JPH07769U - 携帯用クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱操作が簡単で、必要に応じて何処ででも
使用でき、確実に新聞紙等の被挟持物を挟持でき、携帯
に便利にして、かつ安価な携帯用クリップを提供する。 【構成】考案の実施例１として、折り返しに折り曲げた
本体２に、折り返しに曲げた圧接部材４が、本体２の開
口部３より対向して嵌入される。考案の実施例２とし
て、折り返しに曲げた本体６の両端を、更に内側へ鋭角
にに折り曲げて圧接片縁７、７’を形成した単一部材で
の構成。考案の実施例３として、実施例１又は実施例２
の考案に筆記具及び抜止め具を併設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯する紙クリップに関し、例えば新聞紙等を折り目で挟持する携 帯用クリップに関する。

【０００２】

【従来技術】

書類や新聞紙等の挟持具としては各種の物が実在する。例えば２ケ所に孔を開 けて紐やコイルスプリングで綴るものや、バネ力で挟む式の物、又は軸方向のス リットを設けた筒体で、二つ折りの折り目間に挿入介在させた心棒と、その折り 目部を共に抱持する綴り具等が一般的に知られている。しかし、これらは屋内の 定位置等に於いて挟持して置く場合には適しているものの、常時携帯するものと しては不適当である。

【０００３】 殊に新聞は家の中で読むものとは限らず、サラリーマン等が通勤途中の電車の 中で新聞を読んでいる情景を見かける事は多い。このような状況で新聞を読むと き、数多い新聞の頁をめくる際に折り目が乱れ、扱いにくいことは誰でもが経験 しているはずである。このような時のために開発された挟持具もあるが何れも充 分なものではなく、より優れた挟持具の開発が待たれている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような実状に鑑み、例えば電車の中とうにおいて、その場で簡単に着脱可 能であり、かつ無造作に新聞をめくっても折り目頁が乱れる事なく、しかも何処 ででも使用できるためには、操作が簡単であり携帯可能な事が要求される。本考 案は、このような諸条件を満足させる為の携帯に適した紙クリップを提供するも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

折返しに曲げた挟持具本体に、折返しに曲げた圧接部材を対向させて嵌入し、 該圧接部材をもって前記本体内壁面に当接部を形成するものである。又はこのよ うな圧接部形成を基本形状として単一部材にて挟持具を構成してもよい。更に、 例えば筆記具や抜止め具等を組合わせ他の機能をも具備するものでもある。

【０００６】

【実施例１】 以下、本考案の実施例を説明する。図１〜図３は第一の考案に係わるものであ り、図１は全体の斜視図、図２は同じく分解斜視図である。図示の通り本例は合 成樹脂を素材として、本体２と圧接部材４により適当な長さで構成されている。

【０００７】 本体２は略⊃の字形に曲げられ、開口部３側で一端が更に内方直角に曲げられ て低い歯止め部２ａを形成している。一方、圧接部材４は鋭角に一ケ所を折り曲 げたもので、図２に示すごとく、圧接部材４を本体２の開口部３に対向する形で 本体２の内部え側方から嵌入される。従って、圧接部材４の斜面４ａの縁が本体 ２の内壁面を圧接する。そして、圧接部材４の他端４ｂは、本体２の内角部に長 手方向に設けた溝２ｂにはまり込み、加えて圧接部材４の曲げ部が本体２の歯止 め部２ａにより固定される。

【０００８】 図３は、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。同図は前記嵌入後の状態を明示 している。そして開口部３側から新聞紙等を差し込めば、圧接部材４の弾性を有 する斜面４ａ縁と本体２の内壁面の間に挟まれる事になる。

【０００９】

【実施例２】 図４は、実施例１と同様に素材を合成樹脂としたその要部の断面図である。本 例は図示のごとく、本体６の開口部３の両片縁を更に内方へ鋭角斜めに折り曲げ 一方の片縁より、他方の片縁をやや長して圧接片縁７、７’を形成している。そ して弾性を有する該両圧接片縁７、７’同志がその先端付近で圧接し合う形にな っている。従って本例も前記実施例１と同一の機能を有するものである。

