JP3421993B2 - モニター付きカメラ - Google Patents
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Description
被写体光像を撮像するカメラに係り、特に撮影画面をモ
ニターする電子ビューファインダ等の表示器(モニタ
ー)を設けたカメラに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、カメラに電子ビューファインダを
付設し、撮影前の準備段階で画像を一旦記憶しておき、
指示で記憶画像を電子ビューファインダに表示したり、
撮影時の画像を一旦記憶しておき、撮影直後に記憶画像
を電子ビューファインダに静止画表示するようにして撮
影タイミングや構図の確認等を可能にするなど撮影者の
便に供するようにしたものが提案されている(特開昭6
3−284527号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63−28
4527号公報記載のカメラは、撮影前の準備段階で画
像を一旦記憶するRAMと、撮影時の画像を記憶するR
AMとがそれぞれ設けられており、撮影者の操作の種類
に基づいて使用されるRAMが切り替えられるようにな
っている。しかしながら、同公報記載のカメラは二つの
RAMを有しながら、それらは段階の異なる二つの画像
を記憶するために使用されているだけで、その他の利用
方法についての認識はない。 【0004】本発明は、複数の記憶手段の記憶領域を有
効に利用することによって、表示画像の切り替えが遅滞
なく行えるカメラを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
撮影レンズを通過した被写体光像を撮影するカメラにお
いて、撮影レンズを通過した被写体光像を撮像する撮像
手段と、撮像手段で繰り返し撮影されている被写体の画
像信号を順次取り込み、記憶されている画像信号を取り
込まれた画像信号に更新する動作を繰り返す第1の記憶
手段と、撮像手段で撮像される被写体の画像信号を取り
込んで保持する記憶手段であって、第1の記憶手段とは
別に設けられる第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記
憶されている画像信号に基づいて映像が表示可能な表示
手段と、手動操作部材と、撮影終了後の任意の時点にお
いて手動操作部材を操作することにより第2の記憶手段
に記憶された画像信号を第1の記憶手段を介して表示手
段に導いて表示させる表示制御手段とを備えたカメラに
おいて、第1の記憶手段は第1の記憶領域と第2の記憶
領域とを有し、第2の記憶手段に記憶された画像信号を
第1の記憶領域と第2の記憶領域とに交互に取り込み、
表示手段に導いて表示させる構成を備えたことを特徴と
する。 【0006】 【0007】 【作用】請求項1記載の発明によれば、撮像手段で繰り
返し撮影されている被写体の画像信号は第1の記憶手段
に順次取り込まれ、記憶されている画像信号を取り込ま
れた画像信号に更新する動作が繰り返される。また、撮
像手段で撮像される被写体の画像信号は、第1の記憶手
段とは別に設けられる第2の記憶手段に取り込まれて保
持される。第2の記憶手段に取り込まれた画像信号は第
1の記憶手段を介して表示される。 【0008】そして、第1の記憶手段は第1の記憶領域
と第2の記憶領域とを備え、第2の記憶手段に記憶され
た画像信号を第1の記憶領域と第2の記憶領域とに交互
に取り込み、表示手段に導いて表示することができる。 【0009】 【0010】 【0011】 【実施例】図2〜図4は、本発明が適用されるカメラの
外部構成を示し、図2は前方斜視図、図3は後方斜視
図、図4はグリップ部GPの拡大図である。 【0012】本カメラは、カメラ本体20と、一体式あ
るいは交換可能な撮影レンズ部21とから構成されてい
る。また、カメラ本体20の左右一方側で、撮影時に撮
影者が把持する位置にはグリップ部GPが形成されてい
る。 【0013】カメラ本体20側の上面部には各種の操作
部材やその他の部材が配設されている。22はレリーズ
ボタンで、1段目の押し込みで後述の撮影準備のための
スイッチS1がオンして測光、露出演算及びAFなどの
各動作が開始され、2段目の押し込みで後述のレリーズ
のためのスイッチS2がオンして露出制御動作が開始さ
れる。23は後述する自動静止画モードと手動静止画モ
ードとを切換指示するためのスライダで、このスライダ
23が、例えば左側の位置(図2では中央位置)にある
ときは自動静止画モードになり、反対側の位置にあると
きは手動静止画モードとなる。24は液晶パネル等から
成るボディ表示部で、シャッタスピードや絞り値等を表
示するものである。25はカメラ本体20内の画像メモ
リ110(図6参照)に記憶された表示データを、後述
するカラー液晶パネル等からなるモニター47(図6参
照)に表示させるための指示信号を出力する表示操作部
材である。26はカメラ本体20内の表示メモリ11
1,112に記憶されている画像信号を変更するときに
操作されるメモリ変更スイッチである。また、カメラ本
体20の頭部には必要に応じてフラッシュ(不図示)が
装着可能な接続構造になっている。 【0014】撮影レンズ部21の外部適所にはプレビュ
ースイッチ27が設けられている。このプレビュースイ
ッチ27は制御絞り値に設定されている絞りを通過して
撮像された被写体像を上記モニター47に表示させるた
めの操作部材でる。 【0015】図3に示すように、カメラ本体20の裏面
部の上部には、モニター47としてのファインダ28が
設けられている。このファインダ28に近接する位置に
はLED等の発光素子291とSPC(シリコンフォト
セル)等の受光素子292とが隣接配置されてなる接眼
センサ29が設けられている。この接眼センサ29は、
撮影者がファインダを覗いているか否かを検知するもの
で、発光素子291からの投光光がファインダを覗いた
撮影者の顔面で反射して受光素子292で受光されるこ
とにより接眼検知が行えるようになっている。 【0016】30は、後述する視線検出回路2で検知さ
れた撮影者の視線、すなわち画角内の視線エリアを設定
(セット)、リセットする視線操作部材である。 【0017】グリップ部GPの外部は弾力性を有するラ
バーからなるカバー31で覆われ、図4に示すようにグ
リップ部GPの内部には互いに絶縁された導電パターン
311と312とが対向配設されている。上記ラバー3
1と導電パターン311,312との間には、導電ゴム
(不図示)が配置されている。そして、グリップ部GP
の外部カバー31をカメラを把持すべく手で押さえるこ
とによって導電パターン311と312とが導電ゴムを
介して導通するように構成されている。この構成によ
り、グリップ部GPは、グリップスイッチSGとして機
能するようになっている。 【0018】図5は、撮影レンズ211及びカメラ本体
20内の光学系に関連する内部構造を示す図である。 【0019】カメラ本体20内には、撮影レンズ211
の光軸L1に対してアップダウン可能なミラー40が配
置されている。このミラー40はハーフミラーで極薄の
ペリクルミラーからなり、撮影レンズ211を通過した
光束の一部をレンズ等の微小光学系41、ハーフミラー
42を経てエリアセンサとしてのCCD43、AFセン
サ44及び測光センサ45に導くものである。また、こ
のミラー40は、レリーズ前段においては、図のように
光軸L1上に位置し、レリーズ時には上方に退避して撮
影レンズ211を通過した光像を、後方のフォーカルプ
レーンシャッタ46及びフィルム等の記録媒体(不図
示)に導くようにしている。なお、ミラー40は固定式
でもよい。 【0020】CCD43はマトリクス状に配列された固
体撮像素子から成り、前面にはR,G,Bの色フィルタ
ーが対応して配設され、ハーフミラー42を通過した光
像をカラー撮像するものである。 【0021】AFセンサ44はAFセンサモジュールで
構成され、例えば位相差検出方式を用いて焦点検出を行
うものである。測光センサ45は集光レンズ451を通
過した光束から被写体輝度を測定するものである。AF
センサ44及び測光センサ45のAFエリア、AEエリ
ア構造については、視線検出回路2を説明した後で説明
する。 【0022】モニター47は二次元のカラーLCD等か
らなり、CCD43で撮像された画像、あるいは後述の
画像メモリ110の記憶画像を表示するものである。こ
のモニター47は、上記画像表示の他に、所要のマーク
やシャッタスピードTv,絞り値Av等の撮影条件等を
スーパーインポーズで表示可能にしている。471はモ
