JPH077666A - 被写体抽出装置 - Google Patents

被写体抽出装置

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JPH077666A
JPH077666A JP14517893A JP14517893A JPH077666A JP H077666 A JPH077666 A JP H077666A JP 14517893 A JP14517893 A JP 14517893A JP 14517893 A JP14517893 A JP 14517893A JP H077666 A JPH077666 A JP H077666A
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signal
area
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image
subject
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JP14517893A
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Inventor
Shinichi Nonaka
進一 野中
Ryushi Nishimura
龍志 西村
Takuya Imaide
宅哉 今出
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抽出すべき目標被写体画像が他の被写体画像
と結合した後、分裂した場合、目標被写体画像以外の被
写体画像を抽出することを防止する。 【構成】 2値化回路106は、輝度信号Yと色差信号
Cから所定の条件を満たす被写体画像の領域を示す抽出
候補領域を検出し、2値処理回路120でのゲート回路
113に供給する。一方、形状メモリ111には目標被
写体画像の領域を示す初期領域が格納されており、2値
画像処理マイコン110はこの初期領域からこれより少
し広い範囲の抽出領域を形成し、出力バッファ112を
介してゲート回路113に供給する。これにより、目標
被写体画像の抽出候補領域がキー信号として抽出され、
目標被写体画像と背景画像とを生成する処理加工回路1
21に供給されるとともに、2値画像処理用マイコン1
10を介して形状メモリ111に供給され、次回抽出処
理のための初期領域として格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像中の特定の画像
を抽出する被写体抽出装置に係り、特に、ビデオムービ
ー等に用い、撮像画像の中から特定の被写体画像を抽出
する被写体抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号中から特定の物体の画像のみを
抽出する従来の技術としては、その一例が、例えば、特
開平4−205070号公報に記載されている。これ
は、抽出目標とする物体の画像(目標被写体画像)の領
域を初期領域としてメモリに記憶しておき、今回のフィ
ールド(以下、現フィールドという)の輝度信号Yと色
差信号R−Y,B−Yとから検波回路によって各被写体
画像の領域(以下、これを抽出候補領域という)を検出
し、初期領域を一回り大きくして成長させた比較領域と
これら抽出候補領域とを比較してこの比較領域に含まれ
る抽出候補領域を目標被写体画像の抽出領域とし、これ
でもって映像信号の目標被写体画像部分を抽出するよう
にするとともに、上記の比較で選択された目標被写体画
像の抽出領域を次のフィールドでの初期領域として上記
メモリに書き込むものである。
【0003】これによると、通常の撮像では、抽出しよ
うとする目標被写体画像が画面のほぼ中央部に位置付け
られるように行なわれ、かつ、目標被写体画像の抽出候
補領域を抽出するための比較領域は初期領域よりも大き
めに形成されるものであるから、撮像のかげんや目標被
写体の移動などによって目標被写体画像が大きくなった
り、小さくなったりしても、目標被写体画像を確実に抽
出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、目標被写体が移動することによって目標
被写体画像の抽出候補領域が、上記の比較によって除か