【００１０】

【実施例３】 図６は、他の実施例の斜視図である。本例は実施例１又は実施例２の挟持具の 背部に筆記具１１とその収納部１２を組合わせ、更に片方の側面に万年筆形の抜 止め具１０を設けたものである。

【００１１】 同図は、実施例１の考案に組合わせたものであるが、実施例２に示した考案に 組合わせてもよい。これにより本考案の挟持具は、例えば上着の胸部ポケット等 に差し込み、抜止め具でポケットの縁に止めておけば携帯にも便利であり、また 筆記具は一寸と何かをメモしたい場合等に手軽に取り出して使用することができ 本考案の挟持具としての機能を高めている。しかし、同図は筆記具と抜止め具の 両方を備えたものであるが、これは何れか一方を備えたものでもよい。

【００１２】 図７以降は、本考案の使用状態及び使用例を表したものである。本考案の挟持 具は前述したように、圧接部材による本体内壁への圧接とその弾性によって新聞 紙等の折り目部分を挟持するものであるので、その状態における要部を断面図で 示したのが図５である。

【００１３】 在来のこの種の挟持具が、新聞の折り目部分の一方の端末を先ず噛み込ませて から折り目中央部寄りに滑らせながら移動させるのに比べて、本考案のものは新 聞紙等の被挟持物を把持する位置で該挟持具に対して直角に差し込み、また、離 脱させるものである。

【００１４】 図７は、本考案の挟持具を新聞紙に用いた例の斜視図である。しかし、本考案 は新聞紙に限らず、折り目のない単数又は複数枚の紙を挟む事にも使用可能であ る。図８は、その使用例ありる。メモ用として厚紙の台紙１５等にメモ用に１枚 の白紙１４を挟持した状態を示している。

【００１５】 以上、本考案の実施例を説明したが、本例に限らず本考案の技術思想に基づい て各種の変形例を作り出すことも可能である。例えば本例の本体の曲げ部は略直 角に折り曲げた⊃形の形状であるが、該部は半円形にすることも可能である。又 他の部分についてもこれ以外の形状及び他機能を組合わせることも可能であり、 材質の面でも部分的に金属又は木製等にし、併せて任意のデザインや模様、色を 施し、一層の商品価値を高めることも勿論可能である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、素材自体の弾性を利用して被挟持物を圧接して挟むので、確実に挟 み込み、弾性の衰退がなく、しかも着脱が容易に行え、かつ携帯自在であるため 必要な時に何処ででも使用できる。抜止め具による携帯機能に優れ、簡易に筆記 用具を収納し、かつ容易に使用し得ることに加え、構造が簡単なので廉価に提供 できる共に、販促商品としても最適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に示した考案の全体斜視図である。

【図２】同、分解斜視図である。

【図３】同、Ａ−Ａ線断面図である。

【図４】実施例２に示した考案の要部横断面図である。

【図５】使用状態における要部断面図である。

【図７】新聞紙を挟持した状態を示した斜視図である。

【図８】単数枚の紙を挟持した状態を示した斜視図であ
る。

【符号の説明】

１，５ 挟持具 ２，６ 本体 ２ａ 歯止 ２ｂ 溝 ３ 開口部 ４ 圧接部材 ４ａ 斜面 ４ｂ 他端 ７ 圧接片縁 ７’ 圧接片縁 １０ 抜止め具 １１ 筆記具 １２ 収納部 １３ 新聞紙 １４ 紙 １５ 台紙

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【手続補正書】

【提出日】平成６年２月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図６

【補正方法】追加

【補正内容】

【図６】他の実施例の斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ１６Ｂ 2/20 Ａ 2/24 Ａ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折返しに曲げた挟持具本体に、折返しに
   曲げた圧接部材を対向させて嵌入し形成された携帯用ク
   リップ。
2. 【請求項２】 折返しに曲げた挟持具の開口部両片縁を
   更に内方へ寸法差を有して曲げ、前記両片縁同志による
   圧接面を形成した携帯用クリップ。
3. 【請求項３】 外部に筆記具収納部及び抜止め具、又は
   その一方を設けた請求項１及び請求項２の携帯用クリッ
   プ。