ニター47の光源用としてのバックライトである。49
は接眼レンズで、上記モニター47に表示された画像を
ファインダ28から観察可能にするものである。 【0023】また、光学部材48は視線検出のための測
定用スポット光を反射するとともにモニター47からの
画像光を透過する面481を有している。 【0024】視線検出回路2はファインダ28を覗いた
撮影者の視線位置を検知するためのもので、内部に赤外
LED、往復路での光路切換用ハーフミラー及び後述の
視線エリアAR1〜AR16に分割形成されてなる赤外
エリアセンサから構成されている。赤外線を用いるの
は、太陽光の影響を排除するためである。視線検出は、
赤外LEDから照射された光がファインダ28を覗いて
いる撮影者眼で反射して帰来し、赤外エリアセンサのど
の視線エリアで受光されたかによって判断するようにし
たものである。例えば第1プルキンエ像を用いて、ある
いは第1プルキンエ像と第4プルキンエ像とを用いて行
う公知の視線検出方法、また公知の他の方法を採用した
ものでもよい。 【0025】図7は、視線エリア及び視線エリアに対す
るAFセンサ44、測光センサ45のエリアの対応位置
関係を示すもので、18は撮影画面を示す枠、19は視
線検出エリア枠である。 【0026】同図に示すように、視線検出エリア枠19
は視線の検出が可能な範囲を示すためのもので、撮影画
面枠18内の略中央に、面積比で1/2に相当し、更に
その中を3行5列に均等分割された視線エリアが形成さ
れてなるものである。従って、視線検出は第1〜第15
(AR1〜AR15)の合計15個の視線エリアのいず
れのエリアで撮影者眼からの反射光が受光されたかを判
断することにより行われる。また、エリアAR16は視
線検出エリア枠19外のエリアである。 【0027】焦点検出のためのAFセンサ44のエリア
AF1〜AF5は上記視線エリアの第2行目のAR6〜
AR10に対応する位置になるように配設され、中央の
AFエリアのみが横向きに形成されている。測光のため
の測光センサ45のエリアAE1〜AE15(不図示)
は上記エリアAR1〜AR15に対応する位置になるよ
うに形成されている。 【0028】図8は、モニター47が表示可能なマーク
等を示す図である。視線検出エリア枠19及び各視線エ
リアAR1〜AR16の枠が表示しうるようになってい
る。また、視線検出エリア枠19外の下部にはTvを表
示するための4桁分、Avを表示するための2桁分の表
示領域が設けてある。 【0029】図9は、視線検出エリア枠19がモニター
47で表示された状態を示す図、図10は視線エリアが
モニター47に表示された状態を示す図である。すなわ
ち、視線検出結果に基づいて図9の如く視線検出エリア
枠19が表示されたり、図10の如く検出されたエリア
ARを示す枠が表示されたりする。なお、図10におい
て、視線検出回路2で現に検出されているエリアARは
破線枠191で点滅表示され、検出されたエリアARの
内から視線操作部材30で手動設定されたエリアARは
実線枠192で点灯表示される。両エリアARが重なっ
た状態では、例えば点滅表示される。そして、AF,A
E処理は、この実線枠192のエリアARに対して行な
われる。 【0030】第1図は、本発明に係るモニター付きカメ
ラの回路ブロック図である。 【0031】図において、1はマイクロコンピュータ
(以下、マイコン(μC1)という)で、各種のスイッ
チ、操作部材からの信号及びCCD43で撮像された画
像信号を取り込むとともに、内部のROM(不図示)に
予め書き込まれたプログラムに基づいて各種演算及びカ
メラ全体のシーケンス制御を行うものである。 【0032】電源15は電池等からなり、電圧Voで所
要の回路部に電源供給するものである。電源15とマイ
コン(μC1)1間には、整流用ダイオードD1及びバ
ックアップ用のコンデンサC1が介設されている。ま
た、スイッチQ1は、例えばCMOSトランジスタで、
後述するようにマイコン(μC1)1からの制御信号に
基づいてオンオフされ、このオンオフにより電圧V1で
所要の回路部に電源供給する。 【0033】接眼検知回路3は上述した接眼検知センサ
29を有する。焦点検出回路4(図中、AFで示す)は
AFセンサ44で得られた信号に基づいて各AFエリア
についての焦点検出を行って、検出データをマイコン
(μC1)1に出力する。巻上げ回路5はレリーズに同
期してフィルムの巻上げ及び撮影のための機構のチャー
ジ(初期位置へのリセット)を行う。フィルム感度読取
回路6(図中、DXで示す)はフィルムを装填するパト
ローネ表面に付されたフィルム感度データを光学的、磁
気的手段等を用いて読み取る。LEMI7は焦点検出用
のレンズ駆動回路、LEMII8は像振れ補正用のレンズ
駆動回路で、これらはカメラ本体20と撮影レンズ21
1のマウント部を通してレンズ駆動を行う。測光回路9
は測光センサ45からの検出信号に基づいて各AEエリ
アについての測光データを求め、マイコン(μC1)1
に出力する。 【0034】CCD/モニター回路10はCCD43、
このCCD43で撮像された画像信号に処理を施すマイ
コン(μC2)100、処理画像を記憶するメモリ及び
カラー表示するモニター47を備えてなるもので、詳細
は後述する。 【0035】インバータ11(図中、INVで示す)は
モニター47がLCDである場合に、バックライト47
1に交流電圧を供給すべく、直流電圧V1を所要レベル
の交流電圧に変換するるDC−ACインバータである。
エンコーダ12(図中、DVで示す)は撮影レンズ部2
1の静止側と回転側に対面配置された、例えば位置をコ
ード化したビットマーク部材とこのビットマーク部材の
各ビットの情報を読み取る読み取り部材とから構成さ
れ、レンズ繰り出し量に応じた距離情報をコードデータ
として出力する。エンコーダ13(図中、fで示す)は
撮影レンズ部21の静止側と焦点調整レンズ側に対面配
置された、上記同様のビットマーク部材と読み取り部材
とから構成され、焦点距離に応じたコードデータとして
出力する。AND回路14は両入力端子にスイッチS1
とグリップスイッチSGRとが接続され、出力側はマイコ
ン(μC1)1の割込み端子INTに接続されている。 【0036】次に、各種スイッチ類について説明する。 【0037】スイッチS1はレリーズボタン22の1段
目の押し込みで撮影準備のためのAE及びAF演算等の
各動作を開始させるスイッチである。 【0038】スイッチS2はレリーズボタン22の2段
目の押し込みでレリーズのための露出制御動作を開始さ
せるスイッチである。 【0039】スイッチSDPA/Mは自動静止画モードと手
動静止画モードとを切り換えるスイッチで、図2のスラ
イダ23に対応するものである。自動静止画モードは単
写撮影時において、モニター表示を動画から撮影終了後
に自動的に静止画に切り換えるものである。手動静止画
モードは撮影時の画像をCCD43で撮像して一旦画像
メモリ110に記憶し、撮影終了後に手動操作によって
記憶されている画像を静止画で表示するようにしたもの
である。 【0040】スイッチSDPIは撮影時に画像メモリ11
0に記憶した画像を静止画表示させるためのスイッチ
で、図2の表示操作部材25に対応するものである。 【0041】スイッチSPVは制御絞り値に設定されてい
る絞りを通過して撮像された画像をモニター表示させる
スイッチで、図2のプレビュースイッチ27に対応する
ものである。 【0042】スイッチSSDIは視線検出回路2で検知さ
れた視線エリアを設定(セット)、リセットするスイッ
チで、図3の視線操作部材30に対応するものである。 【0043】スイッチSDPUPは表示メモリの画像を順次
変更するスイッチで、図2のメモリ変更スイッチ26に
対応するものである。 【0044】次に、図6は、CCD/モニター回路10
の回路構成図である。 【0045】CCD/モニター回路10はマイコン(μ
C2)100を内蔵している。マイコン(μC2)10
0は、CCD/モニター回路10の各回路部へ指令信号
や制御信号を出力するとともに、本体側のマイコン(μ
C1)1からの指令を受けて適宜データ交信を行うもの
である。 【0046】前記したCCD43は、例えば400×6
00(=24万)個の素子がマトリクス状に配列して構
成されているものである。 【0047】タイミング制御回路101はマイコン(μ
C2)100からの制御を受けてタイミングパルスaを
所要の回路部に出力するものである。色分離回路102
はCCD43から読み出された撮像信号からR,G,B
各色の画像信号に分離抽出するものである。スイッチャ
ー103は各色の画像信号を上記タイミング信号aに基
