JPH0778346A - 光学式記録媒体及び記録再生システム - Google Patents

光学式記録媒体及び記録再生システム

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JPH0778346A
JPH0778346A JP5248469A JP24846993A JPH0778346A JP H0778346 A JPH0778346 A JP H0778346A JP 5248469 A JP5248469 A JP 5248469A JP 24846993 A JP24846993 A JP 24846993A JP H0778346 A JPH0778346 A JP H0778346A
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tracks
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栄一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体における記録容量の高密度化。高密
度記録媒体と既存記録媒体の両方に適用できるコンパチ
ブルな光学式情報記録再生システムの提供。 【構成】 データトラックと、その両側に形成されたガ
イドトラックとを多数並置し、隣接する2つのガイドト
ラックの外側エッジがトラッキング用の2つのレーザビ
ームスポットに夫々対応するようにガイドトラックの間
隔が設定されている高密度記録媒体。隣接する2つのガ
イドトラックの内側エッジがトラッキング用の2つのレ
ーザビームスポットに夫々対応するようにガイドトラッ
クの間隔が設定されている既存の記録媒体と、上記高密
度記録媒体、のどちらでも使用できるようにするため
に、そのどちらを使用するかに応じて、トラッキングサ
ーボ制御ループの極性を選択的に反転制御するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光カードのような光
学式記録媒体及びそのための光学式情報記録再生システ
ムに関し、特に、高密度記録を有利に達成できる光学式
記録媒体に関すると共に、そのような高密度記録型の光
学式記録媒体とそうでない普通の光学式記録媒体の両者
に適用可能なコンパチブルな光学式情報記録再生システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】光カードのような光学式記録媒体を用い
た光学式情報記録再生システムにおいては、光学式記録
媒体における情報記録方法として、光学的に検知可能な
複数のガイドトラックを所定間隔で繰返し配置し、各ガ
イドトラック間にデータトラックを形成してそこに所望
の情報を光学的に記録するようにしている。光学式情報
記録再生装置の側では、ガイドトラックの位置を光学的
に検知することに基づき、書き込み用又は読み取り用の
光ビームスポットを所望のデータトラックに正確に位置
決めしながら(これを「トラッキング」という)、情報
の書き込み又は読み取りを行うようにしている。そのよ
うな光学式情報記録再生システムにおける情報記録及び
トラッキング技術の従来例としては、例えば、特開昭6
0−229244号、特開平4−330647号、特開
平4−341935号、特開平5−101407号、特
公平4−38067号などがある。
【0003】図4は、従来知られた光学式情報記録再生
システムの一例を、記録媒体(光カード1)と、書き込
み/読み取りのための光学系2とについて示す図であ
る。まず、これによって従来技術を説明する。光学式記
録媒体は光カード1からなり、これは勿論持ち運び可能
なものであり、書き込み/読み取りのための光学系2に
対して着脱可能である。書き込み/読み取りのための光
学系2は、記録再生装置の筐体(図示せず)内に収納さ
れており、該筐体に設けられた挿入口(図示せず)に光
カード1を挿入すると、図示しないカード搬送機構によ
ってx方向に自動搬送され、光学系2によって書き込み
又は読み取りされる位置まで引き込まれる。
【0004】光カード1はその基部はプラスチック等の
軽量硬質な素材からなっており、その表面の所定の領域
にメディア部(データ記録領域)3が形成されている。
メディア部(データ記録領域)3においては、一部破砕
して図示したように、カード搬送方向Xに沿って延びた
所定幅のガイドトラック4を所定間隔で複数繰返し配置
してなり、各ガイドトラック4の間にデータトラック5
が形成されている。ガイドトラック4は光学的に検知可
能に形成されており、例えば、写真印刷法によって、比
較的明るい所定の反射率でデータトラック5を形成する
のに対してガイドトラック4は比較的暗い反射率で形成
する。データトラック5においては、所望の情報を「ピ
ット」と言われる円形の穴の形式で記録しうるようにな
っている。知られているように、「ピット」は適切にフ
ォーカシングした書き込み用レーザビームスポットを照
射することによって形成される。そして、データトラッ
ク5におけるデータの読み取りは、データトラック5に
照射されたレーザの反射率が「ピット」の部分で減少す
ることを検知することにより行われる。光カード1のメ
ディア部(データ記録領域)3においては、書き込み用
レーザに反応する所定の材質からなる記録層が配置さ
