JPH06292334A - 回転電機の磁気シールド装置 - Google Patents
回転電機の磁気シールド装置Info
- Publication number
- JPH06292334A JPH06292334A JP7920693A JP7920693A JPH06292334A JP H06292334 A JPH06292334 A JP H06292334A JP 7920693 A JP7920693 A JP 7920693A JP 7920693 A JP7920693 A JP 7920693A JP H06292334 A JPH06292334 A JP H06292334A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic shield
- electric machine
- stator
- rotating electric
- stator core
- Prior art date
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- Pending
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大形タービン発電機のような高電圧回転電機
の固定子巻線に対しても巻線端部と磁気シールド板との
間のギャップを大きくすることなく必要な絶縁強度を確
保することができる信頼性の高い巻線端部構造を提供す
る。 【構成】 固定子鉄心（１）のスロット内に収められた
固定子巻線（２）と、固定子鉄心（１）の長手方向両端
部に配置された磁気シールド板（３）とを備えた回転電
機において、磁気シールド板（３）の少なくとも固定子
巻線端部（２ｂ）に対向する面に絶縁層（９）を設けた
構成とする。
の固定子巻線に対しても巻線端部と磁気シールド板との
間のギャップを大きくすることなく必要な絶縁強度を確
保することができる信頼性の高い巻線端部構造を提供す
る。 【構成】 固定子鉄心（１）のスロット内に収められた
固定子巻線（２）と、固定子鉄心（１）の長手方向両端
部に配置された磁気シールド板（３）とを備えた回転電
機において、磁気シールド板（３）の少なくとも固定子
巻線端部（２ｂ）に対向する面に絶縁層（９）を設けた
構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は回転電機に係わり、特に
高電圧で使用されるタービン発電機等の固定子巻線端部
周辺の構造に関する。
高電圧で使用されるタービン発電機等の固定子巻線端部
周辺の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のタービン発電機等では、図２のよ
うに回転子端部から固定子鉄心（１）端部へ、軸方向に
入射する漏れ磁束によって生じる渦電流加熱を防止する
ため、そのスロットに固定子巻線（２）を収めた前記固
定子鉄心（１）の長手方向両端部に、主として銅材から
なる磁気シールド板（３）を設けている。
うに回転子端部から固定子鉄心（１）端部へ、軸方向に
入射する漏れ磁束によって生じる渦電流加熱を防止する
ため、そのスロットに固定子巻線（２）を収めた前記固
定子鉄心（１）の長手方向両端部に、主として銅材から
なる磁気シールド板（３）を設けている。
【０００３】この場合、前記固定子巻線（２）の直線部
（２ａ）から端部（２ｂ）にかけてその表面に電界緩和
層（４）が設けてあり、前記固定子巻線（２）の直線部
（２ａ）から端部（２ｂ）へ向かうに従って表面電位が
高くなる。このため固定子巻線端部（２ｂ）と接地電位
の磁気シールド板（３）との間には固定子巻線（２）の
定格電圧に応じてギャップ（５）を設け、運転や耐電圧
試嚇の際、当該ギャップ（５）に火花放電が生じないよ
うに設計されている。
（２ａ）から端部（２ｂ）にかけてその表面に電界緩和
層（４）が設けてあり、前記固定子巻線（２）の直線部
（２ａ）から端部（２ｂ）へ向かうに従って表面電位が
高くなる。このため固定子巻線端部（２ｂ）と接地電位
の磁気シールド板（３）との間には固定子巻線（２）の
定格電圧に応じてギャップ（５）を設け、運転や耐電圧
試嚇の際、当該ギャップ（５）に火花放電が生じないよ
うに設計されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】回転電機の大形化にと
もない、その定格電圧は高くなる傾向にあり、タービン
発電機等では定格電圧が25kVを超えるものが製造される
ようになっている。このような高電圧発電機の固定子巻
線（２）の端部（２ｂ）では、上記のように磁気シール
ド板（３）との電位差が大きくなるので、構造的に固定