づいてA/D変換回路104に選択的に出力するもので
ある。A/D変換回路104は入力されたアナログ画像
信号をデジタル信号に変換するものである。 【0048】アダーI回路105はA/D変換回路10
4の出力信号とRGBメモリ106からの信号とを、後
述するように加算して再度RGBメモリ106に出力す
るものである。なお、アダーI回路105は、必要に応
じてA/D変換回路104の出力信号に上記加算を行な
うことなく、直接RGBメモリ106に出力しうるよう
になっている。RGBメモリ106はD−RAM等から
なり、アダーI回路105からの出力画像信号を記憶す
る。表示データ作成回路107はRGBメモリ106に
記憶されている画像信号からモニター47に表示可能な
画像信号に画像処理する。キャラクタメモリ108はモ
ニター47に表示される文字、枠や視線エリアマーク等
のキャラクタを記憶しているもので、マイコン(μC
2)100からの指示に従って指定されたキャラクタ信
号を出力する。アダーII回路109は表示データ作成回
路107からの画像信号とキャラクタメモリ108から
のキャラクタ信号とを加算して出力する。 【0049】画像メモリ110は表示用の撮像画像を記
憶するもので、S−RAMなどからなり、1画面6万画
素(バイト)で複数枚の画像が記憶可能な容量を有す
る。表示メモリ111,112はSRAM等からなり、
6万バイトの記憶容量を有するS−RAM等からなり、
モニター47に表示する画像を一時的に記憶するもので
ある。表示される画像は、表示の途切れを防ぐべく表示
メモリ111,112に交互に取り込まれるようになっ
ている。取り込まれた画像は所定速度で繰返し読み出さ
れてモニター47に導かれる。セレクタ113は表示デ
ータ作成回路107で作成された画像と予め取り込まれ
た撮影時の画像とを切り換えてモニター表示させるもの
である。表示制御回路114は表示メモリ111,11
2から出力される画像信号に基づいてモニター47へ作
動信号を生成するものである。 【0050】相関用メモリ115、相関用メモリ116
はD−RAMからなり、撮像された画像の内、特定部
分、例えば中央付近の画像を記憶する。相関演算回路1
17は上記相関用メモリ115、相関用メモリ116か
らの画像信号を受けて、両画像について相関演算を実行
して振れ量を算出し、得られた振れ量に基づいてLEM
II8を駆動して振れ補正をするものである。D・AGC
回路118は制御信号eにより設定されるゲインで、入
力信号をデジタル的に増幅するデジタルゲインコントロ
ーラである。 【0051】次に、動作について説明する。最初にマイ
コン(μC1)1による制御動作について図11〜図1
9を用いて説明する。 【0052】先ず、各種フラグについて説明する。表1
は各フラグのセット、リセット状態の内容を示してい
る。 【0053】 【表1】 【0054】接眼フラグSGRFは接眼検知を行なった
かどうかを示す。 【0055】タイマフラグTMFは接眼検知で、視線エ
リアが検出できないときに、所定時間でリセットされ
る。 【0056】エリアリセットフラグRSTFは指定した
エリアをキャンセル(リセット)したときにセットされ
る。 【0057】エリアフラグARFはエリアを指定したと
きにセットされる。 【0058】合焦フラグAFEFは合焦したときにセッ
トされる。 【0059】フラグ表示IFは表示メモリ111,11
2が使用されているときにセットされる。 【0060】フラグ静止画Fは静止画モードであるとき
にセットされる。 【0061】フラグ静止画IFは表示メモリ111,1
12の入出力の制御フラグである。 【0062】図11は、スイッチS1あるいはグリップ
スイッチSGがオンされた時に実行される割込ルーチン
である。 【0063】割込みが掛かると、マイコン(μC1)1
は全フラグをリセットし、かつ、このフローチャートへ
の割込みを禁止する(#2,#4)。続いて、この割込
みがスイッチS1のオンにより生じたのかどうかが判別
される(#6)。スイッチS1がオンであれば、「S1O
N」のサブルーチンへ移行し、オンでなければ、「接
眼」のサブルーチンへ移行する(#8,#10)。続い
て、CCD/モニター回路10等への電源供給を停止す
べく、トランジスタQ1がオフにされ、更にこのフロー
チャートへの割込みが許可された後、停止される(#1
2〜#16)。 【0064】図12は、上記「接眼」のサブルーチンを
示す。 【0065】先ず、接眼フラグSGRFより、接眼検出
が行なわれたかどうかが判断される(#30)。 【0066】接眼検出が行なわれていないときは、計時
のためのカウント値Nを“0”に戻し、更に接眼検出の
ためのこのフローチャートを実行したことを示す接眼フ
ラグSGRFがセットされる(#32.#34)。次い
で、マイコン(μC1)1は接眼センサ29の発光素子
291を10msecだけオンさせ、その間、受光素子
292からのデータを入力する(#36,#38)。そ
して、受光データ有りかどうかが判別され(#40)、
受光データ無しであれば、カウント値Nがインクリメン
トされ、次いで、N=KNかどうかが判別される(#4
2,#44)。N=KNであれば、2秒間経過したとし
て、接眼フラグSGRFをリセットして(#46)、リ
ターンする。一方、N=KNでなければ、#36に戻
る。 【0067】#40で受光データ有りのときは、撮影者
がファインダ28を覗いていると判断して、トランジス
タQ1がオンされ、各種回路に電源供給が行なわれる
(#48)。そして、測光回路9の安定待ちのために1
0msecだけ待機した後、測光データが取り込まれる
(#50,#52)。取り込まれた測光データは、デー
タ出力Iを行なってCCD/モニター回路10へ出力さ
れ(#54)、この測光データに基づいて、仮焦点検出
AF1が実行される(#56)。続いて、マイコン(μ
C1)1は上記測光データに基づいて設定される時間だ
けCCD43の積分動作を行わせ、次いで得られた測定
データを取り込む。そして、#52における測光データ
から露出演算が行なわれる(#58〜#62)。また、
この時、1回目の積分が終了したことを示す信号がCC
D/モニター回路10からマイコン(μC1)1に出力
される。露出演算が終了すると、100msecだけ待
機する(#64)。 【0068】なお、上記#56におけるAF1は視線検
出あるいは手動によりAFエリアを設定する前段とし
て、適当なAFエリアに対してピント合わせをしておく
ことを目的とするもので、前記エリアAF1〜AF5の
焦点検出結果をAF回路4から入力し、所定のエリア設
定アルゴリズムに基づいて撮影レンズ201を駆動する
ことにより行なわれる。このエリア設定アルゴリズム
は、例えば最近接の被写体にピントを合わすようにした
ものでもよい。 【0069】図13は、上記「露出演算」のサブルーチ
ンを示す。 【0070】露出演算では、先ず、フィルム感度読取装
置6により装填フィルムの感度SVが読み取られる(#
90)。これに、撮影レンズ部21内のROMに書き込
まれているレンズの開放F値(AVo)及び得られた測
光値BVとを用いて、所定のプログラム線図によりシャ
ッタスピードTvと絞り値Avとが演算される(#9
2)。そして、演算結果はデータ出力IIを行ってCCD
/モニター回路10に出力される(#94)。 【0071】なお、表2は各種データの出力方式を示す
ものである。 【0072】 【表2】【0073】図12に戻って、次に、#66で視線検出
が行なわれる。 【0074】この「視線検出」は図14のサブルーチン
に示している。 【0075】視線検出では、先ず視線検出回路2内の発
光部(赤外LED)が10msecだけオンされ、この
発光光がファインダ28を覗いている撮影者眼で反射し
て赤外エリアセンサで受光されたとみなして、その受光
データが取り込まれる(#100,#102)。取り込
まれたデータから撮影者眼が見ている視線エリアが検出
され、検出された視線エリアがエリアARN(N=1〜
16)として取り込まれる(#104)。 【0076】次に、エリアARNがエリアAR16かど
うかが判別される(#106)。エリアAR16であれ
ば、検出エリア内ではないのでエリアが検出できなかっ
たとして、その間の時間を計時するためのタイマフラグ
TMFがセットされているかどうかが判別され(#10
8)、セットされていなければ、タイマTARがリセット
スタートされた後、タイマフラグTMFがセットされる
(#110,#112)。 【0077】#108で、タイマフラグTMFがセット
されているときは、タイマTAR動作を継続させるべく、
そのまま#114に移行する。#114では、タイマT
