JPH0777142A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH0777142A
JPH0777142A JP22433393A JP22433393A JPH0777142A JP H0777142 A JPH0777142 A JP H0777142A JP 22433393 A JP22433393 A JP 22433393A JP 22433393 A JP22433393 A JP 22433393A JP H0777142 A JPH0777142 A JP H0777142A
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starter
ring gear
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Takehisa Oizumi
武久 大泉
Nobutoshi Hasebe
信利 長谷部
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】押圧力強化によるピニオンとリングギヤとの円
滑な噛合を確保しつつ簡易構造でマグネティックスイッ
チの小型軽量化を図れるスタータを提供する。 【構成】コイル17が通電されるとプランジャ2が吸引
され、あらかじめ予圧を与えられた引っ張りコイルバネ
4を介しシフトレバー3の頭部が引き込まれ、ピニオン
シャフト8を前方へ押し出し、ピニオン9はエンジンの
リングギヤ11へ噛み込む。そして噛み込み後もさらに
プランジャ2が吸引される。一方吸引されたプランジャ
2によって可動接点12は後方へ押し出され、可動接点
12とB端子13a及びM端子13bとが接してモータ
16へ電流が流れエンジンを始動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタータに係わり、特
に自動車のエンジン始動に好適なスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スタータは、マグネティックス
イッチのコイルに通電することによりプランジャが吸引
されてプランジャに引っ張りバネで連結されたシフトレ
バーがピニオンシャフトを押し出し、これによってピニ
オンがリングギヤに噛みこんでエンジンを始動する構造
である。このスタータにおけるマグネティックスイッチ
の引っ張りバネの構造に関し、以下の公知技術がある。 特開昭63−215874号公報 この公知技術は、引っ張りバネとしてトーションバネを
用い、この引っ張りトーションバネをプランジャとシフ
トレバーとの間に配設するものである。
【0003】独公開公報DE4204124A この公知技術は、引っ張りバネとしてコイルバネを用
い、この引っ張りコイルバネをプランジャ内部の空洞部
に配設するものである。
【0004】特開平3−130574号公報 この公知技術は、引っ張りバネとしてコイルバネを用い
てプランジャ外部のプランジャとシフトレバーとの間に
配設する一方、タイマ手段を用いてマグネティックスイ
ッチ通電から所定の時間遅れの後にピニオンとリングギ
ヤとを噛合させることにより、引っ張りコイルバネの荷
重の変動が収束した後に円滑な噛合を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には、以下の問題点が存在する。公知技術にお
いては、トーションバネは構造上ある程度の大きさを必
要とし、その分スペースをとるのでマグネティックスイ
ッチの小型化への妨げとなる。
【0006】また公知技術においては、プランジャ内
部が空洞であるので磁気断面積が減少して磁気回路の抵
抗が大となり、起磁力を確保するためにはマグネティッ
クスイッチのコイルの巻数を増やさなくてはならず、マ
グネティックスイッチが大型化する。
【0007】さらに公知技術においては、引っ張りバ
ネの荷重の変動の収束を待ってからピニオンとリングギ
ヤとを噛合させるので、別途タイマ手段及び電動機用ス
イッチ回路が必要となり、構造が複雑となる。
【0008】本発明の目的は、押圧力強化によるピニオ
ンとリングギヤとの円滑な噛合を確保しつつ、簡易な構
造でマグネティックスイッチの小型軽量化を図ることが
できるスタータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、電源からの通電により回転するス
タータモータと、前記スタータモータの回転が伝えられ
るピニオンと、前記ピニオンをエンジンのリングギヤに
向けて移動させるシフトレバーと、電磁力を誘起するコ
イルと軸方向に摺動可能なプランジャとを備えたマグネ
ティックスイッチと、前記プランジャと前記シフトレバ
ーとを連結する引っ張りバネとを有し、前記コイルに通
電することにより前記プランジャが吸引されて前記シフ
トレバーで前記ピニオンが押し出され、該ピニオンが前
記リングギヤに噛みこむことにより前記エンジンを始動
するスタータにおいて、前記プランジャの軸方向外側で
該プランジャと前記シフトレバーとの間に引っ張りコイ
ルバネを設け、この引っ張りコイルバネに予圧を与えた
状態で前記プランジャと前記シフトレバーとを結合させ
たことを特徴とするスタータが提供される。
【0010】好ましくは、前記スタータにおいて、前記
プランジャの先端に連結棒を設けるとともに前記シフト
レバーの頭部を前記連結棒に備えられた角穴の中に配設
し、前記角穴の壁面と前記シフトレバーの頭部とが密着
されることにより前記ピニオンを前記リングギヤ側に押
圧することを特徴とするスタータが提供される。
【0011】また好ましくは、前記スタータにおいて、
前記マグネティックスイッチは前記プランジャと連動す
る可動接点と、前記可動接点と当接し前記電源から前記
スタータモータへの通電を行う固定接点とを備え、か
つ、前記プランジャの先端に連結棒を設けるとともに前
記シフトレバーの頭部を前記連結棒に備えられた角穴の
中に配設し、前記ピニオンと前記リングギヤとが当接後
の前記角穴と前記シフトレバーとの軸方向間隙の大きさ
を前記可動接点と前記固定接点との軸方向距離よりも小
さくしたことを特徴とするスタータが提供される。
【0012】さらに好ましくは、前記スタータにおい
て、前記マグネティックスイッチは前記プランジャと連
動する可動接点と、前記可動接点と当接し前記電源から
前記スタータモータへの通電を行う固定接点とを備え、
かつ、前記プランジャの先端に連結棒を設けるとともに
前記シフトレバーの頭部を前記連結棒に備えられた角穴
の中に配設し、前記ピニオンと前記リングギヤとが当接
後の前記角穴と前記シフトレバーとの軸方向間隙の大き
さを前記可動接点と前記固定接点との軸方向距離よりも
大きくしたことを特徴とするスタータが提供される。
【0013】また好ましくは、前記スタータにおいて、
前記プランジャの後端とボスとの間に予圧を与えた状態
で圧縮コイルバネを設け、この圧縮コイルバネで該プラ
ンジャを押圧してそのプランジャの先端をギヤケースの
端面に接触させることにより、軸方向にプランジャを固
定したことを特徴とするスタータが提供される。
【0014】
【作用】以上のように構成した本発明においては、プラ
ンジャの軸方向外側に引っ張りコイルバネを設けること
により、プランジャ内部に設けた空洞によって磁気断面
積が小となり起磁力が低下することを回避でき、マグネ
ティックスイッチのコイル巻数を減らすことができる。
また引っ張りコイルバネをプランジャとシフトレバーと
の間に設けることにより、プランジャ・シフトレバーの
形状を単純化してマグネティックスイッチの構造を簡易
化することができる。さらに引っ張りコイルバネに予圧
を与えた状態でプランジャとシフトレバーとを結合させ
ることにより、プランジャ吸引時にばね荷重の変動が抑
制され、かつピニオンを押圧する力が強められるので、
ピニオンとリングギヤとの干渉時にピニオンとリングギ
ヤとの円滑な噛合を確保できる。
【0015】また、ピニオンとリングギヤとが干渉した
ときには連結棒の角穴の壁面とシフトレバーの頭部とが
密着されるまでプランジャが吸引されて引っ張りコイル
バネが伸びることにより、このバネ力がピニオンを押圧
する力をさらに強めることができる。さらに、ピニオン
とリングギヤとが当接後の角穴とシフトレバーとの軸方
向間隙の大きさを可動接点と固定接点との軸方向距離よ
りも小さくしたことにより、スタータモータに大電流が
流される前に副回路による微小電流であらかじめスター
