JPH0777793B2 - 湿し水装置 - Google Patents

湿し水装置

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JPH0777793B2
JPH0777793B2 JP61237513A JP23751386A JPH0777793B2 JP H0777793 B2 JPH0777793 B2 JP H0777793B2 JP 61237513 A JP61237513 A JP 61237513A JP 23751386 A JP23751386 A JP 23751386A JP H0777793 B2 JPH0777793 B2 JP H0777793B2
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JP
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roll
water
vibrator
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hydrophilicity
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鉄郎 菊池
秀明 高橋
三郎 薗部
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、オフセット印刷機の湿し水装置に関する。
[従来の技術] 枚葉オフセット印刷機に用いられる従来の間欠式の湿し
水装置は、例えば、第2図に示す構成を有している。水
舟5中の湿し水6は、ファンテンロール1とバイブレー
タロール3の間を間欠的に往復するドクターロール2に
よって水付けロール4、4′に伝達され、更に版面に供
給され版の非画像部分を形成するようになっている。こ
こで、ドクターロール2、水付けロール4、4′は、ゴ
ム製ロールであり、表面には保水性を付与する目的でモ
ルトンと称せられる天然繊維或は合成繊維で筒状に編ま
れたスリーブが被せられている。また、ファンテンロー
ル1及びバイブレータロール3は、クロムメッキを施し
た金属ロールで構成されている。而して、版面に湿し水
により非画像部が形成された後、図示しないインキロー
ラ群により版面の画像部にインキが供給され、画像が形
成される。画像は、一旦ゴムブランケットに転写された
後再び紙に転写されて印刷を終了する。
[発明が解決しようとする問題点] 然るに、印刷作業中は、常に画像部にインキ被膜が形成
されている版と水付けロール4、4′が接触回転してい
るため、どうしても水付けロール4、4′のモルトンに
インキがからみその深部にまで浸透する。モルトンに付
着したインキの一部は、バイブレータロール3、ドクタ
ーロール2を経由してファンテンロール1にからみ、更
に水舟5中の湿し水6にまで移行し湿し水6を汚す問題
があった。
また、1色印刷機或は2色印刷機で多色印刷を行うカラ
ー印刷においては、当然のことながら色換えを行わなけ
ればならず、各ロール表面に残留する前色のインキを完
全に洗浄しなければならない。表面の平滑なロールであ
れば、色換えを容易にかつ短い時間に行うことができ
る。しかし、上述のモルトンのように目の粗い繊維の場
合には、洗浄剤によって溶かされたインキが更にモルト
ンの深部にまで入り込む。このためロールを機械から外
しコンバと称する金属ヘラ等の用具でしごく等の繁雑な
作業を必要とした。
また、モルトンは、インキ被膜の硬化や表面の摩滅を伴
うので、定期的に(多くは1〜2か月)新しいものと交
換する必要がある。交換するにしても更に厄介なことに
新しいモルトンは繊維のケバを発生し、これが版面の画
像部分に付着し、本来インキが非印刷体に転写されるべ
き箇所が白抜けになってしまう等のトラブルが発生して
不良印刷物を生ずる。この場合、印刷機械を停止してケ
バを除去しなければならない。
また、オフセット印刷において、必要な版面上の水膜
は、通常0.5μmと言われているが、モルトンカバー
は、1.5mm程度のかなり厚目の素材であるため多量の湿
し水を保有している。そのため必要以上の水が版面に供
給される。その結果、インキの乳化が著しくなり、アミ
点の不鮮明、ベタ部の光沢の低下等の印刷障害を招く。
更に過剰な水は、ゴースト現象の主原因でありこれを除
くために水量の調節が不可欠となり、水付けロール4、