ARが5秒を計時したかどうかが判別され、5秒経過前で
あればリターンし、5秒経過すれば視線検出エリア枠1
9を表示するためのデータがセットされてリターンする
(#116)。 【0078】一方、#106で、検出されたエリアがエ
リアAR16でなければ、タイマフラグTMFがリセッ
トされ、次いで視線検出エリア枠19を表示するための
データがリセットされる。 【0079】続いて、#122では、視線検出されたエ
リアARNを設定、あるいはリセットするためのスイッ
チSSDIがオフからオンにされたかどうかが判別され
る。オフからオンにされていなければ、表示用のデータ
がCCD/モニター回路10へ出力IIIにて出力されて
(#134)、リターンする。オフからオンにされたの
であれば、続いてエリアリセットフラグRSTFがセッ
トされているかどうかが判別される(#124)。エリ
アリセットフラグRSTFがセットされているときは、
このフラグがリセットされ、次いで現検出エリアARN
が設定エリアLARNとしてセットされ、かつエリア設
定を示すエリアフラグARFがセットされた後、これら
のデータがCCD/モニター回路10へ出力IIIにて出
力されて(#126〜#134)、リターンする。 【0080】一方、#124で、エリアリセットフラグ
RSTFがセットされていないときは、設定エリアLA
RNと現検出エリアARNとが等しいかどうかが判別さ
れる(#128)。両エリアが等しければ、スイッチS
SDIが、指定しているエリアLARNをキャンセルすべ
く操作されたと判断して、エリアリセットフラグRST
Fがセットされ、次いで電源オン時に表示される視線検
出エリア枠19の表示のためのデータがセットされ、更
に視線エリアがリセットされたとしてエリアフラグAR
Fがリセットされた後、上記データがCCD/モニター
回路10へ出力IIIにて出力されて(#136〜#13
4)、リターンする。#128で、設定エリアLARN
と現検出エリアARNとが等しくなければ、スイッチS
SDIがエリア設定のために操作されたとして、#130
以下の処理が実行されて、リターンする。 【0081】続いて、「AF/AE」のサブルーチンを
図15を用いて説明する。 【0082】このサブルーチンでは、先ず、スイッチS
SDI(視線操作部材30)の操作に基づいてエリアフラ
グARFがセットされていないかどうかが判別される
(#150)。 【0083】エリアフラグARFがセットされていない
と、次に、エリアリセットフラグRSTFがセットされ
ているかどうかが判別される(#152)。エリアリセ
ットフラグRSTFがセットされているときは、AF,
AE処理をどのエリアARNに対して行なえばよいかが
分からないので、次回にエリアARが設定されるまでA
F/AEをロックすべく#154〜#158をスキップ
し、合焦を示す合焦フラグAFEFをリセットして(#
160)、リターンする。#152で、エリアリセット
フラグRSTFがセットされていないときは、電源オン
から一度もエリアARが設定されていない状態であり、
この場合にはいつでも様々な被写体にAF,AE処理が
行なえるようにAF/AEロックをしない方が良いと考
え、前記したAF1の仮焦点検出を繰返し行なって(コ
ンティニュアスAF)、その都度、測光値BVを取り込
み、更に露出演算を行なった後、合焦を示す合焦フラグ
AFEFをリセットして(#160)、リターンする。 【0084】一方、#150で、スイッチSSDI(視線
操作部材30)によりエリアフラグARFがセットされ
ていると、次に、一度合焦したことを示す合焦フラグA
FEFがセットされているかどうかが判別され(#16
2)、セットされておれば、すなわち一旦合焦すれば、
再度焦点検出を行なうことなく(ワンショットAF)、
リターンする。セットされていなければ、焦点検出が行
なわれ、その結果に基づいて合焦か否かが判断される
(#164,#166)。合焦でなければ、焦点検出の
結果に基づいて撮影レンズ201が駆動され(#16
8)、再度、#164に戻る。そして、#166で、合
焦と判断されると、合焦したことを示す合焦フラグAF
EFがセットされ、次いで測光が行なわれて(#17
0,#172)、リターンする。 【0085】ここで、上記「焦点検出」のサブルーチン
について、図16を用いて、上記「測光」のサブルーチ
ンについて、図17を用いて、それぞれ説明する。 【0086】焦点検出では、先ず、設定されたエリアA
RNに対応するエリアAFにおけるデフォーカス量DF
Nが算出される(#180)。表3は、このときの視線
検出エリアとAFエリアとの対応関係を示すものであ
る。 【0087】 【表3】 【0088】続いて、CCD/モニター回路10から全
エリアのAFの色補正データを含むデータが取り込まれ
(#182)、次いでデフォーカス量DFが所定値DF
K1未満かどうかが判定される(#184)。デフォーカ
ス量DFが所定値DFK1未満であれば、エリアARNに
対応する色補正データがΔDFに置き換えられ、更に、
DFN=DFN+ΔDFなる演算が施されて(#188,
#190)、リターンする。逆に、デフォーカス量DF
が所定値DFK1以上の場合は、補正量を“0”として
(#186)、#190の演算が行なわれる。 【0089】なお、上記補正値ΔDFによる補正におい
ては、例えばその値が500μm程度とかなり大で、C
CD43上での像が大きくぼけている場合には、色のに
じみにより正確な色データが出ないことを考慮して補正
をしないようにするものである(#186)。 【0090】次に測光について説明する。表4は検出さ
れた視線エリアと測光データとの関係を示す表である。 【0091】 【表4】【0092】測光では、先ず、レンズ繰出量に基づいて
被写体距離DVが算出され、更に焦点距離fが取り込ま
れ、これら上記被写体距離DVと焦点距離fとから像倍
率βが算出される(#200〜#204)。そして、得
られた像倍率βが所定値KB以上かどうかが判別される
(#206)。像倍率βが所定値KB以上であれば、上
記表4の「測光A」に基づいてARエリアの測光データ
がCCD/モニター回路10から出力され、それらの平
均値が算出される(#208,#212)。逆に、像倍
率βが所定値KB未満であれば、表4の「測光B」に基
づいて、前記同様にARエリアに対する測光データが出
力され、この測光データから露出演算が実行される(#
210,#212)。なお、上記において、像倍率βが
小さいときには、複数のエリアの測光データを平均する
ことで、風景等の全体を好適に撮影しえるようにしてい
る。 【0093】図12に戻り、AF/AEの処理が実行さ
れた後、スイッチS1がオンされているかどうかが判別
される(#70)。スイッチS1がオンされていれば、
「S1ON」のサブルーチンが実行されて(#80)、
#66に進む。逆に、スイッチS1がオンされていなけ
れば、スイッチSPVがオフからオンになっているかかど
うかが判別される(#72)。スイッチSPVがオフから
オンされたのであれば、「プレビュー」のサブルーチン
が実行され(#74)、そうでなければ、画像メモリ1
10に記憶されている画像をモニター47に表示するた
めのスイッチSDPIがオフからオンになったかどうかが
判別される(#76)。ここで、スイッチSDPIがオフ
からオンになれば、このスイッチデータをCCD/モニ
ター回路10に出力(データ出力IV)して(#78)、
#66に進む。いずれのスイッチも操作されないとき
は、そのまま、#66に進む。 【0094】次に、「S1ON」のサブルーチンについ
て、図18を用いて説明する。 【0095】先ず、スイッチS1がオンされたときに、
接眼検出を示す接眼フラグSGRFがセットされている
かどうかが判別される(#220)。ここで接眼が検出
されているときは(#220でYES)、CCD/モニ
ター回路10の初期化,AFの初期化等は既に終了して
いるので、上述した視線検出及びAF/AEが行なわれ
る(#222,#224)。 【0096】続いて、スイッチS2がオンされているか
どうかが判別される(#226)。スイッチS2がオン
でなければ、スイッチSPVがオフからオンになったかど
うかが判別される(#252)。スイッチSPVがオフか
らオンされたのであれば、「プレビュー」のサブルーチ
ンが実行され(#254)、そうでなければ、画像メモ
リ110に記憶されている画像をモニター47に表示す
るためのスイッチSDPIがオフからオンになったかどう
かが判別される(#256)。ここで、スイッチSDPI
がオフからオンになれば、このスイッチデータをCCD
/モニター回路10に出力(データ出力IV)して(#2