子巻線端部（２ｂ）と磁気シールド板（３）との間のギ
ャップ（５）を大きくする必要がある。この場合、ギャ
ップ（５）を拡げるには必然的に、固定子鉄心（１）か
らスロット外に突出する固定子巻線部（２ａ）を長めな
ければならないという欠点がある。
もない、その定格電圧は高くなる傾向にあり、タービン
発電機等では定格電圧が25kVを超えるものが製造される
ようになっている。このような高電圧発電機の固定子巻
線（２）の端部（２ｂ）では、上記のように磁気シール
ド板（３）との電位差が大きくなるので、構造的に固定
子巻線端部（２ｂ）と磁気シールド板（３）との間のギ
ャップ（５）を大きくする必要がある。この場合、ギャ
ップ（５）を拡げるには必然的に、固定子鉄心（１）か
らスロット外に突出する固定子巻線部（２ａ）を長めな
ければならないという欠点がある。
【０００５】本発明は以上のような点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは大形タービン発電機
等のような高電圧回転電機の固定子に適した端部構造を
提供することである。
のであり、その目的とするところは大形タービン発電機
等のような高電圧回転電機の固定子に適した端部構造を
提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、固定子鉄心と、この固定子鉄心のスロット内
に収められた固定子巻線と、前記固定子鉄心の長手方向
両端部に配置された磁気シールド板とを備えた回転電機
において、前記磁気シールド板の少なくとも前記固定子
巻線の端部に対向する面に絶縁層を設けた構成としたも
のである。
するため、固定子鉄心と、この固定子鉄心のスロット内
に収められた固定子巻線と、前記固定子鉄心の長手方向
両端部に配置された磁気シールド板とを備えた回転電機
において、前記磁気シールド板の少なくとも前記固定子
巻線の端部に対向する面に絶縁層を設けた構成としたも
のである。
【０００７】
【作用】このような構成の回転電機においては、巻線端
部と前記磁気シールド板との間に必要な絶縁強度を磁気
シールド板に設けた絶縁層によって向上するので、高電
圧のタービン発電機等の固定子巻線に対しても巻線端部
と磁気シールド板との間のギャップを大きくすることな
く、十分な信頼性を確保することができる。
部と前記磁気シールド板との間に必要な絶縁強度を磁気
シールド板に設けた絶縁層によって向上するので、高電
圧のタービン発電機等の固定子巻線に対しても巻線端部
と磁気シールド板との間のギャップを大きくすることな
く、十分な信頼性を確保することができる。
【０００８】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明による回転電機固定子端部の構成例
を示す。固定子巻線（２）は固定子鉄心（１）に設けら
れた図示しないスロットに収められ、スロット楔により
支持固定されている。固定子鉄心（１）は電気鉄板を積
層し、外側間隔片（６）、外側押さえ板（７）を介して
ボルトナット（８）で締め付けられている。固定子鉄心
（１）の長手方向両端部には主として銅材からなる磁気
シールド板（３）が配置されている。
する。図１は本発明による回転電機固定子端部の構成例
を示す。固定子巻線（２）は固定子鉄心（１）に設けら
れた図示しないスロットに収められ、スロット楔により
支持固定されている。固定子鉄心（１）は電気鉄板を積
層し、外側間隔片（６）、外側押さえ板（７）を介して
ボルトナット（８）で締め付けられている。固定子鉄心
（１）の長手方向両端部には主として銅材からなる磁気
シールド板（３）が配置されている。
【０００９】そして磁気シールド板（３）は、固定子巻
線端部（２ｂ）に対向する面に粉体エポキシ樹脂の静電
塗装によって絶縁層（９）を付与した上、組み立てを行
う。本実施例によれば固定子巻線端部（２ｂ）と磁気シ
ールド板（３）との間の絶縁強度は、磁気シールド板
（３）に付与した絶縁層（９）の効果により、絶縁層
（９）を持たない従来の固定子巻線端部（２ｂ）と磁気
シールド板（３）との間の絶縁強度よりも高くなるの
で、固定子巻線（２）の高電圧化に対しても固定子巻線
端部（２ｂ）と磁気シールド板（３）との間のギャップ
を従来ほど大きくする必要がなくなる。
線端部（２ｂ）に対向する面に粉体エポキシ樹脂の静電
塗装によって絶縁層（９）を付与した上、組み立てを行
う。本実施例によれば固定子巻線端部（２ｂ）と磁気シ
ールド板（３）との間の絶縁強度は、磁気シールド板
（３）に付与した絶縁層（９）の効果により、絶縁層
（９）を持たない従来の固定子巻線端部（２ｂ）と磁気
シールド板（３）との間の絶縁強度よりも高くなるの
で、固定子巻線（２）の高電圧化に対しても固定子巻線
