JPH0778101B2 - 延伸成形体の製造方法 - Google Patents

延伸成形体の製造方法

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JPH0778101B2
JPH0778101B2 JP20637388A JP20637388A JPH0778101B2 JP H0778101 B2 JPH0778101 B2 JP H0778101B2 JP 20637388 A JP20637388 A JP 20637388A JP 20637388 A JP20637388 A JP 20637388A JP H0778101 B2 JPH0778101 B2 JP H0778101B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は延伸成形体の製造方法に関し、詳しくは超高分
子量ポリエチレンの延伸成形体と同等ないしはそれ以上
の機械的性質を有するとともに、接着性,染色性,印刷
性等にすぐれた延伸成形体の製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 超高分子量ポリエチレンは耐衝撃性,耐摩耗性,自己潤
滑性等種々の優れた性質を有しており、この超高分子量
ポリエチレンをさらに高延伸することにより機械的強
度,弾性率を高度にすることができるためエンジニアリ
ングプラスチックとしての用途が広がりつつある。しか
しながらこの超高分子量ポリエチレンはその化学的安定
性ゆえに、接着性,染色性に欠けるという欠点を有して
おり、その用途範囲が限られていた。特に接着性に乏し
い点については複合材として用いる際には大きな障害と
なっていた。たとえばこの超高分子量ポリエチレンを補
強材として各種の用途(コンクリート,ヘルメット,圧
力容器など)に用いる場合マトリックスとの密着性の悪
さや他の素材との接着性の悪さなどがあげられる。
このような超高分子量ポリエチレンの接着能力,染色性
を改良する方法として各種の表面処理が行なわれてい
る。たとえばサンディング法,フレーミング処理(熱処
理),酸化処理などが行なわれいるが、これらの方法に
よれば分子切断や構造欠陥を生じるためにポリマー本来
の性能を損ねてしまう。また、この他の方法としては極
性基含有モノマーをグラフト重合する方法があるが、高
分子中に分岐を生じさせたり、ドメインを作ることから
性能の優れたものを得ることが難しい。さらにこのよう
な後処理には処理工程が一段増加し条件設定の難しさや
コストの面で問題があった。
一方、エチレンと極性基を有するモノマーとの共重合体
(たとえばエチレン−アクリル酸エチル共重合体)とし
ては高圧ラジカル法によりエチレン含量の多い共重合体
が得られているが分子量が低く、また、長鎖の枝分れ分
岐が存在するため超高分子量ポリエチレンのように機械
的強度,弾性率等に優れたものが得られていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記従来の問題点を解消すべく鋭意研究を
進めた結果、特定の構造を有す超高分子量共重合体を延
伸することにより、機械的強度,弾性率にすぐれ、しか
も接着性,染色性も良好な高分子材料を得ることができ
ることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、 式 CH2-CH2 …[I] で表わされる繰返し単位[A]および 式 [式中、R1は水素原子,炭素数1〜20のアルキル基,炭
素数2〜20のアルケニル基,炭素数3〜20のシクロアル
キル基,炭素数6〜20のアリール基あるいは炭素数7〜
20のアラルキル基を示し、R2は水素原子,ハロゲン原
子,炭素数1〜20のアルキル基,炭素数3〜20のアルケ
ニル基,炭素数3〜20のシクロアルキル基,炭素数6〜
20のアリール基,炭素数7〜20のアラルキル基または周
期律表第I族,第II族,第III族,第IV A族もしくは第V
III族の金属イオンを示す。またlは0〜20の整数を示
す。] で表わされる繰返し単位[B]を有し、繰返し単位
[B]の含有率が0.01〜10モル%であり、かつデカリン
中135℃で測定した極限粘度[η]が5dl/g以上である直
鎖状ランダム共重合体を延伸成形することを特徴とする
延伸成形体の製造方法を提供するものである。
本発明で用いる共重合体は、前述した式[I]で表わさ