4′と版面との接触幅の調整に多大な注意を払う必要が
あった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ゴー
スト現象及びケバの極めて少ない光沢のある高品質の印
刷物が得られると共に、色換え時の洗浄時間の短縮によ
る作業の効率向上、ゴースト、ケバによる不良紙の激
減、モルトン不良等による費用の削減を達成することが
できる湿し水装置を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、水舟中の湿し水に一部分を浸漬して回転する
ファンテンロールと、前記水舟の近傍に前記ファンテン
ロールと同方向に回転自在に並設されたバイブレータロ
ールと、表面粗さ(Rz)が30〜150μm好ましくは40〜6
0μmで保水性を有し、かつ、親水性を有する裸のゴム
ロールからなり前記バイブレータロールと前記ファンテ
ンロール間を往復して前記ファンテンロールから前記バ
イブレータロールに給水するドクターロールと、前記バ
イブレータロールと版胴の周面に接触して前記バイブレ
ータロールと逆回転すると共に、表面粗さが5〜15μm
で親水性を有する裸のゴムロールからなる水付ロール
と、前記バイブレータロールと接触して逆回転し、前記
版胴から0.1mm以上離間していると共に、表面粗さが30
〜150μm好ましくは40〜60μmで保水性を有し、か
つ、親水性を有する裸のゴムロールからなる調量兼貯水
ロールとを具備することを特徴とする湿し水装置であ
る。
ここで、ドクターロール及び調量兼貯水ロールの表面粗
さを30〜150μmとする手段としては、研磨といしなど
でゴムロール表面を研磨するもの、或は、レーザ彫刻す
るものがあるが、この他にも例えば型付け等の手段を採
用しても良い。
また、ドクターロール、調量兼貯水ロール及び水付けロ
ールに親水性を付与する手段としては、耐油性のゴム例
えばNBR(ニトリルゴム)、CR(クロロプレンゴム)、
ポリウレタンゴム或は軟質塩化ビニル等にグリコール類
や親水性粉体を添加するものがある。また、薬液による
表面処理やプラズマ処理によって親水性を付与するよう
にしても良い。
また、ドクターロールの表面粗さを30〜150μmとした
のは次の理由による。30μmに達しない場合には、表面
に蓄えられる水量が不足し、その結果版面上の非画線部
に湿し水が不足しインキがからみ汚れとなる。150μm
を越えた場合には、逆にロール表面に過剰の水が蓄えら
れ、その結果版面に必要以上の水膜が形成され印刷物の
光沢の低下、ゴースト現象の発現を招く、更に表面が粗
すぎると洗浄時に抵抗が大きく多くの手間がかかる。
また、調量兼貯水ロールの表面粗さを30〜150μmとし
たのは、上述のドクターロールの場合と同様の理由によ
る。
また、水付けロールの表面粗さを5〜15μmとしたのは
次の理由による。5μmより細かい場合には、水量が不
足し、非画線部に必要な水膜が形成されず、インキがか
らむ。一方、15μmより粗いと過剰な水が保水され、ア
ミ点の不鮮明さ、光沢の低下、ゴースト現象等が発生す
る。更に画線部のインキの不均一化を招く。なお、版の
表面粗さは、いわめて細かく、水付けロールもできるだ
け細かい方が望ましい。しかし、実際に加工できる表面
粗さは5μm程度が限度である。
[作用] 本発明にかかる湿し水装置によれば、版に対する湿し水
の供給を平滑なゴムロールで行うと共に、版胴から離間
して調量兼貯水ロールを設けてるので、湿し水膜を均一
化して湿し水量の低減を達成できる。その結果、光沢の
あるシャープな印刷物を容易に得ることができる。更に
ゴースト現象を激減させることができる。また、色換え
時の洗浄を極めて短時間に行うことができる。また、モ
ルトンを形成していないのでケバを皆無にして不良紙を
激減できると共に、モルトンの交換作業もなく作業性を
高め、しかも、モルトンの分の材料費も節約できる。ま
た、親水化したゴムロールを使用しているので、インキ
の反発性が生じ水舟中の湿し水のインキ汚れを無くすこ
とができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例の概略構成を示す説明図で
ある。図中11は、水舟12中の湿し水13に一部分を浸漬し
て回転するファンテンロールである。、水舟12の近傍に
は、ファンテンロール11と同方向に回転するバイブレー
タロール14が並設されている。バイブレータロール14と
