JPH0777692B2 - ネジ切り加工方法 - Google Patents

ネジ切り加工方法

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JPH0777692B2
JPH0777692B2 JP1116823A JP11682389A JPH0777692B2 JP H0777692 B2 JPH0777692 B2 JP H0777692B2 JP 1116823 A JP1116823 A JP 1116823A JP 11682389 A JP11682389 A JP 11682389A JP H0777692 B2 JPH0777692 B2 JP H0777692B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はネジ切り加工方法に係り、特に所謂ネジ切り加
工サイクルにおいて高いネジ切り加工精度を確保しつつ
工具の摩耗を減少させると共に、加工時間を短縮するこ
とができるネジ切り加工方法に関する。
(従来の技術) 従来、ネジ切り加工サイクルを作成する加工プログラム
作成装置あるいは数値制御装置(以下、単に装置とす
る)においては、第5図に示すようなネジ山の高さH等
の仕上げ形状,第1回目のネジ山からの切込み深さD,ネ
ジ谷底部での切込み量Uを指令するだけで途中の工具経
路が自動的に決定され、ネジ切り加工サイクルを作成す
る。
ここで、ネジ切り加工サイクルにおける各回のネジ山か
らの切込み深さをdとして、第1回目のネジ山からの切
込み深さをd1、第2回目の切込み深さをd2、以下順次第
N回目の切込み深さをdNとし、更にネジ切り加工サイク
ルにおける各回の切込み量をΔdとして、第1回目の切
込み量をΔd1、第2回目の切込み量をΔd2、第N回目の
切込み量をΔdNとすれば、 d1=Δd1,d2=d1+Δd2,dN=dN-1+ΔdN …(1) という関係がある。
従来より、Δd1=Δd2=……=ΔdNの関係でネジ切り加
工を行なう等切込みのネジ切り方法、あるいはΔd1>Δ
d2>……ΔdNの関係でネジ切り加工を行なう漸減切込み
のネジ切り方法があった。また、この漸減切込みのネジ
切り方法においては、第1回目のネジ山からの切込み深
さをd1、第2回目の切込み深さをd2とし、以下順次第N
回目の切込み深さをdNとすると、各回の切削量をほぼ一
定に保つ の関係でネジ切り加工を行なうネジ切り方法(以下、第
1のネジ切り方法という)が知られている。さらに、か
かる漸減切込みのネジ切り方法として、ネジの切込み回
数が増大した場合の切込み量Δdを一定値以下にしない
ように、かつ切込み量を一定値にクランプしてネジ切り
を繰り返す方法(以下、第2のネジ切り方法という)が
提案されている(例えば、特公昭59−39250号公報参
照)。
(発明が解決しようとする課題) ところで、ネジ切り加工サイクルによるネジ切り加工の
加工時間を短縮するためには、繰り返される各回のネジ
切り加工における切削量をできるだけ大きくすることが
必要である。しかし、加工対象物の形状及び材質,工具
の形状及び材質,切削抵抗,ネジ切り加工精度,工具の
摩耗等の条件(以下、加工前提条件とする)から、各回
のネジ切り加工における切削量はある一定量以上にする
ことがはきない。この一定量を許容切削量Spとすると、
許容切削量Spと各回のネジ切り加工における切刃長さl
との関係は(第1回目の切刃長さl1を第5図に示す)、 Sp=a1′・l+b1 ……(3) もしくは Sp=a2′・l2+b2 ……(4) であるとしても実加工上支障はない。ここにおいて、
a1′,a2′,b1,b2はそれぞれ定数である。一般的なネジ
切り加工においては、前記加工前提条件及び主軸の回
転、送り速度等の条件(以下、加工条件とする)から
(3)式及び(4)式のa1′あるいはa2′は正の定数と
なることが多く、(3)式及び(4)式は、許容切削量
Spは切刃長さlに比例して、あるいは切刃長さlの二乗
に比例して増大し得ることを示している。一方、加工中
にひびり振動が発生し易い場合は、(3)式及び(4)
式のa1′あるいはa2′は負の定数となることがある。し
かしながら、この場合も(3)式及び(4)式は有用で
あり、(3)及び(4)式は許容切削量Spが切刃長さl
に比例して、あるいは切刃長さlの二乗に比例して減少
することを示している。
以下に、(3)式及び(4)式の技術的根拠を詳細に説
