JPH0776816A - 可撓膜製堰 - Google Patents

可撓膜製堰

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JPH0776816A
JPH0776816A JP22460093A JP22460093A JPH0776816A JP H0776816 A JPH0776816 A JP H0776816A JP 22460093 A JP22460093 A JP 22460093A JP 22460093 A JP22460093 A JP 22460093A JP H0776816 A JPH0776816 A JP H0776816A
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JP
Japan
Prior art keywords
weir
envelope
cover
river bed
mounting portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP22460093A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Takiguchi
敏彦 滝口
Akira Nishimura
昭 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓膜製包被の内部に流体を供給排出するこ
とにより包被を起立倒伏させる堰において、倒伏した包
被が河床から持ち上る現象を無くし、河川の通水断面の
減少や包被と河床間のこすり摩耗を防止する。 【構成】 包被1の河床Aに対する取付けにおいて、下
流側の取付部5の高さレベルを上流側の取付部4に対し
て低く設定し、その高さレベルの差を、包被1が押え金
具6b近傍で持ち上る高さ以上で設定する。この高さレ
ベルの差により、包被1が河床Aに沿って密着するよう
に倒伏し、包被の持ち上り現象が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可撓膜製包被の内部
へ流体を導入排出することにより包被を膨張収縮させ、
起伏自在の堰として機能する可撓膜製堰に関し、特に、
包被を河床に取付ける取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の可撓膜製堰として、従来、例え
ば実公昭57−41219号公報により提案されたもの
がある。この可撓膜製堰は、図3に示すように合成ゴム
をナイロン織布等で補強した可撓膜2によりチューブ状
の包被1を形成し、その包被1の一部を河川を横断する
ように河床Aに固定し、包被1に連結した流体の給排手
段3より膨張媒体となる空気又は水等の流体を注入して
包被を膨張起立させ、逆に、包被1内部から流体を排出
することにより包被を収縮倒伏させるようにしている。
【0003】上記構造の可撓膜製堰において、包被を河
床に取付ける場合、図4に示すように包被1の底面を、
上流側の取付部4と下流側の取付部5との2列配置で河
床Aに取付ける構造がとられる。
【0004】この場合、従来の取付け構造では、上流側
と下流側の取付部4、5を河床Aの同一高さレベルに設
定し、包被1を押え金具6と河床Aの間で押さえ込んで
固定するようにしている。押え金具6は、鍔付きの押え
板7と巻き込み用ロッド8、アンカーボルト9等を備
え、押え板7とロッド8の間で可撓膜2を挾み込んで固
定するようになっており、通常、上流側と下流側の取付
部4、5において押え金具6の押え込み方向は互いに向
かい合う方向に、すなわち押え込み方向が逆方向となる
ように設置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構造で成る可撓膜
製堰においては、包被1が河床Aに倒伏した場合、河川
の水流の作用により包被1は図4に示すように下流側に
押し流された状態となるが、下流側の取付部5において
は押え金具6の押え込み方向が包被1の変形する方向と
逆方向になるため、可撓膜2自体がもつ剛性によって下
流側の包被1が河床Aの表面から持ち上がった状態にな
る。
【0006】この包被1の持ち上りは、可撓膜2が厚く
なって剛性が上がるほど大きなものとなり、それが河川
の水の流れを阻害し、通水断面積を減少させる不具合が
ある。
【0007】また、包被1が図4のように河床Aから持
ち上がった状態にあると、洪水時に水流の影響によって
包被1が図4の(a)と(b)に示すように河床Aに対
して収縮と伸長する動きを繰り返し、河床Aと繰り返し
てこすれることにより包被1の表面が摩耗して損傷を受
ける。そして、この損傷が進行すると、包被1の貫通に
至る場合があり、可撓膜2の気密性が損なわれて堰とし
ての機能を果たさなくなる問題がある。
【0008】そこで、この発明は、上記の問題を解決
し、倒伏時における包被の河床からの持ち上りを無く
し、安定した起伏堰の機能を維持することができる可撓
膜製堰を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、この発明の第1の手段は、河床に対する包被の取付
部レベルを、上流側の取付部に対して下流側の取付部が
低くなるように設定したのである。
【0010】ここで、上流側取付部に対して下流側取付
部のレベルを低下させる量は、包被が可撓膜の剛性によ
り取付部近傍で河床から盛り上がる高さ以上に設定す
る。
【0011】また、この発明の第2の手段は、河床に対
して押え金具が包被を押え込む方向を、上流側と下流側
の取付部で同一の向きに設定したのである。
【0012】なお、上記の各手段において、包被の両端
末を重ねて上流側の取付部で河床に固定し、その端末以
外の包被の表面を連続させるのが望ましい。
【0013】
【作用】上記第1の手段においては、包被の下流側取付
部のレベルを低くし、その高さレベルの差により包被が
河床から持ち上る高さの分だけ包被の位置を下げるの
で、下流側の包被が河床の表面に沿うように密着し、河
床からの持ち上り現象が無くなる。
【0014】また、第2の手段では、上流側と下流側の
押え金具の押え込み方向を共に下流側に向くように設定
することにより、包被の変形する方向と押え込み方向が
同じになる。このため、下流側の取付部で包被が持ち上
ることがなくなり、包被は河床の表面に沿うように変形
する。
【0015】
【実施例】図1は、この発明に係る第1の実施例を示し
ている。なお、この実施例の可撓膜製堰の基本的な構造
や作用は、図3に示した従来構造と同じであり、同一部
品には同一の符号を付して説明を省略し、ここでは実施
例の特徴部分について説明する。
【0016】図に示すように、実施例の可撓膜製堰で
は、上流側の取付部4に対して下流側の取付部5の高さ
レベルを低く設定し、その各取付部4、5に、それぞれ
押え金具6a、6bを用いて包被1の底面を固定してい
る。この各押え金具6a、6bによる包被1の押え込み
方向は、互いに逆向きとされ、包被1は上流側と下流側
で向かい合う状態で河床Aに固定されている。
【0017】上記両取付部4、5の高さレベルの差L
は、包被1が可撓膜2の剛性によって下流側取付部5の
近傍で持ち上がる高さ以上に設定され、この例では、3
0cmの寸法に設定されている。これは、最も一般的に用
いられている包被が下流側取付部の押え金具の近傍で持
ち上がる高さが約20〜25cm程度であり、上記取付部
4、5間の高さレベルの差Lを30cmとすることによ
り、一般的な包被の持ち上がり高さを充分にカバーする
ことができるからである。
【0018】上記の構造で成る実施例の可撓膜製堰にお
いては、下流側の取付部5の高さレベルを、上流側の取
付部4に対して包被1が取付部5から持ち上がる高さよ
りも低く設定してあるため、水流によって下流側に押し
流される包被1は河床Aの表面に沿って密着した状態で
変形することになり、図4の(a)(b)に示すように
包被1が持ち上って伸長を繰り返す現象が生じない。
【0019】また、包被1が河床Aの表面に沿うように
密着するため、洪水時に包被が河川の水の流れの障害に
ならず、河川の通水断面積を減少させることがない。
【0020】図2は第2の実施例を示している。この例
では、上流側と下流側の取付部4、5を同じ高さレベル
とし、その両取付部4、5において押え金具6a、6b
の包被1に対する押え込み方向を、共に下流側に向くよ
うに同一方向に設定している。このように下流側の押え
金具6bの押え込み方向を、従来構造とは逆にすること
により、上下流側の両取付部4、5において包被1は水
流によって変形する方向と同じ方向に河床Aに押し付け
られることになり、取付部5からの包被1の浮き上り現
象が防止される。
【0021】また、上記の例では、包被1を形成する可
撓膜2の端末2a、2bを、重ねて上流側の取付部4で
同時に河床Aに固定し、下流側の取付部5では可撓膜2
を押え金具6bの内部に巻き込んで固定し、端末2a、
2b以外の包被1の表面を連続した面としている。
【0022】このように包被1に、表面を貫通する取り
付け穴等を設けず、可撓膜2を連続した状態で河床Aに
固定することにより、その取り付け穴等を通して包被1
内部の流体が外部に漏洩することがなく、包被1の起立
状態を安定して維持することができる。
【0023】
【効果】以上のように、この発明によれば、倒伏した包
被が河床から持ち上る現象を無くし、包被を河床に沿っ
て密着させるため、洪水時に包被が河川の通水断面を減
少させることがなく、安定した水量調節が行なえる起伏
堰を提供することができる。また、包被は河床に密着
し、河床にこすり合うような動きが無くなるため、こす
り摩耗による包被の損傷を防止することができ、堰の長
寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す断面図
【図2】第2の実施例を示す断面図
【図3】可撓膜製堰の構造を示す破断斜視図
【図4】(a)は従来の包被の取付け構造を示す断面
図、(b)はその包被と河床のこすり現象を示す断面図
【符号の説明】
1 包被 2 可撓膜 3 給排手段 4 上流側取付部 5 下流側取付部 6、6a、6b 押え金具 A 河床