端部（２ｂ）と磁気シールド板（３）との間のギャップ
を従来ほど大きくする必要がなくなる。
【００１０】また、磁気シールド板（３）と同様な効果
は上記した実施例の他に、例えば絶縁層（９）の材料を
マイカエポキシ等他の粉体にしたり、絶縁層（９）の形
成を流動浸漬法等他の方法に依ったりしてもよく、また
ハンドレイアップ法に依ってガラスエポキシ等のＦＲＰ
から成る絶縁層（９）を形成してもよい。
は上記した実施例の他に、例えば絶縁層（９）の材料を
マイカエポキシ等他の粉体にしたり、絶縁層（９）の形
成を流動浸漬法等他の方法に依ったりしてもよく、また
ハンドレイアップ法に依ってガラスエポキシ等のＦＲＰ
から成る絶縁層（９）を形成してもよい。
【００１１】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、大形
タービン発電機のような高電圧回転電機にあっても、そ
の固定子巻線の長さを最小としつつ十分な絶縁強度を確
保できる固定子鉄心端部の磁気シールド装置を提供でき
る。
タービン発電機のような高電圧回転電機にあっても、そ
の固定子巻線の長さを最小としつつ十分な絶縁強度を確
保できる固定子鉄心端部の磁気シールド装置を提供でき
る。
【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図。
【図２】従来例を示す縦断面図。
１…固定子鉄心 ２…固定子巻線 ２ａ…固定子巻線直線部 ２ｂ…固定子巻線端部 ３…磁気シールド板 ４…電界緩和層 ５…ギャップ ６…外側間隔片 ７…外側押さえ板 ８…ボルトナット ９…絶縁層
Claims (1)
- 【請求項１】 固定子鉄心と、この固定子鉄心に設けた
スロット内に収められた固定子巻線と、前記固定子鉄心
の長手方向両端部に配置された磁気シールド板とを備え
た回転電機において、前記磁気シールド板の少なくとも
前記固定子巻線の端部に対向する面に絶縁層を設けたこ
とを特徴とする回転電機の磁気シールド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7920693A JPH06292334A (ja) | 1993-04-06 | 1993-04-06 | 回転電機の磁気シールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7920693A JPH06292334A (ja) | 1993-04-06 | 1993-04-06 | 回転電機の磁気シールド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06292334A true JPH06292334A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13683479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7920693A Pending JPH06292334A (ja) | 1993-04-06 | 1993-04-06 | 回転電機の磁気シールド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06292334A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8421302B2 (en) | 2009-09-29 | 2013-04-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Rotating electrical machine and coil |
| US20150381005A1 (en) * | 2013-02-25 | 2015-12-31 | Hitachi, Ltd. | Rotary Machine |
-
1993
- 1993-04-06 JP JP7920693A patent/JPH06292334A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8421302B2 (en) | 2009-09-29 | 2013-04-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Rotating electrical machine and coil |
| US20150381005A1 (en) * | 2013-02-25 | 2015-12-31 | Hitachi, Ltd. | Rotary Machine |
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