JPH06124460A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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Publication number
JPH06124460A
JPH06124460A JP20619193A JP20619193A JPH06124460A JP H06124460 A JPH06124460 A JP H06124460A JP 20619193 A JP20619193 A JP 20619193A JP 20619193 A JP20619193 A JP 20619193A JP H06124460 A JPH06124460 A JP H06124460A
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JP
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track
light beam
reproducing
tracks
reproduction
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Withdrawn
Application number
JP20619193A
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English (en)
Inventor
Takao Rokutan
孝郎 六反
Mitsuo Oshiba
三雄 大柴
Takashi Sakurada
剛史 桜田
Naoaki Tani
尚明 谷
Takusane Sugaya
卓実 菅谷
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】情報再生のための処理時間を短縮でき、再生ス
ピードの高速化をはかることのできる光学的情報記録再
生装置を提供する。 【構成】情報を記録した複数トラック273を有する記
録媒体に対して複数トラック273にまたがるように再
生用光ビーム30を照射し、この再生用光ビーム30が
照射される複数トラック273の情報を複数の再生用受
光素子341a〜341iにより同時再生するような光
学ヘッドを有していて、複数の受光素子341a〜34
1iのうち所定の受光素子に対応する再生用光ビーム3
0部分を目標とするトラックまで移動するとともに、再
生用光ビーム30に照射される複数トラック273のう
ち目標トラックの情報を複数の受光素子341a〜34
1iの目標トラックに対応する受光素子により検出する
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光カード等の光学的情
報記録媒体を用いて情報の再生を行う光学的情報再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の情報処理にかかる技術の発達は目
覚ましいものがあり、これにともないますます大容量に
情報を記録する媒体が要求されており、その一つとして
光学的情報記録媒体が注目されている。かかる光学的情
報記録媒体の1つとして光カードがある。この光カード
に対して情報の再生を行う装置として光カード再生装置
が実用化されている。
【0003】光カードはクレジットカード等と同じ形状
を有する基板上に設けられた高反射率の情報記録層にレ
ンズで集光されたレーザ光を照射して記録層に熱的不可
逆変化により低反射率のピット(孔)を形成することで
データを書き込むようにしたものであり、従来から用い
られている磁気カードに比べて数千倍ないし一万倍の記
録容量を有している。光カードは光ディスクと同様にデ
ータの書き換えはできないが、その記憶容量が1〜2M
バイトと極めて大きなことから銀行の貯金通帳や携帯用
の地図、あるいは買い物などで用いるプリペードカード
などとして広い応用範囲が考えられ、また、データの書
き換えができないという特徴を利用して、個人の健康管
理カードなどデータの改竄を許さないアプリケーション
への応用も考えられている。
【0004】図10は、光カードの一例を示す平面図で
ある。カード本体1の中央部分にデータ記録部2が設け
られ、このデータ記録部2の両側にトラックアドレスな
どの識別情報が記録されるID部3a、3bが設けられ
る。
【0005】データ記録部2は、図11に示すように、
レーザ光による光ビームをトラック方向に案内するため
の低反射率の複数のトラックガイド201と、これらガ
イドトラック201の間に形成される高反射率のトラッ
ク202を有しており、これらトラック202に沿って
記録情報を表す低反射率のデータピット203が形成さ
れる。なお、トラック202はカード本体1の全幅にわ
たって設けられているが、トラックの端部は傷ついた
り、汚れたりしやすく、信頼性が低く、かつ光カードと
光学ヘッド(光ビーム)とのトラック方向の相対移動速
度を充分に安定させるために、ID部3a,3bはカー
ド端から一定の距離(例えば4mm)内側の位置に設け
られている。両ID部3a、3bの内側がデータ記録部
2となっている。ID部3a,3bが両側に設けられて
いるのは、データの読取りは光カードを往復搬送しなが
ら両方向から行なわれるので、両方向からもトラックア
ドレスを読取り可能とするためである。このため、例え
ば図10において、光ビームがトラックに沿って左から
右へ移動しているときは左側のID部3aを、右から左
へ移動しているときは右側のID部3bを読み取ること
によって、トラックアドレスを認識するようになってい
る。このようにトラックアドレスはスキャン方向に関係
なくデータの読出しに先駆けて読み取ることができる。
【0006】このような光カードに対して情報の再生を
行なう光学ヘッドの光学系を図12に示す。レーザダイ
オード等の発光素子4から出射されたレーザ光は、コリ
メートレンズ5で平行光に整形され、さらに回析格子6
により回析された後、対物レンズ7を通して光カード1
上に焦点を結ぶ。合焦された光は、光カード1で反射さ
