JPH0779011B2 - ガス絶縁機器の絶縁部材 - Google Patents

ガス絶縁機器の絶縁部材

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JPH0779011B2
JPH0779011B2 JP3168209A JP16820991A JPH0779011B2 JP H0779011 B2 JPH0779011 B2 JP H0779011B2 JP 3168209 A JP3168209 A JP 3168209A JP 16820991 A JP16820991 A JP 16820991A JP H0779011 B2 JPH0779011 B2 JP H0779011B2
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bush
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notch
insulating
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JP3168209A
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利正 上田
政吉 小屋
高士 大塚
則和 江本
清己 ▲まき▼野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁部材に係り、特にガ
スしゃ断器に用いられる絶縁筒を取付け固定するための
締結構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年電力系統にガスしゃ断器が使用され
ているが、このガスしゃ断器のしゃ断部を接地タンク内
部に支持固定するために絶縁部材例えば絶縁筒や、可動
部を操作する絶縁ロッドなどが用いられる。この絶縁筒
は十分な電気的及び機械的強度を必要としている。
【0003】従来この種の絶縁筒に取付けられる締付金
具は種々の手段によって固着するが幾つかの改良すべき
点があった。
【0004】これを改良したものとして、図1に示すよ
うに絶縁筒本体(1)の端部にブッシュ(2)を埋設し
て構成した絶縁筒(3)がある。このような絶縁筒
(3)は金属からなるブッシュ(2)に接着剤層を形成
しておき、このブッシュ(2)を予め注形型に組込んで
おき、樹脂を注ぎ込み、絶縁筒本体(1)と一体に硬化
させて絶縁筒(3)を形成する方法がとられている。こ
のような絶縁筒の利点はブッシュが単独で小さいため、
温度変化による熱応力が小さく、広範囲の温度域に使用
できる点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、注入された樹
脂が注形型内部で硬化する時、ブッシュ近傍に大きい残
留応力を生じるので、この残留応力を除去するために離
形した後、再加熱すなわちいわゆるアフターキュアする
が、この時ブッシュ(2)の埋込平面度及び製品両端面
の平行度が大きく変化してしまうおそれがあった。ま
た、ブッシュ(2)を埋込んだ部分に電界が印加される
と、ブッシュ(2)と絶縁筒本体(1)との接合する部
分に設けられる接着剤層中にボイドが存在したり、使用
中に接着剤層中に微少な剥離が生じたりすると機械的強
度の低下あるいは電気的にはコロナの発生などが起り易
すく絶縁筒の損傷に結びつくおそれがある。このような
接着剤層のボイドを除去するには工数を要しコスト高と
なり、また電界の加わらないような筒所だけのブッシュ
に接着剤を処理しても、温度変化などに伴なって接着面
が剥離を起し、ブッシュの捩りトルク値の低下を起すと
いうことなどの問題点があった。
【0006】本発明は上記の点を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、広い使用温度域にわたり
電気的及び機械的に十分な強度を有するブッシュを設け
ガス絶縁機器の絶縁部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、ガス絶縁機器の絶縁部材本体である絶縁
筒本体や絶縁ロッドの端面に形成したねじ孔にブッシュ
をねじ込み、このブッシュの切欠き部に硬化性樹脂を注
入して固着するようにし、広い使用温度域にわたり、電
気的及び機械的に十分な強度を有するブッシュを設けた
ことにより、ガス絶縁機器の絶縁部材の電気的及び機械
的強度を向上したことをその特徴とする。またブッシュ
は金属又はプラスチックにより形成するとともに、切欠
き部のその幅はブッシュ径の10ないし30%に形成
し、その長さはブッシュ長さの50ないし80%となる
ように形成するのが好適である。
【0008】
【作用】このようにすると、広い使用温度域にわたり、
電気的及び機械的に十分な強度を持つブッシュを有する
ガス絶縁機器の絶縁部材となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明によるガス絶縁機器の絶縁部材
の一実施例を図面を参照して説明する。図2において例
えば絶縁紙あるいはプラスチック不織布のような絶縁性
繊維基材を図示しない注形型に収めて、例えばエポキシ
樹脂のような熱硬化樹脂を含浸し、硬化させ、注形型か
ら外して一般的に絶縁部材本体の一種類であるところの
絶縁筒本体(11)を形成する。そしてこの絶縁筒本体
(11)の両端面(11a)に夫々軸方向に沿って、端
面円周に略等配ブッシュ(13)を埋め込むためのめす
ねじ孔をタップ等による機械加工によって形成する。こ
のめすねじ孔は例えばピッチ1.5ないし3mmの縦断
面波形に加工される。
【0010】一方、ブッシュ(13)は金属又はプラス
チック等で形成され、図3及び図4に示すようにブッシ
ュ(13)のほぼ中央に軸方向に沿って端面(13a)
から貫通しない、すなわち袋状となる締結ねじ孔(1
6)を形成する。そしてブッシュ(13)の外周に前記
めすねじ孔に合う固形状の断面波形のおすねじを機械加
工により形成する。さらにこの工程で第4図に示すよう
に締結ねじ孔(16)を挟んで両側に切欠き部(17)
をフライス加工等の機械加工により形成する。この切欠
き部(17)は幅Aがブッシュ(13)の径の10%な
いし30%、長さ寸法Bがブッシュ(13)の全長の5
%ないし80%が好ましい。