明する。
ネジ切りは従来技術として、荒削りから仕上げ削りに向
かって切込量を次第に小さくする漸減切込方式で加工
し、漸減切込方式で切込量が一定値以下になる場合に
は、切込量を一定値にクランプする等切込方式で加工す
ることが知られている。つまり、上記一定値をβとする
と、従来技術におけるネジ切りは、第n回目の切込量Δ
d(n)を、 とする漸減切込方式で加工し、切込量が一定値β以下に
なる場合には、切込量を一定値βにクランプする等切込
方式で加工している。
ここで、従来技術におけるネジ切り加工において、第n
回目の切込深さd(n)における切削量S(n)を算出
すると、 ・第1回目の切込みから、切削量を一定値βにクランプ
するまでの間(漸減切込方式) S(n)=D2tan(A/2) ……(20) D=第1回目の切込量 A=ネジ山角度 ・切込量を一定値βにクランプしてからネジ谷底部まで
の間(等切込方式) S(n)=d(n)2tan(A/2) −{d(n)−β}2tan(A/2) =2βtan(A/2)d(n)−β2tan(A/2) =ad(n)+b ……(21) a=2βtan(A/2) b=−β2tan(A/2) となる。なお、ネジ山高さをH、ネジ谷底部での切込量
をUとすると、ネジ谷底部での切削量S(n)は、 S(n)=H2tan(A/2)−{H−U}2tan(A/2) =2Utan(A/2)H−U2tan(A/2) となる。これは上記(21)式において d(n)=H β=U としたものに等しい。ネジ切り加工における一定値βは
従来技術として、ネジ谷底部での切込量Uと等しくする
ことが知られており、上記(21)式はネジ谷底部を含
む、切削量の算出式となる。
第3図は横軸を切込深さdとし、縦軸を切削量Sとする
グラフである。前記(20)式及び(21)式に基づき、従
来技術における切込深さと切削量の関係をグラフ化する
と直線u−v−tとなり、漸減切込方式の間は直線u−
v,等切込方式の間は直線v−tとなる。従って、従来技
術において等切込方式で加工する間は前記(21)式の関
係でもってネジ切り加工を行なっていることになり、前
記(21)式の定数a及びbが第1回目の切削量及びネジ
谷底部での切削量を与えるように決定されているなら
ば、第1回目からネジ谷底部までの切込深さdと切削量
Sの関係を、前記(21)式の一般式である下記(22)式
としても実加工上支障はない。
S=ad+b ……(22) 切刃長さlは、 l=kd k=1/cos(A/2) となるため、第1回目からネジ谷底部までの切刃長さl
と切削量Sの関係を(3)式としても実加工上支障はな
い。
同様に、直線u−v−tの両端の点u及び点vを2次曲
線で結ぶ場合、その2次曲線は直線u−tと直線u−v
−tの中間に位置するため、第1回目からネジ谷底部ま
での切込深さdと切削量Sの関係を下記(23)式として
も実加工上支障はない。
S=ad2+b ……(23) 切刃長さlは、 l=kd k=1/cos(A/2) となるため、第1回目からネジ谷底部までの切刃長さl
と切削量Sの関係を(4)式としても実加工上支障はな
い。
以上の説明から分るように、ネジ切り加工サイクルによ
るネジ切り加工時間の短縮を図るためには、(3)式ま
たは(4)式により与えられる許容切削量Sp以下で、許
容切削量Spにできるだけ近い切削量Sをとるようなネジ
切り方法を採用することが望ましい。しかるに、従来の
ネジ切り方法では許容切削量Sp以下で、許容切削量Sp
できるだけ近い切削量Sをとるということができなかっ
た。
以下にその理由を記述する。
前記(3)式あるいは(4)式において、切刃長さlと
ネジ切り加工における各回のネジ山からの切込み深さd
との関係が l=kd (K:定数,k>0) ……(5) で表われてあることにより、a1=a1′k,a2=a2′k2とし
て Sp=a1d+b1 ……(6) Sp=a2d2+b2 ……(7) なる関係が生じる。第3図は横軸を切込み深さdとし、
縦軸を切削量Sとするグラフであり、直線p−qは
(6)式に示す許容切削量Spと切込み深さdとの関係を
示すものであり、許容切削量Sp=f(d)とする(f
(d)=a1d+b1)。また、Hはネジ山の高さを示して
いる。また、直線r−tは、等切込みのネジ切り方法に
おける、第1回目の切込み深さをD1とすると、等切込み
のネジ切り方法における切込み深さd=D1から切込み深
さd=Hまでの切削量を示すものであり、切削量S=g