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓膜により堰を形成する包被を形成
    し、その包被の一部を河床に取付け、上記包被にそれを
    内側から膨張させる流体の給排手段を連結した可撓膜製
    堰において、上記河床に対する包被の取付部レベルを、
    上流側の取付部に対して下流側の取付部が低くなるよう
    に設定したことを特徴とする可撓膜製堰。
  2. 【請求項2】 上流側取付部に対して下流側取付部のレ
    ベルを低下させる量を、包被が可撓膜の剛性により取付
    部近傍で河床から盛り上がる高さ以上に設定したことを
    特徴とする請求項1に記載の可撓膜製堰。
  3. 【請求項3】 可撓膜により堰を形成する包被を形成
    し、その包被の一部を押え金具と河床との間で押え込ん
    で河床に取付け、上記包被に、それを内側から膨張させ
    る流体の給排手段を連結した可撓膜製堰において、上記
    河床に対して押え金具が包被を押え込む方向を、上流側
    と下流側の取付部で同一の向きに設定したことを特徴と
    する可撓膜製堰。
  4. 【請求項4】 上記包被の両端末を重ねて上流側の取付
    部で河床に固定し、その端末以外の包被の表面を連続さ
    せたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の可撓膜製堰。
JP22460093A 1993-09-09 1993-09-09 可撓膜製堰 Pending JPH0776816A (ja)

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JP22460093A JPH0776816A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 可撓膜製堰

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JPH0776816A true JPH0776816A (ja) 1995-03-20

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JP22460093A Pending JPH0776816A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 可撓膜製堰

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