JPH0777726A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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JPH0777726A
JPH0777726A JP5226075A JP22607593A JPH0777726A JP H0777726 A JPH0777726 A JP H0777726A JP 5226075 A JP5226075 A JP 5226075A JP 22607593 A JP22607593 A JP 22607593A JP H0777726 A JPH0777726 A JP H0777726A
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JP
Japan
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image
switch
exposure
data
display
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Application number
JP5226075A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Otsuka
博司 大塚
Shinichi Maehama
新一 前濱
Katsunori Maeda
克則 前田
Shigeto Omori
滋人 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影前において撮影予定の被写体画像の遠隔
的なモニター表示を可能にする。 【構成】 送受信機TXが装着されたカメラ本体側と液
晶表示部R8を備えたリモート制御用の送受信機RX
(モニター装置)とからなる。カメラ本体20とモニタ
ー装置とは無線伝送可能な構成を備え、モニター装置が
有するプレビュー指示部材R1〜R10が操作される
と、プレビュー指示データがアンテナR9からカメラ本
体20へ伝送される。カメラ本体20は、このプレビュ
ー指示データをアンテナT2で受け、露出制御を行っ
て、撮影レンズを通過して撮像手段で撮像される被写体
光像を画像メモリ110に取り込む。そして、記憶され
た撮像画像がアンテナT2,R9を介してモニター装置
へ伝送され、該モニター装置の表示部R8にプレビュー
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ本体とモニター
装置とからなるカメラシステムに係り、特に撮影前にお
いて撮像予定の画像をモニター表示するカメラシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀塩フィルムに撮影可能な通常の
カメラに、例えば電子ビューファインダを付設し、撮影
時の画像を一旦記憶しておき、撮影直後に撮影準備ボタ
ンによる指示で記憶画像を電子ビューファインダに静止
画表示するようにして撮影タイミングや構図の確認等を
可能にするなど撮影者の便に供するようにしたものが提
案されている(特開昭63−284527号公報)。ま
た、連写モード時の連続する撮影画像を記憶し、撮影後
に自動的に1枚ずつあるいは複数枚を電子ビューファイ
ンダに静止画表示しうるようにしたカメラや、連写モー
ド時に撮影後は自動的に静止画表示させるようにしたカ
メラも提案されている(特開平3−259232号、特
開平2−101441号公報)。
【0003】更に、テレビカメラによる撮影方向をリモ
ート制御するとともに、撮影中の画像を同時表示させる
モニターを備えたテレビカメラの操作装置が提案されて
いる(特開平3−88581号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカメラは、
撮影後に指示に応じて撮影画像を静止画表示するもので
ある。また、上記従来のテレビカメラの操作装置は、撮
影中の画像を同時表示させるモニターを備えているが、
このモニターは撮影画像をカメラ側かモニター側のいず
れかで確認可能にするものであって、撮影に先立って被
写体の画像をリモート的にモニター可能にするものでは
ない。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
撮影前において撮影予定の被写体の像の遠隔的なモニタ
ー表示を可能にするモニター装置を備えるカメラシステ
ムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズを
備えたカメラ本体とモニター装置とからなるカメラシス
テムであって、上記カメラ本体は、露出動作を制御する
露出制御手段と、この露出制御を受けて上記撮影レンズ
を通過した被写体光像を撮像する撮像手段と、上記撮像
手段で撮像される被写体の画像信号を取り込む記憶手段
と、上記画像信号の上記モニター装置への送信を行う第
1の伝送手段とを備え、上記モニター装置は、プレビュ
ー指示部材と、上記プレビュー指示データの上記カメラ
本体への伝送を行う第2の伝送手段と、上記第1の伝送
手段から伝送された画像信号の表示を行う表示部とを備
えてなり、上記カメラ本体は、上記プレビュー指示デー
タを受けて露出制御を行い、このとき得られた画像信号
を上記モニター装置へ伝送するようになされているもの
である。
【0007】
【作用】本発明によれば、撮影レンズを通過した被写体
光像は撮像手段で撮像され、また撮影指示によりその像
がフィルム等に撮影される。モニター装置のプレビュー
指示部材が操作されると、プレビュー指示データが第2
の伝送手段からカメラ本体へ伝送される。カメラ本体
は、このプレビュー指示データが受けて、露出制御を行
って、撮影レンズを通過して撮像手段で撮像される被写
体光像を記憶手段に取り込む。そして、この記憶手段に
取り込まれた撮像画像が第1の伝送手段を介してモニタ
ー装置へ伝送され、該モニター装置の表示部に表示され
る。
【0008】
【実施例】図2〜図4は、本発明が適用されるカメラの
外部構成を示し、図2は前方斜視図、図3は後方斜視
図、図4はグリップ部GPの拡大図である。本カメラ
は、カメラ本体20と、一体式あるいは交換可能な撮影
レンズ部21とから構成されている。また、カメラ本体
20の左右一方側で、撮影時に撮影者が把持する位置に
はグリップ部GPが形成されている。
【0009】カメラ本体20側の上面部には各種の操作
部材やその他の部材が配設されている。22はレリーズ
ボタンで、1段目の押し込みで後述の撮影準備のための
スイッチS1がオンして測光、露出演算及びAFなどの
各動作が開始され、2段目の押し込みで後述のレリーズ
のためのスイッチS2がオンして露出制御動作が開始さ
れる。23は後述する自動静止画モードと手動静止画モ
ードとを切換指示するためのスライダで、このスライダ
23が、例えば左側の位置(図2では中央位置)にある
ときは自動静止画モードになり、反対側の位置にあると
きは手動静止画モードとなる。24は液晶パネル等から
成るボディ表示部で、シャッタスピードや絞り値等を表
示するものである。25はカメラ本体20内の画像メモ
リ110(図9参照)に記憶された表示データを、後述
するカラー液晶パネル等からなるモニター47(図9参
照)に表示させるための指示信号を出力する表示操作部
材である。26はカメラ本体20内の表示メモリ11
1,112に記憶されている画像信号を変更するときに
操作されるメモリ変更スイッチである。また、カメラ本
体20の頭部には必要に応じてフラッシュ(不図示)が
装着可能な接続構造になっている。
【0010】33は、グリップ部GPの前面適所に設け
られ、撮影情報の数値を変更するときに回転操作される
前ダイヤルである。34はカメラ本体20の裏側適所に
設けられ、前ダイヤル33と同一の働きをする後ダイヤ
ルである。35〜37で示される各スイッチはカメラ本
体20の上面に設けられている。35はモニター47を
見ながら色補正を行うために操作される色補正スイッ
チ、36は定常光の下での撮影において露出補正のため
に操作される露出変更スイッチ、37はフラッシュ撮影
におけるフラッシュ光量の露出補正のために操作される
露出変更スイッチで、これらの各スイッチ35〜37が
操作された状態で、前ダイヤル33あるいは後ダイヤル
34が回転操作されるとそれぞれ補正、変更のためのパ
ラメータの数値が変更される。38は、同様にカメラ本
体20の上面に設けられ、カメラの露出モード(P,
A,S,M)の変更を指示するときに操作される露出モ
ード変更スイッチである。この露出モード変更スイッチ
38が操作された状態で、前ダイヤル33あるいは後ダ
イヤル34が回転操作されると、露出モードが変更され
る。
【0011】撮影レンズ部21の外部適所にはプレビュ
ースイッチ27が設けられている。このプレビュースイ
ッチ27は制御絞り値に設定されている絞りを通過して
撮像された被写体像を上記モニター47に表示させるた
めの操作部材でる。
【0012】図3に示すように、カメラ本体20の裏面
部の上部には、モニター47としてのファインダ28が
設けられている。このファインダ28に近接する位置に
はLED等の発光素子291とSPC(シリコンフォト
セル)等の受光素子292とが隣接配置されてなる接眼
センサ29が設けられている。この接眼センサ29は、
撮影者がファインダを覗いているか否かを検知するもの
で、発光素子291からの投光光がファインダを覗いた
撮影者の顔面で反射して受光素子292で受光されるこ
とにより接眼検知が行えるようになっている。
【0013】30は、後述する視線検出回路2で検知さ
れた撮影者の視線、すなわち画角内の視線エリアを設定
(セット)、リセットする視線操作部材である。
【0014】グリップ部GPの外部は弾力性を有するラ
バーからなるカバー31で覆われ、図4に示すようにグ
リップ部GPの内部には互いに絶縁された導電パターン
311と312とが対向配設されている。上記ラバー3
1と導電パターン311,312との間には、導電ゴム
(不図示)が配置されている。そして、グリップ部GP
の外部カバー31をカメラを把持すべく手で押さえるこ
とによって導電パターン311と312とが導電ゴムを
介して導通するように構成されている。この構成によ
り、グリップ部GPは、グリップスイッチSGとして機
能するようになっている。
【0015】図5は、画像伝送を行う送受信機TX,R
Xを示す外観図で、(a)はカメラ本体20側の送受信
機TXを、(b)はリモート制御の送受信機RXを示し
ている。この送受信機TX,RXは携帯性等を考慮して
カメラ本体20に装着可能になされている。図6、図7
は、送受信機TX,RXが装着された状態のカメラ本体
20の前方斜視図及び後方斜視図である。送受信機TX
はカメラ本体20の前方から見て、右側面の形状に合致
する側面形状を有しており、両側面が、例えば係止部材
20aなどを利用して着脱可能に取り付けられている。
送受信機RXはカメラ本体20の裏面に横向けにされ
て、不図示の係止部材によって着脱自在に取り付けられ
ている。
【0016】。この送受信機TX,RXにはカメラ本体
20側で操作可能なスイッチ類に対応するスイッチ等が
設けられている。すなわち、T1は送受信機TXによる
リモート制御を行うか否かを切り換えるスイッチ、T2
は送受信機RXとの間で信号伝送を行うためのアンテナ
である。R1は送受信機RXの電源スイッチ、R2はレ
リーズボタン22に対応するレリーズ指示ボタン、R3
は露出モード変更スイッチ38に対応する露出モード変
更スイッチである。R4の2個のスイッチは前ダイヤル
33に相当するアップ/ダウンスイッチ、R5の2個の
スイッチは後ダイヤル34に相当するアップ/ダウンス
イッチ、R6はプレビュースイッチ27に対応するプレ
ビュースイッチ、R7は露出変更スイッチ36に対応す
る定常光での露出変更スイッチ、R8はモニター47と
同一機能を有する、2次元のカラー液晶表示部、R9は
送受信機とのTX間で信号伝送を行うためのアンテナ、
R10は露出変更スイッチ37に対応するフラッシュ光
量の露出変更スイッチである。送受信機TXがカメラ本
体20に装着された状態では、ファインダを覗かなくて
も送受信機RXのカラー液晶表示部R8によりプレビュ
ーが可能となる。なお、送受信機TX,RXの制御につ
いては、後述する。
【0017】図8は、撮影レンズ211及びカメラ本体
20内の光学系に関連する内部構造を示す図である。カ
メラ本体20内には、撮影レンズ211の光軸L1に対
してアップダウン可能なミラー40が配置されている。
このミラー40はハーフミラーで極薄のペリクルミラー
からなり、撮影レンズ211を通過した光束の一部をレ
ンズ等の微小光学系41、ハーフミラー42を経てエリ
アセンサとしてのCCD43、AFセンサ44及び測光
兼調光センサ45に導くものである。また、このミラー
40は、レリーズ前段においては、図のように光軸L1
上に位置し、レリーズ時には上方に退避して撮影レンズ
211を通過した光像を、後方のフォーカルプレーンシ
ャッタ46及びフィルム等の記録媒体(不図示)に導く
ようにしている。なお、ミラー40は固定式でもよい。
【0018】CCD43はマトリクス状に配列された固
体撮像素子から成り、前面にはR,G,Bの色フィルタ