(d)とする。そして、第1回目の切込み深さD1は切込
み深さd=Hであるときの切削量g(H)が切込み深さ
d=Hであるときの許容切削量Sp(Sp=f(H))を越
えないように決定され、この値が指令される。直線u−
Wは、前記第1ネジ切り方法における第1回目の切込み
深さをD2とすると、前記第1ネジ切り方法における切込
み深さd=D2から切込み深さd=Hまでの切削量を示す
ものであり、切削量S=h(d)とする。第1回目の切
込み深さD2は、切込み深さd=D2であるときの第1回目
の切削量h(D2)が切込み深さd=D2であるときの許容
切削量Sp(Sp=f(D2))と等しくなるように決定され
指令される。直線u−v−tは前記第2ネジ切り方法に
おける切込み深さd=D2から切込み深さd=Hまでの切
削量を示すものであり、第1回目の切込み深さD2は第1
ネジ切り方法と同様に決定される。また、直線u−vは
切込み量Δdを一定値にクランプしない部分であり、前
記第1ネジ切り方法と同等であり、直線v−tは切込み
量Δdを一定値にクランプする部分であり、等切込みの
ネジ切り方法と同様である。
上述したように、ネジ切り加工サイクルによるネジ切り
加工時間の短縮を図るためには、切削量が(3)式また
は(4)式、つまり(6)式または(7)式により与え
られる許容切削量Sp以下で、許容切削量Spにできるだけ
近い値となることが必要である。つまり、第3図に示す
直線p−qにできるだけ近い切削量Sをとるようなネジ
切り方法を採用することが望ましい。しかし、直線r−
tに示される等切込みのネジ切り方法、直線u−wに示
される第1ネジ切り方法及び直線u−v−tに示される
第2ネジ切り方法のいずれにおいても、直線p−qに近
づかせることは不可能なことである。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本
発明の目的は、ネジ切り加工サイクルにおける各回のネ
ジ切り加工において、許容切削量Sp以下で、かつ許容切
削量Spにできるだけ近い切削量をとりうるように、各回
のネジ切り加工におけるネジ山からの切込み深さを決定
するネジ切り加工方法を提供し、高いネジ切り加工精度
を確保しつつ工具の摩耗を減少させ、さらに加工時間を
短縮し得るネジ切り加工を実現することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ネジ山からの切込み深さを変化させながらネ
ジ切り加工を繰り返し、最終的に指令形状のネジをワー
クに施すネジ切り加工方法に関するもので、本発明の上
記目的は、第1回目の切込み深さから前記第1回目の切
込み深さにおける許容切削量以下でかつ許容切削量に近
い値となる切削量を算出し、ネジ山の高さ及びネジ谷底
部での切込み量から前記ネジ谷底部での許容切削量以下
でかつ許容切削量に近い値となる切削量を算出し、前記
ネジ山からの切込み深さをd,切削量をSとし、a及びb
を定数としたとき、前記切込み深さd及び切削量Sの関
係を S=a×d+b として、第2回目から前記ネジ谷底部までの各回の切込
み深さを順次決定し、前記第1回目の切込み深さを含め
た各回の切込み深さによってネジ切り加工を繰り返すこ
とによって達成される。あるいは、第1回目の切込み深
さから前記第1回目の切込み深さにおける許容切削量以
下でかつ許容切削量に近い値となる切削量を算出し、ネ
ジ山の高さ及びネジ谷底部での切込み量から前記ネジ谷
底部での許容切削量以下でかつ許容切削量に近い値とな
る切削量を算出し、前記ネジ山からの切込み深さをd,切
削量をSとし、a及びbを定数としたとき、前記切込み
深さd及び切削量Sの関係を S=a×d2+b として、第2回目から前記ネジ谷底部までの各回の切込
み深さを順次決定し、前記第1回目の切込み深さを含め
た各回の切込み深さによってネジ切り加工を繰り返すこ
とによって達成される。
すなわち、前記(6)式あるいは(7)式を用いて各回
のネジ切り加工におけるネジ山からの切込み深さを決定
し、ネジ切り加工を行なうようにしたものである。更に
詳述すれば、指定される第1回目の切込み深さd1及びこ
の切込み深さd1における切削量S1と、第N回目のネジ切
り加工においてネジ谷底部相当のネジ切り加工を行なう
とすると、第N回目の切込み深さdN及びこの切込み深さ
dNにおける切削量SNを前記(6)式あるいは(7)式に
代入して、定数a1及びb1あるいはa2及びb2を算出し、こ