れる繰返し単位[A](即ち、エチレン単位)および式
[II]で表わされる繰返し単位[B](即ち、不飽和カ
ルボン酸あるいはその誘導体の単位)よりなるものであ
り、ランダム連鎖を有し、直鎖状で長鎖枝分れや長鎖分
岐を有しない構造(部分的にオレフィン短鎖分岐を有し
てもよい。)のものである。この場合、繰返し単位
[B]は二種類以上のものが存在してもよい。
また、この共重合体は、上記繰返し単位[B]の含有率
が0.01〜10モル%、好ましくは0.05〜5モル%のもので
ある。ここで繰返し単位[B]の含有率が0.01モル%未
満の場合、接着力,印刷性などが十分ではなく、一方10
モル%を超えると延伸効果が十分でない。
さらに分子量はデカリン中135℃で測定した極限粘度
[η]が5dl/g以上、好ましくは10dl/g以上の超高分子
量体である。ここで上記極限粘度[η]が5dl/g未満の
ものでは延伸効果が十分に得られない。
なお、上記式[II]で表わされる繰返し単位[B]は、
R1,R2の種類により様々であるが、具体的にはアクリル
酸単位,アクリル酸メチル単位,アクリル酸エチル単
位,アクリル酸−n−プロピル単位,アクリル酸−i−
プロピル単位,アクリル酸−n−ブチル単位,アクリル
酸−i−ブチル単位,アクリル酸−t−ブチル単位,ア
クリル酸−n−ヘキシル単位,アクリル酸−n−オクチ
ル単位,アクリル酸−2−エチルヘキシル単位,アクリ
ル酸ベンジル単位,タメクリル酸単位,メタクリル酸メ
チル単位,メタクリル酸エチル単位,メタクリル酸−n
−プロピル単位,タメクリル酸−i−プロピル単位,メ
タクリル酸−n−ブチル単位,メタクリル酸−i−ブチ
ル単位,メタクリル酸−t−ブチル単位,メタクリル酸
−2−エチルヘキシル単位,メタクリル酸フェニル単
位,α−クロロアクリル酸メチル単位,α−クロロアク
リル酸エチル単位あるいはα−フェニルアクリル酸メチ
ル単位などがある。
また金属イオンを含むものとしては、具体的にはアクリ
ル酸ナトリウム単位,アクリル酸カリウム単位,アクリ
ル酸リチウム単位,アクリル酸カルシウム単位,アクリ
ル酸マグネシウム単位,アクリル酸亜鉛単位,アクリル
酸スズ単位,アクリル酸アルミニウム単位,アクリル酸
鉄単位,メタクリル酸ナトリウム単位,メタクリル酸カ
ルシウム単位,メタクリル酸亜鉛単位,メタクリル酸ス
ズ単位,メタクリル酸銅単位,メタクリル酸アルミニウ
ム単位,メタクリル酸鉄単位,α−クロロアクリル酸ナ
トリウム単位,α−クロロアクリル酸カルシウム単位,
α−クロロアクリル酸亜鉛単位,α−クロロアクリル酸
スズ単位,α−クロロアクリル酸銅単位,α−クロロア
クリル酸アルミニウム単位,α−クロロアクリル酸鉄単
位,α−フェニルアクリル酸ナトリウム単位,α−フェ
ニルアクリル酸カルシウム単位,α−フェニルアクリル
酸亜鉛単位,α−フェニルアクリル酸鈴単位,α−フェ
ニルアクリル酸銅単位,α−フェニルアクリル酸アルミ
ニウム単位,α−フェニルアクリル酸鉄単位などがあ
る。
さらに上記式[II]で表わされる繰返し単位[B]は、
式[II]中のlが0〜20のものであり、好ましくは0〜
5となるものを選択する必要がある。lが20を超えると
延伸の効果を十分発揮することができない。
上記の如く本発明で用いる共重合体は超高分子量のもの
であって、ランダム連鎖を有し、直鎖状で長鎖枝分れや
長鎖分岐を有していない。また本発明で用いる共重合体
は分子中に部分的にオレフィン短鎖分岐を有している場
合もあるが、一般的にみられる分子中に分岐が存在する
ことによる強度,弾性率の低下は認められず、高強度,
高弾性率を有している。
上記の如き本発明で用いる超高分子量共重合体を製造す
るには様々な方法が考えられるが、本出願人はその一つ
の製造方法を既に明らかにしている(出願日;昭和63年
7月29日,発明の名称「超高分子量エチレン系共重合体
の製造方法」における明細書参照)。
この製造方法の概略を示すと、この超高分子量共重合体
は、[A]クロム化合物と[B]周期律表第I〜V族元
素を含む有機金属化合物を主成分とする触媒を用い、ル
イス酸の存在下にエチレンと不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体を共重合するにあたり、 i)前記クロム化合物成分の濃度を重合溶媒1当り10
ミリモル以下とし、 ii)前記有機金属化合物成分の濃度を重合溶媒1当り
