JPH077845A - 誘導電力給電設備 - Google Patents

誘導電力給電設備

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JPH077845A
JPH077845A JP6022919A JP2291994A JPH077845A JP H077845 A JPH077845 A JP H077845A JP 6022919 A JP6022919 A JP 6022919A JP 2291994 A JP2291994 A JP 2291994A JP H077845 A JPH077845 A JP H077845A
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resonance circuit
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John Talbot Boys
タルボット ボーイズ、ジョン
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Daifuku Co Ltd
Auckland Uniservices Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 誘導電力給電設備について、スイッチング装
置を保護し制御不能を防止する装置を提供する。 【構成】 500 Hzから50,000Hzで運転される誘導電
力給電設備100 の故障は、電源回路117,118,105,106
と、制御可能なスイッチ101,102,103,104 のH−ブリッ
ジ回路により保護される。H−ブリッジ回路は、順、逆
方向とも共振回路へ電力を供給ができ、回路を遮断状態
にできる。また、共振電圧が過度に大きな時にH−ブリ
ッジ回路への直流の供給を中断または一時的に逆方向に
するため、共振電圧131,132,133 と循環電流を監視する
手段と、入力主電流108 および地絡電流を監視し、過大
な場合には共振回路への給電をしゃ断する手段を設け
る。また、ソリッドステートスイッチ113,114 の両端に
サージ吸収器115,116 を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電力給電設備、特
に設備および付随の機器に用いられる保護手段に関する
ものであり、特に電源コンポネントへの過渡現象の影響
を制限する為の手段、地絡電流が原因となって起こる潜
在的に危険な障害を検出する手段、および循環電力の量
を予め限定された限界内に抑制する為の手段を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近代的な誘導電力給電設備では、直流電
流、又は低周波交流電流の入力を電源および付随の共振
回路の高周波の常用周波数に変換する為にソリッドステ
ートスイッチング装置を用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した実際
に用いられるソリッドステートスイッチには、然し平均
およびピーク電流の限界、最高常用温度および最高電圧
の如き装置上の制約が不可避である。軌道に沿った共振
誘導性コンダクタおよび直流を通す入力インダクタに貯
えられたエネルギーは可成りの値となり、又条件次第で
は、この蓄積されたエネルギーが誤ってコントロールさ
れない状態に到ることがある。
【0004】更に過大な共振電圧は、上記軌道のインダ
クタが誤って(例えば)金属性の支持構造に接続された
場合に人がそれに触れると感電し傷害を蒙り更には生命
に危険の及ぶことがある。
【0005】本発明は上記問題を解決するものであり、
誘導電力給電設備内の過渡現象の影響および過剰の電圧
および電流をコントロールおよび制限する為の或は公衆
が少なくともそれについて有効に選択し得る改善された
誘導電力給電設備を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
第1発明は、電源回路と、この電源回路から給電されて
高周波で運転される配電のための共振回路を有す誘導電
力給電設備であって、(a)電源回路の入力側、ならび
に/または、電源回路内、ならびに/または、共振回路