の算出した定数a1及びb1あるいはa2及びb2と、(6)式
あるいは(7)式,指定された切込み深さd1等に基づい
て、第2回目から第(N−1)回目までのネジ切り加工
における切込み深さd2からdN-1を順次決定し、これによ
りネジ切り加工サイクルを行なうようにしている。
(作用) 本発明によれば、指定される第1回目の切込み深さにお
ける切削量S1と、N回目のネジ切り加工におけるネジ谷
底部相当の切込み深さにおける切削量SNとが、各切込み
深さにおける許容切削量Sp以下で、かつ許容切削量Sp
できるだけ近い値であれば、第2回目から第(N−1)
回目のネジ切り加工における切削量Sは、各回のネジ切
り加工における許容切削量Sp以下で、かつ許容切削量Sp
できるだけ近い値をとりうる。
従って、前記加工前提条件及び前記加工条件から(6)
式又(7)式のいずれかを決定し、いずれの式を採用す
るかを指定すれば、高いネジ切り加工精度を確保しつつ
工具の摩耗を減少させ、さらに加工時間を短縮し得るネ
ジ切り加工を実現することができる。
(実施例) 第1図は、本発明のネジ切り加工方法を実現するNC装置
の一実施例を示すブロック図である。
加工プログラム1は、図示しないテープリーダ等を介し
てNC(数値制御)装置に入力され、加工プログラム1の
1ブロック毎のデータがプログラム解釈部2に読込まれ
る。プログラム解釈部2は逐次読込まれる1ブロック毎
のデータを解析することにより第1NC指令値NCを算出す
る。第1NC指令値Ncは、通常Gコード,軸移動指令,指
令送り速度,主軸回転数等から成り、ネジ切り加工サイ
クルを行なう場合の第1NC指令値NCは、ネジ切り加工サ
イクルを示すGコード,ネジ山の高さH,第1回目のネジ
山からの切込み深さD,ネジ谷底部での切込み量U等から
成る。本実施例では加工プログラム1により指令を行な
っているが、図示しないパネル等のスイッチによる指令
も可能である。プログラム解釈部2で算出された第1NC
指令値NCは、ネジ切り加工サイクル算出部3及び切込み
深さ算出部4に送られる。ネジ切り加工サイクル算出部
3は、第1NC指令値NCにネジ切り加工を示すGコードが
含まれていると、切込み深さ算出部4から送られるネジ
切り加工サイクルにおける各回のネジ山からの切込みの
深さdに基づいて、ネジ切り加工サイクルを規定する第
2NC指令値NC′を算出して関数発生器5に伝送する。第
N回目のネジ切り加工においてネジ谷底部相当のネジ切
り加工を行なう場合、ネジ切り加工サイクルを指令した
第1NC指令値NCに基づいて、第1回目から第N回目のネ
ジ切り加工を規定したN個の第2NC指令値NC′が算出さ
れる。関数発生部5は第2NC指令値NC′に基づいて単位
時間当りの軸移動量Δfを算出し、軸制御部6に伝送す
る。軸制御部6は位置検出部8を用いたフィードバック
制御により軸モータ7を駆動させ、第5図に示したよう
なネジ切り加工サイクルを実行する。
次に、切込み深さ算出部4において、ネジ切り加工サイ
クルにおける各回のネジ山からの切込み深さdを算出す
る方法の一例を第2図のフローチャートを参照して説明
する。本実施例では、許容切削量Spと各回のネジ山から
の切込み深さdとの関係が(6)式で与えられるものと
する。なお、許容切削量Spと切込み深さdとの関係が
(7)式で与えられる場合も、本実施例と同様にして実
施することができるため説明を省略する。
先ず第1回目の切込み深さd1における切削量S1を、 S1=kD2 ……(8) より算出する(ステップS1)。ただし、kは定数であ
り、刃先の角度(ネジ山の角度)を第5図に示す如くA
とすると、 k=tan(A/2) ……(9) で与えられるものであり、Dは第1NC指令値NCに含まれ
ている第1回目の切込み深さd1に相当している。次に、
第N回目のネジ切り加工においてネジ谷底部相当のネジ
切り加工を行なうとすると、第N回目の切込み深さdN
おける切削量SNを、 SN=k{H2−(H−U)} ……(10) より算出する(ステップS2)。H及びUはそれぞれ第5
図に示す如く第1NC指令値NCに含まれるネジ山の高さと
及びネジ谷底部での切込み量であり、第N回目の切込み
深さdNはHとなり、ネジ谷底部相当のネジ切り加工の直
前の回における切込み深さdN-1は(H−U)となる。ま
た、第1回目の切込みの深さはDであり、第N回目の切
込みの深さはHであるから、前記(8)及び(10)式よ
り、 となる連立方程式(11)が算出され、(6)式における