れ、ミラー8を介して検出系レンズ9を介して検出器1
0に入射される。
【0007】光カード1上での合焦状態における光ビー
ムは、図11に示すように、回析格子6で回析された主
ビームと呼ばれる0次回析光ビーム601と副ビームと
呼ばれる2本の1次回析光ビーム602、603から構
成される。主ビーム601はデータピット203の再生
あるいはフォーカシング制御のためのフォーカスエラー
信号を生成するために使用され、副ビーム602、60
3はトラックガイド201に半分づつかかるように配置
してトラッキングエラー信号を生成するために使用され
る。
【0008】光カード1より反射され検出器10に入射
される光ビームは、図13に示すように3本のビームか
らなる。図13の光ビーム101、102、103は、
図11の光ビーム601、602、603に対応してい
る。検出器10内で、光ビーム101を正方形の検出領
域を2分割する検出領域101a、101bの分割線上
に、光ビーム102を検出領域102aの中央に、光ビ
ーム103を検出領域103aの中央にそれぞれ位置す
るように光学系が構成されている。さらに、光カード1
上のビームが合焦状態からずれると、光ビーム101が
検出領域101a、101bの分割線と直交する方向に
移動するように光学系が構成されているので、各検出領
域101a、101bに入射される光量の差を求めるこ
とにより合焦位置のずれを示すフォーカスエラー信号を
得ることができる。フォーカスエラー信号に基づいて対
物レンズ7を対物レンズ駆動手段11によりカードから
近付けたり離したりするように駆動することにより、光
ビームがカード上で合焦状態を保つようなフォーカシン
グ制御が行われる。また、図11に示すビーム602、
603がトラック202と直交する方向に移動すると、
ビーム602、603のそれぞれに対してトラックガイ
ド201の重なり度合が変化するので、検出領域102
aと103aの出力差を取ることによりビーム602、
603のトラックガイド201中央からのずれを表すト
ラッキングエラー信号を得ることができる。トラッキン
グエラー信号に基づいて対物レンズ7を対物レンズ駆動
手段11によりトラックガイド201と直交する方向に
駆動することで、ビーム601をトラック202中央に
保つトラッキング制御が行われるようになる。
【0009】図14は、このように構成された光学的情
報再生装置に採用される任意のトラックへのアクセス方
法を説明するためのものである。この場合、図11、図
13と同様に、201はレーザ光による光ビームをトラ
ック方向に案内するトラックガイド、202はこれらト
ラックガイド201の間に形成されるトラックを示し、
601はトラック202に沿って形成されるデータピッ
トの再生を行う主ビーム、602、603はトラックガ
イド201に半分づつ重なるように配置されトラッキン
グエラー信号を生成する副ビームをそれぞれ示してい
る。また、ここでは、トラック202の両端がカード両
端を示し、図示矢印は、カード上でのビームの移動方向
を示している。一般的に、カード上のビームの移動は、
トラックと直交する方向へは、光ヘッド自体の移動また
は対物レンズの移動によって行われ、トラックと平行な
方向へは、光学ヘッドに対してカードを移動させること
で行われる。
【0010】図示しないホストコンピュータ等の外部装
置からあるトラックアドレスのデータ再生が指示され
る。この再生要求のある目標トラックアドレスを図14
のAD1とする。光ビームが現在位置しているトラック
アドレスADと目標トラックアドレスAD1の差だけ図
示矢印a方向に移動される。
【0011】ところで、目標アドレスまでビームを移動
させる図示矢印a方向の距離は通常は大きいため、光学
ヘッド全体を移動することで光ビームを移動させるよう
にしている。このような光学ヘッド全体を移動させるよ
うなアクセスを一般に粗アクセスという。この場合、移
動後のビーム位置は、目標トラックを中心として、ある
程度の誤差範囲にあり、必ずしも一回で目標トラックに
到達できるとは限らない。この原因としては、粗アクセ
スに用いるスケールの精度不足、対物レンズの振動、装
置自体の振動などが考えられる。
【0012】図14の場合、粗アクセスの誤差により、
ビーム601、602、603が目標とするトラックア
ドレスAD1より3トラック分手前(トラックアドレス
AD0)までしか移動しなかったとする。そして、この
状態でカードをトラックに平行な方向に移動させ、ビー
ム601、602、603を相対的に図示矢印b方向に
移動し、上述したID部3aを再生する。ID部3aの
読取り結果からこのトラックのトラックアドレスがAD
0であることが判明すると、このトラックアドレスAD
0と目標トラックアドレスAD1との差に対応する距離
だけ再びビーム601、602、603は移動される。
この場合の移動は、先の図示矢印a方向の移動に比べ、
移動距離が小さいので(せいぜい1〜8トラック程
度)、通常はトラック1本ずつ対物レンズによりビーム
の照射方向を変えることにより、光カード上でビームを
移動させる。これをトランクジャンプといい、このよう
なトランクジャンプを繰り返して行う小さな距離の移動
を密アクセスと呼ぶ。密アクセスは粗アクセスのような
誤差発生原因がないので、正確な移動が可能である。な
お、再生要求があった時、現在トラックと目標トラック
との差が小さい場合は、粗アクセスを行なわずに、いき
なり密アクセスを行なう。
【0013】図14では、図示矢印c1、c2、c3の
ようにトラックジャンプを3回繰り返すことにより、目
標トラックアドレスAD1のトラック202に到達して
いる。そして、この状態でカードをトラックに平行な方
向に移動し、ビーム601、602、603を相対的に
図示矢印d方向に移動し、ID部3bを再生する。ID
部3bの読取り結果からトラックのトラックアドレスが
AD1であることが確認されると、データの再生が行わ
れる。
【0014】なお、データの記録方向は一定であるが、
データの再生方向は正逆2方向であるので、書込み時と
読み出し時とでスキャン方向が逆転することがある。そ