タモータを緩やかに回転させてピニオンとリングギヤと
の干渉を解除し噛合させる方式のスタータに適用するこ
とができる。また、ピニオンとリングギヤとが当接後の
角穴とシフトレバーとの軸方向間隙の大きさを可動接点
と固定接点との軸方向距離よりも大きくしたことによ
り、スタータモータに大電流を流し回転を開始させつつ
ピニオンとリングギヤとの干渉を解除して噛合させる方
式のスタータに適用することができる。さらに、予圧を
与えた圧縮コイルバネをプランジャの後端とボスとの間
に設けてプランジャを押圧し、プランジャの先端をギヤ
ケースの端面に接触させて軸方向にプランジャを固定す
ることにより、シフトレバー及びシフトレバーによって
押圧されるピニオンシャフトの初期位置を画定すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6により
説明する。本実施例のスタータの全体構造を図1に、一
部詳細構造を図2に示す。またさらに、図2中のA部の
拡大上視図を図3に示す。図1〜図3において、本実施
例のスタータ50は、電磁力を誘起するコイル17と、
軸方向に摺動可能に支持されたプランジャ2と、軸方向
に摺動可能に支持された可動接点12と、可動接点12
と当接して電源からモータ16への通電を行うB端子1
3a及びM端子13bと、プランジャ2の後端2cとボ
ス6との間に配置されプランジャ2を前方(図中右方)
へ押圧する圧縮コイルバネ5とを備えたマグネティック
スイッチ1を有する。またスタータ50は、電源からの
通電により回転するモータ16と、前後摺動可能なピニ
オンシャフト8と、ピニオンシャフト8の先端に取り付
けられたピニオン9と、ピニオンシャフト8とスプライ
ン結合されモータ16の回転をピニオンシャフト8に伝
えるクラッチ10と、ピニオンシャフト8をエンジンの
リングギヤ11に向けて移動させるシフトレバー3と、
プランジャ2の軸方向外側でプランジャ2とシフトレバ
ー3との間に設けられこれらを連結する引っ張りコイル
バネ4とを有する。
【0017】プランジャ2の先端には角穴2bを備えた
連結棒2aが配設され、角穴2bには軸方向間隙L1を
もってシフトレバー3の頭部が通されている。また可動
接点12とB端子13a及びM端子13bとは軸方向に
距離L2をもって対向している。圧縮コイルバネ5は自
然の長さよりも圧縮しあらかじめ予圧を与えた状態でプ
ランジャ2の後端2cとボス6との間に設けられ、これ
によりプランジャ2が押圧され連結棒2aの先端がギヤ
ケース7の端面に接触されて固定されている。引っ張り
コイルバネ4は、バネ座部の一端4aが連結棒2aに結
合され他の一端4bがシフトレバー3に結合されてい
る。この際コイルバネ4は自然の長さよりも引き延ばし
あらかじめ予圧を与えた状態で結合されており、これに
よりシフトレバー3の頭部後端3aが角穴2bの後方
(図中左方)壁面に押しつけられ固定されている。また
シフトレバー3の中央部はアテイタ14とダストラバー
15によりギヤケース7の中央部の壁に押しつけられて
いる。
【0018】以上の構成において、運転者がキーを0N
すると、マグネティックスイッチ1のコイル17が通電
されてプランジャ2が吸引され、引っ張りコイルバネ4
を介してシフトレバー3の頭部が後方(図中左方)に引
き込まれる。シフトレバー3の中央部はアテイタ14と
ダストラバー15により押さえられているので、この点
を支点にシフトレバー3はてこの動きをしピニオンシャ
フト8を前方(図中右方)へ押し出す。ピニオンシャフ
ト8の前進によりピニオン9はエンジンのリングギヤ1
1へ噛み込む。そして噛み込み後もさらにプランジャ2
が吸引される。このとき一方で、吸引されたプランジャ
2によって可動接点12は後方(図中左方)へ押し出さ
れ、可動接点12とB端子13a及びM端子13bとが
接して接点回路を閉路し、モータ16へ電流が流れてモ
ータ16が回転しエンジンを始動する。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
以上の本実施例のスタータ50においては、プランジャ
2の軸方向外側に引っ張りコイルバネ4を設けることに
より、従来のプランジャ内部に空洞を設けその空洞にコ
イルバネを設けるのに比し空洞により磁気断面積が小と