100ミリモル以下とし、 iii)前記有機金属化合物/前記クロム化合物(モル
比)を2以上、 iv)前記クロム化合物/前記不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体(モル比)を0.001以上、 v)エチレン圧100kg/cm2G以下、 vi)重合温度60℃以下 の条件下に共重合することにより得られる。
ここで[A]クロム化合物としてはクロムのカルボン酸
塩,アルコキシ化合物,キレート化合物,π−錯体,ア
リール化合物,ハロゲン化物の他にクロムの酸化物,硫
化物,窒化物,アルキル化物,カルボニル化合物やクロ
ム無機塩などであり、これとともに、マグネシウム,マ
ンガンのそれぞれのカルボン酸塩,有機リン酸塩,有機
亜リン酸塩,アルコキシドおよびハロゲン化物ならびに
カルシウムのカルボン酸塩およびハロゲン化物から選ば
れた1種以上の重合活性化剤を用いる。
また[B]成分の有機金属化合物としては一般式RkMX
i-k[式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基,アルケニ
ル基など、Mはアルミニウム,マグネシウム,亜鉛など
の金属、Xはハロゲン原子を示す。]で表わされるもの
を用いる。
この製造方法においては上記[A]成分および[B]成
分からなる触媒を用いてルイス酸の存在下にエチレンと
不飽和カルボン酸またはその誘導体と共重合を行なう
が、ここで用いる不飽和カルボン酸またはその誘導体と
しては、一般式 [式中、R1,R2およびlは前記と同じである。] で表わされる化合物が用いられ、例えばアクリル酸,メ
タアクリル酸,アクリル酸メチル,メタクリル酸エチル
などが挙げられる。
叙上のように、特定の触媒を用い、ルイス酸の存在下に
エチレンと不飽和カルボン酸またはその誘導体とを特定
の条件で共重合することにより、本願発明で用いる超高
分子量エチレン系共重合体を得ることができる。なお、
このようにして得られた超高分子量共重合体のイオン化
物も好適に用いることができる。
本発明は、叙上の如くして得られる、特定構造を有する
超高分子量の直鎖状ランダム共重合体を、延伸成形する
ことを特徴とするものである。なお、ここで延伸成形と
は延伸,紡糸を包含する概念である。
ここで行なう延伸,紡糸法は通常行なわれている方法で
よく、例えば、溶融延伸を含めた一軸延伸・二軸延伸
法,固相押出法,ゲル紡糸法,ゲルマット超延伸法,単
結晶積層マット超延伸法,ゾーン延伸法,ワックスブレ
ンド紡糸法などが挙げられるが、これらの方法を2つ以
上組合せて用いてもよい。この場合の延伸温度は、得ら
れた共重合体の結晶分散温度付近で行うのが望ましく、
一般的には、100〜140℃である。また、延伸倍率に関し
ては、400倍程度の延伸が可能であるが、250〜350倍程
度が好ましい。
上記の如き延伸,紡糸法を用いて延伸成形することによ
りシート状,ロッド状,フィルム状,繊維状等の延伸成
形体を得ることができる。
[実施例] 次に本発明を実施例により説明するが、本発明の範囲を
超えないかぎりこれに限定されるものではない。なお実
施例,比較例における染色性評価,染色の堅ろう性評
価,臨界表面張力の測定は次のように行なった。
染色性評価 染料としてメチレンブルー,ローダミンBを用い、それ
ぞれ1gを溶解して100mlの水溶液とし、これに得られた
延伸成形体を浸し、リフラックス下4時間染色させた。
その後沸とう水でサンプルを2時間洗浄し、さらに石け
ん水,水で洗浄し、次の3段階にて染色性を評価した。
○…染色性良好 △…染色性劣る ×…染色不能 染色の堅ろう性評価 上記染色性評価の測定の際に得られた染色サンプルを、
ジメチルホルムアミドを用い、100℃で染料抽出を行な
い、染色の堅ろう性を評価した。なお、この評価は次の
3段階にて行なった。
○…染料収着性保持 △…染料収着性劣る ×…ほぼ完全に脱色される 臨界表面張力 二軸延伸フィルムをエルマゴニオメータ式接触角測定器
G−I型を用い、23℃で安息香酸エチル,ブロモナフタ
レン,エチレングリコール,ホルムアミドでそれぞれ接
触角を測定し、それらの結果から臨界表面張力を算出し
た。なお、この臨界表面張力が高いものは、成形体表面
の濡れがよく、たとえばこれを複合材として用いたとき
に基材表面と分子間引力による充分な結合力を与えるこ
とができる。
実施例1 (1)超高分子量共重合体の合成 アルゴン置換したステンレス製30lの耐圧反応容器に、