れる他の被写体の抽出候補領域(以下、背景中の被写体
画像の抽出候補領域という)と結合し、その後、これら
が分裂した場合、この分裂した背景中の被写体画像は、
目標被写体画像から分裂した後も、目標被写体画像と誤
って抽出され続け、最終的には、全ての被写体画像が目
標被写体画像と誤って抽出されるようになってしまう可
能性があった。
【0005】本発明の目的は、かかる問題を解消し、目
標被写体画像が背景中の被写体画像と結合し、その後、
これらが分裂しても、この分裂時点から再び目標被写体
画像だけが分離できるようにした被写体抽出装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、映像信号から所定の条件を満たす被写体
画像部分を抽出し、それらを抽出候補領域とする2値画
像信号を生成する2値化手段と、抽出対象となる目標被
写体画像の領域を表わす初期領域を記憶するメモリ手段
と、該初期領域を一回り大きくした抽出領域を生成し、
該抽出領域を表わすゲート信号を形成する2値画像処理
手段と、該ゲート信号によって該2値画像信号から目標
被写体画像に対する抽出候補領域を抽出し、キー信号を
生成するゲート手段とを備え、該2値画像処理手段は、
該キー信号から新たな初期領域の情報を生成し、目標被
写体画像に対する該新たな初期領域の情報で該メモリ手
段を書き換えるようにする。
【0007】
【作用】2値化手段では、設定されている上記所定の条
件を満たす被写体画像部分が全て検出され、それらの画
面上での領域を表わす抽出候補領域が得られる。かかる
抽出候補領域のうちの目標被写体画像に対する抽出候補
領域がゲート手段で抽出されるのである。なお、いずれ
の条件を満たすものを目標被写体とするかは、ユーザな
どによって選択できる。
【0008】メモリ手段に記憶される初期領域は、前に
ゲート手段によって抽出された抽出候補領域に応じたも
のであり、これがゲート手段で抽出される毎にメモリ手
段の初期領域が更新される。従って、かかる初期領域は
目標被写体画像の大きさや形状,位置に応答して変化す
るから、しかも、この初期領域を1周り大きくした抽出
領域を形成し、この抽出領域に基づくゲート信号でもっ
て、ゲート手段により、抽出候補領域をゲートするか
ら、確実に目標被写体画像の抽出候補領域が抽出でき
る。
【0009】また、ゲート手段で抽出された抽出候補領
域の中から、それらの特徴をもとにして目的の被写体を
表わす領域を推定して、うち目標被写体画像に対する抽
出候補領域のみが、メモリ手段に初期領域として記憶さ
れる。このため、目標被写体の移動などによって目標被
写体画像が他の被写体画像と結合し、その後、これらが
分裂しても、目標被写体画像の抽出候補領域のみが確実
に抽出されることになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明における被写体抽出装置の一実施例を
示すブロック図であって、101は撮像レンズ、102
は撮像素子、103はゲインコントローラ、104はA
/D(アナログ/ディジタル)変換回路、105はY/
C(輝度信号/色差信号)生成回路、106は2値化回
路、107a〜107dは比較回路、108は加算回
路、109はLPF(ローパスフィルタ)、110は2
値画像処理用マイクロコンピュータ(以下、マイコンと
いう)、111は形状メモリ、112は出力バッファ、
113はゲート回路、114は信号遅延回路、115
a,115bは信号加工回路、116は信号選択回路、
117はエンコーダ、118はD/A(ディジタル/ア
ナログ)変換回路、119は制御用マイコン、120は
2値処理回路、121は処理加工回路である。
【0011】同図において、撮像レンズ101によって
撮像素子102上に被写体像が結像され、撮像素子10
2はこの被写体像を走査して撮像信号を生成する。この
撮像信号は、ゲインコントローラ103でゲイン調整さ
れた後、A/D変換回路104でディジタル撮像信号に
変換される。このディジタル撮像信号はY/C生成回路
105でマトリクス処理され、ディジタルの輝度信号Y
と色差信号Cとが生成される。これら輝度信号Yと色差
信号Cは、一方では、被写体抽出プロセスをなす2値化
回路106と2値処理回路120とで処理され、他方で
は、信号加工プロセスをなす処理加工回路121で処理
される。