なって起磁力が低下することを回避でき、これによりマ
グネティックスイッチ1のコイル17の巻数を従来比約
20〜30%減少することができる。また引っ張りコイ
ルバネ4をプランジャ2とシフトレバー3との間に設け
ることにより、プランジャ2及びシフトレバー3の形状
を単純化してマグネティックスイッチ1の構造を簡易化
することができる。さらに引っ張りコイルバネ4に予圧
を与えた状態でプランジャ2とシフトレバー3とを結合
させることにより、プランジャ2吸引時にばね荷重の変
動が抑制され、かつピニオン9を押圧する力が強められ
るので、ピニオン9とリングギヤ11との干渉時にピニ
オン9とリングギヤ11との円滑な噛合を確保できる。
また、ピニオン9とリングギヤ11とが干渉したときに
は、連結棒2aの角穴2bの前方(図中右方)壁面とシ
フトレバー3の頭部前端3bとが密着されるまでプラン
ジャ2が吸引されて引っ張りコイルバネ4が伸びること
により、このバネ力がピニオン9を押圧する力をさらに
強めることができる。さらに、ピニオン9とリングギヤ
11とが当接後のシフトレバー3の頭部前端3bと角穴
2bとの軸方向間隙L1と、可動接点12とB端子13
a及びM端子13bとの軸方向距離L3との大小関係を
調整してL1<L3とすれば、モータ16に大電流が流さ
れる前にピニオン9とリングギヤ11の干渉を解除させ
ることができる。この状態を図4に示す。このように設
定することで、副回路による微小電流であらかじめモー
タを緩やかに回転させてピニオンとリングギヤとの干渉
を解除し噛合させる方式のスタータ(例えば、大容量の
大型スタータ)に適用することができる。この場合は、
最初にピニオン9がリングギヤ11と当接して干渉する
が、この後副回路によりモータ16が緩やかに回転さ
れ、この小トルクによりピニオン9とリングギヤ11と
のギヤ端面どうしの干渉が解除されてこれら2つが確実
に噛合され、噛合後にモータ16に大電流が流されるこ
ととなる。これに対し、L1>L3とすれば、モータ16
に大電流が流された後にピニオン9とリングギヤ11の
干渉を解除させることができる。これを図5に示す。ま
た図5中のB部の拡大図を図6に示す。このとき、図5
及び図6に示すように、プランジャ2によって後方(図
中左方)へ押し出される可動接点シャフト18と可動接
点12に固定されるブッシュ19との間にシャフトバネ
20を介在させ可動接点シャフト18が伸縮しつつ可動
接点12を押圧する構造とすることで、L3=0となっ
て可動接点12がB端子13a及びM端子13bと接触
した後でもさらに可動接点シャフト18及びプランジャ
2は後方(図中左方)へと移動し、ついにはL1も0と
なって上記したような角穴2bの前方壁面とシフトレバ
ー3の頭部前端3bとの密着による強固かつ安定的な押
圧力の維持という作用を確保できる。したがってこのよ
うにL1>L3と設定することで、モータに大電流を流し
回転を開始させつつピニオンとリングギヤとの干渉を解
除して噛合させる方式のスタータ(例えば、小容量の小
型スタータ)に適用することができる。この場合は、ピ
ニオン9がリングギヤ11に当接後、モータ16が大電
流によって回転を開始し、ギヤ端面どうしの干渉が回避
されてピニオン9とリングギヤ11とが確実に噛合され
ることとなる。また、予圧を与えた圧縮コイルバネ5を
プランジャ2の後端2cとボス6との間に設けてプラン
ジャ2を押圧し、プランジャ2の先端をギヤケース7の
端面に接触させて軸方向にプランジャ2を固定すること
により、シフトレバー3及びシフトレバー3により押圧
されるピニオンシャフト8の初期位置を画定することが
できる。
【0020】以上説明したように、本実施例のスタータ
50によれば、プランジャ2の軸方向外側に引っ張りコ
イルバネ4を設けるので、起磁力が低下することを回避
できマグネティックスイッチ1の小型化・軽量化を図れ
る。また引っ張りコイルバネ4をプランジャ2とシフト
レバー3との間に設けるので、マグネティックスイッチ
1の構造を簡易化することができる。またプランジャ2
と引っ張りコイルバネ4とシフトレバー3とを軸方向に
並べて組み立てることができ組立性が向上する。さらに
引っ張りコイルバネ4に予圧を与えた状態でプランジャ