れ、その上を読み/書きレーザ光を透過させる保護層が
覆っている。
【0005】光学系2は光ヘッドユニットとして一体化
されており、図示しない光ヘッド搬送機構によってY方
向に(光カード1のトラック4,5を横切る方向に)移
動可能である。また、トラッキングのために、レーザビ
ームスポットの位置を微調整できるようになっている。
トラッキングは、一般に、3ビーム法といわれる制御方
法によって行われる。これは、所定の相互距離だけ離隔
された3つのレーザビームを光学系2から発射し、中央
のビームを読み書き用ビームとしてデータトラック5に
対応させ、両側の2つのビームをトラッキング用ビーム
として両側のガイドトラック4に対応させることを基本
とする手法である。すなわち、両側の2つのレーザビー
ムの反射光を測定することによりトラッキング用ビーム
が、データトラック5の両側のガイドトラック4に対し
て所定の位置関係で正確に対応するように、ビームスポ
ットの照射位置をサーボ制御し、その結果として、中央
の読み書き用ビームが所定のデータトラック5の略中央
に常に正確に位置決めされるようにする制御である。
【0006】図4を参照して光学系2について説明する
と、光源であるレーザダイオード19から拡散光が発光
され、この拡散光がコリメータレンズ20によって平行
光に変換され、次にグレーティング(回折格子)21に
よって3ビームに分けられる。このグレーティング21
には光カードトラックに安定して追従させるための角度
を調節する調節機構が具備されている。グレーティング
21の後には、レーザビームを透過光と反射光に分離す
るためのビームスプリッタ22が配置されている。ビー
ムスプリッタ22の次には、光学ヘッド(光学系2)の
ユニット構成をコンパクトにまとめるために、レーザビ
ームを90度曲げるための反射ミラー23が設けられて
おり、更に、レーザビームを絞り込んで光カード1に照
射するための対物レンズ24が配置されている。この対
物レンズ24には、フォーカシングのための上下駆動機
構17と、トラッキングのために左右に(Y方向に)動
かすトラッキング駆動機構18が設けられており、これ
らの機構17,18によって対物レンズ24を2軸駆動
することによりフォーカシングとトラッキングが行われ
る。
【0007】対物レンズ24を通過して光カード1に照
射された3つのレーザビームスポットは、ピットの有無
やガイドトラック4の有無に応じた適宜の反射率で反射
され、対物レンズ24、反射ミラー23、ビームスプリ
ッタ22とたどり、反射光として分離され、受光系に向
かう。受光系は、コリメータレンズ25、凹レンズ2
6、シリンドリカルレンズ27およびフォトディテクタ
28からなっており、3つのレーザビームの各反射光を
フォトディテクタ28に与え、夫々の受光エネルギーに
応じた電気信号を出力する。
【0008】図5は、トラッキングエラー検出回路の一
例を示すものである。前記フォトディテクタ28は、3
つのレーザビームの反射光を夫々検出するためのフォト
ディテクタ28a,28b,28cを所定の配置で具備
しており、2つのトラッキング用ビームの反射光を両側
のフォトディテクタ28a,28bで受光し、読み書き
用ビームの反射光を中央のフォトディテクタ28cで受
光する。トラッキングエラー検出回路は差動アンプ29
で構成され、トラッキング用ビーム受光用のフォトディ
テクタ28a,28bの出力信号のうち一方が−入力
に、他方が+入力に印加される。
【0009】図5では、理解しやすくするために、2つ
のガイドトラック4とその間のデータトラック5及び3
つのレーザビームスポットLa,Lb,Lcの照射位置
を、フォトディテクタ28a,28b,28cにオーバ
ラップして図示してある。各ビームスポットLa,L
b,Lcとトラック4,5との位置関係は、図示のよう
に、中央の読み書き用ビームスポットLcがデータトラ
ック5の中央に丁度位置するとき、左右のトラッキング
用ビームスポットLa,Lbの中央に左右のガイドトラ
ック4の内側のエッジが位置するような関係である。容
易に理解できるように、図示の位置からガイドトラック
4がビームスポットLa,Lb,Lcに対して相対的に
右寄りにずれると、左側のガイドトラック4にビームス
ポットLaがより多く当たり、右側のガイドトラック4
へのビームスポットLbの当たりはより少なくなってく
る。従って、左側のフォトディテクタ28aの受光エネ
ルギーがより減少し、右側のフォトディテクタ28bの
受光エネルギーがより増大する。図示の位置からガイド
トラック4がビームスポットLa,Lb,Lcに対して
相対的に左寄りにずれた場合は、その逆である。
【0010】フォトディテクタ28a,28bから出力
されるトラッキング用ビーム受光信号をSa,Sbとす
ると、差動アンプ29では「Sb−Sa」を演算する。
図示のように、中央の読み書き用ビームスポットLcが
データトラック5の中央に丁度位置して、左右のトラッ
キング用ビームスポットLa,Lbの中央に左右のガイ
ドトラック4の内側のエッジが位置している場合は、左
右のフォトディテクタ28a,28bの出力信号Sa,
Sbは等しいので、差動アンプ29の出力はゼロであ
る。図示の位置からガイドトラック4が相対的に右寄り
にずれると、Sa<Sbとなるから、差動アンプ29の
出力は該ずれに応じた正の値をとる。反対に、図示の位
置からガイドトラック4が相対的に左寄りにずれると、