の、実際の電流および/もしくは電圧の値を検出するた
めの手段と、(b)検出された値が正常、異常又は故障
状態の何れを示すかを判定する為めの手段、および
(c)状態が正常でない時に誘導電力給電設備への給電
を部分的に、或は完全に停止する為の手段を備えること
がその特徴である。
【0007】また第2発明は、上記第1発明の誘導電力
給電設備であって、共振回路に供給される電流と共振回
路の中を循環する電流との間の関係を確定する為の手段
を有することを特徴とするものである。
【0008】さらに第3発明は、上記第1発明の誘導電
力給電設備であって、共振回路内の交流電流と交流電圧
との間の時間的関係を確定する為の手段を有することを
特徴とするものである。
【0009】また第4発明は、第1発明の電源回路と共
振回路との間に制御可能な複数個のスイッチから成るブ
リッジを組み入れた誘導電力給電設備を提供し、しかも
上記ブリッジのスイッチを制御し、共振回路への給電を
順方向、逆方向およびしゃ断の各状態で行うことを特徴
とするものである。
【0010】第5発明は、上記第4発明の誘導電力給電
設備であって、異常状態または故障状態による損失を最
小限に抑えるように制御可能スイッチを制御する、1個
または複数個のセンサ入力装置を有する故障検出回路、
および異常状態または故障状態の存在を確認するための
手段を有することを特徴とし、たとえば共振電圧および
循環電流を監視し、かつ共振電圧が過大となった場合に
は共振回路への給電をしゃ断する手段を含む誘導電力給
電設備を提供する。
【0011】さらに第6発明は、上記第5発明の誘導電
力給電設備であって、入力主電源に付随する地絡電流を
監視し、かつ次に地絡電流が異常に大きくなったことが
検出された場合に共振回路への給電をしゃ断する手段を
有することを特徴とする誘導電力給電設備を提供する。
【0012】また第7発明は、上記第1発明の誘導電力
給電設備であって、コンポネントに供給される過大な電
力をバイパスするために、ほぼ自律的な手段を、傷み易
いコンポネントに沿う形で設けること、たとえばソリッ
ドステートスイッチモジュールを含む、傷み易いコンポ
ネントの両端に設置されるサージ吸収器から成る、過大
電圧をバイパスする為の手段を持つ誘導電力給電設備を
提供する。
【0013】
【作用】上記第1発明の構成によれば、誘導電力給電設
備の各部の電流、および/もしくは電圧の値が検出さ
れ、検出された値で異常又は故障が判定され、給電が部
分的に、或いは完全に停止されることで、設備は故障状
態から保護され、および/又は異常状態が補償されるよ
うに調節される。
【0014】また上記第2発明の構成によれば、共振回
路に供給される電流と共振回路の中を循環する電流との
間の関係により回路に加えられる負荷、又は共振エネル
ギーの低下の出限が検出され、負荷、又は共振エネルギ
ーの低下に応じてQが一定に維持される。
【0015】また上記第3発明の構成によれば、共振回
路内の電流と共振回路に加わる電圧との間の時間的関係
により、回路の瞬時力率が検出され、又は負荷により共
振回路が共振周波数から離されている度合いが検出さ
れ、力率、共振周波数が一定に維持される。
【0016】さらに上記第4発明の構成によれば、電源
回路と共振回路との間に設けたブリッジによる共振回路
への給電を順方向、逆方向およびしゃ断の各状態で行う
ことで、給電は自在に制御される。
【0017】また上記第5発明の構成によれば、たとえ
ば共振電圧および回路電流を監視し、かつ共振電圧が過
大となった場合には共振回路への給電をしゃ断すること
で共振回路が保護される。
【0018】さらに上記第6発明の構成によれば、入力
主電源に付随する地絡電流を監視し、かつ地絡電流が過
大になったことで共振回路に接地が発生したことが検出
され、共振回路への給電をしゃ断することで感電事故が
防止される。
【0019】また上記第7発明の構成によれば、ソリッ
ドステートスイッチモジュールを含む、傷み易いコンポ
ネントの両端に設置されるサージ吸収器により、過大電
圧がバイパスされ、前記コンポネントが保護される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。下記の好ましい実施例は、それにより発明の範
囲を制限することを目的とするものではない。この実施