のため、再生データは一旦バッファメモリに書き込ま
れ、再生方向に応じてデータ列を時間方向に反転するこ
とにより、正しく読出しを行なうことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように現在位置し
ているトラックアドレスから目標とするトラックアドレ
スまでの移動距離が大きいような場合、一回で目標のト
ラックをアクセスするのが難しく、粗アクセスと密アク
セスによる処理が行われるので、目標トラックのデータ
を再生するのに、少なくとも粗アクセス後に1回、密ア
クセス後に1回の計2回のトラック走査が必要となる。
その結果、データの再生処理に多くの時間がかかってし
まい、再生スピードを余り高速にできないという問題点
があった。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、速やかに目標とするトラックをアクセスすることが
でき、情報再生のための処理時間を短縮でき、再生スピ
ードの高速化を図ることのできる光学的情報再生装置を
提供することを目的とする。
【0017】本発明は、情報を記録した複数トラックを
有する記録媒体に対して複数トラックを同時に照射する
再生用光ビームを生成する手段と該再生用光ビームによ
り照射される複数トラックの情報を検出する複数の受光
素子とを備えた光学ヘッドを有し、前記複数の受光素子
のうち所定の受光素子に対応する再生用光ビーム部分を
目標とするトラックまで移動するとともに、該再生用光
ビームにより照射される複数トラックのうち目標とする
トラックの情報を前記複数の受光素子の前記目標とする
トラックに対応する受光素子により検出するように構成
されている。
【0018】また、本発明は、情報を記録した複数トラ
ックを有する記録媒体に対して複数トラックを同時に照
射する再生用光ビームを生成する手段と該再生用光ビー
ムにより照射される複数トラックの情報を検出する複数
の受光素子とを備えた光学ヘッドを有し、前記複数の受
光素子のうち所定の受光素子に対応する再生用光ビーム
部分を目標とするトラックまで移動するとともに、該移
動の際に見込まれる移動誤差により前記目標とするトラ
ックまでの移動量を補正するように構成されている。
【0019】
【作用】この結果、本発明によれば、複数トラックを同
時に照射する再生用光ビームとこれに対応する複数の再
生用受光素子によりマルチトラックリードを実現するこ
とで、現在位置しているトラックアドレスから目標とす
るトラックアドレスまでの移動距離が大きい場合にも、
複数の再生用受光素子のいずれかを目標のトラックに対
応させ、そのデータを再生することができるようにな
り、これにより、密アクセスによる処理を省略できると
ともに、トラック走査を1回で済ませることができ、デ
ータ再生の処理時間を短縮して、再生スピードの高速化
を実現することができる。
【0020】また、本発明によれば、再生用光ビーム部
分を目標とするトラックまで移動する際に、この移動で
見込まれる移動誤差により再生用光ビームの移動量を補
正するようにできるので、再生用受光素子によるマルチ
トラックリードの範囲に、目標とするトラックアドレス
を一度で入れることができ、しかも、トラックアドレス
を順次増加するトラック一本づつの再生を繰り返すよう
な指示がある場合、目標トラックアドレスAD1に続く
他のトラックアドレスのデータも同時に再生できるの
で、効率のよいトラックアクセスが得られ、結果として
データ再生の処理時間を短縮して、再生スピードの高速
化を実現することができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による装置の第
1実施例を説明する。図1は光カードを用いる情報再生
装置の概略の構成を示すブロック図である。データ処理
部112はシステム全体の所要の各種制御を司り、制御
対象要素の個別の制御を行う制御部114を有してい
る。データ処理部112はデータの書き込みや読み出し
たデータの処理を行うもので、書き込みデータや読み出
しデータは外部のホストシステムと送受するようにして
も良いし、自身で入出力手段を持つようにしても良い。
【0022】図示しないハウジングに設けられた挿入口
から装置本体内に挿入された光カード27は所定間隔を
有して配置された一対のプーリ118a,118b間に
掛け渡された搬送ベルト120上の所定の位置に設けら
れた搬送台122上に装填される。
【0023】光カード27は、図10で示したものと同
様の構成であり、複数のトラックを配したデータ部2を
有し、データ部2の両端近傍にはそれぞれID部3a,
3bが配設されている。
【0024】プーリ118aにはモータ124が接続さ
れ、このモータ124を正逆回転駆動制御することによ
ってプーリ118aが正逆回転するようになっている。
このプーリ118aの正逆回転により、搬送ベルト12
0が順逆搬送移動され、搬送台122を往復搬送移動さ
せることができるようになっている。これにより、搬送
台122に装填された光カード27をそのトラックの方
向に反復移動させることができるようになっている。
【0025】装置本体は光ビームを光カード27のトラ
ックに照射し、データの記録や読み出しを行う光学ヘッ
ド126を有し、光学ヘッド126にはレーザ駆動回路
128が接続されている。このレーザ駆動回路128
は、光学ヘッド126内に設けられた光ビームを発生す
る半導体レーザを駆動するもので、制御部114に接続
されている。制御部114により、半導体レーザの駆動
制御が行われ、光学ヘッド126からの光カード27上
への光ビームの照射が制御されるようになっている。光
学ヘッド126は、搬送ベルト120の配設領域(プー
リ118a,118b間)の例えば中央における上方位
置に配設されている。光学ヘッド126には、モータ1
30が接続されており、このモータ130の駆動によっ
て搬送ベルト120の移動方向に対して直交する方向、
すなわち搬送台122に装填された光カード27のトラ
ックを横断する方向に光学ヘッド126は移動可能にな
っている。
【0026】このような構成により、光カード27は、