ーが対応して配設され、ハーフミラー42を通過した光
像をカラー撮像するものである。
【0019】AFセンサ44はAFセンサモジュールで
構成され、例えば位相差検出方式を用いて焦点検出を行
うものである。測光兼調光センサ45は集光レンズ45
1を通過した光束から被写体輝度を測定するものであ
る。AFセンサ44及び測光兼調光センサ45のAFエ
リア、AEエリア構造については、視線検出回路2を説
明した後で説明する。
【0020】モニター47は二次元のカラーLCD等か
らなり、CCD43で撮像された画像、あるいは後述の
画像メモリ110の記憶画像を表示するものである。こ
のモニター47は、上記画像表示の他に、所要のマーク
やシャッタスピードTv,絞り値Av等の撮影条件等を
スーパーインポーズで表示可能にしている。471はモ
ニター47の光源用としてのバックライトである。49
は接眼レンズで、上記モニター47に表示された画像を
ファインダ28から観察可能にするものである。
【0021】また、光学部材48は視線検出のための測
定用スポット光を反射するとともにモニター47からの
画像光を透過する面481を有している。
【0022】視線検出回路2はファインダ28を覗いた
撮影者の視線位置を検知するためのもので、内部に赤外
LED、往復路での光路切換用ハーフミラー及び後述の
視線エリアAR1〜AR16に分割形成されてなる赤外
エリアセンサから構成されている。赤外線を用いるの
は、太陽光の影響を排除するためである。視線検出は、
赤外LEDから照射された光がファインダ28を覗いて
いる撮影者眼で反射して帰来し、赤外エリアセンサのど
の視線エリアで受光されたかによって判断するようにし
たものである。例えば第1プルキンエ像を用いて、ある
いは第1プルキンエ像と第4プルキンエ像とを用いて行
う公知の視線検出方法、また公知の他の方法を採用した
ものでもよい。
【0023】図13は、視線エリア及び視線エリアに対
するAFセンサ44、測光兼調光センサ45のエリアの
対応位置関係を示すもので、18は撮影画面を示す枠、
19は視線検出エリア枠である。
【0024】同図に示すように、視線検出エリア枠19
は視線の検出が可能な範囲を示すためのもので、撮影画
面枠18内の略中央に、面積比で1/2に相当し、更に
その中を3行5列に均等分割された視線エリアが形成さ
れてなるものである。従って、視線検出は第1〜第15
(AR1〜AR15)の合計15個の視線エリアのいず
れのエリアで撮影者眼からの反射光が受光されたかを判
断することにより行われる。また、エリアAR16は視
線検出エリア枠19外のエリアである。
【0025】焦点検出のためのAFセンサ44のエリア
AF1〜AF5は上記視線エリアの第2行目のAR6〜
AR10に対応する位置になるように配設され、中央の
AFエリアのみが横向きに形成されている。測光のため
の測光兼調光センサ45のエリアAE1〜AE15(不
図示)は上記エリアAR1〜AR15に対応する位置に
なるように形成されている。
【0026】図14は、モニター47が表示可能なマー
ク等を示す図である。視線検出エリア枠19及び各視線
エリアAR1〜AR16の枠が表示しうるようになって
いる。また、視線検出エリア枠19外の下部にはTvを
表示するための4桁分、Avを表示するための2桁分の
表示領域が設けてある。
【0027】図15は、視線検出エリア枠19がモニタ
ー47で表示された状態を示す図、図16は視線エリア
がモニター47に表示された状態を示す図である。すな
わち、視線検出結果に基づいて図15の如く視線検出エ
リア枠19が表示されたり、図16の如く検出されたエ
リアARを示す枠が表示されたりする。なお、図16に
おいて、視線検出回路2で現に検出されているエリアA
Rは破線枠191で点滅表示され、検出されたエリアA
Rの内から視線操作部材30で手動設定されたエリアA
Rは実線枠192で点灯表示される。両エリアARが重
なった状態では、例えば点滅表示される。そして、A
F,AE処理は、この実線枠192のエリアARに対し
て行なわれる。
【0028】図1は、本発明が適用されるカメラ本体内
の回路ブロック図である。図において、1はマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコン(μC1)という)で、各
種のスイッチ、操作部材からの信号及びCCD43で撮
像された画像信号を取り込むとともに、内部のROM
(不図示)に予め書き込まれたプログラムに基づいて各
種演算及びカメラ全体のシーケンス制御を行うものであ
る。
【0029】電源15は電池等からなり、電圧Voで所
要の回路部に電源供給するものである。電源15とマイ
コン(μC1)1間には、整流用ダイオードD1及びバ
ックアップ用のコンデンサC1が介設されている。ま
た、スイッチQ1は、例えばCMOSトランジスタで、
後述するようにマイコン(μC1)1からの制御信号に
基づいてオンオフされ、このオンオフにより電圧V1
所要の回路部に電源供給する。
【0030】接眼検知回路3は上述した接眼検知センサ
29を有する。焦点検出回路4(図中、AFで示す)は
AFセンサ44で得られた信号に基づいて各AFエリア
についての焦点検出を行って、検出データをマイコン
(μC1)1に出力する。巻上げ回路5はレリーズに同
期してフィルムの巻上げ及び撮影のための機構のチャー
ジ(初期位置へのリセット)を行う。フィルム感度読取
回路6(図中、DXで示す)はフィルムを装填するパト
ローネ表面に付されたフィルムのデータを光学的、磁気
的手段等を用いて読み取る。フィルムのデータとして
は、フィルム感度(ISO)とフィルムタイプ(デイラ
イト/タングステン/白黒)とがある。
【0031】LEMI7は焦点検出用のレンズ駆動回
路、LEMII8は像振れ補正用のレンズ駆動回路で、こ
れらはカメラ本体20と撮影レンズ211のマウント部
を通してレンズ駆動を行う。測光兼調光回路9は定常光
を測定するときは測光兼調光センサ45からの検出信号
に基づいて各AEエリアについての測光データを求め、
マイコン(μC1)1に出力するとともに、フラッシュ
から発光され被写体で反射されたフラッシュ光を測定す
るときは測光兼調光センサ45からの検出信号によって
フラッシュの発光量の制御を行うべく、フラッシュ発光
回路32へ発光停止信号を出力する。フラッシュ発光回
路32(図中、FLで示す)はカメラ本体20に着脱可
能なフラッシュ内の回路であって、カメラ本体20から
の信号によって発光の制御を行う。
【0032】CCD/モニター回路10はCCD43、
このCCD43で撮像された画像信号に処理を施すマイ
コン(μC2)100、処理画像を記憶するメモリ及び
カラー表示するモニター47を備えてなるもので、詳細
は後述する。
【0033】インバータ11(図中、INVで示す)は
モニター47がLCDである場合に、バックライト47
1に交流電圧を供給すべく、直流電圧V1を所要レベル
の交流電圧に変換するるDC−ACインバータである。
エンコーダ12(図中、DVで示す)は撮影レンズ部2
1の静止側と回転側に対面配置された、例えば位置をコ
ード化したビットマーク部材とこのビットマーク部材の
各ビットの情報を読み取る読み取り部材とから構成さ
れ、レンズ繰り出し量に応じた距離情報をコードデータ
として出力する。エンコーダ13(図中、fで示す)は
撮影レンズ部21の静止側と焦点調整レンズ側に対面配
置された、上記同様のビットマーク部材と読み取り部材
とから構成され、焦点距離に応じたコードデータとして
出力する。AND回路14は両入力端子にスイッチS1
とグリップスイッチSGRとが接続され、出力側はマイコ
ン(μC1)1の割込み端子INTに接続されている。
【0034】なお、送受信部39は撮像した画像信号デ
ータ及び各種制御データを送受信機RXに送信するとと
もに、送受信機RXからの各種の操作スイッチの信号を
受信するもので、マイコン(μC1)1は受信した信号
及び送信する信号の授受動作を制御する。
【0035】次に、各種スイッチ類について説明する。
スイッチS1はレリーズボタン22の1段目の押し込み
で撮影準備のためのAE及びAF演算等の各動作を開始
させるスイッチである。スイッチS2はレリーズボタン
22の2段目の押し込みでレリーズのための露出制御動
作を開始させるスイッチである。スイッチSDPA/Mは自
動静止画モードと手動静止画モードとを切り換えるスイ
ッチで、図2のスライダ23に対応するものである。自
動静止画モードは単写撮影時において、モニター表示を
動画から撮影終了後に自動的に静止画に切り換えるもの
である。手動静止画モードは撮影時の画像をCCD43
で撮像して一旦画像メモリ110に記憶し、撮影終了後
に手動操作によって記憶されている画像を静止画で表示
するようにしたものである。スイッチSDPIは撮影時に
画像メモリ110に記憶した画像を静止画表示させるた
めのスイッチで、図2の表示操作部材25に対応するも
のである。スイッチSPVは制御絞り値に設定されている
絞りを通過して撮像された画像をモニター表示させるス
イッチで、図2のプレビュースイッチ27に対応するも
のである。スイッチSSDIは視線検出回路2で検知され
た視線エリアを設定(セット)、リセットするスイッチ
で、図3の視線操作部材30に対応するものである。ス
イッチSDPUPは表示メモリの画像を順次変更するスイッ
チで、図2のメモリ変更スイッチ26に対応するもので
ある。スイッチSWBは図2の色補正スイッチ35に対応
するものである。このスイッチSWBの操作と前ダイヤル
33とで青色系、後ダイヤル34とで赤色系を補正す
る。モニター47を見ながら変更したデータ量は撮影終
了後、光学的、磁気的手段によりフィルムに記録され
る。スイッチSXはフォーカルプレーンシャッタの1幕
が走行完了したときにオンするスイッチで、このオンに
よりフラッシュ発光を開始させるものである。スイッチ
(+/-)AMBは図2の露出変更スイッチ36に対応し、露
出補正を行うものである。スイッチS(+/-)FLは図2の
露出変更スイッチ37に対応し、フラッシュ光量のみの
露出補正を行うものである。スイッチSMDは図2の露出
モード変更スイッチ38に対応し、露出モードの変更を
行うものである。スイッチSREMは送受信機RXでの制
御とカメラ本体20での制御とを切り換えるスイッチで
ある。送受信機TXがカメラ本体20に装着されて切り
換えスイッチT1(すなわちスイッチREM)が操作され
たことにより、このスイッチREMのオン,オフ信号がマ
イコン(μC1)1に入力される。
【0036】次に、図9は、CCD/モニター回路10
の回路構成図である。CCD/モニター回路10はマイ
コン(μC2)100を内蔵している。マイコン(μC
2)100は、CCD/モニター回路10の各回路部へ
指令信号や制御信号を出力するとともに、本体側のマイ
コン(μC1)1からの指令を受けて適宜データ交信を
行うものである。
【0037】前記したCCD43は、例えば400×6
00(=24万)個の素子がマトリクス状に配列して構
成されているものである。
【0038】タイミング制御回路101はマイコン(μ
C2)100からの制御を受けてタイミングパルスaを
所要の回路部に出力するものである。色分離回路102
はCCD43から読み出された撮像信号からR,G,B
各色の画像信号に分離抽出するものである。スイッチャ
ー103は各色の画像信号を上記タイミング信号aに基
づいてA/D変換回路104に選択的に出力するもので
ある。A/D変換回路104は入力されたアナログ画像
信号をデジタル信号に変換するものである。
【0039】アダーI回路105はA/D変換回路10
4の出力信号とRGBメモリ106からの信号とを、後
述するように加算して再度RGBメモリ106に出力す
るものである。なお、アダーI回路105は、必要に応
じてA/D変換回路104の出力信号に上記加算を行な
うことなく、直接RGBメモリ106に出力しうるよう
になっている。RGBメモリ106はD−RAM等から
なり、アダーI回路105からの出力画像信号を記憶す
る。表示データ作成回路107はRGBメモリ106に
記憶されている画像信号からモニター47に表示可能な
画像信号に画像処理する。キャラクタメモリ108はモ
ニター47に表示される文字、枠や視線エリアマーク等
のキャラクタを記憶しているもので、マイコン(μC
2)100からの指示に従って指定されたキャラクタ信
号を出力する。アダーII回路109は表示データ作成回
路107からの画像信号とキャラクタメモリ108から
のキャラクタ信号とを加算して出力する。
【0040】画像メモリ110は表示用の撮像画像を記
憶するもので、S−RAMなどからなり、1画面6万画
素(バイト)で複数枚の画像が記憶可能な容量を有す
る。表示メモリ111,112は、6万バイトの記憶容
量を有するS−RAM等からなり、モニター47に表示
する画像を一時的に記憶するものである。表示される画
像は、表示の途切れを防ぐべく表示メモリ111,11
2に交互に取り込まれるようになっている。取り込まれ
た画像は所定速度で露出補正回路121,122へ繰返
し読み出され、マイコン(μC2)100からの信号
k,lに基づいて、入力された画像に対して露出補正が
行われる。この露出補正回路121,122で露出補正
された画像は加算、減算あるいは処理さることなくその