58)、#260に進む。 【0097】#260では、スイッチS1がオフされた
かどうかが判別され、オフされていなければ、タイマT
Hがリセットスタートされて(#264)、#222に
進む。一方、スイッチS1がオフされていれば、上記タ
イマTHが5秒計時したかどうかの判別が行なわれ(#
262)、経過するまでは、#222に進み、経過すれ
ば、リターンする。なお、#220において、接眼フラ
グSGRFがセットされていなければ、#48(図1
2)に進む。 【0098】#226において、スイッチS2がオンさ
れていると、このスイッチS2オンのデータがCCD/
モニター回路10に出力(データ出力IV)され(#22
8)、一方、CCD/モニター回路10から露出OKの
信号が入力されるのを待つ(#230)。そして、この
露出OK信号が入力されると、求められている絞り値に
応じた絞り制御が行なわれ、次いで、露出スタート信号
がCCD/モニター回路10に出力されて、10mse
cだけ待機する(#232〜#236)。この後、露出
制御、すなわちシャッタスピード制御が行なわれる(#
238)。露出終了後は、フィルムの巻上げ、各機構部
の初期位置へのチャージが行なわれ、開放(チャージ)
された絞りをCCD43での次の積分開始のために絞り
制御すべく割込V信号が出力され、次いで再度AFを行
なうべく合焦フラグAFEFがリセットされる(#24
0〜#244)。 【0099】次いで、連写撮影かどうかが判別され(#
246)、連写撮影であれば、CCD43の積分、演算
動作の終了を示す信号が入力されるのを待ち、演算終了
を示す信号が入力されると(#248)、#224に進
む。このように、連写撮影時に、CCD43の積分、焦
点検出及び測光のための新データを得ることで、動画像
を撮影者に見せることが可能となる。なお、シャッタや
フィルム巻上げ時の衝撃による振れの発生で視線検出精
度が低下することを考慮して、連写撮影時には視線検出
を行なわないようにしている。また、ミラーアップ式の
カメラで、連写撮影中にファインダ28まで光が届かな
いタイプであれば、その間、被写体を見ることができな
いので、視線検出を行なわないようにしてもよい。 【0100】一方、#246で、連写撮影でなければ、
スイッチS1がオフにされるまで待ち(#250)、ス
イッチS1がオフになると、#222に進む。これによ
り、CCD/モニター回路10側では、そのとき撮影さ
れた静止画がスイッチS1オンしている間、モニター4
7に表示される。 【0101】次に、「プレビュー」のサブルーチンを、
図19を用いて説明する。 【0102】先ず、スイッチSPVのスイッチデータがC
CD/モニター回路10に出力(データ出力IV)される
(#280)。次いで、マイコン(μC1)1はCCD
/モニター回路10から露出OK信号が入力されるのを
待つ(#282)。 【0103】そして、露出OK信号が入力されると、制
御絞り値で絞りが制御され、露出スタート信号がCCD
/モニター回路10へ出力される(#284,#28
6)。この後、露出時間分だけ待ち(#288)、シャ
ッタやフィルム送り等のチャージは行われずに、制御し
た絞りのみのチャージが行なわれる(#290)。 【0104】そして、割込V信号が出力され、更に合焦
フラグAFEFがリセットされる(#292,#29
4)。続いて、スイッチSPVのオフからオンへの待機が
行なわれる(#296)。このスイッチ操作が行なわれ
ない限り、CCD/モニター回路10では静止画表示は
行なわれない。スイッチSPVがオフからオンになると、
このスイッチデータがCCD/モニター回路10に出力
(データ出力IV)され、次いで電源保持用タイマTHが
リセットスタートされて(#296でYES〜#30
0)、リターンする。 【0105】次に、図20〜図30は、CCD/モニタ
ー回路10側のシーケンスを示すもので、マイコン(μ
C2)100のフローチャートに基づいて説明する。 【0106】図20は、電源オン等による割込を示すフ
ローチャートである。 【0107】すなわち、電源がマイコン(μC2)10
0に供給されると、先ず、フラグ、レジスタ等の初期リ
セットが行なわれる(S2)。すなわち、変数N=0
に、動画/静止画は動画モードに、表示メモリ111は
入力可且つ出力不可、表示メモリ112は入力不可且つ
出力可となっており、フラグ静止画IF=1にセットさ
れる。そして、CCD43の積分時間TCCDが30ms
ecに初期セットされ、次いで、積分制御が開始される
(S4,S6)。 【0108】この「積分制御」のサブルーチンを、図2
1を用いて説明する。 【0109】先ず、上記積分時間TCCDがタイミング制
御回路101に送出される(S50)。タイミング制御
回路101はこのデータが入力されると、CCD43の
積分動作を開始させ、積分が終了すると、マイコン(μ
C2)100に積分終了信号を出力する(S52)。マ
イコン(μC2)100はこの積分終了信号が入力され
ると、マイコン(μC1)1へこの信号を出力し(S5
4)、更に振れ検出のための相関用メモリ115,相関
用メモリ116を交互に切り換える(S54,S5
6)。この後、画像データの取り込み終了を示すメモリ
終了信号が入力されて(S58)、リターンする。この
メモリ終了信号はタイミング制御回路101から入力さ
れる。 【0110】図22は、「輝度・色のメモリ」のサブル
ーチンを示す。 【0111】これは、CCD43の各ARエリア上での
輝度と色とを記憶するするもので、先ず、エリアを表わ
す変数Nが“1”にセットされ、次いで指定したエリア
ARのデータがRGBメモリ106から読み出され、こ
のデータから予め設定された演算式に基づいて色が算出
されてマイコン(μC2)100内の色メモリC(N)
に記憶される(S70〜S74)。なお、このサブルー
チンで得られたデータはマイコン(μC2)100内の
メモリ部に記憶されるようになっている。続いて、「輝
度算出メモリ」が実行される(S76)。 【0112】この「輝度算出メモリ」のサブルーチン
を、図23を用いて説明する。 【0113】先ず、指定したエリアARのデータがRG
Bメモリ106から読み出され、このデータから当該エ
リアARの平均輝度レベルが算出されてレジスタBRに
記憶される(S100)。次いで、今回の積分時間T
CCDにCCD43の信号の適正レベルBrefと上記平均輝
度レベルとの比が乗算され、乗算結果がメモリT
CCD(N)に記憶される(S102)。また、上記TCCD
×(Bref/BR)の値は対数値TVに変換されてメモリ
TV(N)に記憶される(S104,S106)。 【0114】図22に戻り、S78で、N=15かどう
かが判断される。N=15でなければ、Nをインクリメ
ントして(S80)、S72に戻る。N=15になれ
ば、上記メモリC(1)〜C(15)のデータから各エ
リアの色温度と画面全体の色温度CT(すなわち、光源
の温度)とが算出され、得られた色温度CTと各エリア
の色温度とから、それぞれのエリアの色が算出され、上
記色メモリC(N)に最記憶される(S82〜S8
6)。 【0115】図20に戻って、S10で、タイマフラグ
TMFがセットされているかどうかが判別される。タイ
マフラグTMFがセットされていなければ、タイマの割
込が許可され、次いでこのタイマTINTがリセットスタ
ートされ、更にタイマフラグTMFがセットされて(S
12〜S16)、S18に進む。一方、S10におい
て、タイマフラグTMFがセットされているときは、S
18へスキップする。 【0116】S18では、キャラクタを表わす表示デー
タがキャラクタメモリ108に出力されて一旦記憶さ
れ、次いでアダーII回路109がオンされ、このときタ
イミング制御回路101からの信号により、表示される
画像データと同期して表示メモリ111,表示メモリ1
12の一方に送出される。このキャラクタはモニター4
7画面上で所定位置に表示されることとなる。なお、キ
ャラクタ表示としては、マイコン(μC1)1からの枠
19,191,192、Av/Tv値、選択エリア、視
線エリア等がある。 【0117】続いて、演算終了信号が出力され、更に積
分時間TCCDの演算が行なわれて(S22,S24)、
S6に進む。 【0118】図24は、「TCCD演算」のサブルーチン
を示す。 【0119】ここでは、積分時間TCCDがメモリT
CCD(N)から読み出されて(S120)、リターンす
る。 【0120】図25は、タイマ割込「TINT」のサブル
ーチンを示す。 【0121】このタイマ割込は上記タイマが所定時間、
例えば0.5秒だけ経過すると、実行され、先ず、視線
エリアが設定されておればキャンセルに、リセットであ