モータ124の駆動によって、トラック方向に往復搬送
されるようになり、また、モータ130の駆動によっ
て、光学ヘッド126がトラックと直交する方向に往復
移動されるようになっていることから、光学ヘッド12
6と光カード27とを相対的に移動させて光学ヘッド1
26による光カード27の各トラックのスキャンを可能
にしている。
【0027】モータ124には搬送台122の光学ヘッ
ド126に対する位置を検出するためロータリエンコー
ダ132が接続されている。このロータリエンコーダ1
32は、モータ124の所定の回転角毎にパルスを発生
するものであり、このロータリエンコーダ132の1パ
ルスが、例えば光学ヘッド126に対する搬送台122
の50μmの相対移動量に相当するようになっている。
【0028】モータ124はモータサーボ回路134に
より制御される。モータサーボ回路134はロータリエ
ンコーダ132、及び制御部114に接続されている。
モータサーボ回路134は、ロータリエンコーダ132
からの位置情報に基づいて光カード27の搬送速度を検
出し、モータ124の回転速度を制御するようになって
いる。ここでは、光カード27の図10におけるID部
3aから3bまでの間で搬送速度が定速となるように制
御部114からモータサーボ回路134に制御指令が送
られ、これに基づいてモータ124の回転速度が制御さ
れるようになっている。
【0029】光学ヘッド126に接続されたモータ13
0にも、モータ124と同様に、光カード27(のトラ
ック)に対する位置を検出するためのロータリエンコー
ダ136が接続されている。これらのモータ130及び
ロータリエンコーダ136は、ヘッド駆動回路138に
接続され、ヘッド駆動回路138によってモータ130
の駆動が制御されるようになっている。ヘッド駆動回路
138は、制御部114に接続されており、ロータリエ
ンコーダ136からの位置情報などに基づいて制御部1
14からヘッド駆動回路138に制御指令が送られ、モ
ータ130が制御されるようになっている。
【0030】フォーカス・トラッキングサーボ回路14
0が設けられており、光学ヘッド126及び制御部11
4に接続されている。このフォーカス・トラッキングサ
ーボ回路140は、光カード27からの光ビームの反射
光より生成されるフォーカスエラー信号、トラッキング
エラー信号に基づき、光学ヘッド126をフォーカス方
向及びトラックと直交する方向に駆動して、光カード2
7の目標トラックに入射光が常に合焦状態で追従するよ
うに動作する。
【0031】図2は第1実施例に適用される光学ヘッド
26の概略構成を示している。かかる装置では、データ
再生時に一度に複数トラックをリードすることができる
マルチトラックリードを可能にするようにしている。こ
の場合、半導体レーザ21で発生した記録用光ビーム
を、コリメートレンズ22でほぼ楕円形の平行ビームに
形成する。そして、この平行ビームを整形プリズム23
に与えて楕円の長軸方向のみを縮小したほぼ円形に整形
し、さらに円形の絞り24によって記録用光ビームのス
ポットサイズが所定の値になるように絞り込むようにし
ている。
【0032】この円形ビームは半導体レーザ21の性質
によりほぼS偏向成分よりなり、偏向ビームスプリッタ
25の反射面でほとんど反射されて対物レンズ26の光
軸上に入射する。この光は、対物レンズ26より光カー
ド27上に集光して、図3に示すように円形の光スポッ
ト271となる。そして、この光スポット271により
局所的にエネルギー密度が高められ、高反射率の光カー
ド27の記録層に熱的不可逆変化を生じさせて低反射率
のデータピットが形成されることになる。対物レンズ2
6はフォーカスエラー信号に基づいてカードから近付け
たり離したりするように対物レンズ駆動手段36により
駆動され、光ビームがカード上で合焦状態を保つような
フォーカシング制御が行われる。また、対物レンズ26
はトラッキングエラー信号に基づいてトラックと直交す
る方向に対物レンズ駆動手段36により駆動され、トラ
ッキング制御が行われる。
【0033】光カード27は、図3に示すように複数の
トラックガイド272と、これらトラックガイド272
の間に形成される複数のトラック273を有しており、
記録すべき情報で変調されたパルスが半導体レーザ21
に与えられてパルス発光すると、これに応じた光スポッ
ト271によりトラック273に沿ってデータピット2
74が次々に生成され、ピット列として情報が記録され
るようになる。
【0034】一方、再生用光は、例えば、発光面がスリ
ット状をなす端面発光ダイオードなどの発光ダイオード
28を光源とし、コリメートレンズ29でほぼ平行光と
した後、偏向ビームスプリッタ25でP偏向成分のみが
透過され、対物レンズ26を通してその光軸より偏心し
た位置に入射し、光カード27上に発光面の像を結像す
る。この場合、光カード27上に結像される発光ダイオ
ード28による光像は再生用光ビームとして、図3中の
参照数字30で示すようになる。そして、この再生用光
ビーム30と上述した半導体レーザ21のパルス発光に
よる光スポット271との相対距離は、光学ヘッドの位
置調整時に対物レンズ26への入射前の記録用光ビーム
の光軸と再生用光ビーム30の光軸との間に相対的に角
度差を与えることで設定するようになっている。
【0035】光カード27に結像された発光ダイオード
28による再生用光ビーム30は、光カード27上でト
ラックガイド272とピット274の有無により光量変
調をかけられ正反射され、再生用光ビームとして対物レ
ンズ26を逆方向に通過して、ほぼ平行光の状態で偏向
ビームスプリッタ25に導かれるようになる。また、こ
の再生用光ビーム30は、正反射のためほぼP偏向を保
持しており、偏向ビームスプリッタ25をほとんど通過
してさらに反射ミラー31を経て集光レンズ32に導か
れ、集光レンズ32で集光されてハーフミラー33で分
割され、光検出器34およびフォーカス用光検出器35
の受光面に光カード上の光像として拡大投影されるよう
になっている。
【0036】この場合、かかる光学系では、再生用光ビ