例の示す問題の解法は、共振エネルギーのコントロール
に関するものであり、かつ電源電圧(共振電圧)の許容
範囲を明らかにし、接地事故を防止するのに役立つ。
【0021】本発明は、原則的には、異常状態の発生を
防止するための装置および方法を提供する。この場合の
異常状態とは、差し迫った部品の破壊事故もしくは実際
に起こってしまった部品の破壊事故というような、一般
に受け入れられている意味での実際の障害のこともある
であろうし、または電気回路の一部を、接続すべきでな
い時にうっかり接続したり、開放すべきでない時にうっ
かり開放したりする、というようなものを意味すること
もあるであろう。本発明は高共振周波数(通常500H
zから50,000Hzの範囲の)に於て使用される配
電のための共振回路を使用するが如き誘導電力給電設備
(IPDS;inductive power distribution system )
に関するものであり、特にルート、又は軌道に沿って設
けられるコンダクタが共振回路の誘導性エレメントを構
成し、これにより共振電流を通すが如き任意のIPDS
に関するものである。IPDSは、基本的に電源回路
と、この電源回路から給電されて高周波で運転される上
記共振回路から構成される。
【0022】この発明の好ましい実施例は、実質的には
電源回路への入力側、および/又は同電源回路の内部、
および/又は共振回路の各点に於ける実際の電流および
/又は電圧の値を検出する為の感知手段を含む。好まし
い電流センサはLEMモジュール(LEM S.A., Geneva,
Switzerland 社製)として知られているタイプの装置を
含むが、然し他のタイプの変流器およびHall効果お
よび磁気歪みトランスジューサも、又使用することが出
来る。好ましい電圧センサは、一般に測定点と基準点と
の間に接続される抵抗分割器を含み、かつ2つの測定点
の間の測定値を求める為に、差電圧検出器を使用するこ
とが出来る。
【0023】検出された値が正常状態をあらわすか、又
は或る故障状態をあらわすかを判断する為の手段は、こ
の明細書では詳述されていないが、普通はそのような手
段は、もし何らかの障害があればそれをはっきり表示す
るようなアナログ、又はデジタルコンピューターエレメ
ントを含んでいるであろう。差電圧検出器(133)、
電圧アナログマルチプライヤー(134)および電流ア
ナログマルチプライヤー(136)および結果の加算器
(137)を組み入れた簡単な回路が、共振回路(共振
電源)の出力側に設けられる。他方、主電源から供給さ
れる電流(108,109参照)および/もしくは共振
回路に供給される直流(例えば共振回路のQを表す)を
定量化するための、より複雑な回路もしくは計算手段、
ならびに/または障害発生の危険にさらされている箇所
に設けられる温度センサは、当業者には自明のものであ
ろう。
【0024】さらに、出力端子138から加算器137
の出力が得られるたびに、スイッチ101,102,1
03および104に、回路を閉じさせるための信号もし
くは回路を開かせるための信号を供給するための手段、
または障害の発生を最終的に確認するための、その他の
何らかの手段は、図示を省略した。普通の場合、加算器
137の出力に応答して回路を閉じさせたり開かせたり
するのは、障害による損失を最小限に抑えるためであ
る。
【0025】上記スイッチの動作モードに含まれるもの
は次の通りである: (a)正常運転の場合の如き共振回路への連続的なプラ
ス給電、(b)トラック内の共振電流のレベルを引下げ
る場合の如き(軽負荷状態(例えば高いQ)の場合、又
は状態が少しく異常の場合)共振回路への周期的に中断
されるプラス給電;かかる場合には上記スイッチは可変
出力電圧を供給することになる、(c)例えば、ブレー
クダウンが検出された場合の如き、共振回路へのプラス
給電の完全停止、又は(d)その出力をより迅速に停止
するのに有用な共振回路へのマイナス給電。
【0026】共振回路に供給される電流と共振回路内を
循環する電流との間の関係;云い換えれば、Q(qualit
y factor)は、回路に加えられる負荷、又は共振エネル
ギーの低下の出現を検出する方法として用いることが出
来る。場合によっては誘導路への給電位置での測定点に