【0011】このような形成されたブッシュ(13)を
前記絶縁筒本体(11)の端面(11a)に形成された
めすねじ孔にねじ込むことにより平面度を決定し、ブッ
シュ(13)が固定される。そしてブッシュ(13)の
切欠き部(17)に、例えばエポキシ樹脂のような硬化
性樹脂を注入して充てんして硬化させることによって、
この切欠き部(17)でブッシング(13)と絶縁筒本
体(11)とを接合する。
【0012】以上のように一般的に絶縁部材であるとこ
ろの絶縁筒(15)が形成され、この絶縁筒(15)は
前記締結ねじ孔(16)によりSF6 等により絶縁され
るガス絶縁機器内に固定される。
【0013】次に本発明の作用効果を説明する。次表に
本発明の絶縁筒と従来の絶縁筒との比較試験結果を示
す。絶縁筒の寸法は両者とも同じで、直径φは500m
m、高さすなわち長さlは300mm、肉厚さtは50
mmであり、ブッシュ数は両者とも同じであり、本発明
の絶縁筒には切欠き部を有するブッシュ、従来の絶縁筒
には接着剤を塗布したブッシュがそれぞれ埋込まれてい
る。
【0014】そしてそれぞれの絶縁筒の両端に図示しな
いが端板をそれぞれのブッシュを利用して固着し、これ
ら端板はACコロナ試験時の電極となり、また引張り試
験時の取付金具として兼用することもできる。またAC
コロナ試験は供試品となる絶縁筒をSF6 ガス4kg/
cm2 Gで封入したタンク内部で行なう。
【0015】
【表1】
【0016】この表に示すように明らかに本発明の絶縁
筒は従来の絶縁筒と比較して、引張り試験後のACコロ
ナの発生がなく、従来の絶縁筒より遥かに優れている。
この理由は本発明のガス絶縁機器の絶縁部材例えば絶縁
筒の絶縁筒本体とブッシュの埋込まれる界面を従来のよ
うに接着剤層を存在させていないため、この界面にSF
6 ガスが入り込み界面の電界強度すなはちコロナ発生電
圧を高くしている。またブッシュの切欠き部だけしか接
続していないため、引張り力を受けても縦断面波形のね
じ部に応力が均一に加わり機械的強度は特に劣ることは
なく従来と同等の強度が得られる。なお、本発明の絶縁
筒におけるブッシュ(13)の切欠き部(17)はA
20%、Bは50%に選定したが、前述したA及びBの
寸法を組合せても表とほぼ同等の結果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガス絶縁機
器の絶縁部材によれば、使用温域にわたり、ガス絶縁機
器の絶縁部材本体例えば絶縁筒の絶縁筒本体とブッシュ
の埋込まれる界面を従来のように接着剤層を存在させて
いないため、この界面にSF6ガスが入り込み界面の電
界強度すなわちコロナ発生電圧を高くしている。またブ
ッシュの切欠き部だけしか接続していないため、引張り
力を受けても縦断面波形のねじ部に応力が均一に加わり
機械的強度は特に劣ることなく従来と同等の強度が得ら
れる。すなわち、電気的及び機械的に十分な強度を有す
るブッシュを設けたガス絶縁機器の絶縁部材が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の絶緑筒の一部切欠き縦断面図。
【図2】本発明の一実施例の絶緑筒の縦断面図。
【図3】図2のブッシュを示す縦断面図。
【図4】図2のブッシュを示す平面図。
【符号の説明】
11…絶緑筒本体 11a…端面 12…軸 13…ブッシュ 13a…端面 15…絶緑筒 16…締結ねじ孔 17…切欠き部 A…切欠き部の幅 B…切欠き部の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 高士 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝ケミ カル株式会社内 (72)発明者 江本 則和 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝ケミ カル株式会社内 (72)発明者 ▲まき▼野 清己 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝ケミ カル株式会社内 (56)参考文献 実公 昭50−25357(JP,Y1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦断面が波形のめすねじ孔が端面から軸
    方向に沿って形成された絶縁部材本体と、前記めすねじ
    孔と同形のおすねじが外周に形成され、締結ねじ孔が端
    面に形成され、端面に開口する切欠き部がこの締結ねじ
    孔を挟んだ両側に形成されたブッシュを備え、このブッ
    シュを前記絶縁部材本体の前記めすねじ孔に螺合し、前
    記切欠き部に硬化性樹脂を注入充てんして前記絶縁部材
    本体に埋め込み固定したことを特徴とするガス絶縁機器
    絶縁部材。
  2. 【請求項2】 縦断面が波形のめすねじ孔が端面から軸
    方向に沿って形成された絶縁部材本体と、前記めすねじ
    孔と同形のおすねじが外周に形成され、締結ねじ孔が端
    面に形成され、端面に開口する切欠き部がこの締結ねじ
    孔を挟んだ両側に形成された金属又はプラスチックから
    成るブッシュとを備え、このブッシュの前記切欠き部を
    ブッシュ径の10ないし30%の幅、ブッシュ長さの5
    0ないし80%の長さの切欠き部とし、このブッシュを
    前記絶縁部材本体の前記めすねじ孔に螺合し、前記切欠
    き部に硬化性樹脂を注入充てんして前記絶縁部材本体に
    埋め込み固定したことを特徴とするガス絶縁機器の絶縁
    部材。
JP3168209A 1991-07-09 1991-07-09 ガス絶縁機器の絶縁部材 Expired - Lifetime JPH0779011B2 (ja)

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JPH06187878A JPH06187878A (ja) 1994-07-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5025357U (ja) * 1973-06-29 1975-03-24

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