まま信号通過を行う加減算回路123に導かれて演算さ
れる。そして、演算処理が施された画像信号は表示メモ
リ111,112及び画像メモリ110へ入力されると
ともに、色変換回路120へ導かれる。そして、画像信
号は色変換処理が施された後、表示制御回路114を介
してモニター47に導かれる。上記露出補正回路12
1,122はゲインを変えることにより入力信号に対す
る出力信号のレベルに変更を与えるものである。
【0041】セレクタ113は表示データ作成回路10
7で作成された画像と予め取り込まれた撮影時の画像と
を切り換えてモニター表示させるものである。表示制御
回路114は表示メモリ111,112から出力される
画像信号に基づいてモニター47へ作動信号を生成する
ものである。スイッチSWPOWは表示制御回路114、
モニター47及びモニター47のバックライトであるB
L471への電源供給の制御を行うものである。このス
イッチSWPOWは後述するリモート制御に切り換ったと
きにオフになり、送受信機RXの液晶表示部R8のみを
作動可能にすることで省エネを図っている。
【0042】相関用メモリ115、相関用メモリ116
はD−RAMからなり、撮像された画像の内、特定部
分、例えば中央付近の画像を記憶する。相関演算回路1
17は上記相関用メモリ115、相関用メモリ116か
らの画像信号を受けて、両画像について相関演算を実行
して振れ量を算出し、得られた振れ量に基づいてLEM
II8を駆動して振れ補正をするものである。D・AGC
回路118は制御信号eにより設定されるゲインで、入
力信号をデジタル的に増幅するデジタルゲインコントロ
ーラである。
【0043】図10は、送受信機TXのブロック図であ
る。この送受信機TXの電源は、カメラ本体20との装
着時に不図示の電源供給端子が接続されることで、カメ
ラ本体20側から電源供給可能にされている。マイコン
(μC3)130は各部の制御を行うとともに、マイコ
ン(μC1)1との信号の授受を行う。メモリA13
1、メモリB132はカメラ本体20の色変換回路12
0からの出力画像を入力し、記憶するものである。こ
の、メモリA131、メモリB132は切り換えられ
て、順次、画像データの書込と読出を行う。送受信部3
9は送受信機RXの送受信部と画像データ及び制御デー
タの送信及び送受信機RXから操作データの受信を行う
ものである。
【0044】図11は、送受信機RXのブロック図であ
る。マイコン(μC4)140は各部の制御を行うもの
である。送受信部141はカメラ本体20の送受信機T
Xから画像データ及び制御データの受信、また、送受信
機RXからの操作データの送信を行う。メモリC14
2、メモリD143は受信した画像データを順次書き込
み及び繰返し表示制御回路144へ読み出すものであ
る。読み出された画像データはカメラ本体20の場合と
同様に、表示制御回路144を通して、液晶表示部R8
を構成するカラーLCD145へ読み出されて静止画表
示される。タイミング制御回路147は各回路部を動作
させる信号間のタイミングをとるものである。なお、B
L146はカラーLCD145の照射用のバックライト
である。
【0045】次に、各種スイッチ類について説明する。
スイッチSRMは電源スイッチR1に対応するものであ
り、電源ERMの供給と遮断とを切り換えるものである。
スイッチSMDは露出モード変更スイッチR3に対応する
ものである。S1,S2はレリーズ指示ボタンR2に対応
するもので、半押しで露出準備動作、全押しでレリーズ
を行わすものである。スイッチSPVはプレビュースイッ
チR6に相当するものである。スイッチS(+/-)FLはフ
ラッシュ光量の露出変更スイッチR10に対応するもの
である。スイッチS(+/-)AMBは定常光での露出変更スイ
ッチR7に対応するものである。スイッチ(UP/D
N)1はアップ/ダウンスイッチR4に対応し、スイッ
チ(UP/DN)2はアップ/ダウンスイッチR5に対
応するものである。
【0046】図12は、測光兼調光回路9の内部回路図
である。AR1C〜AR15Cは各エリアAR1〜AR
15に対する測光回路であり、それぞれ同一の回路構成
を有するので、以下、AR1Cについて説明する。SP
C1は測光(調光)素子で、オペアンプAMP1の両入
力端子間に接続されている。ダイオードD1は対数圧縮
を行うためのもので、オペアンプAMP1の出力端子と
一方の入力端子間に介設されている。BUF1はバッフ
ァで、その出力側には伸長用トランジスタTr1が接続
されている。伸長用トランジスタTr1のコレクタは出
力端a1に、オペアンプAMP1の出力端子は出力端b
1に接続されている。この回路の動作について説明する
と、測光(調光)素子SPC1は入射した光に応じて電
流が出力され、この出力電流がダイオードD1により圧
縮され、測光出力として出力端b1を経てマイコン(μ
C1)1へ導かれる。一方、測光信号はバッファBUF
1を通して伸長用トランジスタTr1で伸長され、出力
端a1を経て、トランジスタTr21のベースに入力さ
れる。このトランジスタTr21は、エミッタが定電圧
源に接続され、コレクタが充電用コンデンサCに接続さ
れ、ベースが上記定電圧源に接続されたダイオードD2
0のカソードに接続されている。また、トランジスタT
r21のベースにはAR1C〜AR15Cの出力端a
1,a2,…,a15からの出力電流が全て入力される
ようになっている。そして、このトランジスタTr21
とダイオードD20により入力電流信号に等しい電流を
コンデンサCに供給することで、全エリアAR1〜AR
15での平均調光を行うようにしている。SSTは調光を
開始するときにオフとなる調光開始スイッチ、VRはフ
ィルム感度に応じて基準電圧が変更可能な可変電圧源、
COMPはコンデンサCの充電電圧が可変電圧源VRの
基準電圧を越えた時点で出力を反転することで発光停止
信号STPを出力するコンパレータである。露出開始
後、トランジスタTr21からの電流によりコンデンサ
Cが充電され、その充電電圧が基準電圧を越えると、適
正露出に達したとして、発光停止信号STPを出力して
フラッシュの発光を停止するようにしている。
【0047】次に、動作について説明する。最初にマイ
コン(μC1)1による制御動作について図17〜図3
5を用いて説明する。先ず、各種フラグについて説明す
る。表1は各フラグのセット、リセット状態の内容を示
している。
【0048】
【表1】
【0049】接眼フラグSGRFは接眼検知を行なった
かどうかを示す。タイマフラグTMFは接眼検知で、視
線エリアが検出できないときに、所定時間でリセットさ
れる。エリアリセットフラグRSTFは指定したエリア
をキャンセル(リセット)したときにセットされる。エ
リアフラグARFはエリアを指定したときにセットされ
る。合焦フラグAFEFは合焦したときにセットされ
る。フラグ表示IFは表示メモリ111,112が使用
されているときにセットされる。フラグ静止画Fは静止
画モードであるときにセットされる。フラグ静止画IF
は表示メモリ111,112の入出力の制御フラグであ
る。
【0050】図17は、スイッチS1あるいはグリップ
スイッチSGがオンされた時に実行される割込ルーチン
である。割込みがかかると、マイコン(μC1)1は全
フラグをリセットし、かつ、このフローチャートへの割
込みを禁止する(#2,#4)。続いて、各種スイッチ
のデータを入力し(#6)、スイッチ操作に応じた制
御、すなわちサブルーチン「スイッチデータ入力」を実
行する。
【0051】図18は、上記「スイッチデータ入力」の
サブルーチンを示す。先ず、前記送受信機TXがカメラ
本体20に装着されて、スイッチSREMがオンされたか
どうかが判別される(#30)。スイッチSREMがオン
であれば、リモート制御であるので送受信機Rxから送
られてくるスイッチデータをマイコン(μC1)1の内
部RAMに記憶し(#32)、スイッチSREMがオフで
あれば、カメラ本体20側のスイッチを全て監視し、そ
の監視結果を上記内部RAMに記憶して(#34)、リ
ターンする。これ以後におけるスイッチの状態の検出
は、全てこの内部RAMの記憶内容により判定される。
【0052】次に、この内部RAMに記憶されたスイッ
チデータにより、この割込みがスイッチS1のオンによ
り生じたのかどうかが判別される(#8)。スイッチS
1がオンであれば、「S1ON」のサブルーチンへ移行
し、オンでなければ、送受信機TXからのスイッチS
REMがオンされているいるか否かが判別され(#1
2)、オンされているときは、この制御を行うべくスイ
ッチSREMのサブルーチン(#16)が実行されて、ス
テップ#18へ戻る。
【0053】図19は、上記「SREM」のサブルーチン
を示す。先ず、後述するスイッチS1ONのサブルーチ
ンが実行され(#40)、送受信機TXのスイッチS
REMがオンされているかどうかが判別される(#4
2)。オンされていれば、これを示すフラグSREMF
をセットして(#44)、リターンし、オンされていな
ければ、そのままリターンする。
【0054】#12で、送受信機TXのスイッチSREM
がオンでなければ、「接眼」のサブルーチン(#14)
へ移行する。続いて、CCD/モニター回路10等への
電源供給を停止すべく、トランジスタQ1がオフにさ
れ、更にこのフローチャートへの割込みが許可された
後、停止される(#18〜#22)。
【0055】図20は、上記「接眼」のサブルーチンを
示す。先ず、接眼フラグSGRFより、接眼検出が行な
われたかどうかが判断される(#50)。接眼検出が行
なわれていないときは、計時のためのカウント値Nを
“0”に戻し、更に接眼検出のためのこのフローチャー
トを実行したことを示す接眼フラグSGRFがセットさ
れる(#52,#54)。次いで、マイコン(μC1)
1は接眼センサ29の発光素子291を10msecだ
けオンさせ、その間、受光素子292からのデータを入
力する(#56,#58)。そして、受光データ有りか
どうかが判別され(#60)、受光データ無しであれ
ば、カウント値Nがインクリメントされ、次いで、N=
Nかどうかが判別される(#62,#64)。N=KN
であれば、2秒間経過したとして、接眼フラグSGRF
をリセットして(#66)、リターンする。一方、N=
Nでなければ、#56に戻る。
【0056】#60で受光データ有りのときは、撮影者
がファインダ28を覗いていると判断して、トランジス
タQ1がオンされ、各種回路に電源供給が行なわれる
(#68)。そして、測光回路9の安定待ちのために1
0msecだけ待機した後、測光データが取り込まれる
(#70,#72)。取り込まれた測光データは、デー
タ出力Iを行なってCCD/モニター回路10へ出力さ
れ(#74)、この測光データに基づいて、仮焦点検出
AF1が実行される(#76)。続いて、マイコン(μ
C1)1は上記測光データに基づいて設定される時間だ
けCCD43の積分動作を行わせ、次いで得られた測定
データを取り込む。そして、#72における測光データ
から露出演算が行なわれる(#78〜#82)。また、
この時、1回目の積分が終了したことを示す信号がCC
D/モニター回路10からマイコン(μC1)1に出力
される。露出演算が終了すると、100msecだけ待
機する(#84)。
【0057】なお、上記#76におけるAF1は視線検
出あるいは手動によりAFエリアを設定する前段とし
て、適当なAFエリアに対してピント合わせをしておく
ことを目的とするもので、前記エリアAF1〜AF5の
焦点検出結果をAF回路4から入力し、所定のエリア設
定アルゴリズムに基づいて撮影レンズ201を駆動する
ことにより行なわれる。このエリア設定アルゴリズム
は、例えば最近接の被写体にピントを合わすようにした
ものでもよい。
【0058】図21は、上記「露出演算」のサブルーチ
ンを示す。露出演算では、先ず、フィルム感度読取装置
6により装填フィルムの感度SVが読み取られる(#1
20)。これに測光値BVを加えて露出値EVを求め
(#122)、次いで後述の露出補正が行われる(#1
24)。更に、定常光に対するその時の露出補正量ΔE
AMBとプレビュー時の露出補正量ΔEVAMBPVとを加え
て露出値EVを求め直す(#126)。また、この露出
補正時及びプレビュー時に露出補正されたフラッシュ光
量の露出量(ΔEVFL)+(ΔEVFLPV)の補正も行わ
れる(#128)。すなわち、このフラッシュ光量の補
正では調光量の補正として前記可変電圧源VRを変更す
べくフィードバックさせているが、この補正量で発光量
自体を調整するようにしてもよい。
【0059】続いて、露出モードの判別が行われ、Pモ
ードであれば、フラッシュが装着されているか否かが判
別され(#130)、装着されていれば露出値に基づい
てFL用露出演算が施されて(#132)、FL用絞り
値(AV)/シャッタスピード(TV)が求められ、装
着されていなければ定常光を用いて定常光用露出演算が
施されて(#134)、絞り値/シャッタスピードが求
められる。また、露出モードがAモード、Sモードある
いはMモードであれば、夫々周知の露出演算を行って、
絞り値/シャッタスピードが求められる(#136,#
138,#140)。そして、演算結果はデータ出力II
を行ってCCD/モニター回路10に出力される(#1
42)。
【0060】なお、表2は各種データの出力方式を示す