Sa>Sbとなるから、差動アンプ29の出力は該ずれ
に応じた負の値をとる。この差動アンプ29の出力の正
又は負の値はトラッキングエラーを示している。
【0011】従って、トラッキング制御にあたっては、
トラッキングエラーが0になるように、つまり差動アン
プ29の出力が“0”になるように、差動アンプ29の
出力に応じてトラッキング駆動機構18を左右に(Y方
向に)サーボ制御する。つまり、差動アンプ29の出力
が正であれば、その値に応じた量だけビームスポットL
a,Lb,Lcを右に動かし、負であれば、その値に応
じた量だけビームスポットLa,Lb,Lcを左に動か
す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成から
なる光学式情報記録再生システムにおいて、光学式記録
媒体における記憶容量を、その物理的外形寸法を拡大す
ることなく、増大させるには、つまり高密度記録を行え
るようにするには、トラックの幅と間隔を狭くすればよ
い。その場合、どの程度まで、高密度化できるかは、光
学式記録媒体の製造技術(トラック形成技術)と、3つ
のレーザビームを所望間隔で分離して作成するためのグ
レーティング技術等との兼ね合いによって決まって来
る。
【0013】ところで、従来考えられていた光学式記録
媒体の高密度化技術は、上記のように、トラックの幅と
間隔を狭くすることのみならず、それに見合った規格の
レーザビームを生成できるように光学系の機構改変を、
必然的に要求していた。そのため、光学式情報記録再生
システムの構成を一旦規格化して、諸装置/部品等を所
定サイズに確定した後には、容易には、高密度化するこ
とはできないものであった。すなわち、光学式記録媒体
における記録密度そのものを高密度化するだけでは不十
分であり、光学系そのものの構造を改変しなければなら
ないためである。このように、光学式記録媒体の高密度
化は、たとえそれが技術的に可能であったとしても、光
学系の機構改変を要求するものであるので、コストのか
かるものとなってしまうという問題をはらむ。加えて、
特に問題となるのは、光学系の機構改変を要求するもの
であるが故に、既存のシステムとの互換性がなくなり、
実用性に乏しいものとなってしまうという点である。
【0014】例えば、トラック間隔の変更は、3つのレ
ーザビームスポット配列のトラックに対する交叉角度θ
を変更する必要性をもたらすが、既存の光学系におい
て、生成する3つのレーザビームスポット配列のトラッ
クに対する交叉角度θの調整を行うには、グレーティン
グ(回折格子)を調整しなければならない。一般にグレ
ーティング調整とは、薄い板ガラスを矩形に形成したグ
レーティングをプラスチックあるいは板金で形成された
ハウジングに固定するときに、所望の角度に曲げて調整
する作業であり、製造時にこの作業を行うのは比較的容
易であっても、一旦、光ヘッドユニット内に組み立てた
既存の装置においてそのようなグレーティング調整作業
を行うのは極めて困難である。
【0015】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、情報読み書きのための光学系の構成を何ら改変する
ことなく、記録媒体における記憶容量を容易に高密度化
することができるようにした光学式記録媒体を提供する
と共に、そのように高密度化された記録媒体と既存の
(高密度化されていない)記録媒体の両方に適用できる
コンパチブルな光学式情報記録再生システムを提供しよ
うとするものである。更には、そのようなコンパチブル
な光学式情報記録再生システムを実現可能にするための
トラッキング制御装置を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学式記
録媒体は、情報を光学的に記録するためのデータトラッ
クと、前記データトラックの両側において形成された光
学的に検知可能なガイドトラックとを具備し、所定間隔
で配置された複数の前記ガイドトラックの間に前記デー
タトラックが夫々形成されて成り、隣接する2つのガイ
ドトラックの外側エッジがトラッキング用の2つのレー
ザビームスポットに夫々対応するように前記所定間隔が
設定されていることを特徴とするものである。
【0017】この発明に係る光学式情報記録再生システ
ムは、下記(a)(b)のどちらの光学式記録媒体でも
使用可能であり、かつ、下記(c)の構成を具備するも
のである。 (a)情報を光学的に記録するためのデータトラック
と、前記データトラックの両側において形成された光学
的に検知可能なガイドトラックとを具備し、所定の第1
の間隔で配置された複数の前記ガイドトラックの間に前
記データトラックが夫々形成されて成り、隣接する2つ
のガイドトラックの内側エッジが前記トラッキング用の
2つのレーザビームスポットに夫々対応するように前記
第1の間隔が設定されていることを特徴とする第1の光
学式記録媒体。 (b)情報を光学的に記録するためのデータトラック
と、前記データトラックの両側において形成された光学
的に検知可能なガイドトラックとを具備し、所定の第2
の間隔で配置された複数の前記ガイドトラックの間に前
記データトラックが夫々形成されて成り、隣接する2つ
のガイドトラックの外側エッジが前記トラッキング用の
2つのレーザビームスポットに夫々対応するように前記
第2の間隔が設定されていることを特徴とする第2の光