【0012】図2を用いて、まず、被写体抽出プロセス
について説明する。2値化回路106では、まず、原画
像201の輝度信号Yと色差信号Cとを夫々比較回路1
07a〜107dに供給し、これら輝度信号Yと色差信
号Cとを夫々の基準レベルと比較して所定の明るさ,色
の被写体画像の領域を示す2値化信号を生成する。ここ
で、比較回路107a〜107dでの輝度信号Yと色差
信号Cの基準レベルの組合せは互いに異なっており、従
って、これら比較回路107a〜107dからは、かか
る基準レベルの組合せで決まる被写体画像の領域を示す
2値化信号が出力される。これら比較回路107a〜1
07dで生成された2値化信号は加算回路108で加算
され、2値画像信号として2値処理回路120に供給さ
れる。
【0013】2値処理回路120では、この2値画像信
号がLPF109で処理されてS/N改善され、図2で
の抽出候補領域202a,202b,202cを表わす
抽出候補信号としてゲート回路113に供給される。こ
こで、抽出候補領域202bは、例えば、2値化回路1
06の比較回路107aで抽出された被写体の髪の毛の
部分,比較回路107bで抽出された顔の肌色部分,比
較回路107cで抽出された服の部分を合わせたもので
ある。抽出候補領域202bや202aは目標の被写体
の色と近似しているため、目標の被写体とともに抽出さ
れてしまう抽出候補領域である。以上の処理は1フィー
ルド毎に行なわれる。
【0014】一方、形状メモリ111には、1フィール
ド前に同様にして抽出された所望被写体画像の図2に示
す2値画像信号203が記憶されている。2値画像処理
用マイコン110は、この形状メモリ111内に記憶さ
れている2値画像の記憶領域(即ち、初期領域203)
をひとまわり成長させた図2に示す抽出領域204を表
わす領域制限信号を生成し、これを出力バッファ112
に書き込む。この出力バッファ112は少なくとも1水
平走査期間の容量を有しており、領域制限信号をLPF
109からの先の抽出候補信号に同期させてゲート回路
113に供給する。
【0015】ゲート回路113はLPF109からの抽
出候補信号と出力バッファ112からの領域制限信号の
論理積を取り、抽出候補信号における抽出候補領域中の
領域制限信号の抽出領域204に含まれる抽出候補領域
(これを出力領域という)205を表わすキー信号を生
成する。このキー信号は処理加工回路121の選択回路
116に供給される。なお、ここでは、この出力領域2
05は図2に示す抽出候補領域202a,202b,2
02cのうちの抽出候補領域202bとしている。従っ
て、他の抽出候補領域202a,202cは、ゲート回
路113での論理積演算によって除かれている。
【0016】また、2値画像処理用マイコン110は、
ゲート回路113から出力されるキー信号をサンプリン
グして現フィールドの被写体画像の形状206を形成
し、新たな初期領域として、形状メモリ111で1フィ
ールド前の初期領域と書き換える。これが次のフィール
ドの抽出候補領域に対する初期領域となる。
【0017】次に、処理加工回路121が実行する信号
加工プロセスについて説明する。
【0018】処理加工回路121では、まず、供給され
た輝度信号Yと色差信号Cとが、信号遅延回路114で
遅延された後、加工回路115a,115bに供給され
る。加工回路115aは供給された輝度信号Yと色差信
号Cとを所定の加工処理し、また、加工回路115bは
供給された輝度信号Yと色差信号Cとを加工回路115
aとは異なる所定の加工処理する。これら加工回路11
5a,115bの出力信号は選択回路116に供給され
る。選択回路116は、2値処理回路120から先のキ
ー信号が供給されている期間加工回路115aから出力
される輝度信号Yと色差信号Cとを選択して出力し、こ
のキー信号が供給されない期間では、加工回路115b
から出力される輝度信号Yと色差信号Cとを選択して出
力する。
【0019】ここで、加工回路115aの出力信号のう
ちの選択回路116でキー信号によって抽出される部分
は、図2で示す出力領域205での画像、即ち、目標被
写体画像を表わすものであり、また、加工回路115b
の出力信号のうちの選択回路116で抽出される部分
は、この目標被写体画像以外の部分を表わすものであっ
て、目標被写体画像に対する背景画像となる。従って、