ものである。
【0061】
【表2】
【0062】図20に戻って、次に、#86で視線検出
が行なわれる。
【0063】この「視線検出」のサブルーチンは図22
に示している。視線検出では、先ず、像受信機TXのス
イッチSREMがオンされているか否かが判断され(#1
50)、オンされていてリモート制御状態にあれば、撮
影者はファインダを覗くことがない、すなわち液晶表示
部R8に表示されるので、視線検出の機能は不要である
としてリターンする。逆に、スイッチSREMがオフであ
れば、ファインダを覗いてモニター47への表示画像を
確認するので、視線検出の制御を行うべく、#152へ
進む。
【0064】#152では、視線検出回路2内の発光部
(赤外LED)が10msecだけオンされ、この発光
光がファインダ28を覗いている撮影者眼で反射して赤
外エリアセンサで受光されたとみなして、その受光デー
タが取り込まれる(#154)。取り込まれたデータか
ら撮影者眼が見ている視線エリアが検出され、検出され
た視線エリアがエリアARN(N=1〜16)として取
り込まれる(#156)。
【0065】次に、エリアARNがエリアAR16かど
うかが判別される(#158)。エリアAR16であれ
ば、検出エリア内ではないのでエリアが検出できなかっ
たとして、その間の時間を計時するためのタイマフラグ
TMFがセットされているかどうかが判別され(#16
0)、セットされていなければ、タイマTARがリセット
スタートされた後、タイマフラグTMFがセットされる
(#162,#164)。#160で、タイマフラグT
MFがセットされているときは、タイマTAR動作を継続
させるべく、そのまま#166に移行する。#166で
は、タイマTARが5秒を計時したかどうかが判別され、
5秒経過前であればリターンし、5秒経過すれば視線検
出エリア枠19を表示するためのデータがセットされて
リターンする(#168)。一方、#158で、検出さ
れたエリアがエリアAR16でなければ、タイマフラグ
TMFがリセットされ、次いで視線検出エリア枠19を
表示するためのデータがリセットされる。
【0066】続いて、#174では、視線検出されたエ
リアARNを設定、あるいはリセットするためのスイッ
チSSDIがオフからオンにされたかどうかが判別され
る。オフからオンにされていなければ、表示用のデータ
がCCD/モニター回路10へ出力IIIにて出力されて
(#186)、リターンする。オフからオンにされたの
であれば、続いてエリアリセットフラグRSTFがセッ
トされているかどうかが判別される(#176)。エリ
アリセットフラグRSTFがセットされているときは、
このフラグがリセットされ、次いで現検出エリアARN
が設定エリアLARNとしてセットされ、かつエリア設
定を示すエリアフラグARFがセットされた後、これら
のデータがCCD/モニター回路10へ出力IIIにて出
力されて(#178〜#186)、リターンする。
【0067】一方、#176で、エリアリセットフラグ
RSTFがセットされていないときは、設定エリアLA
RNと現検出エリアARNとが等しいかどうかが判別さ
れる(#180)。両エリアが等しければ、スイッチS
SDIが、指定しているエリアLARNをキャンセルすべ
く操作されたと判断して、エリアリセットフラグRST
Fがセットされ、次いで電源オン時に表示される視線検
出エリア枠19の表示のためのデータがセットされ、更
に視線エリアがリセットされたとしてエリアフラグAR
Fがリセットされた後、上記データがCCD/モニター
回路10へ出力IIIにて出力されて(#188〜#18
6)、リターンする。#180で、設定エリアLARN
と現検出エリアARNとが等しくなければ、スイッチS
SDIがエリア設定のために操作されたとして、#182
以下の処理が実行されて、リターンする。
【0068】続いて、「AF/AE」のサブルーチンを
図23を用いて説明する。このサブルーチンでは、先
ず、送受信機TXのスイッチSREMがオンされているか
どうかが判別され(#200)、オンされておれば、前
述したように視線検出は必要ないので、AF1の仮焦点
検出を行い、測光値BVを取り込んで露出演算を実行す
る(#206〜#210)。スイッチSREMがオンされ
ていなければ、スイッチSSDI(視線操作部材30)の
操作に基づいてエリアフラグARFがセットされていな
いかどうかが判別される(#202)。
【0069】エリアフラグARFがセットされていない
と、次に、エリアリセットフラグRSTFがセットされ
ているかどうかが判別される(#204)。エリアリセ
ットフラグRSTFがセットされているときは、AF,
AE処理をどのエリアARNに対して行なえばよいかが
分からないので、次回にエリアARが設定されるまでA
F/AEをロックすべく#206〜#210をスキップ
し、合焦を示す合焦フラグAFEFをリセットして(#
212)、リターンする。#204で、エリアリセット
フラグRSTFがセットされていないときは、電源オン
から一度もエリアARが設定されていない状態であり、
この場合にはいつでも様々な被写体にAF,AE処理が
行なえるようにAF/AEロックをしない方が良いと考
え、前記したAF1の仮焦点検出を繰返し行なって(コ
ンティニュアスAF)、その都度、測光値BVを取り込
み、更に露出演算を行なった後、合焦を示す合焦フラグ
AFEFをリセットして(#206〜#212)、リタ
ーンする。
【0070】一方、#202で、スイッチSSDI(視線
操作部材30)によりエリアフラグARFがセットされ
ていると、次に、一度合焦したことを示す合焦フラグA
FEFがセットされているかどうかが判別され(#21
4)、セットされておれば、すなわち一旦合焦すれば、
再度焦点検出を行なうことなく(ワンショットAF)、
リターンする。セットされていなければ、焦点検出が行
なわれ、その結果に基づいて合焦か否かが判断される
(#216,#218)。合焦でなければ、焦点検出の
結果に基づいて撮影レンズ201が駆動され(#22
0)、再度、#216に戻る。そして、#218で、合
焦と判断されると、合焦したことを示す合焦フラグAF
EFがセットされ、次いで測光が行なわれて(#22
2,#224)、リターンする。
【0071】ここで、上記「焦点検出」のサブルーチン
について、図24を用いて、また、上記「測光」のサブ
ルーチンについて、図25を用いて、それぞれ説明す
る。
【0072】焦点検出では、先ず、設定されたエリアA
RNに対応するエリアAFにおけるデフォーカス量DF
Nが算出される(#230)。表3は、このときの視線
検出エリアとAFエリアとの対応関係を示すものであ
る。
【0073】
【表3】
【0074】続いて、CCD/モニター回路10から全
エリアのAFの色補正データを含むデータが取り込まれ
(#232)、次いでデフォーカス量DFが所定値DF
K1未満かどうかが判定される(#234)。デフォーカ
ス量DFが所定値DFK1未満であれば、エリアARNに
対応する色補正データがΔDFに置き換えられ、更に、
DFN=DFN+ΔDFなる演算が施されて(#238,
#240)、リターンする。逆に、デフォーカス量DF
が所定値DFK1以上の場合は、補正量を“0”として
(#236)、#240の演算が行なわれる。
【0075】なお、上記補正値ΔDFによる補正におい
ては、例えばその値が500μm程度とかなり大で、C
CD43上での像が大きくぼけている場合には、色のに
じみにより正確な色データが出ないことを考慮して補正
をしないようにするものである(#236)。
【0076】次に測光について説明する。表4は検出さ
れた視線エリアと測光データとの関係を示す表である。
【0077】
【表4】
【0078】測光では、先ず、レンズ繰出量に基づいて
被写体距離DVが算出され、更に焦点距離fが取り込ま
れ、これら上記被写体距離DVと焦点距離fとから像倍
率βが算出される(#250〜#254)。そして、得
られた像倍率βが所定値KB以上かどうかが判別される
(#256)。像倍率βが所定値KB以上であれば、上
記表4の「測光A」に基づいてARエリアの測光データ
がCCD/モニター回路10から出力され、それらの平
均値が算出される(#258,#262)。逆に、像倍
率βが所定値KB未満であれば、表4の「測光B」に基
づいて、前記同様にARエリアに対する測光データが出
力され、この測光データから露出演算が実行される(#
260,#262)。なお、上記において、像倍率βが
小さいときには、複数のエリアの測光データを平均する
ことで、風景等の全体を好適に撮影しえるようにしてい
る。
【0079】図20に戻り、マイコン(μC1)1は,
上記内蔵RAMに記憶されているスイッチのデータを入
力し、このデータから露出モード(P,S,A,M)の
変更及び絞り値(AV)とシャッタスピード(TV)の
変更を行って、AF/AEの処理を行う(#88〜#9
4)。
【0080】ここで、上記「モード変更」のサブルーチ
ンについて、図26を用いて、上記「AV/TV変更」
のサブルーチンについて、図27を用いて、それぞれ説
明する。
【0081】「モード変更」のサブルーチンにおいて
は、先ず、モード変更を示すフラグMDFがセットされ
ているかどうかが判別され(#270)、セットされて
いなければ、次に、露出モード変更スイッチSMDがオフ
からオンにされたかどうかが判別される(#272)。
露出モード変更スイッチSMDがオフからオンになったの
であれば、この変更モードになったとして、フラグMD
Fがセットされ、一方、オフからオンになったのでなけ
れば、そのままリターンする。#270で、フラグMD
Fがセットされておれば、前ダイヤル33あるいは後ダ
イヤル34によるダイヤル操作に応じて露出モードA、
M、S、Pがこの順でサイクリックに変更される。次
に、露出モード変更スイッチSMDがオフからオンになっ
たかどうかが判別され(#278)、オフからオンにな
ったのであれば、この変更モードを抜けるべく操作が行
われたものと判断して、フラグMDFをリセットし(#
280)、逆に、オフからオンへの操作が行われていな
ければ、そのままリターンする。
【0082】「AV/TV変更」のサブルーチンにおい
ては、先ず、露出モード変更を示すフラグMDF、定常
光による露出補正を示すフラグECRF、フラッシュ光
による露出補正を示すフラグECRFLF及びホワイトバ
ランス補正を示すフラグWBFがそれぞれセットされて
いるかどうかが判別され(#290〜#296)、いず
れかがセットされておれば、そのモードにあるものとし
て、そのままリターンする。いずれもセットされていな
ければ、そのときの露出モードが判定されて以下の処理
が実行される。露出モードがPモードであれば、絞り値
AVの増減に対応してシャッタスピードTVが反対方向
に増減を行う、いわゆるPシフト処理が施される(#2
98)。露出モードがAモードであれば、絞り値AVが
変更される(#300)。露出モードがSモードであれ
ば、シャッタスピードTVが変更される(#302)。
露出モードがMモードであれば、前ダイヤル33の操作
で、絞り値AVが変更され、後ダイヤル34の操作でシ
ャッタスピードTVが変更される(#304,#30
6)。そして、この処理の後、リターンする。
【0083】図20に戻り、AF/AEの処理が実行さ
れた後、スイッチS1がオンされているかどうかが判別
される(#96)。スイッチS1がオンされておれば、
「S1ON」のサブルーチンが実行され(#106)、
更にグリップスイッチSGがオンかどうかが判別され
(#108)、オンであれば、#86に進む。このと
き、グリップスイッチSGがオフであれば、#66に進
んで(#110)、フラグSGRFをリセットし、接眼
のルーチンを抜ける。一方、#96で、スイッチS1
オンされていなければ、スイッチSPVがオフからオンに
なっているかかどうかが判別される(#98)。スイッ
チSPVがオフからオンされたのであれば、「プレビュ
ー」のサブルーチンが実行され(#100)、そうでな
ければ、画像メモリ110に記憶されている画像をモニ
ター47に表示するためのスイッチSDPIがオフからオ
ンになったかどうかが判別される(#102)。ここ
で、スイッチSDPIがオフからオンになれば、このスイ
ッチデータをCCD/モニター回路10に出力(データ
出力IV)し(#104)、次いで、グリップスイッチS
Gがオンされているかどうかが判別される(#10
8)。グリップスイッチSGがオフであれば、#110
から#66に進んで、フラグSGRFをリセットし、接
眼のルーチンを抜ける。一方、グリップスイッチSG
オンであれば、#86に進む。
【0084】次に、「S1ON」のサブルーチンについ
て、図28を用いて説明する。先ず、スイッチS1がオ
ンされたときに、接眼検出を示す接眼フラグSGRFが
セットされているかどうかが判別される(#370)。
ここで接眼が検出されているときは(#370でYE
S)、CCD/モニター回路10の初期化,AFの初期
化等は既に終了しているので、スイッチデータの入力、
露出モードの変更、AV/TVの変更及び上述した視線
検出及びAF/AEが行なわれる(#372〜#38
0)。
【0085】続いて、スイッチS2がオンされているか
どうかが判別される(#382)。スイッチS2がオン
でなければ、スイッチSPVがオフからオンになったかど