ーム30を対物レンズ26の光軸から偏心した位置に入
射し、いわゆる軸外し方式のフォーカス検出を行うもの
であり、フォーカス用光検出器35上にはフォーカスず
れによる再生用光ビームスポットの像の移動を検出する
例えば2分割の受光素子が用いられている。
【0037】図4は、光検出器34上に投影された光像
の一例を示すものである。この場合、光検出器34上に
は、再生用受光素子341a〜341iおよびトラッキ
ング用受光素子342a、342bが配置されており、
拡大投影された再生用光ビーム30は、これらの受光素
子上の適性な位置に結光されるようになる。ここでのト
ラッキング用受光素子342a、342bは、それぞれ
の受光量の差からトラックずれによるトラックガイド2
72の像の位置変化を受光量変化として検出し、トラッ
キングエラー信号を生成するようにしている。また、再
生用受光素子341a〜341iは、それぞれ各トラッ
ク273でのピット274の有無を光量の変化で同時検
出し、再生信号を出力するようにしている。
【0038】図5は、このような光学的情報再生装置に
よるトラックアクセスを説明するためのものである。図
5でも図3および図4と同様に、272はトラックガイ
ド、273はこれらトラックガイド272の間に形成さ
れるトラック、30は複数トラック273に照射される
再生用光ビームを示し、341a〜341iは再生用光
ビーム30が照射されるトラック273の情報を再生す
る再生用受光素子を示している。
【0039】このようにした場合、9個の再生用受光素
子341a〜341iを使用することから、現在の再生
用光ビーム30の位置するトラックアドレスは連続して
複数存在することになるが、ここでは、便宜的に、再生
用受光素子341a〜341iのうち中央の再生用受光
素子341eに対応するトラック273のアドレスA1
を、現在の再生用光ビーム30が位置するアドレスとす
る。
【0040】図示しないホストホストコンピュータよ
り、あるトラックアドレスのデータ再生が指示される
と、図6に示すフローチャートが実行される。ステップ
#2で目標トラックのアドレスAD1を設定する。ステ
ップ#4で再生用受光素子341a〜341iのうち中
央の再生用受光素子341eに対応するトラック273
のアドレスA1を現在位置として設定する。
【0041】ステップ#6で|AD1−A1|が4以下
であるか否か判定する。4以下であるということは、9
個の再生用受光素子341a〜341iのいずれかが目
標トラックアドレスAD1に位置していることを示すの
で、ステップ#18に飛んで、データ再生動作を行な
う。
【0042】ステップ#6で|AD1−A1|が4以下
でないと判定された場合は、光ビームを移動する必要が
あり、ステップ#8で|AD1−A1|が基準値R(例
えば10)以下であるか否か判定する。この基準値はビ
ームを移動するのにヘッド自身を移動する粗アクセスを
行なう必要があるのか、密アクセスだけでよいのかを判
定するためである。基準値以下である場合は、ステップ
#10で対物レンズ移動手段により対物レンズを傾けて
光ビームの照射方向を変えて再生用ビーム30をトラッ
クと直交する方向に|AD1−A1|に対応する距離だ
け移動(密アクセス)する。移動方向はAD1−A1の
符号に依存する。基準値以下でない場合は、ステップ#
12で光学ヘッド自身を移動する粗アクセスにより再生
用ビーム30をトラックと直交する方向に|AD1−A
1|に対応する距離だけ移動する。移動方向はAD1−
A1の符号に依存する。
【0043】ステップ#14でカードをトラック方向に
移動し、9本のトラックのID部3aからトラックアド
レスを読出す。ステップ#16で9トラックアドレス内
に目標トラックアドレスAD1が含まれているか否かを
確認する。
【0044】目標トラックアドレスが含まれていない場
合は、ステップ#4に戻り、光ビームの移動を続行す
る。目標トラックアドレスが含まれている場合は、ステ
ップ#18でトラックのデータ部からデータを読出す。
【0045】図5の具体例に沿ってこのフローチャート
を説明すると、データ再生が要求された目標トラックア
ドレスをAD1、現在位置しているトラックアドレスを
A1(A1<AD1、かつ|AD1−A1|>R)とす
ると、ステップ#12で再生用光ビーム30が図示矢印
a方向にAD1−A1トラック数だけ移動される。
【0046】この場合、粗アクセスの誤差により、再生
用光ビーム30の中心が目標とするトラックアドレスA
D1より3トラック手前までしか移動できなかったとす
る。つまり、再生用受光素子341eに対応するトラッ
クアドレスが目標トラックアドレスAD1より3トラッ
ク少ないアドレスAD0であったとする。
【0047】従来のように再生用受光素子が1個しか設
けられていなければ、現在トラックアドレスを更新して
再度光ビームを(AD1−A1)だけ移動しなければな
らないが、本実施例では再生用受光素子341a〜34
1iは複数個、この場合は9個設けられているので、図
5からも明らかなように、たとえ中心位置の再生用受光
素子341eがアドレスAD0のトラックに位置してい
ても、目標トラックアドレスAD1には再生用受光素子
341a〜341iのうちのいずれかの、この場合は再
生用受光素子341hが位置するようになる。従って、
この状態でカード側を移動させ、再生用光ビーム30を
相対的に図示矢印b方向に移動し、ID部3aのデータ
を再生し、このトラックが目標トラックアドレスAD1
であることが確認でき、目標トラックのデータの再生が
行われるようになる。
【0048】以上説明したように本実施例によれば、9
本のトラックにまたがる再生用光ビーム30とこれに対
応する再生用受光素子341a〜341iとの組合せに
よりマルチトラックリードを実現することで、光ビーム
が現在位置しているトラックから再生したい目標トラッ
クまでの移動距離が大きく光学ヘッド自身を移動するこ
とによりビームをトラックと直交する方向に移動する場
合でも、一回の移動(粗アクセス)で目標トラックのデ
ータを再生することができるようになり、従来のものに
比べ、粗アクセスのみの処理ですみ、密アクセスによる