ファンテンロール11間には、表面粗さが40〜60μmの範
囲にあって保水性を有すると共に、親水性を有する裸の
ゴムロールからなるドクターロール15が往復運動自在に
設けられている。ドクターロール15は、駆動機構16によ
って往復動作を行いファンテンロール11からバイブレー
タロール14に給水するようになっている。バイブレータ
ロール14の近傍には版胴17が設けられている。また、バ
イブレータロール14と版胴17の周面に接触してバイブレ
ータロール14と逆回転する水付ロール18が設けられてい
る。水付ロール18は、表面粗さが5〜15μmの範囲で親
水性を有する裸のゴムロールで形成されている。また、
バイブレータロール14と接触して逆回転すると共に、版
胴17から0.1mm以上離間するようにして調量兼貯水ロー
ル19が設けられている。調量兼貯水ロール19は、表面粗
さが40〜60μmの範囲で保水性を有すると共に、親水性
を有する裸のゴムロールで形成されている。
このように構成された湿し水装置20によれば、版に対す
る湿し水13の供給を平滑なゴムロール11,14,18で行うと
共に、版胴17から離間して調量兼貯水ロール19を設けて
るので、湿し水膜を均一化して湿し水量の低減を達成で
きる。その結果、光沢のあるシャープな印刷物を容易に
得ることができる。更にゴースト現象を激減させること
ができる。また、色換え時の洗浄を極めて短時間に行う
ことができる。また、モルトンを形成していないのでケ
バを皆無にして不良紙を激減できると共に、モルトンの
交換作業もなく作業性を高め、しかも、モルトンの分の
材料費も節約できる。また、親水化したゴムロール15,1
8,19を使用しているので、インキの反発性が生じ水舟12
中の湿し水13のインキ汚れを無くすことができる。
[発明の効果] 以上説明した如く、本発明にかかる湿し水装置によれ
ば、ゴースト現象及びケバの極めて少ない光沢のある高
品質の印刷物が得られると共に、色換え時の洗浄時間の
短縮による作業の効率向上、ゴースト、ケバによる不良
紙の激減、モルトン不良等による費用の削減を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の概略構成を示す説明図、
第2図は、従来の湿し水装置の概略構成を示す説明図で
ある。 11……ファンテンロール、12……水舟、13……湿し水、
14……バイブレータロール、15……ドクターロール、16
……駆動機構、17……版胴、18……水付ロール、19……
調量兼貯水ロール、20……湿し水装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−208056(JP,A) 特開 昭59−185649(JP,A) 特開 昭57−123059(JP,A) 特開 昭53−709(JP,A) 実開 昭58−96940(JP,U) 実開 昭56−139548(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水舟中の湿し水に一部分を浸漬して回転す
    るファンテンロールと、前記水舟の近傍に前記ファンテ
    ンロールと同方向に回転自在に並設されたバイブレータ
    ロールと、表面粗さ(Rz)が30〜150μm好ましくは40
    〜60μmで保水性を有し、かつ、親水性を有する裸のゴ
    ムロールからなり前記バイブレータロールと前記ファン
    テンロール間を往復して前記ファンテンロールから前記
    バイブレータロールに給水するドクターロールと、前記
    バイブレータロールと版胴の周面に接触して前記バイブ
    レータロールと逆回転すると共に、表面粗さが5〜15μ
    mで親水性を有する裸のゴムロールからなる水付ロール
    と、前記バイブレータロールと接触して逆回転し、前記
    版胴から0.1mm以上離間していると共に、表面粗さが30
    〜150μm好ましくは40〜60μmで保水性を有し、か
    つ、親水性を有する裸のゴムロールからなる調量兼貯水
    ロールとを具備することを特徴とする湿し水装置。
JP61237513A 1986-10-06 1986-10-06 湿し水装置 Expired - Fee Related JPH0777793B2 (ja)

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