うかが判別される(#408)。スイッチSPVがオフか
らオンされたのであれば、「プレビュー」のサブルーチ
ンが実行され(#410)、そうでなければ、画像メモ
リ110に記憶されている画像をモニター47に表示す
るためのスイッチSDPIがオフからオンになったかどう
かが判別される(#412)。ここで、スイッチSDPI
がオフからオンになれば、このスイッチデータをCCD
/モニター回路10に出力(データ出力IV)して(#4
14)、#416に進む。
【0086】#416では、スイッチS1がオフされた
かどうかが判別され、オフされていなければ、タイマT
Hがリセットスタートされて(#420)、#372に
進む。一方、スイッチS1がオフされていれば、上記タ
イマTHが5秒計時したかどうかの判別が行なわれ(#
418)、経過するまでは、#372に進み、経過すれ
ば、リターンする。なお、#370において、接眼フラ
グSGRFがセットされていなければ、#68(図2
0)に進む。
【0087】#382において、スイッチS2がオンさ
れていると、このスイッチS2オンのデータがCCD/
モニター回路10に出力(データ出力IV)され(#38
4)、一方、CCD/モニター回路10から露出OKの
信号が入力されるのを待つ(#386)。そして、この
露出OK信号が入力されると、求められている絞り値に
応じた絞り制御が行なわれ、次いで、露出スタート信号
がCCD/モニター回路10に出力されて、10mse
cだけ待機する(#388〜#392)。この後、露出
制御、すなわちシャッタスピード制御が行なわれる(#
394)。露出終了後は、フィルムの巻上げ、各機構部
の初期位置へのチャージが行なわれ、開放(チャージ)
された絞りをCCD43での次の積分開始のために絞り
制御すべく割込V信号が出力され、次いで再度AFを行
なうべく合焦フラグAFEFがリセットされる(#39
6〜#400)。
【0088】次いで、連写撮影かどうかが判別され(#
402)、連写撮影であれば、CCD43の積分、演算
動作の終了を示す信号が入力されるのを待ち、演算終了
を示す信号が入力されると(#404)、#380に進
む。このように、連写撮影時に、CCD43の積分、焦
点検出及び測光のための新データを得ることで、動画像
を撮影者に見せることが可能となる。なお、シャッタや
フィルム巻上げ時の衝撃による振れの発生で視線検出精
度が低下することを考慮して、連写撮影時には視線検出
を行なわないようにしている。また、ミラーアップ式の
カメラで、連写撮影中にファインダ28まで光が届かな
いタイプであれば、その間、被写体を見ることができな
いので、視線検出を行なわないようにしてもよい。
【0089】一方、#402で、連写撮影でなければ、
スイッチS1がオフにされるまで待ち(#406)、ス
イッチS1がオフになると、#372に進む。これによ
り、CCD/モニター回路10側では、そのとき撮影さ
れた静止画がスイッチS1オンしている間、モニター4
7に表示される。
【0090】次に、「プレビュー」のサブルーチンを、
図29を用いて説明する。先ず、調光開始スイッチSST
がオンされ、2回目の撮影を示すフラグ2ndFがリセ
ットされて、スイッチSPVのスイッチデータがCCD/
モニター回路10に出力(データ出力IV)される(#4
30〜#434)。次いで、マイコン(μC1)1はC
CD/モニター回路10から露出OK信号が入力される
のを待つ(#436)。
【0091】そして、露出OK信号が入力されると、制
御絞り値で絞りが制御され、露出スタート信号がCCD
/モニター回路10へ出力される(#438,#44
0)。
【0092】続いて、上記フラグ2ndFがセットされ
ているかどうかが判別され(#442)、セットされて
いなければ、通常の定常光のプレビュー撮影あるいはフ
ラッシュ光のプレビュー撮影のための露出時間だけ待っ
て(#450)、#452へ進む。一方、フラグ2nd
Fがセットされているときは、露出開始からの時間が計
時され、露出時間が1/2経過した時点からフラッシュ
発光を行い、かつ、露出時間の残りの1/2を計時し、
その計時が終了すると(#444〜#448)、#45
2へ進む。このようにフラッシュの発光時点を露出時間
の1/2の時点としたのは、以下の理由による。すなわ
ち、実際の撮影では、第1幕の走行完了時点でスイッチ
Sxをオンさせてシャッタ全開を指示し、これに基づい
てフラッシュを発光させるが、プレビューでは、CCD
43への全面露光が行われ、特にシャッタを全開させる
ような操作を行っていないので、所望の時点で発光が可
能である。また、実際の撮影とプレビュー撮影とでは、
露光時間は同じであっても、実際の撮影は第1幕と第2
幕によるフィルム面へのスリット露光であってスリット
走行の時間を考慮する必要があるのに対し、プレビュー
撮影は常にCCD43への全面露光であることから、露
出開始から終了までの時間は異なっている。そこで、フ
ラッシュの発光時点を露出時間の1/2の時点に設定す
ることで、実際の撮影とプレビュー撮影とにおけるフラ
ッシュ発光タイミングの一致化を図っている。
【0093】ここで、#346の「FL発光」のサブル
ーチンを図30を用いて説明する。先ず、調光開始スイ
ッチSSTをオフにする信号を出力し、このスイッチが完
全にオフするに充分な時間を待って、フラッシュ発光信
号を出力し、フラッシュ発光を行わせて(#490〜#
494)、リターンする。
【0094】図29に戻って、#452では、フラグ2
ndFがセットされているかどうかが判別され、フラグ
2ndFがセットされていないときは、次に、フラッシ
ュ撮影かどうかが判別される(#454)。フラッシュ
撮影であれば、2回目の撮影を行うべくフラグ2ndF
をセットし(#456)、これに伴ってプレビュースイ
ッチSPVがオフからオンにされて(#458)、#43
4に進む。このプレビュースイッチSPVのスイッチデー
タはモニター47の制御に使用される。一方、#452
でフラグ2ndFがセットされているとき、あるいはフ
ラッシュ撮影でないときは(#454でNO)、シャッ
タやフィルム送り等のチャージは行われずに、制御した
絞りのみのチャージが行なわれる(#460)。そし
て、合焦フラグAFEFがリセットされる(#46
2)。続いて、プレビューで撮影した画像の露出補正を
行う露出補正プレビューPV(#464)、色補正(#
466)、データ出力IV(#468)が行われて、#4
70に進む。この露出補正及び色補正によって、実際の
撮影での補正結果が前以って分かるようにしている。
【0095】ここで、上記「露出補正PV」のサブルー
チンを図31を用いて説明する。先ず、露出補正モード
を示すフラグECRFがセットされているかどうかが判
別され(#500)、セットされていないときは、露出
補正スイッチS(+/-)AMBがオフからオンになったかどう
かどうかが判別され(#502)、オフからオンになっ
たのでなければ、#512に進む。一方、露出補正スイ
ッチS(+/-)AMBがオフからオンになったのであれば、露
出補正モードになったとしてフラグECRFをセットし
て#500に進む。#500で、フラグECRFがセッ
トされていると、ダイヤル操作量に応じて露出補正量Δ
EVAMBが設定され、次いで、定常光の露出補正スイッ
チS(+/-)AMBがオフからオンになったかどうかが判別さ
れる(#508)。露出補正スイッチS(+/-)AMBがオフ
からオンになったのでなければ、そのままリターンし、
オフからオンになったのであれば、このモードを抜ける
べくフラグECRFをリセットして(#510)、リタ
ーンする。
【0096】#512では、フラッシュ光量の露出補正
を示すフラグECRFLFがセットされているかどうかが
判別され、セットされていなければ、#514に進み、
一方セットされていると、#518に進む。以後の#5
14〜#522の手順は、上記#502〜#510の手
順と同様なので説明は省略する。
【0097】続いて、色補正のための操作が行われたと
きの制御の説明を行う。この色補正は、以下に説明する
ように、装填されるフィルムのタイプに応じた補正を加
えるものである。
【0098】写真撮影の際の光源には種々のものが存在
する。図32(a)〜(d)はその一部の分光特性を示
したもので、日中の自然光は分光的にはあまり偏りは見
られないが、タングステン光では赤色領域に偏った特性
が見られる。しかし、人間は、その視覚が色に対する順
応性を持っているため、タングステン光で照明された物
体の色を正確に認識することができる。一方、カラーフ
ィルムはB(青),G(緑),R(赤)の3色の内、各
1色ずつに感度を持つ3つの感光層を有しており、この
B/G/Rの比で全ての色を作り出している。この3層
が持つ光に対する分光感度は、2種類に大別でき、1つ
は、日中の自然光やストロボ光で撮影したときに正常な
色が再現し得るようにバランスされたデイライトタイプ
であり、他の1つは、タングステン光で撮影したときに
正常な色が再現し得るようにバランスされたタングステ
ンタイプである。図33(a)(b)は両タイプの分光
感度の例を示す。図より分かるように、デイライトタイ
プのフィルムはタングステンタイプのフィルムに比して
Rの光に対する感度が高いため、R成分の多いタングス
テン光で撮影した場合は赤味掛かった写真になってしま
う。これは、カラーフィルムに人間のような色に対する
順応性がないためである。このようなフィルムによる見
えの違いをモニター47上で補正することにより仕上が
り具合を事前に確認しうるようにすることは必要であ
る。また、意図的に色を変化させたい場合でもフィルタ
ーによる色補正を行うことなく、予め記録しておいた色
補正量に基づいて焼き付け時に色補正することが可能で
あるから、希望する仕上がり色具合をモニター47で事
前に確認することもできる。
【0099】続いて、#366の「色補正」のサブルー
チンを図34を用いて説明する。先ず、色補正のための
フラグWBFがセットされているかどうかが判別され
(#530)、セットされていなければ、色補正変更ス
イッチSWBがオフからオンになったかどうかが判別され
る(#532)。色補正変更スイッチSWBがオフからオ
ンになったのであれば、色補正モードとすべく上記フラ
グWBF上記フラグWBFをセットして(#534)、
リターンし、一方、色補正変更スイッチSWBがオフから
オンになったのでなければ、そのままリターンする。#
530で、フラグWBFがセットされていると、色補正
モードであるとして、前ダイヤル33及び後ダイヤル3
4の操作に応じて青、赤の補正量ΔBC,ΔRCがセット
される(#536,#538)。そして、色補正変更ス
イッチSWBがオフからオンになれば(#540)、色補
正モードから抜けるべくフラグWBFをリセットして
(#540)、リターンする。
【0100】図29に戻って、スイッチSPVのオフから
オンになったのでなければ(#470でNO)、#46
4に進む。CCD/モニター回路10では、プレビュー
の露出の動作が行われると、自動的に静止画が表示さ
れ、この後、プレビュースイッチSPVのオフからオン
で、動画モードに戻る。そして、上記静止画の表示中に
色補正と露出補正PVとが行われる(#464,#46
6)。#470で、スイッチSPVがオフからオンになる
と、このスイッチデータがCCD/モニター回路10に
出力(データ出力IV)され、次いで、電源保持用タイマ
Hがリセットスタートされる(#470でYES〜#
474)。次いで、赤、青の補正量ΔRC,ΔBCがそれ
ぞれΔRCR,ΔBCRとして記憶され(#476,#47
8)、更にフラグWBF、補正量がリセットされて(#
480,#482)、リターンする。これは、通常の撮
影で色補正をリセットする場合もあることから、プレビ
ューのときに撮影者が好みに応じていずれかの方を採用
し得るようにしたものである。
【0101】次に、リモート制御時に、送受信機TXの
マイコン(μC3)130から送られてくるときのデー
タ割込みの制御を行う。
【0102】この「データ割込」のサブルーチンを図3
5を用いて説明する。このサブルーチンでは、データ割
込を示す信号がマイコン(μC3)130から入力され
ると、先ず、リモート制御時に送受信機RXから送られ
てくるデータがマイコン(μC3)130を介してマイ
コン(μC1)1に入力され(#550)、次いで、リ
モート制御モードを示すフラグSREMFがセットされて
いるかどうかが判別される(#552)。フラグSREM
Fがセットされていないときは、リモート制御スイッチ
REMがオンされておらず、リモート制御モードではな
いとしてリターンする。一方、フラグSREMFがセット
されているときは、これをリセット状態に戻しておいて
(#554)、#40(図19)に進み、リモート制御
を行う。
【0103】次に、図36〜図52は、CCD/モニタ
ー回路10側のシーケンスを示すもので、マイコン(μ
C2)100により実行されるフローチャートに基づい
て説明する。
【0104】図36は、電源オン等による割込を示すフ
ローチャートである。すなわち、電源がマイコン(μC
2)100に供給されると、先ず、フラグ、レジスタ等
の初期リセットが行われる(S2)。すなわち、変数N
=0に、動画/静止画は動画モードに、表示メモリ11
1は入力可且つ出力不可、表示メモリ112は入力不可