れば設定に変更するデータが作成され(S130)、次
いでタイマTINTがリセットスタートされて(S13
2)、リターンする。 【0122】図20において、マイコン(μC1)1か
らの「割込出力I」がかかると、このときの測光データ
BVが取り込まれ、この測光データBVに基づいてCC
D43の積分時間TCCDが演算され(S30,S3
2)、この後、S6の積分制御が行なわれる。次に、マ
イコン(μC1)1からの「割込出力II」がかかると入
力IIのサブルーチンが実行される。 【0123】図26は、「入力II」のサブルーチンを示
す。 【0124】ここでは、先ず、スイッチS2のスイッチ
データが取り込まれる(S140)。そして、このスイ
ッチS2がオフであるかどうかが判別され(S14
2)、オフであれば、後述する変数NCが0にセットさ
れ(S144)、逆にオンであれば、リターンする。 【0125】マイコン(μC1)1からの他の割込み
は、「割込出力III」によるデータ入力(S50)と、
「割込出力IV」による表示指示等の制御のための入力IV
(S60)である。 【0126】次に、この「入力IV」のサブルーチンにつ
いて、図27を用いて説明する。 【0127】先ず、スイッチS2のスイッチデータが取
り込まれ、スイッチS2がオンされているかどうかが判
別される(S150,S152)。スイッチS2がオン
であれば、露出制御が実行される(S154)。 【0128】ここで、「露出制御」のサブルーチンにつ
いて、図28を用いて説明する。先ず、マイコン(μC
1)1から入力された対数値で表わされたシャッタスピ
ードTvが、CCD43の実際の積分時間TCCDに換算
され、次いで露出OK信号が出力される(S220,S
222)。この後、マイコン(μC1)1からの露出ス
タート信号が入力されるのを待ち、この信号が入力され
ると、積分制御が実行されて(S224,S226)、
リターンする。 【0129】ここで、S226の「積分」のサブルーチ
ンを、図29に示す。 【0130】なお、このとき、CCD/モニター回路1
0側では、手振れ(被写体振れ)の検出が行なわれてい
る。露出時間が長いと露光中に振れ検出を複数回行なう
ことになるので、この場合には、上記積分時間TCCDを
所要回数に分割し、その分割時間毎に露出を行なった
後、取り込んだ各画像データをデジタル加算するように
している。 【0131】以下、図29に従って説明すると、先ず、
振れ補正許可信号がレンズ駆動回路LEMII8に出力さ
れる一方、取り込んだレンズの焦点距離fから手振れを
生じる限界のシャッタスピードTf(通常1/f)が算
出され(S240,S242)、次いで、この算出値と
積分時間TCCDとの大小比較が行なわれる(S24
4)。Tf>TCCDであれば、振れを生じる可能性は低
いとして、D・AGC回路118のゲインが“1”に設
定され、このときは振れ補正が禁止されて(S272,
S274)、S266に進む。S266では、積分制御
が行なわれ、振れ補正が禁止され、アダーI回路105
がオフにされて(S266〜S270)、リターンす
る。 【0132】一方、Tf≦TCCDであれば、アダーI回
路105がオンにされる(S246)。このときは、先
ず、2Tf>TCCDかどうかが判別され(S248)、
2Tf>TCCDであれば、振れ量も少ないと見做して、
D・AGC回路118のゲインが“2”に設定され、更
に積分時間が1/2、すなわちTCCD/2に変更されて
(S276,S278)、S264とS266の2回の
積分が行なわれる。そして、積分制御が終了すると、振
れ補正が禁止され、アダーI回路105がオフにされて
(S268,S270)、リターンする。 【0133】S248で、2Tf≦TCCDであれば、続
いて4Tf>TCCDかどうかが判別される(S25
0)。4Tf>TCCDであれば、D・AGC回路118
のゲインが“3”に設定され、更に積分時間が1/3、
すなわちTCCD/3に変更されて(S258,S26
0)、S263、S264及びS266の3回の積分が
行なわれる。そして、積分制御が終了すると、振れ補正
が禁止され、アダーI回路105がオフにされて(S2
68,S270)、リターンする。 【0134】S250で、4Tf≦TCCDであれば、D
・AGC回路118のゲインが“4”に設定され、更に
積分時間が1/4、すなわちTCCD/4に変更されて
(S252,S254)、S256,S263、S26
4及びS266の4回の積分が行なわれる。積分制御が
終了すると、振れ補正が禁止され、アダーI回路105
がオフにされて(S266〜S270)、リターンする
上記D・AGC回路118で、ゲインコントロールされ
た信号は、積分毎に交互に相関用メモリ115、相関用
メモリ116に入力される。相関演算回路117は両メ
モリから読み出される像信号に対して相関処理を施し、
像のずれ具合を検出するとともに、相関結果をLEMII
8に出力する。LEMII8は入力された相関結果に基づ
いてレンズ補正量を算出して、撮影レンズ211をその
分だけ補正駆動する。 【0135】また、このとき、画像信号は積分毎に加算
されて再度RGBメモリ106に取り込まれるので、結
果として露出時間全体の像が得られるとともに、画像の
輝度もモニター47上で適正となる。 【0136】図27に戻り、S154の露出制御が終了
すると、次に連写モードかどうかが判別される(S15
6)。連写モードであれば、画像メモリ110のアドレ
スを示す変数NCがインクリメントされ、このアドレス
に撮影画像が書き込まれる(S162,S164)。す
なわち、連写モードのときは静止画モードとせず、連写
終了時に撮影した像が見えるように1枚毎の画像を記憶
するようにしている。この後、割込み待ちとなる(S1
70)。一方、S156で、連写モードでなければ、手
動モードかどうかが判別される(S158)。手動モー
ドであれば、静止画モードとせずに動画モードのままと
し、また変数NC=1として、画像メモリ110の同一
アドレスに撮影画像が書き込まれる(S160,S16
4)。一方、手動モードでなければ、すなわち自動モー
ドであれば、静止画モードとすべくフラグ静止画Fがセ
ットされ、表示選択が実行される。 【0137】この「表示選択」のサブルーチンを、第3
0図に示す。 【0138】先ず、フラグ静止画Fがセットされている
かどうかが判別され(S280)、フラグ静止画Fがセ
ットされていると、続いてフラグ表示IFがセットされ
ているかどうかが判別される(S282)。 【0139】フラグ表示IFがセットされていると、こ
のフラグ表示IFがリセットされ、次いで表示メモリ1
12(フロー中、表示メモリIIで示す)が入力可に切り
換えられるとともに、表示メモリ111(フロー中、表
示メモリIで示す)が入力禁止にされ、次いで、これら
表示メモリ111,表示メモリ112へ制御データが出
力されて(S284〜S290)、リターンする。S2
82で、フラグ表示IFがセットされていないときは、
このフラグ表示IFがセットされ、次いで表示メモリ1
11が入力可に切り換えられるとともに、表示メモリ1
12が入力禁止にされ、次いで、これら表示メモリ11
1,表示メモリ112へ制御データが出力されて(S2
92〜S296,S290)、リターンする。 【0140】一方、S280で、フラグ静止画Fがセッ
トされていないときは、フラグ表示IFがセットされて
いるかどうかが判別され(S298)、フラグ表示IF
がセットされていれば、表示出力がIからIIへ、すなわ
ち表示メモリ111から表示メモリ112へ切り換えら
れ(S300)、逆にフラグ表示IFがセットされてい
なければ、表示出力がIIからIへ、すなわち表示メモリ
112から表示メモリ111へ切り換えられる(S30
2)。このように、静止画モードでは表示メモリ111
と表示メモリ112の一方が入力禁止で出力可の状態
に、他方が入力可で出力禁止の状態とされるので、静止
画が表示できるとともに、動画は、表示メモリ111,
112の一方に常に更新して記憶しているため、静止画
からの変更時に直ちに表示が可能となる。 【0141】図27に戻り、S152において、スイッ
チS2がオンでなければ、スイッチSPVがオフからオン
に変化したかどうかが判別され、スイッチSPVがオフか
らオンになったのであれば、フラグ静止画Fがセットさ
れているかどうかが判別される(S172,S17
4)。フラグ静止画Fがセットされていれば、スイッチ
SPVが静止画モードを解除すべく操作されたと判断し
て、このフラグ静止画Fがリセットされ、次いで表示選
択が実行されて(S182,S184)、リターンす
る。S174で、フラグ静止画Fがセットされていない