加工回路115a,115bでは、目標被写体画像とそ
の背景とが明確に明らかに表示されるように、供給され
た輝度信号Yと色差信号Cとが加工処理される。
【0020】また、選択回路116において、2値処理
回路120からのキー信号とこれによって抽出されるべ
き加工回路115aの出力信号での目標被写体画像部分
とのタイミングが一致するように、信号遅延回路114
の遅延量が設定されている。
【0021】選択回路116の出力信号はエンコーダ1
17でビデオ信号に変換され、D/A変換回路118は
アナログのビデオ信号に変換されて出力される。
【0022】このようにして、得られるビデオ信号から
は背景上に目標被写体画像が明確に表示される画像が得
られ、これにより、被写体画像の抽出結果が実際にどの
ようになっているのか確認することができる。
【0023】以上がこの実施例の基本的な動作である
が、動画像の場合、被写体の移動や変化とともに、目標
被写体画像が背景中の被写体画像と重なりあって結合
し、その後、これらが分離する場合がある。例えば、図
3(a)において、301a,301b,301cが抽
出候補領域であり、これらのうち抽出候補領域301b
が目標被写体の抽出候補領域として、この抽出候補領域
301bが抽出候補領域301aと離れているが、時間
経過とともにこの抽出候補領域301bが移動し、抽出
候補領域301b’となって抽出候補領域301aと結
合し、その後、再び抽出候補領域301bとなって抽出
候補領域301aから分離する場合がある。このような
場合でも、常に、目標被写体画像の抽出候補領域301
bのみを判別してこれに対するキー信号を生成する必要
があるが、これを2値画像処理用マイコン110が行な
うようにしている。以下、この点について、図3を用い
て説明する。
【0024】図3(b)は、図3(a)において、結合
した目標被写体画像の抽出候補領域301b’と背景の
抽出候補領域301aとが抽出候補領域301bと抽出
候補領域301aとに分裂したときの形状メモリ111
での初期領域を示すものであって、301Aは抽出候補
領域301aに対する初期領域、301Bは抽出候補領
域301bに対する初期領域である。
【0025】この実施例の動作開始では、2値画像処理
マイコン110はゲート回路113を解放状態とし、抽
出候補領域301a,301b,301cをもつLPF
109からの抽出候補信号をそのまま通過させ、抽出候
補領域301a,301b,301c毎のキー信号を発
生させる。そして、2値画像処理マイコン110は夫々
の抽出候補領域301a,301b,301c毎に特徴
を計算し、その計算結果をラベルとして内部メモリであ
るRAMに格納する。即ち、抽出候補領域301a,3
01b,301cに対する初期領域が形状メモリ111
に格納されるとともに、これら初期領域のラベルがRA
Mに格納される。
【0026】そこで、2値画像処理マイコン110は、
形状メモリ111から全ての初期領域を読み出してゲー
ト回路113を上記のように制御する。これにより、画
面上では、抽出候補領域301a,301b,301c
全ての被写体画像が表示される。ユーザが所望の被写体
画像を指示すると、これが目標被写体画像となり、形状
メモリ111では、この目標被写体画像に対する初期領
域以外のものが消去される。また、RAMでは、この目
標被写体画像に対するラベルが形状メモリ111に格納
されている初期領域に対するレベルとして区別される。
【0027】また、形状メモリ111に新たな初期領域
が記憶されると、2値画像処理マイコン110はその初
期領域の特徴を計算し、システム全体を制御する制御用
マイコン119は、この計算結果と2値画像処理マイコ
ン110のRAMに格納されている目標被写体画像のラ
ベルとから、この初期領域がこの目標被写体画像の抽出
領域に対応するものであるか否か判定し、そうであるな
らば、2値画像処理マイコン110がこの初期領域を用
いてゲート回路113への領域制限信号を生成するよう
に動作させる。
【0028】図3(a)で抽出候補領域301a,30
1bが結合すると、これらを合わせた初期領域が形状メ
モリ111に記憶され、その後、抽出候補領域301
a,301bが分離すると、図3(b)に示すように、
抽出候補領域301a,301b毎の初期領域301
A,301Bが形状メモリ111に記憶されることな