学式記録媒体。 (c)前記トラッキング用レーザビームスポットの反射
受光信号に基づきレーザビームスポット照射位置のトラ
ッキング制御を行うトラッキングサーボの極性を、上記
(a)(b)のどちらの光学式記録媒体を使用するかに
応じて切換えるトラッキングサーボ極性切換え手段。
【0018】この発明に係る光学式情報記録再生システ
ムにおけるトラッキング制御装置は、記録媒体における
2つのガイドトラックに対してトラッキング用の2つの
レーザビームスポットを照射し、夫々の反射光を受光し
て電気的受光信号を得る光学手段と、前記2つの受光信
号の差を演算する演算手段を含み、この演算手段の出力
をトラッキングエラーを示すフィードバック信号とし
て、前記ガイドトラックに対して前記レーザビームスポ
ットが所定位置で照射されるようレーザビームスポット
位置をサーボ制御するサーボ制御ループと、前記サーボ
制御ループにおける信号の極性を反転する極性反転手段
と、前記極性反転手段で反転された信号と反転されてい
ない信号のどちらか一方を前記サーボ制御ループにおい
て使用することを選択する選択手段とを具えたものであ
る。
【0019】
【作用】この発明に係る光学式記録媒体によれば、隣接
する2つのガイドトラックの外側エッジがトラッキング
用の2つのレーザビームスポットに夫々対応するよう
に、ガイドトラックの所定間隔が設定されている(図1
の(b)参照)。これによって、ガイドトラックの配置
間隔を、トラッキング用レーザビームスポットの配置に
関して、可能な限りの最小限の間隔とすることができ、
高密度化を達成することができる。これに対して、従来
の光学式記録媒体におけるトラック配置は図5のようで
あり、隣接する2つのガイドトラックの内側エッジがト
ラッキング用の2つのレーザビームスポットに夫々対応
するように、ガイドトラックの所定間隔が設定されてい
るものであった。このことは、トラッキング用レーザビ
ームスポットの配置として同じものを使用して、両タイ
プの光学式記録媒体をコンパチブルに使用できることを
示している。
【0020】すなわち、この発明に係る光学式情報記録
再生システムは、上記(a)のタイプの第1の記録媒体
(つまり図5に示したような従来型の記録媒体)と、上
記(b)のタイプの第2の記録媒体(つまり本発明提案
の高密度の記録媒体)のどちらでも使用可能なものであ
り、その両者をコンパチブルに使用できるようにするた
めに、レーザビームスポットの配置は全く変更すること
なく、上記(c)のトラッキングサーボ極性切換え手段
を新設することによりこれを実現することを特徴とする
ものである。追って詳しく説明するように、上記(a)
のタイプの第1の記録媒体と、上記(b)のタイプの第
2の記録媒体とは、所定の配置のトラッキング用レーザ
ビームスポットに対して、丁度逆の受光出力変化特性を
示すことになるので、上記(c)のトラッキングサーボ
極性切換え手段を新設して、トラッキング用レーザビー
ムスポットの反射受光信号に基づきレーザビームスポッ
ト照射位置のトラッキング制御を行うトラッキングサー
ボの極性を、上記(a)(b)のどちらの光学式記録媒
体を使用するかに応じて切換えるようにすれば、レーザ
ビームスポットの配置は全く変更することなく、完全に
コンパチブルなトラッキング制御を行うことができる。
【0021】この発明に係るトラッキング制御装置によ
れば、トラッキングサーボ制御ループにおいて信号の極
性を反転する極性反転手段が設けられ、極性反転された
信号と反転されていない信号のどちらか一方をサーボ制
御ループにおいて使用することが選択できる。すなわ
ち、サーボ制御の極性を反転制御することが可能であ
り、上記のような2タイプの記録媒体のどちらを適用す
るかによって選択制御するようにすれば、2タイプの記
録媒体をコンパチブルに使用可能な光学式情報記録再生
システムにおいて有利に利用することができる。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例を詳細に説明しよう。図1の(b)は、この発明に係
る光学式記録媒体10の一実施例を示すものであり、そ
のトラック配置について一部拡大して示すものである。
この光学式記録媒体10の全体形状及び素材それ自体
は、図4に示したような従来より知られた光カードと同
様のものであってよく、その所定のデータ記録領域(メ
ディア部)において、所定の間隔で複数のガイドトラッ
ク6が配置され、各ガイドトラック6の間にデータトラ
ック7が夫々形成されている。従来と同様に、ガイドト
ラック6は反射率が低い(暗い)ものであり、データト
ラック7との相違が光学的に検知できるものである。ま
た、図では、データトラック7においていくつかのピッ
ト8が記録されている例が示されている。
【0023】図1では、理解しやすくするために、3つ
のレーザビームスポットLa,Lb,Lc(前述と同様
に、左右のLa,Lbはトラッキング用、中央のLcは
読み書き用)の照射位置を、ガイドトラック6及びデー
タトラック7にオーバラップして図示してある。図示の
ように、隣接する2つのガイドトラック6の外側エッジ
がトラッキング用の2つのレーザビームスポットLa,
Lbに夫々対応するようにガイドトラック6の間隔が設
定されていることを特徴としている。つまり、各ビーム
スポットLa,Lb,Lcとトラック6,7との位置関