ときは、プレビュー制御、すなわちCCD43で撮像さ
れた画像をモニター47に表示すべく露出制御が行なわ
れる(S176)。この後、フラグ静止画Fがセットさ
れ、次いで表示選択が実行されて(S178,S18
0)、リターンする。 【0142】S172で、スイッチSPVがオフからオ
ンになったのでなければ、フラグ静止画Fがセットされ
ているかどうかが判別される(S186)。フラグ静止
画Fがセットされていなければ、手動モードの操作で、
このフローに入ったとして、このフラグ静止画Fがセッ
トされ、次いで前記変数NC=0にされ、更にセレクタ
113が制御されることにより、画像メモリ110のア
ドレス“0”(=NC)からの画像信号が表示メモリ1
11または表示メモリ112に導かれ、モニター47に
表示される(S188〜S194)。フラグ静止画Fが
セットされておれば、表示変更アップスイッチS
DPUPがオフからオンになったかどうかが判別される
(S196)。表示変更アップスイッチSDPUPがオ
フからオンであれば、アドレスNCがインクリメントさ
れ、これにより画像メモリ110のアドレスNCからの
画像信号が表示メモリ111または表示メモリ112に
導かれ、モニター47に表示される(S196でYE
S,S198,S194)。 【0143】表示変更アップスイッチSDPUPがオフ
からオンでなければ、手動モードを解除してこのフロー
に入ったとして、先ずフラグ静止画Fがリセットされ、
次いでアドレスNC=0にされ、更にセレクタ113が
制御されることにより、画像メモリ110のアドレス
“0”(=NC)からの画像信号が表示メモリ111ま
たは表示メモリ112に導かれ、モニター47に表示さ
れる(S196でNO,S200〜S204)。この
後、フローはリターンする。 【0144】図31は、図6に示すCCD/モニター回
路10の変形例である。なお、図中、図6と同一番号が
付されたものは同一機能を果たすものである。 【0145】また、図32は、CCD430の撮像素子
とR,G,Bフィルターの配列を示し、図33は、カラ
ーモニター470のR,G,Bフィルターの配列を示
し、図34は、フィルムサイズを示すものである。図3
2、図33において、H1,H2,…はラインを示し、
V1,V2,…はコラムを示す。 【0146】CCD430はラインH方向にRGBの色
順で、コラムV方向に同一色のフィルターが配設され、
28万画素から構成されているものが採用され、また、
モニター470はCCD430と同一のフィルター配列
を有し、7万画素から構成されているものが採用されて
いる。 【0147】撮像画素数は表示画素数に対して4倍であ
る。また、フィルムサイズ(24mm×36mm)とCCD
430の画素ピッチを対比すると、1画素当たりのフィ
ルム面上での寸法は0.056mm四方であり、この寸法
は測光、被写体色の測定に要する細かさを充分に満たし
ている。そこで、CCD430の画素を足し合わしてモ
ニター470の画素数に等しくする。この実施例では、
CCD430の画素4個分を1つの画素として扱う。こ
の場合、フィルム面上では、0.11mm四方となるが、
現行のスポット測光においては、直径5〜7mmの円であ
ることを考慮すれば、同様に充分に細かい。また、振れ
検出においては、AFセンサ44がフィルム上で0.1
mmの分解能であると考えると、フィルム面上での像の移
動はこのAFと同等の像検出性能を得ることが可能とな
る。 【0148】以下、制御方法の概略について説明する。 【0149】CCD430のH1,H2,V1,V2に
関する4つの画素を用いて1画素とし、モニター470
のH1,V1に関する1画素に対応させる。そして、こ
れをR色とする。次のCCD430のH1,H2,V
3,V4に関する4つの画素を用いて1画素とし、モニ
ター470のH1,V2に関する1画素に対応させ、こ
れをB色とする。また、次のCCD430のH1,H
2,V5,V6に関する4つの画素を用いて1画素と
し、モニター470のH1,V3に関する1画素に対応
させ、これをG色とする。ラインH3とH4、H5とH
6、…についても同様にする。そして、CCD430に
対応した画素の出力を用いて、色(温度)、輝度及び振
れ量の検出を行なう。 【0150】上記動作制御は図31中の、特に破線で囲
まれる部分及びマイコン(μC2)100で行なわれ
る。 【0151】すなわち、A/D変換回路1104はタイ
ミング制御回路101からの信号により、CCD430
からの1ライン分の信号を1画素置きにサンプリングす
るものである。例えば、H1ラインの内、V1,V3,
V5,…に対応する画素信号が取り出される。そして、
この1画素置きの画素信号はR,B,Gの順に並んでお
り、かつラインメモリ1106に記憶され、更にアダー
I回路1105にフィードバックされて、コラム方向に
連続する(ここではH2となる)、同一色の画素信号が
加算される。そして、この加算された信号は表示データ
作成回路107で順次表示用信号として作成された後、
画像メモリ110あるいは表示メモリ111,表示メモ
リ112に書き込まれる。 【0152】この場合、CCD430における4つの画
素の内から、2つの画素でもって色に関するデータが抽
出可能であり、上記したように、それらの2画素分のデ
ータを加算しているので、積分時間は、この実施例では
1/2に短縮されることとなる。なお、輝度算出及び色
算出については、マイコン(μC2)100により表示
メモリ111,表示メモリ112の記憶内容を用いて行
なうようにしている。 【0153】かかる構成を採用することにより、RGB
メモリ106がラインメモリ1106で済み、また、表
示メモリ111,112の記憶容量の低減とコストダウ
ンが図れる。また、積分時間が1/2に短縮でき、これ
により露出時間の長い場合にも短いサイクルで動画表示
が可能となるとともに、振れ検出サイクルが速くなり、
相関演算の相関回数の低減が図れる。更に、マイコン
(μC2)100が表示メモリ111,112で輝度、
色算出を行なう分、表示データ作成回路107の処理が
簡素化される。 【0154】なお、CCD430とモニター470のフ
ィルター構成及び画素数の比に応じてタイミング制御回
路101のタイミング信号aを調整し、また積分時間や
メモリ容量を適宜変更すればよい。 【0155】次に、図35は、光学ファインダとモニタ
ー47を別設した実施例を示す内部構造図で、図36
は、かかる実施例におけるモニター付きカメラの後方斜
視図である。なお、図中、図3、図5と同一番号が付さ
れたものは同一機能を果たすものである。 【0156】モニター47はカメラ本体20の裏蓋に配
置され、カメラ後方より撮影画像等の観察が可能となっ
ている。 【0157】また、図35に示すように、カメラ内部
は、上部が光学ファインダ側で、下部が撮影レンズ(フ
ィルム)側である。 【0158】撮影レンズ側において、AFセンサ44
は、ハーフミラーであるペリクルミラー40を通過し、
サブミラー401で反射し、リレーレンズ441を経て
導かれる被写体像を撮像しうるようになっている。な
お、撮影時には、このサブミラー401が光路外へ退避
(ダウン)し、この状態でシャッター46が開制御され
ることによりフィルムFが感光されるようになってい
る。 【0159】一方、光学ファインダ側は、仮想焦点板5
0、ペンタプリズム51、レンズ48及び接眼レンズ4
9等から構成されているように、通常の光学ファインダ
系が採用されている。撮影レンズ211を通過した光束
の一部はペリクルミラー40でファインダ側へ反射さ
れ、仮想焦点板50に結像する。この像はペンタプリズ
ム51、レンズ48及び接眼レンズ49を介してファイ
ンダ28に導かれ、被写体像が観察可能になっている。 【0160】視線検出回路2はペンタプリズム51の上
前方部に配置されており、赤外LED201、往復路で
の光路切換用ハーフミラー202、集光レンズ203、
半透過面481、復路のミラー204及び前記視線エリ
アAR1〜AR16が分割形成されてなる赤外エリアセ
ンサ205から構成されている。 【0161】また、ペンタプリズム51の一面はハーフ
ミラー511になっており、光束の一部はリレーレンズ
431を経て結像され、この結像位置に配置されたCC
D43で撮像される。CCD43で撮像された画像は、
前記実施例と同様にしてモニター47に導かれ、表示さ
れる。 【0162】なお、本実施例では、撮影レンズを通過し
た光像を撮像素子CCDに導いているが、撮影レンズと
は異なる光学系を別設し、撮像を行なうようにしてもよ
い。このようにすることで、連写の際に絞りを開放して
からでないと、CCDでの積分が行なえないという不都