る。そこで、上記のように、2値画像処理マイコン11
0はこれら初期領域301A,301Bの特徴量を計算
し、制御用マイコン119は、これらの計算結果を2値
画像処理マイコン110のRAMに格納されている目標
被写体画像のラベルと比較し、いずれの初期領域301
A,301Bが目標被写体画像の抽出領域に対応するも
のであるか否か判定する。この場合、初期領域301B
が該当するものと判定され、これによって2値画像処理
マイコン110は初期領域301Bから領域制限信号を
生成する。
【0029】このようにして、目標被写体画像の抽出候
補領域が背景中の抽出候補領域と結合し、その後、それ
らが分裂しても、目標被写体画像の正しい抽出候補領域
が選択されることになる。
【0030】初期領域の特徴量としては、図3(b)に
おいて、例えば初期領域301Bについていうと、これ
を含む最小の矩形もしくは正方形の領域(破線で示す)
を設定し、初期領域301Bまたはこの領域の重心の座
標(X,Y)とこの領域の幅wと高さhとの比などによ
って表わされる。
【0031】かかる特徴量を用いる場合、撮像の加減や
目標被写体の移動などにより、目標被写体画像の抽出候
補領域が大きくなったり、小さくなったりする。しか
し、目標被写体はその画像が画面中のほぼ中央に位置す
るように撮像されるのが通常であって、上記重心の座標
(X,Y)はほとんど変わらないものであり、また、上
記の領域の幅wと高さhとの比もほとんど変わらない。
従って、目標被写体画像の抽出候補領域が他の抽出候補
領域と結合し、その後、これらが分裂しても、それらの
特徴量から目標被写体画像に対する初期領域を判別する
ことができる。
【0032】以上のように、この実施例では、1つ前の
フィールドの目標被写体の形状から現フィールドでの抽
出領域を決定するために、目標被写体の動きや形状の変
化があっても、目標被写体画像のみをほぼリアルタイム
で背景から分離ができる。
【0033】また、所望の目標被写体を決めるために設
定された色と輝度の条件は、この目標被写体ばかりでな
く、これ以外の被写体も該当する場合もある。しかし、
この実施例では、1つ前のフィールドの目標被写体画像
の領域を若干広げた抽出領域内の抽出候補領域だけをゲ
ート回路113で選択するようにしているため、不要な
被写体の抽出候補領域が除かれ、所望の目標被写体の抽
出候補領域のみが選択されることになる。
【0034】さらに、2値画像処理用マイコン110の
ソフトウエアによって形状メモリ111内の初期領域が
成長処理されるので、複数の初期領域が形状メモリ11
1に書き込まれている場合においても、その中の特に1
つだけが選ばれて抽出領域とすることができる。
【0035】さらにまた、2値画像処理用マイコン11
0で生成される抽出領域204はLPF109からの抽
出候補領域を選択するための領域であることから、形状
メモリ111に格納される初期領域を表わす2値画像と
しては、2値化回路106で生成される2値画像の1/
2〜1/4程度の解像度があれば充分である。そのた
め、ゲート回路113からのキー信号を形状メモリ11
1に格納する際には、2値画像処理用マイコン110が
このキー信号を上記のようにサンプリングしてデータの
間引きを行ない、このデータが間引かれたキー信号が形
状メモリ111に格納されるようにする。これにより、
形状メモリ111の記憶容量は撮像素子102の画素数
の1/4程度のビット数で充分対応でき、形状メモリ1
11として小容量のメモリを用いることができる。
【0036】なお、予め形状メモリ111にタイトルな
どの画像データを格納しておき、2値画像処理用マイコ
ン110が形状メモリ111からかかる画像データを読
み出し、ビデオカメラで生成される映像信号にこの画像
データを付加してタイトル等の表示を行なわせるように
することもできる。
【0037】図4は図1における2値処理回路120の
他の具体例を示すブロック図であって、401はエッジ
デコーダ、402はエッジ生成回路、403はRAM
(ランダムアクセスメモリ)であり、図1に対応する部
分では同一符号を付けて重複する説明は省略する。
【0038】同図において、ゲート回路113から出力
される2値のキー信号はエッジ生成回路402に供給さ
れる。このエッジ生成回路402はこのキー信号のエッ