係は、図示のように、中央の読み書き用ビームスポット
Lcがデータトラック7の丁度中央に位置するとき、左
右のトラッキング用ビームスポットLa,Lbの中央に
左右のガイドトラック6の外側のエッジが位置するよう
な関係である。
【0024】対比しやすくするために、従来型の光カー
ド1におけるガイドトラック4とデータトラック5の配
置例を、同じ拡大率で、図1の(a)に示す。この従来
型の光カード1においては、図5を参照して前述した通
り、隣接する2つのガイドトラック4の内側エッジがト
ラッキング用の2つのレーザビームスポットLa,Lb
に夫々対応するようにガイドトラック4の間隔が設定さ
れている。つまり、各ビームスポットLa,Lb,Lc
とトラック4,5との位置関係は、(a)に図示のよう
に、中央の読み書き用ビームスポットLcがデータトラ
ック5の丁度中央に位置するとき、左右のトラッキング
用ビームスポットLa,Lbの中央に左右のガイドトラ
ック4の内側のエッジが位置するような関係である。図
1の(a)(b)どちらの場合も、ビームスポットL
a,Lb,Lcの配置は共通である。つまり、ビームス
ポット配列のトラックに対する交叉角度θは、(a)
(b)どちらの場合も同じである。
【0025】図1の(a)と(b)を比べれば明らかな
ように、図1(b)の光学式記録媒体(すなわち光カー
ド)10の方が、トラック間隔が狭く、従って、高密度
記録が可能である。図1(b)に示す高密度タイプの光
カード10も、図1(a)の既存の光カード1も、共通
の配置の3ビームLa,Lb,Lcを使用することがで
きるものである。すなわち、どちらの光カード1,10
を使用する場合も、例えば図4に示したような共通の光
学系2を使用することができるものである。
【0026】この点につき、以下、説明する。図2は、
図1(b)に示す高密度光カード10のトラック6,7
に照射される3つのレーザビームスポットLa,Lb,
Lcの位置と、各ビームスポットの反射光を受光するフ
ォトディテクタ28a,28b,28cとの関係を、図
5と同様に、便宜上オーバーラップして示したものであ
る。この図を見ながら、ガイドトラック6に対するトラ
ッキング用ビームスポットLa,Lbのずれと受光信号
との関係について説明すると、図示の位置からガイドト
ラック6がビームスポットLa,Lb,Lcに対して相
対的に右寄りにずれると、右側のガイドトラック6にビ
ームスポットLbがより多く当たるようになり、左側の
ガイドトラック6へのビームスポットLaの当たりはよ
り少なくなってくる。従って、右側のフォトディテクタ
28bの受光エネルギーがより減少し、左側のフォトデ
ィテクタ28aの受光エネルギーがより増大する。図示
の位置からガイドトラック6がビームスポットLa,L
b,Lcに対して相対的に左寄りにずれた場合は、その
逆である。
【0027】上記説明と前述の図5に関する説明とを併
せて考慮すると、トラッキング用のフォトディテクタ2
8a,28bから得られる受光信号の変化は、図1
(a)の既存の光カード1を使用した場合と、図1
(b)の高密度光カード10を使用する場合とでは、丁
度、逆の関係になることが判る。つまり、図1(b)の
高密度光カード10を使用する図2の例の場合において
も、差動アンプ29では前述と同様に、フォトディテク
タ28a,28bから出力されるトラッキング用ビーム
受光信号Sa,Sbの差「Sb−Sa」を演算するもの
とすると、図示のように、中央の読み書き用ビームスポ
ットLcがデータトラック7の中央に丁度位置して、左
右のトラッキング用ビームスポットLa,Lbの中央に
左右のガイドトラック6の内側のエッジが位置している
場合は、左右のフォトディテクタ28a,28bの出力
信号Sa,Sbは等しいので、差動アンプ29の出力は
ゼロである。図示の位置からガイドトラック6が相対的
に右寄りにずれると、Sa>Sbとなるから、差動アン
プ29の出力は該ずれに応じた負の値をとる。反対に、
図示の位置からガイドトラック6が相対的に左寄りにず
れると、Sa<Sbとなるから、差動アンプ29の出力
は該ずれに応じた正の値をとる。この差動アンプ29の
出力の正又は負の値はトラッキングエラーを示している
が、図5の場合つまり図1(a)の既存の光カード1を
使用した場合に比べると、丁度その極性が逆になってい
ることが理解できよう。
【0028】従って、図2の場合は、トラッキング制御
にあたっては、トラッキングエラーが0になるように、
つまり差動アンプ29の出力が“0”になるように、差
動アンプ29の出力に応じてトラッキング駆動機構18
を左右に(Y方向に)サーボ制御するためには、差動ア
ンプ29の出力が正であれば、その値に応じた量だけビ
ームスポットLa,Lb,Lcを左に動かし、負であれ
ば、その値に応じた量だけビームスポットLa,Lb,
Lcを右に動かす必要がある。つまり、図5の場合に比
べてトラッキング制御の向きを逆にしてやる必要があ
る。
【0029】そのためには、図2に示したように、差動
アンプ29の出力側に極性反転回路11を設ければよ
い。この極性反転回路11は、差動アンプ29の出力側
に限るものではなく、トラッキング制御ループの中のど
こかに設けるようにすればよい。例えば、差動アンプ2
9の入力側に夫々設けるようにしてもよいし、あるい
は、フォトディテクタ28aの出力Saを+入力側に、