且つ出力可となっており、フラグ静止画IF=1にセッ
トされる。そして、CCD43の積分時間TCCDが30
msecに初期セットされ、更に、表示のための電源制
御が行われた(S4,S6)後、積分制御が開始される
(S8)。
【0105】この「積分制御」のサブルーチンを、図3
7を用いて説明する。先ず、静止画表示を示すフラグ静
止画Fをリセットし(S50)、CCD43で撮像され
た画像データを記憶する表示メモリを、後述の「表示選
択」のサブルーチン(S52)で実行する。S50にお
けるフラグ静止画Fのリセット処理は、積分制御を行う
ときは静止画表示を行わせないためで、これは「表示選
択」のサブルーチンで使用される。次いで、上記積分時
間TCCDがタイミング制御回路101に送出される(S
54)。タイミング制御回路101はこのデータが入力
されると、CCD43の積分動作を開始させ、積分が終
了すると、マイコン(μC2)100に積分終了信号を
出力する(S56)。マイコン(μC2)100はこの
積分終了信号が入力されると、マイコン(μC1)1へ
この信号を出力し(S58)、更に振れ検出のための相
関用メモリ115,相関用メモリ116を交互に切り換
える(S58,S60)。この後、画像データの表示メ
モリへの取り込み終了を示すメモリ終了信号が入力され
て(S62)、リターンする。このメモリ終了信号はタ
イミング制御回路101から入力される。
【0106】図38は、「輝度・色のメモリ」のサブル
ーチンを示す。これは、CCD43の各ARエリア上で
の輝度と色とを記憶するするもので、先ず、エリアを表
わす変数Nが“1”にセットされ、次いで指定したエリ
アARのデータがRGBメモリ106から読み出され、
このデータから予め設定された演算式に基づいて色が算
出されてマイコン(μC2)100内の色メモリC
(N)に記憶される(S70〜S74)。なお、このサ
ブルーチンで得られたデータはマイコン(μC2)10
0内のメモリ部に記憶されるようになっている。続い
て、「輝度算出メモリ」が実行される(S76)。
【0107】この「輝度算出メモリ」のサブルーチン
を、図39を用いて説明する。先ず、指定したエリアA
RのデータがRGBメモリ106から読み出され、この
データから当該エリアARの平均輝度レベルが算出され
てレジスタBRに記憶される(S100)。次いで、今
回の積分時間TCCDにCCD43の信号の適正レベルB
refと上記平均輝度レベルとの比が乗算され、乗算結果
がメモリTCCD(N)に記憶される(S102)。ま
た、上記TCCD×(Bref/BR)の値は対数値TVに変換
されてメモリTV(N)に記憶される(S104,S1
06)。
【0108】図38に戻り、S78で、N=15かどう
かが判断される。N=15でなければ、Nをインクリメ
ントして(S80)、S72に戻る。N=15になれ
ば、上記メモリC(1)〜C(15)のデータから各エ
リアの色温度と画面全体の色温度CT(すなわち、光源
の温度)とが算出され、得られた色温度CTと各エリア
の色温度とから、それぞれのエリアの色が算出され、上
記色メモリC(N)に最記憶される(S82〜S8
6)。
【0109】そして、図36に戻って、色補正(S1
2)を実行する。図40は、この「色補正」のサブルー
チンを示す。先ず、補正データΔB,ΔRを値0に設定
し、カメラ本体20側から入力した色補正データΔ
C,ΔB2に基づき補正すべき補正量ΔRC,ΔR2を求
める(S120)。次に、フィルムタイプがデイライト
かタングステンか、あるいは白黒かが判別され(S12
2)、装填されたフィルムが、タングステンタイプであ
れば、これに応じた色補正量ΔB1,ΔR1をΔBt,Δ
tとし(S124,S126)、デイライトタイプで
あれば、ΔBd,ΔRdとする(S134,S136)。
そして、全体の色補正量ΔB,ΔRを、ΔB=ΔB1
ΔB2,ΔR=ΔR1+ΔR2として求め、得られた補正
量ΔB,ΔRに応じて制御信号iを作成し(S128〜
S132)、色変換回路120に出力する。フィルムタ
イプが白黒であれば(S122でW.B)、色に関する
情報を削除するための制御信号iを作成し(S13
8)、色変換回路120に出力する。
【0110】図36に戻り、S14で、タイマフラグT
MFがセットされているかどうかが判別される。タイマ
フラグTMFがセットされていなければ、タイマの割込
が許可され、次いでこのタイマTINTがリセットスター
トされ、更にタイマフラグTMFがセットされて(S1
6〜S20)、S22に進む。一方、S14において、
タイマフラグTMFがセットされているときは、S22
へスキップする。
【0111】S22では、キャラクタを表わす表示デー
タがキャラクタメモリ108に出力されて一旦記憶さ
れ、次いでアダーII回路109がオンされ、このときタ
イミング制御回路101からの信号により、表示される
画像データと同期して表示メモリ111,表示メモリ1
12の一方に送出される。このキャラクタはモニター4
7画面上で所定位置に表示されることとなる。なお、キ
ャラクタ表示としては、マイコン(μC1)1からの枠
19,191,192、Av/Tv値、選択エリア、視
線エリア等がある。続いて、演算終了信号が出力され、
更に積分時間TCCDの演算が行なわれて(S26,S2
8)、S8に進む。
【0112】図41は、「TCCD演算」のサブルーチン
を示す。ここでは、積分時間TCCDがメモリTCCD(N)
から読み出されて(S150)、リターンする。
【0113】図42は、タイマ割込「TINT」のサブル
ーチンを示す。このタイマ割込は上記タイマが所定時
間、例えば0.5秒だけ経過すると、実行され、先ず、
視線エリアが設定されておればキャンセルに、リセット
であれば設定に変更するデータが作成され(S16
0)、次いでタイマTINTがリセットスタートされて
(S162)、リターンする。
【0114】図36において、マイコン(μC1)1か
らの「割込出力I」がかかると、このときの測光データ
BVが取り込まれ、この測光データBVに基づいてCC
D43の積分時間TCCDが演算され(S30,S3
2)、この後、S6の積分制御が行なわれる。次に、マ
イコン(μC1)1からの「割込出力II」がかかると入
力IIのサブルーチンが実行される。
【0115】図43は、「入力II」のサブルーチンを示
す。ここでは、先ず、スイッチS2のスイッチデータが
取り込まれる(S170)。そして、このスイッチS2
がオフであるかどうかが判別され(S172)、オフで
あれば、後述する変数NCが0にセットされ(S17
4)、逆にオンであれば、そのままリターンする。
【0116】なお、マイコン(μC1)1からの他の割
込みは、「出力III」によるデータ入力と、「データ出
力IV」による表示指示等の制御のための入力IVである。
【0117】次に、この「入力IV」のサブルーチンにつ
いて、図44を用いて説明する。先ず、前述の内蔵メモ
リからのスイッチデータで表示のためのフラグ表示IF
をリセットし(S180)、次に、データ入力を行い
(S181)、このデータの中からスイッチS2のスイ
ッチデータが取り込まれ、スイッチS2がオンされてい
るかどうかが判別される(S182)。スイッチS2
オンであれば、露出制御が実行される(S184)。
【0118】ここで、「露出制御」のサブルーチンにつ
いて、図47を用いて説明する。先ず、マイコン(μC
1)1から入力された対数値で表わされたシャッタスピ
ードTvが、CCD43の実際の積分時間TCCDに換算
され、次いで露出OK信号が出力される(S270,S
272)。この後、マイコン(μC1)1からの露出ス
タート信号が入力されるのを待ち、この信号が入力され
ると、積分制御が実行されて(S274,S276)、
リターンする。
【0119】ここで、S276の「積分」のサブルーチ
ンを、図48に示す。なお、このとき、CCD/モニタ
ー回路10側では、手振れ(被写体振れ)の検出が行な
われている。露出時間が長いと露光中に振れ検出を複数
回行なうことになるので、この場合には、上記積分時間
CCDを所要回数に分割し、その分割時間毎に露出を行
なった後、取り込んだ各画像データをデジタル加算する
ようにしている。
【0120】以下、図48に従って説明すると、先ず、
振れ補正許可信号がレンズ駆動回路LEMII8に出力さ
れる一方、取り込んだレンズの焦点距離fから手振れを
生じる限界のシャッタスピードTf(通常1/f)が算
出され(S290,S292)、次いで、この算出値と
積分時間TCCDとの大小比較が行なわれる(S29
4)。Tf>TCCDであれば、振れを生じる可能性は低
いとして、D・AGC回路118のゲインが“1”に設
定され、このときは振れ補正が禁止されて(S322,
S324)、S316に進む。S316では、積分制御
が行なわれ、振れ補正が禁止され、アダーI回路105
がオフにされて(S316〜S320)、リターンす
る。
【0121】一方、Tf≦TCCDであれば、アダーI回
路105がオンにされる(S296)。このときは、先
ず、2Tf>TCCDかどうかが判別され(S298)、
2Tf>TCCDであれば、振れ量も少ないと見做して、
D・AGC回路118のゲインが“2”に設定され、更
に積分時間が1/2、すなわちTCCD/2に変更されて
(S326,S328)、S314とS316の2回の
積分が行なわれる。そして、積分制御が終了すると、振
れ補正が禁止され、アダーI回路105がオフにされて
(S318,S320)、リターンする。
【0122】S298で、2Tf≦TCCDであれば、続
いて4Tf>TCCDかどうかが判別される(S30
0)。4Tf>TCCDであれば、D・AGC回路118
のゲインが“3”に設定され、更に積分時間が1/3、
すなわちTCCD/3に変更されて(S308,S31
0)、S313、S314及びS316の3回の積分が
行なわれる。そして、積分制御が終了すると、振れ補正
が禁止され、アダーI回路105がオフにされて(S3
18,S320)、リターンする。
【0123】S300で、4Tf≦TCCDであれば、D
・AGC回路118のゲインが“4”に設定され、更に
積分時間が1/4、すなわちTCCD/4に変更されて
(S302,S304)、S306,S312、S31
4及びS316の4回の積分が行なわれる。積分制御が
終了すると、振れ補正が禁止され、アダーI回路105
がオフにされて(S316〜S320)、リターンする
上記D・AGC回路118で、ゲインコントロールされ
た信号は、積分毎に交互に相関用メモリ115、相関用
メモリ116に入力される。相関演算回路117は両メ
モリから読み出される像信号に対して相関処理を施し、
像のずれ具合を検出するとともに、相関結果をLEMII
8に出力する。LEMII8は入力された相関結果に基づ
いてレンズ補正量を算出して、撮影レンズ211をその
分だけ補正駆動する。
【0124】また、このとき、画像信号は積分毎に加算
されて再度RGBメモリ106に取り込まれるので、結
果として露出時間全体の像が得られるとともに、画像の
輝度もモニター47上で適正となる。
【0125】図44に戻り、S184の露出制御が終了
すると、次に連写モードかどうかが判別される(S18
6)。連写モードであれば、画像メモリ110のアドレ
スを示す変数NCがインクリメントされ、このアドレス
に撮影画像が書き込まれる(S192,S194)。す
なわち、連写モードのときは静止画モードとせず、連写
終了時に撮影した像が見えるように1枚毎の画像を記憶
するようにしている。この後、割込み待ちとなる(S2
00)。一方、S186で、連写モードでなければ、手
動モードかどうかが判別される(S188)。手動モー
ドであれば、静止画モードとせずに動画モードのままと
し、また変数NC=1として、画像メモリ110の同一
アドレスに撮影画像が書き込まれる(S190,S19
4)。一方、手動モードでなければ、すなわち自動モー
ドであれば、静止画モードとすべくフラグ静止画Fがセ
ットされ、表示選択が実行される。
【0126】この「表示選択」のサブルーチンを、第4
9図に示す。先ず、フラグPVFの状態からプレビュー
モードであるかどうかが判別され(S340)、プレビ
ューモードでなければ、加減算回路123をスルー状態
にする信号jを出力して(S342)、S348に進
む。プレビューモードであれば、次に、フラッシュモー
ドかどうかが判別され(S344)、フラッシュモード
でなければ、フラグ静止画Fをセットして(S34
6)、S348に進む。次いで、前述した内蔵メモリか
らの表示を行うべきかどうかを示すフラグDPIFがセ
ットされているかどうかが判別され(S348)、セッ
トされていなければ、フラグ静止画Fがセットされてい
るかどうかが判別され(S350)、フラグ静止画Fが
セットされていなければ、続いてフラグ表示IFがセッ
トされているかどうかが判別される(S352)。
【0127】また、S348で、フラグDPIFがセッ
トされているときは、画像メモリ110からの画像デー
タを記憶する表示メモリ111,112を指定すべく、
S352に進む。フラグ表示IFがセットされている
と、このフラグ表示IFがリセットされ、次いで表示メ
モリ112(フロー中、表示メモリIIで示す)が入力可
に切り換えられるとともに、表示メモリ111(フロー