ジ(即ち、目標被写体画像の輪郭)を検出する。いま、
図5(a)に示すように、キー信号の領域502が画面
501に対して図示する位置にあるとすると、この画面
501の水平走査ラインVmでは図5(b)に示すキー
信号が得られ、このキー信号からエッジ生成回路402
が図5(b)に示すタイミングa,bのエッジ信号を生
成する。また、図5(a)の画面501の水平走査ライ
ンVnでは、図5(c)に示すキー信号が得られ、この
キー信号からエッジ生成回路が図5(c)に示すタイミ
ングa〜dのエッジ信号を生成する。
【0039】2値画像処理用マイコン110は撮像素子
102(図1)の電荷読出しのための駆動パルスに同期
して動作しており、エッジ生成回路402からエッジ信
号が供給されると、そのときのエッジの画面上での水平
座標(図5(a))をこの駆動パルスから設定し、その
水平座標をRAM403に書き込む。このとき、奇数番
目のエッジa,c(図5(b),(c))を立上りエッ
ジと、偶数番目のエッジb,d(図5(b),(c))
を立下りエッジと夫々区別できるようにしている。
【0040】また、2値画像処理用マイコン110は、
図5(c)に示すように、1つの水平走査ラインで立上
りエッジと立下りエッジとが夫々複数個ずつ存在する場
合では、立下りエッジbと立上りエッジcとの間隔があ
る閾値以下のとき、これらエッジb,c間の区間を雑音
などを原因とする抽出もれがあった区間と判断する。こ
の判断により、立下りエッジbを無視し、次の立下りエ
ッジdを実際の立下りエッジとしてRAM403にその
座標を書き込む。
【0041】さらに、抽出領域の生成過程において、2
値画像処理用マイコン110は、撮像素子102の出力
撮像信号の垂直座標に対応した1ライン分のエッジ情報
をRAM403から読み出す。このとき、同時に上下の
垂直座標のエッジ情報も読み出して比較を行ない、抽出
領域が初期領域よりも水平,垂直の各方向に若干広がる
ようにエッジ情報を加工する。そして、2値画像処理用
マイコン110は、水平帰線期間中にこの新たに生成さ
れたエッジ情報をエッジデコーダ401に書き込む。
【0042】このようにして、2値画像処理用マイコン
110は、目標被写体画像の輪郭座標の情報を用いて、
抽出した目標被写体画像の領域の記憶と抽出領域の生成
を行なう。
【0043】そして、次に、エッジデコーダ401は水
平走査期間中に抽出領域を表現するエッジ情報から水平
走査中の水平座標に応じて出力をハイレベルとローレベ
ルを切り換えることにより、図5(d)に示すような抽
出領域を表現する抽出領域信号を候補領域信号に同期し
て出力する。ゲート回路113はこれら抽出領域信号と
候補領域信号とを論理積演算し、目標被写体画像のキー
信号を生成する。
【0044】以上のように、この実施例では、初期領域
を表わす2値画像そのものをメモリに格納するのではな
く、その抽出画像のエッジの座標をメモリに格納する。
このため、人物のシルエット程度の簡単な輪郭の画像で
は、情報量が大幅に圧縮されて使用するRAM403の
メモリ容量を大幅に削減できる。
【0045】また、エッジの座標も、図1に示した実施
例と同様に、1水平走査ライン毎にデータ圧縮のための
サンプリング処理を行なう必要がないので、2〜4水平
走査ライン毎に1水平ラインのエッジの座標検出を行な
い、その座標をRAM403に書き込むようにすること
もでき、RAM403のメモリ容量をさらに削減するこ
とができる。
【0046】図6は本発明による被写体抽出装置の他の
実施例を示すブロック図であって、601は色信号変換
回路であり図1に対応する部分は同一符号を付けて重複
する説明は省略する。
【0047】同図において、2値化回路106では、Y
/C生成回路105からの輝度信号Yは比較回路107
a〜107dに供給されるが、色差信号Cは、輝度信号
Yとともに、色信号変換回路601に供給される。色信
号変換回路601では、この色差信号Cを輝度信号Yで
除算して色相情報を現わすC/Y信号が生成される。こ
のC/Y信号が、図1での色差信号Cの代わりに、比較
回路107a〜107dに供給される。比較回路107
a〜107dはこれら輝度信号YとC/Y信号とによ
り、被写体画像の2値化信号を生成する。これ以外の点
については、図1に示した実施例と同様である。
【0048】以上のように、この実施例は、色差信号C