処理を省略できることから、通常のアクセスにおいて必
要とされていた2回のトラック走査を1回にでき、結果
として、データ再生の処理時間を大幅に短縮でき、再生
スピードの高速化を図ることができることになる。
【0049】次に、本発明の他の実施例を説明する。第
1実施例では粗アクセス時の誤差が未知であり、場合に
よっては、誤差範囲以外に目標トラックが位置すること
があり、1回の粗アクセスでは目標トラックのデータを
再生できない場合がある。しかし、上述した粗アクセス
時の誤差の範囲が予め判明しているときは、以下に述べ
るトラックアクセスを行うことにより、より効率のよい
アクセスが可能になる。
【0050】粗アクセス時に誤差が発生する理由として
は、粗アクセスに用いるスケールの精度不足、対物レン
ズの振動、装置自体の振動などがあるが、このような原
因による粗アクセス時の誤差の大きさは、ばらつきはあ
るものの所定の範囲内に収まることが多い。
【0051】また、ホストコンピュータ等の外部装置か
らの再生指示は、一般には、連続した領域の再生が行わ
れることが多く、トラックアドレスを順次増加してトラ
ック一本づつの再生指示を繰り返すことにより行われる
ことも多い。このことは、ホストコンピュータからの再
生指示が、例え、トラック一本分であっても、この次の
再生指示のトラックアドレスは、1トラック隣接するト
ラックになる確率は、かなり高くなる。
【0052】そこで、第2実施例では、粗アクセス量に
関わらず1回の粗アクセスの際に見込まれる誤差の最大
値を±G(トラック数)とし、一度に再生できるマルチ
トラック数をNとしたときのN/2(小数点以下切り捨
て)をMとする。なお、Nが奇数の場合は、再生用受光
素子のうち中央に位置する再生用受光素子に対応するト
ラックアドレスを現在の再生用光ビームが位置するアド
レスとする。また、Nが偶数の場合は、中央に位置する
再生用受光素子が2個存在することになるが、これら再
生用受光素子に対応するトラックの内、アドレスの大き
いトラックアドレスのものを現在の再生用光ビームが位
置するアドレスとする。
【0053】粗アクセスの際、現在のトラックA1と目
標トラックAD1との差を求め、この差に上述のMを加
え、さらに誤差Gの絶対値|G|を引いたトラック数を
トラックアクセスのための移動量とする。ここで、Mを
現在のトラックA1と目標トラックAD1との差(AD
1−A1)に加えているのは、誤差が0の場合に図5に
おいて最も上部に位置する再生用受光素子341aを目
標トラックに位置させるためである。第1実施例では図
5において中心に位置する再生用受光素子341eを目
標トラックに位置させるために、移動量は(AD1−A
1)としている。つまり、第2実施例では粗アクセス時
に移動トラック数を、 AD1−A1+M−|G| とすることにより、粗アクセスの際の誤差を補償するよ
うにしている。ここで、誤差の最大値Gは|G|≦Mで
ある必要がある。誤差が+4であるとすると、粗アクセ
スにより再生用受光素子341aはAD1+4のアドレ
スのトラックに位置する。そのため、誤差の絶対値
(4)が移動量から減算されれば、粗アクセスの結果、
再生用受光素子341aはアドレスAD1の目標トラッ
クに位置することになる。また、誤差が−4であるとす
ると、粗アクセスにより再生用受光素子341eがアド
レスAD1の目標トラックに位置する。この時、誤差の
絶対値(4)が移動量から減算されれば、粗アクセスの
結果、再生用受光素子341iがアドレスAD1の目標
トラックに位置することになる。このように、第2実施
例によれば、粗アクセスの移動誤差に関わらず、1回の
粗アクセスにより再生用受光素子341a〜341iの
いずれかが必ず目標トラックに位置することができる。
【0054】図7および図8は、このような考えに基づ
くトラックアクセスを説明するためのものである。これ
らの図においても上述した図3および図4と同様に、2
72はトラックガイド、273はこれらトラックガイド
272の間に形成されるトラック、30は複数トラック
273に照射される再生用光ビームを示し、341a〜
341iは再生用光ビームが照射されるトラック273
の情報を再生する再生用受光素子を示している。
【0055】この場合、9個の再生用受光素子341a
〜341iを使用することから、M=4となり、再生用
受光素子341a〜341iのうち中央に位置する再生
用受光素子341eに対応するトラックアドレスを現在
の再生用光ビーム30が位置するアドレスとなる。
【0056】図示しないホストホストコンピュータよ
り、あるトラックアドレスのデータ再生が指示される
と、図9に示すフローチャートが実行される。ステップ
#22で目標トラックのアドレスAD1を設定する。ス
テップ#24で再生用受光素子341a〜341iのう
ち中央の再生用受光素子341eに対応するトラック2
73のアドレスA1を現在位置として設定する。
【0057】ステップ#26で|AD1−A1+M|が
4以下であるか否か判定する。4以下である場合は、ス
テップ#38に飛んで、データ再生動作を行なう。ステ
ップ#26で|AD1−A1+M|が4以下でないと判
定された場合は、光ビームを移動する必要があり、ステ
ップ#28で|AD1−A1+M|が基準値R(例えば
10)以下であるか否か判定する。この基準値はビーム
を移動するのにヘッド自身を移動する粗アクセスを行な
う必要があるのか、密アクセスだけでよいのかを判定す
るためである。基準値以下である場合は、ステップ#3
0で対物レンズ移動手段による密アクセスにより再生用
ビーム30をトラックと直交する方向に|AD1−A1
+M|に対応する距離だけ移動する。移動方向はAD1
−A1+Mの符号に依存する。基準値以下でない場合
は、ステップ#32で光学ヘッド自身を移動する粗アク
セスにより再生用ビーム30をトラックと直交する方向
に|AD1−A1+M−|G||に対応する距離だけ移
動する。移動方向はAD1−A1+M−|G|の符号に
依存する。
【0058】ステップ#34でカードをトラック方向に
移動し、9本のトラックのID部3aからトラックアド
レスを読出す。ステップ#36で9トラックアドレス内