中、表示メモリIで示す)が入力禁止にされ、表示制御
回路114に対して、表示メモリ111のデータが出力
され、表示メモリ112のデータの出力が禁止されるよ
うに制御データが設定され、次いで、これら表示メモリ
111,表示メモリ112へ、この設定された制御デー
タが出力されて(S354〜S362、S374)、リ
ターンする。S352で、フラグ表示IFがセットされ
ていないときは、このフラグ表示IFがセットされ、次
いで、表示メモリ111が入力可に切り換えられるとと
もに、表示メモリ112が入力禁止にされ、表示メモリ
111のデータの出力を禁止し、表示メモリ112のデ
ータの出力を行うべき制御データが設定される。次い
で、これら表示メモリ111,表示メモリ112へ、こ
の設定された制御データが出力されて(S364〜S3
74)、リターンする。
【0128】一方、S350で、フラグ静止画Fがセッ
トされているときは、フラグ表示IFがセットされてい
るかどうかが判別され(S376)、フラグ表示IFが
セットされていなければ、表示出力がIからIIへ、すな
わち表示メモリ111から表示メモリ112へ切り換え
られ(S378)、逆にフラグ表示IFがセットされて
いれば、表示出力がIIからIへ、すなわち表示メモリ1
12から表示メモリ111へ切り換えられる(S38
0)。このように、静止画モードでは表示メモリ111
と表示メモリ112の一方が入力禁止で出力の状態に、
他方が入力で出力禁止の状態とされ、画像データを一方
の表示メモリから送出するので、静止画が表示できると
ともに、動画は、表示メモリ111,112の一方に常
に更新して記憶するとともに、出力も切り換え、これを
交互に行うので動画の表示が可能となる。
【0129】一方、S344で、フラッシュモードであ
るときは、図50に移って、プレビュー時におけるフラ
ッシュ撮影が1回目か否かが判別され(S382)、1
回目であれば(FLID=0)、これを示すフラグFL
IFをセットして(S384)、リターンする。これに
より、1回目の定常光における撮影は表示メモリ111
(あるいは表示メモリ112)へ、2回目のフラッシュ
光による撮影は表示メモリ112(あるいは表示メモリ
111)へ夫々入力される。1回目の撮影でなければ、
1回目の撮影終了後にフラグFLIFは、S384でセ
ットされているので、S386に進み、表示のための表
示メモリの状態を示すフラグ表示IFがセットされてい
るかどうかが判別される。最新の撮影、すなわちフラッ
シュ光で撮影した画像データの記憶先が表示メモリ11
1であるときは(フラグ表示IF=0)、この表示メモ
リ111への入力を許可するとともに、表示メモリ11
2への入力を禁止し(S388,S390)、逆に、フ
ラグ表示IFがセットされているときは、表示メモリ1
12への入力を許可するとともに、表示メモリ111へ
の入力を禁止して(S392,S394)、S386に
進む。これにより、後述の演算によって定常光が分離さ
れた画像データがフラッシュ撮影の画像データを記憶し
た側の表示メモリに入力され記憶される。
【0130】S386では、加減算回路123を減算に
切り換え、表示メモリ111,112の画像データを出
力状態にし、制御信号c,d,k,l,jを出力して、
表示メモリ111あるいは表示メモリ112の一方二記
憶するようにし、再記憶動作が終了するのを待つ(S3
98〜S402)。このときの減算により、(フラッシ
ュ光+定常光)−(定常光)が行われ、フラッシュ光の
みが抽出される。なお、出力及び演算等の同期は制御信
号aによって行われる。
【0131】記憶動作が終了すると、加減算回路123
を加算に切り換え、表示メモリ111,112への入力
を禁止するとともに、この表示メモリ111,112を
出力状態にし、制御信号a,d,k,l,jを出力し、
フラグFLIFをリセットし、更に、フラグ静止画Fを
セットして(S404〜S414)、リターンする。こ
れにより、(フラッシュ光)+(定常光)の画像がフラ
ッシュ撮影時のプレビューで取り込んだ画像としてモニ
ター47に表示される。このようにしたのは、フラッシ
ュ光/定常光を個別に露出補正できるようにするためで
あり、これに関しては後述する。
【0132】図44に戻り、S182において、スイッ
チS2がオンでなければ、図45に移って、スイッチS
PVがオフからオンに変化したかどうかが判別され、スイ
ッチSPVがオフからオンになったのであれば、フラグ静
止画Fがセットされているかどうかが判別される(S2
02,S204)。フラグ静止画Fがセットされていれ
ば、スイッチSPVが静止画モードを解除すべく操作され
たと判断して、プレビューモードを示すフラグPVFを
リセットし、このフラグ静止画Fがリセットされ、次い
で表示選択が実行されて(S214〜S218)、リタ
ーンする。S204で、フラグ静止画Fがセットされて
いないときは、プレビュー制御を示すフラグPVFをセ
ットし、CCD43で撮像された画像をモニター47に
表示すべく露出制御が行なわれる(S206,S20
8)。この後、表示選択が実行されて(S210)、割
込み待ちとなる(S212)。
【0133】S202で、スイッチSPVがオフからオン
になったのでなければ、プレビューモードか否かが判別
され、プレビューモード(PVF=1)であれば、プレ
ビューでの静止画を見ながら色補正や露出補正を行うた
めであるとして、マイコン(μC2)100は色補正及
び露出補正を行って、割込み待ちとなる(S220〜S
226)。
【0134】上記S224の「露出補正」のサブルーチ
ンを図51を用いて説明する。先ず、フラッシュモード
か否かが判別され(S430)、フラッシュモードであ
れば、表示メモリの選択データを判別し(S432)、
フラグ表示IFがセットされていると、フラッシュ光で
の撮影画像が表示メモリ112に、定常光での撮影画像
が表示メモリ111に入力されているので、フラッシュ
光補正量ΔEVFLPVに応じて値lが、定常光補正量ΔE
AMBPVに応じて値kが出力される(S434,S43
6)。一方、フラグ表示IFがリセットされていると、
ΔEVFL PVに応じて値kが、ΔEVAMBPVに応じて値l
が出力される(S440,S442)。
【0135】また、S430で、フラッシュモードでな
ければ、これは定常光の撮影における露出補正であっ
て、フラッシュ発光モードでの定常光の補正と同じなの
で、フラグ表示IFのセット、リセット状態に応じて、
それぞれΔEVAMBPVに対応した値kと値lとが出力さ
れる(S438,S436,S442)。
【0136】一方、図45のS220で、プレビューモ
ードを示すフラグPVFがセットされていないときは、
図46に移って、画像メモリ110からのデータを静止
画表示すべく、本フローにきたとして、フラグ静止画F
と、本モードを示すフラグDIPFをセットする(S2
28,S230)。
【0137】次に、連写モードの撮影における静止画を
確認するかどうかが判別される(S232)。連写モー
ドでなければ、手動モードの操作で、このフローに入っ
たとして、前記変数NC=1にされ、更にセレクタ11
3が画像メモリ110の画像データを表示メモリに出力
するように制御し、次いで表示メモリ111,112の
いずれに画像データを記憶するかどうかが表示選択のサ
ブルーチンで決定され、後の制御のためにフラグDIP
Fがリセットされる(S234〜S240)。更に、画
像メモリ110のアドレス“1”(=NC)からの画像
信号が表示メモリ111、あるいは表示メモリ112に
導かれ、表示すべき画像データに対応した表示メモリを
表示選択サブルーチンで選択し、割込み待ちとなる(S
242〜S246)。これによって、モニター47に表
示される。
【0138】S232で、連写モードでなければ、本フ
ローを通ったことを示すフラグ1stFがセットされて
いるかどうかが判別され(S248)、セットされてい
なければ、連写モードで静止画を表示すべく初めて本フ
ローに入ったとして、これをセットし(S250)、S
236に進んで、上記手動モードと同じ制御が施され
る。S248で、フラグ1stFがセットされておれ
ば、表示変更アップスイッチSDPUPがオフからオンにな
ったかどうかが判別される(S252)。表示変更アッ
プスイッチSDPUPがオフからオンであれば、アドレスN
Cがインクリメントされ(S254)、これにより画像
メモリ110のアドレスNCからの画像データが表示メ
モリ111,表示メモリ112に導かれ、上述の手動モ
ードと同じようにしてモニター47に表示される。
【0139】表示変更アップスイッチSDPUPがオフから
オンでなければ、手動モードを解除すべく、このフロー
に入ったとして、先ずフラグ静止画Fがリセットされ、
次いでアドレスNC=0にされ、更にセレクタ113が
制御されることにより、CCD43からの撮像信号がモ
ニター47に表示される(S252でNO,S256〜
S260)。この後、フローはリターンする。
【0140】次に、図52(a)(b)を用いて、送受
信機TXのマイコン(μC3)130及び送受信機RX
のマイコン(μC4)140の制御について説明する。
(a)はマイコン(μC3)130の制御フロー、
(b)はマイコン(μC4)140の制御フローを示
す。
【0141】マイコン(μC3)130はスイッチS
REMがオフからオンになると、割込み「SREMINT」を
実行し、タイミング制御からの画像データの書き込み終
了信号(前回の画像出力中のデータは入力しない)が入
力されるのを待ち、該終了信号が入力されると、メモリ
A131,メモリB132の夫々の入力、出力の状態を
切り換え、一方を画像データのメモリ可状態(出力禁止
状態)とし、他方を入力禁止状態(出力可状態)とする
(#R2,#R4)。そして、新規の画像データをメモ
リ可状態にされた方のメモリに一画面分記憶すべく書き
込みを行う(#R6)。この書き込みが終了すると、無
線で制御データが送受信機RXへ出力され、続いて画像
データの一画面分が出力される(#R8,10)。次
に、送受信機RXから無線でスイッチデータが入力さ
れ、このスイッチデータがマイコン(μC1)1に出力
されて(#R12,#R14)、#R2に戻る。
【0142】マイコン(μC4)140は、送受信機T
Xからの無線制御データにより割込みがかかると、先
ず、メモリC142,メモリD143の入力、出力の状
態を上述のメモリA131,メモリB132と同じよう
に切り換え、制御データを入力し、続いて画像データを
入力する(#R20〜#R24)。次に、マイコン(μ
C4)140は各種のスイッチの状態を検知し、検知結
果を内蔵RAMに記憶した後、これらスイッチデータを
無線で送受信機TXへ出力して、割込み待機状態に移行
する(#R26〜#R30)。このように、送受信機R
Xはスイッチの操作による演算等は行わず、スイッチデ
ータのみ送受信機TXに出力し、スイッチの状態に応じ
た制御は送受信機TX側で行われるようにしている。
【0143】図53は、図9に示すCCD/モニター回
路10の変形例である。なお、図中、図9と同一番号が
付されたものは同一機能を果たすものである。また、図
54は、CCD430の撮像素子とR,G,Bフィルタ
ーの配列を示し、図55は、カラーモニター470の
R,G,Bフィルターの配列を示し、図56は、フィル
ムサイズを示すものである。図54、図55において、
H1,H2,…はラインを示し、V1,V2,…はコラ
ムを示す。
【0144】CCD430はラインH方向にRGBの色
順で、コラムV方向に同一色のフィルターが配設され、
28万画素から構成されているものが採用され、また、
モニター470はCCD430と同一のフィルター配列
を有し、7万画素から構成されているものが採用されて
いる。
【0145】撮像画素数は表示画素数に対して4倍であ
る。また、フィルムサイズ(24mm×36mm)とCCD
430の画素ピッチを対比すると、1画素当たりのフィ
ルム面上での寸法は0.056mm四方であり、この寸法
は測光、被写体色の測定に要する細かさを充分に満たし
ている。そこで、CCD430の画素を足し合わしてモ
ニター470の画素数に等しくする。この実施例では、
CCD430の画素4個分を1つの画素として扱う。こ
の場合、フィルム面上では、0.11mm四方となるが、
現行のスポット測光においては、直径5〜7mmの円であ
ることを考慮すれば、同様に充分に細かい。また、振れ
検出においては、AFセンサ44がフィルム上で0.1
mmの分解能であると考えると、フィルム面上での像の移
動はこのAFと同等の像検出性能を得ることが可能とな
る。
【0146】以下、制御方法の概略について説明する。
CCD430のH1,H2,V1,V2に関する4つの
画素を用いて1画素とし、モニター470のH1,V1
に関する1画素に対応させる。そして、これをR色とす
る。次のCCD430のH1,H2,V3,V4に関す
る4つの画素を用いて1画素とし、モニター470のH
1,V2に関する1画素に対応させ、これをB色とす
る。また、次のCCD430のH1,H2,V5,V6
に関する4つの画素を用いて1画素とし、モニター47
0のH1,V3に関する1画素に対応させ、これをG色
とする。ラインH3とH4、H5とH6、…についても
同様にする。そして、CCD430に対応した画素の出
力を用いて、色(温度)、輝度及び振れ量の検出を行な
う。