の代わりにC/Y信号を用いているのが特徴である。こ
の場合、C/Y信号を得るための変換回路601が必要
になり、その分図1に示した実施例に比べて回路規模が
若干大型化するが、C/Y信号での画像信号の2値化
は、色差信号を用いた2値化に比べ、輝度変化に対して
安定である。
【0049】なお、この図6に示した実施例において、
2値処理回路120として、図4に示した2値処理回路
を用いるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メモリに複数の初期領域が格納されても、その内の目標
被写体画像に対する初期領域を明確に識別できるから、
目標被写体画像に他の被写体画像が結合し、その後、こ
れらが分裂することによってメモリ内に夫々の被写体画
像に対する初期領域が生じても、目標被写体以外の初期
領域を除くことができ、分裂後の目標被写体画像以外の
画像を抽出するようなことを防止することができる。
【0051】また、本発明によれば、メモリに格納され
る目標被写体画像の初期領域としては、該画像の輪郭を
表わすエッジ座標情報に符号化されて格納されるもので
あるから、かかる初期領域の情報を大幅にデータ圧縮す
ることができて、該メモリの記憶容量を大幅に削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による被写体抽出装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1における2値処理回路の目標被写体画像の
抽出候補領域を抽出する動作をを説明する図である。
【図3】図1に示した実施例での被写体の特徴認識動作
を説明するための図である。
【図4】図1における2値処理回路の他の実施例を示す
回路のブロック図である。
【図5】図4に示した具体例の動作を説明するための図
である。
【図6】本発明による被写体抽出装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
101 撮像レンズ 102 撮像素子 103 ゲインコントローラ 104 A/D変換回路 105 Y/C生成回路 106 2値化回路 107a〜107d 比較回路 108 加算回路 109 LPF 110 2値画像処理用マイコン 111 形状メモリ 112 出力バッファ 113 ゲート回路 114 信号遅延回路 115a,115b 信号加工回路 116 信号選択回路 117 エンコーダ 118 D/A変換回路 119 制御用マイコン 120 2値処理回路 121 処理加工回路 401 エッジデコーダ 402 エッジ生成回路 403 RAM 601 色信号変換回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号から所定条件を満たす被写体画
    像の領域を抽出候補領域として検出し、該抽出候補領域
    を表わす2値画像信号を生成する2値化手段と、 抽出対象となる目標被写体画像の領域を示す初期領域の
    情報を記憶する形状メモリと、 該形状メモリに記憶されている該初期領域をひとまわり
    成長させて抽出領域を生成し、該抽出領域を表わすゲー
    ト信号を発生する2値画像処理手段と、 該2値画像信号と該ゲート信号と供給され、該2値画像
    信号から該目標被写体画像の該抽出候補領域部分を抽出
    し、この抽出候補領域部分を表わすキー信号を生成する
    ゲート手段とを備え、該2値画像処理手段は、該キー信
    号が表わす抽出候補領域のうちの該目標被写体画像に対
    する抽出候補領域から新たな初期領域の情報を生成し、
    該形状メモリの初期領域の情報を新たな該初期領域の情
    報に書き換えることを特徴とする被写体抽出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記2値化手段は、前記所定条件を異にする比較回路を
    複数個備え、夫々の条件を満たす被写体画像の抽出候補
    領域を検出することを特徴とする被写体抽出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記2値画像処理手段は、前記ゲート手段で抽出された
    前記抽出候補領域毎に、これら抽出候補領域に対する被