2とシフトレバー3との間を結合させるので、プランジ
ャ2吸引時にばね荷重の変動が抑制され、かつピニオン
9を押圧する力が強められるので、ピニオン9とリング
ギヤ11との円滑な噛合を確保できる。また、ピニオン
9とリングギヤ11とが干渉したときには連結棒2aの
角穴2bの前方壁面とシフトレバー3の頭部前端3bと
が密着されるまでプランジャ2が吸引されて引っ張りコ
イルバネ4が伸びるので、このバネ力がピニオン9を押
圧する力をさらに強めることができる。さらに、ピニオ
ン9とリングギヤ11とが当接後のシフトレバー3の頭
部前端3bと角穴2bとの軸方向間隙L1と、可動接点
12とB端子13a及びM端子13bとの軸方向距離L
3との大小関係を調整してL1<L3とすれば副回路によ
る微小電流であらかじめモータを緩やかに回転させてピ
ニオンとリングギヤとの干渉を解除し噛合させる方式の
スタータ(例えば、大容量の大型スタータ)に適用する
ことができ、L1>L3とすれば、モータに大電流を流し
回転を開始させつつピニオンとリングギヤとの干渉を解
除して噛合させる方式のスタータ(例えば、小容量の小
型スタータ)に適用することができる。また、予圧を与
えた圧縮コイルバネ5をプランジャ2の後端2cとボス
6との間に設けてプランジャ2を押圧し、プランジャ2
の先端をギヤケース7の端面に接触させて軸方向にプラ
ンジャ2を固定するので、シフトレバー3及びシフトレ
バー3により押圧されるピニオンシャフト8の初期位置
を画定することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、プランジャの軸方向外
側に引っ張りコイルバネを設けるので、プランジャ内部
に設けた空洞によって磁気断面積が小となり起磁力が低
下することを回避でき、マグネティックスイッチのコイ
ル巻数を減らすことができる。よってマグネティックス
イッチの小型化・軽量化を図れる。また引っ張りコイル
バネをプランジャとシフトレバーとの間に設けるので、
プランジャ・シフトレバーの形状を単純化してマグネテ
ィックスイッチの構造を簡易化することができる。また
プランジャと引っ張りコイルバネとシフトレバーとを軸
方向に並べて組み立てることができ組立性が向上する。
さらに引っ張りコイルバネに予圧を与えた状態でプラン
ジャとシフトレバーとを結合させるので、プランジャ吸
引時にばね荷重の変動が抑制され、かつピニオンを押圧
する力が強められるので、ピニオンとリングギヤとの干
渉時にピニオンとリングギヤとの円滑な噛合を確保でき
る。
【0022】また、ピニオンとリングギヤとが干渉した
ときには連結棒の角穴の壁面とシフトレバーの頭部とが
密着されるまでプランジャが吸引されて引っ張りコイル
バネが伸びることにより、このバネ力がピニオンを押圧
する力をさらに強めることができる。さらに、ピニオン
とリングギヤが当接後の角穴とシフトレバーとの軸方向
間隙の大きさを可動接点と固定接点との軸方向距離より
も小さくしたので、スタータモータに大電流が流される
前に副回路による微小電流であらかじめスタータモータ
を緩やかに回転させてピニオンとリングギヤとの干渉を
解除し噛合させる方式のスタータに適用することができ
る。また、ピニオンとリングギヤとが当接後の角穴とシ
フトレバーとの軸方向間隙の大きさを可動接点と固定接
点との軸方向距離よりも大きくしたので、スタータモー
タに大電流を流し回転を開始させつつピニオンとリング
ギヤとの干渉を解除して噛合させる方式のスタータに適
用することができる。さらに、予圧を与えた圧縮コイル
バネをプランジャの後端とボスとの間に設けてプランジ
ャを押圧し、プランジャの先端をギヤケースの端面に接
触させて軸方向にプランジャを固定するので、シフトレ
バー及びシフトレバーによって押圧されるピニオンシャ
フトの初期位置を画定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスタータの全体構造図であ
る。
【図2】スタータの詳細構造図である。
【図3】A部の拡大上視図である。
【図4】本実施例の作用の一例を示す図である。
【図5】本実施例の作用の一例を示す図である。
【図6】B部の拡大図である。
【符号の説明】