於ける電流と電圧を単純に測定するだけでこの目的は果
される、何故ならばこれらの値は局所的な効果をもたら
すことが出来るからである。代表的なQの値は2、又は
3のオーダーであるが、特定の施設に於ける状況によっ
て変わることがある。
【0027】共振回路内の電流と共振回路に加わる電圧
との間の時間的関係は、回路の瞬時力率、又は同調がと
れていない、および場合によっては故障している負荷に
より共振回路が共振周波数から離されている度合いを示
す。1.0の力率は、電圧および電流ピークの各々が正
確に整合している時には回路がその共振周波数に於て共
振していることを示す。
【0028】入力主電源に付随する地絡電流を監視し、
次に異常に大きい地絡電流が検出された場合に直流電源
を断つ為の手段(図示されていない)が設けられてい
る。もちろんルート、又は軌道に沿って設けられるコン
ダクタ(共振誘導導線)の架設経路に沿った領域では、
接地した物体と共振誘導導線との間で偶発的な接触は起
こり得るが、上記手段を設けた目的をさらに特定的に言
えば、電流の通じている導線に触れた人を保護する、と
いうのがその特定的な目的である。
【0029】詳しくは図1に於てIPDSの共振電源回
路が100により、又多くの保護エレメントを具現する
誘導性結合軌道は111により示されている。高電圧の
過渡現象の発生源として認められるものは、電源回路
と、共振回路111、112の両端に接続される高リア
クタンスチョーク119の中央と、の間に接続されたD
C電源インダクタ107である。スイッチオフされる
か、又は負荷を除去するとこのインダクタ107に閉じ
込められたエネルギーは電源となる2つのソリッドステ
ートスイッチ113、114に加わる状態となり、従っ
て開路状態のスイッチ113、114の順方向の電圧定
格を上回ることが考えられる。
【0030】この問題に対する一つの解法は、H−ブリ
ッジ接続装置101、102、103および104を用
いることによりスイッチオフの時点で給電を逆方向に
し、正および負の接続点を入れ換えることによりエネル
ギーをインダクタ107から積極的に移行させる(又は
吸引する)ことに在る。この場合の好ましいH−ブリッ
ジ接続装置101、102、103および104には、
ソリッドステートスイッチが適している。然し並列ダイ
オードを持つ絶縁ゲートベーストランジスタ(IGB
T)も又好ましい。
【0031】正常な作動モード(状態1)で、共振回路
の中のエネルギーが設定点を(ヒステリシスを与える
為)僅かな量だけ下回る時にはスイッチ101および1
04を閉じ、従って電流は電源を通って正常な方向に流
れる。
【0032】異常作動モード(状態2)で共振回路の中
のエネルギーが予め定められた設定点よりも(この場合
にもヒステリシスを与える為に)僅かな量だけ上回る時
にはスイッチ102および103を閉じ、かつスイッチ
101および104を開き、従って電流は電源を通って
逆方向に流れる。この場合には、ソリッドステートスイ
ッチ113および114の両端に接続された逆方向ダイ
オード115および116が電流を通すことが出来る。
この結果共振回路から、3相電源として示されている電
源117に向って電流を逆流させることになる。
【0033】地絡電流が検出された時(状態3)にはス
イッチ101および104が開かれる。コンポネントに
生じることのある過大な電力をバイパスする為に傷み易
いコンポネントに沿って実質的に独立した手段を設ける
ことが出来る。”実質的に独立した”装置とは、この場
合下記に限定されることはないが、例えばアバランシュ
ダイオード、サージ吸収器、電圧依存抵抗等のように、
印加電圧に対し迅速、かつ予測的に応答することの出来
る非線型装置を指す。
【0034】特に問題となるものに図1にソリッドステ
ートスイッチ113および114として示されている好
ましいIGBTトランジスターの両端に発生する著しい
逆方向の過渡現象がある。この問題を解決するため、ア
バランシュダイオード115、116が各IGBT装置
の両端に設置される。即ち通電時には、これらのダイオ
ードはそれぞれのIGBT装置に印加された逆電圧を制
限する。サージ吸収器〔例えばバリスター又はトランソ
ーバー(transorbs )〕も又、この場合に選択的手段と
して用いることが出来る。
【0035】更に別の問題として挙げられるのは、軌道