定数a1,b1が決定される。連立方程式(11)式より定数a
1を算出すると、 となり(ステップS3)、また連立方程式(11)式より定
数b1を算出すると、 となる(ステップS4)。
ところで、ネジ切り加工サイクルにおける第1回目から
第N回目の間の任意の第i回目(1<i<N)における
切削量Siは、第i回目の切込み深さをdiとするとSi=k
{di 2−di-1 2}で与えられる。そして、切削量Siは許容
切削量Spi以下で、許容切削量Spiにできるだけ近い値を
とればよいので、前記(6)式より k{di 2−di-1 2}=a1di+b1 ……(14) とすると、 となる、ステップS3,ステップS4で算出されたa1,b1を上
記(15)式に代入すると、 となり、任意の第i回目の切込み深さdiが第(i−1)
回目の切込みの深さdi-1に基づいて算出できる。上記
(16)式は、(8)式によって算出される第1回目の切
削量S1が切込み深さDにおける許容切削量Sp以下で、で
きるだけ許容切削量Spに近い値になるように第1回目の
切込み深さDを指令し、(16)式によって算出される第
N回目の切削量SNが切込み深さHにおける許容切削量Sp
以下で、できるだけ許容切削量Spに近い値になるように
第N回目の切込み量Uを指令することにより、第2回目
から第(N−1)回目のネジ切り加工における任意の切
削量Siを各回の許容切削量Sp以下で、できるだけ許容切
削量Spに近い値とすることができることを示している。
なお、本実施例では、第1回目の切削量S1を第1回目の
切込み深さDを指定することによって算出し、ネジ谷底
部相当における切削量SNをネジ谷底部相当における切込
み量Uを指定することによって算出しているが、ネジ谷
底部相当における切削量SNを直接指定する方法も考えら
れる。
ステップS1〜ステップS4により前記(16)式が決定され
ると、第(i−1)回目の切込み深さdi-1を0とし(ス
テップS5)、前記(16)式に切込み深さdi-1を代入して
第i回目の切込み深さdi、つまり第1回目の切込み深さ
d1を算出する(ステップS6)。第i回目の切込み深さdi
が算出されると、切込み深さdiを第(i−1)回目の切
込み深さdi-1として同様にステップS6を繰り返すことに
より、第2回目から第(N−1)回目のネジ切り加工に
おける各回の切込み深さdiを順次算出することができ
る。そして、ネジ切り加工サイクルの切込みサイクル
が、ネジ谷底部相当のネジ切り加工の直前の回のネジ切
り加工になったとき、つまり第(N−1)回目になった
とき、上記ステップS6の算出動作を中止し(ステップS
7)、第N回目の切込み深さdNをネジ山の高さHとして
演算を終了する(ステップS8)。なお、ステップS7にお
いて、切込みサイクルが第(N−1)回目であるか否か
は di=H−U ……(17) が成立するかどうかでチェックすることができる。しか
しながら、ネジ切り加工サイクルの切込みサイクルが第
(N−1)回目になったときの切込み深さdN-1に端数が
発生して、上記(17)式を満たさないことがある。この
ような場合、(N−1)回目の切込み深さdN-1を強制的
に dN-1=H−U ……(18) とする方法、つまり端数を第(N−1)回目の切込みサ
イクルで消去する方法と、第(N−1)回目の切込み深
さdN-1が dN-1=H−U ……(19) となるように、端数を予め第2回目から第(N−2)回
目の切込みサイクルで消去させておく方法とが考えられ
る。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、ネジ山からの切込み深
さを変化させながらネジ切り加工を繰り返し、最終的に
指令形状のネジをワークに施すネジ切り加工方法におい
て、第1回目の切込み深さ及びこの切込み深さにおける
切削量と、ネジ谷底部相当の切込み深さ及びこの切込み
深さにおける切削量と、ネジ山からの切込み深さ及び切
削量の関係式とに基づいて、第2回目からネジ谷底部ま
での各回の切込み深さを決定し、第1回目を含めた各回
の切込み深さによってネジ切り加工を繰り返すネジ切り
加工方法を提供する。これにより、第1回目の切込み深
さにおける切削量と、ネジ谷底部相当の切込み深さにお
ける切削量とをそれぞれ各切込み深さにおける許容切削
量以下で、かつできるだけ許容切削量に近い値となるよ
うに指令すれば、第1回目を含めた各回の切込み深さに
おける切削量を各回の許容切削量以下で、かつできるだ