1 マグネティックスイッチ 2 プランジャ 2a 連結棒 2b 角穴 3 シフトレバー 3a シフトレバー頭部後端 3b シフトレバー頭部前端 4 引っ張りコイルバネ 5 圧縮コイルバネ 6 ボス 7 ギヤケース 8 ピニオンシャフト 9 ピニオン 11 リングギヤ 12 可動接点 13a B端子(固定接点) 13b M端子(固定接点) 16 モータ 17 コイル 50 スタータ L1 角穴とシフトレバーとの軸方向間隙 L2 可動接点とB端子・M端子との軸方向距離 L3 ピニオンとリングギヤが当接後の可動接点とB端
子・M端子との軸方向距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷部 信利 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの通電により回転するスタータ
    モータと、前記スタータモータの回転が伝えられるピニ
    オンと、前記ピニオンをエンジンのリングギヤに向けて
    移動させるシフトレバーと、電磁力を誘起するコイルと
    軸方向に摺動可能なプランジャとを備えたマグネティッ
    クスイッチと、前記プランジャと前記シフトレバーとを
    連結する引っ張りバネとを有し、前記コイルに通電する
    ことにより前記プランジャが吸引されて前記シフトレバ
    ーで前記ピニオンが押し出され、該ピニオンが前記リン
    グギヤに噛みこむことにより前記エンジンを始動するス
    タータにおいて、 前記プランジャの軸方向外側で該プランジャと前記シフ
    トレバーとの間に引っ張りコイルバネを設け、この引っ
    張りコイルバネに予圧を与えた状態で前記プランジャと
    前記シフトレバーとを結合させたことを特徴とするスタ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスタータにおいて、前記
    プランジャの先端に連結棒を設けるとともに前記シフト
    レバーの頭部を前記連結棒に備えられた角穴の中に配設
    し、前記角穴の壁面と前記シフトレバーの頭部とが密着
    されることにより前記ピニオンを前記リングギヤ側に押
    圧することを特徴とするスタータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスタータにおいて、前記
    マグネティックスイッチは前記プランジャと連動する可
    動接点と、前記可動接点と当接し前記電源から前記スタ
    ータモータへの通電を行う固定接点とを備え、かつ、前
    記プランジャの先端に連結棒を設けるとともに前記シフ
    トレバーの頭部を前記連結棒に備えられた角穴の中に配
    設し、前記ピニオンと前記リングギヤとが当接後の前記
    角穴と前記シフトレバーとの軸方向間隙の大きさを前記
    可動接点と前記固定接点との軸方向距離よりも小さくし
    たことを特徴とするスタータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスタータにおいて、前記
    マグネティックスイッチは前記プランジャと連動する可
    動接点と、前記可動接点と当接し前記電源から前記スタ
    ータモータへの通電を行う固定接点とを備え、かつ、前
    記プランジャの先端に連結棒を設けるとともに前記シフ
    トレバーの頭部を前記連結棒に備えられた角穴の中に配
    設し、前記ピニオンと前記リングギヤとが当接後の前記
    角穴と前記シフトレバーとの軸方向間隙の大きさを前記
    可動接点と前記固定接点との軸方向距離よりも大きくし
    たことを特徴とするスタータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のスタータにおいて、前記
    プランジャの後端とボスとの間に予圧を与えた状態で圧
    縮コイルバネを設け、この圧縮コイルバネで該プランジ
    ャを押圧してそのプランジャの先端をギヤケースの端面
    に接触させることにより、軸方向にプランジャを固定し
    たことを特徴とするスタータ。
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