に目標トラックアドレスAD1が含まれているか否かを
確認する。
【0059】目標トラックアドレスが含まれていない場
合は、ステップ#24に戻り、光ビームの移動を続行す
る。ただし、前述したように、誤差がG以下であれば、
ステップ#36では必ず9トラック内に目標トラックが
含まれている。目標トラックアドレスが含まれている場
合は、ステップ#38でトラックのデータ部からデータ
を読出す。
【0060】図7、図8の具体例に沿ってこのフローチ
ャートを説明する。粗アクセス時の移動誤差の最大値G
を±4とする。データ再生が要求された目標トラックア
ドレスをAD1、現在位置しているトラックアドレスを
A1(A1<AD1、かつ|AD1−A1|>R)とす
ると、ステップ#32で再生用光ビーム30が図6、図
7の矢印a方向にAD1−A1+M−|G|トラック数
だけ移動される。
【0061】図7は実際の移動誤差gが+2、図8は実
際の移動誤差gが−2の場合を示す。図7の例(g=+
2)では、移動誤差を補償しなで粗アクセスを行なう
と、移動量はAD1−A1+M+2トラックとなり、再
生用受光素子341aはアドレスAD1+2のトラック
に位置する。しかしながら、本実施例によれば、誤差の
最大値の絶対値4が移動量から減算されるので、再生用
受光素子341aは目標トラックアドレスAD1より2
トラック分手前に達する。そのため、目標とするトラッ
クアドレスAD1に対しては再生用受光素子341a〜
341iのうちの受光素子341cが位置する。従っ
て、この状態からカード側を移動させ、再生用光ビーム
30を相対的に図示矢印b方向に移動することにより、
カードのID部3aでトラックが目標とするトラックア
ドレスAD1であることを確認すると、データ再生が行
われるようになる。
【0062】そして、この状態から、連続的にトラック
をアクセスしようしすると、トラックアドレスAD2か
らAD7までの6本のトラック27が、先の図示矢印b
方向の移動により同時にデータの再生が行われているの
で、改めてアクセスすることがなくなり、効率のよいト
ラックアクセスが得られるようになる。
【0063】図8の例(g=−2)では、移動誤差を補
償しなで粗アクセスを行なうと、移動量はAD1−A1
+M−2トラックとなり、再生用受光素子341aはア
ドレスAD1より2トラック分手前に達し、再生用受光
素子341cが目標トラックAD1に達する。本実施例
によれば、誤差の最大値の絶対値4が移動量から減算さ
れるので、再生用受光素子341aは目標トラックアド
レスAD1より6トラック分手前に達する。しかし、目
標とするトラックアドレスAD1に対しては再生用受光
素子341a〜341iのうちの受光素子341gが位
置する。従って、この状態からカード側を移動させ、再
生用光ビーム30を相対的に図示矢印b方向に移動する
ことにより、カードのID部3aでトラックが目標とす
るトラックアドレスAD1であることを確認すると、デ
ータ再生が行われるようになる。
【0064】そして、この状態から、連続的にトラック
をアクセスしようしすると、トラックアドレスAD2か
らAD3までの2本のトラック27が、先の図示矢印b
方向の移動により同時にデータの再生が行われているの
で、改めてアクセスすることがなくなり、効率のよいト
ラックアクセスが得られるようになる。
【0065】したがって、第2実施例によれば、再生用
光ビームを目標トラックアドレスまで粗アクセスにより
移動する場合、この移動量を粗アクセス時に見込まれる
誤差Gを用いて補正することにより、1回の粗アクセス
の結果、再生用受光素子341a〜341iによるマル
チトラックリードの範囲に目標トラックアドレスAD1
を必ず入れることができる。しかも、トラックアドレス
を順次増加していくトラック一本づつの再生を繰り返し
て行うような場合も、目標トラックアドレスAD1に続
く他のトラックアドレスのデータも同時に再生できるの
で、次のトラックアドレスのアクセスを改めて行う必要
がなくなり、効率のよいトラックアクセスが得られる。
この結果、データ再生の処理時間を大幅に短縮でき、再
生スピードの高速化を図ることができることになる。
【0066】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば、通常は、シーケン
シャルなアクセスはトラックアドレスの増加する方向へ
のアクセスが一般的であることから、上述したトラック
アドレスの増加する方向の連続再生について述べたが、
トラックアドレスの減少する方向の連続再生についても
同様にして適応することができる。また、第2実施例に
おいて粗アクセス時の誤差範囲は移動量に関わらず一定
であることを前提に説明したが、誤差が粗アクセス時の
移動距離に応じて変化する場合は、移動距離に応じてG
を変化させるようにしてもよい。さらに、再生用受光素
子を9個使用する場合について述べたが、これ以外の個
数であってもよいことは勿論である。また、記録媒体と
しては光カードに限らず、光ディスク、光磁気カード、
光磁気ディスク等でもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数トラックを照射する再生用光ビームとこれに対応す
る複数の再生用受光素子によりマルチトラックリードを
実現することにより、現在位置しているトラックアドレ
スから目標とするトラックアドレスまでの移動距離が大
きい場合にも、複数の再生用受光素子のいずれかを目標
のトラックに一度で対応させ、そのデータを再生するこ
とができるようになり、密アクセスによる処理を省略で
きるとともに、トラック走査を1回にでき、データ再生
の処理時間を短縮して、再生スピードの高速化を実現す
ることができる。
【0068】また、本発明によれば、再生用光ビーム部
分を目標とするトラックまで移動する際に、この移動で
見込まれる移動誤差により再生用光ビームの移動量を補
正することができるので、再生用受光素子によるマルチ
トラックリードの範囲に、目標とするトラックアドレス
を一度で入れることができ、しかも、トラックアドレス
を順次増加するトラック一本づつの再生を繰り返すよう