け許容切削量に近い値とすることができる。このため、
高いネジ切り加工精度を確保しつつ工具の摩耗を減少さ
せ、さらに加工時間を短縮し得るネジ切り加工を実現さ
せることができる。
第4図は、ネジ切り加工サイクルにおける切込みサイク
ル回数nと、ネジ山からの切込み深さdとの関係を示す
グラフである。L1は等切込みのネジ切り方法における切
込みサイクル回数nと切込み深さdとの関係を示し、同
様にL2は漸減切込みにおける第1ネジ切り方法の関係を
示し、L3は漸減切込みにおける第2ネジ切り方法の関係
を示し、L4は本発明のネジ切り方法による関係を示して
いる。Hはネジ山の高さであり、切込み深さdがネジ山
の高さHになったとき、つまりネジ切り加工サイクルが
終了したときの切込みサイクル回数をそれぞれN1,N2,
N3,N4とし、N1は等切込みのネジ切り方法、N2は漸減切
込みの第1ネジ切り方法を、N3は漸減切込みの第2ネジ
切り方法を、N4は本発明のネジ切り方法における切込み
サイクル回数をそれぞれ意味する。第4図に示している
ようにN4<N3<N2<N1であることより、本発明のネジ切
り方法は、従来のどのネジ切り方法よりも高速にネジ切
り加工を行なうことができることが分る。ここで具体例
として、ネジ山の高さH=3.25mm,第1回目の切込み深
さD=0.6mm,ネジ谷底部相当における切込量U=0.1mm
としたときのサイクル回数N1,N2,N3,N4を計算すると、 となり、本発明のネジ切り方法により加工時間を短縮す
ることができることを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のネジ切り加工方法を実現するNC装置の
一実施例を示すブロック図、第2図は本発明のネジ切り
加工方法を実現するNC装置の一実施例の動作を説明する
フローチャート、第3図はネジ切り方法におけるネジ山
からの切込み深さdと切削量Sとの関係を示す図、第4
図はネジ切り方法におけるネジ切りサイクル回数nとネ
ジ山からの切込み深さdとの関係を示す図、第5図はネ
ジ切り加工サイクルの一例を説明するための説明図であ
る。 1……加工プログラム、2……プログラム解釈部、3…
…ネジ切り加工サイクル算出部、4……切込み深さ算出
部、5……関数発生部、6……軸制御部、7……軸モー
タ、8……位置検出部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネジ山からの切込み深さを変化させながら
    ネジ切り加工を繰り返し、最終的に指令形状のネジをワ
    ークに施すネジ切り加工方法において、第1回目の切込
    み深さから前記第1回目の切込み深さにおける許容切削
    量以下でかつ許容切削量に近い値となる切削量を算出
    し、ネジ山の高さ及びネジ谷底部での切込み量から前記
    ネジ谷底部での許容切削量以下でかつ許容切削量に近い
    値となる切削量を算出し、前記ネジ山からの切込み深さ
    をd,切削量をSとし、a及びbを定数としたとき、前記
    切込み深さd及び切削量Sの関係を S=a×d+b として、第2回目から前記ネジ谷底部までの各回の切込
    み深さを順次決定し、前記第1回目の切込み深さを含め
    た各回の切込み深さによってネジ切り加工を繰り返すよ
    うにしたことを特徴とするネジ切り加工方法。
  2. 【請求項2】ネジ山からの切込み深さを変化させながら
    ネジ切り加工を繰り返し、最終的に指令形状のネジをワ
    ークに施すネジ切り加工方法において、第1回目の切込
    み深さから前記第1回目の切込み深さにおける許容切削
    量以下でかつ許容切削量に近い値となる切削量を算出
    し、ネジ山の高さ及びネジ谷底部での切込み量から前記
    ネジ谷底部での許容切削量以下でかつ許容切削量に近い
    値となる切削量を算出し、前記ネジ山からの切込み深さ
    をd,切削量をSとし、a及びbを定数としたとき、前記
    切込み深さd及び切削量Sの関係を S=a×d2+b として、第2回目から前記ネジ谷底部までの各回の切込
    み深さを順次決定し、前記第1回目の切込み深さを含め
    た各回の切込み深さによってネジ切り加工を繰り返すよ
    うにしたことを特徴とするネジ切り加工方法。
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