【0147】上記動作制御は図53中の、特に破線で囲
まれる部分及びマイコン(μC2)100で行われる。
すなわち、A/D変換回路1104はタイミング制御回
路101からの信号により、CCD430からの1ライ
ン分の信号を1画素置きにサンプリングするものであ
る。例えば、H1ラインの内、V1,V3,V5,…に
対応する画素信号が取り出される。そして、この1画素
置きの画素信号はR,B,Gの順に並んでおり、かつラ
インメモリ1106に記憶され、更にアダーI回路11
05にフィードバックされて、コラム方向に連続する
(ここではH2となる)、同一色の画素信号が加算され
る。そして、この加算された信号は表示データ作成回路
107で順次表示用信号として作成された後、画像メモ
リ110あるいは表示メモリ111,表示メモリ112
に書き込まれる。
【0148】この場合、CCD430における4つの画
素の内から、2つの画素でもって色に関するデータが抽
出可能であり、上記したように、それらの2画素分のデ
ータを加算しているので、積分時間は、この実施例では
1/2に短縮されることとなる。なお、輝度算出及び色
算出については、マイコン(μC2)100により表示
メモリ111,表示メモリ112の記憶内容を用いて行
なうようにしている。
【0149】かかる構成を採用することにより、RGB
メモリ106がラインメモリ1106で済み、また、表
示メモリ111,112の記憶容量の低減とコストダウ
ンが図れる。また、積分時間が1/2に短縮でき、これ
により露出時間の長い場合にも短いサイクルで動画表示
が可能となるとともに、振れ検出サイクルが速くなり、
相関演算の相関回数の低減が図れる。更に、マイコン
(μC2)100が表示メモリ111,112で輝度、
色算出を行なう分、表示データ作成回路107の処理が
簡素化される。
【0150】なお、CCD430とモニター470のフ
ィルター構成及び画素数の比に応じてタイミング制御回
路101のタイミング信号aを調整し、また積分時間や
メモリ容量を適宜変更すればよい。
【0151】次に、図57は、光学ファインダとモニタ
ー47を別設した実施例を示す内部構造図で、図58
は、かかる実施例におけるモニター付きカメラの後方斜
視図である。なお、図中、図3、図8と同一番号が付さ
れたものは同一機能を果たすものである。
【0152】モニター47はカメラ本体20の裏蓋に配
置され、カメラ後方より撮影画像等の観察が可能となっ
ている。また、図57に示すように、カメラ内部は、上
部が光学ファインダ側で、下部が撮影レンズ(フィル
ム)側である。
【0153】撮影レンズ側において、AFセンサ44
は、ハーフミラーであるペリクルミラー40を通過し、
サブミラー401で反射し、リレーレンズ441を経て
導かれる被写体像を撮像しうるようになっている。な
お、撮影時には、このサブミラー401が光路外へ退避
(ダウン)し、この状態でシャッター46が開制御され
ることによりフィルムFが感光されるようになってい
る。
【0154】一方、光学ファインダ側は、仮想焦点板5
0、ペンタプリズム51、レンズ48及び接眼レンズ4
9等から構成されているように、通常の光学ファインダ
系が採用されている。撮影レンズ211を通過した光束
の一部はペリクルミラー40でファインダ側へ反射さ
れ、仮想焦点板50に結像する。この像はペンタプリズ
ム51、レンズ48及び接眼レンズ49を介してファイ
ンダ28に導かれ、被写体像が観察可能になっている。
【0155】視線検出回路2はペンタプリズム51の上
前方部に配置されており、赤外LED201、往復路で
の光路切換用ハーフミラー202、集光レンズ203、
半透過面481、復路のミラー204及び前記視線エリ
アAR1〜AR16が分割形成されてなる赤外エリアセ
ンサ205から構成されている。
【0156】また、ペンタプリズム51の一面はハーフ
ミラー511になっており、光束の一部はリレーレンズ
431を経て結像され、この結像位置に配置されたCC
D43で撮像される。CCD43で撮像された画像は、
前記実施例と同様にしてモニター47に導かれ、表示さ
れる。
【0157】なお、本実施例では、撮影レンズを通過し
た光像を撮像素子CCDに導いているが、撮影レンズと
は異なる光学系を別設し、撮像を行なうようにしてもよ
い。このようにすることで、連写の際に絞りを開放して
からでないと、CCDでの積分が行なえないという不都
合がなくなり、連写時の動画表示が更に動画らしく(映
像の切り替わり間隔が短縮)見える。
【0158】また、本実施例では、前記の仮焦点検出A
F1として、視線エリアを設定すると、焦点検出を1回
行なう(ワンショットAF)ようにしたが、被写体(静
止/動画)に応じて自動的にワンショットAFとコンテ
ィニュアスAFとを切り換えるものでもよい。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影レンズを備えたカメラ本体に撮像した画像信号をモ
ニター装置へ送信する第1の伝送手段を備え、モニター
装置にプレビュー指示データをカメラ本体へ伝送する第
2の伝送手段と、上記第1の伝送手段から伝送された画
像信号の表示を行う表示部とを備えたシステムであるの
で、リモート制御によって、撮影に先立って撮影画像を
モニター装置側で事前に確認することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモニター付きカメラの回路ブロッ
ク図である。
【図2】本発明が適用されるカメラの外部構成で、前方
斜視図を示す。
【図3】本発明が適用されるカメラの外部構成で、後方
斜視図を示す。
【図4】本発明が適用されるカメラの外部構成で、グリ
ップ部GPの拡大図を示す。
【図5】画像伝送を行う送受信機TX,RXを示す外観
図で、(a)はカメラ本体20側の送受信機TXを、
(b)はリモート制御の送受信機RXを示している。
【図6】送受信機TX,RXが装着された状態のカメラ
本体の前方斜視図である。
【図7】送受信機TX,RXが装着された状態のカメラ
本体の後方斜視図である。
【図8】撮影レンズ及びカメラ本体内の光学系に関連す
る内部構造を示す図である。
【図9】CCD/モニター回路の回路構成図である。
【図10】送受信機TXのブロック図である。
【図11】送受信機RXのブロック図である。
【図12】測光兼調光回路9の内部回路図である。
【図13】視線エリア及び視線エリアに対するAFセン
サ、AEセンサのエリアの対応位置関係を示す図であ
る。
【図14】モニターが表示可能なマーク等を示す図であ
る。
【図15】視線検出エリア枠がモニターで表示された状
態を示す図である。
【図16】視線エリアがモニターに表示された状態を示
す図である。
【図17】スイッチS1あるいはグリップスイッチSG
オンされた時に実行される割込ルーチンである。
【図18】上記「スイッチデータ入力」のサブルーチン
を示す。
【図19】上記「SREM」のサブルーチンを示す。
【図20】「接眼」のサブルーチンを示す。
【図21】「露出演算」のサブルーチンを示す。
【図22】「視線検出」のサブルーチンを示す。
【図23】「AF/AE」のサブルーチンを示す。
【図24】「焦点検出」のサブルーチンを示す。
【図25】「測光」のサブルーチンを示す。
【図26】「モード変更」のサブルーチンを示す。
【図27】「AV/TV変更」のサブルーチンを示す。
【図28】「S1ON」のサブルーチンを示す。
【図29】「プレビュー」のサブルーチンを示す。
【図30】「FL発光」のサブルーチンを示す。
【図31】「露出補正」のサブルーチンを示す。
【図32】図(a)〜(d)は各光源の分光特性を示し
た図表である。
【図33】図(a)(b)はデイライトタイプのフィル
ムとタングステンタイプのフィルムの分光感度の例を示
す図表である。
【図34】「色補正」のサブルーチンを示す。
【図35】「データ割込」のサブルーチンを示す。
【図36】電源オン等による割込を示すフローチャート
である。
【図37】「積分制御」のサブルーチンを示す。
【図38】「輝度・色のメモリ」のサブルーチンを示
す。
【図39】「輝度算出メモリ」のサブルーチンを示す。
【図40】「色補正」のサブルーチンを示す。
【図41】「TCCD演算」のサブルーチンを示す。
【図42】タイマ割込「TINT」のサブルーチンを示
す。
【図43】「入力II」のサブルーチンを示す。
【図44】「入力IV」のサブルーチンを示す。
【図45】「入力IV」のサブルーチンを示す。
【図46】「入力IV」のサブルーチンを示す。
【図47】「露出制御」のサブルーチンを示す。
【図48】「積分」のサブルーチンを示す。
【図49】「表示選択」のサブルーチンを示す。
【図50】「表示選択」のサブルーチンを示す。
【図51】「露出補正」のサブルーチンを示す。
【図52】送受信機TXのマイコン(μC3)及び送受
信機RXのマイコン(μC4)の制御を説明するフロー
チャートで、(a)はマイコン(μC3)の制御フロ
ー、(b)はマイコン(μC4)の制御フローである。
【図53】図9に示すCCD/モニター回路の変形例を
示す図である。
【図54】CCD430の撮像素子とR,G,Bフィル
ターの配列を示す図である。
【図55】カラーモニター470のR,G,Bフィルタ
ーの配列を示す図である。
【図56】フィルムサイズを示す図である。
【図57】光学ファインダとモニターを別設した実施例
を示す内部構造図で、図8に対応する。
【図58】図35の実施例におけるモニター付きカメラ
の後方斜視図で、図3に対応する。
【符号の説明】
1 マイコン(μC1) 2 視線検出回路 3 接眼検知回路 4 AF回路 5 巻上げ回路 6 フィルム感度読取装置 7 LEMI 8 LEMII 9 測光回路 10 CCD/モニター回路 11 インバータ 12,13 エンコーダ 14 AND回路 15 電源 18 撮影画面 19 視線検出エリア枠 191,192 枠 ARN(N=1〜16) 視線エリア AF1〜AF5 AFエリア 20 カメラ本体 21 撮影レンズ部 211 撮影レンズ 22 レリーズボタン 23 スライダ(スイッチSDPA/M) 24 ボディ表示部 25 表示操作部材(スイッチSDPI) 26 メモリ変更スイッチ(スイッチSDPUP) 27 プレビュースイッチ(スイッチSPV) 28 ファインダ 29 接眼センサ 30 視線操作部材(スイッチSSDI) 32 フラッシュ発光回路 33 前ダイヤル 34 後ダイヤル 35 色補正スイッチ 36,37 露出変更スイッチ 38 露出モード変更スイッチ 39,141 送受信回路 40 ペリクルミラー 41 微小光学系 42 ハーフミラー 43 CCD(撮像手段) 44 AFセンサ 45 測光センサ 46 フォーカルプレーンシャッター 47,145 モニター 51 ペンタプリズム 100 マイコン(μC2) 101,147 タイミング制御回路 102 色分離回路 103 スイッチャー 104 A/D変換回路 105 アダーI回路 106 RGBメモリ 107 表示データ作成回路 108 キャラクタメモリ 109 アダーII回路 110 画像メモリ 111,112 表示メモリ 113 セレクタ 114,144 表示制御回路 115,116 相関用メモリ 117 相関演算回路 118 D・AGC回路 120 色変換回路 121,122 露出補正回路 123 加減算回路 130 マイコン(μC3) 131 メモリA 132 メモリB 140 マイコン(μC4) 141 メモリC 142 メモリD AR1C〜AR15C 測光回路 SPC1〜SPC15 測光素子 TX 送受信機 T1 スイッチ T2 アンテナ RX 送受信機(モニター装置) R1 電源スイッチ R2 レリーズボタン R3 露出モード変更スイッチ R4,R5 アップ/ダウンスイッチ R6 プレビュースイッチ R7,R10 露出変更スイッチ R8 カラー液晶表示部 R9 アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 克則 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 大森 滋人 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを備えたカメラ本体とモニタ
    ー装置とからなるカメラシステムであって、上記カメラ
    本体は、露出動作を制御する露出制御手段と、この露出
    制御を受けて上記撮影レンズを通過した被写体光像を撮
    像する撮像手段と、上記撮像手段で撮像される被写体の
    画像信号を取り込む記憶手段と、上記画像信号の上記モ
    ニター装置への送信を行う第1の伝送手段とを備え、上
    記モニター装置は、プレビュー指示部材と、上記プレビ
    ュー指示データの上記カメラ本体への伝送を行う第2の
    伝送手段と、上記第1の伝送手段から伝送された画像信
    号の表示を行う表示部とを備えてなり、上記カメラ本体
    は、上記プレビュー指示データを受けて露出制御を行
    い、このとき得られた画像信号を上記モニター装置へ伝
    送するようになされていることを特徴とするカメラシス
    テム。
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