28bの出力Sbを−入力側に入力するよう入力極性を
反転するようにしてもよい。要は、図1(b)の高密度
光カード10を使用するか、あるいは、図1(a)の既
存の光カード1を使用するかに応じて、トラッキング制
御用サーボの極性を反転切換えするようにすればよい。
そうすれば、高密度光カード10あるいは既存の光カー
ド1のどちらに対しても、共通の光学系及びトラッキン
グ制御系をコンパチブルに使用することができる。
【0030】従って、図4において従来技術として示し
た読み書き用の光学系2は、本発明に係る光学式情報記
録再生システムのための読み書き用光学系の一実施例と
してそっくりそのまま使用することができるものであ
る。また、この光学系2のフォトディテクタ28の出力
に基づきトラッキング制御及び情報読み書き制御を行う
制御系も、上述したトラッキングサーボ制御系における
極性反転の切換え選択手段(図3における媒体選択スイ
ッチ12と極性反転回路11の部分)を追加する変更を
施すだけで既存の制御系と同じものを使用することがで
きる。
【0031】次に、本発明に係る光学式情報記録再生シ
ステムのための制御系の一実施例を図3に示す。図3に
示された制御ブロックの大半は既存の制御系と同じもの
からなっていてよく、ただ、トラッキングサーボ制御系
において、新規に極性反転回路11と媒体選択スイッチ
12が追加されている点に特徴を有する。以下の説明で
は、参考のために、既知の構成についても説明を行う
が、それら既知の構成についてはすべて適宜に変更可能
であり、説明したものに限定されないことは明らかであ
る。
【0032】図3において、情報読み書き処理部30の
制御に従ってレーザ駆動回路33から書込み又は読み出
し用のレーザ駆動信号が出力され、レーザダイオード1
9に供給される。レーザダイオード19から発生したレ
ーザ光は、図4に示したような光学系2の各種の光学要
素を経由して3ビームとされ、対物レンズ24を通して
光カード1又は10に照射される。また、その反射光が
対物レンズ24を通して各種光学要素に戻り、フォトデ
ィテクタ28で受光される。
【0033】一方、レーザダイオード19の発光部背面
からの光出力がパワーモニターフォトディテクタ34で
受光され、発光出力信号がレーザ駆動回路33にフィー
ドバックされるよう構成されている。このフィードバッ
クループはレーザダイオード19のレーザ光出力が周囲
温度の変動等により変化することを防止して、常にレー
ザダイオード19のレーザ光出力を一定になるように、
例えば、情報再生時は対物レンズ24により絞られた光
スポット出力が約0.4mW、情報記録時は光出力約1
3mWになるように制御している。
【0034】フォーカシング制御について説明すると、
光カード媒体上に所定サイズ(例えば直径2.5μm)
の情報ピットを形成するあるいはこれを再生読み取りす
るためには、対物レンズ24にて集光されたレーザビー
ムスポットを光カード媒体上で正確に焦点を結ばせる必
要がある。そのため、フォトディテクタ28において4
分割フォトディテクタ(図示せず)を使い、非点収差法
で得た受光信号を基にして、フォーカシングエラー検出
回路35にてフォーカシングエラー信号を生成し、この
フォーカシングエラー信号に応じて、アンプ36、フォ
ーカシング駆動回路37を介してフォーカシング駆動機
構17を駆動し、対物レンズ24を光カード媒体面に対
して垂直方向に上下動させ、レーザ光のスポットが常に
光カード媒体面上に焦点を結ぶように制御する。なお、
このフォーカシング制御ループは、コントローラ31よ
りフォーカシング制御ON信号が与えられることに基づ
き、有効に動作する。
【0035】トラッキング制御には、情報を記録再生す
るときにガイドトラック間のデータトラックの中央位置
に読み書き用レーザビームスポットLcを導く制御と、
ニアジャンプおよびファージャンプの制御とがある。ま
ず前者のトラッキング制御について説明すると、これ
は、フォトディテクタ28のトラッキング用フォトディ
テクタ28a,28b、前述の差動アンプ29、媒体選
択スイッチ12、極性反転回路11、アンプ13、制御
切換スイッチ14、トラッキング駆動回路15、トラッ
キング駆動機構18からなるトラッキングサーボ制御ル
ープにおいて制御される。この場合、制御切換スイッチ
14はコントローラ31の制御によって接点aに接続さ
れ、アンプ13の出力が制御切換スイッチ14の接点a
を介してトラッキング駆動回路15に入力される状態と
なる。
【0036】フォトディテクタ28の出力のうちトラッ
キング用フォトディテクタ28a,28bの受光出力信
号Sa,Sbが、トラッキングエラー検出用の差動アン
プ29の−入力及び+入力に夫々入力される。差動アン
プ29の出力側に媒体選択スイッチ12が設けられてお
り、既存の光カード1を選択する場合は、該スイッチ1
2を接点aに接続して、差動アンプ29の出力をアンプ
13に直接入力する。一方、高密度の光カード10を選
択する場合は、該スイッチ12を接点bに接続して、差
動アンプ29の出力を極性反転回路11に入力し、極性
反転した信号をアンプ13に入力する。媒体選択スイッ
チ12の切換操作は、使用する光カード媒体のタイプに
応じてマニュアル操作するか、若しくは挿入された光カ
ード媒体のタイプを自動判別し、これに応じて自動的に
切換操作するようにしてよい。
【0037】トラッキング駆動回路15は、制御切換ス