な指示がある場合も、目標トラックアドレスに続く他の
トラックアドレスのデータも同時に再生できるので、効
率のよいトラックアクセスが得られ、結果としてデータ
再生の処理時間を短縮して、再生スピードの高速化を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的情報再生装置の第1実施例
の概略を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施例の光学ヘッドの概略構成を
示す図。
【図3】第1実施例に用いられる光カードの概略構成を
示す図。
【図4】第1実施例の光検出器上に投影された光像の一
例を示す図。
【図5】第1実施例のトラックアクセスを説明するため
の図。
【図6】第1実施例のトラックアクセスを説明するため
のフローチャート。
【図7】第2実施例のトラックアクセスの一例を説明す
るための図。
【図8】第2実施例のトラックアクセスの他の例を説明
するための図。
【図9】第2実施例のトラックアクセスを説明するため
のフローチャート
【図10】一般的な光カードの一例を示す図。
【図11】一般的な光カードの記録部を説明するための
図。
【図12】従来の光カード再生装置の光学ヘッドの光学
系の概略構成を示す図。
【図13】従来の光学ヘッドの受光素子を説明するため
の図。
【図14】従来の光カード再生装置におけるトラックア
クセスを説明するための図。
【符号の説明】
27…光カード、112…データ処理部、114…制御
部、124…モータ、126…光学ヘッド、128…レ
ーザ駆動回路、130…モータ、132…ロータリエン
コーダ、134…モータサーボ回路、136…ロータリ
エンコーダ、138…ヘッド駆動回路、140…フォー
カス・トラッキングサーボ回路、271…光スポット、
272…トラックガイド、273…トラック、274…
ピット、341a〜341i…再生用受光素子、342
a,342b…トラッキング用受光素子、35…フォー
カス用光検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 尚明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅谷 卓実 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録した複数トラックを有する記
    録媒体に対して複数トラックを同時に照射する再生用光
    ビームを生成する手段と、該再生用光ビームにより照射
    される複数トラックの情報を検出する複数の受光素子を
    備えた光学ヘッドを有し、 前記複数の受光素子のうち所定の受光素子に対応する再
    生用光ビーム部分を目標とするトラックまで移動すると
    ともに、該再生用光ビームにより照射される複数トラッ
    クのうち目標とするトラックの情報を前記複数の受光素
    子の前記目標とするトラックに対応する受光素子により
    検出することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 情報を記録した複数トラックを有する記
    録媒体に対して複数トラックを同時に照射する再生用光
    ビームを生成する手段と、該再生用光ビームにより照射
    される複数トラックの情報を検出する複数の受光素子を
    備えた光学ヘッドを有し、 前記複数の受光素子のうち所定の受光素子に対応する再
    生用光ビーム部分を目標とするトラックまで移動すると
    ともに、該移動の際に見込まれる移動誤差により前記目
    標とするトラックまでの移動量を補正するようにしたこ
    とを特徴とする光学的情報記録再生装置。
JP20619193A 1992-08-31 1993-08-20 光学的情報記録再生装置 Withdrawn JPH06124460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20619193A JPH06124460A (ja) 1992-08-31 1993-08-20 光学的情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23104892 1992-08-31
JP4-231048 1992-08-31
JP20619193A JPH06124460A (ja) 1992-08-31 1993-08-20 光学的情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06124460A true JPH06124460A (ja) 1994-05-06

Family

ID=26515487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20619193A Withdrawn JPH06124460A (ja) 1992-08-31 1993-08-20 光学的情報記録再生装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH06124460A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997018557A3 (en) * 1995-11-15 1997-06-12 Zen Res Nv Methods and apparatus for reducing the access time of an optical drive

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997018557A3 (en) * 1995-11-15 1997-06-12 Zen Res Nv Methods and apparatus for reducing the access time of an optical drive

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