合がなくなり、連写時の動画表示が更に動画らしく(映
像の切り替わり間隔が短縮)見える。 【0163】また、本実施例では、前記の仮焦点検出A
F1として、視線エリアを設定すると、焦点検出を1回
行なう(ワンショットAF)ようにしたが、被写体(静
止/動画)に応じて自動的にワンショットAFとコンテ
ィニュアスAFとを切り換えるものでもよい。 【0164】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第2の記憶手段に記憶された画像信号を上
記第1の記憶領域と上記第2の記憶領域とに交互に取り
込んで上記表示手段に導いて表示することができるの
で、表示画像の切り替えが遅滞なく行えるカメラを提供
することができる。 【0165】
ク図である。 【図2】本発明が適用されるカメラの外部構成で、前方
斜視図を示す。 【図3】本発明が適用されるカメラの外部構成で、後方
斜視図を示す。 【図4】本発明が適用されるカメラの外部構成で、グリ
ップ部GPの拡大図を示す。 【図5】撮影レンズ及びカメラ本体内の光学系に関連す
る内部構造を示す図である。 【図6】CCD/モニター回路の回路構成図である。 【図7】視線エリア及び視線エリアに対するAFセン
サ、AEセンサのエリアの対応位置関係を示す図であ
る。 【図8】モニターが表示可能なマーク等を示す図であ
る。 【図9】視線検出エリア枠がモニターで表示された状態
を示す図である。 【図10】視線エリアがモニターに表示された状態を示
す図である。 【図11】スイッチS1あるいはグリップスイッチSGが
オンされた時に実行される割込ルーチンである。 【図12】「接眼」のサブルーチンを示す。 【図13】「露出演算」のサブルーチンを示す。 【図14】「視線検出」のサブルーチンを示す。 【図15】「AF/AE」のサブルーチンを示す。 【図16】「焦点検出」のサブルーチンを示す。 【図17】「測光」のサブルーチンを示す。 【図18】「S1ON」のサブルーチンを示す。 【図19】「プレビュー」のサブルーチンを示す。 【図20】電源オン等による割込を示すフローチャート
である。 【図21】「積分制御」のサブルーチンを示す。 【図22】「輝度・色のメモリ」のサブルーチンを示
す。 【図23】「輝度算出メモリ」のサブルーチンを示す。 【図24】「TCCD演算」のサブルーチンを示す。 【図25】タイマ割込「TINT」のサブルーチンを示
す。 【図26】「入力II」のサブルーチンを示す。 【図27】「入力IV」のサブルーチンを示す。 【図28】「露出制御」のサブルーチンを示す。 【図29】「積分」のサブルーチンを示す。 【図30】「表示選択」のサブルーチンを示す。 【図31】図6に示すCCD/モニター回路10の変形
例を示す図である。 【図32】CCD430の撮像素子とR,G,Bフィル
ターの配列を示す図である。 【図33】カラーモニター470のR,G,Bフィルタ
ーの配列を示す図である。 【図34】フィルムサイズを示す図である。 【図35】光学ファインダとモニターを別設した実施例
を示す内部構造図で、第5図に対応する。 【図36】図35の実施例におけるモニター付きカメラ
の後方斜視図で、図3に対応する。 【符号の説明】 1 マイコン(μC1) 2 視線検出回路 3 接眼検知回路 4 AF回路 5 巻上げ回路 6 フィルム感度読取装置 7 LEMI 8 LEMII 9 測光回路 10 CCD/モニター回路 11 インバータ 12,13 エンコーダ 14 AND回路 15 電源 18 撮影画面 19 視線検出エリア枠 191,192 枠 ARN(N=1〜16) 視線エリア AF1〜AF5 AFエリア 20 カメラ本体 21 撮影レンズ部 211 撮影レンズ 22 レリーズボタン 23 スライダ(スイッチSDPA/M) 24 ボディ表示部 25 表示操作部材(スイッチSDPI) 26 メモリ変更スイッチ(スイッチSDPUP) 27 プレビュースイッチ(スイッチSPV) 28 ファインダ 29 接眼センサ 30 視線操作部材(スイッチSSDI) 40 ペリクルミラー 41 微小光学系 42 ハーフミラー 43 CCD(撮像手段) 44 AFセンサ 45 測光センサ 46 フォーカルプレーンシャッター 47 モニター 51 ペンタプリズム 100 マイコン(μC2) 101 タイミング制御回路 102 色分離回路 103 スイッチャー 104 A/D変換回路 105 アダーI回路 106 RGBメモリ 107 表示データ作成回路 108 キャラクタメモリ 109 アダーII回路 110 画像メモリ 111,112 表示メモリ 113 セレクタ 114 表示制御回路 115,116 相関用メモリ 117 相関演算回路 118 D・AGC回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 撮影レンズを通過した被写体光像を撮影
するカメラにおいて、 上記撮影レンズを通過した被写体光像を撮像する撮像手
段と、 上記撮像手段で繰り返し撮影されている被写体の画像信
号を順次取り込み、記憶されている画像信号を取り込ま
れた画像信号に更新する動作を繰り返す第1の記憶手段
と、 上記撮像手段で撮像される被写体の画像信号を取り込ん
で保持する記憶手段であって、上記第1の記憶手段とは
別に設けられる第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶されている画像信号に基づい
て 映像が表示可能な表示手段と、 手動操作部材と、 撮影終了後の任意の時点において上記手動操作部材を操
作することにより上記第2の記憶手段に記憶された画像
信号を上記第1の記憶手段を介して上記表示手段に導い
て表示させる表示制御手段とを備えたカメラにおいて、 上記第1の記憶手段は第1の記憶領域と第2の記憶領域
とを有し、上記第2の記憶手段に記憶された画像信号を
上記第1の記憶領域と上記第2の記憶領域とに交互に取
り込み、上記表示手段に導いて表示させる構成を備えた
ことを特徴とするモニター付きカメラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25863092A JP3421993B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | モニター付きカメラ |
US08/891,314 US6393216B1 (en) | 1992-09-28 | 1997-07-10 | Camera system including a monitor device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25863092A JP3421993B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | モニター付きカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06113190A JPH06113190A (ja) | 1994-04-22 |
JP3421993B2 true JP3421993B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=17322947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25863092A Expired - Lifetime JP3421993B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | モニター付きカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3421993B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5978599A (en) * | 1994-04-22 | 1999-11-02 | Nikon Corporation | Camera having vibration correcting function |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25863092A patent/JP3421993B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06113190A (ja) | 1994-04-22 |
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