111および共振コンデンサ112の中の共振電流がコ
ントロールし得ぬレベルに達する現象である。電力は次
の式により定量化されることが出来る: E(エネルギー)=(1/2CV2+1/2LI2) トラックへの2本の給電線のうちの一方または両方に取
り付けた電流検出手段と、電圧検出手段とを用いれば、
エネルギーレベルを計算するために上記の余剰電力を検
出することが出来る。エネルギーは、アナログ(又はデ
ジタル)マルチプライヤーを用いて算定され、かつシキ
イ値と比較されることが出来る。電流が任意の予め定め
られた限界に接近、又は超過した時には共振回路への励
振電圧は上記の状態2に従って断つことが出来る。
【0036】この状態は、3相電源117に於ける入力
電圧が高過ぎる場合に起こり得るが、軌道111上の誘
導的に給電されている車輛等の電力の要求量の低い場合
により起こり易い。
【0037】図1は電力測定アナログコンピューターを
含む。131および132は、共振回路130(軌道1
11に相当)に対する電圧感知点である。各電圧は、減
算器として使用される目的で接続された差電圧検出器
(演算増幅器)133に供給される。増幅器の出力は、
電圧アナログマルチプライヤー(アナログコンピュータ
ー)134の中で自乗される。135は電流アナログマ
ルチプライヤー(第2増幅器回路)136および次に加
算器(加算増幅器)137に接続された変流器又はLE
Mである。抵抗(記号なし)は、その入力側に於て回路
の換算定数を設定することを可能にする。回路内のエネ
ルギーは、出力端子138に於ける電圧に正比例する、
但し電圧をスイッチ101〜104の為のスイッチコン
トロール装置に印加する手段は図には示されていない。
アナログマルチプライヤーに代り得るものに半波整流器
があり、かつこれはエネルギーに比例する電圧を求める
為の加算機能を持つ。
【0038】この方法により保護されるシステムは、電
源電圧の変動に対する広汎な許容範囲を備えることも可
能である。更に別の問題は、共振軌道の一部が誤って接
地することにある。この問題に対する、特に3相電源に
通用し得る解法は、変流器108および制御モジュール
109を用い地絡電流を感知し、かつ有意のレベルの電
流が判明すれば故障であると考え電源を断つことに在
る。(この手順は整流器ダイオード等の損傷の有無のテ
ストにも用いることが出来る。)インダクタ105およ
び106は、主として干渉をそれが主電源に及ばぬよう
に最少に抑える為のものであり、110はソリッドステ
イトスイッチ113および114の為の自動制御装置で
ある。
【0039】予め定められたシキイ値を上回る電圧を印
加された場合に抵抗を引下げる保護装置、例えば電圧依
存抵抗(バリスター)、サージ吸収器等をうまく用いる
ことにより更に別の保護機能を実現することが出来る。
【0040】上記に対しては、請求範囲に記載されたこ
の発明の範囲から逸脱することなく種々な変更および修
正が可能であることは云う迄もない。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように第1発明によれば、誘
導電力給電設備の各部の電流、および/もしくは電圧の
値が検出され、検出された値で異常又は故障が判定さ
れ、給電が部分的に、或いは完全に停止されることによ
り、設備を故障状態から保護でき、および/又は異常状
態を補償する為の調節を行うことができる。
【0042】また上記第2発明によれば、共振回路に供
給される電流と共振回路の中を循環する電流との間の関
係により、回路に加えられる負荷、又は共振エネルギー
の低下の出限が検出され、負荷、又は共振エネルギーの
低下に応じてQを一定に維持できる。
【0043】また上記第3発明によれば、共振回路内の
電流と共振回路に加わる電圧との間の時間的関係によ
り、回路の瞬時力率が検出され、又は負荷により共振回
路が共振周波数から離されている度合いが検出され、力
率、共振周波数を一定に維持できる。
【0044】さらに上記第4発明によれば、電源回路と
共振回路との間に設けたブリッジによる共振回路への給
電を順方向、逆方向およびしゃ断の各状態で行うこと
で、共振回路への給電を自在に制御でき、共振回路を保
護することができる。
【0045】また上記第5発明によれば、たとえば共振