    写体画像の位置や大きさなどの特徴量の計算を行なうこ
    とを特徴とする被写体抽出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記2値画像処理マイコンは、前記2値化手段により生
    成された各抽出候補領域に対して、ラベル付けと特徴量
    の計算を行なうことを特徴とする被写体抽出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 前記特徴量により、前記形状メモリに書き込まれた複数
    の初期領域の中から、前記目標被写体に対する初期領域
    を選択し、前記2値画像処理手段での前記抽出領域の生
    成に供することを特徴とする被写体抽出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記2値化手段に供給される前記映像信号は輝度信号と
    色差信号であって、該輝度信号と該色差信号とを用いて
    前記抽出候補領域を表わす2値画像信号を生成すること
    を特徴とする被写体抽出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記2値化手段に供給される前記映像信号は輝度信号と
    色差信号であって、 前記2値化手段は該色差信号を該輝度信号で除算して色
    相情報信号を生成する色信号変換回路を有し、該輝度信
    号と該色相情報信号とから前記抽出候補領域を表わす2
    値画像信号を生成することを特徴とする被写体抽出装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6または7
    において、 エッジ生成回路とエッジデコーダとを備え、 該エッジ生成回路は、前記ゲート手段から出力される前
    記キー信号のエッジを検出してエッジ信号を生成し、 前記2値画像処理手段が該エッジ信号のエッジの座標情
    報を生成して、前記初期領域の情報として、前記形状メ
    モリに書き込むとともに、前記形状メモリからエッジの
    座標情報による前記初期領域を読み出してこれよりもひ
    とまわり大きな抽出領域を表わすエッジ信号を生成し、 該エッジデコーダは該エッジ信号から前記ゲート信号を
    生成することを特徴とする被写体抽出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8において、 前記映像信号を複数の経路に分配して個別に加工処理を
    行なう複数の信号加工手段と、 前記キー信号に応じて該複数の信号加工手段の出力信号
    を切換え選択する選択手段と を備え、該信号加工手段のいずれかの出力信号を目標被
    写体の画像信号とし、他を背景の画像信号とすることを
    特徴とする被写体抽出装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記2値画像処理手段はマイクロコンピュータであっ
    て、該マイクロコンピュータのプログラムに予めタイト
    ルの画像データが組み込まれ、該画像データを用いてキ
    ー信号を生成して前記映像信号に混合し、タイトル表示
    を可能としたことを特徴とする被写体抽出装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1つにおい
    て、 装置全体を制御する制御用マイクロコンピュータを備
    え、 該制御用マイクロコンピュータによって前記2値画像処
    理手段が有するメモリ内の被写体に関するデータを読み
    出し、被写体の特徴の認識を行なうことを特徴する被写
    体抽出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309402A (ja) * 2000-04-27 2001-11-02 Sony Corp 特殊効果画像作成装置
KR100813168B1 (ko) * 2006-06-08 2008-03-17 삼성전자주식회사 사전 모양 정보를 이용한 디지털 영상에서의 물체를추출하기 위한 방법 및 상기 방법을 수행하는 시스템

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