モレキュラーシーブス4Aで脱水処理したトルエン(水分
量5ppm以下)を12l入れ17℃に保持し、これにアクリル
酸エチルと昇華精製したAlCl3の1:1混合物のトルエン溶
液(濃度2.0mmol/ml)を400.5mmol(アクリル酸エチル
換算)加えた。次いでジエチルアルミニウムのトルエン
溶液(濃度2mmol/ml)を30mmol(ジエチルアルミニウム
換算)投入した。その後ステアリン酸クロムのトルエン
溶液(濃度0.4mmol/ml)を3mmol(ステアリン酸クロム
換算)仕込み、攪拌速度200rpmで5分間保持した。次に
攪拌速度を500rpmとし温度を20℃に保持しながらエチレ
ンを10kg/cm2G張り込み48分間反応を行なった。
反応終了後、エチレン導入を停止し、メタノールにより
失活させてから別し、得られた固体生成物をメタノー
ル・塩酸混合液で脱灰、次いでメタノール,アセトンで
洗浄した。このようにして得られた白色固体を80℃で2
時間減圧乾燥した。共重合体の収量は525gであった。こ
の共重合体の赤外線吸収スペクトル分析によれば1730cm
-1にカルボニル基に基づいた吸収が、また1160cm-1にC
−O−C結合に基づいた吸収が認められた。これらの吸
収ピークと720cm-1,730cm-1付近に認められるメチレン
連鎖のピーク比より、共重合体中のアクリル酸エチル
(EA)単位の含有量は0.25mol%であり、デカリン中135
℃での[η]は24.6dl/gであった。
(2)延伸成形体の製造 上記(1)で得られた共重合体3.4gをパラキシレン1.7l
に120℃で溶解させ、その後静置冷却(20℃)し、ゲル
状の固体を生成させた。これを過、圧縮し、直径12.5
cmの円盤状とした。その後30kg/cm2Gでプレスして溶媒
を除去した後、さらに100kg/cm2Gでプレスした。これ
を室温下10kgの荷重をかけながら5時間減圧乾燥を行な
い、平均厚みが295μmの円盤状の成形体を得た。さら
にこれより幅5mm,長さ35mmの直方体のサンプルを得た。
このサンプルをチャック間10mmとなるように両端にサン
ドペーパーを取り付け、125℃の温度で50mm/分の引張速
度にて240倍まで延伸を行なった。これを緊張させた状
態のまま室温まで放冷し、巾0.5mm、厚さ2μmの延伸
テープ得た。
(3)引張物性測定 上記(2)で得られた延伸テープの両端にサンドペーパ
ーを取り付けチャック間を10mmとし、23℃,引張速度2.
5mm/分で引張試験を行なった。結果を第1表に示す。
(4)臨界表面張力の測定 上記(2)で得たテープを幅方向に延伸して得た二軸延
伸フィルムにつき前記した測定法により臨界表面張力を
測定した。結果を第1表に示す。
実施例2,3 実施例1と同じ共重合体を用い、第1表に示すように延
伸倍率を変えたサンプルにつき引張物性等の測定を行な
った。結果を第1表に示す。
実施例4 (1)超高分子量共重合体の合成 アルゴン置換した1.4lステンレス製耐圧反応容器に脱水
トルエン800mlを入れ23℃に保ちながらアクリル酸エチ
ルとAlCl3の1:1混合物のトルエン溶液(濃度2.0mmol/m
l)を26.7mmol加え、次にジエチルアルミニウムクロリ
ドのトルエン溶液(濃度2.0mmol/ml)を2.0mmol投入し
た。その後クロムトリスアセチルアセトナート塩のトル
エン溶液(濃度2.0mmol/ml)を0.2mmol仕込み攪拌速度2
00rpmで5分間保持した。次に攪拌速度を500rpmとし、
温度を25℃に保持しながらエチレンを10kg/cm2Gで張り
込み120分間反応を行なった。反応終了後、実施例1と
同様に処理し、白色ポリマー21.9gを得た。
(2)延伸成形体の製造 上記(1)で得られた共重合体について、実施例1の
(2)と同様の操作を行ない延伸テープを得た。
(3)引張物性および臨界表面張力の測定 上記(2)で得られた延伸テープについて、実施例1の
(3),(4)と同様にして引張物性等の測定を行なっ
た。結果を第1表に示す。
実施例5〜7 実施例4と同じ共重合体を用い、第1表に示すように延
伸倍率を変えたサンプルを用い、実施例1と同様にして
引張物性等の測定を行なった。結果を第1表に示す。
実施例8 実施例4において、クロムトリスアセチルアセトナート
の代わりにステアリン酸クロムを用い、重合温度を20
℃,重合時間を126分としたこと以外は実施例4と同様