電圧および回路電流を監視し、かつ共振電圧が過大とな
った場合には共振回路への給電をしゃ断することで共振
回路を保護できる。
【0046】さらに上記第6発明によれば、入力主電源
に付随する地絡電流を監視し、かつ地絡電流が過大にな
ったことで共振回路に接地が発生したことを検出し、共
振回路への給電をしゃ断することで感電事故を防止でき
る。
【0047】また上記第7発明によれば、ソリッドステ
ートスイッチモジュールを含む、傷み易いコンポネント
の両端に設置されるサージ吸収器により、過大電圧がバ
イパスされ、前記コンポネントを保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の保護装置を含む誘導電力給
電設備の共振電源回路図である。
【符号の説明】
100 誘導電力給電設備共振電源回路 101〜104 スイッチ 105〜107 インダクタ 108 変流器 109 制御モジュール 110 自動制御装置 111 軌道 112 共振コンデンサ 113,114 ソリッドステートスイッチ 115,116 アバランシュダイオード 117 3相電源 118 整流器 119 高リアクタンスチョーク 120 コンデンサ 130 共振回路 131,132 電圧感知点 133 差電圧検出器(演算増幅器) 134 電圧アナログマルチプライヤー(アナログコ
ンピューター) 135 変流器 136 電流アナログマルチプライヤー(第2増幅器
回路) 137 加算器(加算増幅器) 138 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボーイズ、ジョン タルボット ニュー・ジーランド国 オークランド 1310 バークデイル アイランド ベイ ロード 15エイ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源回路と、この電源回路から給電され
    て高周波で運転される配電のための共振回路を有す誘導
    電力給電設備であって、 電源回路の入力側、ならびに/または、電源回路内、な
    らびに/または、共振回路の、実際の電流および/もし
    くは電圧の値を検出するための手段と、 検出された値が正常、異常又は故障状態の何れを示すか
    を判定する為めの手段と、 状態が正常でない時に誘導電力給電設備への給電を部分
    的に、或は完全に停止する為の手段を備えたことを特徴
    とする誘導電力給電設備。
  2. 【請求項2】 共振回路に供給される電流と共振回路の
    中を循環する電流との間の関係を確定する為の手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の誘導電力給電設
    備。
  3. 【請求項3】 共振回路内の交流電流と交流電圧との間
    の時間的関係を確定する為の手段を有することを特徴と
    する請求項1記載の誘導電力給電設備。
  4. 【請求項4】 電源回路と共振回路との間に、制御可能
    な複数個のスイッチから成り、これらスイッチを制御す
    ることにより、共振回路への給電を順方向、逆方向およ
    びしゃ断の各状態で行うブリッジを設けることを特徴と
    する請求項1記載の誘導電力給電設備。
  5. 【請求項5】 異常状態または故障状態による損失を最
    小限に抑えるように制御可能スイッチを制御する、1個
    または複数個のセンサ入力装置を有する故障検出回路
    と、異常状態または故障状態の存在を確認するための手
    段を有することを特徴とする請求項4記載の誘導電力給
    電設備。
  6. 【請求項6】 入力主電源に付随する地絡電流を監視
    し、かつ次に地絡電流が異常に大きくなったことが検出
    された場合に、共振回路への給電をしゃ断する手段を有
    することを特徴とする請求項5記載の誘導電力給電設
    備。
  7. 【請求項7】 コンポネントに供給される過大な電力を
    バイパスするために、ほぼ自律的な手段を、傷み易いコ
    ンポネントに沿う形で設けることを特徴とする請求項1
    記載の誘導電力給電設備。
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