イッチ14の接点aを介してアンプ13から与えられる
トラッキングエラー信号に応じて、トラッキング駆動機
構18を駆動して、対物レンズ24を光カード媒体のガ
イドトラックを横切る方向(Y方向)に正又は負に微動
し、ガイドトラック間のデータトラックの中央位置に読
み書き用レーザビームスポットLcがくるように制御す
る。
【0038】既存の光カード1を使用する場合は、差動
アンプ29の出力は反転されることなく、アンプ13に
直接入力される。従って、図5を参照して説明したのと
同様に、図示の位置からガイドトラック4が相対的に左
寄りにずれると、差動アンプ29の出力は該ずれに応じ
た負の値をとり、このトラッキングエラーを解消すべ
く、トラッキング駆動機構18によりレーザビームスポ
ットLa,Lb,Lcが相対的に左側に微動される。反
対に、図示の位置からガイドトラック4が相対的に右寄
りにずれると、差動アンプ29の出力は該ずれに応じた
正の値をとり、このトラッキングエラーを解消すべく、
トラッキング駆動機構18によりレーザビームスポット
La,Lb,Lcが相対的に右側に微動される。
【0039】一方、高密度の光カード10を使用する場
合は、差動アンプ29の出力は、極性反転回路11で反
転されてから、アンプ13に入力される。従って、図2
を参照して説明したように、図示の位置からガイドトラ
ック6が相対的に左寄りにずれると、差動アンプ29の
出力は該ずれに応じた正の値をとるが、アンプ13を経
由してトラッキング駆動回路15に入力されるトラッキ
ングエラー信号は、既存のカード1の場合と同様に、該
ずれに応じた負の値をとる。従って、このトラッキング
エラーを解消すべく、トラッキング駆動機構18により
レーザビームスポットLa,Lb,Lcが相対的に左側
に微動される。反対に、図示の位置からガイドトラック
6が相対的に右寄りにずれると、差動アンプ29の出力
は該ずれに応じた負の値をとるが、アンプ13を経由し
てトラッキング駆動回路15に入力されるトラッキング
エラー信号は、既存のカード1の場合と同様に、該ずれ
に応じた正の値をとる。従って、このトラッキングエラ
ーを解消すべく、トラッキング駆動機構18によりレー
ザビームスポットLa,Lb,Lcが相対的に右側に微
動される。
【0040】以上のように、どちらのタイプの光カード
1,10に対しても、同様のトラッキングサーボ制御を
正確に行うことができることになる。従って、どちらの
タイプの光カード1,10であっても、同一の記録再生
装置を使用してコンパチブルに容易に光学式情報の記録
・再生を行うことができる。
【0041】次に、ニアジャンプ制御すなわちレーザ光
のスポットをプラス又はマイナス方向に1トラックある
いは数トラック分移動させる制御について説明する。こ
の場合は、コントローラ31から与えられるニアジャン
プ命令に応じて制御切換スイッチ14が接点bに切換ら
れる。これにより、前記トラッキングサーボループはO
FFとされ、トラックジャンプ制御回路16が制御切換
スイッチ14の接点bを介してトラッキング駆動回路1
5に接続される。このトラックジャンプ制御回路16か
ら駆動命令信号を出力して、移動する方向に応じてトラ
ッキング駆動機構18を駆動する。トラック横断検出回
路38では、アンプ13から与えられるトラッキングエ
ラー信号がある一定のシキイ値を超えたことを検出して
ガイドトラックを所要数飛び越えたことを検出し、この
検出に基づきニアジャンプ制御を終了する。ニアジャン
プ制御が終了すると、制御切換スイッチ14が接点aに
切換られ、トラッキングサーボ制御ループがONする。
【0042】次に、ファージャンプ制御すなわち比較的
遠い位置のトラックへ光スポットを移動する制御につい
て説明する。この制御は、光ヘッド搬送用モータ39を
用いて光学系2(光ヘッド)全体をY方向に高速で移動
させるものである。この場合は、コントローラ31から
与えられるファージャンプ命令に応じて制御切換スイッ
チ14が接点cに切換られる。これにより、前記トラッ
キングサーボループはOFFとされる。コントローラ3
1からモータ駆動回路40に駆動命令が与えられ、光ヘ
ッド搬送用モータ39を駆動して、光学系2(光ヘッ
ド)全体をY方向に高速移動して所定の目標位置に達し
た時、このモータ駆動を停止し、ファージャンプ制御を
終了する。この終了と同時に、制御切換スイッチ14が
接点aに切換られ、トラッキングサーボ制御ループがO
Nする。
【0043】光カード搬送駆動部について説明すると、
これは、光カード1又は10を記録あるいは再生するに
あたり、光カードを往復搬送し、しかも、記録再生時に
は一定速度に搬送制御するものである。これを実現する
ため、光カード搬送駆動部は、モータ駆動回路41と、
光カードをX方向(トラックに対して平行な方向)に搬
送するための光カード搬送用モータ42および光カード
搬送台43にて構成されている。その搬送制御動作はコ
ントローラ31によって制御され、加速、一定速度、減
速および停止からなる搬送動作を繰り返して記録再生を
実施する。
【0044】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、ガイド
トラックの配置間隔を、トラッキング用レーザビームス
ポットの配置に関して、可能な限りの最小限の間隔とし
て、光学式記録媒体の高密度化を達成することができ