にして共重合体52.1gを得た。
この共重合体より得られたサンプルを用いて延伸倍率を
114倍としたこと以外は実施例1と同様にして引張物性
等の測定を行なった。結果を第1表に示す。
実施例9,10 実施例8で得られたものと同じ共重合体を用い、第1表
に示すように延伸倍率を変えたサンプルを用いて実施例
1と同様にして引張物性等の測定を行なった。結果を第
1表に示す。
実施例11 (1)超高分子量共重合体の合成 アルゴン置換した300mlのフラスコに、酢酸クロム−水
塩[Cr(CH3COO)3・H2O]を9.88g(40mmol)と、無水酢
酸140ml,酢酸140mlを入れ、攪拌しながら還流下に20時
間反応し、ついで減圧下に酢酸と無水酢酸を留去して緑
色の固体を得た。つぎにアルゴン気流下、120℃におい
て48時間乾燥させ、降温してトルエンを加え、200mlの
緑色の触媒スラリー(クロム触媒成分)を得た。
実施例4において、クロムアセチルアセトナートの代わ
りに上記の如くして調整したクロム触媒成分を用い、ク
ロム触媒成分を1.0mmol,ジエチルアルミニウムクロリド
40mmolとし、重合温度20℃で重合時間180分としたこと
以外は実施例4と同様に共重合を行なった。共重合体の
収量は91.1gであった。
(2)延伸成形体の製造 上記(1)で得られた共重合体について、実施例1の
(2)と同様の操作を行ない延伸テープを得た。
(3)引張物性および臨界表面張力の測定 上記(2)で得られた延伸テープについて、実施例1の
(3),(4)と同様にして引張物性等の測定を行なっ
た。結果を第1表に示す。
実施例12 実施例4において、1,4lのオートクレーブの代わりに5l
オートクレーブを用い、トルエンを3.2lとし、クロムト
リスアセチルアセトナートの代わりにステアリン酸クロ
ムを0.8mmol,ジエチルアルミニウムクロリドを8.0mmol,
アクリル酸エチルとAlCl3の1:1混合物を106.8mmolと
し、温度20℃で170分間反応を行なったこと以外は実施
例4と同様に共重合を行なった。共重合体の収量は326.
1gであった。この共重合体より得られたサンプルを用い
て延伸倍率を150倍としたこと以外は、実施例1と同様
にして引張物性等の測定を行なった。結果を第1表に示
す。
実施例13〜17 実施例12で得られたものと同じ共重合体を用い、第1表
に示すように延伸倍率を変えたサンプルを用いて実施例
1と同様にして引張物性等の測定を行なった。結果を第
1表に示す。
実施例18 実施例8において、アクリル酸エチルと塩化アルミニウ
ム1:1の混合物26.7mmolの代わりに53.4mmol投入し、15
℃で180分間反応を行なった以外は実施例8と同様に行
なった。共重合体の収量は66.7gであった。この共重合
体より得られたサンプルを用いて延伸倍率を206倍とし
たこと以外は実施例1と同様にして引張物性等の測定を
行なった。結果を第1表に示す。
実施例19,20 実施例18で得られたものと同じ共重合体を用い、第1表
に示すように延伸倍率を変えたサンプルを用いて実施例
1と同様にして引張物性等の測定を行なった。結果を第
1表に示す。
実施例21 (1)加水分解共重合体の製造 実施例18で得られたものと同じ共重合体5.0gをパラキシ
レン1.0lに120℃で溶解させ、これに水酸化ナトリウム4
gをエタノール:水が2:1(体積比)の混合溶液に溶解さ
せたものを滴下した。20分間反応後冷却して全量をエタ
ノールに沈殿させ、これを過後充分に塩酸で中和し
た。その後、水,アセトンの順で洗浄し、80℃,2時間減
圧乾燥を行なった。このようにして得られた共重合体の
赤外線吸収スペクトル分析により、実施例18において認
められたカルボン酸エステルのカルボニル基に基づく吸
収とエーテル結合に基づく吸収が消失し、新たに1700cm
-1の位置にカルボン酸のカルボニル基に基づく吸収が認
められた。このことから実施例18の共重合体が加水分解
されてエチレン−アクリル酸共重合体に変化したことが
わかった。
(2)延伸成形体の製造 上記(1)で得られた共重合体について、実施例1の
(2)と同様の操作を行ない延伸テープを得た。
(3)引張物性および臨界表面張力の測定 上記(2)で得られた延伸テープについて、実施例1の
(3),(4)と同様にして測定を行なった。結果を第
1表に示す。
実施例22 (1)加水分解共重合体の製造 実施例18で得られた共重合体10.0gをエタノール中150ml
