データ再生手段で再生されたタイミン
    グ信号は、予め遅延量が設定された遅延制御手段を介し
    て、前記データ変調手段に入力する上りデータの出力タ
    イミングを決定することを特徴とする請求項2記載の加
    入者側データ通信装置。
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