る。また、トラッキングサーボ制御系におけるフィード
バック信号極性を選択的に反転制御するだけの簡単な変
更によって、上記のような高密度の光学式記録媒体と既
存の光学式記録媒体のどちらにでも適用できるコンパチ
ブルな光学式情報記録再生システムを提供することがで
きるので、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光学式記録媒体の一実施例を示
すためのトラック拡大図であって、(a)は既存のタイ
プの例、(b)は高密度タイプの例。
【図2】図1(b)に示す高密度タイプの光学式記録媒
体を使用する場合のトラッキングエラー検出回路の構成
を概念的に示す図。
【図3】この発明に係る光学式情報記録再生システムに
おける制御系の一実施例を示すブロック図。
【図4】光学式情報記録再生システムにおける既存の光
学系の一例を示す略図。
【図5】既存のタイプの光学式記録媒体を使用する場合
のトラッキングエラー検出回路の構成を概念的に示す
図。
【符号の説明】
1 既存のタイプの光カード 2 光学系 3 メディア部(データ記録領域) 4 ガイドトラック 5 データトラック 6 ガイドトラック 7 データトラック 8 ピット 10 高密度タイプの光カード La,Lb トラッキング用レーザビームスポット Lc 読み書き用レーザビームスポット 11 極性反転回路 12 媒体選択スイッチ 29 差動アンプ(トラッキングエラー検出回路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラッキング用の2つのレーザビームス
    ポットとその中間に配された読み書き用のレーザビーム
    スポットが照射され、これらのレーザビームを使用して
    トラッキング及び読み書きがなされる光学式記録媒体に
    おいて、 情報を光学的に記録するためのデータトラックと、前記
    データトラックの両側において形成された光学的に検知
    可能なガイドトラックとを具備し、所定間隔で配置され
    た複数の前記ガイドトラックの間に前記データトラック
    が夫々形成されて成り、隣接する2つのガイドトラック
    の外側エッジが前記トラッキング用の2つのレーザビー
    ムスポットに夫々対応するように前記所定間隔が設定さ
    れていることを特徴とする光学式記録媒体。
  2. 【請求項2】 トラッキング用の2つのレーザビームス
    ポットとその中間に配された読み書き用のレーザビーム
    スポットを光学式記録媒体に照射し、これらのレーザビ
    ームを使用してトラッキング及び読み書きを行う光学式
    情報記録再生システムにおいて、下記(a)(b)のど
    ちらの光学式記録媒体でも使用可能であり、(a)情報
    を光学的に記録するためのデータトラックと、前記デー
    タトラックの両側において形成された光学的に検知可能
    なガイドトラックとを具備し、所定の第1の間隔で配置
    された複数の前記ガイドトラックの間に前記データトラ
    ックが夫々形成されて成り、隣接する2つのガイドトラ
    ックの内側エッジが前記トラッキング用の2つのレーザ
    ビームスポットに夫々対応するように前記第1の間隔が
    設定されていることを特徴とする第1の光学式記録媒
    体、(b)情報を光学的に記録するためのデータトラッ
    クと、前記データトラックの両側において形成された光
    学的に検知可能なガイドトラックとを具備し、所定の第
    2の間隔で配置された複数の前記ガイドトラックの間に
    前記データトラックが夫々形成されて成り、隣接する2
    つのガイドトラックの外側エッジが前記トラッキング用
    の2つのレーザビームスポットに夫々対応するように前
    記第2の間隔が設定されていることを特徴とする第2の
    光学式記録媒体、(c)前記トラッキング用レーザビー
    ムスポットの反射受光信号に基づきレーザビームスポッ
    ト照射位置のトラッキング制御を行うトラッキングサー
    ボの極性を、上記(a)(b)のどちらの光学式記録媒
    体を使用するかに応じて切換えるトラッキングサーボ極
    性切換え手段を具備したことを特徴とする光学式情報記
    録再生システム。
  3. 【請求項3】 記録媒体における2つのガイドトラック
    に対してトラッキング用の2つのレーザビームスポット
    を照射し、夫々の反射光を受光して電気的受光信号を得
    る光学手段と、 前記2つの受光信号の差を演算する演算手段を含み、こ
    の演算手段の出力をトラッキングエラーを示すフィード
    バック信号として、前記ガイドトラックに対して前記レ
    ーザビームスポットが所定位置で照射されるようレーザ
    ビームスポット位置をサーボ制御するサーボ制御ループ
    と、 前記サーボ制御ループにおける信号の極性を反転する極
    性反転手段と、 前記極性反転手段で反転された信号と反転されていない
    信号のどちらか一方を前記サーボ制御ループにおいて使
    用することを選択する選択手段とを具えた光学式情報記
    録再生システムにおけるトラッキング制御装置。
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