中に投入し、次いでこれに1規定濃度の水酸化ナトリウ
ム水溶液10mlを加えて3時間還流下に反応を行なった。
反応終了後、室温まで降温してから共重合体を別し、
水洗した後、希塩酸で中和して水,アセトンの順で洗浄
した。次いで80℃において2時間減圧乾燥し白色固体の
共重合体を得た。このようにして得られた共重合体の赤
外線吸収スペクトルより実施例18において認められた17
30cm-1付近のカルボン酸エステルのカルボニル基に基づ
く吸収の他に1700cm-1にカルボン酸のカルボニル基に基
づく吸収が認められた。このことから実施例18の共重合
体が部分的に加水分解されたことがわかった。1730cm-1
と1700cm-1の吸光度から求めた加水分解率は47.3%であ
った。
(2)延伸成形体の製造 上記(1)で得られた共重合体について、実施例1の
(2)と同様の操作を行ない延伸テープを得た。
(3)引張物性および臨界表面張力の測定 上記(2)で得られた延伸テープについて、実施例1の
(3),(4)と同様にして測定を行なった。結果を第
1表に示す。
実施例23 (1)イオン化共重合体の製造 実施例21と同様にして得られた共重合体5gをパラキシレ
ン1.0lに120℃で溶解させ、これに1規定濃度の水酸化
ナトリウム10mlを滴下した後30分間反応を行なった。次
いで得られたゲル状生成物をヘキサンに注入して沈殿さ
せ、これを水,アセトンの順で洗浄し、80℃,2時間減圧
乾燥することによりイオン化された共重合体を得た。こ
のイオン化共重合体の赤外線吸収スペクトル分析の結果
新たに1560cm-1の位置にイオン化したカルボニル基の非
対称振動ピークが認められた。また1700cm-1と1560cm-1
の吸光度から求めたイオン化度は28.9%であった。
(2)延伸成形体の製造 上記(1)で得られた共重合体について、実施例1の
(2)と同様の操作を行ない延伸テープを得た。
(3)引張物性および臨界表面張力の測定 上記(2)で得られた延伸テープについて、実施例1の
(3),(4)と同様にして測定を行なった。結果を第
1表に示す。
比較例1 [η]が18.9dl/gである超高分子量ポリエチレンを用い
て実施例1と同様にして延伸したところ、5サンプル中
いずれも延伸倍率が110倍迄に破断した。このため延伸
倍率が75倍の場合の物性を実施例1と同様にして測定し
た。結果を第1表に示す。このサンプルは染色性も染料
の堅ろう性も十分でなかった。また、臨界表面張力も実
施例に比較して低く、接着性の低いものであった。
[発明の効果] 本発明により得られる延伸成形体は、超高分子量ポリエ
チレンの延伸成形体と同等ないしはそれ以上の機械的性
質(強度,弾性率など)を有するとともに、接着性,染
色性,印刷性等にすぐれたものであり、高強度でしかも
良好な接着性,印刷性が要求される産業用資材として極
めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 7:00 C08L 23:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 CH2-CH2 で表わされる繰返し単位[A]および 式 [式中、R1は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基,炭
    素数2〜20のアルケニル基,炭素数3〜20のシクロアル
    キル基,炭素数6〜20のアリール基あるいは炭素数7〜
    20のアラルキル基を示し、R2は水素原子,ハロゲン原
    子,炭素数1〜20のアルキル基,炭素数3〜20のアルケ
    ニル基,炭素数3〜20のシクロアルキル基,炭素数6〜
    20のアリール基,炭素数7〜20のアラルキル基または周
    期律表第I族,第II族,第III族,第IV A族もしくは第V
    III族の金属イオンを示す。またlは0〜20の整数を示
    す。] で表わされる繰返し単位[B]を有し、繰返し単位
    [B]の含有率が0.01〜10モル%であり、かつデカリン
    中135℃で測定した極限粘度[η]が5dl/g以上である直
    鎖状ランダム共重合体を延伸成形することを特徴とする
    延伸成形体の製造方法。
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